マツダのCSR お客さま満足 環境保全 社会貢献 将来に向けた技術開発 人間尊重 マネジメント 自動車業界が抱える課題に対応するため、将来の実用化に向けたマル チソリューションでの開発を進めています。 ■ 電気自動車 a 電気自動車「デミオEV」 2012年10月より、 「マツダ デミオ」をベースに自社開発した電気自動車 「デミオEV」 のリース販売を日本国内で開始しました。 「デミオEV」 は、高効率なリチウムイオンバッ テリーや独自のモーターを搭載することで、優れた加速性能・ハンドリング・乗り心地な どの気持ちの良い走りと200kmの航続距離(JC08モード/社内測定値 )を両立し、 ベース車両と同じ居住空間・荷室容量も確保しています。走行中にCO2などの排出ガ スを出さないゼロ・エミッション車として、 中国地方の地方自治体や法人顧客を中心に、 2012年度に75台、 2013年度に33台販売しました。今後はお客さまからの声をもとに、 航続距離などの課題解決に取り組みます。 a デミオEV 主要諸元 車名 デミオEV 駆動方式 FF 乗車定員 5名 寸法・重量 ■ レンジエクステンダーの開発 電気自動車における最大の課題のひとつとして、航続距離が短いことが挙げられます。 性能 マツダは、 その航続距離の課題を解決するアプローチとして、世界各地で地産地消され る多様な燃料に対応できる内燃機関を発電用動力として使用する研究開発を進めてい ます。2013年度に公表したマツダREレンジエクステンダーは、静粛性に優れコンパクト なロータリーエンジンを発電機としたシステムをラッゲージスペース下に搭載し、荷室容 量を犠牲にすることなく容易にベースの電気自動車への搭載を実現しました。 ■ b 駆動用 バッテリー 原動機 充電時間 圧縮天然ガス (CNG) 技術の開発 全長/全幅/全高*1 3900mm/ 1695mm/ 1490mm 車両重量*1 1180kg 交流電力量消費率 *1 (JC08モード) 一充電走行距離 *1 (JC08モード) して注目が高まっているのがCNGです。 マツダでは、 燃焼時のCO2排出量が少なくオクタン価※1が高いCNGの特性を利用して、 SKYACTIV-Gの高圧縮比を最大限に生かし、 「走る歓び」 と 「優れた環境性能」 を提供 できるよう技術開発を進めています。2013年11月に、第43回東京モーターショーに 200km 種類 リチウムイオン電池 総電圧*1 346V 総電力量*1 20kWh 最高出力*1 75kW<102PS>/ 5200~12000rpm 最大トルク*1 150N・m <15.3kgf・m>/ 0~2800rpm 普通充電 *2 (AC200V・15A) 急速充電 *3 エネルギー多様化への対応、米国でのシェールガス採掘の活発化などから代替燃料と 100Wh/km 約8時間(満充電 ) 約40分(80%充電 ) *1 社内測定値 *2 電力低下警報灯点灯後からの充電時間。時間は目安であり、気温や電源の状態 により異なる場合があります。 *3 50kWの急速充電器を使用した場合。充電率は目安であり、急速充電器の仕様 などにより異なる場合があります。 b マツダREレンジエクステンダー搭載デミオ 出品したMazda3 (日本名:アクセラ) SKYACTIV-CNGコンセプトは、ガソリン・CNG の2種類の燃料で走行するデュアルフューエルシステムを採用しています。 c c Mazda3 SKYACTIV-CNGコンセプト ※1「ガソリンエンジン内でのノッキング (シリンダー内の温度と圧力が高くなり、混 合気が自然着火して異音や振動の出る異常燃焼 ) の起こりにくさを示す数値」 。 55 Mazda Sustainability Report 2014 マツダのCSR 環境保全 お客さま満足 社会貢献 ■ 水素ロータリーエンジン車の開発 人間尊重 マネジメント d マツダプレマシーハイドロジェンREハイブリッド 主要諸元 水素はCO2を一切排出しない優れた環境性能を持ち、 さまざまなものから製造可能なエ ネルギーです。マツダは、水素ロータリーエンジン第1号車HR-Xを東京モーターショーで 発表し、現在に至るまで水素ロータリンエンジン車の研究開発を継続しています。 「マツ ダRX-8 ハイドロジェンRE」 と 「マツダプレマシーハイドロジェンREハイブリッド」 は水素が なくなった場合にガソリンを燃料とする走行への切り替えが可能なシステム(デュアルフュー ベース車両 マツダ プレマシー 全長 4,565mm 全幅 1,745mm 全高 1,620mm 乗車定員 5名 マツダ 水素ロータリーエンジン (デュアルフューエルシステム搭載 ) エルシステム)を備えています。2013年11月には 「プレマシーハイドロジェンREハイブリッ ベースエンジン ド」 をベースの電気自動車として走行する際の航続距離を改善した 「プレマシーハイドロジェ 燃料 水素およびガソリン ンREレンジエクステンダーEV」 を公表しました。 燃料タンク プレマシーハイドロジェンREハイブリッド 水素:35MPa (気圧 ) 高圧水素 ガスタンクおよびガソリンタンク 最高出力 110kW ハイブリッドシステムを搭載してエネルギー効率の改善と加速性能の向上を実現し、 水素 モーター 交流同期電動機 での航続距離は200kmを達成しています。 ジェネレーター 交流同期電動機 バッテリー リチウムイオン プレマシーハイドロジェンRE ハイブリッドレイアウトイメージ d ハイドロジェンRE ハイブリッドシステム概念図 e マツダプレマシーハイドロジェンREレンジエクステンダー EV主要諸元 プレマシーハイドロジェンREレンジエクステンダーEV プラグイン化、 高電圧バッテリーの大容量化、 エンジン正味熱効率改善により、 「プレマ シーハイドロジェンREハイブリッド」 に比べ、水素や電気などのクリーンエネルギーによ る走行可能な航続距離を150km以上改善しています。ガソリンを使わない、究極のゼ ロエミッションのクルマです。 e マツダの水素自動車開発の歩み 水素ロータリーエンジン第1号車HR-Xを東京モーターショーで発表 1993年 水素ロータリーエンジン第2号車HR-X2を東京モーターショーで発表 水素ロータリーエンジン搭載のロードスター実験車を開発 1995年 水素ロータリーエンジン搭載のカペラカーゴで、 日本初の公道試験走行を実施 2003年 RX-8水素ロータリーエンジン開発車を東京モーターショーで発表 2004年 RX-8水素ロータリーエンジン開発車による公道試験走行を実施 2005年 プレマシーハイドロジェンREハイブリッドコンセプトを発表 2006年 RX-8ハイドロジェンREで世界初の水素RE車のリース販売を開始 2007年 ノルウェーの国家プロジェクト 「 HyNor」 とRX-8ハイドロジェンREの納入に合意 2008年 ノルウェーにてRX-8ハイドロジェンREモニター車の公道試験走行を開始 プレマシーハイドロジェンREハイブリッドのリース販売を開始 「 HyNor」 にRX-8ハイドロジェンREのリース販売を開始 2013年 プレマシーハイドロジェンREレンジエクステンダーEVを開発 リース車による公道走行を開始 マツダ プレマシー 全長 4,565mm 全幅 1,745mm 全高 1,620mm 乗車定員 5名 ベースエンジン マツダ 水素ロータリーエンジン 燃料/エネルギー 水素/電気(プラグイン充電 ) 燃料タンク 35MPa (気圧 ) 高圧水素ガスタンク 最高出力 110kW モーター 交流同期電動機 ジェネレーター 交流同期電動機 バッテリー 大容量リチウムイオン f プレマシーハイドロジェンREレンジエクステンダーEV 1991年 2009年 f ベース車両 56 Mazda Sustainability Report 2014 マツダのCSR お客さま満足 環境保全 社会貢献 人間尊重 マネジメント ■ バイオエタノール混合燃料への対応 植物から生成するバイオエタノールを混合した燃料は、 CO2排出量削減に効果があるこ とから欧米を中心に注目されています。マツダはこれらの燃料に対応可能なクルマを販 売しています。 対応状況 ■ 米国・欧州: 「 E10」 (エタノールを10%混合したガソリン) 対応車を販売 ■ タイ:2007年度にMazda3 (日本名:アクセラ) で、 2009年度にMazda2 (日 本名:デミオ) で 「 E20」 (エタノールを20%混合したガソリン) 対応車を販売。 2013年度に新型Mazda3で 「 E85」 (エタノールを85%混合したガソリン) 対 応車を販売 ■ 国内 : 2011年度にCX-5、2012年度にアテンザ (海外名 : Mazda6) 、 2013年度に新型アクセラ (海外名 : Mazda3) で 「 B5」 (バイオディーゼル燃 料を5%混合した軽油 )に対応したクリーンディーゼル 「 SKYACTIV-D 2.2」 搭載車を販売 57 Mazda Sustainability Report 2014
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