ー 放射線治療装置川ニアック)について ー

● 轡
蕊
夫津市民病院
■ 放射線治療装置(リニアック)について S
【放射線治療とは】
現在、がんの治療法としては、手術、抗がん剤等を使用する化学療法、放射線治療が三本柱となってい
ます。このたび本院が導入した「リニアック」は 放射線をがんに照射して治療する装置で、放射線治療
の先端医療機器です。
放射線治療は臓器のかたちや機能を温存できるため、病巣部位にメスを入れる手術に比べて正常な組織
へのダメージが少なく、患者さんの体への負担を最小限に抑えることができます。そのため、術後のQOL
(生活の質)低下を防ぐというメリットも期待できます。
また、近年の技術革新により、がん細胞への高精度な照射が可能となり、治療効果が飛躍的に向上した
だけでなく、副作用も軽減されています。
「リニアック」の導入により.すべてのステージのすべてのがん診蕨に対する、シームレスで集学
的な``がん診療に一層強い病院"としての体制が整いました。
【特 徴】
> リニアックは、ガンマナイフやサイバーナイフと比較して、 1回の放射線量が少ないため、広範囲へ
の照射が可能です。
> 当院のリニアックは放射線の強度や形状、方向を変えることができるので、病巣部位に対してより精
度の高い照射が可能です。
【対象疾患】
> ほぼすべてのステージ(I∼Ⅳ)のすべてのがんに対応できます。ただし、粘膜は放射線に対して感
受性が高いため、放射線治療が適さない場合もあります(例:胃がん)。
【治療目的】
目的別では、根治的照射、予防的照射、術前・術後照射、緩和的照射に大きく分類されます。
根治的照射とは、完全な治癒を目的とした放射線治療を指します。予防的照射とは、手術や抗がん剤で
がんが消失した後の再発予防を目的としたものです。最近では集学的治療(手術、放射線治療、抗がん剤
などを使用する化学療法を組み合わせる)が多くのがんで行われており、手術前にがんを小さくする術前
照射や、術後の再発を予防する術後照射なども増えています。緩和的照射とは根治が難しいがん(進行が
んや転移がん)によって起こる疾痛や嘔気、麻痺などの諸症状を緩和することを目的としたものです。
【その他】
> 放射線治療を受けると、髪が抜けますか?
- 頭部に直接放射線を照射しなければ、髪が抜けることはありません。
> 「粘膜が放射線に対して感受性が高い」とはどういうことですか?
- 放射線の照射によって粘膜が荒れ、次のような副作用が現れる場合があります。
・頚部付近への照射-瞭下機能の低下
・下腹部への照射-放射線膀胱炎、放射線腸炎など
・肺への照射-放射線肺炎
【事業費】
摘要
実施設計費 兩ィ
ケ
儼冖ツ
ネ
│8郢
ル
ル'ィヤ磯i
建設工事費 兩ィ
ケ
ネ
│8郢
機器購入費 兩ィ
ネ
│9
Y'X耳
ケ
総事業費
金額
リヌhシik
ル
9
勾
R
儖Xヨツ
16,420,650円 儘磯hャyyリシik
ル'ィヤ磯b
334,514,880円
428,006,430円 之ニVキF
勾
H
イ
R
BテsS"テ
lゥ
8ィ6ィ4
苓/
c
ュネ-
)-
6(4
778,941,960円
財源には「平成25年度検診・診断機器等整備費補助金」 118,000,000円があります。
∴∴ 諦 1 一
i 梯 リカ I?--I.I. ∴遍照富噂-〇〇〇易葵音SJ∴ 青、「 _--S'
依 篦粐粐メ粲( +X やメ
ツツ "ツツ ィ.r リ ぺ ぺ
忠 剳4ネナ(饕簫阨イテvメ
○○ 凵
.8日ー
=
ツ糒「ヌ"
リ耳耳
+R
∴子 乂イリァ b
王事軍事::乙、
/
「
上:放射線治療装置(リニアック)
左:放射線治療棟外観
*リ-籠、「メ
陳
b
_.詔 白(
ネ
ナ
メト陳メメトァE「ツメr
70人@方
ホ
緩懸撥畿謀議遂 仂旭ハ"
脇G-(ダヴインチ手筋
蕣)x"
蕗醗
v思
エ
「\-
) 主事3 チ -JF-i ∴--℡聾 く 一一一一一一一一〇一 項{_i, 剋M▲_""__"一驚闊 i一一一一 .tiー1`.。 ト 子ノ 盟 〟"∴∴ / ∴圭∴言-∴ ぎ\ '} ∼?,,-,<甑
千 傀弍」
,ネ │9 ノ
評議.、\\_凋 撹 仁
曇驚_〟 i葦 i 騰 凵 iS∴∴∵十一.「.千-「十「-.「-「「∴-∵∴--∴-∴-.「∴∴∴-∴∴「∵「「.∴「「「「∴∴「∴∴「「∴ 平均手術時間:334分 平均コンソ-ル時間:260分鰯 諾諾EE-Bma:'.:33i1-ml灘 周術期合併症:1例(肩の痛み)のみ醗 ∴
▼々\.
/養_
メ
:∴一㌧∴∴
冦E
肘
逢ィ
飩
ノホ<
h稗ツ
-しな/'i\
将来的には腎部分切除、腐脱全掃除術
もロボット手術を検討しております!
鞄域開業匿の皆様へ
民煽院 泌尿器科
4
Oh一
Tel:0
細りH
=慣れ
棚
〒520-0804 大津市本宮2丁目
FAX:077-521-5
○ ,
0
霊藍⑱鵬規制壷画蝿㊨坤軸
.震鴇色
i
平素より大変お世話になっております。
この度6月より当院で導入したロボット支援腹腔鏡下
前立腺金摘除術が無事10例日を終えることができまし
た。従来の腹腔鏡下手術の術式を踏襲し、ロボットの多
関節機能、 3D画像によるメリットを生かしながらより質
の高い治療が提供できていると実感致しております。
今後とも宜しくお願い申し上!ヂます。
Vリヌ
蛋
夫凄諦罵病彊
大津市民病院 外科
病院代表: 077-522-4607
進行がんを治すためには、集学的治療が必要です。
「合併症が少なく回復の早い」
内視鏡外科手術をお勧めしています。
地域医療連携室: 077-526-8192
部です。私は前任の京都大学で消化管外科に所属し、
主に食道がん、胃がん、大腸がんの診療にあたって
参りました。最近の20年間で消化器がんに対する治
療戦略は大きく変化し、化学療法と分子標的治療薬
による集学的治療が治療成績の向上を担うようになり
ました。手術は依然としてがん治療の中心、ですが、全
体の治療戦略の一環として位置付けるべき存在に
なってきています。つまり、以前にも増して「合併症を
起こさない」 「回復が早い」ことが求められるようになり
ました。こうしたニーズに対応するため、わたしはこれ
まで一貫してがんに対する内視鏡外科手術の発展に
注力して参りました。
内視鏡外科手術は患者さんに多くの利点がある優
れた手術方法ですが、正確な切除と安全性を両立さ
せるために高い技術が必要です。幸いに大津市民病
院はすでに京都大学と提携して内視鏡手術を積極的
に取り入れてきており、高度な内視鏡外科治療を行う
素地が整っています。今後、さらにスタッフの技術向
上をはかり、消化器がん全般に対する内視鏡外科治
療が安全に行える体制を整えて参ります。着任に際し
まして、消化管のがんに対する内視鏡外科手術の現
状と、わたしたちの取り組みをご紹介させていただきま
したので、ご一読いただけましたら幸いです。
(National Clinical Database: NCD)が開始され、 2011
-2013年3年間の統計では、食道がんに対する食道
切除再建術の38%、胃がんに対する胃切除術の39%、
胃全摘の16%、大腸がんに対する右半結腸切除の35%、
直腸がんに対する前方切除の49%が内視鏡外科手術
で行われています。いずれの手術でも術後回復や合
併症といった短期成績については内視鏡外科手術が
従来手術より有意に優れていることが多くの研究で示
されています。一方、長期成績については従来手術と
同等という報告は多くありますが、大腸がん以外では
厳密な大規模比較試験の結果はまだありません。日本
内視鏡外科学会が発表した「内視鏡外科診療ガイドラ
イン(2014年版) 」では、胃がんはStage I、大腸がんは
stageに関わらず推奨度B (行うよう勧められる) 、食道
がんと直腸がんは推奨度cl (行うことを考慮してもよい
が十分な科学的根拠はない)とされています。
術式別腹腔鏡手術割合の経時変化
一一一青切論塚
・。一一〇金持‡篇
-有半後i輸切M l嶋
・-くま位青町方切論嬬
〝,"-\℡i重切論事後複
ル 仆8/
h*モ ;R
血筋切嶋緬i:外細 價tl以上)
置場十二着職切 刔
I-
a
m
m
Q
た。日本内視鏡外科学会ではこれらを総称して「内視
鏡外科手術」と呼んでいます。
ら日本外科学会が中心、となって手術の全国登録
SBHtJm
視鏡を挿入して行う甲状腺手術など、さまざまな領域
で内視鏡を用いた外科手術が行われるようになりまし
対する手術が試みられ始めました。日本では2011年か
の手術、後腹膜鏡を用いた腎臓手術、皮下空間に内
内視鏡外科手術は、良性疾患に対する手術として始
本邦に導入されて以来、腹腔鏡を用いた腹腔内臓器
の手術に加えて、胸腔鏡を用いた食道がんや肺がん
I:::: Nco i霊霊,.
まりましたが、 1990年代初めには既に消化管のがんに
膜
胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が1990年に
消化管のがんに対する
内視鏡外科手術の現状
a
内視鏡外科手術とは
「 C - 一 戸 ( + . 千 ( ( ( 費 へ ( . I - ︿ ( { 」 十 人 I べ べ ' _ ( , ( r { r ハ ト ( ○ / L C J , ハ { r ( n r へ - \ 」 L - / 子 へ ( ︽ ( ( C / ( - ユ ゝ 」 だ 予 ( ( ( ( J 一 子 裏 目 へ 」 へ \ - r r ( ( ( . ( 「 へ ( 「 , ( ( ( く べ ゝ ︽ ( ( ( ( . ( ( ∩ へ n J L t ▲ ( A . ( ( ハ r 一 ( ( 」 ∩ ( I へ ふ ( ( ( . r h 入
本年1月から、大津市民病院に着任いたしました岡
∩ ′ ( 千 一 C 〆 _
大津市民病院
外科部長(消化管部門)
着任のご挨拶
2011上半網 如11下半場 2012上手競 201!下半調 2013上半持 201i下半場
日本外科学会調査結果より(H27/1/15)
確かな技術と経験をもって行えば
内視鏡外科手術は従来の開腹手術よりもより安全です。
内視鏡外科手術は安全か?
進行胃がんに対する腹腔鏡手術
内視鏡外科手術は、視野が拡大されてより精密な
胃がんに対する内視鏡外科手術は、胃切除術では
手術が可能である一方、器具の動作制限のため、十
約4割まで普及していますが、現時点では進行がん-
分な経験と技術を伴わずに施行すると、安全性に支
の適応は進んでいません。長期予後に関するデータ
障が生じる可能性があります。日本内視鏡外科学会
では技術を担保するために10年前に技術認定制度を
が乏しいことが理由のひとつですが、もうひとつ手術
手技が複雑で難度が高いことも大きな理由です。進
導入し、安全な手術の普及に努めています。保険適
行胃がんに対する切除では、微小転移に対する予防
用のない術式を腹腔鏡手術で行い周術期死亡が起
的部活のために、大網を切除することが標準になって
います。また、上部胃がんに対する胃全摘術では脾
きたケースが報道されたりすることから、一部に危険な
手術であるという誤った認識がありますが、全国統計
でも腹腔鏡手術の死亡率は手術全体の死亡率に比
門部リンパ節の摘出のため、複雑な脾門部の血管を
温存しながらリンパ節を部活するか、脾臓を合併切除
較して低いことがわかっています。
することが必要です。さらに塊状のリンパ節転移を伴う
ような場合、術前化学療法を行いますが、リンパ節の
置-後常置書-章輩詳録-.-.擦..誌詳
周囲-の浸潤部分を鋭的に切離することが必要にな
ります。
細切農場 10141 39
0場 1
07ヽ 0
0食後篇 !7997 1i
T購 Z
●l鱒 o
i7鴬 0
89嶋 1
el場 0
71
11鴬 0
71
香登lJl物置篇 gBi●6 3●観 i i0着 O Sit 0 7職 0 71
筆録細身物置篇 ilei∼ 」鴫・6篇 〇・7●購 o・ie購 0・59場 〇・95
食道切論軍営篇 l館56 37 e鴬 l・03篇 !・●l篇 1 71鱒 〇・go
fFta後篇(外JB置き細く1 か●∞ ∼.1購 3.m !.27* 1 7n c嶋
田章雄ふ)
国開園]
事後十二後置切置場 !録筆● L∼篇 !・録着 !・StH li●篇 〇・9t
日本外科学会調査結果より(H27/1/15)
学術的な論文においても、
内視鏡外科手術は従来の
開腹手術に比較して、術中
こうした高度進行胃がんに対する腹腔鏡手術の手
出血量が少なく、術後痺痛
が軽微で回復が早いことに
技の安全性を検証するため、京都大学で5年間にわ
加えて、合併症発生率も少
たり臨床試験を施行してきましたが、従来手術と比較
ない傾向にあるとの報告が
してもより安全に施行できることが示されました。転移
が多くみられます。京都大学では、約500例の胃がん
リンパ節の切除も、局所の拡大視効果により、優れた
手術、約130例の食道がん手術を、内視鏡下に行い
制度で郭清ができます。患者さんの満足度も非常に
ましたが、開腹手術に比較し
て合併症がほぼ半減し、患者
高く、手術合併症の減少や補助療法のコンプライアン
スの上昇などの効果により治療成績の向上にも寄与
さんの体にかける負担が大き
する可能性を期待しています。患者さん-の十分なイ
く減少しています。
ンフォームドコンセントのうえ、大津市民病院でも積極
的に適応を考えていきたいと思っています。
食道がんの標準治療は術前化学療法後の手術です。
がんによる栄養不良や化学療法による体力低下後でも、
完全内視鏡下食道切除術により安全性が高まりました。
の手術経験を積むことによって、食道沿いの頚部リン
一
(
完全内視鏡下食道切除術
.
リンパ節は胸腔側からほぼ切除が可能なことがわかっ
(
てきました。
一
(
.
(
食道がんに対する食道切除術は、外科手術の中で
は最大の侵製を伴う手術です。本邦の報告では概ね
50%に何らかの合併症が生じ、最新の全国統計でも術
(
合併症は、栄養不良による縫合不全と肺炎で、肺炎
の原因は術中に肺の虚脱や圧排を行うことによるダ
.
後在院死率は依然3%を上回っています。術後の主な
=
/
r
ト
一
一
一
(
人
胸腔内から頚部リンパ節を郭清し、食道胃管吻合を施行
へ
ています。
十一十一十「三二二二一二.二審
二
喋下機能が悪化することによる誤喋が主なものとされ
.
メージや、気管周囲と頚部リンパ節の部活操作により
○
\
食道がんに対しても胸腔鏡手術を導入することにより、
{
十
(
(
.
脱や圧排を要することは変わらず、頭部部活による瞭
へ
︽
(
へ
へ
︽
t
、
(
:
一
者さんの体位を腹這い(腹臥位)とし
(
齢の方や栄養不良の患者さんでも手術の安全性が
高まり、治療選択肢が広がりました。食道がんの治療
についてはぜひご相談ください。
(
て、さらに腹腔鏡手術と同様に二酸
の合併症発生率が低くなり、従来手術が難しかった高
(
メージの少ない手術を行うため、患
ます。こうした工夫により、術後の肺炎と縫合不全など
より術中無気肺を少なくして肺にダ
胃がん手術の技術を応用して、完全腹腔鏡下に行い
私たちは、胸腔鏡下手術の際に、
私たちの術式は胃管の作成と腹部リンパ節部活も、
術群に合併症が高い傾向が認められています。
約80例中l例のみと極めて低率になりました。
多く含まれる全国調査(NCD)では、むしろ胸腔鏡手
不全率が低いと言われており、これまでの縫合不全は
鏡手術群で開胸手術より肺炎や無気肺が少ない傾向
がみられましたが、経験数の少ない術者による手術が
り血流の良い箇所で吻合ができるため従来から縫合
ループ(JCOG)食道がんグループの研究では、胸腔
部活範囲は従来のまま、頚部の切開を省略すること
に成功しました。胸腔内の食道胃管吻合は胃管のよ
下機能の低下も避けられません。日本臨床研究グ
下に食道と胃管を吻合する技術を開発して、リンパ節
(
により、体表の手術創は小さくなっても、術中に肺虚
が、頚部切開と部活は少なからず術後の蝶下機能の
低下に関わっていると考えられます。私たちは胸腔鏡
(
1990年代から行われてきました。しかし、胸腔鏡手術
開して、リンパ節切除と食道胃管吻合を行っています
一
侵製を減らして合併症を減らそうという試みはすでに
現在の胸腔鏡食道がん手術はほとんどが頚部を切
(
胃がんや大腸がんに対する腹腔鏡手術と同様に、
∴
化炭素を送気して「人工気胸」状態
(
胸腔鏡アプロ「三」 醤閻誓
とすることにより肺を虚脱させて手術
ニ
ー
(
=
(
嘆竪渠食道胃管吻 l
合を施行
(
▲
一
-
化比較試験が行われ、術後の肺炎発症が有意に減
匝車重「
=
∩
少したことが示され、本法の有用性が明らかになって
・腹部・下縦幅郭清
(
(
-
います。
(
また、頚部と胸部の境界部(頚胸境界部)のリンパ節
:
は食道がんでは非常に転移率が高いため切除が必
r
(
メ
要で、従来は頚部から切除していましたが、胸腔鏡で
鷲
(
用いた胸腔鏡手術と従来型の開胸手術とのランダム
護藷鵜節i讃
(
発生率が大幅に減少しました。海外では最近本法を
(
する必要もなく術野が得られるようになり、術後の肺炎
.
換気にする必要はなくなり、肺を直接物理的に圧排
(
する方式をとりいれました。本法により手術中に片肺
・胃管を腹腔鏡下に
作成
離 田
・輩
)
へ
▲
(
(
大津市民病院はロボット支援胃がん手術を開始します。
ロボット支援手術により、手術の安全性向上が期待できます。
(
(
\
[
本邦におけるダヴィンチの普及状況 三豊禦聖霊
{
(
ロボット支援手術の導入,
二
へ
(
{
-
Lril キトi i-rl商頚
-
へ
面iI館亭i品† _
1
(
′
o
9
∩
4
o
(
一
l
o
(
∠
一
日
0
(
ん
2000 !007 iOIm 2009 20 10 201 1 20 1 2 !01 3 20 14
(
(
.
,
二
具が直線的であるために膵臓を強く圧排しないとリン
パ節深部に手術器具が届きません。そのため膵臓に
(
3.H諾nconsotepatie…肇 i 言軍部 i:千二一.--一 一、一一 I/∴/ 鵬し-一一/Greaterrangeofmotion l葛葛曙iZT".0.tLo.n.S.:a.lindg,ii:2-1:5)
8
(
用して行われています。
一斗一 書
へ
2012年には世界で約45万件の手術がダヴインチを使
Elト支鵬甲LTl r畿14-脂
八
特に骨盤内臓器の手術の分野で急速に普及しました。
「
穂2せ1十 ㌧ ÷ iT
1
(
ヴィンヂ'の初代型の市販が開始され、その後米国で
TIIIll---
「r-i 1fi古事手記三・贈与
準1世(`フrll 千 一重l
(
1999年には現在使用されている手術支援ロボットダ
T 茸
ヽ
術システムの研究が行われたことから始まりました。
約 2 0 0 0 o
l
手術支援ロボットの開発は1980年代後半米国航空
宇宙局(NASA)で宇宙ステーションを想定した遠隔手
,
,
ダメージが加わりやすく、術後の膵液塵などの腹腔内
i
(
二
感染が起こるリスクがあります。食道がん手術の際に
へ
ヽ
気管周囲リンパ節を部活するには、反回神経に障害
(
、
「
{
を与えないように非常に繊細な操作を気管に沿って
・
(
深い術野で行わなくてはなりません。
,
手術支援ロボットは、こうした課題を一気に解決する
,
(
,
ポテンシャルを持っています。京都大学ではロボット
,
(
,
支援手術を2012年に導入しましたが、鈍子に関節機
(
,
,
(
能があり自由度が高いため、周辺臓器に殆どダメージ
,
(
へ
ダヴィンチは操作用ピットに座った術者がマスター
を与えない手術が可能になりました。手術合併症の減
一
(
=
ピースを操作すると、その動きに従って患者体内の鈍
へ
へ
一
子が動作するという、 MasterSlave型ロボットで、
少が期待できることから、ロボット支援胃がん手術は
昨年末に厚労省から先進医療の承認をえました。先
、
へ
、
(
進医療施設の認可には20例の施設経験が必要です
が、大津市民病院ではすでにロボット支援胃切除術
I
へ
③繊細な動作が可能
、
② 手振れ補正機能がある
① 鍋子に関節があり自由に屈曲する(高い自由度)
のチームを立ち上げて、 4月の開始を目標に準備を進
へ
、
へ
一
④ 3Dハイビジョン画像
(
(
といった特長があり、奥深い限られたスペースでの複
めています。 3月には放射線治療装置が稼働を開始
し、消化管がんに対して、標準的治療から先進的治
,
(
一
日本では長らく薬事承認がなく使用できない状態でし
{
雑な手術操作に極めて優れた性能を発揮します。
療まで全てのニーズに応えられる体制が整い、治療
成績の向上と低侵襲性の両立を目指してまいります。
(
・
へ
たが、 2009年に第2世代ダヴインチがようやく薬事承
消化管のがんに関するご紹介・ご相談をお待ちして
へ
ズ
おりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(
(
一
摘出術に対する保険適用が始まり、急速にダヴィンチ
(
認され、 2012年4月には前立腺がんに対する前立腺
(
+
,
を導入する施設が増加しました。
(文責 岡部 寛)
r
J
=
消化管のがんに対する内視鏡手術は先述のように
ノ
(
かなり普及し、技術の進歩によりかなり複雑な手術も
I
へ
(
一方で技術を磨けば磨くほど、内視鏡手術特有の器
(
内視鏡下に施行できるようになってきています。しかし、
I
/
(
'
具の動作制限などの限界が見えてくるようになりまし
(
、
(
た。例えば胃がんのリンパ節切除の際には、手術器
前京都大学消化管外科 准教授
平成27年1月より 大津市民病院 外科部長(消化管部門)
日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定取得医、評議員
日本胃癌学会 評議員、米国外科学会所属(FAGS)
=
∩
{
(
、
(