TUSB-0212DAMA USBインタフェース付きDAコンバータユニット 取扱い説明書 本文中のマークについて(必ず始めにお読み下さい) この取扱説明書には、あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防ぎ、本製品を 安全にお使いいただくために、守っていただきたい事項を示しています。 その表示と図記号の意味は次のようになっています。内容をよみ理解してから本文をお読 み下さい。 ! ! ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 警告 この表示を無視して、誤った取扱をすると、人が死亡または重傷 を負う可能性がある内容を示しています。 注意 この表示を無視して、誤った取扱をすると、人が損害を負う可能 性が想定される内容および物的損害のみの発生が想定される内容 を示しています。 製品の仕様および取扱説明書の内容は予告なく変更することがあります。 本製品および本取扱説明書の一部または全部を無断転載することは禁じられています。 本取扱説明書の内容は万全を期して作成いたしましたが、万が一ご不審な事やお気づ きの事がございましたら、(株)タートル工業 サービス課までご連絡下さい。 当社では、本製品の運用を理由とする損失、逸失利益等の請求につきましては、上記に関 わらずいかなる責任も負いかねますので、予めご了承下さい。 本製品は、人命に関わる設備や機器、高度な信頼性を必要とする設備や機器などへの組込 や制御などへの使用は意図されておりません。これら設備や機器などに本装置を使用され 人身事故、財産損害などが生じても、当社はいかなる責任も負いかねます。 本製品およびソフトウェアが外国為替及び外国貿易管理法の規定により戦略物資(又は役 務)に該当する場合には日本国外へ輸出する際に日本国政府の輸出許可が必要です。 ©2003-2005 Turtle Industry Co., Ltd. All rights reserved. 株式会社タートル工業の許可なく、本書の内容の複製、改変などを行うことはできません。 Microsoft, Windows, Windows NT, は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国 における登録商標または商標です。 その他、記載されている会社名、製品名は、各社の商標および登録商標です。 使用上の警告と注意 ! 警告 入出力端子に仕様に規定された信号以上の高電圧をかけな いで下さい。高電圧をかけると感電の危険性と装置破損の 可能性があります。 電源アダプタは指定の物をご使用下さい。誤った電源を入 力すると感電の危険性と装置破損の可能性があります。 水や薬品のかかる可能性のある場所でご使用ならさないで ください。火災やその他の災害の原因となる可能性があり ます。 発火性ガスの存在するところでご使用なさらないでくださ い。引火により火災、爆発の可能性があります。 煙や異臭の発生した時は直ちにご使用をおやめ下さい。 ACアダプタおよびUSBケーブルを取り外し、当社サービ ス課までご相談下さい。 ! 注意 温度の高い場所では使用しないでください。故障や火災の 原因となります。 不安定な所には設置しないでください。落下によりけがを する恐れがあります。 腐食性のあるガスの存在するところでは使用しないで下さ い。故障や火災の原因となります。 目次 目次 1 はじめに 1.1 製品概要 1.2 製品構成 2 各部の名称 2.1 フロントパネル 2.2 リアパネル 3 各端子説明 3.1 DAコンバータ出力(OUT1,OUT2) 3.2 同期出力1(DO) 3.3 ディジタル入出力(DIO) 3.4 電源入力コネクタ 3.5 USBコネクタ 4 インストールの方法 4.1 サンプルソフトのインストールと使い方 5 機能説明 5.1 DAコンバータの機能 5.2 ディジタル入出力の機能 6 ドライバソフトウェアの使用 6.1 開発環境の設定 6.2 基本的な関数使用の流れ 7 ドライバ関数リファレンス 8 その他 8.1 うまく動作しないとき 8.2 USBについて 8.3 連絡先 9 仕様 Ⅰ 1 2 3 5 6 8 10 24 27 はじめに 1 はじめに この度は、(株)タートル工業製のUSBインターフェース付きDAコンバータ ユニットTUSB-0212DAMAをお買い求めいただき、誠にありがとうございま す。 本書は、本製品の特徴、使用方法、取扱における注意事項、その他本製品に関 する情報など、本製品をご使用される上で必要な事項について記述されており ます。 本製品の使用には製品の性質上、若干の電子回路の知識を必要とします。誤っ た使用をすると本製品の破損だけでなく重大な事故が発生する事も考えられま す。本書の内容をよくご理解の上、正しくご使用下さる様お願いします。 ※ 本製品は弊社製TUSB-0212DAMの後継機種です。TUSB-0212DAMでは 外部補助電源が必須でしたが、内部回路構成の変更などによって本製品では USBからの電源供給でも動作可能となりました。ただし、電源なしハブなど をご使用の場合で電源容量が不足する場合等には外部補助電源を必要としま す。ドライバソフトウェアはTUSB-0212DAM用のものと同一です。 1.1 製品概要 本製品は、先進のインタフェースであるUSB( Universal Serial Bus)を使用し たDA(ディジタル→アナログ)コンバータユニットです。2チャンネル各々8K データ分のメモリを内蔵し、任意波形発生器としての使用など計測制御におい て幅広い応用が可能です。ドライバソフトウェアおよびVisual C++ 6.0と Visual Basic 6.0のサンプルソフトウェアを付属しておりますので、これらの 応用によって短時間に利用する事が可能です。 1.2 製品構成 本製品には以下の物が含まれます。 ① TUSB-0212DAMA本体 ② USBケーブル(1m) ③ 取扱説明書(本書) ④ 添付ソフトウェア(3.5インチ2HDフロッピーディスク1.44MB 1枚) 不足品などがあれば、当社サービス課までご連絡下さい。(ご連絡先 31ページ) 1 各部の名称 2 各部の名称 2.1 フロントパネル 8 15 OUT1 OUT1,OUT2 DO DIO 電源ランプ ※ : : : : OUT2 DO 1 9 DIO 電源ランプ DAコンバータの各出力端子(BNC) 同期出力1(BNC) ディジタル入出力コネクタ(DSUB メス 15ピン) 電源ON時に点灯します。 ○で囲まれた数字はコネクタのピン番号です。 2.2 リアパネル ユニット番号選択 USBコネクタ DC入力 USBコネクタ : コンピュータと付属のUSBケーブルで接続します DC入力 : 専用電源を接続します ユニット番号選択(ID): 本ユニットのユニット番号を選択します 2 各端子説明 3 各端子説明 3.1 DAコンバータ出力(OUT1,OUT2) DAコンバータの出力用コネクタです。 出力インピーダンス50ΩのBNCコネクタです。 3.2 同期出力1(DO) あらかじめメモリに出力データを保存しておくことで、DAコンバータの出力デー タに同期した1ビットのディジタルパターンを出力することができます。 TTLロジックレベルです。 3.3 ディジタル入出力(DIO) ディジタル信号入出力コネクタです。入出力方向が設定可能な汎用ディジタル信号 と同期出力やDA制御用の信号があります。同期出力2は同期出力1と同様にあらか じめメモリに出力データを保存しておくことで、DAコンバータの出力データに同 期した1ビットのディジタルパターンを出力することができます。TTLロジックレ ベルです。 番号 名称 機能 1 DIO0 ディジタル入出力0 2 DIO2 ディジタル入出力2 3 GND 信号グラウンド 4 DIO5 ディジタル入出力5 5 DIO7 ディジタル入出力7 6 CONTROL コントロール入力 7 DO2 同期出力2 8 GND 信号グラウンド 9 DIO1 ディジタル入出力1 10 DIO3 ディジタル入出力3 11 DIO4 ディジタル入出力4 12 DIO6 ディジタル入出力6 13 GND 信号グラウンド 14 EXTCLK 外部クロック入力 15 VCC +5V出力 ケーブル側コネクタ DA-15P-N(日本航空電子工業(株)) 又は同等品 ○ 信号のレベルは全てTTLロジックです。 ○ クロック入力、コントロール入力はハイ、ロー共200nS以上確保してください。 ○ VCCから使用できる電流は外部補助電源使用時に最大400mAまでです。USBバ ス電源での動作時にはこの電源出力は使用しないで下さい。 ○ Dsubコネクタ付フラットケーブのご使用の場合フラットケーブル上の並びとコ ネクタのピン番号は必ずしも一致いたしません。ご使用の場合には接続にご注意くだ さい。 3 各端子説明 3.4 電源入力コネクタ 電源容量の不足時などに専用補助電源を接続します。必ず専用の外部電源アダプタ を接続してください。 3.5 USBコネクタ 付属のUSBケーブルを使用して、ご利用されるコンピュータまたはハブに接続して ください。 ※ 初めて接続される時にはインストール作業が必要です。 4 インストール 4 インストールの方法 4.1 サンプルソフトのインストールと使い方 サンプルソフトはプロジェクトソースと共に以下の場所に格納されておりますの で、適切な場所にコピーしてご使用下さい。 <付属フロッピーディスク> |-[TUSBDAM] |-[DRV] : ドライバ |-[DOC] : ドキュメント |-[DEV] |-[VB6] : Visual Basic 6.0用サンプル | : プロジェクト |-[VBNET] : Visual Basic .NET用サンプル | : プロジェクト |-[VC] : Visual C++ 用サンプル | : プロジェクト |-[TOOLS] :DLL,LIB,H,BAS,VBファイル Visual C++用のサンプルソフトとVisual Basic用のサンプルソフトの動作は 同一です。Visual Basic 6.0のプロジェクトフォルダの中には構築後の実行ファ イルが入っており、そのまま実行する事が出来ます。(ただしVisual Basic 6.0 のランタイムライブラリが必要です。) Visual C++のプロジェクトフォルダの中には実行ファイルはございませんので 使用する場合には開発ツールで構築してください。 各アプリケーションとも起動後、本体装置のID番号を選択し、Openボタン を押下するとかくコマンドが実行できます。ボタン名にはドライバ関数の名前 と同様の名前が付いております。各ボタンを押下する事により各関数の実行を 確認する事が出来ます。 詳しくは各プロジェクトのソースコードをご覧下さい。 ※ Visual Basic 6 の実行ファイルはVisual Basic 6のランタイムライブラリが 無いと文字化けするなど正常に動作いたしません。Visual Basic 6の開発環境 がインストールされたシステムでは問題ありませんが、不明の場合には弊社ま でお問い合わせください。 5 機能説明 5 機能説明 5.1 DAコンバータの機能 シングル出力 指定したチャンネルから任意の電圧を任意のタイミングで出力します。連続出 力中にこの機能を使用すると連続出力は正常に動作しません。 連続出力 あらかじめメモリに出力データを書き込み、クロックに同期して順に出力しま す。出力方法は以下の2種類です。 ○ 繰り返し出力 決められたデータ数を先頭から順に出力し、最後のデータを出力した ら再度先頭から出力する事を繰り返します。 ○ シングルショット出力 外部または内部ソフトウェアのトリガ信号を受けて決められたデータ 数を順に出力します。 外部トリガの場合にはこのトリガ信号はディジタル入出力コネクタの CONTROL入力より入力してください。CONTROL信号がHIになる とデータ出力を開始し、決められたデータ数を出力後にCONTROL信 号がLOWであれば信号出力を停止します。出力終了時にCONTROL 信号が継続的にHIであれば再び信号出力を開始します。 出力ゲートコントロール 連続出力時にデータ出力用クロックによるデータの進行を制御します。この機 能が有効の時、コントロール信号がローの区間ではクロックの進行が一時停止 します。(シングルショット出力時にはこの機能は使えません) 外部クロック入力 EXTCLK入力にクロック信号を連続出力の同期クロックとする事が出来ます。 変換範囲 ±10V、±5V、±2.5V、+10V、+5V の中から出力電圧範囲を設定できます。 設定値と出力電圧の関係 ( 設計値です。精度を保証する値ではありません。) レンジ 出力値 (HEX) ±10V ±5V ±2.5V +10V +5V FFF 9.995 4.979 2.499 9.996 4.999 800 0.000 0.000 0.000 5.000 2.500 000 -10.000 -5.000 -2.500 0.000 0.000 6 機能説明 5.2 ディジタルIOの機能 ロジックレベル ディジタル入出力の論理レベルは全てTTLレベルです。 出力のシンク、ソース電流 ソース電流、シンク電流とも2mAです。 同期出力 DAコンバータの出力に同期したディジタル信号を2ビット出力することが出来 ます。内1本はBNC出力です。 7 ドライバソフトウェアの使用 6 ドライバソフトウェアの使用 6.1 開発環境の設定 Visual C++の場合 1 付属のフロッピーディスクより(TOOLSディレクトリの中) USBDAM.LIB TUSBDAM.H を適当な場所にコピーします。 2 USBDAM.LIBファイルをプロジェクトに追加します。 3 使用するソースファイルにTUSBDAM.Hファイルをインクルー ドします。 設定は以上です。 付属サンプルプログラムはVisual C++ 6.0で作成されました。 Visual Basicの場合 1 付属のフロッピーディスクより(TOOLSディレクトリの中) TUSBDAM.BAS を適当な場所にコピーします。 2 TUSBDAM.BASファイルをプロジェクトに追加します。 設定は以上です。 付属のサンプルプログラムはVisual Basic 6.0で作成されました。 Visual Basic .NET の場合 1 付属のフロッピーディスクより(TOOLSディレクトリの中) TUSBDAM.vb を適当な場所にコピーします。 2 TUSBDAM.vbファイルをプロジェクトに追加します。 設定は以上です。 8 ドライバソフトウェアの使用 6.2 基本的な関数使用の流れ ここでは、関数の使用方法を簡単な例を元にご説明いたします。この関数はデ バイスをオープンし、出力レンジを設定してデータを出力します。 スタート 装置番号選択スイッ チで選択した番号を IDとして指定 Tusbdam_Device_Open により指定IDのデバイスを オープン Tusbdam_Range_Set により出力レンジを設定する Tusbdam_Single_Out により指定のチャンネルに データを書き込む Tusbdam_Device_Close により指定IDのデバイスを クローズ エンド オープンおよびクローズはプログラムの開始時および終了時に一回ずつ行う必 要があります。一回の作業後毎にオープン、クローズを行う必要はありませ ん。 その他の関数については関数リファレンスをご参照下さい。 2台以上使用する場合には装置の選択番号を変えて、それぞれについてオープ ンクローズを行って下さい。 9 ドライバ関数リファレンス 7 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Device_Open C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Device_Open(short id) VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Device_Open Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer ) As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Device_Open Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short ) As Short 解説 指定ID(ユニット番号選択スイッチの値)のデバイスをオープンしま す。 このデバイスに関する各種関数を使用する前に必ず呼び出す必要が 有ります。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) 戻り値 0:成功 1:ID番号が不正 2:ドライバがインストールされていない 3:デバイスはすでにオープンされている 4:接続されている台数が多すぎる(最高16台まで) 5:オープンできなかった 6:デバイスが見つからない 10 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Device_Close C,C++宣言 void __stdcall Tusbdam_Device_Close( short id) VB6定義 [Private] Declare Sub Tusbdam_Device_Close Lib “USBDAMDLL” ( ByVal id As Integer ) VB.NET定義 [Private] Declare Sub Tusbdam_Device_Close Lib “USBDAMDLL” ( ByVal id As Short ) 解説 指定ID(ユニット番号選択スイッチの値)のデバイスをクローズしま す。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) 戻り値 なし 11 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Pio_Direction C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Pio_Direction (short id, unsigned char dat); VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Pio_Direction Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer , ByVal dat As Byte) As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Pio_Direction Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short , ByVal dat As Byte) As Short 解説 ディジタル入出力の入出力方向を設定します。起動時は全て入力と なっております。ビット1で出力、0で入力です。たとえば、 01(HEX)を書き込むとビット0のみ出力で他のビットは入力となりま す。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) dat 出力データの指定(0~FF(HEX)) 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 12 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Pio_Write C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Pio_Write (short id, unsigned char dat); VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Pio_Write Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer , ByVal dat As Byte) As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Pio_Write Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short , ByVal dat As Byte) As Short 解説 ディジタル出力の出力データを指定します。指定方法はビットパ ターンで行い、例えば引数datにFF(HEX)を指定すれば全てHigh、0 を 指 定 す れ ば 全 て Low と な り ま す。実 際 に 出 力 さ れ る ビ ッ ト は Tusbdam_Pio_Directionにもよります。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) dat 出力データの指定(0~FF(HEX)) 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 13 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Pio_Read C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Pio_Read (short id, unsigned char *dat); VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Pio_Read Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer , ByRef dat As Byte) As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Pio_Read Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short , ByRef dat As Byte) As Short 解説 ディジタル入力の入力データを読込みます。入力値はビットパター ンで参照変数datに入力されて戻されます。引数datがFF(HEX)であ れば入力が全てHigh、0であれば全てLowとなります。実際に出力 されるビットはTusbdam_Pio_Directionにもよります。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) dat 入力データを格納するバッファ 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 14 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Single_Out C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Single_Out (short id, unsigned char ch,int data) VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Single_Out Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer , ByVal ch As Byte, ByVal data As Long) As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Single_Out Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short , ByVal ch As Byte, ByVal data As Integer) As Short 解説 DAコンバータの出力を設定します。連続出力実行時にこの関数を使 用すると連続出力は正常に動作しません。出力値はストレートバイ ナリです。出力電圧範囲の最小値が0、最大値がFFF(HEX)となりま す。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) ch 出力するチャンネル1(OUT1) または2(OUT2) data 出力データ 000(HEX)~FFF(HEX) 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 15 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Start C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Start (short id,unsigned char sel) VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Start Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer ,ByVal sel As Byte ) As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Start Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short ,ByVal sel As Byte ) As Short 解説 設定されている条件でメモリ出力動作を開始します。 この関数の実行前には Tusbdam_Set_Memory、Tusbdam_Range_Set、 Tusbdam_Clock_Set、Tusbdam_Cycle_Set などを使用して実行条件を設定しておかなければなりません。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) sel 機能選択 0:連続出力 1:外部コントロール出力 2:シングルショット出力 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 16 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Stop C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Stop (short id ) VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Stop Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer ) As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Stop Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short ) As Short 解説 DAコンバータのメモリ出力動作を停止します。 このコマンドを受け取った時の最終電圧を出力したまま終了しま す。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 17 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Range_Set C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Range_Set (short id,unsigned char ch,unsigned char pol unsigned char range) VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Range_Set Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer , ByVal ch As Byte, ByVal pol As Byte, ByVal range As Byte) As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Range_Set Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short , ByVal ch As Byte, ByVal pol As Byte, ByVal range As Byte) As Short 解説 出力電圧レンジを設定します。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) ch レンジを設定するチャンネル 1(OUT1)または2(OUT2) pol 0:ユニポーラ 1:バイポーラ range 0: ±2.5V 又は 0~5V 1: ±5V 又は 0~10V 2: ±10V 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 18 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Range_Read C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Range_Read (short id,unsigned char ch,unsigned char *pol unsigned char *range) VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Range_Read Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer , ByVal ch As Byte, ByRef pol As Byte, ByRef range As Byte) As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Range_Read Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short , ByVal ch As Byte, ByRef pol As Byte, ByRef range As Byte) As Short 解説 設定されている出力レンジを取得します。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) ch レンジを取得するチャンネル 1(OUT1)または2(OUT2) pol 0:ユニポーラ 1:バイポーラ range 0: ±2.5V 又は 0~5V 1: ±5V 又は 0~10V 2: ±10V 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 19 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Clock_Set C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Clock_Set (short id,unsigned char sel, int clock) VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Clock_Set Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer ,ByVal sel As Byte, ByVal clock As Long)As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Clock_Set Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short ,ByVal sel As Byte, ByVal clock As Integer)As Short 解説 メモリ出力時のクロックの設定をします。 内部クロックの場合、 clock1 × 250nS がクロックの周期となります。 この値は500nS( 2MHz )以上となるように設定してください。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) sel 0:外部クロック 1:内部クロック clock 内部クロック設定1( 1~65535) 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 3:設定値が不正です 20 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Cycle_Set C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Cycle_Set (short id,short cycle) VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Cycle_Set Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer ,ByVal cycle As Integer) As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Cycle_Set Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short ,ByVal cycle As Short) As Short 解説 メモリ出力時の内部メモリの繰り返し数を設定します。 連続出力時にメモリcycleに設定された数まで出力するとメモリの0 番目戻って出力を続けます。 ワンショット出力時にはメモリ内のこの値まで出力します。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) cycle 出力サイクル(2~8192) 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 21 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Set_Memory C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Set_Memory (short id,unsigned char ch, short size, int *data) VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Set_Memory Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer ,ByVal ch As Integer, ByVal size As Integer,ByRef data As Long) As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Set_Memory Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short ,ByVal ch As Short, ByVal size As Short,ByRef data As Integer) As Short 解説 DA出力用内部メモリに値を設定します。 dataに設定された値の下位0~11ビットがDAの出力データとなりま す。 OUT1のメモリの第15ビットはDO1の出力となります。 OUT2のメモリの第15ビットはDO2の出力となります。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) ch 設定するチャンネル1(OUT1) または2(OUT2) size Dataバッファのサイズ(データの数2~8192) data 出力データのバッファ 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 22 ドライバ関数リファレンス Tusbdam_Single_Shot C,C++宣言 short __stdcall Tusbdam_Single_Shot (short id) VB6定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Single_Shot Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Integer )As Integer VB.NET定義 [Private] Declare Function Tusbdam_Single_Shot Lib “USBDAM.DLL” ( ByVal id As Short )As Short 解説 シングルショット用ソフトウェアトリガを出力します。 この関数を実行するとDAコンバータからメモリに設定された1デー タ分の波形を出力します。 シングルショットで設定スタート時以外は無効です。 この機能を使用するには1データセットの長さが10μ秒以上となるよ うにしてください。 引数 id ユニット番号選択スイッチの番号(0から15) 戻り値 0:成功 1:オープンされていない 2:失敗 23 その他 8 その他 8.1 うまく動作しないとき ユニットが認識(インストール)できない OSはWindows 98 Windows Meまたは Windows 2000 or XPですか ——–>その他のOSには対応しておりません。 電源ランプが点灯していない時 ——–>USBケーブルを差直してください。 デバイスがオープンできない デバイスマネージャなどでデバイスが正しくインストールされていることを確認 してください。正しくインストールされていない場合は、ドライバのインストー ルを行って下さい。 一度はデバイスがオープンできるが再オープンできない デバイスを一度オープンしたらクローズするまで再オープンできません。デバイ スの使用が終了するかまたはアプリケーション終了時に確実にクローズしてくだ さい。 24 その他 8.2 USBについて USBとはUniversal Serial Busの頭文字の略で、新しいコンピュータのイン ターフェースバスです。インターフェースのコストが低く使い易い事などから パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ を 中 心 に 普 及 し ま し た。USB1.1 の 仕 様 で は、 1.5Mbpsロースピードデバイスおよび12Mbpsハイスピードデバイスがありま す。本ユニットでは12Mbpsハイスピード仕様になっております。 USBの主な特長 高速 最高12Mbpsで通信可能(USB2.0では480Mbps) 接続が容易 ISAやPCIなどの拡張バスと違いケーブル1本で接続可 能。コンピュータの動作中でも抜き差し可能。 多数接続可能 ハブの利用により最高127台(ハブを含む)のデバイスを 接続可能。 電源の供給 標準で 100mA、最大で 500mAの電源をバスで供給可 能。 低コスト 多くのパーソナルコンピュータに標準で装備されてお り、安価なケーブル1本で接続可能。ただし、標準装備 のポート数より多くのデバイスを接続する際にはハブが 必要。 ハブについて 多数のUSBを接続するにはハブデバイスが必要です。ハブは1本のUSB線(上 流側)を複数のUSB線(下流側)に分岐します。ハブにはバスパワードハブとセ ルフパワードハブがあり、前者は上流側の電源により動作しますが、後者は外 部電源により動作します。ホストのポートからは標準で100mA、最大500mA の電流を供給する事が出来ます。バスパワードハブでは通常100mA未満の電 流を消費するため、このハブに接続されたデバイスはバスから500mAを供給 される事は出来ません。100mA以上の電流を消費するデバイスをバスパワー ドハブに接続する場合には注意が必要です。 ケーブルについて USBケーブルはAタイプとBタイプに分かれます。ホストのポートはAタイ プ、デバイス側はBタイプとなっており、誤挿入が起こらない仕様になってお ります。 転送速度について USBの転送速度はきわめて高速ですが、接続されたデバイスの単位時間当た りのデータ転送量の総合計が最高転送量を超える事はありません。あるデバイ スで大量のデータ転送を行うと他のデバイスの転送速度に影響の出る可能性が あります。 25 その他 8.3 連絡先 動作上の問題点および不明な点などのお問い合わせは下記までお願いします。 調査の上、当社よりご連絡差し上げます。 ご質問の際には動作環境等、なるべく詳細な情報を下さい。 特に次の情報は必ず記載してください。 ご使用のコンピュータの機種 ご使用OS( Windows98 , Windows98 SEなど) メモリ容量 ハードディスクの容量 本ユニット以外でご使用されているUSB装置 こちらからご連絡差し上げる場合の貴ご連絡先 株式会社タートル工業 ~ 技術部 技術課 サービス係 ~ E-mail [email protected] FAX 0298-43-2024 郵送 〒300-0842 茨城県土浦市西根南1-12-4 26 仕様 9 仕様 DAコンバータ部 出力チャンネル数 2チャンネル(BNCコネクタ) セトリング時間 0.5μ秒(5Vスイング90%以上) 変換分解能 1/4096(12bit) 変換誤差 ±1LSB 変換ビットパターン ストレートバイナリ 内部クロック 2MHz~約61Hz ( 4,000,000 / 65535 Hz ) 外部クロック入力 2MHz(max) TTLレベル クロックコントロール TTLレベル入力 同期パルス出力 TTLレベル(BNCコネクタ) 出力電圧レンジ ±2.5V/±5V/±10V/+5V/+10V 出力抵抗 50Ω 最大出力電流 10mA メモリ容量 12bit 16Kデータ ディジタル入出力部 ビット数 入出力8bit( 入出力方向ソフトウェア切替) 出力レベル TTL( 出力は2mA シンク, ソース) 信号入出力コネクタ 15P D-subコネクタ その他 電源 5V(USBポートから供給) 本体消費電流 約350mA(DC5V) 電源出力 5VDC 400mA(補助電源使用時のみ,USBバス電源使用 時は使用不可) 大きさ 30(h)×100(w)×140(d)mm(突起物含まず) 重さ 約350g(ケーブル、ACアダプタ含まず) 27 TUSB-0212DAMA取扱説明書 発行年月 発 行 編 集 2009年2月 第6版 株式会社 タートル工業 株式会社 タートル工業 ©2003-2009 株式会社 タートル工業
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