第9回「NISAに関する意識調査」結果について

2016年1月13日
関 係 各 位
野村アセットマネジメント株式会社
第9回「NISAに関する意識調査」結果について
~ジュニアNISAは教育資金形成手段として期待されている~
野村アセットマネジメント株式会社(CEO兼執行役社長:渡邊国夫)は、少額投資非課税制度(以下
「NISA」)に関する認知や利用意向などについて、4万人を対象として2015年11月下旬に実施したイン
ターネット調査の結果をまとめましたので、公表します。
今回で9回目となるこの調査は、2013年3月以降、継続的に調査を行っているもので、投資家の
NISAに関する意識の変化を調査・分析しています。また、2016年から始まったジュニアNISAについて
も、利用意向等について聴取しました。
調査結果は以下のとおりです。
【主な調査結果】
・NISA に関する利用意向率は 24%となり、前回 2015 年 4 月調査から微増となった。
・投資実行状況は、口座開設者の 62%と前回調査(56%)から上昇。2015 年非課税枠について平均投
資額は 67 万円。投資実行者の投資成果をみると、その 7 割が利益を享受している。非課税期間終了
後のロールオーバーについて、投資実行者の半数程度が利用を想定している。
・今回の調査結果を踏まえて、2015 年末の NISA 口座数を推計すると、1,013 万口座に達したとみられ
る。2016 年末には 1,190 万口座にまで拡大しよう。
・ジュニア NISA に関して、認知率は上昇。 20 歳未満の子・孫のいる NISA 口座開設者では、3 割程度
の利用意向が見られる。特に親世代の関心が高い。また、NISA 非開設者の利用意向が高まっている。
利用意向の理由では、「贈与機会」「教育資金の形成」の意識が見られる。
・今回の調査結果を踏まえ、ジュニア NISA 口座数を推計すると、214 万口座の利用が見込まれ、その
うち、2016 年には 155 万口座が開設・利用されるものと見込まれる。
【調査結果を踏まえたNISA口座数・ジュニアNISA口座数の見通し】
NISA口座数の見通し
NISA口座数は、2015年末には1,013万口座と推定。9月末の実績・957万口座から順調に拡大した
ものと見られる。2015年非課税枠での投資額は3.9兆円程度とみられ、累計6.8兆円に達しよう。
2016年末には1,190万口座に拡大するものと見られる。投資未経験者が3割を超え、投資家の裾野
拡大が期待される。稼働率は累計で60%を超えるものと見られ、投資額は6兆円に拡大しよう。これ
は、稼働率の上昇に加え、非課税投資枠が年100万円から120万円に拡大することが背景にある。制
度開始以降、2016年末には、12.8兆円に達するものと見られ、NISA制度の活用が広がるものと見ら
れる。
ジュニアNISA口座数は、2016年には155万口座開設されるものと見られ、(成人)NISA口座と合わ
せると、1,345万口座となる見通し。
<NISA口座数・稼働率の推移と見通し>
ジュニアNISA口座数
(万口座、万人)
1,400
1,200
投資未経験者(2013年末基準)
1,345
既存投資家 < >はNISA口座に対する割合
155
(成人)NISA口座数
1,000
(稼働率)
800
650
825
288
194
<28%>
475
125<19%>
400
76<16%>
526
399
<81%>
<84%>
(19%)
0
2013年12月末
(46%)
631
<76%>
1,190
405
<34%>
(63%)
<24%>
600
200
1,013
稼働口座数(投資実行者数)
(56%)
707
<72%>
785
<66%>
2014年3月末
2014年末
2015年末
2016年末
(稼働率は推定)
(実績)
(推定)
(予測)
(資料)金融庁「NISA口座の開設・利用状況調査」、弊社「NISAに関する意識調査」から野村アセットメネジメント作成
(次頁に続く)
2
【調査結果を踏まえたNISA口座数・ジュニアNISA口座数の見通し】(続き)
ジュニアNISA口座数の見通し
(成人)NISA口座開設者数に対するジュニアNISA利用意向者は、20歳未満の子・孫がいるNISA口
座開設者で15%。自らの資金による資金拠出ベースでは11%。またNISA口座を開設していないジュニ
アNISA利用意向者は、資金拠出ベースで10%となった。両者を合わせたジュニアNISA利用意向者
は、(成人)NISA口座開設者と比べて2割程度となった。その結果、2015年末のNISA口座数(推定)・
1,013万口座に対して、214万口座と推計される。そのうち、2016年に開設される口座は、155万口座と
試算される。なお、制度が始まる前での試算であり、推計結果に対して幅を持ってみる必要がある。
<ジュニアNISAに関する利用意向とジュニアNISA口座数の見通し>
NISA口座数
30%
の21%に相当
(万口座)
1,013
1,000
25%
20%
10%
15%
10%
5%
2015年4月調査時
800
153万口座(2016年)
600
25%
22%
15%
214
16%
11%
11%
10%
400
155
25
200
33
0%
0
口座 子/孫 資金
開設者 あり
非
拠出
子/孫 資金
開設
(22%)(16%)(12%)
あり
ジュニア
(推定)
(推計)2016 2017 時期
拠出
NISA
NISA ジュニア 年
者 (14%) (8%)
利用者
口座数 NISA
(23%)
年
未定
口座数
口座開設者のうち
非開設者のうち
(資金
ジュニアNISA
ジュニアNISA
拠出)
利用意向者
利用意向者
NISA口座開設者比率(左軸)
2015 合計
口座開設時期
年
NISA・ジュニアNISA口座数推計
(右軸)
(資料)金融庁「NISA口座の開設・利用状況調査」、弊社「NISAに関する意識調査」から野村アセットメネジメント作成
【NISA口座・ジュニアNISA口座における投資額の見通し】
2014年
(実績)
2015年
(推定)
2016年
(予測)
NISA口座
(万口座)
825
1,013
1,190
20歳以上人口比
7.9%
9.7%
稼働率(累計)
45.5%
投資額(万円)
(稼働口座当たり)
NISA総投資額
(その年、兆円)
(累計額)
合計
(予測)
そのうち
2016年
ジュニアNISA口座
(万口座)
214
155
11.4%
20歳未満人口比
9.7%
7.0%
56.4%
62.5%
投資額(万円)/口座
32.5
79.2
67.5
80.1
ジュニアNISA総投資額
(億円/年)
6,947
3.0
3.9
6.0
5年分(兆円)
3.5
6.8
12.8
8年分(兆円)
5.6
5,038
(資料)金融庁「NISA口座の開設・利用状況調査」、弊社「NISAに関する意識調査」から野村アセットメネジメント作成
3
【調査結果】
NISAに対する認知と利用意向
NISAに関する認知状況をみると、「知っている」と答えた割合は、2015年4月調査より2ポイント上昇
し、80%となった。認知率は、8割程度で定着しているものと見られる。
利用意向率は、24%と前回調査結果から微増、非意向者は2ポイント低下。小幅ながらも、利用意向
は上昇した。
Q) あなたは、NISAについて、ご存知ですか。(全体 n=40,000)
(%)
100
名前も内容も知っている
名前は聞いたことがあるが、内容までは知らない
20
22
35
80
60
60
《認知率》
78%
《認知率》
65%
78
22
《認知率》
80%
43
43
(認知)
22
20
78
80
《認知率》
78%
41
37
40
知らない
《認知率》
40%
23
20
0
《認知率》
16
22%
6
17
28
37
35
37
(第1回)
(第2回)
(第3回)
(第5回)
(第6回)
(第7回)
(第8回)
(第9回)
2013年
7月調査
10月調査
2014年
6月調査
10月調査
2015年
11月調査
3月調査
2月調査
4月調査
(n=81,749) (n=31,945) (n=37,092) (n=40,000) (n=40,000) (n=40,000) (n=40,000) (n=40,000)
注:2015年4月・11月調査において、認知率は2段階で聴取している。なお、第4回調査は、2014年1月に実施したグループ・
インタビュー調査であり、定量アンケート調査は実施していない(以下、同)。
4
Q)
あなたは、NISAについて利用したいですか。(全体 n=40,000)
利用意向者
(%)
検討者
非意向者
100
80
59
60
32
25
16
15
18
(第1回)
(第2回)
(第3回)
2013年
7月調査
10月調査
61
65
69
70
68
12
8
7
7
26
23
23
23
24
(第5回)
(第6回)
(第7回)
(第8回)
(第9回)
2014年
6月調査
10月調査
2015年
11月調査
66
60
40
20
9
0
3月調査
13
2月調査
4月調査
(n=81,749) (n=37,528) (n=40,000) (n=40,000) (n=40,000) (n=40,000) (n=40,000) (n=40,000)
注:四捨五入の関係で、合計が100%にならない場合がある(以下、同)。
NISA 口座開設状況
NISA口座開設状況をみると、全体の23%(前回22%)となった。資産階級別および年代別に、株式・
投資信託保有率とNISA口座開設率をみると、概ね株式保有率と一致している。このことから投資家に
とって欠かせない制度として定着していることがうかがわれる。
NISAについて、利用状況をお聞かせください。(全体 n=40,000)
(%)
40
46
47
31
40
30
20
23
10
9
4
16
9
7
4
1億円以上
0
1億円未満
全体(n=40,000)
0
40
34
33
19
20代
15
14
44
24
23
14
4000万円未満
10
29
1000万円未満
20
24
300万円未満
30
47
44
55
国内株式保有者
投資信託保有者
NISA口座開設者
8
17
23
21
15
11
年代別
世帯金融資産階級別
5
26
21
70代以上
50
NISA口座開設者
68
63
57
60代
投資信託保有者
50代
国内株式保有者
60
40代
70
50
30代
(%)
全体(n=40,000)
Q)
投資実行状況
NISA口座開設者のうち、2014年非課税枠に対して、60%が投資を行っていると回答。40%が投資
を見送っている。2015年非課税枠に対する投資意向をみると、意向を含めて64%が投資していると回
答。2014年枠よりも、非投資意向の比率が低下しており、稼働率は上昇しているものと見られる。
2016年非課税枠については、「投資意向あり」「投資環境次第」を合わせると、72%となり、更に稼働
率は上昇するものと見られる。
投資実行者の属性をみると、60代以上のシニア層で55%を占めている。株式・投信ともに保有して
いなかった投資未経験者の比率は、8%と微増ながらも、徐々に拡大している。投資信託を投資した割
合は、4割弱に再び高まっている。
Q) NISA口座での投資時期をお答えください。また2016年非課税枠について、投資意向をお知らせくだ
さい。(NISA口座開設者等 n=9,190)
【NISA口座開設者等における投資実行状況】
2014年非課税枠
(%)
45
40
40
40
2015年非課税枠
2016年非課税枠
37
36
36
36
35
30
25
20
16
15
15
5
6
10-12月期
10
7-9月期
9
7
12
5
5
2014年非課税枠(実績)
2015年非課税枠(実績・意向)
非投資
今は予定なし
投資環境次第
投資意向あり
非投資
10-12月期予定
7-9月期
4-6月期
1-3月期
非投資
4-6月期
1-3月期
0
2016年非課税枠(意向)
注:2014年非課税枠については、2014年に口座を開設した者を対象に聴取している(n=7,799)。2015年非課税枠における
10-12月期には、11月調査時点での実行者を含む。
6
【投資実行者における年代別構成比・投資家区分・投資対象別】
<年代別構成比>
20代
50代
30代
60代
<投資家区分>
40代
70歳以上
100%
90%
80%
28%
株式・投信
株式保有
投信保有
株式・投信
両保有
・投信非保有
・株式非保有
両非保有
6%
5%
7%
8%
20%
18%
38%
36%
38%
36%
37%
10月調査
4月調査
11月調査
25%
26%
27%
18%
17%
28%
28%
28%
34%
40%
42%
6月調査
70%
60%
29%
50%
40%
30%
14%
16%
15%
14%
20%
12%
14%
15%
14%
10%
11%
12%
12%
11%
5%
5%
5%
5%
0%
6月調査 10月調査 4月調査 11月調査
2014年
2015年
2014年
2015年
注:投資家区分は、2013年12月末時点を基準にしている(以下、「既存投資家」「投資未経験者」についても同様)。
<投資対象区分>
株式
不動産投信(J-REIT)
上場投資信託(ETF)
投資信託
100%
90%
80%
26%
36%
44%
38%
3%
6%
70%
60%
50%
2%
3%
1%
2%
3%
4%
40%
30%
65%
58%
53%
55%
20%
10%
0%
6月調査
10月調査
4月調査
2014年
11月調査
2015年
7
投資額
2014年非課税枠での投資額は、平均で72万円。2015年枠における投資額(意向額を含む)は、67
万円と投資額はやや低下している。NISA口座で買い付けた投資信託商品の数を聴取すると、平均で
2.2本。年代別にみると、20代や30代では3本以上保有している。これは、毎月積立投資での利用の
際、複数商品を買い付けていることが反映されているものと見られる。
Q) NISA口座での投資について、2014年の実績額、および、2015年の年間投資予定額をそれぞれお
答 え く だ さ い 。 ま た NISA 口 座 で 買 い 付 け た商 品 数 に つ い て 、 お 答 えく ださ い 。 ( 投 資 実 行 者
n=5,661)
【投資実行者における投資額】
2014年非課税枠(左軸)
(万円)
100
2015年非課税枠(左軸)
投信保有数(2014年枠)(右軸)
(数)
4.0
3.6
80
60
72
67
2.2
71
3.0
46
2.8
54 51
79 77
77
2.5
2.4
1.9
40
3.5
3.0
67
61 58
41
81
1.8
2.0
1.5
1.0
20
0.5
0
0.0
平均金額
20代
30代
40代
50代
60代
70歳以上
・商品数
投資実行者・投資意向者
注:なお、投信保有数については、2014年非課税枠において、投信商品を買い付けた者を対象に聴取(n=2,325)
8
毎月積立投資の利用状況
NISA口座で投資した実行者のうち、毎月積立投資を行っている割合は14%と前回並み。20代や
30代での利用は2割強となり、若年層での資産形成としての利用が定着しつつある。毎月の積立投
資額は4万円となり、前回よりも上昇。
Q) NISA口座での投資方法について、一括あるいは数回に分けて投資する方法と毎月一定額を積み立
てて投資する方法のどちらで投資を行っていますか。投資金額もお答えください。(投資実行者
n=5,661)
【投資実行者における毎月積立投資を行っている割合と積立投資額】
2015年4月調査
(%)
30
26
25
22
2015年4月調査
(万円)
5
11月調査
4.4
25
22
4
20
20
20
4.0
3.6
3.2
11
10
10
3.2
3
16
14
1514
4.0
3.7
4.2
3.8
3.4
3.0
2.8
3.0
3.1
2
10
8
1
5
投資実行者・積立投資額
投資実行者
9
70歳以上
60代
50代
40代
毎月積立
70歳以上
60代
50代
40代
30代
20代
毎月積立
30代
0
0
20代
15
11月調査
NISA 口座における投資の成果
投資実行者のうち、売却益・含み益を得た割合は67%と、前回調査と比べて低下。相場調整の影響
が反映されているものと見られる。
全額売却を行った割合は、やや拡大したものの、14%に留まっており、57%が投資した商品をすべ
て保有している。
Q) すでにNISA口座で投資した方にお伺いします。現時点での保有状況と損益についてお答えくださ
い。投資後にすでに売却した場合は、売却した時点の損益をお答えください。まだ売却していない場
合は、市場価格(時価)により、今の損益状況(含み損益)をお知らせください。 (投資実行者
n=5,661)
【投資実行者の投資成果と保有・売却状況】
利益
損失
100%
90%
80%
33
26
15
13
9
24
70%
60%
100%
90%
19
一部売却
2
12
全売却
6
22
80%
14
19
29
15
70%
60%
28
50%
50%
40%
72
30%
20%
保有
わからない(未売却)
48
40%
67
46
86
64
30%
75
57
20%
10%
10%
0%
0%
2014年
6月調査
10月調査
2015年
11月調査
2014年
4月調査
6月調査
投資実行者
10月調査
2015年
4月調査
投資実行者
10
11月調査
非課税期間終了後のロールオーバーに対する認知と利用意向
非課税期間が終了した後、次の年の非課税枠に時価で移管できること(ここでは「ロールオーバー」
と定義)について、半数程度が「知らなかった」と回答。知っていたことも断片的であった。
利用意向は半数がロールオーバーを利用する意向を示した。移管しない場合でも、「新たな投資商
品で非課税運用」との回答も合わせて2割程度となり、「運用を行わない」との回答は4%に留まった。
なお、回答者にはロールオーバーに関する説明を読んだ上で、認知や利用態度を選択している。
Q)NISA口座で投資した投資商品について、非課税期間である5年間が終了する年末には、翌年の非課
税枠に移管することができます。この制度について、ご存知だった事柄をすべてお答えください。(投
資実行者 n=5,661)
【ロールオーバーに対する認知】
0
10
20
30
知っていたこと
翌年の非課税枠に移管できること
50
60
(%)
35
移管の際は、時価評価となること
18
移管には上限額が設定されていること
21
移管で使った分は新規投資ができないこと
知らない
40
15
知らなかった
49
Q) 非課税 期間終 了後の移 管に関する 制度に ついて、利用意 向をお答 えく ださい。 (投資 実行者
n=5,661)
【ロールオーバーに対する利用意向】
0
10
20
30
40
したい
移管
(%)
同じ投資商品を運用したいので、移管したい
37
一部は売却、新投資商品と共に非課税運用
14
しない
13
課税口座で継続保有、新たな商品で非課税運用
すべて売却し、非課税運用を行わない
不明
移管
売却して、新たな商品で非課税運用
わからない
11
10
4
22
ジュニアNISAに対する認知と利用意向
2016年から始まるジュニアNISAに対する認知状況をみると、名前のみの認知を含めて、20歳未満
の子や孫がいる親・祖父母で4割弱となり、前回調査(2割強)よりも上昇。NISA口座開設者では更に7
割程度に達しており、NISA口座開設者には周知されつつある。
利用意向率では、親・祖父母で15%となり、前回調査と比べて小幅上昇。NISA口座非開設者で利用
意向が高まっており、制度の認知と合わせて徐々に関心が高まっている。
Q) あなたは、ジュニアNISAについて、ご存知ですか。(全体 n=40,000)
【ジュニアNISAに対する認知状況】
名前・内容も知っている
2015年4月調査
0%
4
親・祖父母
5
NISA口座開設者
全体(n=40,000)
11月調査
20%
全体(n=40,000)
親・祖父母
親・祖父母
親・祖父母
NISA口座開設者
名前は聞いたことがある
40%
知らない
60%
17
80%
79
18
77
13
34
8
53
26
10
100%
66
27
63
25
47
注:「親・祖父母」は、20歳未満の子や孫がいる親・祖父母(以下、同)。
12
29
Q) ジュニアNISAが新たに発足した場合、20歳未満の子や孫への投資資金の贈与などを通じて利用し
たい(あるいは、利用させたい)でしょうか。(全体 n=40,000)
【ジュニアNISAに対する利用意向】
利用意向あり
0%
2015年4月調査
全体(n=40,000)
10
親・祖父母
NISA口座開設者
親・祖父母
全体(n=40,000)
親・祖父母
NISA非開設者
40%
60%
25
8
61
24
25
11
47
67
33
15
56
26
59
28
11
80%
57
29
親・祖父母
NISA口座開設者
親・祖父母
わからない
32
14
親・祖父母
NISA非開設者
11月調査
20%
利用意向なし
26
25
46
64
注:なお、回答者はジュニアNISAに対する制度説明を読み込んだ上で、利用態度を選択している。
13
100%
ジュニアNISAの利用目的と子・孫の年代
ジュニアNISA利用意向者に対して、利用目的を聴取したところ、「贈与のいい機会」「暦年贈与(基礎
控除の活用)」との目的に次いで、「教育資金形成」となった。親だけでなく、祖父母でもその意識が高
い。
ジュニアNISA利用意向者の子や孫の年代をみると、小学生で3割弱、就学未満で4割弱となってお
り、子や孫が小さいことも、教育資金形成のための利用を意識しているものと見られる。
Q) ジュニアNISAについて利用意向のある方に伺います。ジュニアNISAの利用目的はどのようなもので
しょうか。(ジュニアNISA利用意向者 n=4,357)
【ジュニアNISA利用意向者における利用目的(複数回答)】
贈与機会
暦年贈与
教育資金
金融資産保有
世帯利用
投資教育
祖父母資金
成人時に一
世帯全体で
経済・投資
祖父母から
定の金融資
非課税運用
教育を受け
の贈与資金
産を保有さ
を活用する
る機会が得
を親として
せたい
ため
られる
制度利用
結婚資金
その他
20歳未満の
子や孫への
非課税贈与
子・孫がいる
生前贈与の
の基礎控除
NISA口座
いい機会と
を活用する
開設者
なる
ため
52.7
21.5
20.9
16.9
16.1
11.0
10.1
8.3
6.5
贈与機会
暦年贈与
教育資金
金融資産保有
世帯利用
投資教育
祖父母資金
結婚資金
その他
49.0
21.8
20.4
18.5
17.5
11.8
11.1
9.3
7.4
贈与機会
教育資金
暦年贈与
金融資産保有
世帯利用
投資教育
祖父母資金
結婚資金
その他
61.0
21.9
21.6
13.8
13.4
9.8
8.6
6.9
4.9
(%)
親
祖父母
(%)
(%)
子や孫の教
育資金を準
備するため
子や孫の結
婚資金を準
その他
備するため
Q)ジュニアNISAの利用の対象となる子や孫の具体的な年齢をお知らせください。尚、年齢は制度が始ま
る2016年4月時点での年齢をお答えください。(ジュニアNISA利用意向者 n=4,357)
【ジュニアNISA利用意向者の20歳未満の子・孫の年代】
(%)
25
20
17
20
15
15
13
12
10
14
9
5
0
新
生
児
~
2
歳
0-2歳
小
学
校
入
学
未
満
3
歳
以
上
~
3-5歳
小
学
1
~
3
年
生
小
学
4
~
6
年
生
中
学
生
高
校
生
高
校
卒
業
以
上
6-8歳
9-11歳
12-14歳
15-17歳
18-19歳
ジュニアNISA口座開設者本人の学年・年齢
14
ジュニアNISAの利用形態
ジュニアNISA利用意向者に対して、利用形態を聴取したところ、4割程度が「祖父母からの贈与資金
を親が運用管理すること」を想定。ただし別居の孫がいる祖父母では、自らの贈与資金を、自ら運用管
理する意向が3割を占めており、家族の姿が制度利用にも反映されるものと見られる。
Q) ジュニアNISAについて利用意向のある方に伺います。ジュニアNISAの運用資金は、親や祖父母な
どからの贈与資金で主にまかなうことになりますが、利用形態については以下のうち、どのようなイ
メージを持っているのでしょうか。(ジュニアNISA利用意向者 n=4,357)
【ジュニアNISA利用意向者における利用形態】
0
10
20
30
40
50
(%)
贈与資金:祖父母
38
運用管理:親
17
16
ジュニアNISA利用意向者
贈与資金:祖父母
運用管理:祖父母
14
贈与資金:親
運用管理:親
12
5
11
10
10
贈与資金:祖父母や親
運用管理:親
8
9
9
贈与資金:祖父母
運用:子(親同意)
6
贈与資金:親
運用:子(親同意)
5
7
24
41
40
31
17
ジュニアNISA利用意向者
親(子がいる)
祖父母(同居の孫)
10
祖父母(別居の孫)
8
8
15
46
ジュニアNISAにおける投資意向額と投資対象
ジュニアNISA利用意向者に対して、投資意向額は平均で32万円程度。(成人)NISA口座開設者で
41万円となり、年80万円の非課税枠に対して慎重な姿勢にある。
ジュニアNISA利用意向者の(成人)NISA口座とジュニアNISA口座での投資対象を比較すると、投
資信託を投資対象としている比率が高く、ジュニアNISAでは投資信託の活用が期待される。
Q)ジュニアNISAでは年間80万円までの非課税投資枠となっています。あなたは、ジュニアNISAでは、ど
れくらいの贈与資金・運用資金を拠出するつもりでしょうか。(ジュニアNISA利用意向者 n=4,357)
【ジュニアNISA利用意向者における投資意向額】
10万円程度
60万円程度
100%
80%
60%
13
40%
20%
20万円程度
70万円程度
16
16
15
14
9
10
34
32
42
44
30万円程度
80万円
40万円程度
平均額(右軸)
24
50万円程度
(万円)
80
14
25
22
11
21
12
41
10
12
60
19
12
22
41
12
40
30
11
13
11
27
28
46
10
40
20
30
0%
0
2015年
11月調査
2015年
4月調査
11月調査
4月調査
ジュニアNISA
親自身
祖父母自身
資金拠出
資金拠出
NISA口座開設者
親・祖父母
利用意向者
Q)今後NISA口座、ジュニアNISA口座で保有または購入したい株式・投資信託はどのようなものでしょう
か。
【ジュニアNISA利用意向者における(成人)NISA口座とジュニアNISA口座の投資対象】
(%)
60
成人NISA
53
47
50
40
31
30
ジュニアNISA
44
25
40
27
18
20
10
3
9
3
3
6
3
上場投資信託
株式投資信託
株式投資
不動産投資信託
海外市場
株主優待
値上がり期待
配当期待
0
J-REIT
ETF
投資信託
ジュニアNISA利用意向者のNISA口座・ジュニアNISA口座投資対象商品 (複数回答)
16
【調査概要】
■調査目的
NISAや投資信託について、幅広い層での認知や利用意向等を聴取し、投資家の意識を把握するこ
と。
■調査対象・サンプル数
事前調査(40,000サンプル):20歳以上の男女(調査会社インテージに登録しているモニター)から4
万サンプルを対象に調査を実施。NISAに関する認知や利用意向などを調査。なおサンプル構成に
ついて、平成22年度国勢調査や最近の人口統計における年代別構成比に合わせ、ウエイトバックと
いうサンプル数補正をおこなった上で集計処理を行っている。
【性年代別サンプル数】
20代
5,258
男性
女性
2,519 2,739
30代
6,686
男性
女性
3,379 3,307
40代
7,860
男性
女性
3,987 3,873
50代
6,580
男性
女性
3,296 3,284
60代
7,704
男性
女性
3,872 3,832
70代以上
合計
5,912
40,000
男性
女性
男性
女性
4,089 1,823 21,142 18,858
■調査地域
全国(インターネット調査)
■調査時期
2015年11月20日~11月30日
■調査機関
調査主体:野村アセットマネジメント株式会社
※
調査実施機関:株式会社インテージ
過去の調査結果については、野村アセットマネジメントのNISA情報サイトに掲載しています。
URL:http://www.nomura-am.co.jp/NISA/report/
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