外皮①(PAL1~PAL5) 以下の項目について入力を行います。 PAL1:階数 PAL2:各階の階高の合計 PAL3:建物の外周長さ PAL4:非空調コア部の外周長さ PAL5:非空調コア部の方位 『入力例』2 階建て、合計階高 6.4m、外周長さ 74m、非空調コア部の外周長さ 15m 非空調コア部の方位が北の場合を想定しています。 *非空調コア部の外周長さ及び方位は、 参照ください。 - 15 - 2 階建ての事務所をモデルとした簡易平面図を元に説明します。 エアコンや FF 式暖房機等の空調機が設置された部屋を空調室と定義し、室の色分けします。 例:簡易平面図(1 階、2 階共通仕様) 北 FF 式暖房機 食堂 厨房 45m2 10m2 西 8,000 WC 3,000 非空調コア部の 4,000 15,000 階段 事務室 1 室内機 9,500 室外機 事務室 2 7,000 東 廊下 7,000 外周長さ(PAL4) EV 事務室 3 3,000 室内機 室内機 空調室 8,000 9,500 非空調室 南 上記の平面図例より、 ・建物の外周長さ (PAL3)= (15+4+8+7+3+8+9.5+9.5+7+3) ・非空調コア部の外周長さ(PAL4)= (8+7) ・非空調コア部の方位 = = 15m (PAL5)= 各方位の非空調コア部の最大の長さ = となります。 求めた値(PAL3~5)をモデル建物法入力支援ツールに入力します。 - 16 - 74m 北 外皮②(PAL6~PAL14) PAL6~9:外壁面積-北、東、南、西 PAL10 :屋根面積 PAL11 :外気に接する床の面積 PAL12 :外壁の平均熱貫流率 PAL13 :屋根の平均熱貫流率 PAL14 :外気に接する床の平均熱貫流率 『入力例』外壁面積(北)168.8 m2、(東)64.0 m2、(南)166.8 m2、(西)64.0 m2、 屋根面積 270 m2、外気に接する床の面積 0m2、外壁の平均熱貫流率 0.518 W/m2K、 屋根の平均熱貫流率 0.407 W/m2K、外気に接する床の平均熱貫流率 0 W/m2K を想定しています。 *外壁面積は を参照ください。 - 17 - 建物例 2 階建ての事務所をモデルとした簡易立面図を元に説明します。 エアコンや FF 式暖房機等の空調機が設置された部屋を空調室と定義し、室の色分けします。 例:簡易立面図 8,000 RFL 2FL 1FL 8,000 19,000 9,500 9,500 3,000 7,000 3,000 7,000 3,200 3,200 東面 南面 北面 西面 窓(縦 1,000×横 1,000) 【算出のルール】 その1:外壁面積の壁鉛直距離は、1FL から RFL まで、壁水平距離は、壁芯の寸法で算出 その2:窓面積は、サッシ部も含めた面積で算出 上記例の簡易立面図より、 ①外壁面積、②窓面積、③窓を除いた外壁面積を各方位で算出します。 <北面例> ① 外壁面積 =(8+19)×(3.2+3.2) = ② 窓面積 =(1×1)× 4 = 4.0 m2 ③ 窓を除いた外壁面積 = 172.8 4 = 168.8 m2 - 172.8 m2 北面の計算例のように各方位(東、南、西)の面積を算出します。 (東面①外壁面積 64.0 m2、②窓面積 0 m2、③窓を除いた外壁面積 64.0 m2) (南面①外壁面積 172.8 m2、②窓面積 6.0 m2、③窓を除いた外壁面積 166.8 m2) (西面①外壁面積 64.0 m2、②窓面積 0 m2、③窓を除いた外壁面積 64.0 m2) 求めた外皮面積から PAL6:外壁面積-北 ⇒ 168.8 m2 PAL15:窓面積-北 ⇒ 4.0 m2 PAL7:外壁面積-東 ⇒ 64.0 m2 PAL16:窓面積-東 ⇒ 0.0 m2 PAL8:外壁面積-南 ⇒ 166.8 m2 PAL17:窓面積-南 ⇒ 6.0 m2 PAL9:外壁面積-西 ⇒ 64.0 m2 PAL18:窓面積-西 ⇒ 0.0 m2 求めた値(PAL6~9、15~18)をモデル建物法入力支援ツールに入力します。 次に PAL10:屋根面積、PAL11:外気に接する床の面積、PAL12:外壁の平均熱貫流率、 PAL13:屋根の平均熱貫流率、PAL14:外気に接する床の平均熱貫流率を算出します。 算出には を用います。 - 18 - PAL6~9 の外壁面積を使用し、各方位の外壁・屋根・外気に接する床の外皮名称、面積、 断熱材種類、厚みを入力します。(該当する断熱材が無い場合は熱伝導率を手入力してくだ さい) **断熱材仕様は矩計図及び仕上表等を根拠資料として添付が必要です** 集計表から求めた PAL6~14 の値をモデル建物法入力支援ツールへ入力します。 - 19 - 外皮③ 以下の項目について入力を行います。 PAL15~19:窓面積-北、東、南、西、屋根面 PAL20~21:外壁面に設置される窓の平均熱貫流率、平均日射熱取得率 PAL22~23:屋根面に設置される窓の平均熱貫流率、平均日射熱取得率 『入力例』窓面積(北)4.0 m2、(東)0 m2、(南)6.0 m2、(西)0 m2、(屋根)0 m2、 外壁面に設置される窓の平均熱貫流率 2.38 W/m2K、平均日射熱取得率 0.453 屋根面に設置される窓の平均熱貫流率 0 W/m2K、平均日射熱取得率 0 を想定しています。 *窓面積は を参照ください。 次に PAL20~21:外壁面に設置される窓の平均熱貫流率、平均日射熱取得率、 PAL22~23:屋根面に設置される窓の平均熱貫流率、平均日射熱取得率を算出します。 算出には を用 います。 - 20 - PAL15~19 の窓面積を使用し、各方位の窓仕様(面積・面数・ガラス種類・ブラインドの 有無・日除け効果係数)を入力します。日除け効果係数は IBEC 刊行の「改訂 拡張デグ リーデー表」に収録されている日除け効果係数チャートより読み取ること。 **窓仕様は建具表及びキープラン図等を根拠資料として添付が必要です** 集計表より算出した PAL15~23 の値をモデル建物法入力支援ツールへ入力します。 Q1. ガラス種類及び小分類等に該当する部材が無い場合の熱貫流率の算出は? A1. 特殊な場合は熱貫流率等を手計算して入力しても構いません。 その際には計算根拠(カタログ等)の提出が必要です。 Q2. 窓面積の拾いでガラス以外の物が含まれている窓(排煙窓アルミ製)の評価は? A2. 原則、非透明部材は「壁」として、透明であれば「窓」として仕様を入力します。 - 21 -
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