基本政策8 健康に暮らせるまちづくり [PDF:586KB]

人 と まち 「きずな」 でつなぐ
基本計画
基本目標Ⅲ.
元気な平生
健やかで安心して暮らせるまち(福祉・医療・健康・保健)
基本政策 8. 健康に暮らせるまちづくり
基本政策1
施 策(37) 健康づくりの支援
基本方針
基本政策2
基本政策3
平成26年に県が発表したやまぐち健康マップの結果では、本町は健康寿命と平均寿命に
おいて、男女とも県内で最も長く、また、女性の平均寿命は全国12位となっています。
しかし、高齢化率は平成29年度には36.7%になるものと予測されており、要介護認定
者やサービス利用者の増加が見込まれるため、これまで以上に健康寿命の延伸のために、生
活習慣病予防や介護予防事業の取組みを進めます。
住民が自らの健康管理や生活習慣の改善など自主的な健康づくりの取組みができるような
環境づくりに努めます。
基本政策4
基本政策5
現状と課題
基本政策6
気軽に生活習慣病予防の正しい知識を得る機会や、バランスのとれた食生活や運動、休
養など健康的な生活習慣を、個人でも無理なく取り組める方法が求められています。
介護予防のための運動器の機能向上に関する事業が求められています。
各種健康づくり団体等の活動が住民に浸透していくために、健康づくり推進会議の役割
の強化が求められています。
基本政策7
指
標
基本政策8
指
標 名
実績値(H26)
指標方向
目標値(H32)
基本政策9
健康相談を受けた延べ人数
293人
500人
健康教育を受けた延べ人数
327人
500人
男性 78.62 歳
(H22)
女性 85.45 歳
(H22)
男性79歳
女性86歳
健康寿命
基本政策
10
基本政策
11
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今後の取組み
① 健康づくり推進体制の充実
◆ 健康増進計画及び食育推進計画に基づき、住民の一人ひとりが実践する健康づくり
を基盤に家庭・学校・地域等が一体となった健康づくり運動を展開します。関係機関
や各種団体が連携を取って活動できるよう体制の整備に努めます。また、健康づくり
推進会議を通じて活動事例の共有化を図ります。
◆ 地域に密着した健康づくりのための集いの場づくりとしての取組みを各公民館やコ
ミュニティ協議会など関係機関と協議していきます。
② 生活習慣病予防対策の推進
◆ 生活習慣病の予防は、住民個人の行動変容を進め、生活改善とその維持が重要であ
り、そのための具体的な取組み手法として、自宅においてケーブルテレビやIT器材
を活用した健康チェックの習慣化や活動継続の意識づけを図る取組みを進めます。
③ 介護予防対策の充実
◆ 人生の最期まで、元気に健康で楽しく毎日が送れるよう、認知症や運動器症候群、
低栄養の予防・改善の重要性について普及啓発や実践につながる取組み及び検診の実
施を目指します。また、関係機関の連携強化に努めます。
具体的には…
関係機関連絡会議の実施、生活習慣病予防システムの構築、介護予防事業
ひらお健康マイレージ
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基本計画
基本目標Ⅲ.
元気な平生
健やかで安心して暮らせるまち(福祉・医療・健康・保健)
基本政策 8. 健康に暮らせるまちづくり
基本政策1
施 策(38) 疾病予防対策の充実
基本方針
基本政策2
各種がん検診や特定健診を定期的に受診し、自覚症状のない早い段階で危険因子や疾病を
早期発見・早期治療できるよう、受診体制の整備に努めます。また、自分の健康に日頃から
関心をもち、健康な時からかかりつけ医を持つ人が増えるよう、普及啓発に努めます。
基本政策3
現状と課題
基本政策4
基本政策5
基本政策6
国民健康保険被保険者の疾病分類統計によると診療上の状況では、高血圧性疾患が上位
を占めており、健康づくりアンケート調査でも治療を受けたことや治療中の病気がある人
の割合は、高血圧が多くなっています。また、死亡原因においてもがんを除くと、心疾患
や脳血管疾患が多くみられ、特定健診などの受診率や特定保健指導の実施率の向上を図る
ことが必要です。
がん検診の受診状況は、町で実施している検診と職場の検診、自費での検診を合わせる
と約 3 割の人のみが検診を受けています。死亡原因の第1位であるがんの早期発見のた
めの定期的な受診の必要性について、がん検診の普及・啓発をする必要があります。
検(健)診を受けたい人が受けやすい体制づくりに取り組んでいますが、さらに疾病予防
対策の普及・啓発に努める必要があります。
指
標
基本政策7
指
標 名
基本政策8
基本政策9
基本政策
介護予防・生活習慣病予防などの健康づ
くりに向けた取組みの満足度
(まちづくりアンケート結果より)
胃がん検診受診率
(対象者 40 歳以上)
大腸がん検診受診率
(対象者 40 歳以上)
肺がん検診受診率
(対象者 40 歳以上)
子宮がん検診受診率
(対象者 20 歳以上)
乳がん検診受診率
(対象者 40 歳以上)
特定保健指導実施率
(特定保健指導修了者の割合)
成人用肺炎球菌ワクチンの接種率
実績値(H26)
指標方向
目標値(H32)
52.5%
70%
4.5%
40%
10.0%
40%
10.5%
40%
12.1%
50%
13.0%
50%
21.6%
60%
46.3%
50%
10
基本政策
11
96
今後の取組み
24 各種検(健)診体制の整備
◆ 検(健)診を受けやすくするために、検診場所や時間の見直し、休日や夜間の実
施、個別と集団の併用、総合健診の実施等に取り組みます。
◆ 医療機関、広報やお知らせ版、健康相談などを活用して、検診日程などの情報提供
に努めます。
25 重症化予防の推進
◆ すでに糖尿病で治療している人が食事や運動など自己管理する方法が身につくよ
う、面談と電話及び料理教室などの実習による継続支援を行い、人工透析等の重症化
予防に取り組みます。
◆ 症状が重症化しやすい治療放置者や受診勧奨拒否者への定期的な工夫をこらした受
診勧奨や保健指導の介入に努めます。
26 特定健診・保健指導の推進
◆ 特定健診・保健指導の実施率を上げるための体制づくりに努めます。また、他機関
や各種団体等と連携して、日頃、健康な時から生活習慣病の病態や食事、運動等生活
改善の重要性を理解し、関心のある人が増えるよう取組みを進めます。
27 感染症予防対策の推進
◆ 予防接種の機会を安定的に継続し、感染症の発症予防や症状の軽減また、まん延防
止に努めます。
具体的には…
総合健診体制の整備、糖尿病重症化予防事業、生活習慣病予防事業、感染症予防事業
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基本計画
基本政策1
基本政策2
基本政策3
基本政策4
基本政策5
基本政策6
基本政策7
基本政策8
基本政策9
基本政策
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基本目標Ⅳ.
元気な平生
活気に満ちた明るいまち(産業)
基本政策 9. 活力ある産業を育むまちづくり
施 策(39) 農林業の活性化
基本方針
本町の特徴である環境保全型農業による安全・安心な農産物の生産や、本町独自の特産品
の開発の支援、並びに生産者との距離が近く安心感のある地産地消を推進します。
また、地球温暖化防止をはじめ、水源のかん養、景観保全を図るため、適切な森林整備に
努めます。
さらに、年々増加するイノシシなどの有害鳥獣による農作物への被害の抑制に努めます。
現状と課題
農業については、ひらお・こだわり栽培農産物(※)の生産方法において、認証制度に
よる栽培管理から、生産者の意識をさらに高めて、自らが責任を持って生産する段階に移
ってきています。
ひらお特産品センターでは、指定管理者の法人化に伴い、町の認証制度を継承しつつ、
生産者から販売者が一体となったひらお特産品センター独自栽培基準を定めており、栽培
ガイドラインを実践するための、生産者・販売者による体制を構築しながら地産地消・特
産品開発の要となる、ひらお特産品センターの活動をさらに活性化する必要があります。
農作物に被害を与えるイノシシなどの有害鳥獣や、ジャンボタニシなどの病害虫の増加
に対する被害対策を、推進する必要があります。
今後、本町においても発生の可能性がある口蹄疫や、鳥インフルエンザなどの家畜伝染
病の発生に対する危機管理体制を、整備する必要があります。
十分な管理がされていない荒廃森林や放置竹林が増え、生活環境にまで影響を及ぼす状
況が見られるようになっています。
山口県東部森林組合と連携を取りながら、地域の要望や課題等を踏まえ、多様な森林整
備を進めていく必要があります。
指
標
指
標 名
基本政策
人と産業の活力を実感できている人の割合
(まちづくりアンケート結果より)
安全な地元産の農産物を安定供給する取組
みの満足度
(まちづくりアンケート結果より)
土砂災害の防止や良質な水をはぐくむなど
多くの機能を持つ森林を守り育てる取組み
の満足度
(まちづくりアンケート結果より)
実績値(H26)
指標方向
目標値(H32)
25.6%
46%
65.8%
85%
30.0%
34%
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今後の取組み
① 環境保全型農業の推進
◆ 安全・安心な農産物を生産する、環境保全型農業(※)の推進を図ります。
② 特産品開発の推進
◆ ひらお特産品センター加工部などの活動を支援し、新たな特産品の開発推進を図り
ます。
③ 地産地消の推進
◆ ひらお特産品センターを中心に、環境保全型農業による安心・安全な農産物や本町
独自の農産加工品の情報を消費者に広く発信し、
「地産地消」を推進します。
④ 有害鳥獣や病害虫による農作物の被害対策の推進
◆ 増加傾向にある有害鳥獣や、病害虫による農作物などへの被害を抑制し、経済的な
損失や農業者の生産意欲減退を防ぎます。
⑤ 家畜伝染病に対する危機管理体制の整備
◆ 東部家畜保健衛生所と連携をとり、家畜伝染病の発生・まん延の未然防止、被害拡
大の抑制を図ります。
⑥ 森林保全
◆ 荒廃森林や放置竹林を再生するために、造林、除間伐、下刈り、竹繁茂対策を実施
し、適切な森林整備を推進します。
具体的には…
特産品センターの運営支援、伝承の土づくり推進事業、特産品センター加工部などの団体活
動支援、野菜価格安定対策事業、有害鳥獣捕獲対策事業、有害獣防除柵等設置事業、鳥獣被
害防止対策地域活動支援事業、ジャンボタニシ防除支援対策事業、ミカンバエ防除支援対策
事業、流域育成林整備事業、地域課題対策事業、繁茂竹林整備事業
※ 用語解説
【ひらお・こだわり栽培農産物】町内の生産者が栽培する農産物で、平生町有機農業推進計画で定め
る農業形態のうちの、「化学肥料・化学農薬不使用型」で栽培された農産物と「化学肥料不使用・
化学農薬低減型」で栽培された農産物の2つ農業形態で栽培された農産物
【環境保全型農業】有機物の土壌還元などによる土づくりと合理的作付け体系を基礎として、化学肥
料、農薬などの必要最低限の使用により、その依存度を減らすことを通じ、環境保全と生産性との
調和に配慮した農業
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