Vol.27 - 高度医療人・FUJIYAMA-NET

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あなたの医師キャリアアップをサポートします
UJIYAMA
N
Vol.
27
EWS!
2014/ 11/12発行
山梨大学 浜松医科大学 北里大学 昭和大学 聖マリアンナ医科大学 医師キャリア形成センター
目次
今月のレポート 1
大学通信
3
お知らせ
4
今月のレポートは、
浜松で行われた
循環器診療
「ハンズオンセミナー」を報告します。
今月のレポート
循環器診療を得意分野に!“基礎からわかる”ハンズオンセミナー
9月13日(土)、TKP浜松アクトタワーカンファレンスセンターで開催された「循環器診療
を得意分野に!“基礎からわかる”ハンズオンセミナー」に参加しました。
本講習会は、浜松医科大学の循環器内科と静岡市立静岡病院をはじめとした静岡県内関連病院の第
一線で活躍中の先生方が講師となり、ミニレクチャーとシミュレーターを用いた実技実習で、研修医
の先生を対象に行われました。
現在、静岡県内では循環器内科分野の医師が不足し、切迫した状況になりつつあるということです。
更に状況を悪化させないためにも、この分野に少しでも興味を持っていただき、将来循環器診療に従
事する医師を育成していこうという思いが、この講習会につながったとお話をいただきました。今回、
浜松医科大学が主体となり、県内一丸となってアクションを起こしたそうです。
講習会を進める講師の先生方のチームワークの良さは、まるで同じ病院に勤務しているかのようで
印象的でした。病院は異なれど同じ診療分野ということで、日頃から色々な面で協力されているのが
感じられました。山梨県においても既にこの様な取り組みをしている診療分野もあるかと思いますが、
病院間の垣根を越えて、県内医療のために協力する様子は見習うことが多くありました。
講習会では、最初に、心臓エコー、心臓カテーテル、心臓疾患治療等
の諸検査及び治療に関する基礎的講習(基本的注意事項、診療のポイン
ト)について、それぞれ専門の3人の先生から講義をいただきました。
エコーの講義の際には、研修医の先生が最初に確認する事項や、確認の
ポイントをわかりやくす説明されていました。合計で1時間程の講義の
後に、いよいよシミュレーター機器類を使用した実技講習に入りました。
開式の挨拶
静岡病院 竹内先生
講義の様子
浜松医大 野中先生
聖隷三方原病院 榊原先生
浜松医大 坂本先生
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実技講習では4班に分かれ、「心エコーブース」、「EPS・アブレーションブース」、「カテーテ
ル・GWブース」、「PCIシミュレーターブース」の4つのブース全てを経験するという方式で行わ
れました。各ブースでは2名程度の講師の先生が、ほぼマンツーマン的に指導されており、少人数か
つ直接的に丁寧な指導を受ける受講生の顔には、真剣な表情の中にも、楽しく受講している様子がう
かがえました。
実技の様子
40分区切りで4つのブースを巡回することとしましたが、最初は講師・受講生の両先生方も時間を
忘れて実技実習に没頭してしまったため、実技の途中で次のブースに移らざるを得なくなる受講生も
いて、先生方の熱心さが伝わってきました。
心エコーブースでは、浜松医科大学所有のシミュレーターを会場に運び入れて行われており、また、
実技訓練の後には実際に浜松医大の診療で使用している機器を用い、講師の先生を実際の患者さんに
見立て、生身の体を使って習得した実技の確認を行いました。他の3つのブースには、協力企業等か
ら借用した機器により実習が行われました。
山梨大学でも所有のエコーシミュレーター、25年度末に整備したPCIシミュレーターを使って、
これまで継続してきたインターベンション講習会を再開し連携大学間の診療技術交流を図りたいと考
えました。今回の講習会は企業協力と自前の機器を使用することにより極力資金を掛けず、また、県
内から講師の先生を招く等、人的資源もうまく活用されていて大変参考になるものでした。
浜松医科大学の連携事業コーディネーターの馬場先生と「今後これを参考に5大学でもこの様な事
業を実施しましょう!」とお話をするとともに、今回、中心となった浜松医科大学循環器内科の佐藤
洋 先生に協力依頼をさせていただきました。(佐藤先生のお答は「もちろんOK」でした)
今回の講習会の中心であり、忙しい中、私の見学を快く受け入れ頂いた浜松医科大学の佐藤先生、
静岡市立静岡病院の竹内先生、講習会の案内をいただいた馬場先生には、この場をお借りして御礼申
し上げます。
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大学通信
北里大学病院の早川副院長を訪問
去る8月7日、北里大学病院の早川副院長(本事業の北里大学病院統括コーディネーター)を訪問
し、26年度の文部科学省公募事業への協力に対する御礼と結果報告を行いました。早川副院長から
は、今回の結果は残念であったが、今後も機会がある毎に各大学の特徴を生かした企画を知恵を出し
合いながら積極的にトライしましょう、とお話がありました。また、今の連携事業を継続し、共同し
て高度医療人の養成を行いたい、ともお話をいただきました。
早川先生にはお忙しいところ、お時間をいただき感謝いたします。今後も引き続き、先生のお力添
えをよろしくお願い申し上げます。
聖マリアンナ医科大学において打ち合わせを実施
去る10月10日に聖マリアンナ医科大学においてインターベンション実技講習会の開催に向けた打
ち合わせを実施しました。
聖マリアンナ医科大学は、当事業の補助金支援中に医療機器メーカーのテルモが所有する研修施設
(テルモメディカルプラネックス)を借り上げ実施したインターベンション実技講習会を主幹いただ
いたところであり、講師となる先生も多く、そのノウハウを有する大学です。今回は聖マリアンナ医
科大学における状況をお聞きするとともに、事務側では同大学の関主幹を中心に内容や規模について
打ち合わせを行いました。次回のこの打ち合わせは山梨大学において実施することとしました。
聖マリアンナ医科大学の関主幹が山梨大学へ来院
11月12日、インターベンション実技講習会等の開催に向けての打ち合わせのため、聖マリアン
ナ医科大学の関主幹が山梨大学病院に来院されました。
関さんは、長年医師教育に携わってこられ、その豊富な経験で培われたノウハウを、特に実技講
習会の際の企画・運営において大きな力を発揮いただいており、この高度医療人養成事業には無く
てはならない存在となっています。今回は、先日の聖マリアンナ医科大学における打ち合わせを踏
まえ、山梨大学が25年度に導入したインターベンションシミュレーター(製品名:VIST)の視察に
併せ、設置されてある新シミュレーションセンター(本年7月完成 山梨大学融合研究棟内)の見
学と、ここを活用した実技講習会の開催に向け、山梨大学の板倉病院教授(当事業の統括コーディ
ネーター)及び事業事務担当と打ち合わせを行いました。
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打ち合わせでは、インターベンション実技講習会の件にとどまらず、昭和大学さんのS-TECを利
用し例年開催している胸腔鏡手術実技講習会や、川崎市内に新たにオープンしたジョンソン&ジョン
ソンの施設を利用しての腹部内視鏡下手術実技講習会の企画等、様々な事業企画について意見交換を
行いました。補助金支援中に開催した講習会は受講者からも好評を得ており、継続開催に向け、順次
進めていくことになりました。今後、これらの事業企画の日程等を具体化し、確定した折には、この
NEWSや事業ホームページを通して皆様にお知らせします。
打ち合わせ終了後には、関さんが山梨でお気に入りの某所にて懇親会となり、打ち合わせ時よりさ
らに熱く今後の事業展開について語られていました。
皆様の期待に沿えるような高度医療技術習得のための事業を企画して参りますので、今後とも高度
医療人養成事業(FUJIYAMA-NET)をよろしくお願い申し上げます。
お知らせ
浜松医科大学
循環器診療を得意分野に!
“基礎からわかる”ハンズオンセミナー
第2回:不整脈、アブレーション
心内心電図、EPS/アブレーション、心カテ/PCIシミュレーター、心エコ―シミュレーター 他
日時: 平成26年11月29日(土) 15:00~18:00
場所: TKP浜松アクトタワーカンファレンスセンター(アクトタワー25階)
ミニレクチャー&ハンズオンセミナー
【総合司会】 JA厚生連遠州病院
田中 隆光 先生
(1)今日解決!いまさら聞けない不整脈判読のコツ
磐田市立総合病院
望月 優作 先生
(2)知っておきたいペースメーカー・ICD・CDT-Dモードの深いお話
浜松医科大学附属病院
佐野 誠 先生
(3)うまく焼けるか?3Dマッピングによるカテーテル・アブレーション
静岡市立静岡病院
《申し込み・問い合わせ先》
浜松医科大学 臨床研修センター
馬場 恵 特任講師
TEL 053-435-2058
Email : [email protected]
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竹内 亮輔 先生
お知らせ
浜松医科大学
浜松医科大学 精神科・児童精神科合同連続講座第5回目
研修医、医学生、および発達障害が大嫌いな小児科医、
精神科医のための精神科診療のコツ
今回のテーマは 「不安障害と発達障害」
日時:平成27年 1月10日(土) 13:30~17:40
11日(日)
9:30~12:00
場所:遠鉄百貨店新館8階 えんてつホール(浜松市中区旭町12-1)
定員:100名(先着順)
対象者:研修医、医学生、小児科医、精神科医
参加費:1,000円(学生無料)
1月10日18時より懇親会(別途1,000円)を行います。ぜひご参加ください。
交通費宿泊費は各人負担となります。
講演プログラム
1月10日13:00~17:40
「DSM-5で不安障害はどう変わったのか?」
浜松医科大学 精神医学講座 森
紀夫 教授
「成人期の発達障害」
弘前大学大学院医学研究科 精神神経医学講座 中村 和彦 教授
「非行の発達精神病理学」
浜松医科大学 児童青年期精神医学講座 吉川 久史 特任助教
浜松医科大学 児童青年期精神医学講座 杉山 登志郎 特任教授
1月11日 9:00~12:00
「発達障害の併存症」
浜松医科大学 子どものこころの発達研究センター 高貝 就 特任准教授
「ぶっつけ本番、症例検討」
浜松医科大学 児童青年期精神医学講座 杉山 登志郎 特任教授
1月6日(金)までに EメールまたはFAXでお申込みください。
詳しくは事業HPイベント案内をご覧ください。
http://renkei.med.yamanashi.ac.jp/fujiyama/index.php
《主催》浜松医科大学精神医学講座・児童青年期精神医学講座
《申し込み・問い合わせ先》浜松医科大学児童青年期精神医学講座
担当:坂本 [email protected]
TEL 053-435-2058
FAX 053-435-3621
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編集後記
平成20年度より始まった5大学連携事業ですが、事業を通じて大勢の方とお会いする機会を得ました。
最近、医療を取り上げたテレビ番組や雑誌などで、お会いしたことのある先生方をお見かけすることが
続き、思わずニンマリ。様々な方面でご活躍の「すごい先生」なんだと再確認。またお会い出来ると嬉
しいです。
そして、本事業も、ようやく講習会の企画が進みだしました。補助金支援中、毎月各大学の方とお会
いしていたのに、このところ ご無沙汰していて寂しく感じていましたが、これからお顔を合わせる
機会が増えそうです。これを弾みに、大学間の交流や講習会の開催等、再び活性化されることを期待し
ています。
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