HP Scripting Tools for Windows PowerShell ユーザーガイド OA コマンドレット 概要 このドキュメントでは、HP Scripting Tools for Windows PowerShell を使用して HP Onboard Administrator(OA)を管理 する方法について説明しています。HP Scripting Tools for Windows PowerShell を使用して IT インフラストラクチャを管理 するシステム管理者が対象です。 HP 部品番号: 781072-192 2014 年 9 月 第1版 © Copyright 2014 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 本書で取り扱っているコンピューターソフトウェアは秘密情報であり、その保有、使用、または複製には、HP から使用許諾を得る必要があり ます。FAR 12.211 および 12.212 に従って、商業用コンピューターソフトウェア、コンピューターソフトウェアドキュメンテーション、お よび商業用製品の技術データ(Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items) は、ベンダー標準の商業用使用許諾のもとで、米国政府に使用許諾が付与されます。 本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP 製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービスの保証 規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期してお りますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、脱落に対して、責任を負いかねますのでご了承ください。 商標 Microsoft®、Windows® および Windows Server® は Microsoft グループの米国における登録商標です。 本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用される場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。 本書に掲載されている製品情報には、日本国内で販売されていないものも含まれている場合があります。 目次 1 HP Scripting Tools for Windows PowerShell の紹介.........................................4 Windows PowerShell.................................................................................................................4 機能.......................................................................................................................................4 2 インストール............................................................................................5 システムの前提条件.................................................................................................................5 サポートされているオペレーティングシステム..........................................................................5 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell のインストール.............................................................5 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell のアンインストール.......................................................6 3 HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット............................7 IPv6 サポート........................................................................................................................14 コマンドレットのマルチスレッド操作.....................................................................................15 Find-HPOA コマンドレットの使用...........................................................................................15 あるコマンド出力の別のコマンドへのパイプ...........................................................................17 Get-HPOAModuleVersion および Update-HPOAModuleVersion コマンドレットの使用方法............19 Connect-HPOA コマンドレットの使用.....................................................................................20 OA を管理するコマンドレットの使用方法...............................................................................20 ファイルからのパラメータの使用...........................................................................................21 CSV ファイル入力.............................................................................................................21 ILO コマンドレットと Onboard Administrator コマンドレットの相互運用...................................23 ログ処理の例........................................................................................................................25 スクリプトの記述方法...........................................................................................................28 4 トラブルシューティング..........................................................................29 一般的な問題........................................................................................................................29 OA ファームウェアバージョンの確認................................................................................29 使用上のヒント.....................................................................................................................29 5 サポートおよび他のリソース...................................................................31 HP への問い合わせ................................................................................................................31 サポート情報........................................................................................................................31 HP サポートセンター........................................................................................................31 サポート連絡先................................................................................................................31 HP へのエラーの報告........................................................................................................31 Windows PowerShell リソース.................................................................................................31 索引..........................................................................................................32 目次 3 1 HP Scripting Tools for Windows PowerShell の紹介 HP Scripting Tools for Windows PowerShell は、簡素化された一貫性のあるインフラストラク チャ管理を提供します。これらの PowerShell ユーティリティセットは、包括的な HP 統合ツー ルを提供します。このツールは、PowerShell スクリプトと HP ProLiant サーバーハードウェア の構成に精通した IT 技術者を対象にしています。 HP Scripting Tools for Windows PowerShell には、使い慣れた PowerShell 構文を使用して HP ハードウェアを構成するための、一連の PowerShell コマンドレットが組み込まれています。こ れらの新しいツールを適用して HP ハードウェアを構成する方法についての資料も添付されて います。 このガイドは、HP Scripting Tools for Windows PowerShell を使用して IT インフラストラクチャ を管理するシステム管理者を対象としています。ユーザーは Windows PowerShell に精通して いるものとします。 Windows PowerShell Windows PowerShell は、Microsoft のタスク自動化フレームワークであり、NET Framework 上 で構築されたコマンドラインシェルと関連するスクリプト言語で構成されています。大量の サーバーを信頼性の高い方法ですばやく構成することを求められる企業にとって、HP Scripting Tools for Windows PowerShell は、さまざまな構成タスクを HP ハードウェアで実行するために 使用できる強力なユーティリティセットです。これらのコマンドレットは PowerShell の標準構 文およびスクリプティングモデルに従っているため、既存の管理スクリプトにその機能を容易 に組み込むことができます。 機能 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell は以下の機能を提供します。 4 • 実証済みの PowerShell テクノロジを利用して一貫性および信頼性に優れたサーバー構成を 提供します。 • PowerShell の標準アーキテクチャとスクリプティングモデルをサポートします。 • オブジェクト指向-あるコマンドの出力を別のコマンドにパイプできます。 • HP PowerShell コマンドレットの構文と使用例が記載されたオンラインヘルプが組み込ま れています。 HP Scripting Tools for Windows PowerShell の紹介 2 インストール システムの前提条件 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell をインストールする前に、以下の前提条件を満たして いる必要があります。また、インストール時に以下のことを考慮してください。 • • HP Scripting Tools for Windows PowerShell をインストールする前に、Microsoft Management Framework 3.0 以降(PowerShell 3.0 以降を含む)がシステムにインストールされている 必要があります。Microsoft Management Framework 3.0 以降をインストールする前に、 Microsoft .NET Framework 4 以降がインストールされている必要があります。以下のリン クから、これらのアプリケーションの Microsoft ダウンロードサイトにアクセスできます。 ◦ Microsoft .NET Framework 4 ◦ Microsoft .NET Framework 4.5 ◦ Windows Management Framework 3.0 ◦ Windows Management Framework 4.0 システムの前提条件や上記ページに記載されたその他の情報を必ず読んで、理解してくだ さい。 サポートされているオペレーティングシステム HP OA Cmdlets for Windows PowerShell は、以下のオペレーティングシステムバージョンでサ ポートされています。 • Microsoft Windows 7 SP1 • Microsoft Windows 8 • Microsoft Windows 8.1 • Microsoft Windows Server 2008 R2 SP1 • Microsoft Windows Server 2012 • Microsoft Windows Server 2012 R2 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell のインストール HP OA Cmdlets for Windows PowerShell は次の Web サイトからダウンロードできます。 http://www.hp.com/go/powershell (英語) HP OA Cmdlets for Windows PowerShell をインストールするときは、次のガイドラインに従っ てください。 • 管理者権限を持つアカウントから、通常の実行方法でインストーラーを実行します(コマ ンドラインまたはダブルクリック)。管理者権限がないアカウントから実行する場合は、 次のオプションのいずれかを使用します。 手順 1 1. 2. 3. [スタート]をクリックし、[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[Windows PowerShell] を選択します。 PowerShell オプションのいずれかを右クリックして、[管理者として実行]を選択しま す。 インストーラーを解凍したディレクトリに変更します(CD)。 システムの前提条件 5 4. 64 ビット(HPOACmdlets-x64.msi)または 32 ビット(HPOACmdlets-x86.msi) インストーラー(システムでの実行に適した方)を PowerShell コマンドラインで実行 します。 手順 2 1. 2. [スタート]をクリックし、[ファイル名を指定して実行]を選択します。 [ファイル名を指定して実行] ダイアログに、64 ビット(HPOACmdlets-x64.msi) または 32 ビット(HPOACmdlets-x86.msi)の、システムに適したいずれかのイン ストーラーのパスとファイル名を入力します。 • インストール完了後にすべての [PowerShell] ウィンドウを閉じて新しいウィンドウを開き ます。 • PowerShell 実行ポリシーの変更が必要な場合があります。次のヘルプコマンドで詳細情報 を取得して、何を選択するかを判断するのに役立ててください。 help about_Execution_Policies 次のコマンドを使って、現在の実行ポリシー設定を確認してください。 Get-ExecutionPolicy -list 次の PowerShell コマンドを使用して、要件を満たしているかどうかを何度でも確認できま す。 Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser -ExecutionPolicy RemoteSigned HP OA Cmdlets for Windows PowerShell のアンインストール HP 1. 2. 3. 4. 6 OA Cmdlets for Windows PowerShell をアンインストールするには Windows の [コントロールパネル] を開きます。 [プログラムと機能]を選択します。 [Hewlett-Packard OA Cmdlets] を選択します。 [アンインストール]をクリックします。 インストール 3 HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレッ ト 表 1に、すべての HP OA Cmdlets for Windows PowerShell の一覧と簡単な説明を記載します。 コマンドレットヘルプ HPOACmdlets はヘルプコマンドでサポートされており、他の PowerShell コマンドレットと同 じ方法で使用できます。HP OA cmdlets の完全な一覧を PowerShell に表示するには、次のよう に入力します。 help *hpoa* 注記: 次のコマンドを使用しても、HP OA cmdlets を表示できます。 Get-Command –Module HPOACmdlets 特定のコマンドレットの完全なヘルプを表示するには、次のように入力します。 help <cmdlet> -Full ここで、<cmdlet> は HP OA コマンドレットの名前です。 HP OA cmdlets は、PowerShell の Update-Help 機能をサポートしています。このコマンドを 実行すると、HP Web サイトにアクセスし、最新のヘルプファイルを取得して、お使いのシス テムの現在の場所にそれらを置きます。 表 1 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell コマンドレット 説明 Add-HPOACertificate CA、HP SIM、ユーザー、RemoteSupport、または LDAP の証明書をコマ ンドラインに追加します。 Add-HPOADNS サーバーベイまたはインターコネクトベイのいずれかについて、DNS サーバーの IP アドレスを DNS サーバーのリストに追加します。 Add-HPOAEBIPA DNS サーバーの IP アドレスを DNS サーバーのリストに追加します。 Add-HPOAIPv6Address OA の静的 IPv6 アドレスを追加します。 Add-HPOALanguage 言語パックをアップロードし、インストールします。 Add-HPOALDAPBay 1 つまたは複数のベイを、指定した LDAP グループに割り当てます。 Add-HPOALDAPGroup LDAP グループを LDAP グループのリストに追加します。 Add-HPOALDAPPrivilege OA へのアクセス権を持つ特定のグループを提供します。 Add- HPOASNMPTrapReceiver 新しい SNMP トラップ受信者を SNMP 設定に追加します。 Add-HPOASNMPUser SNMP v3 クエリ、トラップ、通知に使う新しいユーザーを作成します。 Add-HPOASSHKey Administrator ローカルアカウントに 1 つまたは複数の SSH キーを追加 します。 Add-HPOATrustedHost IP Security 機能により処理するアドレスのリストに新しい IPv4 または IPv6 アドレスを追加します。 Add-HPOAUser ユーザーをシステムに追加します。 Add-HPOAUserBay 1 つまたは複数のベイをユーザーに割り当てます。 Add-HPOAUserPrivilege 指定された OA を既存ユーザーに割り当てます。 Add-HPOAVLAN VLAN ID とオプションの VLAN 名を作成します。 Clear-HPOALoginBannerText 現在設定されているログインバナーテキストをクリアします。 7 表 1 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell (続き) コマンドレット 説明 Clear-HPOANTP プライマリまたはセカンダリ NTP サーバーへのアクセスを無効にしま す。 Clear-HPOASSHKey SSH ログインに使用される承認済みキーファイルを削除します。 Clear-HPOASysLog OA のシステムログをクリアします。 Clear-HPOAVCMode VCMODE をクリアする前に、エンクロージャー内のすべてのサーバー の電源をオフにする必要があります。 Connect-HPOA OA に接続して、SSH セッションを作成します。 Disable-HPOACRL 証明書失効チェックを無効にします。 Disconnect-HPOA OA との SSH セッションを閉じます。 Find-HPOA 指定されたサブネット内で OA のリストを検索します Get-HPOABladeDeviceSerialNumber 指定された直接接続ブレードデバイスのシリアル番号を取得します。 Get-HPOACACertificate インストールされている CA 証明書のリストを取得します。 Get-HPOACertificate Onboard Administrator、CA、RemoteSupport、および LDAP の証明書情 報を取得します。 Get-HPOAConfig エンクロージャーの設定を再作成するために必要なスクリプトを取得し ます。 Get-HPOADate エンクロージャーの内部クロックの現在の日付、時間、およびタイム ゾーンを取得します。 Get-HPOADiscoveryInfo OA の検出の情報を取得します。 Get-HPOAEBIPA EBIPA 情報を取得します。 Get-HPOAEnclosureFan 指定されたエンクロージャーファンの現在のステータス情報を取得しま す。 Get-HPOAEnclosureInfo エンクロージャーの情報を取得します。 Get-HPOAEnclosureLCD Insight Display 画面に関する情報を取得します。 Get-HPOAEnclosurePowerCap 現在のエンクロージャー動的消費電力上限を W 単位で取得します。 Get-HPOAEnclosurePowerCapBaysToExclude エンクロージャー動的消費電力上限に含まれないエンクロージャーのベ イを取得します。 8 Get-HPOAEnclosurePowerSummary エンクロージャーの電源の現在の状態について、詳細な要約を取得しま す。 Get-HPOAEnclosurePowerSupply エンクロージャーの電源装置の詳細を取得します。 Get-HPOAEnclosureStatus エンクロージャーサブシステムの基本ヘルスおよびステータスを取得し ます。 Get-HPOAEnclosureTemp 取り付けられたブレードデバイスが報告する最高周囲温度を取得しま す。 Get-HPOAFIPSMode FIPS モード設定を取得します。 Get-HPOAFRU FRU の概要セクションを取得します。これにより、エンクロージャー内 のすべてのフィールド交換可能ユニットの情報が提供されます。 Get-HPOAFWLogServer 選択したサーバーまたはある範囲のサーバーのファームウェアログを取 得します。 Get-HPOAFWLogSession 選択したサーバーまたはある範囲のサーバーのファームウェアログセッ ションを取得します。 Get-HPOAFWManagement エンクロージャーのファームウェア管理設定を取得します。 HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット 表 1 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell (続き) コマンドレット 説明 Get-HPOAFWManagementLog エンクロージャーのファームウェア管理ログを取得します。 Get-HPOAFWSummary エンクロージャーファームウェアコンポーネントの概要を取得します。 Get-HPOAHealth エンクロージャー内のすべてのコンポーネントの現在のヘルスステータ スを取得します。 Get-HPOAHPSIMInfo OA の現在の HP SIM SSO 設定を取得します。 Get-HPOAInfo OA に関する情報を取得します。 Get-HPOAInterconnectInfo インターコネクトの設定と情報を取得します。 Get-HPOAInterconnectList インターコネクトリストを取得します。 Get-HPOAInterconnectPortMap ポートマッピング、または指定したインターコネクトまたはある範囲の インターコネクトを取得します。 Get-HPOAInterconnectPowerDelay 指定したインターコネクトまたはある範囲のインターコネクトについて PowerDelay ステータスを取得します。 Get-HPOAInterconnectSession 各インターコネクトに対して進行中のシリアルコンソールセッションを 行っているユーザーを取得します。 Get-HPOAInterconnectStatus インターコネクトのステータス情報、UID 状態、およびヘルス状態を取 得します。 Get-HPOALanguage インストールされているすべての言語サポートパックを取得します。 Get-HPOALDAPCertificate OA で有効なすべての LDAP 証明書を取得します。 Get-HPOALDAPGroup LDAP グループまたは指定した LDAP グループの詳細リストを取得しま す。 Get-HPOALDAPInfo LDAP 設定(有効/無効ステータス、LDAP サーバー、LDAP ポート、検索 コンテキスト、NT マッピング状態など)を取得します。 Get-HPOALoginBanner ログインバナー設定を取得します。 Get-HPOAModuleVersion HPOACmdlets のモジュール詳細を取得します。 Get-HPOANetworkSetting OA のネットワーク設定を取得します。 Get-HPOAPasswordSetting 現在の最小のパスワードの長さとストロングパスワードの設定を取得し ます。 Get-HPOAPower 現在の電源設定を取得します。 Get-HPOARackInfo エンクロージャーのラック情報を取得します。 Get-HPOARackName エンクロージャーのユーザー定義のラック名を取得します。 Get-HPOARemoteSupport Remote Support 設定および情報を取得します。 Get-HPOARemoteSupportEvents 送信された Remote Support イベントを取得します。 Get-HPOAServerBoot 指定されたサーバーの起動設定を取得します。 Get-HPOAServerDVD 指定されたサーバーまたはある範囲のサーバーの DVD 接続ステータス を取得します。 Get-HPOAServerFW 選択したサーバーまたはある範囲のサーバーのファームウェアログを取 得します。 Get-HPOAServerInfo サーバーの設定および詳細を取得します。 Get-HPOAServerList 現在のユーザーがアクセスできるすべてのサーバーブレードの簡単な説 明を取得します。 9 表 1 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell (続き) 10 コマンドレット 説明 Get-HPOAServerName 現在のユーザーがアクセスできるすべてのサーバーブレードの簡単な説 明を取得します。 Get-HPOAServerPortMap ベイ番号によって指定されたサーバーのポートマッピングを取得しま す。 Get-HPOAServerPowerDelay 指定されたサーバーブレードまたはある範囲のサーバーブレードについ て電源投入遅延ステータスを取得します。 Get-HPOAServerStatus サーバーブレードの電源、ヘルス、温度、および UID 設定を取得しま す。 Get-HPOAServerTemp 指定されたサーバーブレードまたはある範囲のサーバーブレードの温度 センサー情報を取得します。 Get-HPOASessionTimeout 現在の OA ユーザーセッションタイムアウトを取得します。 Get-HPOASNMP SNMP 設定を取得します。 Get-HPOASNMPUser SNMP ユーザーに関する情報を取得します。 Get-HPOASSHFingerprint Onboard Administrator のホスト公開キーのキー指紋を取得します。 Get-HPOASSHKey SSH が権限を付与する既存のキーファイルの内容を取得します。 Get-HPOAStatus OA のヘルスステータスを取得します。 Get-HPOASyslog 指定されたサーバーブレード、エンクロージャー、iLO、または OA に 関する、OA のシステムログを取得します。 Get-HPOASyslogHistory OA の拡張システムログ履歴を取得します。 Get-HPOASyslogSetting OA のリモート syslog 設定を取得します。 Get-HPOATopology エンクロージャーリンクで接続されたエンクロージャー、およびリンク されたエンクロージャーのすべての情報(エンクロージャー名、ステー タス、ローカルまたはリモート、IP アドレス、および UUID)を取得し ます。 Get-HPOATwoFactorInfo Two-Factor 認証の設定の詳細を取得します。 Get-HPOAUpgradableDevice ファームウェアのアップグレードに使用可能なエンクロージャーのデバ イスを取得します。 Get-HPOAUpTime OA の稼動時間を取得します。 Get-HPOAURB URB レポートの設定値を取得します。 Get-HPOAUSB 現在有効な USB コントローラーを取得します。 Get-HPOAUSBKey エンクロージャーの USB メディアに存在するファームウェアイメージ、 設定スクリプト、ISO イメージ、および他のバイナリファイルのリスト を取得します。 Get-HPOAUser すべてのユーザーリストまたは指定されたユーザーの詳細を取得しま す。 Get-HPOAVCMode Virtual Connect Mode の設定を取得します。 Get-HPOAVLAN VLAN 設定を取得します。 Invoke-HPOAiLOCommand OA を通じて HP iLO コマンドレットを実行します。HP iLOCmdlets 1.2 以降でコマンドレットと連動します。 Remove-HPOACertificate 指定された信頼された証明書(CA、HPSIM、ユーザー、RemoteSupport、 LDAP)を削除します。 Remove-HPOADNS DNS サーバーの IP アドレスを指定された OA のリストから削除します。 HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット 表 1 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell (続き) コマンドレット 説明 Remove-HPOAEBIPA サーバーベイまたはインターコネクトベイのいずれかについて、IP アド レスで指定された DNS サーバーを DNS サーバーのリストから削除しま す。 Remove-HPOAIPv6Address OA の静的 IPv6 アドレスを削除します。 Remove-HPOALanguage ユーザーが指定した言語を削除します。 Remove-HPOALDAPBay 指定された LDAP グループについて、ベイへのアクセスを無効にします。 Remove-HPOALDAPGroup LDAP グループをシステムから削除します。 Remove-HPOALDAPPrivilege 指定された LDAP グループについて、OA へのアクセスを無効にします。 Remove-HPOASNMPTrapReceiver SNMP トラップを受信するシステムのリストから、IP アドレスを削除し ます。 Remove-HPOASNMPUser 指定された SNMP ユーザーを削除します。 Remove-HPOATrustedHost IP Security 機能により処理するアドレスのリストから IPv4 または IPv6 アドレスを削除します。 Remove-HPOAUser システムからユーザーを削除します。 Remove-HPOAUserBay ユーザーのベイからのアクセス権限を削除します。 Remove-HPOAUserCertificate ユーザーに関連付けられている証明書を削除します。 Remove-HPOAUserPrivilege OA が現在割り当てられているユーザーの制御から、OA を削除します。 Remove-HPOAVLAN VLAN ID を削除します。 Reset-HPOA ベイ番号で指定された OA、サーバー、およびインターコネクトを再起 動します。 Save-HPOAEBIPA EBIPA 設定をフラッシュドライブに保存します。 Save-HPOAVLAN VLAN 設定をフラッシュに保存します。 Save-HPOAVLANIPConfig VLAN IPCONFIG の変更をフラッシュに保存します。 Send-HPOADataCollection データ収集をリモートサーバーに送信します。 Set-HPOAActiveHealthSystem ファン、電源装置など共有インフラストラクチャ項目のインベントリと ヘルスステータスを、そのインフラストラクチャ項目に依存するブレー ドに記録する機能を有効または無効にします。 Set-HPOAAlertmail イベント発生時のアラート電子メールの送信を有効または無効にした り、Alertmail 設定を編集したりします。 Set-HPOABladeDeviceSerialNumber 指定されたストレージ、テープ、または I/O 拡張ブレードのシリアル番 号を設定します。 Set-HPOADate エンクロージャーの日付を設定します。 Set-HPOADHCPDomainName DHCP のドメイン名を有効または無効にしたり、OA のドメイン名を設 定したりします。 Set-HPOADHCPv6 エンクロージャー内のすべてのデバイスの管理インターフェイスで、 DHCPv6 モードを有効または無効にします。 Set-HPOAEBIPA DHCP を使用してベイのデバイスに IP アドレスを与える OA の機能を有 効または無効にします。このコマンドレットは、ベイのデバイスに関す る EBIPA 設定も変更します。 Set-HPOAEnclosure エンクロージャーの詳細を設定します。 Set-HPOAEnclosureiLOFederationSupport iLO 連携に必要なピアツーピアのネットワーク通信ができるために必要 な OA サポートを有効または無効にします。 11 表 1 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell (続き) 12 コマンドレット 説明 Set-HPOAEnclosureIPMode エンクロージャーの IP モードを有効または無効にします。 Set-HPOAEnclosurePowerCap エンクロージャー動的消費電力上限を AC 電力(W 単位)で設定しま す。 Set-HPOAFactoryDefault OA を工場出荷時のデフォルト値に戻します。 Set-HPOAFIPSMode FIPS 140-2 準拠モードで OA の使用を有効または無効にします。 Set-HPOAFWManagement エンクロージャーのファームウェア管理を有効または無効にしたり、 ファームウェア管理設定を構成したりします。 Set-HPOAGateway ネットワークデフォルトゲートウェイを設定します。 Set-HPOAGUILoginDetail GUI のログインページでの拡張エンクロージャー情報の利用を有効また は無効にします。 Set-HPOAHPSIMTrustMode HP SIM SSO モードを有効または無効にします。 Set-HPOAHTTPS OA への HTTPS アクセス権限を有効または無効にします。 Set-HPOAIPConfig OA の IP 設定を DHCP モードまたは静的モードに設定します。 Set-HPOAIPv6 エンクロージャー内のすべてのデバイスの管理インターフェイスで、IPv6 プロトコルを有効または無効にします。 Set-HPOAIPv6DynamicDNS 指定したベイ、またはアクティブまたはスタンバイの OA に対して IPv6 を使用する動的 DNS を有効または無効にします。 Set-HPOALDAP ディレクトリ認証を有効または無効にします。 Set-HPOALDAPSetting LDAP の設定値を設定します。 Set-HPOALLF 「OA 冗長性のためのリンクロスフェイルオーバー」を有効または無効 にしたり、LLF 間隔を変更したりします。 Set-HPOALoginBanner ユーザーが OA にログインしようとして、バナーテキストを変更すると き、設定済みログインバナーの表示を有効または無効にします。 Set-HPOAMinimumPasswordLength パスワードの最小の長さを設定します。 Set-HPOAName OA 名を設定します。 Set-HPOANIC 外付け NIC に自動ネゴシエーションまたは強制リンクの設定を行いま す。 Set-HPOANTP OA の NTP サポートを有効または無効にします。このコマンドレットで は、NTP を使用して時刻と日付を同期するための、NTP サーバーとプラ イマリおよびセカンダリサーバーとのポーリング間隔も設定します。 Set-HPOAPassword コマンドを実行したユーザーのパスワードを設定します。 Set-HPOAPower 指定されたベイデバイスの電源を設定します。 Set-HPOAPowerDelay 指定したサーバーまたはある範囲のサーバー、または指定したインター コネクトまたはある範囲のインターコネクトに、電源投入遅延ステータ スを設定します。 Set-HPOAPowerSetting 電源設定(非冗長化、冗長化、およ電源装置)を構成します。 Set-HPOARackName ラック名を設定します。 Set-HPOARemoteSupport Insight Remote Support/アグリゲーターを使用して、OA を登録または登 録解除します。 Set-HPOARemoteSupportDirect Remote Support プロキシ設定を設定し、Onboard Administrator エンク ロージャーを Remote Support Direct Connect(DIRECT モード)に登録ま たは登録解除します。 HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット 表 1 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell (続き) コマンドレット 説明 Set-HPOARemoteSupportMaintenance Remote Support のメンテナンス時間を有効または無効にします。 Set-HPOARemoteSyslog リモートシステムログの IP ポート番号および IP アドレス(または DNS 名)を設定します。 Set-HPOARouterAdvertisement エンクロージャー内のすべてのデバイスの管理インターフェイスで、 ルーターアドバタイズメントメッセージからの IPv6 アドレスの自動設定 を有効または無効にします。 Set-HPOASecureSh OA の SSH サポートを有効または無効にします。 Set-HPOASerialBaud OA シリアルコンソールポートのボーレートを設定します。 Set-HPOAServerBootOrder 次のブート時、または永続的ブート順序でのブートデバイスを設定しま す。 Set-HPOAServerDVD 指定されたサーバーまたはある範囲のサーバーを、エンクロージャーの DVD ドライブに接続または DVD ドライブから切断します。 Set-HPOASessionTimeout 非アクティブセッションを削除するまでの時間(分単位)を設定しま す。 Set-HPOASLAAC SLAAC メッセージからの IPv6 アドレスの自動設定を有効または無効に します。 Set-HPOASNMP SNMP を有効または無効にしたり、SNMP 設定を変更したりします。 Set-HPOAStrongPassword ユーザーパスワードの強力なパスワード要件を有効または無効にしま す。 Set-HPOASysLogRemote リモートシステムログの取得を有効または無効にします。 Set-HPOATelnet telnet の OA へのアクセス権限を有効または無効にします。 Set-HPOATimezone タイムゾーンを設定します。 Set-HPOATrustedHost OA の IP セキュリティを有効または無効にします。 Set-HPOAUID Onboard Administrator、インターコネクト、サーバー、またはエンク ロージャーに対する UID のオンまたはオフを設定します。 Set-HPOAURB URB レポートを有効または無効にしたり、URB レポート設定を変更した りします。 Set-HPOAUSB OA で有効にする USB コントローラーを選択できるようにします。 Set-HPOAUser Disable-HPOAUser コマンドで以前に無効にされたユーザーアカウントを 有効または無効にしたり、ユーザーのアクセスレベルや他のユーザー情 報を変更したりします。 Set-HPOAVLAN エンクロージャーの VLAN を有効または無効にします。 Set-HPOAVLANDefault エンクロージャーのデフォルト VLAN ID を設定または変更します。 Set-HPOAVLANFactoryDefault VLAN の設定値を工場出荷時のデフォルト値に戻します。 Set-HPOAVLANID 指定されたインターコネクトまたはある範囲のインターコネクトついて VLAN ID を設定します。 Set-HPOAVLANIPConfig OA を一時的に DHCP モードまたは Static IP モードに設定して、指定さ れた VLAN ID を設定します。 Set-HPOAVLANName 指定された VLAN ID の VLAN 名を編集します。 Set-HPOAVLANOA Onboard Administrator の VLAN ID を設定または変更します。 Set-HPOAVLANRevert 遅延パラメーターによって示された時間内に、VLAN 設定を保存済みフ ラッシュ構成データに戻します。 13 表 1 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell (続き) コマンドレット 説明 Set-HPOAXMLReply HTTP 接続経由での XML 応答データを有効または無効にします。 Start-HPOACertificateDownload 指定されたタイプの信頼された証明書(CA、OA、HPSIM、LDAP、 RemoteSupport、ユーザー)をダウンロードします。 Start-HPOACertificateGeneration pkcs#10 証明書リクエストまた自己署名証明書を生成します。 Start-HPOAConfigDownload 以前に保存した設定スクリプトファイルを特定の IP ホストからダウン ロードして、実行します。 Start-HPOAConfigUpload 現在の実行時設定を複製するスクリプトを、指定された URL にアップ ロードします。 Start-HPOAFirmwareServerDiscovery 手動によるファームウェア検出を起動します。 Start-HPOAKeyGeneration OA SSH サービスや SSL Web サービスに関連付けられる新しいプライ ベートキーを生成します。 Start-HPOASSHKeyDownload SSH ログインに使用する承認済みキーファイルをダウンロードします。 Start-HPOASupportDumpUpload 指定された URL にサポートダンプデータをアップロードします。 Start-HPOASyslogUpload 現在の OA の拡張システムログ履歴をアップロードします。 Switch-HPOA 冗長 OA がアクティブ OA になるようにします。 Test-HPOAAlertMail 設定済みの電子メールアドレスにテストメッセージを送信します。 Test-HPOAConnection 現在、OA への SSH 接続が有効であるか、または期限切れであるかを チェックします。 Test-HPOALDAP LDAP テストを実行し、オプションで、ユーザー名およびパスワードに よる LDAP サーバーへのログインを試みます。 Test-HPOARemoteSupport テストサービスアラートを送信します。 Test-HPOASNMP 設定済みのすべてのトラップ送信先にテスト SNMP トラップを送信しま す。 Test-HPOASyslog syslog にテストメッセージを書き込むことによってリモートシステムロ グの設定をテストします。 Test-HPOAURB エンドポイントに URB メッセージを手動で送信します。 Update-HPOAFirmware 複数の方法で OA ファームウェアを更新します。 Update-HPOAFWServer 設定済みの HP ファームウェア ISO イメージの URL を使用して、選択し たサーバーの手動更新を開始します。 Update-HPOAiLO ネットワークから新しいフラッシュイメージをダウンロードし、そのイ メージを使用して iLO のファームウェアを更新します。 Update-HPOAModuleVersion OA コマンドレットの更新バージョンが Hewlett-Packard の Web サイト で入手可能かどうかを確認して、この新しいバージョンをダウンロード するリンクを返します。 IPv6 サポート IPv6 を使用する場合は、以下の点を考慮してください。 14 • IPv6 は、OA ファームウェアバージョン 3.5 以降でサポートされています。 • IPv6 は、IPv4 に加えて、IP アドレスのパラメーターを持つすべてのコマンドレットのネッ トワークアドレスでサポートされています。IPv6 アドレスでは、ダブルコロンのゼロサブ ネット形式がサポートされています。たとえば、1a00::1fe8 は 1a00:0000:0000:0000:0000:0000:0000:1fe8 に相当します。 HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット • アドレス範囲は、ダッシュ文字でサポートされます。たとえば、1a00::1fe8-1fef は、 1a00::1fe8 から 1a00::1fef の 8 つのアドレスを解決します。 • アドレスのまとまりはカンマ区切り文字でサポートされます。たとえば、 1a00,1b00::1fe8 は、1a00::1fe8 と 1b00::1fe8 の 2 つのアドレスを解決します。 • このガイドの例では IPv4 を使用しますが、ネットワークで IPv6 がサポートされている場 合は IPv6 を使用することも可能です。1 つのコマンドレットで、IPv4 および IPv6 の両方 のアドレスを使用できます。 IPv6 について詳しくは、次の Web サイトまたはリンクされた資料を参照してください。 http://en.wikipedia.org/wiki/IPv6 コマンドレットのマルチスレッド操作 HP Scripting Tools for Windows PowerShell の初期リリースでは、あるコマンドレットを実行し て複数のターゲット(iLO または OA)にデータを送信すると、膨大な時間を費やして応答を 待機する結果となっていました。通常のネットワーク遅延とデバイス応答、およびデータ収集 の遅延の結果、このように長い時間が費やされていました。まとめてそれぞれの操作を連続し て実行すると、膨大な時間をかけて多数のターゲットで操作を実行する結果となっていまし た。この状況を避けるため、マルチスレッドが実装されました。マルチスレッドを使用する と、1 つのコマンドレットの実行中に複数のコマンドが各ターゲットに並行して送信され、応 答を並行して待機することになります。マルチスレッド機能により、パフォーマンスが大きく 改善されます。HPiLOCmdlets と HPOACmdlets の両方において、複数のターゲットをサポート する多くのコマンドでマルチスレッドが使用されます。 最大 256 のスレッドが使用されます。この数が選択されたのは、応答時間を計測し、さらに 多くを使用すると返信が大幅に減ることが分かったためです。コマンドレットのパフォーマン スは、現在のシステム負荷、使用可能メモリ、プロセッサー数、ネットワーク構成、ネット ワークのその他のシステム、その他のネットワークトラフィックなどの要因によって決まりま す。 マルチスレッドを活用するには、単一のコマンドレットを使用しますが、パラメーターセット を配列として渡して 1 回の呼び出しで複数のターゲットに送信します。これを実行すると、複 数のスレッドが自動的に使用されます。 たとえば次の例では、コマンドレットが 1 回だけ呼び出されて、1 つのパラメーターセットが 同時に渡されます。これではマルチスレッドは活用されません。 foreach ($parameterset in $arrayofparametersets) { $parameterset | Get-HPThing } マルチスレッドを活用するには、コマンドレットのパラメーターセットの配列を 1 回の呼び出 しで送信します。次の例ではマルチスレッドが使用されて、最大 256 のターゲットにコマン ドが並行して送信されます。 $arrayofparametersets | Get-HPThing Find-HPOA コマンドレットの使用 HP OA Cmdlets for Windows PowerShell について知りたいときは、Find-HPOA コマンドレッ トから始めることをお勧めします。このコマンドレットは IP アドレスをスキャンして、指定し た範囲に存在する OA を検索します。Range パラメーターは、1 つの IP アドレスでも、サブ ネットリストでも、IP アドレスの範囲でもかまいません。このコマンドは OA を検出すると、 ユーザー名またはパスワードを要求せずに OA に関する基本情報を取得します。この機能は、 データセンター内でクイックインベントリを実行したり、どのファームウェアバージョンが存 在するかを判断したりするのに役立つ場合があります。この情報は、1 つのオブジェクトとし て、または検出された OA のオブジェクトの配列として返されます。 次は、1 つの IP アドレスを指定した Find-HPOA の使用例です。 コマンドレットのマルチスレッド操作 15 PS C:\> Find-HPOA 192.168.1.2 Warning : It might take a while to search all the HP OAs if the input is a very large range. Use Verbose for more information. IP Hostname ProductName Firmware Role SerialNumber UUID : : : : : : : 192.168.1.2 eastwind.company.net c3000 Tray with embedded DDR2 Onboard Administrator 3.11 ACTIVE PAMMT0C9VXA09J 18PAMMT0C9VXA09J 次のスクリプトは、検索範囲を指定した Find-HPOA の使用例です。6 個のアドレスを検査し て 3 つの OA が検出されています。 PowerShell スクリプト: $OAS = Find-HPOA 192.168.242.60-65 -Timeout 1000 -Verbose $OAS スクリプト出力: Warning : It might take a while to search all the HP OAs if the input is a very large range. Use Verbose for more information. VERBOSE: VERBOSE: VERBOSE: VERBOSE: VERBOSE: VERBOSE: VERBOSE: VERBOSE: VERBOSE: VERBOSE: Using 6 threads for search Pinging 192.168.242.60 Pinging 192.168.242.61 Pinging 192.168.242.62 Pinging 192.168.242.63 Pinging 192.168.242.64 Pinging 192.168.242.65 No OA at 192.168.242.60 No system responds at 192.168.242.61 No system responds at 192.168.242.65 IP Hostname ProductName Firmware Role SerialNumber UUID : 192.168.242.62 : eastwind.company.net : c3000 Tray with embedded DDR2 Onboard Administrator : 3.11 : ACTIVE : PAMMT0C9VXA09J : 18PAMMT0C9VXA09J IP : 192.168.242.63 Hostname : westwind.company.net ProductName : BladeSystem c7000 DDR2 Onboard Administrator with KVM Firmware : 4.22 Role : ACTIVE SerialNumber : OB93BP0215 UUID : 09OB93BP0215 IP Hostname 16 : 192.168.242.64 : southwind.company.net HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット ProductName : c3000 Tray with embedded DDR2 Onboard Administrator Firmware : 4.22 Role : ACTIVE SerialNumber : PAMMT0A9VWY01N UUID : 18PAMMT0A9VWY01N 上記のスクリプトの例では、返されるオブジェクトを変数に割り当てて、その変数を表示しま す。このスクリプトにはまた、2 つの追加パラメーターがあります。Find-HPOA コマンドレッ トの処理を監視するには、Verbose パラメーターを使用します。この詳細出力で分かること は、6 つのスレッドが処理に使用されていること、また各アドレスに対して ping を行って範 囲内のシステムのテストをしていることです。次は、OA の検出時に失敗した試行の一覧を表 示した詳細出力です。最後の出力はオブジェクト $OAS の出力であり、検出された 3 つの OA が含まれています。 Timeout パラメーターのデフォルトは 3000 ミリ秒です。このタイムアウト値が、OA が応 答するのに十分な長さでない場合、Timeout パラメーターを大きな値で使ってみてください。 値が 1000 ミリ秒にすると、距離がかなり離れていても信頼性の高い処理が提供されるはずで す。 前の 2 つのコマンドでは Range パラメーターを二重引用符で囲む必要はありませんが、範囲 にカンマが含まれている場合は、二重引用符が必要です。これは、カンマが使用されている と、PowerShell によってリストセパレーターと解釈されるためです。二重引用符がない場合 は、文字列であるはずの部分が PowerShell によって数字と解釈されます。結合された範囲の操 作は、各サブネットアドレスと他の各サブネットとの組み合わせを作成することと定義されま す。 次は、二重引用符を使用した入力範囲パラメーターの例です。 範囲パラメーター 説明 “192.168.1.1,15” 2 つのアドレスを指定し、192.168.1.1 および 192.168.1.15 を チェックします。 “192.168.217,216.93,103” 4 つのアドレスを指定し、192.168.217.93、192.168.217.103、 192.168.216.93、および 192.168.216.103 をチェックします。 “192.168.217,216.93-103” 22 個のアドレスを指定し、192.168.217.93 から 192.168.217.103、および 192.168.216.93 から 192.168.216.103 をチェックします。 あるコマンド出力の別のコマンドへのパイプ PowerShell の便利な機能の一つは、あるコマンドの出力を別のコマンドにパイプで渡せること です。前のセクションで、Find-HPOA を使用して OA デバイスの位置を確認する例を示しま した。検出した OA を再度入力したり、出力結果をどこかに保存して再利用したりするのでは なく、他のコマンドでこの出力を使用することをお勧めします。 次のスクリプトでは、Find-HPOA から Add-Member に出力をパイプして 2 つの必須フィー ルドを追加し、次々に Connect-HPOA、Get-HPOAPower へと出力をパイプして、検出され た OA の電源情報を作成しています。–Verbose パラメーターは詳細情報の表示に使用されま す。 PowerShell スクリプト: $EncInfo = Find-HPOA 192.168.242.60-65 -Verbose | % {Add-Member -PassThru -InputObject $_ Username Administrator}| % {Add-Member -PassThru -InputObject $_ Password Admin}| Connect-HPOA | Get-HPOAPower -Verbose $EncInfo あるコマンド出力の別のコマンドへのパイプ 17 スクリプト出力: このスクリプトの標準的な出力を以下に示します。 Warning : It might take a while to search for all the HP OAs if the input is a very large range. Use Verbose for more information. VERBOSE: Using 6 threads for search VERBOSE: Pinging 192.168.242.60 VERBOSE: Pinging 192.168.242.61 VERBOSE: Pinging 192.168.242.62 VERBOSE: Pinging 192.168.242.63 VERBOSE: Pinging 192.168.242.64 VERBOSE: Pinging 192.168.242.65 VERBOSE: No OA at 192.168.242.60 VERBOSE: No system responds at 192.168.242.61 VERBOSE: No system responds at 192.168.242.65 VERBOSE: Using 3 threads IP Hostname StatusType StatusMessage PowerMode DynamicPower SetPowerLimit PowerCapacity PowerAvailable PowerAllocated PresentPower PowerLimit : : : : : : : : : : : : 192.168.242.62 eastwind.company.net OK OK Not Redundant Enabled Not Set 4800 Watts DC 4193 Watts DC 607 Watts DC 218 Watts AC 5837 Watts AC IP Hostname StatusType StatusMessage PowerMode DynamicPower SetPowerLimit PowerCapacity PowerAvailable PowerAllocated PresentPower PowerLimit : : : : : : : : : : : : 192.168.242.63 westwind.company.net OK OK Not Redundant Enabled 12000 Watts AC 9860 Watts DC 8384 Watts DC 1476 Watts DC 914 Watts AC 12000 Watts AC IP Hostname StatusType StatusMessage PowerMode DynamicPower SetPowerLimit PowerCapacity PowerAvailable PowerAllocated PresentPower PowerLimit : : : : : : : : : : : : 192.168.242.64 southwind.company.net OK OK Redundant Disabled Not Set 1674 Watts DC 0 Watts DC 1674 Watts DC 1043 Watts AC 2036 Watts AC 表示された詳細出力では、Find-HPOA に 6 つのスレッドが使用されていること、チェックさ れている各アドレスの一覧が示されていること、および Get-HPOAPower コマンドで 3 つの スレッドが使用されていることを示しています。(このスレッディングによって、複数のコマ ンドで複数の OA に同時に送信できます。)次にこのパイプラインでは、Add-Member を 2 回送信し、項目ごとに –Username と –Password のパラメーターを、検出された OA を表 18 HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット す返却オブジェクトに追加しています。このオブジェクトは、検出された 3 つの OA の接続 オブジェクトの配列を作成する Connect-HPOA にパイプされます。 この接続を使用して各 OA の電源情報を要求する Get-HPOAPower に次々に渡されます。最 終的に、Find-HPOA によって検出された 3 つの OA に関する電力情報が得られます。 –Verbose パラメーターが無いと、Find-HPOA からの警告行と、そのアドレス範囲で検出さ れた 3 つの OA に対する電力情報が表示されます。 Get-HPOAModuleVersion および Update-HPOAModuleVersion コ マンドレットの使用方法 これらのコマンドレットは、インストールされている HPOACmdlets モジュールの現在のバー ジョンを特定したり、必要に応じて HPOACmdlets モジュールを更新したりするために使用さ れます。 Get-HPOAModuleVersion コマンドレットにはパラメーターがありません。インストールさ れたモジュールのファイルやヘルプファイルにアクセスして、その情報(バージョン番号を含 む)を表示します。Get-HPOAModuleVersion コマンドレットの標準的な出力は次のとおり です。 > Get-HPOAModuleVersion Name Path Description GUID Version UICultureName UICultureVersion AvailableUICulture : : : : : : : : HPOACmdlets C:\Program Files\Hewlett-Packard\PowerShell\Modules\HPOACmdlets\HPOACmdlets.dll Cmdlets to interface with HP OA 38862839-fd60-44a2-935f-adea6170d879 1.1.0.0 en-US 1.1.0.0 {en-US, cn-ZH} Update-HPOAModuleVersion コマンドレットにはパラメーターがありません。このコマン ドレットは、ダウンロード可能なバージョン番号に基づいて、インストールされているコマン ドレットのバージョン番号を確認します。ローカルバージョンが最新である場合の出力は、以 下のとおりです。 PS C:\Users\Username> Update-HPOAModuleVersion The currently installed version 1.0.0.0 is the most current. 現在ローカルにインストールされているバージョンよりも新しい使用可能なバージョンがある 場合の出力は次のとおりで、その中で最新バージョンのダウンロードが可能です。 PS C:\Users\Username> Update-HPOAModuleVersion There is a newer version of HPOACmdlets available at http://www.hp.com/go/powershell. Do you want to go there to download the new version?(Y/N): Y ダウンロードプロンプトに Yes と応答すると、ブラウザーウィンドウが開き、新しいバージョ ンをダウンロードしてインストールすることができます。 Get-HPOAModuleVersion および Update-HPOAModuleVersion コマンドレットの使用方法 19 Connect-HPOA コマンドレットの使用 Connect-HPOA コマンドレットは、IP アドレスまたはホスト名を使用して OA に接続するた めに使用されます。OA ターゲットは、OA が 1 つでも複数でも可能です。詳しくは、 Connect-HPOA コマンドレットのヘルプを参照してください。 Connect-HPOA コマンドレットを使用した例を以下に示します。この例では、接続は成功し、 $conObj.IsConnected の値は True です。 PS C:\> $conObj = Connect-HPOA 192.168.242.61 -Username "username" -Password "password" PS C:\> $conObj ForwardedPorts -------------{} ConnectionInfo -------------Renci.SshNet.PasswordConnectionInfo IsConnected KeepAliveInterval ----------- ----------------True 00:00:00 接続に失敗した場合、次のようなエラーメッセージが表示されます。 Connect-HPOA : Failed for 192.168.242.61:A connection attempt failed because the connected party did not properly respond after a period of time, or established connection failed because connected host has failed to respond 192.168.242.61:22 At line:1 char:1 + Connect-HPOA 192.168.242.61 -Username Administrator -Password Admin + ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ + CategoryInfo : InvalidData: (:) [Connect-HPOA], HPOAErrorMsg + FullyQualifiedErrorId : HPOACmdlets.ConnectHPOA Username パラメーターと Password パラメーターまたは Credential パラメーターを使用して、 OA ターゲットに接続できます。次の例では Credential パラメーターを使用しています。 PS C:\> $credential = Get-Credential -Message "Please input username and password" PS C:\> $conObj = Connect-HPOA -OA 192.168.1.2 -Credential $credential PS C:\> $conObj ForwardedPorts ConnectionInfo IsConnected KeepAliveInterval -------------- -------------- ----------- ----------------{} Renci.SshNet.PasswordConnectionInfo True 00:00:00 OA を管理するコマンドレットの使用方法 OA への接続が確立されると、OA の管理に他のコマンドレットを使用できます。たとえば、 Get-HPOAEnclosureStatus コマンドレットは、以下のように OA のエンクロージャー情報 の表示に使用できます。 PS C:\> Get-HPOAEnclosureStatus $conObj IP Hostname StatusType StatusMessage Enclosure OnboardAdministrator PowerSubsystem CoolingSubsystem 20 : : : : : : : 192.168.1.2 oahostv2.company.net OK OK @{Status=OK; UnitIdentificationLED=Off; DiagnosticStatus=} @{Status=OK} @{Status=OK; PowerMode=Not Redundant; PowerCapacity=4800 Watts DC; PowerAvailable=4193 Watts DC; PresentPower=214 Watts AC} : @{Status=OK; Good=6; Wanted=6; Needed=5; Fan=System.Management.Automation.PSObject[]} HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット 他のコマンドレットを使用して、OA 設定を設定またはアップデートできます。たとえば Set-HPOAName コマンドレットは、次のように OA 名の変更に使用できます。 PS C:\> Set-HPOAName $conObj -Name Examples コマンドレットが成功した場合、メッセージは表示されません。エラーが発生した場合は、次 のような出力メッセージが表示されます。 IP Hostname StatusType StatusMessage ------------------- -------------192.168.1.2 oahostv2.company.net ERROR {Invalid Arguments.} 出力タイプ RawText を使用すると、次の例に示すように、OA コマンドラインから返される 情報を表示できます。 PS C:\> Set-HPOAName $conObj -Name Examples -OutputType RawText Onboard Administrator name changed to Examples. ファイルからのパラメータの使用 状況によっては、パラメーターを外部ファイルかデータベースに含めて呼び出すと、スクリプ トの管理がさらに便利になることがあります。通信するシステムのリストが大きいか、パラ メーターの数が多い場合は、これが特に当てはまります。PowerShell には、さまざまなタイプ の入力データをサポートしてそれを内部 PowerShell データオブジェクトに変換できるコマンド レットがあります。次の例は、カンマ区切り値(CSV)ファイルを使用する方法を示していま す。 CSV ファイル入力 CSV ファイルは Microsoft Excel や、ノートパッドなどのテキストエディターで簡単に作成、 メンテナンスできます。 OAinputs.csv: OA,Username,Password,Connection,Bay 192.168.1.2,Administrator,Admin,,All 192.168.1.3,Administrator,Admin,,All 192.168.1.4,Administrator,Admin,,All 次の例で Import-CSV を使用すると、CSV ファイルの列見出しは PowerShell のデータオブ ジェクトフィールド名になります。この CSV の場合は、3 個のオブジェクトの配列が、それ ぞれ 5 個のフィールドで作成されます。CSV ファイルで Connection フィールドが空になっ ていることに注意してください。このフィールドは、スクリプトでの処理中に入力されます。 このフィールドは Connect-HPOA コマンドレットで作成されるため、CSV からインポートで きませんが、入力されるまで Connection フィールドプレースホルダーが使用されます。接 続されて Connection フィールドが入力されると、入力パラメータ配列は Get-HPOABladeDeviceSerialNumber コマンドレットにパイプされます。このコマンド レットによって使用されるフィールド名は、Connection および Bay です。他のすべては無 視されます。 CSV ファイル入力スクリプト #set the working directory to where the script and data file are ファイルからのパラメータの使用 21 $scriptdir = Split-Path -Parent $PSCommandPath cd $scriptdir #import the data that has these fields #OA,Username,Password,Connection,Bay #Connection is empty and filled in, in the next step $path = ".\OAinputs.csv" $csv = Import-Csv $path #make each connection and fill in the Connection property foreach ($oaitem in $csv) { $oaitem.Connection = Connect-HPOA -OA $oaitem.OA -Username $oaitem.Username ` -Password $oaitem.Password } #Get-HPOABladeDeviceSerialNumber results $sernum = $csv | Get-HPOABladeDeviceSerialNumber $sernum.Blade | Format-List スクリプト出力 SerialNumber : US23456789 Bay : 1 SerialNumber : USE951W9J8 Bay : 2 SerialNumber : US23456789 Bay : 3 SerialNumber : 6CU4100JM4 Bay : 4 BladeStatus : The specified bay is subsumed. Bay : 5 BladeStatus : The specified bay is subsumed. Bay : 6 BladeStatus : The specified bay is subsumed. Bay : 7 BladeStatus : The specified bay is subsumed. Bay : 8 BladeStatus : The specified bay is empty. Bay : 1 BladeStatus : The specified bay is empty. Bay : 2 BladeStatus : The specified bay is empty. Bay : 3 22 HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット BladeStatus : The specified bay is empty. Bay : 4 SerialNumber : USE951W9JE Bay : 5 SerialNumber : USE951W9JE Bay : 6 SerialNumber : USE951W9JE Bay : 7 SerialNumber : USE951W9JE Bay : 8 BladeStatus : The specified bay is empty. Bay : 9 BladeStatus : The specified bay is empty. Bay : 10 BladeStatus : The specified bay is empty. Bay : 11 BladeStatus : The specified bay is empty. Bay : 12 BladeStatus : The specified bay is subsumed. Bay : 13 BladeStatus : The specified bay is subsumed. Bay : 14 BladeStatus : The specified bay is subsumed. Bay : 15 BladeStatus : The specified bay is subsumed. Bay : 16 ILO コマンドレットと Onboard Administrator コマンドレットの相互運 用 注記: Invoke-HPOAiLOCommand コマンドレットを使用して相互運用をサポートするには、 iLOCmdlets 1.2 以降が必要です。ILOCmdlets の以前のバージョンでこのコマンドレットを使用 しようとすると、エラーになります。 HP C7000 および C3000 のブレードエンクロージャーでは、iLO 接続を外部ネットワークに 公開するか、Onboard Administrator のみで iLO 接続にアクセスできるように内部ネットワー ILO コマンドレットと Onboard Administrator コマンドレットの相互運用 23 クを構成できます。これでは、HPiLOCmdlets(iLO 用)にとって、Onboard Administrator ネッ トワーク内でのみアクセスできる iLO しか操作できないというギャップを残すことになりま す。 HPiLOCmdlets のバージョン 1.2 および HPOACmdlets(Onboard Administrator 用)のバージョ ン 1.1 以降では、iLO コマンドレットによって作成されたコマンドを Invoke-HPOAiLOCommand に送信し、Invoke-HPOAiLOCommand が OA ネットワーク内の 1 つ以上の iLO にコマンドを 送信して結果を返すことができます。これは、iLO コマンドレットを iLO で直接実行する場合 とほぼ同じです。 要件 相互運用には、HPiLOCmdlets バージョン 1.2 以降および HPOACmdlets バージョン 1.1 以降 が必要です。その他の要件については、「インストール」 (5 ページ) を参照してください。 HPiLOCmdlets をインストールしないか誤ったバージョンで OA コマンドレットを実行しよう とすると、エラーが発生します。 HPiLOCmdlets への変更 HPiLOCmdlets バージョン 1.2 以降では、これが適用されるコマンドレットが変更され、 –OutputType パラメーターで ExternalCommand の追加の値がサポートされます。これに より、コマンドレットでは RIBCL コマンドのみが出力として生成され、実際の iLO には送信さ れません。Server、Username、Password のパラメーターには、OA の IP アドレス、ユー ザー名、パスワードなどの値を割り当てる必要があります。パラメーターの検証は実行されま せんが、これらのパラメーターは必須です。その他のパラメーターは、iLO または iLO のグ ループに送信する場合のように指定する必要があります。 Invoke-HPOAiLOCommand コマンドレットの使用 iLO コマンドレットによって生成された RIBCL を OA ネットワーク内の iLO に送信するには、 Invoke-HPOAiLOCommand コマンドレットを使用します。このコマンドレットには、次の 4 つのパラメータがあります。 • iLOCommand: iLO コマンドによって生成される文字列、RIBCL、テキストのみ(外部ファ イルまたは RIBCL のソースはサポートされません)。このパラメーターは必須パラメー ターです。 • Bay: サーバーベイ番号を表す整数。すべてのサーバーベイの場合は All。このパラメーター は必須パラメーターです。 • Connection: OA への SSH 接続。このパラメーターは必須パラメーターです。 • OutputType: 文字列、PSObject または RawText(デフォルトは PSObject)。 このコマンドレットは、HPiLOCmdlets によって ExternalCommand OutputType が使用さ れて iLO RIBCL コマンドが生成された後で呼び出されます。iLO コマンドレットからの出力 (RIBCL)は Invoke-HPOAiLOCommand に iLOCommand パラメーターで渡されます。このコ マンドレットにより、Connection パラメーターによって示される OA に RIBCL コマンドが 送信されます。各 OA は、Bay パラメーターによって示される iLO にそれを渡します。結果 は、–OutputType パラメーターによって示されるように、このコマンドレットから返されま す。PSObject がデフォルトのタイプであり、RawText では未変換の RIBCL 応答が iLO から返さ れます。 使用例 次の例は、OA から iLO データ項目を取得する方法を示しています。このスクリプトでは、エ ンクロージャーのベイ 2 で iLO のデフォルトの言語を取得します。 PowerShell スクリプト 24 HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット #create an OA connection $c = Connect-HPOA -OA 192.168.242.62 -username “username” -password “password” #get the RIBCL to send $d = Get-HPiLODefaultLanguage -Server 192.168.242.62 -Username “username” -Password “password” –OutputType ExternalCommand #use the connection to OA and the RIBCL command and send it to Bay 2 $c | Invoke-HPOAiLOCommand –iLOCommand $d –Bay 2 iLO コマンドレットと OA の Server、Username、Password が同じでも、これらのパラメーター は何にも使用されず、これはプレースホルダーにすぎません。ただし、これらは含める必要が あります。 スクリプト出力 BAY IP HOSTNAME STATUS_TYPE STATUS_MESSAGE LANG_ID LANGUAGE : : : : : : : 2 192.168.242.62 westwind.hp.com OK OK en English ログ処理の例 次の例では、OA ログデータにアクセスする方法を示します。これらの例では、ログのすべて のイベントを表示するのではなく、OA で取得できるログ(エンクロージャー内のブレードか ら取得)のイベントの概要を取得します。概要では、ログ内の特定の種類のイベント(必要に 応じて Caution または Critical イベント)に関する詳細情報に重点を置くことができます。 最初の例では、iLO イベントログを取得して処理します。 PowerShell スクリプト: #Find the OAs that I want $OAS = Find-HPOA 192.168.242.63-65 -Verbose | % {Add-Member -PassThru -InputObject $_ Username Administrator}| % {Add-Member -PassThru -InputObject $_ Password Admin} #Connect to the OAs $conObj = $OAS | Connect-HPOA #get the iLO event logs from the blades in Bay 4 $rt = $conObj | Get-HPOASysLog -Target iLO -Bay 4 #process the ilo event log returned from each OA from the iLO in Bay 4 foreach ($ilo in $rt) { $ilo.IP + " OA has " + $ilo.Bay.iLOEventLog.Count + " Bay 4 iLO log entries." $sevs = $(foreach ($event in $ilo.Bay.iLOEventLog) {$event.SEVERITY}) $uniqsev = $($sevs | Sort-Object | Get-Unique) $sevcnts = $ilo.Bay.iLOEventLog | group-object -property SEVERITY –noelement "There are " + $uniqsev.Count + " type(s) of events in the iLO log in Bay 4.” $sevcnts | Format-Table } Disconnect-HPOA $conObj このスクリプトでは、OA を検索するために Find-HPOA コマンドレットをもう一度使用しま す。ユーザー名とパスワードを追加してから、OA に接続します。Get-HPOASysLog コマン ドレットは、-Target パラメーターを iLO に設定し、-Bay パラメーターを 4 に設定して使用 されます。これで、検出された 2 つの OA のベイ 4 の iLO ログが取得されます。(このコー ドは『HP Scripting Tools for Windows PowerShell ユーザーガイド』の「iLO コマンドレット」 に記載のログ処理のコードに非常に似ていることに気が付くかもしれません。) Disconnect-HPOA コマンドレットは、以前に接続された OA からの接続を解除します。 スクリプト出力: ログ処理の例 25 Warning : It might take a while to search all the HP OAs if the input is a very large range. Use Verbose for more information. VERBOSE: Using 3 threads for search VERBOSE: Pinging 192.168.242.63 VERBOSE: Pinging 192.168.242.64 VERBOSE: Pinging 192.168.242.65 VERBOSE: No system responds at 192.168.242.65 192.168.242.63 OA has 150 Bay 4 iLO log entries. There are 2 type(s) of events in the iLO log in Bay 4. Count ----109 41 Name ---Informational Caution 192.168.242.64 OA has 245 Bay 4 iLO log entries. There are 2 type(s) of events in the iLO log in Bay 4. Count ----231 14 Name ---Informational Caution この出力から、無視したい情報メッセージが数多くあることがわかります。しかし、警告メッ セージは表示したい情報です。クリティカルメッセージはありません。 インテグレーテッドマネジメントログ(IML)を表示するように、上記のスクリプトを変更で きます。いくつかのコードを変更すると簡単にできます。次は変更後のスクリプトです。 PowerShell スクリプト: #Find the OAs that I want $OAS = Find-HPOA 192.168.242.63-65 -Verbose | % {Add-Member -PassThru -InputObject $_ Username Administrator}| % {Add-Member -PassThru -InputObject $_ Password Admin} #Connect to the OAs $conObj = $OAS | Connect-HPOA #Get the server information for the logs I am looking at $serv = $conObj | Get-HPOAServerInfo -Bay All #get the Server Integrated Management Log (IML) from all Bays $rt = $conObj | Get-HPOASysLog -Target Server -Bay All #process the IML entries returned from each OA from the iLOs in All Bays for ($s = 0; $s -lt $rt.Count; $s++) { $ilo = $rt[$s] $sysinfo = $serv[$s] for ($b = 0; $b -lt $ilo.Bay.Count; $b++) { #Check to see if a string is returned (which is not log information) if ($ilo.Bay[$b].Syslog.GetType().Name -ne "String") { "Bay $($b+1) contains a $($sysinfo.ServerBlade[$b].Manufacturer) $($sysinfo.ServerBlade[$b].ProductName) $($sysinfo.ServerBlade[$b].Type)." "The OA at " + $ilo.IP + " retrieved " + $ilo.Bay[$b].Syslog.Count + " IML log entries from Bay $($b+1)." $sevs = $(foreach ($event in $ilo.Bay[$b].Syslog) {$event.SEVERITY}) 26 HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット $uniqsev = $sevcnts = "There are $sevcnts | $($sevs | Sort-Object | Get-Unique) $ilo.Bay[$b].Syslog | group-object -property SEVERITY –noelement " + $uniqsev.Count + " type(s) of events in the IML log in Bay $($b+1).” Format-Table } } } Disconnect-HPOA $conObj スクリプト出力: Warning : It might take a while to search all the HP OAs if the input is a very large range. Use Verbose for more information. VERBOSE: Using 3 threads for search VERBOSE: Pinging 192.168.242.63 VERBOSE: Pinging 192.168.242.64 VERBOSE: Pinging 192.168.242.65 VERBOSE: No system responds at 192.168.242.65 Bay 2 contains a HP ProLiant BL420c Gen8 Server Blade. The OA at 192.168.242.63 retrieved 7 IML log entries from Bay 2. There are 3 type(s) of events in the IML log in Bay 2. Count ----4 1 2 Name ---Informational Caution Critical Bay 4 contains a HP ProLiant BL660c Gen8 Server Blade. The OA at 192.168.242.63 retrieved 13 IML log entries from Bay 4. There are 2 type(s) of events in the IML log in Bay 4. Count ----2 11 Name ---Informational Caution Bay 7 contains a HP ProLiant BL460c Gen8 Server Blade. The OA at 192.168.242.63 retrieved 5 IML log entries from Bay 7. There are 3 type(s) of events in the IML log in Bay 7. Count ----3 1 1 Name ---Informational Caution Critical ログ処理の例 27 Bay 4 contains a HP ProLiant BL620c G7 Server Blade. The OA at 192.168.242.64 retrieved 119 IML log entries from Bay 4. There are 2 type(s) of events in the IML log in Bay 4. Count ----68 51 Name ---Informational Critical スクリプトの記述方法 スクリプトを記述するときは、何をしたいかがわかっていることが一般的です。PowerShell ISE の優れた特長の 1 つは、スクリプトを個々に作成し、コードをテストしてオブジェクトを表示 できるので、やりたいことをどのように実現できるかをより適切に理解できることです。 ここで、PowerShell スクリプトの作成時に推奨される標準的なプロセスを示します。 1. 取得したいデータのタイプを特定します。 2. データの取得に適したコマンドをインタラクティブに実行します。 3. コマンド結果を表示した後に、オブジェクトのどの部分が必要かを判断します。 4. プロセスを駆動する OA またはその他の情報ソースを判断します。 5. メインプロセスループを作成します。 6. データを目的の形式でサマリーまたは出力します。 手順が多い場合、データ収集または設定のすべての要件が完了するまで、このプロセスを繰り 返します。 前の例では、接続する OA を検出するために Find-HPOA を使用しました。場合によっては、 他のデータソース(CSV ファイル、XML ファイル、データベースなど)を使用して、データを 保存したり取得したりして、OA とそのユーザー名およびパスワードを使用することがありま す。これには、セキュリティを確保するために暗号化が必要な場合があります。ストレージと データの暗号化の使用は、本書の範囲外です。スクリプトにパスワードを埋め込むことは推奨 していません。その代わりに、パラメーターとしてのパスワードを省略することで、プロンプ トでパスワードの入力を求めることができます。所属する組織のセキュリティポリシーやコー ドについてある程度知っておく必要があります。 28 HP Scripting Tools for Windows PowerShell コマンドレット 4 トラブルシューティング 一般的な問題 OA ファームウェアバージョンの確認 問題が発生した場合、まず OA ファームウェアの最新バージョンがインストールされているこ とを確認することをお勧めします。最新のファームウェアにアップデートすると、問題が解決 される場合があります。OA ファームウェアの更新について詳しくは、『HP BladeSystem Onboard Administrator ユーザーガイド』または Update-HPOAFirmware のコマンドレット を参照してください. より新しいバージョンの OA コマンドレットを入手できるかどうかを確認するには、 「Get-HPOAModuleVersion および Update-HPOAModuleVersion コマンドレットの使用 方法」 (19 ページ) を参照してください。 使用上のヒント 無効な引数またはコマンド OA コマンドレットの戻りデータが Invalid Argument(s) または Invalid Command で ある場合は、一般的にそのコマンドレットが現在の OA バージョンでサポートされていないこ とを示します。コマンドレットのヘルプ情報を確認するか(Get-Help <cmdlet name> -Full)、現在の OA ファームウェアのバージョンを確認してください(Get-HPOAInfo ま たは Find-HPOA)。 XML 応答を ON のままにしておく OA の XML 応答をオフにしていると、Find-HPOA では OA を検索できず、 Get-HPOADiscoveryInfo では OA データを取得できず、Get-HPOARackInfo では限定的 な OA データしか取得できません。 OA との通信が中断する原因となるコマンドレット 一部のコマンドレットを実行すると、OA がリセットされるかリブートされたり、接続が失わ れたり、OA がデフォルトの工場出荷時の設定に設定されたりすることがあります(これまで に保存した設定はすべて削除され、IP さえも変更される可能性があります)。 Set-HPOAFIPSMode コマンドレットでは、OA がデフォルトの工場出荷時の設定に復元され、 OA パスワードが変更されます。 このように動作する可能性があるコマンドレットは次のとおりです。 • Set-HPOASecureSh • Set-HPOATrustedHost • Set-HPOAFactoryDefault • Set-HPOAFIPSMode • Set-HPOAVLANOA • Reset-HPOA • Update-HPOAFirmware • Set-HPOAVLANIPConfig • Set-HPOAFactoryDefault • Start-HPOACertificateGeneration • Start-HPOAKeyGeneration 一般的な問題 29 入力パラメーターの一致 入力パラメーターではオブジェクトの配列がサポートされます。OA コマンドレットのパラメー ター A とパラメーター B の両方にオブジェクトの配列を指定すると、パラメーター A の入力 値とパラメーター B の値は一致します。 次の例では、Get-HPOAXXXX に必須パラメーター(MandatoryParam)があり、それぞれの ケースの実行結果は各ケースの前にコメントとして追加されます。 #”value1” is used with $con1 and ”value2” is used with $con2 Get-HPOAXXXX –Connection @($con1, $con2) –MandatoryParam @(“value1”, “value2”) #”value1” is used with $con1, ”value2” is used with $con2, and “value3” is discarded Get-HPOAXXXX –Connection @($con1, $con2) –MandatoryParam @(“value1”, “value2”, “value3”) #”value” is used with both $con1 and $con2 Get-HPOAXXXX –Connection @($con1, $con2) –MandatoryParam “value” #”value1” is used with $con1 and it will ask the user to input the value of MandatoryParam for $con2 Get-HPOAXXXX –Connection @($con1, $con2) –MandatoryParam @(“value1”) #”value1” is with for $con1 and an error record is written for $con2 because the Force parameter is used. #(With the Force parameter, users will not be asked to input data but will get an error.) Get-HPOAXXXX –Connection @($con1, $con2) –MandatoryParam @(“value1”) -Force 次の例では、Get-HPOAYYYY にオプションのパラメーター(OptionalParam)があります。 #”value1” is used with $con1, ”value2” is used with $con2 Get- HPOAYYYY –Connection @($con1, $con2) –OptionalParam @(“value1”, “value2”) #”value1” is used with $con1, ”value2” is used with $con2, and “value3” is discarded Get- HPOAYYYY –Connection @($con1, $con2) –OptionalParam @(“value1”, “value2”, “value3”) #”value” is used with both $con1 and $con2 Get- HPOAYYYY –Connection @($con1, $con2) –OptionalParam “value” #”value1” is used with $con1. No OptionalParam value for $con2 is given so a default value (if any) is used Get- HPOAYYYY –Connection @($con1, $con2) –OptionalParam @(“value1”) #Value3 is used with $con1, value4 is used with $con2. value1 and value2 are not used. #Priority is given to values from the commandline if both pipeline and commandline have the values. $p1 = New-Object -TypeName PSObject -Property @{ "Connection"=$con1;"Fan"=value1} ; $p2 = New-Object -TypeName PSObject -Property @{ "Connection"=$con2;"Fan"=value2} ; @($p1,$p2)| Get-HPOAXXX -Fan @(value3, value4) 30 トラブルシューティング 5 サポートおよび他のリソース HP への問い合わせ 世界各国のテクニカルサポート情報については、HP のサポート Web サイトを参照してくださ い。 http://www.hp.com/support HP に連絡する前に、必ず次の情報を用意してください。 • エラーメッセージ • オペレーティング システムの種類とリビジョン • 詳細な質問事項 サポート情報 HP では、いくつかの追加ソフトウェアサポートサービスを提供しており、その多くはお客様 に追加費用なしで提供されています。 HP サポートセンター HP サポートセンター(HP ユーザーのためのコミュニティベースユーザーサポートツール)の ディスカッションに参加することで 、HP 製品に関するユーザーコミュニティでのディスカッ ションに加わることができます。 サポート連絡先 HP Worldwide Customer Service の連絡先は http://www.hp.com/country/us/en/wwcontact.html に記載されています。 HP へのエラーの報告 HPOACmdlet モジュールコード内で何かが起きたことを報告していることを示す PowerShell エラーを取得した場合は、HP にご連絡ください。可能な場合はスクリーンキャプチャなど、 できるだけ多くの情報を提供してください。次のコマンドの出力も含めてください。 PS C:\Users\yourname> Get-HPOAModuleVersion Windows PowerShell リソース 次の Web サイトでは、PowerShell を使用する際に役に立つ情報を提供しています。 • HP Scripting Tools for PowerShell ドキュメント • Microsoft Script Center • Windows PowerShell Blog • PowerShell.com • PowerShell Community Groups • PowerShell.org • PowerShell Magazine HP への問い合わせ 31 索引 F と Find-HPOA コマンドレット, 15 トラブルシューティング, 29 iLO ファームウェアバージョン, 29 H HP OA Cmdlets for Windows PowerShell, 14 HP Scripting Tools for Windows PowerShell インストール, 5 機能, 4 紹介, 4 HP サポートセンター, 31 HP への問い合わせ, 31 ほ I ログ処理の例, 25 iLO ファームウェアバージョン, 29 W Windows PowerShell, 4 リソース, 31 あ アンインストール, 6 い インストール, 5 サポートされているオペレーティングシステム, 5 前提条件, 5 え エラーの報告, 31 き 機能, 4 こ コマンドレットヘルプ, 7 さ サポート HP サポートセンター, 31 HP への問い合わせ, 31 Windows PowerShell リソース, 31 エラーの報告, 31 連絡先, 31 サポートおよび他のリソース, 31 サポートされているオペレーティングシステム, 5 サポート連絡先, 31 し 紹介, 4 す スクリプトの記述方法, 28 せ 前提条件, 5 32 索引 方法、スクリプトの記述 , 28 れ 例 ログ処理 , 25 ろ
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