2015年 新年号 - 鈴鹿中部地域包括支援センター

平成 26 年
新年号(第 71 号)
※鈴鹿市社会福祉協議会イメージキャラクター:かりんちゃん
「管理者年頭のごあいさつ」
中西淳一
本年も地域包括支援センターの活動に対し、
格別のご支援ご協力いただきますよう、よろし
くお願い申し上げます。
2025年問題をご存じでしょうか?この
年は団塊の世代の方々が75歳以上のいわゆ
る後期高齢者になる年です。後期高齢者は22
所がわからなかったり、道に迷い家に帰れなく
なったり、季節や日時が認識できなくなります。
これらの障害が出現した場合でも、家族が居て
どなたが見守ってくれるような環境であれば、
在宅生活の継続は可能ですが、お一人暮らし等
で見守りを受けることができない場合には、た
とえ認知障害が軽度であっても在宅生活の継
続が難しくなります。
00万人以上となり、4人に1人が75歳以上
となる超高齢化社会の到来がすぐそこまで迫
っています。これまで日本を支えてきた人口比
を最も多く占める「団塊の世代」が、給付を受
ける側に転換するため、医療・介護への需要が
高まり、社会保障のバランスが崩れることが問
題とされています。
バランスが崩れることで、税金や社会保険料
の負担増大は避けられず、医療・介護制度を持
続していくために効率化を図ることが求めら
れており、国の施策によって「医療から介護へ」
今後、超高齢化に加えて、少子化・核家族・
未婚化等により身寄りのない単身高齢者が激
増するため、認知症単身者の生活の場をいかに
確保するかが課題であり、その受け皿としての
役割を期待されているのが「サービス付高齢者
向け住宅」です。この住宅は高齢者専用の集合
住宅で食事や介護サービスが提供され、高齢者
が安心して暮らすことのできる住まいとして
平成23年に制度化されました。国の整備目標
を軽々と達成する勢いで急増しており、鈴鹿市
内でも続々と開設しています。それに伴って、
「病院・施設から在宅へ」と推し進められてい
ますが、現時点ではまだ過渡期であり、介護・
在宅の支援体制に課題が多いのも現状です。
介護保険制度施行15年が経過し、介護支援
専門員、介護サービスの普及により、お身体を
ケアする「身体介護」についてはカバーできる
仕組みが整いましたが、認知症に対する支援に
ついてはまだまだ不十分だと感じています。
認知症は「記憶障害」の他にも「実行機能障
害」「見当識障害」が出現します。実行機能障
特別養護老人ホームの待機者が減るなど効果
も出てきており、高齢者の住まいの選択肢は確
実に広がっています。
その一方で費用が高いのが課題であり、必然
的に入居できる方も限定され、多くの住宅で空
室もあるようです。今後は需要と供給のバラン
スで費用が下がり、多くの方が入居できること
を期待していますが、それにはまだ数年かかり
そうです。
何れにしても在宅の認知症の方への支援体
害とは、認知症になる以前は普通にできていた
ことが、その手順を忘れてしまったり、物事の
計画や準備ができなくなってしまったりする
障害で、例えば料理の味付けや手順、調理器具
の使い方を忘れてしまったり、掃除機や洗濯機
の使い方を忘れてしまい家事ができなくなっ
たりします。
見当識障害とは、自分の居る場所や状況を認
識することができなくなる障害で、トイレの場
制が不十分なことは否めず、当方でも母体であ
る社協と連携して支援体制づくりを進めてい
きます。具体的には2月から鈴鹿市社会福祉セ
ンターにて「認知症支援ボランティア」養成講
座を開講し、ボランティアの組織化を行い、認
知症の方のお困りごとを手助けできる仕組み
を作りたいと思っています。民生委員、介護支
援専門員の皆様には何卒ご協力いただきます
よう、よろしくお願い申し上げます。
福祉は常にエキリブレにもっと躍動感を!
デイサービスえにし
竹﨑 匠学 氏
Date of birth
28/12/1987
Place of employment.
Living Space Co.,Ltd.
皆様、「デイサービス
見合ったサービスを引き続き提供できる
えにし」の竹﨑匠学です。 様に邁進して行きます。
かつては県教育委員会を
また、人と人とが触れ合う職業に於いて
経て、ヨーロッパ、アジ
自分たちもまた、「特別な存在」であるこ
アで小学校の教員として
これまで過ごしてきた自分は、この介護業
界にとっては「畑違い」ですが、「公共の
とを胸に職務に取り組む所存です。時代は
常に動くものですが、躍動感ある中であり
ながら常に安定したモノを提供する「心か
福祉」という分野では一つ共通するコンセ
プトがあると考えています。それは、「老
いも若きも、身体的にハンデのある方も健
常な方もここでは同じステージで過ごす
ことが出来る場所を提供する者となる。」
事であり、それは今も変わらない精神とし
て自分の中にあると感じています。
平成27年3月より「デイサービスえに
ら利用者様を愛せるエキリブレな職業人」
を自分は目指します。先述した様にまだま
だ介護業界について不慣れな面も日々感
じる事もあり、時に悩む日もありますが、
多くの「特別な」利用者様に囲まれ、支え
られて今、自分はとても幸せです。
どうぞ、これからも宜しくお願いいたしま
す。
し」のみならず、私たち有限会社リビング
スペースはサービス付き高齢者向け住宅
「和楽長寿館」と「訪問介護えにし」を新
規にオープン致します。
「数ある利用者様」
と言う見方ではなく、一人一人が深い歴史
をお持ちであられる「特別な存在」であり、
そんな自分たちにとって特別な存在であ
る、この地域の利用者様に
※Equilibré(エキリブレ)→仏語で安定、
「やじろべえ」
が安定するそれとは違い惑星や恒星が自転と公転を猛ス
ピードでしながらも太陽との適切な距離が保たれている
状態の様な安定を言う。日本語にない表現、
「アクティブ
な感じ」という表現よりもこちらを使いたかった。
竹﨑さん、ありがとうございました!
次回は『ニチイケアセンター鈴鹿』の
伊藤文哉さんにご登場いただく予定です。
お楽しみに!
*行事・研修予定*
*市内全域より募集致します!
【 認知症サポーター養成講座
】
~認知症について学び、地域で支える認知症サポーターになりませんか?~
日
時:平成 27 年 2 月 15 日(日)10:00~11:30
会
場:鈴鹿市社会福祉センター(鈴鹿市神戸地子町 383-1)
内
容:講和…認知症とは何か、サポーターとして何ができるか等
劇団「花さつき」による芝居…認知症の方への対応
参 加 費:無料
申込み先:鈴鹿中部地域包括支援センター
TEL:059-382-5233 FAX059-382-8015
【第 32 回介護者のつどい】
テ ーマ 『タッピングタッチ』
※タッピングタッチとは、体の左右を交互にゆったりとしたペースで優しくタッチすることで、心
と体の緊張をほぐし、心身ともに健康であろうとする内なる力に働きかけるケアの技法です。
日
時:平成 27 年 3 月 4 日(水)13:30~15:00
会
場:鈴鹿市社会福祉センター
講
師:鈴木妙子氏(一般財団法人タッピングタッチ協会認定インストラクター)
参 加 費:無料(事前申し込みをお願い致します)
申込み先:鈴鹿北部地域包括支援センター
TEL059-384-4165
※当日はズボンなど動きやすい服装でお越し下さい。
*研修会のご案内
【デイサービス事業所従事者向け研修会】
テーマ:
『今後のデイサービスのあり方について共に考える』
日
時:平成 27 年 3 月 6 日(金)19:00~20:30(受付 18:30~)
会
場 :鈴鹿市社会福祉センター 鈴鹿市神戸地子町 383-1
講
師:福田 雅文 氏 (社会福祉法人 菰野町社会福祉協議会
参 加 費:無料
対
象:デイサービスに勤務する職員
締
切:平成 27 年 3 月 2 日(月)
申込み先:鈴鹿市社会福祉協議会(鈴鹿中部地域包括支援センター)
TEL 059-382-5233 FAX 059-382-8015
事務局長)
*市民公開講座
【いのちのバトンタッチ 映画「おくりびと」によせて~】
日
時:平成 27 年 3 月 7 日(土)14:00~15:30(開場 13:30~)
会
場:鈴鹿市文化会館けやきホール
講
師:青木新門氏(映画「おくりびと」原案者 「納棺夫日記」著者)
参 加 費:500 円
定
員 :500 名(事前申し込みをお願い致します)
申込み先:鈴亀地区介護支援専門員協会事務局(鈴鹿西部地域包括支援センター)
TEL 059-370-3751
*エンディングノートを使用し、楽しく「終活」について考えます。
【終活で考える「成年後見制度」と「相続」】
※終活とは、「自分らしくより良く生きていくための活動」と言われます。これまでの自分自身を
振り返り、これからどのように生活し、自分が亡くなった後のことを含めて考え、準備する活
動です。
日
時:平成 27 年 3 月 14 日(土)13:30~15:30
会
場:鈴鹿市社会福祉センター(2 階大広間)
内
容:第 1 部:「終活について考えてみませんか?」13:30~
中部地域包括支援センター中西淳一による「終活」のお話
第 2 部:講演 終活で考える「成年後見制度」と「相続」14:30~
司法書士サラサ総合事務所
舘博文氏による講演
参 加 費:無料
定
員 :50 名(事前申し込みをお願い致します)
申込み先:鈴鹿市社会福祉協議会 TEL 059-382-5971
FAX 059-382-7330
*ホームページのお知らせ*
鈴鹿中部地域包括支援センターでは、オフィシャルサイトにて
日々の活動と情報を公開中です!
http://houkatsu.jp/へのアクセスをお待ち致しております!