ヒーリングタッチ認定プログラム(HTP)と ヒーリングタッチ

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ヒーリングタッチ認定プログラム(HTP)と
ヒーリングタッチインターナショナル(HTI)の違いについて
橋本ルミ Rumi Hashimoto, MSN, RN, HTCP/I
ヒーリングタッチ認定プログラム・インストラクター
ホリスティックナース・プラクティショナー
ゴールデンウエスト大学名誉教授(南カリフォルニア)
NPO法人:ビ・ゲンキ・インターナショナル代表(CEO)
現在日本では、ヒーリングタッチ認定プログラムとヒーリングタッチ・インターナショナルの2つの異
なった機関が、ヒーリングタッチの名称を用いて講習会を開いてます。日本でヒーリングタッチを学ぼう
とされている方々の困惑をさけるために、改めてヒーリングタッチ認定プログラム・インストラクターと
して、私の見解をお伝えしたいと思います。
まず、ビ・ゲンキ・インターナショナル (Be Genki International) が主催し、ヒーリングタッチ・ジャパン
が開催するヒーリングタッチ認定プログラムは、米国に本部をおくヒーリングタッチ認定プログラム
(Healing Touch Program, HTP)の正規のプログラムであると同時に、日本で唯一日本語でヒーリング
タッチが学べるプログラムです。しかし、この正規のプログラムとは別に、ヒーリングタッチ・インター
ナショナル (Healing Touch International, 以後、所によりHTIと略表示。)に所属しているアメリカ人講師の
方々を招き、日本人通訳の方を介してヒーリングタッチの講習会も実施されています。
この文書の目的は2つの機関の善し悪しや、講習会を開催している機関や講師の器量や講習会内容を比較
することではありません。ヒーリングに使われる氣(エネルギー)は特定の機関に所属するものではあり
ません。ここで明確にしておきたい点は、ヒーリングタッチがこれからしっかり日本の地に根をはり、成
長していく過程で必要不可欠になる日本語によるヒーリングタッチ認定プログラムの正規のカリキュラム
の大切さをお伝えする事です。それは生前ジャネットさんが心より願っていた事です。ヒーリングタッチ
認定プログラムとヒーリングタッッチ・インターナショナルは、両機関とも創始者のジャネット・メント
ゲン女史 (Janet Mentgen, RN, BSN, HTCP/I, HN-BC) が生存中に設立されたものです。では、その2つの機関
がなぜ今、関連のない機関として存在し、法的な問題にまで発展しているのでしょうか?
まず、歴史的背景からです。ヒーリングタッチ認定プログラム創始者のジャネット・メントゲン女史の生
存中に、ヒーリングタッチは飛躍的な成長を遂げました。(メントゲン女史の名称は、この後、ご自分を特
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別視する表現や行動を極力さけておられた彼女のお人柄に対する敬意と親愛の念を込めて、あえてジャ
ネットさんと記させていただきます)1990年に25カ所で始まったヒーリングタッチ認定プログラムは、ま
たたくまに全米に広がり、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど世界33カ国に広まっていきま
した。
ヒーリングタッチが世界的な組織として活動していくためにと、ジャネットさんはヒーリングタッチ認定
プログラム(ヒーリングタッチのカリキュラムを総監督する機関としての設立した彼女の会社)以外に、
2つのNPO法人を立ち上げました。ヒーリングタッチの資格認定を総括する機関としてのヒーリングタッ
チ・インターナショナルと、ヒーリングタッチの研究や国際交流のサポートをする機関としてのヒーリン
グタッチ世界財団 (Healing Touch Worldwide Foundation = HTWF) がその2つです。そしてヒーリング
タッチ認定プログラム、ヒーリングタッチ・インターナショナル、ヒーリングタッチ世界財団の3つの機
関が三角形の頂点にたってバランスのとれた形でヒーリングタッチをサポートしていく体制をつくりまし
た。ジャネットさんの生存中は、そのすばらしい三角形が協調のバランスを保っていました。しかし、
ジャネットさんの亡くなられる数ヶ月前に、そのころHTIに所属していた数人のリーダーから、ヒーリング
タッチ認定プログラムを買収したいとの話が提案されました。ジャネットさんは一時は売却することも考
えられたそうですが、その後お考えを変え、彼女の3人の子供達と現在のヒーリングタッチ認定プログラ
ム・ディレクターである、シンシア・ハッチソン女史にヒーリングタッチ認定プログラムの後見人とし
て、その権利と責任を託されてお亡くなりになりました。ジャネットさんは2005年9月中旬、ヒーリング
タッチ認定プログラムの学会の直後に亡くなられましたが、最後の学会には車いすで参加されました。学
会の晩餐会で、ご自分の意志をヒーリングタッチ・コミュニティーに示すように、子供達とシンシア・
ハッチソン女史一人一人にきれいは花輪をプレゼントされた姿は、その後のヒーリングタッチ認定プログ
ラムの成長展開を予測する素晴らしいイメージとして、私の目に焼き付いています。
ジャネットさんの生存中にすでにおこっていたヒーリングタッチ・コミュニティーの亀裂は、彼女が
亡くなられて数ヶ月後に、HTIの一部のリーダーが突然、今後は自分たちが独自でヒーリングタッチプログ
ラムを推進していくと発表した事で表面化しました。ヒーリングタッチ・プラクティショナーとインスト
ラクターの資格認定機関としてつくられたHTIにはヒーリングタッチ認定プログラムを教える法的権利はな
く、とても唐突な行動なので、ヒーリングタッチ・コミュニティーの人達は(私も含めて)とても困惑し
ました。まるで、今まで仲良く暮らしていた両親から、急に離婚の話を持ち出された子供のような気がし
たというコメントさえ聞かれました。ジャネットさんが造られたバランスのとれた組織は、HTIの一部の
リーダー達によって一時的ですが、崩されました。
そうした困惑の中、私自身も、これからの自分の歩む道の選択を迫られました。しかし、一人のヒーリン
グタッチ・プラクティショナーとして、インストラクターとして、自分が一番親身な接点を感じる場所は
どこか?自分が信じられる尊敬できる人たちは誰か?ジャネットさんの造られた道を一番誠実にたどって
いく道は?と考えた時、迷う事なくヒーリングタッチ認定プログラムと連携をとる道を選びました。それ
以来10年近くの月日が流れましたが、その時自分のとった決断を後悔した事は一度もありません。
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HBB/HTIの一部のリーダー達が、なぜ不可解な行動にでたのかは、未だによくわからない点が多々ありま
す。しかし、彼女達がとった行動は、ヒーリングタッチのコミュニティーに困惑と悲しみを生み出した事
は事実として受けてめています。そして、人間の自我が先走るとき、そして恐怖感、不信感が、その決断
力を握るとき、人は時として本当に社会の為、人の為にしている自分の仕事のもつ役割を忘れてしまいが
ちになるのではと感じます。ジャネットさんが亡くなってヒーリングタッチに関わってきたリーダー達の
一部がプログラムから離れていった経緯には、協調よりも競争が先にたった決断があったように思われて
なりません。HTIがヒーリングタッチ認定プログラムから離脱していった過程で、個人的には私もHTIに所
属する決断をした友人達との協調関係を維持できなくなった悲しい経験もしました。
現ディレクターのシンシア・ハッチソン女史は、その後、HTIがヒーリングタッチ認定プログラムから離れ
ていった詳しい経緯を60ページ以上に及ぶ文書にして公開しています。近年、ヒーリングタッチ・イン
ターナショナルは、名前をヒーリング・ビヨンド・ボーダーズと改名しました。その背後にある理由は、
プログラムを教える法的資格を持たずに無断で近年、ヒーリングタッチ・インターナショナルは、名前を
ヒーリング・ビヨンド・ボーダーズと改名しました。その背後にある理由は、プログラムを教える法的資
格を持たずに無断でヒーリングタッチ認定プログラムが設立したプログラムをそのまま使用し続けている
為、現在ヒーリングタッチ認定プログラムから著作権侵害で訴訟をおこされている事へのひとつの対応策
とも考えられます。この突然の改名は、会員制の組織として存在するNPO法人であるにも関わらず、会員
の同意なく突然に実行されたものです。その理由も会員には明確に示されていません。こうした経緯上、
現在、HBB/HTIが主催するヒーリングタッチ講習会はヒーリングタッチ認定プログラムから認可されていな
いプログラムとなっています。
一方ヒーリングタッチ認定プログラムは、その後、独自のヒーリングタッチ資格認定機関を設立し、ヒー
リングタッチ世界財団との連携も明確にして、ジャネットさんが造られた3角形のバランスを再現して、
これまで以上にしっかりとしたプログラムとして成長を続けています。アメリカホリスティック看護協会
も引き続きヒーリングタッチ認定プログラムを承認プログラムとして認定しています。また、2011年に
は、アメリカ看護専門資格認定センター(American Nursing Credentialing Center = ANCC) から全米レベ
ルの認定を受けた看護継続教育単位提供機関としての認定も受けました。更にアメリカ国立資格認定機関
(National Commission for Credentials and Accreditation) 認定プログラムとしても認可されました。この
機関は、看護や医学の分野や、他の専門分野が定めている専門資格認定プログラムの正当性を審査する国
立の資格認定統括機関です。ヒーリングタッチ認定プログラムが、この機関からの認定を受けることで、
エネルギー療法の分野では初めて、全米レベルで国家資格が認定されたプログラムとなりました。この国
家資格が取得できる資格はヒーリングタッチ認定プログラムのカリキュラムを修了した人のみに与えられ
ます。
ジャネットさんが生存中にモットーとしていた言葉、 Just Do Your Work!"「ただ、自分に与えられた仕事
を なさい。」をしっかり受け止めて、これからもヒーリングタッチを日本に広めていく仕事を続けていき
たいと思います。ヒーリングタッチ認定プログラムは、レベル4以上では、認定プラクティショナーの指
導のもとでメンター(指導者)のアドバイスを受けながら自主学習をしていく過程が義務づけられていま
す。これからのヒーリングタッチ・ジャパンの展望は、日本語でヒーリングタッチの勉強を続けてく事が
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できる環境づくりとヒーリングタッチ・プラクティショナーの専門資格取得体制を日本国内で作り上げて
いく事です。日本人の持つ感性が、ヒーリングタッチの持つ癒しの原理を更に深く、幅広く理解し活用で
きる機会を生み出していく事を期待しています。日本でのヒーリングタッチ認定プログラムの活動を世界
へ向けて発信していく事も、そう遠くない未来の仕事になる事と思います。日本でヒーリングタッチ・プ
ラクティショナーの資格が国家資格として認められるにはまだ時間がかかるかもしれませんが、ヒーリン
グタッチ認定プログラムから承認された資格をまず日本でも取得できるシステムの確立の準備が着々と進
んでいます。また英語が堪能な方には、日本でヒーリングタッチ認定プログラムのカリキュラムをすべて
修了された場合、米国で英語で国家試験を受験してアメリカで国家資格を取得する道も確保されていま
す。
看護教育者として、ホリスティックナースとして、ヒーリングタッチ認定プログラム・インストラクターと
して、そして日本人として、今まで培ってきた経験と教育を総動員して皆さんのお役にたてる時が来たと
実感しています。喜びと責任の混じり合った気持ちですが、これも私に与えられた天職と信じ、自分に出
来る仕事を精一杯していきたいと願っています。
また、これまでに日本で、HBB/HTI主催のヒーリングタッチ講習会を英語で受けられた方が、ヒーリング
タッチ認定プログラム主催の講習会の受講を希望される場合は、認定インストラクターの橋本まで、日本
語でご連絡下さい。所属に関わらず、ヒーリングタッチの勉強を続けたいと願う方々を、私たちの出来る
範囲でサポートしていく事が、私たちに課された仕事だと自負しています。
そして、ある意味では困惑した現在の状況は、ヒーリングタッチ認定プログラムが、そしてヒーリング
タッチが、これから更に成長していく過程の一時的な『でこぼこ道』ではないか、と私は思います。本当
にヒーリングタッチが日本のそして世界中の人々の生活に浸透し、自らの手を使って癒しのサポートをす
る事が当たり前の世の中になり、多くの人達が このすばらしい癒しの療法の恩恵を受ける日をめざして、
今私達にできる仕事を続けていきたいと願っています。ヒーリングタッチ・ジャパンの活動は、世界に
「ゲンキ・コンセプト」を広げる目的で創設されたNPO法人、ビ・ゲンキ・インターナショナルの全面的
なバックアップを受け、日本に「ゲンキ・セラピー」のひとつとしてのヒーリングタッチを広める仕事を
地道に着実に続けています。これからも、どうぞよろしくお願いします。
このメッセージに関するご質問やご意見は、下記のメールアドレスまで、日本語でお知らせ下さい。
橋本ルミ
Rumi Hashimoto, MSN, RN, HTCP/I
ヒーリングタッチ認定プログラム・インストラクター
[email protected]
2014年10月6日更新
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