学習メモ

学習メモ
コミュニケーション
英語Ⅲ
Lesson7-2 The Story of Ruby Bridges
#36 〜 41
講師
浅岡千利世
学習のポイント
聞き取りのカギ:ルビーさんが通った小学校
イチオシ文法!:強調表現 the very 〜
これを英語で何と言う?:政府
右から、講師の浅岡千利世先生、フォーンク
ルック幹治さん、生徒の水口夕菜さん
今回の学習内容・本文
When I was five, the federal government made an effort to end segregation.
I became the very first black child to go to a local elementary school for white
children. Many white parents were strongly against the idea of putting black
and white children in the same classrooms. However, the school was forced to
accept me.
I entered my new school on November 14, 1960. On the first morning, I
remember my mother saying, “I want you to behave yourself today, Ruby, and
don’t be afraid. There might be a lot of people outside the school, but I’ll be
with you.” Honestly, I didn’t know what she meant. I just did as my mother
had told me.
聞き取りのカギ:ルビーさんが通った小学校
今回は、アメリカ連邦政府が “segregation”「人種隔離 」政策を終わらせようとしたころ
の話です。その結果、ルビーさんがどのような小学校に通うことになったのかについてまずは
注意して聞いてみましょう。
前回のレッスンでは、その小学校に行った初めての日は普通ではなかったとルビーさんは
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Lesson 7-2 The Story of Ruby Bridges
言っていました。一体何が起きたのでしょうか。ルビーさんが初めて小学校に通った 1960
年当時、彼女はルイジアナ州ニューオリンズ市に在住しており、それはアメリカ国内でも根強
く黒人差別が残っていた地域でもありました。
■ Words and Phrases
federal(連邦の)
make an effort(努力する)
end(終わらせる)
force(強制する、無理に~させる) accept(受け入れる) behave oneself(行儀よく振舞う) honestly(正直に言うと)
イチオシ文法!:強調表現 the very 〜
⃝ターゲット文:I became the very first black child to go to a school for white children.
「白人の子どもたちのための小学校に通うまさに最初の黒人の子どもにな
りました。
」
この文では “the very ~ ” という強調表現が使われています。日本語でいうと、「まさにそ
のもの」という意味になります。
たとえば、for the first time といえば「初めて」と意味ですが、for the very first time
と very をたすと、
「ほんとうに初めて、まさに初めて」というような意味合いになります。
これを英語で何と言う?:政府
今回は「政府」について英語で説明します。本文ではアメリカ政府のことを “the federal
government”「連邦政府」と言っていましたが、「日本政府」と言いたいときには、”the
government of Japan” もしくは “the Japanese government” と表現しましょう。
また、夕菜さんの表現にでてくる日本の「文部科学省」の正式名称は英語で Ministry of
Education, Culture, Sports, Science and Technology, 略して MEXT と呼ばれます。
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Lesson 7-2 The Story of Ruby Bridges
英作文の例:夕菜
version
〈添削:ミッキー〉
I think the government has many ministries, but MEXT is the most familiar
to us students. I believe that international education is important for us. So
we need great systems so that we can go abroad and learn more about
other countries. I wish we can have great systems put into practice in the
future.
政府にはいろいろな省があると思いますが、文部科学省が私たち高校生にとっ
ては最もなじみのある省です。私は国際教育は私たちにとって重要だと思いま
す。だから海外に行って他の国のことを学ぶことのできるすばらしいシステムが 必要です。将来そのようなすばらしいシステムが実施されることを願っています。
今回の学習内容の本文和訳例
私が5歳のとき、連邦政府は人種隔離を終わらせる努力をしました。私は白人児童のための
地元の小学校に通うまさに最初の黒人児童になりました。多くの白人の親たちは、黒人と白人
の児童を同じ教室に入れるという考えに強く反対しました。しかし、学校は私を受け入れざる
を得ませんでした。
1960 年 11 月 14 日に私は新しい学校に入学しました。最初の朝、母がこう言ったのを覚え
ています。
「今日は行儀よく振る舞うのよ、ルビー。そして怖がらないで。学校の外には人がた
くさんいるかもしれないけれど、私があなたといっしょにいるからね」と。正直に言えば、私
は彼女の言っている意味がわかりませんでした。私はただ母が言ったとおりにしただけでした。
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