紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション コンピュータリテラシ 3. マークアップによるレポート作成 Chris Plaintail 2014 1 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 目次 1 2 3 4 紹介と準備 マークアップによるレポート作成 LATEX のインストール LATEX の概要 LATEX によるレポート作成 マークアップの基本 レポートの作成の基本的な考え方 有用な機能 様々な書式への対応 文字 レイアウト マクロ プレゼンテーション 心得 LATEXbeamer パッケージ 2 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 紹介と準備 ここでは マークアップをともなうドキュメント作成 の方法を実習する.マークアップによって ドキュメント の構造 が意識され, 論理だった文書作成 に役立てられ るだろう. また,この方法は レポートやプレゼンテーション資 料 などの作成に応用すればワープロの代用にもなる. さらに, 様々なプログラミングツールと組み合わせ ることによってワープロでは実現できない力を発揮する ことも示されるだろう. 手始めに,マークアップ全般について解説し,特に, レポートとプレゼンテーション資料作成のためのマーク アップシステムである LATEX の利用法を紹介する. 3 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション ワープロとテキストエディタ ワープロ 印刷出力を目的としている レイアウト・文字装飾機能を備えている 印刷イメージを見ながら入力・編集する 各ソフトウエア固有の(バイナリ)ファイルに保存する テキストエディタ テキスト(文字コードをもつ)ファイルを編集する コンピュータプログラムのソースコード作成 (→ オブジェクトコード) マークアップによる文書作成(→ PDF) 4 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション マークアップ マークアップいろいろ HTML(Hyper Text Markup Language) XML(eXtensible Markup Language) XHTML, SVG, SMIL, MathML, MusicXML, BML, ... LATEX マークアップの解釈 HTML 文書におけるウェブブラウザ ⇔ インタプリタ LATEX 文書のタイプセット ⇔ コンパイル マークアップの指示内容 構造・意味:HTML, LATEX 表現方法:CSS, macro 定義 (Style) 5 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション LATEX の紹介と情報源 ライセンス:フリーソフト プラットフォーム:Windows, Mac, Linux, ... ディストリビューション w/m w m TEXLive W32TEX MacTEX 統合環境 w/m m TEXWorks TEXShop LATEX の情報源:TEXWiki http://oku.edu.mie-u.ac.jp/˜okumura/texwiki/ 6 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション LATEX のインストール ディストリビューション:TEXLive 統合環境:TEXWorks / TEXShop 7 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション LATEX におけるマークアップの方法 マークアップってどんなもの? — その方法 1 2 3 テキストファイル (.tex) ⇐ テキストエディタ 文書の 構造 ・要素の 意味 にマークアップ — 表現を指定するのではない! 印刷イメージに変換:コンパイラ .tex → .dvi → .pdf 4 印刷イメージ確認:ビューワー 8 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション マークアップの例 マークアップってどんなもの? — その例 セクションの見出し:\section{はじめに} 強調:ここが\emph{重要}である. 箇条書き: \begin{itemize} \item その 1 \item その 2 \item その 3 \end{itemize} 9 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 処理の流れ 何をすればよいのか? (1) テキストエディタで −→ s-1.tex ソースファイル編集 ⇓ ←− (2) platex コマンドプロンプト ⇓ (3) dviout で閲覧 ←− s-1.dvi ⇓ ←− (4) dvipdfmx (5) PDF Viewer ←− s-1.pdf コマンドプロンプト 10 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 統合環境:TEXShop テキストエディタ PDF ビューワー 11 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 統合環境:TEXWorks テキストエディタ PDF ビューワー 12 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション LATEX によるレポート作成 LATEX の基本を学ぶ.LATEX では, 文書の構造や要素の 意味をマークアップ することに注意しよう. これによって,各種 番号割り当ての自動化 およびそ の管理, 目次作成 , 相互参照 が可能になる. こうした機能を活用して, 論理的な文書を構築する 習慣をつけるよう心がけよう. 13 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 全体構造(必須要素) s-1.tex \documentclass[a4j]{jarticle} \begin{document} ここに文書を入力する. \end{document} 必ず必要となる 3 行 ⇑. 内容は \begin{document} と \end{document} の間. 14 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 箇条書き(番号なし) s-2.tex \begin{itemize} \item その 1 \item その 2 \item その 3 \end{itemize} \begin{document} と \end{document} の間に入れる 15 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 箇条書き(番号つき) s-3.tex \begin{enumerate} \item その 1 \item その 2 \item その 3 \end{enumerate} 16 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 見出し語 s-4.tex \section{TeX の特徴} TeX は非常に強力かつ柔軟なシステムであるがゆえに,初心者に は敷居が高く感じられる部分があります. \section{LaTeX の登場} この点を考慮して,TeX を使いやすくしたシステムが LaTeX で す. 17 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 見出し語 部 \part{...}(ふつう使わない) 章 \chapter{...}(jarticle では使えない) 節 \section{...} 小節 \subsection{...} \subsubsection{...} 段落 \paragraph{...}(→ 別の方法) \subparagraph{...} 18 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 脚注 s-5.tex TeX\footnote{「テフ」と読みます.} は非常に強力かつ柔軟な システムであるがゆえに,初心者には敷居が高く感じられる部分 があります. この点を考慮して,TeX を使いやすくしたシステム が LaTeX\footnote{「ラテフ」と読みます.} です. 19 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 注意 コマンド:\... 環境:\begin{...} ... \end{...} 基本的に半角英数文字 カッコ:{...} [...] 半角スペース:何個あっても同じ 改行:半角スペースと同じ扱い ただし,2 個以上連続した改行は段落の区切りを表す. 特殊な文字の出力:\verb+特殊文字+ #$%&_{}\ˆ<>˜| 注釈:% から行末まで ロゴの出力 \TeX→TEX, \LaTeX → LATEX 20 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 目次出力 s-6.tex \tableofcontents \section{...} ... \section{...} ... \section{...} ... 正しい目次を得るためにタイプセットを繰り返す. 21 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション タイトル s-7.tex \documentclass[a4j]{jarticle} \title{標題} \author{著者名} \date{\西暦\today} \begin{document} \maketitle ... \end{document} 22 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 概要 s-8.tex \begin{abstract} ... \end{abstract} 概要(アブストラクト)は文書全体の要約である. 導入(イントロダクション)とは異なる. 23 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 段落 s-9.tex TeX は非常に強力かつ柔軟なシステムであるがゆえに,初心者に は敷居が高く感じられる部分があります. この点を考慮して,TeX を使いやすく拡張したシステム が LaTeX です. 段落(パラグラフ)は,ひとつ以上の文章(センテンス)から なる,内容上の最小単位である. LATEX においては,空行によって区切られる. 段落に見出しをつけるときには \paragraph{} を使う. 24 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 文書の構築 文書の階層構造 段落: 小節:\subsection{} 節:\section{} 目次:\tableofcontents 概要:abstract 環境 標題:\title 25 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 引用 s-10.tex \begin{quote} 何事につけても善い行いをすると公言する人間は, よからぬ多数の人々の中にあって, 破滅せざるを得ない \end{quote} マキャベリ『君主論』 (池田 廉 訳,中公クラシックス)より引 用. 26 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 表組み s-11.tex \begin{tabular}{crrr} 都道府県名& 人口& 面積& 人口密度\\ &(千人)&(平方キロ)&(人/平方キロ)\\ 北海道& 5,659 & 78,418.57 & 72.2 \\ 東京都& 12,310 & 2,102.39 & 5,855.4 \\ 大阪府& 8,816 & 1,893.73 & 4,655.1 \\ 沖縄県& 1,349 & 2,273.41 & 593.4 \\ \end{tabular} 27 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 表組み s-11.tex \begin{tabular}{|c|rrr|} \hline 都道府県名& 人口& 面積& 人口密度\\ &(千人)&(平方キロ)&(人/平方キロ)\\ \hline 北海道& 5,659 & 78,418.57 & 72.2 \\ 東京都& 12,310 & 2,102.39 & 5,855.4 \\ 大阪府& 8,816 & 1,893.73 & 4,655.1 \\ 沖縄県& 1,349 & 2,273.41 & 593.4 \\ \hline \end{tabular} 28 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 表組み カラムの配置 {|c|rrr|} 縦罫線 | 右寄せ r 左寄せ l 中央揃え c カラムの区切り & 行末 \\ 横罫線 \hline 29 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 表の配置とキャプション s-12.tex \begin{table}[h] \centering \caption{都道府県別の面積と人口} \begin{tabular}{...} ... \end{tabular} \end{table} 30 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 表の配置とキャプション 中央揃え:\centering 表の配置:\begin{table}[h]...\end{table} h:table の出現位置 t:ページの上部 b:ページの下部 p:独立したページ キャプション:\caption{...} 31 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 図の取り込み s-13a.tex \documentclass[a4j]{jarticle} \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} \begin{document} ... \includegraphics{photo-1.pdf} \includegraphics[width=8cm]{photo-1.pdf} \includegraphics[height=6cm]{photo-2.pdf} \includegraphics[width=5cm,bb=0 0 320 240]{photo-3.jpg} ... \end{document} 32 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 図の取り込み パッケージ graphicx の利用 \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} グラフィックファイルの読み込み 画像の表示幅;[width=...] 画像の表示高;[height=...] 画像の表示範囲;[bb=...] PDF ファイルの準備 他形式 (bitmap) からの変換: GIMP (http://www.gimp.org) など 直接作成 (vector): Inkscape (http://inkscape.org/?lang=ja) gnuplot (http://www.gnuplot.info) など JPG ファイルのプロパティ 画像のサイズ → bb (BoundingBox) 33 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 図の準備 GIMP ビットマップ形式からの変換:GIMP [ファイル]-[開く/インポート] 場所(例) :C:/Users/.../Pictures/SamplePictures [ファイル]-[エクスポート] 場所(例) :Z:/Profile/Documents/CL2 ファイル名(拡張子):.pdf エクスポート 34 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 図の配置とキャプション s-13b.tex \begin{figure}[h] \centering \includegraphics[width=5cm]{photo-2.pdf} \caption{ヴェネツィアの水路} \end{figure} 35 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 図の配置とキャプション 中央揃え:\centering 図の配置: h:\includegraphics の出現位置 t:ページの上部 b:ページの下部 p:独立したページ 36 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 参照 s-14.tex \section{はじめに} ... については,第 \ref{bunseki} 節で議論する. \section{分析}\label{bunseki} ... \section{結論} ... 第 \ref{bunseki} 節で明らかなように... 37 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 参照 ラベル(目印) :\label{ラベル名} ラベル名は文書の中で重複がないように, 日本語の文字も可能 参照:\ref{ラベル名} \label{ラベル名} との対応. ページの参照:\pageref{ラベル名} 正しい参照を得るためにタイプセットを繰り返す. 38 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 参照 s-15.tex \subsection{...}\label{...} \caption{...}\label{...} \label{...} は \subsection{...}, \caption{...} などの番号 も参照できる. 39 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 文献表 s-16a.tex \begin{thebibliography}{9} \bibitem{latex} 奥村晴彦, 改訂第 5 版\LaTeXe 美文書作成入 門, 技術評論社, 2010 年 7 月 \bibitem{report} 木下是雄, レポートの組み立て方(ちくま文 芸文庫)筑摩書房, 1994 年 2 月 \end{thebibliography} 40 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 文献表 s-16b.tex \LaTeX については,\cite{latex} を,レポートの 書き方については \cite{report} を参考にした. \cite{ラベル名} ⇔ \bibitem{ラベル名} 正しい参照を得るためにタイプセットを繰り返す. ページなどの指定は \cite[p.10]{ラベル名} \cite[pp.10-20]{ラベル名} \cite[第 1 章]{ラベル名} などとする. 41 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 文献表 書誌情報 図書 著者(編者・訳者)名・書名(版) ・出版社 出版地・出版年月・ (参照箇所:ページ) 雑誌(論文) 著者名・標題・雑誌名・巻・号 ページ範囲・出版年 新聞記事 新聞名・朝夕刊の別・版・紙面(ページ) 42 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 文献表 URL の表記とハイパーリンク s-17.tex \documentclass[a4j]{jarticle} \usepackage[hypertex]{hyperref} \begin{document} ... \url{http://www.xxx.yy.zzz/} ... \end{document} 43 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション LATEX 関連ファイル .tex ソースファイル .pdf 出力イメージ .dvi 出力イメージ(専用のビューワーが必要) .aux 相互参照用データ .toc 目次データ .bib 参考文献データ .sty スタイル定義 .cls クラス定義 .clo クラスオプション定義 .log .blg タイプセット時のエラーが解消されないとき,.aux ファイルの削 除で解決することがある. 44 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション LATEX によるレポート作成 LATEX では,文書の構造や要素の意味をマークアップ し,それにふさわしい表現方法は自動的に実現されてい るが,表現方法を具体的に指定したいこともあるだろう. LATEX では文書の構造や要素の意味に対するマーク アップ指定に対応する具体的な 表現方法を変更(再定 義)すること がもちろん可能になっている.ここではそ の機能を学習しよう. 45 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション LATEX における基本的な考え方 構造・意味を指定(マークアップ) ⇒ 構造・意味にふさわしい表現が実現されるが, 直接,表現を指定することもできる. さらに「構造・意味 ⇒ 表現」の対応を再定義することもでき る(マクロ). 46 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 文字の種類 和文 明朝体:縦線が太く,横線が細い.「飾り」つき. 「通常」の文字 明朝体 明朝体 ⇒ ゴシック体:線の太さが一定 強調・見出し(⇐ 太く,大きい) \textgt{ゴシック体}⇒ ゴシック体 欧文 セリフ体:縦線が太く,横線が細い.「飾り」つき. 「通常」の文字:Times Roman⇒Times Roman 強調:\textit{Times Italic}⇒Times Italic サンセリフ体:線の太さが一定 見出し語:\textsf{Sans Serif}⇒Sans Serif 47 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 文字の大きさ s-18.tex \documentclass[a4j, 12pt]{jarticle} 基本の文字サイズを 12 pt にする(通常は 10 pt). 10pt, 11pt, 12pt 1 pt(ポイント)= 1/72.27 in(インチ) 1 in = 2.54 cm s-19.tex \documentclass[a4j, 12pt]{jsarticle} jsarticle では 9pt,10pt,11pt,12pt,14pt,17pt,21pt, 25pt,30pt,36pt,43pt が可能. 48 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 文字の大きさ 部分的な変更 s-20.tex {\normalsize 標準} {\small 小さい}{\footnotesize もっと小さい } {\scriptsize さらに小さい}{\tiny 極小} {\large 大きい}{\Large もっと大きい} {\LARGE さらに大きい} {\huge 極めて大きい}{\Huge 最大} 49 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション レイアウトパラメタ s-21.tex \setlength{パラメタ}{値} パラメタ 左余白 \oddsidemargin 本文幅 \textwidthn 本文高 \textheight パラグラフインデント \parindent 行送り \baselineskip 箇条書きにおける行間隔 \itemsep 値(単位) em 英文フォント m の幅 mm 1/10 cm cm 10 mm ex 英文フォント x の高さ in 2.54 cm zw 和文フォントの幅 pt 1/72.27 in zh 和文フォントの高さ 50 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション レイアウト flushright 環境:右寄せ flushleft 環境:左寄せ center 環境:中央揃え \\:改行 \hspace{長さ}:横空白 \vspace{長さ}:縦空白 \clearpage 改ページ 51 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション picture 環境 簡単な線画を描く環境 s-22.tex \setlength{\unitlength}{1mm} \begin{picture}(60,40) \put(0, 0){\vector(1, 0){60}} \put(40, 20){\line(1, -2){10}} \put(50, 30){\circle{14}} \put(2,30){\framebox(16,8)[tl]{Arrow}} \end{picture} 52 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション picture 環境 長さの単位設定:\setlength{\unitlength}{長さ} 領域の幅と高さ:\begin{picture}(幅, 高さ) (X, Y) から (x, y) 方向へ水平方向の長さ a の矢印: \put(X, Y){\vector(x, y){a}} (X, Y) から (x, y) 方向へ水平方向の長さ a の線分: \put(X, Y){\line(x, y){a}} 中心 (X, Y) 半径 r の円:\put(X, Y){\circle{r}} 文字を囲む枠(左下隅が (X, Y) 幅 a 高さ b) : \put(X,Y){\framebox(a,b){文字}} 文字(左下隅が (X, Y) ): \put(X,Y){文字} 53 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション minipage 環境 小さなページをつくる minipage 環境は,tabular 環境などと同様に,ひとつの大き な文字として配置される. \begin{minipage}{.5.\textwidth} \end{minipage} 54 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 色 □ color パッケージ \usepackage{color} □色の指定 文字色:\textcolor{green}{緑色の文字} 背景色:\colorbox{yellow}{黄色の背景} 背景色(ページ全体):\pagecolor{yellow} 55 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション マクロ:構造・意味と表現の対応 定義 s-23a.tex \newcommand{\shomei}[2]{ \begin{flushright} {\small #1}\\ #2\\ \today \end{flushright} } 呼び出し s-23b.tex \shomei{○○大学}{○○ △△} 56 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション マクロ:構造・意味と表現の対応 コマンドの再定義 s-24a.tex \renewcommand{\section}[1]{ \begin{center} {\Large \textgt{#1}} \end{center} } 57 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション プレゼンテーション レポートと並ぶ LATEX の重要な応用であるプレゼン テーション資料作成をとりあげる. あわせてプレゼンテーションのための心構えも体得す ることにしよう. 58 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション プレゼンテーションの心得 効果的プレゼンテーションのために 聴衆の知識や関心を把握する ストーリー展開を明確にする 話題を絞って簡潔に話す 箇条書き・表・グラフを活用する 会場の広さを考慮して文字の大きさを決める 時間配分を考えて時間内に完結させる 詳細は配布資料でおこなう 用意する資料の種類・部数を考える 十分なリハーサルを行なって余裕をもって話す 相手をよく見て話す 59 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション beamer の基本:プリアンブル \documentclass[dvipdfmx,12pt]{beamer} \usetheme{AnnArbor} \renewcommand{\familydefault}{\sfdefault} \renewcommand{\kanjifamilydefault}{\gtdefault} \mathversion{bold} \setbeamertemplate{frametitle}[default][center] \setbeamertemplate{navigation symbols}{} \title[短い標題]{標題} \subtitle{副題} \date{日付} \author[著者略称]{著者} \institute[所属略称]{\url{www.xxx.yyy.jp}\\所属} % % % % % % % 1 2 3 4 5 6 7 60 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション beamer の基本:プリアンブル 1 ドキュメントクラス:beamer 2 テーマ:Antibes, Bergen, Berkeley, Berlin,... 3 欧文フォント:セリフ書体を基本とする 4 和文フォント:ゴシック書体を基本とする 5 数式フォント 6 フレームタイトル 7 ナビゲーションバー(非表示) 61 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション beamer の基本:全体構成 \begin{document} \begin{frame}\frametitle{} \titlepage \end{frame} \begin{frame}\frametitle{発表の流れ} \tableofcontents \end{frame} \section{セクション} \frame{\sectionpage} \subsection{サブセクション} ... % 続く \end{document} 62 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション beamer の基本:基本構造 フレーム \begin{frame} \frametitle{フレームのタイトル} 内容... \end{frame} 目次出力 \begin{frame} \frametitle{発表の流れ} \tableofcontents \end{frame} セクションの見出し表示 \frame{\sectionpage} 63 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション ブロック □ block, alertblock, exampleblock 環境 \begin{block}{タイトル} \texttt{block} 環境の例 \end{block} タイトル block 環境の例 タイトル alertblock 環境の例 タイトル exampleblock 環境の例 64 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 逐次表示 はじめに \pause \begin{block}{} \begin{itemize} \item その 1 \pause \item その 2 \pause \item その 3 \pause \end{itemize} \end{block} \pause で一時停止 65 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 逐次表示 はじめに \pause \begin{block}{} \begin{itemize} \item<2> その 1 \item<3> その 2 \item<4> その 3 \end{itemize} \end{block} itemize 環境では,各 \item ごとの <数> で表示順を指定 \pause で一時停止する場所も含めて n = 1, 2, 3, . . . 66 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 逐次表示 はじめに \pause \begin{block}{} \begin{itemize} \item<2-> その 1 \item<3-> その 2 \item<4> その 3 \end{itemize} \end{block} 前ページの例との違いに注意 67 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 逐次表示 はじめに \pause \begin{block}{} \begin{itemize} \item<2,4> その 1 \item<3> その 2 \item<4> その 3 \end{itemize} \end{block} このような指定も可能 68 / 69 紹介と準備 LATEX によるレポート作成 様々な書式への対応 プレゼンテーション 逐次表示 \includegraphics<1>[width=.5\textwidth]{gr-1.pdf} \includegraphics<2>[width=.5\textwidth]{gr-2.pdf} \includegraphics<3>[width=.5\textwidth]{gr-3.pdf} 紙芝居風の画像きりかえ 69 / 69
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