③減少した力学的エネルギーはどのような形態のエネルギーになったか?(全エネルギーは保存する) ④弾性衝突の例を探してみよ。(この授業で話した内容の中にもありました。) 参考:減衰振動 防振材は「ばね+抵抗」の役目をする 臨界減衰に近い 跳ねないボールは「ハネナイト」(防振防音材)でできています。 (ハネナイトボール)積水ハウスの動画参照 問題:ハネナイトボールを放物線を描くように投げる。地面に衝突した後どのような運動をするか? 7.3 質点系の角運動量 p86 p1 v m1 r1 (復習)原点Oのまわりの質点の角運動量 L = r×p = r×mv 質点系の角運動量L = 質点系を構成する各質点の角運動量の和 O L = ΣLi = Σri×pi = Σri×mivi i i i F 質点系に作用する外力のモーメント m1 r (復習)原点Oのまわりの力のモーメント N = r×F ベクトルでないといけない。 (注)すべての質点が 平行な平面上を運動するなら ベクトルでなくてもよい。 左図ならスカラーの 足し算引き算でOK p2, r2 が紙面上にないと ベクトルで計算 O 質点系に作用する外力のモーメントN = 質点系を構成する各質点に作用する外力のモーメントの和 N = ΣNi = Σri×Fi i ベクトルでないといけない。 同上 p を F に置き換える 運動量のモーメント i 質点系の角運動量の運動法則 dL =N dt (質点の場合と同じ) 問題:質点系の角運動量の運動法則を証明せよ。 dL d d d = ΣLi = Σri×pi = Σri×mivi = Σvi×mivi + Σri×miai = Σri×Fi = N dt dt dt dt 第14回(6/27) 1 ページ 質点系の角運動量保存則 N = 0 ならば dL = 0 なので L = 一定 dt (質点の場合と同じ) ある点に関する外力のモーメントが 0 ならば、 その点に関する質点系の角運動量 L は時間によらず一定である。 「原点のまわりの重心の回転」 と 「重心のまわりの回転」 の分離 原点のまわりの質点系の角運動量 L = 原点のまわりの重心の角運動量 LG + 重心のまわりの質点系の角運動量 L’ P V R O R LG = R×P = R×MV G 重心の速度 重心の位置ベクトル V G r -R vi i ri O 質点系の全運動量 質点系の全質量 ベクトル表示 LG と L’ は同じ向きでなくてもよい L’ = Σ ( ri-R )×mi ( vi-V ) i mi 各質点の重心に対する速度 各質点の重心に対する位置ベクトル vi-V 各質点の質量 例:太陽のまわりの地球の角運動量 L = 太陽のまわりの地球の重心の角運動量 LG + 重心(地球の中心)のまわりの地球の角運動量 L’ 地球の公転の角運動量 地球の自転の角運動量 地球の自転が太陽のまわりの角運動量に寄与するイメージ V 太陽 v L = r×p = r×mv 地 r近 v 太陽に近い部分と遠い部分の v の大きさは同じだが r の大きさは違う。 よって、完全に打ち消し合うことはない。(太陽から遠い部分の角運動量の方が大きい。) 第14回(6/27) 2 ページ L = LG + L’の証明 L = Σri×pi = Σri×mivi = Σ{R+(ri-R)}×mi{V+(vi-V)} = Σ(R×miV)・・・① = LG + Σ{R×mi(vi-V)}・・・② + Σ{(ri-R)×miV}・・・③ = 0 = 0 + Σ{(ri-R)×mi(vi-V)}・・・④ = L’ 問題:①が LG ,②が 0 になることを示せ。 V= Σmivi M 各質点の速度 vi を 質量で重みをつけて 平均すると V Σm r R = Mi i ③ Σ(ri-R)mi = Σmiri-RΣimi = MR -MR = 0 各質点の位置 ri を 質量で重みをつけて 平均すると R ④ L’ = Σ ( ri-R )×mi ( vi-V ) (定義そのもの) 外力のモーメント 原点のまわりの外力のモーメント N となる後で証明 = 原点のまわりに重心を回転させようとする NG + 重心のまわりに質点系を回転させようとする N’ 外力のベクトル和 F が重心に作用するとしたときの F の原点のまわりのモーメント 重心のまわりの外力のモーメント N’ = Σ(ri-R)×Fi NG = R×F i 問題:N = NG + N’ を証明せよ。ヒントはこのページの上の証明 角運動量の運動法則 dL =N dt とともに 質点系の角運動量の運動法則 (証明済み第14回1頁) dLG dt = NG , 両脇が成り立てば成り立つ 第14回(6/27) 3 ページ dL’ dt = N’ も成り立つ 質点系の角運動量の運動法則を 重心に対して適用 (原点Oを重心Gにとった。) ブランコの解説 角運動量保存則を用いた考察 θ ③ ① ② M 重心の運動 例題1(p75)が参考になる。ひもを引っ張ることは、 ブランコにおいて立ち上がることに対応する。 (ひもの長さを半分にすると速度は倍になった) 実際には重力が作用しているので、角運動量は保 存しないが、十分に短い時間で立ち上がるなら、そ の間は角運動量が保存している。 ①でしゃがんでも v = 0 なので遅くなることはない。 v = 0 なので向心力は 0 F = Mg cos θ エネルギー・仕事を用いた考察 F = Mg+向心力 仕事は W = Fs である。 ②において立ち上がる 時にする仕事は、①において、しゃがみ込む時 にされる仕事より大きい。重心の移動距離 s は どちらも同じであるが F は、①と②で異なる。② の地点では重力+向心力が足に作用しているが、 ①では重力のみ(正確には、重力×cosθ )だか らである。よって①でしゃがみ込み②で立ち上が れば系に力学的エネルギーを注入でき、それが 振動のエネルギー源となる。 ①の位置でしゃがみこむ。 ②の最下点付近で立ち上がる。 ③の位置では立った状態。 ①の位置へ戻る時も立ったまま。 ①の位置でまたしゃがみ込む。 以下繰り返し 究極のこぎ方 本来なら③から①へ戻る時にも図のように加速で きるが、人間の体は前後非対称であることも関係し て、戻る時に加速することは難しい。不可能でない ので興味がある人は挑戦してみて下さい。その報 告もしてくれるとうれしい。 ③ ① ② ブランコ二人乗り 行きも帰りも一人分の力で 加速するが 質量が2倍になるので 通常の漕ぎ方と同じ程度 重心の運動 出席表より 動画・紐とおもりによる実験で再確認 座り漕ぎは、基本的に同じような重心運動が起こっていると思われますが、 僕にもよくわかりません。みなさんも、考えてみてわかったら教えて下さい。 第14回(6/27) 4 ページ 学科 学生番号: 氏名: この講義に関して何か意見や要望、感想等があったら何でも自由に書いて下さい。 面白い物理の情報や、取り上げてほしい話題、不思議に思っていること等あったら書いて下さい。 この紙で今日の出席を確認します。 第14回 6月27日 学科 学生番号: 氏名: この講義に関して何か意見や要望、感想等があったら何でも自由に書いて下さい。 面白い物理の情報や、取り上げてほしい話題、不思議に思っていること等あったら書いて下さい。 この紙で今日の出席を確認します。 第14回 6月27日
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