(別紙 1) 松山駅周辺路面電車延伸等に関する基本計画策定業務委託仕様書 第1章 総 則 1-1 適用 本仕様書は、「松山駅周辺路面電車延伸等に関する基本計画策定業務委託」(以下、「業務」 という。)に適用する。業務の履行にあたっては、松山市財務会計規則及び松山市契約規則及 び松山市設計業務等共通仕様書(松山市ホームページから入手可能。 )によるもののほか、本 仕様書等に基づき誠実に実行しなければならない。 (1)履行期間 契約締結日から平成27年3月31日 (2)履行場所 市長の指示する場所 1-2 目的 平成 25 年度の「松山駅周辺路面電車延伸計画等に関する基礎調査業務」 (以降、 「基礎調査」 という。 )で検討した松山駅前広場等における施設配置の比較案を基に、路面電車の引込みル ートと延伸計画及び駅前広場レイアウトの最適案の絞り込みを行い、選定案の基本計画の策定 を行うものである。 なお、実施にあたっては、別途関連業務である「松山駅周辺景観計画等策定基礎調査業務委 託(以下、 「景観計画等策定基礎調査業務」という。)」及び「松山駅周辺拠点街区に関する整備 計画調査検討業務委託(以下、 「拠点街区整備計画調査検討業務」という。)」と十分連携を図り ながら業務を進めるものとする。 1-3 対象区域 本業務は、JR松山駅周辺地区(下図参照)を対象として実施する。 路面電車延伸 路面電車引き込み 第2章 業務の内容 2-1 基本条件の整理 (1) 現状把握 「基礎調査」の内容整理、別途調査を実施する市内線OD調査及び利用実態調査等を基に データの更新、整理を行う。 (2) 軌道信号・電気設備の検討 「基礎調査」で検討した路面電車計画の3案について、路面電車の安全走行と定時性の確 保を考慮した軌道信号設備及び空間デザインに配慮した架線柱の形式・配置の検討を行う。 (3) 設計条件の整理 上記の現状把握及び信号・電気設備の検討結果を基に整備案の選定における設計条件を整 理する。 2-2 路面電車の基本計画 (1) 整備案の検討 「基礎調査」で検討した3案に対し、基本条件で得られた新たな設計条件を追加して比較 検討を行い、最適案を選定する。 (2) 需要予測 「基礎調査」で検討した推計手法により、駅前広場への引込及び西側への延伸による需要 予測を行う。 (3) 運行計画 最適案の線形条件、需要予測結果、必要なサービスレベル等を設定し、これに基づいた運 行計画を検討する。 (4) 交通処理検討 基本条件で得られた新たな設計条件を基に駅前交差点における交差点解析の検討を行う。 (5) 線形計画 最適案の線形条件を基に測量図面上で平面・縦断・横断図の作成を行う。 (平面図(S=1/500 程度)、縦断図(縦 S=1/400 程度、横 S=1/2500 程度)、横断図(S=1/200 程度)とする。 ) (6) 施設整備計画の検討 1) 軌道構造 駅周辺利用者の安全性や空間デザインに配慮した軌道構造(連接軌道等)、舗装面(緑 化等)の検討を行う。 2) 電停 バリアフリー化への対応を考慮したホーム及びスロープ、電停上屋、壁などの構造及び 案内設備の検討を行う。 3) 通信設備 乗客へ電車の運行状況や乗場案内等の適切な情報提供を可能とする通信システム・検知 方式の検討を行う。 (7) 概算事業費の検討 軌道、電停、電気・信号通信設備、車両等について、概算数量及び概算工事費の算定を行 う。 (8) 概略の収支採算性の検討 駅前広場への引込、延伸で想定される事業スキーム(上下一体、上下分離等)を設定し、 現行の支援制度から各主体の事業費負担額を算出する。 設定した事業スキームごとの収支採算性の概略検討を行う。 (9) 整備効果の検討 路面電車の引込、延伸により期待される定量的・定性的な効果について検討を行う。 2-3 駅前広場の基本計画 (1) 整備案の検討 基本条件の整理に基づき駅前広場の設計条件を検討するとともに路面電車の最適案に対 応した広場レイアウトの最適案を選定する。 (2) 交差点基本計画 軌道移設と一体的に整備する駅前交差点の基本計画を行う。 (3) 基本計画図の作成 最適案に対し、駅前広場及び駅前交差点の基本計画図(S=1/500 程度)を作成する。また、 基本計画図を基にイメージパースを作成する。 (4) 概算工事費の算定 基本計画図に基づいて、駅前広場及び駅前交差点の概算工事費を算定する。 2-4 関連会議等の運営支援 (1) 関係機関協議資料の作成 路面電車引込み・延伸ルートおよび駅前広場・交差点の配置計画等を検討するために必要 な交通事業者、交通管理者等との関係機関協議資料の作成を行い、必要に応じて内容の説明 および議事録等の作成を行う。 (2) 関連会議の運営支援 本業務の履行にあたっては、別途関連業務である「景観計画等策定基礎調査業務」及び「拠 点街区整備計画調査検討業務」並びに、先の業務「2-2 路面電車の基本計画」及び「2-3. 駅前広場の基本計画」に関して開催する下記会議の運営支援と会議資料の作成、とりまとめ を行う。 【会議の開催回数(予定) 】 ①「審議会」 (1 回) 審議会は、松山市の附属機関であり、松山市が行う車両基地跡地の利用や駅前広場等の 公共施設の整備に関して市からの諮問に応じて調査審議を行う。 本業務では、別途関連業務の「景観計画等策定基礎調査業務」での拠点街区地区計画等 の策定に向けた検討事項及び「拠点街区整備計画調査検討業務」での車両基地跡地の利用 に関する検討事項並びに先の業務「2-2」及び「2-3」について調査審議する予定。 委員は、学識経験者、関係事業者又は団体の代表者、市民活動を行うもの、松山市の区 域内に居住し又は通勤・通学をする者で構成する。 ②「協議会」 (1 回) 協議会は、県都の陸の玄関口にふさわしいまちづくりを目指して、JR 松山駅を中心と する拠点街区の地権者、関係者が連携、調整、情報共有を図り、地区全体のまちづくりの 取り組み方針について合意形成を行う機関である。 本業務では、別途関連業務の「景観計画等策定基礎調査業務」及び先の業務「2-2」、 「2-3」について協議する予定。 委員は、学識経験者、地元地権者、地元代表者、関係団体、関係行政機関、松山市で構 成する。 ③「幹事会」 (3 回) 幹事会は、協議会の下部組織である。 本業務では、別途関連業務の「景観計画等策定基礎調査業務」及び先の業務「2-2」、 「2-3」について検討する予定。委員は、協議会のうち、関係団体、関係行政機関、松山 市が指名するもので構成する。 ④「学識経験者との意見交換会(以下、「意見交換会」という。」 (2 回) 意見交換会は、上記①~③の会を円滑に進行するため、資料作成等関連会議の運営に関 して学識経験者との意見交換を行う。 ⑤「松山市庁内会議」 (2 回) 松山市庁内会議は、別途関連業務の「景観計画等策定基礎調査業務」での拠点街区地区 計画等の策定に向けた検討事項及び「拠点街区整備計画調査検討業務」での車両基地跡地 の利用に関する検討事項並びに先の業務「2-2」及び「2-3」について庁内協議を行う。 【運営支援等の内容】 1)会議資料の作成、印刷(印刷は⑤松山市庁内会議を除く。 ) ・説明用資料の作成と各関連会議に必要な部数の印刷をする。 ※ただし、別途関連業務の「景観計画等策定基礎調査業務」及び「拠点街区整備計画 調査検討業務」に関する資料は発注者から提供するものとする。 2)運営補助(⑤松山市庁内協議を除く。) ・会の運営及び会場の設営から撤去を行う。 ・議題についての説明及び質疑への応答。 3)議事録の作成(⑤松山市庁内協議を除く。) ・正式な議事録及び概要録、意見のとりまとめを行う。 4)費用負担(直接経費) ・アドバイザーへの謝礼金(源泉徴収前の金額とする。 )、交通費等。 ※会場費は含まない。 ア)謝礼金(合計)224,100 円 (内訳:@8,300 円×27(「協議会 2 名×1 回、 「幹事会」5 名×3 回、 「意見交換会」5 名×2 回)) イ)交通費等(合計)424,200 円 (内訳: 「協議会」 @10,300 円(松山~高知)×1 名×1 回 「幹事会」 @10,300 円(松山~高知)×2 名×3 回 @62,180 円(松山~東京)×1 名×3 回 「意見交換会」@10,300 円(松山~高知)×2 名×2 回 @62,180 円(松山~東京)×1 名×2 回 ) (※上記の表示金額は消費税 8%を含めた金額である。) 2-5 報告書の作成 本業務での検討内容や結果等について、報告書としてとりまとめ行う。 2-6 打合せ協議 本業務の打合せは、業務着手時、中間時5回、成果品納入時の計7回を予定するものとし、 業務着手時及び成果品納入時には原則業務主任者が立ち会うものとする。 なお、業務の遂行上、別途協議が必要と判断された場合は、発注者との協議により随時打合 せの場を設けるものとする。 第3章 3 成果物 成果物及び提出書類 本業務の成果物及び直接経費(謝礼金、交通費等)の支出を証明する書類として、以下を提 出すること。 ・報告書(A4版チューブファイル) 3部 ・協議記録簿(A4版サイズ) 1式 ・その他、業務上作成した図表及び資料 1式 ・上記資料の電子データ(DVD-R) 1式 ・直接経費領収書等 1式
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