平成27年2月27日 茨城県土木部港湾課 (直通 029-301-4526) 鹿島港洋上風力発電事業の建設に係る水域占用許可について ~日本初の大規模洋上風力発電施設の建設へ~ 県では,再生可能エネルギーの社会的ニーズが高まっていることから,洋上風力発電の導入に 向け,平成24年5月に鹿島港の港湾計画を変更し「再生可能エネルギー源を利活用する区域」 (680ha)を位置付け,発電事業予定者を公募し,2者を選定しました。その後,事業予定 者は環境影響評価や船舶航行安全対策等の必要な調査・検討を進めてきました。 この度,事業予定者の一つである(株)ウィンド・パワー・エナジーが策定した事業実施計画に ついて,風力発電の専門家や関係行政機関で構成する「鹿島港洋上風力発電推進協議会 (会長: 牛山 泉,足利工業大学長)」において了承が得られたことなどを踏まえ,県では,本日付で同社 を事業者に決定するとともに事業に必要な鹿島港の港湾区域内の一部水域について港湾法第3 7条に基づき占用を許可することとしましたので,お知らせします。 これにより,日本初の大規模洋上風力発電施設の建設が進められることになります。 1 事業概要 ・事 業 者:(株)ウィンド・パワー・エナジー(代表取締役 小松﨑 衛。本社:茨城県神栖市) (出資者:SBエナジー(株), (一社)グリーンファイナンス推進機構等) ・発 電 出 力:10万kW(5MWの大型風力発電機×20基)(全体計画25基のうち第1期分) ・年間発電量:245百万kWh(県内世帯の約6%にあたる約7万世帯分の年間消費電力に相当) (全量を東京電力(株)に売電(買取価格:36円/kWh(税抜))) ・事 業 費:約530億円(税抜)(第1期分20基の事業費) ・発 電 期 間:最長で20年間 2 今後のスケジュール(予定) 今後,資金調達・工事契約手続きを経て, 平成27年度前半頃 変電所等の陸上工事に着手 平成28年度前半頃 風力発電施設等の海上工事に着手 平成29年度後半頃 施設完成,発電事業開始 (参考) これまでの経緯 H24.5 茨城県地方港湾審議会において,鹿島港港湾計画の一部変更を行い,港湾区域内 に風力発電施設を導入できる区域(680ha)を設定 H24.7 事業予定者の公募 H24.8 事業予定者として,「(株)ウィンド・パワー・エナジー」及び「丸紅(株)」の2 者を選定 H27.1 環境影響評価や船舶航行安全対策の検討を経て, 「第5回 鹿島港洋上風力発電推 進協議会」において,(株)ウィンド・パワー・エナジーの事業実施計画書を了承 図1 5MW風車のイメージ ローター直径 126m ハブ高さ 約88m 高さ 約151m 茨城県庁(高さ116m) 海面 図2 事業予定水域図 今回,水域占用を許可するエリア (占用面積は,340haのうち事業に必要な部分) 北側区画(約 340ha) 南側区画(約 340ha) (株)ウィンド・パワー・エナジー 図3 完成イメージ(第1期分)((株)ウィンド・パワー・エナジーより提供) 丸紅(株)
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