FT-仕様-第 12006B 号 2014 年 3 月 10 日 気密防水材 「ダンシール-L」 仕様書 古河電気工業株式会社 株式会社古河テクノマテリアル ダンシール-L 仕様書 FT-仕様-第 12006B 号 1. 製品概要 本製品は、電気室のケーブル多条敷設場所等での防水・防ガスを目的とした 2 液混合型の 気密防水材です。硬化後は、硬いゴム状になり、高い難燃性(酸素指数 44)、絶縁性(体積固 有抵抗 1013Ω・cm)を有します。また、接着力、材料強度に優れ、強固な防水壁を築くことがで きます。 2. 製品の種類 本製品の種類を表-1 に示します。 表-1 ダンシール-Lの種類 正味質量(kg) 種類 品番 5 kg セット 20 kg セット DL-5 DL-20 基剤 硬化剤 4.55 0.45 (約 3ℓ) (約 0.4ℓ) 18.18 1.82 (約 12ℓ) (約 1.5ℓ) 配合比率 (質量比) 硬化物の色 基剤:硬化剤 10 : 1 グレー 3. 容器 本製品の容器の仕様を表-2 に示します。また、容器の表示ラベルを別紙 1~4 に示します。 表-2 ダンシール-Lの容器の仕様 容器形状 寸法(mm)※ 基剤 丸缶 165φ×214H 硬化剤 角缶 63W×118L×75H 基剤 ペール缶 305φ×365H 硬化剤 角缶 94W×120L×175H 種類 5 kg セット 20 kg セット ※缶のふたの突起、取っ手部分を除いた寸法です。 4. 主な特性 4.1 混合前の特性 本製品の混合前の主な特性を表-3 に示します。 1/4 ダンシール-L 仕様書 FT-仕様-第 12006B 号 表-3 混合前の特性(代表値) (25℃) 種類 比重 粘度(Pa・s) 色 状態 基剤 1.5 23 グレー 粘性のある液状 硬化剤 1.2 0.7 茶色透明 やや粘性のある液状 4.1 混合物(液状)の特性 本製品の混合物(液状)の主な特性を表-4 に示します。 表-4 混合物(液状)の特性(代表値) (25℃) 可使時間の目安※ (分) 配合比 混合 (質量比) 初期粘度 低粘度状態 高粘度状態 基剤:硬化剤 (Pa・s) (30Pa・s 以下) (200Pa・s 以下) 10 : 1 19 10 40 硬化時間の目安※ (時間) 半硬化時間 硬化時間 (固まって流れ (十分に硬化 なくなる時間) する時間) 1.5 48 ※ 温度が高くなると硬化が早くなり、低くなると硬化が遅くなります。 4.2 硬化物の性状及び主な特性 本製品の硬化物の性状及び主な特性をそれぞれ表-5、表-6 に示します。 表-5 硬化物の仕様 項目 仕様 色 グレー 材質 ポリウレタン系樹脂 状態 硬いゴム状 ※経年変化で多少黄色く変色(黄変)する場合があります。 2/4 ダンシール-L 仕様書 FT-仕様-第 12006B 号 表-6 硬化物の特性(代表値) 項目 単位 特性(代表値) 比重 - 1.5 酸素指数 (OI 値) 44 体積固有抵抗 Ω・cm 1013 硬度 (デュロメーター硬さ A) 50 引張強さ MPa 4.0 引張接着強さ【コンクリート】 MPa 1.0 引張接着強さ【鋼板】 MPa 0.5 伸び率 % 170 熱伝導率 W/m・K 0.47 5. 注意事項 5.1 保管時の注意事項 ・ 容器を密閉して冷暗所に保管してください。 ・ 一度開缶したものは、出来るだけ早くご使用ください。 ・ 有効期限は、製造日から 1 年間です。(未開封) 5.2 施工時の注意事項 ・ 屋外に面した箇所に使用する場合は、日光が当たらないよう配慮してください。 ・ 使用環境温度が高温になると劣化しやすくなります。(推奨:60℃以下) ・ 充填部の接着性をより高めたい場合は、ポリウレタン系樹脂と接着面の材質に応じたプラ イマーの使用をご検討ください。 5.3 基剤と硬化剤の混合時の注意事項 ・ 混合する際に異物等が混入しないようにしてください。 ・ 配合比を間違えると、特性が変わり、硬化しない場合もありますのでご注意ください。 ・ 1セットを小分けして使用する場合は、基剤を予め2~3分攪拌した後、配合比(質量比) が〔基剤10:硬化剤1〕になるよう、別の容器に計り取ってから使用してください。 ・ 攪拌には、できるだけ電動撹拌機をお使いください。 ・ 基剤を予めムラのない様、電動撹拌機を用いて2~3分攪拌してください。 ・ 低温になると粘度が高くなり、攪拌が困難な場合があります。このような場合は、缶を温 風・湯等で 20~30℃に温めてから使用してください。(※直火厳禁) ・ 硬化剤投入後は、速やかに、缶底まで届く電動撹拌機を用いて5~6分間、全体を攪拌 してください。 3/4 ダンシール-L 仕様書 FT-仕様-第 12006B 号 ・ 缶底面及び缶の側壁は、硬化剤が混ざりにくいことがありますので、攪拌途中で1~2回、 缶底まで届く棒やヘラで缶底面及び缶の側壁の液を掻きだし、全体が均一な色となるよ う、充分に混合してください。 ・ 攪拌不足の場合、硬化不良になる恐れがあります。 ・ 姉妹品「ダンシール-LT」の基剤や硬化剤を混ぜないでください。 5.4 その他の注意事項 ・ 詳しくは、製品安全データシート(MSDS)をご参照ください。 6. その他 本仕様書記載の内容は、製品改良等のため、お断りなく変更する場合がありますのでご了 承ください。 以上 4/4 ダンシール-L 仕様書 FT-仕様-第12006B号 別紙1 ダンシール-L 仕様書 FT-仕様-第12006B号 別紙2 ダンシール-L 仕様書 FT-仕様-第12006B号 別紙3 ダンシール-L 仕様書 FT-仕様-第12006B号 別紙4
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