気仙トンネル(仮称)の貫通式のお知らせ

記者発表資料
平成28年 1月15日
国
土
交
通
省
南 三 陸 国 道 事 務 所
- 「唐桑高田道路」初 -
気仙トンネル(仮称)の貫通式のお知らせ
三陸沿岸道路「唐桑高田道路」は、復興のリーディングプロジェクトとして一日
も早い開通を目指し、地域一体となって事業を進めております。
この度、唐桑高田道路では初のトンネル貫通となる「気仙トンネル(仮称)」にて、
貫通式を執り行うこととなりましたのでお知らせ致します。
貫通式では、陸前高田市長をはじめ、気仙小学校など地元の皆様をお招きし、貫
通をお祝いしていただきます。
1.日
時:平成28年
1月22日(金)10:00~
2.場
所:陸前高田市気仙町字荒川地内 【別紙-1参照】
気仙トンネル起点坑口部
3.主
催:国道45号気仙トンネル工事
4.内
容:「気仙町けんか七夕太鼓」気仙小学校(6年生児童)約20名
挨拶(発注者、施工者)
来賓祝辞(陸前高田市長)
など
鉄建建設株式会社
東北支店
注)現地付近では、施工者の係員が案内・誘導いたします。
(参考)唐桑高田道路の主な整備効果【別紙-2参照】
効果①:緊急輸送道路の信頼性確保
効果②:迅速な救急搬送と安全・安心な住民生活に寄与
効果③:高台移転との一体整備、「復興まちづくり」を支援
効果④:漁業・水産加工業の復興に寄与、産業活性化に期待
効果⑤:三陸沿岸部のネットワーク形成により、観光振興に期待
【発表記者会】
岩手県政記者クラブ、釜石記者クラブ、大船渡記者クラブ、気仙沼記者クラブ、東北専門記者会
問
い
合
わ
せ
【貫通式や施工内容に関するお問い合わせ】
鉄建建設株式会社 東北支店 気仙トンネル作業所
〒029-2203 陸前高田市竹駒町字相川142-6
まつ
現場代理人
やま
松 山
てつ
副 所 長
ぐち
山 口
(代表)電話:0192-22-7180
や
哲 也
【事業に関するお問い合わせ】
国土交通省 南三陸国道事務所
〒026-0301 釜石市鵜住居町第13地割1-4
やま
先
(代表)電話:0193-28-4731
みつる
満 (内線204)
南三陸国道事務所のホームページ http://www.thr.mlit.go.jp/minamisanriku/index.html
国道45号 気仙トンネル工事 貫通式 会場案内図
340
343
(仮称)気仙トンネル
会場入口
(案内看板あり)
式典会場
案内看板あり
45
※ 参加される方の駐車場は、トンネル坑内に用意しております。
現地付近では、施工者の係員の案内・誘導に従い進んで下さい。
別紙 1
三陸沿岸道路 唐桑高田道路 事業概要
○ 国道45号三陸沿岸道路(唐桑高田道路)は、宮城県気仙沼市唐桑町舘(唐桑北IC(仮称))から岩手県陸前高田市竹駒
町相川(陸前高田IC)を結ぶ延長10.0kmの自動車専用道路です。
○ 広域的で災害に強い道路ネットワークを形成し、地域経済の活性化、災害時の避難路、救援道路、緊急輸送路としての
代替機能の確保を主な目的としています。
○ 本工事は、唐桑北IC(仮称)~陸前高田IC区間の岩手県内L=8.0㎞のうち気仙トンネルL=706mを施工する工事です。
現場位置図
気仙トンネル作業所
唐桑高田道路 路線概要図
至 宮古市
気仙トンネル工事
工区延長
工区延長1,400m
L=1400m
工事区間
L=1400m
気仙トンネル
L=706m
至 仙台市
気仙トンネル工事 工事概要
1.工
2.工
3.工
4.請
5.発
6.請
7.工
8.掘
事
名 : 国道45号気仙トンネル工事
事 場 所 : 岩手県陸前高田市気仙町荒川沢~矢作町大嶋部地内
期 : 平成26年2月13日~平成28年3月25日
負 金 額 : \ 2,290,896,000(内消費税 \169,696,000)
注
者 : 国土交通省 東北地方整備局
負
者 : 鉄建建設株式会社
事 内 容 : 気仙トンネル本体、道路土工一式、函渠工等
削 開 始 : H26.12~ (約1年で貫通を迎えた。)
トンネル諸元
延
長
幅
員
勾
配
掘削方法
最大土被
着手
:
:
:
:
:
L=706m
W=8.5m(上下各1車線)
i=1.127%
NATM工法 発破掘削(補助ベンチ付き全断面工法)
約95m
標準断面図(DⅢパター
計画平面図
トンネル施工方向
H27年12月
気仙トンネル工事区間
至
至
仙
台
市
宮
古
市
三陸沿岸道路「唐桑⾼⽥道路」開通で期待される効果
別紙ー2
陸前高田IC
(仮)新気仙大橋
◎
(仮)気仙トンネル
340
緊急連絡路
至:宮古市
陸前高田市役所
仮庁舎
45
唐桑⾼⽥道路
道路整備と連携して事業を
進めている今泉地区
(仮)長部高架橋
45
長部IC(仮)
長部水産加工団地
水産加工業などの集積が
進む長部地区
45
効果①緊急輸送道路の信頼性確保
効果②迅速な救急搬送と安全・安⼼な住⺠⽣活に寄与
効果③⾼台移転との⼀体整備、「復興まちづくり」を⽀援
効果④漁業・⽔産加⼯業の復興に寄与、産業活性化に期待
効果⑤三陸沿岸部のネットワーク形成により、観光振興に期待
凡 例
開通済
唐桑高田道路
今泉土地区画整理事業区域
長部地区水産加工団地
(震災前のエリア)
長部地区水産加工団地
(震災後のエリア)
広田湾
(仮)県境トンネル
【撮影時期:H26.7】
至:仙台市
緊急輸送道路の信頼性確保
 三陸沿岸道路は、津波浸⽔区域を回避、または⾼さのある橋梁で通過できるように整備します。
 災害時においても⼨断されない強靱で信頼性の⾼い道路ネットワークを形成します。
至
107
⾄ 宮古市
⾄ 仙台市
宮古市
震災直後
大船渡北IC
大船渡IC
45
340
大船渡
市役所
約30mの高さを確保
三陸IC
大船渡市
国道45号⽅⾯から望む
▲(仮称)新気仙大橋(H27.12撮影)
343
陸前高田市
陸前高田市役所
緊急連絡路
大船渡
碁石海岸IC
唐桑高田道路
陸前
高田IC
震災時の迂回ルート
【所要時間:127分】
通岡IC
(仮)長部高架橋
震災から3年後
長部IC(仮)
三陸沿岸道ルート
【所要時間:35分】
唐桑北IC
気仙沼市
気仙沼
市役所
至
仙台市
▲津波で流出した気仙大橋
唐桑南IC
45
気仙沼北IC(仮)
国道45号ルート
【所要時間:42分】
凡 例
開通済
事業中
津波浸水区域(東日本大震災時)
通行止め箇所( 〃 )
津波通行規制区間
写真撮影ポイント
▲震災時と通常時の大船渡~気仙沼間のルートと所要時間の違い
(H22道路交通センサスで算出)
▲仮復旧で対応している気仙大橋
迅速な救急搬送と安全・安⼼な住⺠⽣活に寄与
 迅速な救急活動を⽀援し、地域の皆様が安全・安⼼して暮らせる地域づくりに寄与します。
 緊急連絡路の整備により通⾏⽌め区間を回避でき、災害時における救急活動も⽀援します。
岩手県立大船渡病院
107
(3次救急医療施設)
国道45号ルート
所要時間:19分
至
宮古市
救急車退出路
大船渡IC
340
◇大船渡病院・気仙沼市立病院の2
病院への時間短縮が期待される。
◇また、災害時などの病院間の連携
支援も期待される。
救急車退出路
三陸沿岸道路ルート
所要時間:15分
大船渡市
大船渡
碁石海岸IC
陸前
高田IC
陸前高田市
気仙町
唐桑高田道路
通岡IC
緊急連絡路
気仙沼市立病院
長部IC(仮)
(2次救急医療施設)
(件)
60
50
40
30
20
10
0
33件
(87%)
43件
(81%)
8件
(15%)
5件
(13%)
10件
(19%)
H23
H24
H25
大船渡病院
国道45号ルート
所要時間:23分
気仙沼市立病院
▲救急搬送件数
資料:陸前高田市消防本部の救急搬送実績
※大船渡病院への搬送:気仙町からの件数
※気仙沼市立病院への搬送:陸前高田市全体の件数
唐桑北IC
三陸沿岸道路ルート
所要時間:15分
唐桑南IC
凡 例
45
開通済
事業中
津波浸水区域(東日本大震災時)
通行止め箇所( 〃 )
津波通行規制区間
気仙沼北IC(仮)
大島IC(仮)
気仙沼港IC(仮)
気仙沼市
気仙沼IC(仮)
至
46件
(85%)
仙台市
▲病院へのアクセスルートと所要時間
(H22道路交通センサスで算出)
• 災害時、遠回りせず病院
へ搬送できる。
• 大船渡・気仙沼、2つの
病院への時間短縮が期
待できる。
※陸前高田市
消防本部
(H26.10)より
⾼台移転との⼀体整備、「復興まちづくり」を⽀援
 陸前⾼⽥市の⾼台移転計画と道路整備を⼀体的に⾏い、復興まちづくりを⽀援します。
 三陸沿岸道路に緊急連絡路を設けることで、災害に強い安全なまちづくりに貢献します。
高田地区・今泉地区土地利用計画
整備前(H25.3)
至
現在(H27.12)
至
宮古市
宮古市
至
至
至
宮古市
宮古市
宮古市
今泉工区
45
45
至
仙台市
至
▲高田地区・今泉地区
土地利用計画図より
仙台市
至
仙台市
▲今泉土地区画整理事業の進捗状況
資料:陸前高田市ホームページ(H27.12現在)
資料:陸前高田市市街地整備課提供データ
横断図
• 津波の影響で孤立する地域があった。
• 緊急連絡路ができることで、地域の孤立を防ぎ、
安心した暮らしが提供できる。
※陸前高田市建設課 (H26.11)より
▲ベルトコンベアを使い事業を推進
▲土地区画整理事業の断面
漁業・⽔産加⼯業の復興に寄与、産業活性化に期待
 漁業・⽔産加⼯業の再建が進み、⽔産加⼯団地の⼯場が平成25年から稼働開始。
 都市圏へのアクセス向上・時間短縮に伴い、商圏の拡⼤・⽣産性向上等、産業活性化に期待。
わかめ・こんぶ
東北道ルート
【所要時間:約160分】
サケ・いくら
◇震災前より水産加工場の面積が3割増加し、生産体制が強化。
◇輸送時間の短縮により、商圏の拡大、生産工程が改善され、
岩手県
生産性の向上も期待される。
⻑部⽔産
加⼯団地
震災前に⽐べ、
約60分短縮
宮城県
三陸沿岸道路
全線開通時
気仙沼・陸前⾼⽥で
⽣産ラインを構築
♪
20,000
15,000
10,000
5,000
0
加⼯場⾯積3割増
(㎡)
15,300
11,400
撮影日:H26.11.11
H21年度
H25年度
加工場面積
出荷
第二加工場
▲復興が進む長部地区の
水産加工団地(背後地)
▲長部地区の加工場面積の変化
資料:陸前高田市水産課提供データ
冷凍施設
県をまたいで
⼯場が⽴地
• 三陸沿岸道路の整備により商圏の広がり、新た
なビジネスの展開ができることを期待している。
仙台へ
三陸沿岸道ルート
【所要時間:約100分】
※株式会社かわむら
(H25.12)より
第一加工場
▲生産工程イメージ
• 陸前高田と気仙沼に拠点が分かれているため、
▲長部地区~仙台の所要時間の変化
道路整備により生産効率の向上が期待される。
※陸前高田市水産課
(H26.11)より
資料:ヒアリング調査より搬送ルートを確認(長部~仙台市中央卸売市場)
H22道路交通センサスで算出
三陸沿岸部のネットワーク形成により、観光振興に期待
 三陸沿岸地域は、ジオパーク、復興国⽴公園に指定され、魅⼒的な観光資源が数多く点在している。
 新たな観光施設がオープンし、道路整備による周遊ルートの形成で観光振興への期待が⾼まっている。
龍泉洞
三陸ジオパーク
H25年9月24日
日本ジオパーク認定
岩手県
◇「被災地視察」から「復興現場視察」へ、来訪目的が変化。
岩泉町
◇復興が進むにつれ、観光拠点を周遊する方も増えており、
道路整備により観光振興に寄与することが期待される。
盛岡市
宮古市
鶯宿温泉
矢巾町
浄土ヶ浜
雫石町
紫波町
山田町
花巻空港
花巻温泉
花巻市
写真①碁⽯海岸(⼤船渡市)
大槌町
西和賀町
橋野高炉跡
遠野市
釜石市
展勝地
北上市
御箱崎
遠野盆地
写真②奇跡の⼀本松
(陸前⾼⽥市)
住田町
金ヶ崎町
大船渡市
陸前高田市
平泉
碁石海岸
奇跡の一本松
平泉町
写真①
写真②
一関市
気仙沼市
岩井崎
1.00
(伸び率)
1.06
1.01
1.00
0.50
20.7
22.0
20.9
H23
H24
H25
塩竈市
仙台市
七ヶ浜町
多賀城市
仙台空港
▲バスツアールートと
主な観光資源の分布状況
43.1
1.0
720
25,400 31,000 H23
施設数
H24
利用者数
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
H25
伸び率
▲震災視察ガイド利用者数
• 「一本松茶屋」がオープン( H26.8 )してから、
今後、防災教育等のツアーを企画し、誘客したい。
※陸前高田市商工観光課 (H26.11)より
凡 例
東松島町
(伸び率)
35.3
観光物産品の売上げが大幅増加した。
南三陸町
松島町
0.00
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
資料:陸前高田市商工観光課提供データ
写真③岩井崎(気仙沼市)
石巻市
開通済
事業中
復興応援バスツアールート
女川町
三陸ジオパーク認定エリア
復興国立公園指定エリア
主な観光拠点・ポイント
空港
写真の箇所
(人)
1.50
▲陸前高田市観光施設入込客数
写真③
宮城県
(万人)
観光施設入込客数
唐桑高田道路
奥州市
世界遺産
22.5
22.0
21.5
21.0
20.5
20.0
観光物産施設・⼀本松茶屋
• 復興現場や観光拠点を周遊する観光が増加。
• 気仙沼と陸前高田の2地域をまたいだ観光需要の
創出に期待している。
復興まちづくり情報館
※岩手県広域沿岸振興局 (H26.11)より