この添付文書をよく読んでから使用ください 体外診断用医薬品 **2013 年 4 月改訂(第 3 版) *2010 年 1 月改訂(第 2 版) 自己認証番号 13A2X10031000027 血液検査用黄体形成ホルモンキット ケミルミ ACS - LHⅡ 1. 測定試料の性質、採取法 ■ 全般的な注意 本品の測定には血清を使用ください。 下記の記載内容は CLSI(ClinicalandLaboratoryStandardsInstitute) により推奨されている血液検体の取り扱い、保存方法です 1。 ・本品は体外診断用医薬品ですので、それ以外の目的に使用しないでください。 ・本品の測定結果は、患者の治療歴、臨床症状その他関連する他の検査結果等 を考慮して総合的に判断ください。 ・静脈穿刺に関する感染予防措置を講じて、採血ください。 ・添付文書に記載されている以外の使用方法については保証しません。 ・検体が適切に凝固してから遠心分離ください。 ・ヒト由来成分を含む試薬は、感染性のあるものとして使用ください。 ・検体は常に栓をして立てた状態で保存ください。 ・使用する機器の添付文書及び取扱説明書をよく読んでから使用ください。 ・8 時間を越えて室温に保存した検体は使用しないでください。 ・本品にはアジ化ナトリウム等が含まれます。飲み込むと有害です。誤って 目や口に入った場合は、大量の水で洗い流し、必要に応じ医師の診断を受 けてください。皮膚に付着した場合は、直ちに石鹸と大量の水で洗い流し てください。 ・8 時間以内に測定が終了しない場合は、検体にしっかり栓をして 2~ 8℃で冷蔵保存ください。 ・48 時間以内に測定を行わない場合は、-20℃以下で検体を凍結保存く ださい。 ・適切な手袋及び目/顔防御マスクを使用し測定ください。 ・凍結は 1 回限りとし、融解した検体はよく混和ください。 ・保存検体は室温に戻してから使用ください。 ■ 形状・構造等(キットの構成) 検体を機器に装填する前に下記の事項を確認ください。 1. ケミルミ ACS-LHⅡ ・検体中には、フィブリンや浮遊物がないこと。 基本試薬パック ・検体には気泡がないこと。 構成試薬 内容量 成 分 標識試薬 6.0mL アクリジニウムエステル標識抗黄体 形成ホルモンマウスモノクローナル 抗体(略名:アクリジニウムエステ ル標識抗 LH 抗体) 、アジ化ナトリウ ム(<0.1%) 固相化試薬 24.0mL 抗黄体形成ホルモンマウスモノク ローナル抗体結合磁性粒子(略名: 抗 LH 抗体結合磁性粒子)、アジ化ナ トリウム(0.1%) 2. 妨害物質・妨害薬剤 ・ヒト血清中の異好抗体は、試薬中の抗体と反応して、反応系を妨害す ることがあります2。動物や動物の血清に日常的に接触している患者では、 この妨害が発生しやすく、測定結果が異常値を示すことがあります。 診断にはさらなる情報を要することがあります。 ・下記の濃度の内因性妨害物質による測定結果への影響は認められませ んでした。本試験は CLSIEP7-A3 に従って実施されました。 血清検体 本キットには LH マスターカーブカードが付属します。 構成試薬 内容量 1500mL/本 酸化補助剤 1500mL/本 500mg/dLヘモグロビン 脂肪血 3000mg/dLトリグリセリド 黄疸 2. 酸化剤 /酸化補助剤(別売) 酸化剤 濃度 溶血 20mg/dLビリルビン ・女性にゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH) 、クエン酸クロミフェン、 ヒト閉経期尿性ゴナドトロピン(hMG)を投与すると内因性 LH 値が 上昇することがあり、エストロゲンやテストステロンを投与すると内 因性 LH 値が下降することがあります。男性に hMG を投与すると内因 性 LH 値が上昇することがあり、テストステロンを投与すると内因性 LH 値が下降します。 成 分 0.5%過酸化水素 0.1N硝酸 0.25N水酸化ナトリウム ADVIACentaurCP 用として、300mL があります。 3. 特異性 本品と TSH、β-LH、hCG、β-hCG、FSH、プロラクチン、hGH の交差 反応について検討するため、LH 含有血清検体にこれらのホルモンを添加 し、検体中の LH 濃度を判定しました。 ■ 使用目的 血清中黄体形成ホルモン (LH) の測定 ■ 測定原理 本品の反応形式は、2 サイトサンドイッチ法による化学発光免疫測定法で、 IntactLH 分子のβサブユニットに対する一定量の 2種の抗体を使用します。 第 1 の抗体は、標識試薬中のアクリジニウムエステル標識抗 LH 抗体です。第 2 の抗体は固相化試薬中の抗 LH 抗体結合磁性粒子です。 ■ 操作上の注意 本品はケミルミ ADVIACentaur®シリーズ(以下ADVIACentaurシリーズ) の専用試薬です。 1 交差反応物質 交差反応物質添加前の LH 値 (mIU/mL)(IU/L) 交差反応物質添加後の LH 値 (mIU/mL)(IU/L) TSH;1000μIU/mL β-LH;5ng/mL 13.3 26.8 46.3 8.4 20.4 39.5 71.8 13.1 27.4 47.2 9.6 21.6 41.4 71.1 交差反応物質 交差反応物質添加前の LH 値 (mIU/mL)(IU/L) 交差反応物質添加後の LH 値 (mIU/mL)(IU/L) 13.3 26.8 46.3 3.0 8.6 75.8 13.3 26.8 46.3 13.3 26.8 46.3 13.3 26.8 46.3 12.6 24.5 43.4 2.6 7.4 68.4 13.5 27.4 48.2 12.8 26.5 46.4 13.6 27.1 48.3 hCG;200,000mIU/mL β-hCG;10,000mIU/mL FSH;200mIU/mL プロラクチン ;400ng/mL hGH;100ng/mL 6. 希釈方法 ・測定結果が 200mIU/mL(IU/L)を超える場合は、正しい結果が得ら れるように希釈をしてから再測定ください。 ・機器による自動希釈又は用手法による希釈のいずれも可能です。 ・自動希釈の場合、ケミルミ ACS- 共通希釈液 1 を装填し、以下のとおり にパラメーターを設定ください。 Dilutionpoint:≦200mIU/mL(IU/L) Dilutionfactor:2 自動希釈の設定方法に関しては、機器の取扱説明書を参照ください。 ・自動希釈の測定結果が測定の直線性を超えた場合や、検査室で用手法 による希釈を規定している場合は、用手法により検体を希釈ください。 ・用手法で検体を希釈する場合はケミルミ ACS- 共通希釈液 1 を用いて希 釈し、機器に装填されている希釈前の検体と交換してサンプルラック に装填ください。 ・希釈した検体の測定結果が計算上およそ正しい値であるかを確認くだ さい。機器に予め Dilutionfactor を設定入力した場合は、自動的に測 定結果が算出されます。 注意:自動希釈に必要な検体量は、1回の測定に必要な検体量と異なります。 上記試験は CLSIEP7-P 6 に従って、ADVIACentaur を用いて実施され ました。 自動希釈に必要な検体量については、次の情報を参照ください。 希釈率 ■ 用法・用量(操作方法) 検体量(μL) 2倍 100 操作法の詳細は機器の取扱説明書を参照ください。 7. 精度管理 1. 試薬の調製と取扱い 精度管理の頻度については、行政当局の規制や許可条件に従ってください。 コントロール値の入力方法を含めて精度管理の詳細については、機器の 取扱説明書を参照ください。 機器の性能や測定値の傾向を管理するため、最低限の要求事項として、 測定実施日ごとに 2 濃度(低濃度・高濃度)の精度管理用コントロールで 精度管理を実施ください。較正(2 ポイントキャリブレーション)を実施 する際にも精度管理用コントロールを測定ください。精度管理用コント ロールは全て患者検体と同様に取扱いください。 本品の精度管理用コントロールには、その性能が保証できる少なくとも 2濃度(低濃度・高濃度)のコントロールを使用ください。適切に実施 された検査室内の精度管理法によって測定した精度管理用コントロール の結果が本機器又は各施設の基準範囲内であるとき、機器の性能は基準 に達しています。 精度管理の結果が期待値あるいは検査室で設定した値の範囲から外れる 場合は、測定結果をそのまま報告せず、次の操作を行ってください。 (1)測定を開始する前に、機器に装填している試薬の量が測定に十分な量 であることを確認ください。 (2)基本試薬パックは機器に装填する前に手で混和ください。 (3)試薬パックの底の微粒子が全て分散し、試薬パックの底に沈殿物が無 いことを確認ください。 (4)基本試薬パックをラベルの端にある矢印に合わせて、試薬挿入部に装 填ください。 注意:ADVIACentaurCPではプローブは1つだけなので、基本試薬パッ クを左右と中央に配置する必要はありません。 (5)装填後の試薬は、機器が自動的に攪拌するので、常に均一な懸濁液状 に保たれています。 (6)検体を自動希釈する場合は、ケミルミ ACS- 共通希釈液 1 を補助試薬 挿入部に装填ください。 ・試薬等の使用期限が切れていないか確認ください。 2. 必要な器具・器材・試料等 ・ADVIACentaurシリーズ ・必要な保守点検が行われたか確認ください。 ・ケミルミ ACS- 較正剤 B:ヒト由来成分、アジ化ナトリウム(<0.1%)含有 ・機器の取扱説明書や本添付文書の手順に従って測定されたか確認くだ さい。 ・ケミルミ ACS- 共通希釈液1:アジ化ナトリウム(0.1%)含有 ・新しいコントロールで再測定ください。 ・特殊洗浄液1:アジ化ナトリウム (<0.1%) 含有(ADVIACentaurCPのみ) ・必要な場合は、当社に連絡ください。 3. 較正間隔と装填後の安定性 8. 測定方法 機器装填後試薬(基本試薬パック)の安定性:28 日 較正間隔 :28 日 検体の測定方法及び測定結果の算出方法の詳細については、機器の取扱 説明書を参照ください。 測定機器により、次の動作が自動的に実行されます。 以下の場合において低濃度及び高濃度較正剤による較正(2ポイントキャ リブレーション)を実施ください。 ADVIACentaur ADVIACentaurXP ・較正後、28 日経過したとき ・基本試薬パックのロットが変更になったとき ADVIACentaurCP 検体 50μL ・機器の部品を交換したとき ・精度管理の結果が繰返し期待値から外れるとき 標識試薬 100μL 注意: 37℃/ 5.0 分 ・機器に装填後 28 日を経過した基本試薬パックは廃棄ください。 37℃/ 6.3 分 固相化試薬 400μL ・使用期限の過ぎた試薬は使用しないでください。 37℃/ 2.5 分 4. マスターカーブの較正 精製水 4 ・新しいロットの試薬(標識試薬、固相化試薬)を使用する際には、マ スターカーブによって較正ください。 37℃/ 3.0 分 B/F 分離※ 特殊洗浄液 1 酸化剤 300μL 酸化補助剤 300μL ・ロットの変更ごとに、バーコードスキャナ又はキーボードで、試薬の マスターカーブ値を機器に入力ください。マスターカーブカードには、 マスターカーブ値が記載されています。 ・マスターカーブ値の入力方法の詳細については機器の取扱説明書を参 照ください。 測定結果 ※B/F 分 離 と は、抗 原 抗 体 複 合 体(B,bound)と 未 反 応 の 標 識 体 (F,free)を分離することです。 5. 検体量 1回の測定に必要な検体量は 50μL です。この検体量には、検体カップ 内の測定に使用できない量(deadvolume)、二重測定や再測定等を実施 する際にさらに必要となる量は含まれていません。最小必要量の測定の 詳細に関しては機器の取扱説明書を参照ください。 2 RLUとは、標識したアクリジニウムエステルの化学発光から得られ る光子を測定する際の単位です。 患者検体中の LH 量と機器によって検出される RLUs(相対的発光量)の 間には、正の相関関係があります。 (2)正確性試験 ■ 測定結果の判定法 低濃度、中濃度、高濃度の管理検体の黄体形成ホルモン濃度を測定 するとき、測定値は以下の範囲内です。 測定結果の算出方法の詳細については、機器の取扱説明書を参照ください。 1)低濃度コントロールの測定値は、期待値の ±30% 1. 結果の判定法 2)中濃度コントロールの測定値は、期待値の ±25% 機 器 は、血 清 LH の 結 果 を 測 定 の 設 定 時 に 規 定 し た 単 位 に 応 じ て mIU/mL(慣用単位)又は IU/L(SI 単位)で報告します。 3)高濃度コントロールの測定値は、期待値の ±25% 又は、低濃度、中濃度、高濃度の管理検体の黄体形成ホルモン濃度 を測定するとき、測定値は期待値の ±30% の範囲に入ります。 換算式は 1mIU/mL=1IU/L です。 2. 参考基準範囲 (3)同時再現性試験 (1)国内において ADVIACentaur を使用し検討された本品の参考基準 範囲を以下に示します。 低濃度、中濃度、高濃度の管理検体を複数回同時に測定するとき、 それぞれの濃度における各 CV 値は以下のとおりです。 参考基準範囲 (mIU/mL)(IU/L) 症例数 1)低濃度コントロールの CV 値は、15% 以下 2)中濃度コントロールの CV 値は、10% 以下 女性 非妊婦 卵胞期 28 1.2~13.3 3)高濃度コントロールの CV 値は、5% 以下 排卵期 21 1.3~55.7 黄体期 21 0.5~16.5 又は低濃度、中濃度、高濃度の管理検体を複数回同時に測定するとき、 それぞれの濃度における各 CV 値は 15% 以下です。 閉経女性 55 13.3~61.6 176 0.1~8.7 男性 3. 相関性 ・ADVIACentaur/XP LH濃 度 が 0.3~112.9mIU/mL(IU/L)の289検 体 に お け るADVIA Centaurによる本品の測定値(以下ADVIACentaurLHⅡ)とACS:180® の測定値(以下 ACS:180LHⅡ)との関係は以下の計算式で示されます。 (2)製造元において ACS:180® を用い本品の参考基準範囲が設定されまし た。測定結果は健常者血清検体 528 例より得られました。測定値の 95% 区間中央値に基づいた参考基準範囲を以下に示します。 検体数 ADVIACentaurLHⅡ=1.01(ACS:180LHⅡ) +0.23mIU/mL 相関係数 (r)=0.99 参考基準範囲 中央値 (mIU/mL)(IU/L) (mIU/mL)(IU/L) 女性 正常月経 卵胞期 119 4.4 1.9~12.5 排卵期 53 31.3 8.7~76.3 黄体期 105 2.8 0.5~16.9 妊婦 49 <0.1 <0.1~1.5 閉経後 35 29.7 15.9~54.0 経口避妊薬投与中 26 2.7 0.7~5.6 20~70 歳 59 2.8 1.5~9.3 >70 歳 34 8.0 3.1~34.6 子供 48 <0.1 <0.1~6.0 ・ADVIACentaurCP LH 濃度が 0.08~113.71mIU/mL(IU/L)の 194 検体における ADVIA CentaurCP による本品の測定値(以下 ADVIACentaurCPLHⅡ)と ADVIACentaurLHⅡの測定値との関係は以下の計算式で示されます。 ADVIACentaurCPLHⅡ=0.91(ADVIACentaurLHⅡ) +0.44mIU/mL 相関係数 (r)=0.99 LH 濃度が 0.08~131.38mIU/mL(IU/L)の 206 検体における ADVIA CentaurCPLHⅡの測定値と ACS:180LHⅡの測定値との関係は以下 の計算式で示されます。 男性 ADVIACentaurCPLHⅡ=0.98(ACS:180LHⅡ) +0.96mIU/mL 相関係数 (r)=0.98 4. 希釈回収試験 ・ADVIACentaur/XP LH濃度が93.5~151.0mIU/mL(IU/L)のヒト血清7検体を、ケミル ミACS- 共通希釈液1を用いて2倍、4倍に希釈し、回収率と希釈直線性 を試験しました。回収率は80.3~100.4%で、平均値は88.3%でした。 ・ADVIACentaur/XP これらの参考基準範囲は、LH 濃度が 0.3~112.9mIU/mL(IU/L)の 289 検体を用いて確認されました。 ・ADVIACentaurCP ・ADVIACentaurCP LH濃度が69.3~132.3mIU/mL(IU/L)のヒト血清7検体を、ケミル ミACS- 共通希釈液1を用いて2倍、4倍に希釈し、回収率と希釈直線性 を試験しました。回収率は83.6~99.4%で、平均値は94.5%でした。 これらの参考基準範囲は、LH 濃度が 0.08~131.38mIU/mL(IU/L) の 206 検体を用いて確認されました。 性能3. 相関性を参照ください。 5. 添加回収試験 他の検査薬と同様に、参考基準範囲は各施設において設定ください 5。 2.2~28.3mIU/mL(IU/L)の内因性 LH を含む 5 検体に、様々な量の LH を添加しました。ADVIACentaur による回収率は 97.3~115.8% で、 平均値は 104.6% でした。 3. 判定上の注意 ・高濃度フック現象 6. 精度 患者検体にLHを添加したところ18,000mIU/mL(IU/L)までRLUs(相 対的発光量)の異常低下は認められませんでした。 ・ADVIACentaur/XP 6 検体について、6 重測定で 12 回、2 日間にわたり、3 台の機器を用いて 測定を行ったところ(各検体n=72)、下記の結果が得られました。 ■ 性能 1. 測定範囲 0.07~200mIU/mL(IU/L) 2. 性能 用法及び用量欄の操作方法により、感度・正確性・同時再現性の各試験 を行った場合、下記の規格値に適合します。 (1)感度試験 高濃度(High)及び低濃度(Low)の較正剤を測定したとき、その 発光量(RLU)の比である(High-Low)/Low の値は 19.4~88.4 の範囲です。 又は、標識試薬の総カウント(T)に対する低濃度の較正剤を試料と して操作した場合のカウント(B.low)の百分率(B.low/T)% は 1% 以下か、高濃度の較正剤を試料として操作した場合のカウント (B.high)に対する低濃度の較正剤を試料として操作した場合のカウ ント(B.low)の百分率(B.low/B.high)% は 1% 以上 8% 以下です。 3 平均 (mIU/mL)(IU/L) 同時再現性 CV(%) 測定間再現性 CV(%) 総 CV(%) 4.2 2.3 1.5 2.7 7.4 2.9 2.4 3.8 16.4 2.3 2.9 3.7 21.7 2.9 2.4 3.8 58.4 3.0 2.5 3.8 118.2 2.6 2.3 3.5 ・ADVIACentaurCP ■ CLSI プロトコル EP5-A2 に従い 7、複数の施設において複数の機器で、 複数の試薬ロットを用いて、5~20 日間にわたり毎日測定を行いました。 機器は初日の初回測定直前に較正しました。測定結果は、低・高濃度較 正剤による較正で計算し、次の結果が得られました。 平均 (mIU/mL)(IU/L) 同時再現性 CV(%) 測定間再現性 CV(%) 総 CV(%) 4.9 2.6 3.2 4.2 18.6 3.3 4.0 5.2 35.7 2.6 3.7 4.5 貯蔵方法・有効期間 1. 貯蔵方法 (1)標識試薬、固相化試薬:2~8℃で保存 (2)酸化剤、酸化補助剤:4~25℃で保存 2. 有効期間 (1)標識試薬、固相化試薬:12 ヶ月 (2)酸化剤、酸化補助剤:1年6ヶ月 ■ 包装単位 ケミルミ ACS-LHⅡ 300 テスト用 7. 分析感度 本法による測定範囲上限は 200mIU/mL(IU/L) 、分析感度は、0.07 mIU/mL(IU/L)です。分析感度は LH のゼロスタンダードを 20 重測 定した時の平均RLUs+2SD(標準偏差)に相当するLH濃度と定義されます。 基本試薬パック(標識試薬 / 固相化試薬) 5 本 ケミルミ ACS-LHⅡ 60 テスト用 基本試薬パック(標識試薬 / 固相化試薬) 1 本 8. 標準物質のトレーサビリティ 本品は、WHO2ndIS80/552(以下 WHO)にトレーサビリティを有し ています。全測定範囲を比較し以下の相関を得ました。本品の較正剤の 値はこの標準化にトレーサビリティを有しています。 品目コード:02212941 (110754) 品目コード:01756298 (110753) 〈別売〉 酸化剤 /酸化補助剤 (ADVIACentaur/XP用) 品目コード:03852677 (112219) 1000テスト用、各300mL/ 本 品目コード:00497043 5000テスト用、各 1500mL/ 本 ・ADVIACentaur/XP ADVIACentaurLHⅡ=1.05(WHO) +1.02mIU/mL r=0.999 (ADVIACentaurCP用) ・ADVIACentaurCP ADVIACentaurCPLHⅡ=0.88(WHO) +0.02mIU/mL r=0.999 ケミルミ ACS- 較正剤 B 品目コード:00649625 (低濃度較正剤 / 高濃度較正剤)各 2 バイアル ■ 使用上又は取扱い上の注意 ケミルミ ACS- 共通希釈液 1 1. 取扱い上の注意 2×25mL (自動希釈用) ・検体及びヒト由来成分を含む試薬は、HIV、HBV、HCV 等の感染の恐 れがあるものとして取扱いください。検査にあたっては感染の危険を 避けるため使い捨て手袋を着用し、また口によるピペッティングを行 わないでください。 品目コード:07293184 (110312) 1×50mL (用手希釈用) 品目コード:09348792 (672177) ・酸化剤は酸性溶液 (pH<2)、酸化補助剤はアルカリ性溶液 (pH13) です。 使用に際しては、試薬が直接皮膚に付着したり、目に入らないように 注意ください。 2×2500mL(ADVIACentaur/XP/CP用) 品目コード:03773025 2×1500mL(ADVIACentaur/XP/CP用) 品目コード:01137199 (112351) 特殊洗浄液 1 ・試薬が誤って目や口に入った場合には、水で十分に洗い流す等の応急 処置を行い、必要があれば医師の手当等を受けてください。 ■ 主要文献 2. 使用上の注意 1. National Committee for Clinical Laboratory Standards. Procedures for the handling and processing of blood specimens; approved guideline-third edition. NCCLS Document H18-A3; Wayne (PA): NCCLS; 2004. ・試薬は立てた状態で 2~8℃で保存ください。 ・基本試薬パックは、機器に装填する前に手で混和ください。 2. Boscato LM, Stuart MC. Heterophilic antibodies: a problem for all immunoassays. Clin Chem. 1988;34:27–33. ・パックの底の微粒子が全て分散し、試薬パックの底に沈殿物が無いこ とを確認ください。 3. National Committee for Clinical Laboratory Standards. Interference testing in clinical chemistry; approved guideline. NCCLS Document EP7-A. Wayne (PA):NCCLS; 2002. ・標識試薬、固相化試薬、ケミルミ ACS- 較正剤 B、ケミルミ ACS- 共通 希釈液 1 及び特殊洗浄液 1 にはアジ化ナトリム等が含まれます。飲み込 むと有害です。皮膚に付着した場合は、直ちに石鹸と大量の水で洗い 流してください。 4. Reagent Water Technical Bulletin. Siemens Healthcare Diagnostics, 107060. 5. National Committee for Clinical Laboratory Standards. How to define and determine reference intervals in the clinical laboratory; approved guideline-second edition. NCCLS Document C28-A2. Wayne (PA): NCCLS; 2000. ・本品は動物由来成分を含むので潜在的感染性のあるものとして取扱い ください。 ・使用期限を過ぎた試薬は使用しないでください。 6. National Committee for Clinical Laboratory Standards. Interference testing in clinical chemistry. Proposed Guideline. NCCLS document EP7-P. Wayne (PA):NCCLS;1986. ・同一ロットであっても、試薬の注ぎ足しはしないでください。 ・未開封の試薬は下表に記載されている貯法において、ラベルに記載され ている使用期限まで使用できます。開封後・調製後の安定性と保存条 件は次の通りです。ただし、各バイアルに記載した使用期限内に使用 ください。 試 薬 ケミルミ ACS- 共通希釈液 1 貯法 2~8℃ 7. National Committee for Clinical Laboratory Standards. Evaluation of precision performance of clinical chemistry devices; approved guideline-second edition. NCCLS Document EP5-A2. Wayne (PA):NCCLS; 2004. 機器装填後の安定性 使用開始から28日間 ■ 問い合わせ先 シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社 3. 廃棄上の注意 カスタマーケアセンター ・医療廃棄物等は、各検査室の基準に従って廃棄ください。試薬や測定 後の廃棄物は、国や地域と各検査室の基準に従って廃棄ください。 電話:03-3493-8400 ・廃液、検体等が付着した器具等は、次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素 濃度 1,000ppm、1時間以上浸漬)又はグルタールアルデヒド(2%、1 時間以上浸漬)による消毒処理あるいはオートクレーブ(121℃、20 分以上)による滅菌処理を行ってください。 ■ 製造販売元 シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社 東京都品川区大崎 1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー ・試薬に含まれるアジ化ナトリウムは鉛管、銅管と反応して爆発性の強 い金属アジドを生成することがあるため、廃棄の際は各法令に従い多 量の水と共に流してください。 輸入 ADVIACentaurと ACS:180は Siemensの商標です。 10309971M1_01 (ADVIACentaur:10629882Rev.M,CP:10629981Rev.E) ・試薬類や廃液などが飛散した場合には、拭き取りと消毒を行ってくだ さい。 4
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