2.将来に向けた技術開発投資の拡大

2013年度 決算概要説明
- 将来に向けた技術開発の取組み -
2014年5月15日
カルソニックカンセイ株式会社
代表取締役 CTO 真行寺 茂夫
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本日のプレゼンテーションの内容
1.収益体質の強化とものづくり力の基盤強化
2.将来に向けた技術開発投資の拡大
3.カルソニックカンセイの製品概要
4.4つの価値/11の戦略的技術領域を特定
5.中期経営計画GX4 T10 実行状況
6.技術開発力の大幅な強化に伴う成果の一端
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1.収益体質の強化とものづくり力の基盤強化
2009年からものづくり世界No1を目指す全社活動を推進し、
収益体質の強化とものづくり力の基盤強化を実現
► MTCR: Mono Tsukuri Challenge Runner
► 海外拠点への活動拡大、ものづくりノウハウの標準化、人財育成
► 3年間で15%以上のコスト低減を実現
Cost低減
2011
2012
2013
収益体質の強化とものづくり力の基盤強化と同時に、将来の成長
を実現するための技術開発力の大幅な強化を推進してきた
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2.将来に向けた技術開発投資の拡大
技術開発に対するリソース投入の増大(額、率共に大幅に増大)
 先行技術開発投資額は2009年比で約5倍
 技術開発費に占める先行技術開発投資額の割合は約4倍
100
先行技術開発投資額
対開発費割合
80
60
40
20
0
2009
2010
2011
2012
2013
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2014
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2.将来に向けた技術開発投資の拡大
効果的グローバル技術開発投資マネジメント
 Global Formation Shift(GFS)を推進
► グローバル開発機能の強化
• 米、メキシコ、欧、中、等すでにある開発センターの育成強化により日本からの技術開発業務
の移管を促進
• オフショア開発センターの活用、グローバル情報プラットフォームの構築
► 日本の開発機能の付加価値向上
R&AE
 研究・先行開発等の高付
加価値業務を大幅増加
2011
• 高付加価値業務量は1.7倍に拡大
と予測
 GFSを推進し、LCCエンジニアリン
グリソースの活用促進で過剰な開
発費総額の増加を防止
適用開発
LCC
R&AE
2017~
GFS
適用開発
LCC
2011
2017~
GFS
HCC
HCC
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2.将来に向けた技術開発投資の拡大
Offshore Development Centerの設立と拡張
 CalsonicKansei Engineering Center India with L&T (CECI-L&T)
► ラーセン&トゥブロ テクノロジーサービス (L&T TS)社 と共同し、開発エンジニア
リング機能を有するセンターをインド・チェンナイに設置(FY12~)
► グローバル・エンジニアリング・センターとして拡張・最適化するため、CECI-L&Tエン
ジニアの早期育成計画に沿って推進中。
► インドの地理的特性を活かし日米欧のカルソニックカンセイ技術センターと常に業務
が推進できるフォーメーションを構築し運用中
Chennai
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2.将来に向けた技術開発投資の拡大
グローバル技術開発体制をサポートする技術情報プラットフォームを構築
 インターネットを介して、大容量データを高速・高信頼性・安価に 共有可能とする
グローバルPDM(※)システムを構築(世界初)
 2014年度中に海外主要拠点に展開予定
PDM(※):Product Data Management
CK
グローバル
PDMサーバー
アメリカ&メキシコ
設計者
イギリス
設計者
日本
設計者
インド
設計者
中国
設計者
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タイ
設計者
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3.カルソニックカンセイの製品概要
 6つの自動車用製品群で世界中のお客様にカルソニックカンセイ
の価値を提供
CPM・内装製品
電子・電装製品
空調製品
熱交換器製品
コンプレッサー製品
排気製品
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4. 4つの価値/11の戦略的技術領域を特定
新たな価値の創造領域
フロントエンドの革新
キャビンの革新
パッケージング技術
HMI技術
モジュール技術
キャビン温熱技術
空質技術
デザインクオリティ技術
モジュール技術
サーマルマネジメントの革新
電力マネジメントの革新
空調省動力技術
熱回収・利用技術
高効率放熱技術
環境技術領域
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トータルエネルギーマネジメン
トのアーキテクチャーと制御
技術
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4. 4つの価値/11の戦略的技術領域を特定
環境技術領域
サーマルマネジメントの革新
 カルソニックカンセイが保有する全て
の車両の廃熱エネルギーを制御する
技術シナジーを活用して実現する
電力マネジメントの革新
 パワーディバイス(INV、バッテリコントローラ)
の部品技術を保有、さらにパワエレシス
テム制御を含めて進化
Electric Power Managementの例
Inverter
バッテリ状態推定技術
空調との協調制御技術
Battery management
system
EDC
・・・・・・
Water heater
Battery thermal
control module
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4. 4つの価値/11の戦略的技術領域を特定
新たな価値の創造領域
キャビンの革新
フロントエンドの革新
 キャビンの価値創出 (HMI、温熱、
デザイン、空質) をCPMの構造、
生産技術の革新とともに実現可能
運転しやすいコックピット、快適なキャビン
魅力的なデザインの実現
 フロントエンドの価値創出 (パッケー
ジ) を、放熱マネージメントの機能
革新とともに実現可能
魅力的なデザイン、ダウンサイジング
の実現
HMI最適配置、ユニット搭載性など
HMI
温熱
放熱構造の革新
モジュール構造を
活かして実現
デザイン
Quality
Packagingの革新
空質
モジュール構造の強化で実現
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5.中期経営計画GX4 T10 実行状況
GX4 T10
目標
2016年までに世界をリードする
10個の環境型製品を投入
FY11~12
2
FY13~14
5
FY15~16
3
FY17~
市場投入済
受注済
ソーシング中
世界最小
EGRクーラー
射出成型表皮 インパネ
ソフトフィール・ハードインパネ
世界初
バッテリー冷却ブラシレスモータ
最効率&最静粛
 すでに4件を市場に投入、6件のアイテムを受
注済み
 GX4T10で計画した10を上回る環境型製
品投入を可能にすべく技術開発を推進中
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5.中期経営計画GX4 T10 実行状況
GX4 T10 環境技術開発成果の例
 VG-FIN Ⓡ
(Vortex Generator フィン)
 最も効率的な熱交換効率を実現可能にする「縦渦」を発生する世界初の台
形VG-FIN Ⓡを開発
ガス流入方向
図2 VG流れ解析の一例
縦渦(ネジ状の渦)
図1世界初台形VG-FIN Ⓡ
図3縦渦による熱伝達効果解析例
(下流の薄い色の部分で熱交換が促進
されている)
VG-FIN Ⓡ
VG-FIN Ⓡ適用商品:
積極的熱交換と通気抵抗
最小化を両立したEGRクー
ラーを商品化
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5.中期経営計画GX4 T10 実行状況
GX4 T10 環境技術開発成果の例
 世界最小・最軽量 EGRクーラー
 日系メーカー向けに量産中(FY13~ )
 高い競争力により受注が急速に拡大
 ガソリンエンジンのダウンサイジングターボ化
により市場が急速に拡大する予測であり、
さらに大きなビジネスに拡大すると期待。
 熱交換製品技術と排気製品技術のシナジー効果で製品化を実現
世界最小、最軽量 (従来品より21~29%の軽量化)
性能向上(従来品より12~36%向上(同一ガス抵抗時の比較))
新技術 「VG-FINⓇ」の採用
NOx生成抑制、燃費改善
EGR(Exhaust Gas Recirculation = 排出ガス再循環)クーラー
エンジンの排気ガスの一部を燃焼室に戻す際に、排気を冷却するための熱交換器。
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5.中期経営計画GX4 T10 実行状況
GX4 T10 環境技術開発成果の例
 長寿命・低騒音・超小型のブロアファン用、新軽量ブラシレスモーターシリーズ
 バッテリー冷却用ブラシレスモーターから商
品化を開始
 新型スカイラインHEV(2013.11月発
表)に 採用
 FY14~15に向け受注車種はさらに拡大
 今後ラインナップを強化し適用商品も拡大
する計画
 電動パワートレイン車両で求められる要求特性に対応可能な軽量・小型 新型
ブラシレスモーターを開発、製品化
充電の時や駐車時のバッテリー冷却時間も考慮し一層の長寿命化
超軽量△ 45%、 超薄型△50%、 超低騒音( △4dB)
信頼性とパッケージングでベンチマークトップのブラシレスモーターを実現
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6.技術開発力の大幅な強化に伴う成果の一端
技術開発投資の拡大に伴い様々な賞を受賞
1.独自のバッテリー制御技術開発
 計測自動制御学会制御部門大会技術賞
カルマンフィルタを用いたHEV/EV向け電池の内部状態推定
<2012年3月>
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6.技術開発力の大幅な強化に伴う成果の一端
技術開発投資の拡大に伴い様々な賞を受賞
2.SLIM COOL(薄型統合冷却システム)
 自動車技術会論文賞
熱交換器のシステム効率を向上する薄型統合冷却システムの開発
<2013年5月>
3.射出成型機によるインスツルメントパネル表皮成型技術
 SPE Automotive Innovation Awards
Instrument Panels with Injection-Molded Skin
<2013年11月>
4.アメリカ暖房冷凍空調学会への技術的貢献
 アメリカ暖房冷凍空調学会 ジョージ B.ハイタワー賞
<2014年1月>
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6.技術開発力の大幅な強化に伴う成果の一端
 経済産業省より、国家プロジェクトを受託
► テーマ
►概 要
:未利用熱エネルギー革新的活用技術研究開発
:自動車の未利用熱エネルギーを活用し、自動車の燃費を
大幅に向上する空調システムを開発
出典:経産省HP http://www.meti.go.jp/policy/tech_promotion/kenkyuu/140124saishin/52.pdf
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カルソニックカンセイは、
中期経営計画GX4T10で宣言した新しい技術開
発を推進し、
技術と製品で、お客様、社会に貢献する取り組みを
さらに強化していくことをコミットメントしています
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ご清聴ありがとうございました
・本資料に記載されているカルソニックカンセイ(株)の計画、戦略、意見等のうち、歴史的事実でないも
のは将来の業績等に関する見通しであり、リスクや不確定な要因を含んでおります。実際の業績は、経済
情勢、市場の動向、為替の動向等重要な要素の変動により、見通しとは異なる結果もあり得ることもご承
知おき下さい。
・本資料に掲載されている事項は情報提供を目的とするものであり、投資勧誘を目的としているものではあ
りません。
・この資料の著作権はカルソニックカンセイ(株)に帰属しております。
無断転載・複製することを禁じます。
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