「箱型擁壁シリーズ：XL」
営業用資料
株式会社 箱型擁壁研究所
箱型擁壁シリーズXLの仕組み
箱型擁壁は、世界でも稀なラ
イフサイクルコストの最小化
が図れる経済的な擁壁工法で
す。
日本で初めてリユース（再利
用）を可能にした擁壁工法で、
中でもXLは施工速度が最速
工法です。
箱型擁壁工法は、日本で初め
て（独）土木研究所の世界でも
最大級の「大型動的遠心力載
荷試験装置」を使用し、構造の
メカニズム解明や耐震性技術
確認が行われた「可とう性を
有するもたれ式擁壁工法」で
す。
1：0.2
壁高 13段13.000
箱体XL（控え1900）
XL
小段幅200
盛土水平排水材（EX-60）
壁高（H）×0.7程度
（その範囲に地山がある場合は地山まで敷設）
500
（ポリフェルト/タフネル EX-40）
多量の湧水、河川、湖沼などでは、
EX‐80を使用する
200
かごテンサーSS1
1
400
2500
箱型擁壁は日本で生まれ、皆さんに育てていただいた擁壁工法です。
箱型擁壁は二つの世界一があります。一つは高い耐震性能を持ち
ながらリユースが出来ることです。二つめはフレキシブルな剛性
を持ち高い排水性能を生かした再発地すべり対策工に適している
ことです。
擁壁工法で二つの機能を保持する工法は世界にありません。日本
が世界に誇る多機能擁壁工法です。
XL 工法の特徴
1. 耐震性・排水性に優れた性能の最適化を図りました。
2. 用地取得が最小限で済みます。
3. 曲線施工、縦断勾配施工も対応できます。
4. シリーズ中最速工法ですから、緊急工事の仮設・本設工事に最適です。
5. 新擁壁工指針に沿った設計です。
（平成24年度版・道路土工 擁壁工指針）
6. 湧水や豪雨などで被災しやすい個所に最適な工法です。
7. Ｌタイプ同様にリユースも可能です。
8. 再発地すべり対策工に適した工法です。
9. 現場打ちコンクリートを０にして使用しやすくしました。
10. 急勾配擁壁随一の異常時出水対応工法です。
2
XL寸法図
A型を中心に、B型を延長調整に使用します。XLは箱体の反転による
端部納まりを行いません、C型を使用することで一回の据付けで端部
処理を行うため、経済的で施工速度も速くなります。
また、曲線施工は半径20m以上としています。
160
2490
XL-A 型
1240
250
500
1000
［A型］H1000×L2500×W1900
参考重量（標準模様）2147kg
1000
500
250
（正面図）
20
2140
300
1240
150
150
300
140 160
160
60
200
60
20
100
1580
60
1900
20
200
60
140 160
160
20
475
150
1240
2490
（平面図）
3
500
50
9
150
475
1900
（側面図）
160
1990
500
50
9
XL-B型
1240
250
500
1000
1000
［B型］H1000×L2000×W1900
参考重量（標準模様）1890kg
500
250
（正面図）
300
1860
960
150
20
150
300
140 160
160
60
200
60
1900
（側面図）
20
100
1900
1580
60
200
60
20
140 160
160
20
365 150
960
1990
150
365
（平面図）
160
1990
XL-C型
500
855
50
9
250
500
［C型］H1000×L2000×W2000
参考重量（標準模様）2200kg
1000
1000
500
250
（正面図）
20
1515
（側面図）
475
150
150
150
1990
1515
160
1355
60
1205
200
60
160
160 140
20
475 150
1205
1990
（平面図）
160
160
20
4
箱型擁壁工法の主要な資材と役割
基礎工
1. かごテンサー基礎
一般に斜面状地盤に構築された擁壁では、大雨や突然の湧水などにより擁壁の基礎地盤や根入れの一部が洗掘さ
れて、地盤の変状と共に基礎部には集中的な応力を受け易くなります。特に一般的な剛性型の基礎では、ひび割
れが発生すると地震動などの応力によりそれが増幅して、擁壁自体のひび割れ破壊や崩壊などに至る場合があり
ます。箱型擁壁工法を構成する「基礎部かごテンサー」は、フレキシブルで強固な一体型の基礎盤であり、基礎地
盤の変状に伴う集中応力を分散する役割が有ります。
単粒度砕石
400mm
ネオドレーンSDφ150
2500mm
かごテンサー基礎図
基礎部かごテンサーの耐震性
鉄道の軌道バラスト（鉄道用単粒度砕石）は、そのせん断抵抗力を利用して大きな列車荷重の衝撃などを低減し
ていますが、箱型擁壁工法の「基礎部かごテンサー」は、さらにこの単粒度砕石をジオグリッドで連続的に拘束し
た一体型の基礎盤であり、大規模地震動などの過酷な荷重条件をより低減させる効果が有ると言われています。
2. 暗渠菅
15m
15m
暗渠管（部分開孔暗渠パイプSD150A）の設置は必ず行い、湧水の量により
（雨になると量が増える地形がある）横断排水管の設置個所を増やします。
通常は15mにⅠヶ所でよいが、排水管の3分の1を超える湧水が日常的に出ている場合は10mにⅠヶ所程度に横断
暗渠管を増やします。
湧水がある場合
A.背面側の埋戻しは単粒度砕石で行う
B.横断暗渠管は10m程度に1カ所設置する
C.暗渠管の径より多い場合は別途、排水管の設置を検討する
D.排水先の確保の出来ない場合は、壁体近くに浸透枡を設けて排水を行う
5
完成写真（イメージ）
6
各部の納まり図
1. 壁体側面が土中に納まる場合
端部に C 型を使用する際、上段箱体が C 型に載る場合の納まり
端部にC型を使用する際、上段箱体がC型に乗る場合の納まり
B
A
B
A
C
《正面図》
A
C
00
擁壁側面の納まり図
50mm
50mm
C
C
《側面図》
C型左カット
C型右カット
※擁壁を正面から見て、山側へ入る部分をカットする。
（カットする理由は箱体同士が直接触れるのを避けるためです。
）
01
説明：C型とA型またはB型箱体が直接接触しないように、C型の右または左を５cmカットする。
02
《平面図》
C型左カット
7
C型右カット
2. 箱体目地材と目地棒
03
A
250mm
A
B または C
500mm
250mm
2,490mm
10mm
2,490mm
10mm
1,990mm
04
ネトロンシート
10mm
ボンド・パット
直径 10 × 500mm
目地棒ゴム製（粘着性）
05
8
3. 壁体側面が露出し端部が揃う場合
端部
（C型）
が揃う場合の納まり
最上段はカットしない
06
ネトロンシート
50mm
50mm
《平面図》
揃う場合
※隙間から砕石がこぼれないようにネトロン
シートを折って鉄筋で押し込みとめる。
鉄筋の長さは L500㎜程度で錆止め加工を
施したものを使用して下さい。
07
《側面図》
説明：C型が端に揃う場合、
C型天端を５cmカット
して直接接触しないように設置する。
ただし、
最上段はC型をカットしない。
08
09
①
500
mm
幅を250にカット
250
mm
1250mm
11
②
③
10
2つ折りにする
1250mm
1250mm
125mm
12
9
4. 土中において壁体端部を現場打ちコンクリートにする場合
端部を現場打ちコンクリートで納める場合
13
B
A
B
A
A
B
A
《正面図》
14
《平面図》
15
50mm
50mm
160mm
2,100mm
160mm
2,100mm
＜側面図＞
300mm
16
50
mm
50
mm
950
mm
300mm
950
mm
300mm
＜背面図＞
300mm
2,100mm
300mm
950mm
1,940mm
現場打ちコンクリート
17
475mm
18
10
5. 通常施行の端部納まり
※通常 C 型の納まり
19
《平面図》
《断面図》
6. 曲線施工
カーブ施工は、
R=20mまでできます
21
11
20
7. 基礎かごテンサー 施工手順は L タイプに準拠する
基礎かごテンサー
22
400
mm
1,900mm
200
mm
400mm
かごテンサー
2,500mm
8. 暗渠排水
VP 管
( 硬質塩化ビニール管）
200mm
SD 管 150mm
23
SD 管 150mm
横断暗渠管の間隔
VP管(硬質塩化ビニール管）
200mm
15m
基礎平面図
※通常施工間隔は15m程度とする
湧水
（雨天時）
の量によっては10m程度とする
24
12
9. 背面側からの水処理
背面側からの水処理の納まり（ヒューム管全巻の場合）
全巻コンクリート
25
300mm
600mm
100mm
背面側からの水処理の納まり（ヒューム管全巻の場合）
160mm
26
200mm
100mm
A
B
C
※ボックスカルバートの場合も同様の処理が必要です。
1：A 部は壁体材止めとして設置をする
2：B 部単粒度砕石厚さは 200mm 以上とする
3：排水が小段部から壁内に浸入するのを防止する（C 部）
13
27
※エラスタイトとネトロンシート
ネトロンシート
エラスタイト
厚さ20mm
AまたはB型
28
ネトロン
シート
C型
C型
エラスタイト全面
厚さ 20mm
14
10. 緑化
植栽用土には必ず肥料を入れましょう
29
植栽用土
500mm
木を植え込む
31
15
30
根入れ部に雨水を誘導
吸出し防止材
32
雨水の流れを
一部根入れ部に
誘導する
33
16
XL営業用資料
1. 箱型擁壁工法シリーズ直接工事費一覧表（作成：中部地域 2014.6.15）
003564
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