第3回沖縄県地域医療構想検討会議 平成27年10月29日 沖縄赤十字病院が担う機能と役割 病院長 髙良 英一 沖縄赤十字病院 1 沖縄赤十字病院の理念・基本方針 【基本理念】 赤十字の博愛の心が伝わる病院を目指して 【基本方針】 １．私達は、患者さんの益することのみに医療技術を提供します。 ２．私達は、信頼される医療が行えるように日々研鑽し、快適な 療養環境を創ります。 ３．私達は、地域と連携を密にし県民の健康増進に貢献できる医 療活動を追求します。 沖縄赤十字病院 2 病院沿革 1952年 7月 琉球臨時厚生協会経営による「厚生協会診療所」とし （昭和27年） て那覇市美栄橋に設立。 1953年 12月 米国民政府より「厚生協会病院」として許可される。 （昭和28年） （32床） 1959年 11月 琉球臨時厚生協会の名称を「沖縄赤十字社」に改めた （昭和34年） ことに伴い、「沖縄赤十字病院」に改称。（64床） 1972年 6月 本土復帰実現により 「沖縄赤十字社」から「日本赤 （昭和47年） 十字社」へ組織移管。（204床） 1978年 7月 第二次沖縄県振興開発計画に基づき、 那覇市古波蔵 （昭和53年） へ移転。（204床） 1985年 2月 新病棟の増築等により許可病床319床。 （昭和60年） 2010年 7月 那覇市不儀（旧県立那覇病院跡地）に新築移転する。 （平成22年） （314床） 沖縄赤十字病院 3 病院概要 ◇外観図 日本赤十字社沖縄県支部 （管理棟５階） 沖縄赤十字病院 病院棟 （７階建） 管理棟 （３階会議室 ３室、４階事務室 ） 沖縄県赤十字血液センター ◇許可病床314床（ICU6床 HCU8床 NICU6床 GCU8床 一般286床） 沖縄赤十字病院 4 病院概要 ◇部門配置図 西病棟 東病棟 7 階 ﾘﾊﾋﾞﾘﾃｰｼｮﾝ科・リハビリ室・栄養課・厨房 管理棟 6 階 整形外科（39） 循環器内科（16） 血液内科（30）代謝内科（8） 眼科（4）全科（2） 日本赤十字社 沖縄県支部 5 階 呼吸器内科（28）外科（14） 耳鼻咽喉科（6）泌尿器科（6） 消化器内科（32）外科（22） 院長・副院長執務 室・看護部事務室・ 総務課・会計課・ 施設課 4 階 脳神経外科（31）小児科（10） 皮膚科（3）歯科口腔外科（5） NICU（6）GCU（8） 産婦人科（30） 会議室 3 階 ICU（6）・HCU（8）・手術室・ 医局・中央材料室・透析室・臨床工学技術課 レストラン 2 階 外来診療室・処置室（産婦人科・泌尿器科・耳鼻咽喉科・歯科口腔外 科）・医療社会事業部・健康管理センター・内視鏡センター・ 臨床検査課・病理検査課・薬剤部・用度課 災害救護倉庫 ｺﾝﾋﾞﾆｴﾝｽｽﾄｱ 1 階 外来診療室・処置室（内科・外科・整形外科・脳神経外科・救急）CT・ MRI室・放射線治療室・採血室・放射線科・地域医療連携室・医事課 経営企画情報課・患者図書室・防災管理センター・中央監視室 沖縄赤十字病院 5 病院概要 ◇指定・認定医療機関 地域医療支援病院／地域災害拠点病院／地域周産期母子医療センター／DMAT指 定病院／日本医療機能評価機構認定病院（3rdG.ver1.0）／臨床研修指定病院 ／健康保険医療機関指定病院／国民健康保険療養取扱指定機関／母子保護法委 託医療機関／母体保護法による医療指定病院／結核予防法による医療指定病院 ／労働者災害補償保険法による医療指定病院／公害保健被害補償法による医療 指定病院／地方公務員災害補償法による医療指定病院／特定疾患治療研究医療 機関／重傷者の看護及び重傷者の収容基準承認医療機関／原子爆弾被爆者の医 療等に関する法律の一般疾病医療機関／小児慢性特定疾患治療研究医療機関／ 児童福祉法による助産師施設指定病院／予防接種法指定医療機関／更生医療指 定医療機関／育成医療指定医療機関／生活保護者指定医療機関／身体障害者運 動療法の施設基準承認病院 沖縄赤十字病院 6 病院概要 ◇学会認定教育施設 日本内科学会 認定制度教育関連病院 日本脳神経外科学会 専門医認定指定訓練場所 日本循環器学会 認定循環器専門医研修施設 日本脳神経血管内治療学会 研修施設 日本呼吸器学会 認定施設 日本産婦人科学会 卒後研修指導施設 日本呼吸器外科学会 関連施設 日本泌尿器科学会 専門医教育施設 日本外科学会 外科専門医制度認定修練施設 日本がん治療認定医機構 認定研修施設 日本胸部外科学会 専門医修練施設 日本救急医学会 専門医指定施設 日本乳癌学会 専門医制度認定施設 日本皮膚科学会 認定専門医研修施設 日本消化器病学会 関連施設 日本口腔外科学会 准研修施設 日本消化器外科学会 専門医修練施設 日本臨床細胞学会 認定施設 日本消化器内視鏡学会 専門医制度認定指導施設 日本麻酔科学会 麻酔科認定病院 日本整形外科学会 認定医制度研修施設 日本経静脈経腸栄養学会 NST稼働認定施設 沖縄赤十字病院 7 病院概要 ◇診療科 内科 消化器内科 呼吸器内科 循環器内科 血液内科 小児科 外科 消化器外科 呼吸器外科 乳腺外科 脳神経外科 神経内科 整形外科 産婦人科 泌尿器科 耳鼻咽喉科 皮膚科 眼科 歯科口腔外科 麻酔科 放射線科 病理診断科 ﾘﾊﾋﾞﾘﾃｰｼｮﾝ科 救急部 沖縄赤十字病院 8 病院概要 ◇専門外来・専門分野 内 科 消化器、呼吸器、血液、循環器、丌整脈、腎臓、糖尿病 外 科 消化器、肝胆膵、呼吸器、胸部、乳腺・甲状腺、内視鏡外科、 食道、腹腔・胸腔鏡下手術 小 児 科 循環器、神経、アレルギー、未熟児検診、NICU、GCU 産 婦 人 科 周産期、助産師外来、丌妊症、更年期、腹腔鏡下手術 脳神経外科 てんかん、血管内治療、脳血管疾患、神経筋疾患、脳血管内手術 神 経 内 科 認知症、禁煙 泌 尿 器 科 男性更年期、男性性機能、漢方 整 形 外 科 肩関節、股関節、膝関節、骨粗鬆症、手外科、足の外科、小児整形、 リウマチ 皮 眼 膚 科 アトピー、湿疹皮膚炎、帯状疱疹、蕁麻疹、にきび、水虫 科 義眼、糖尿病網膜症、網膜血管障害、白内障、緑内障、レーザー手術 放 射 線 科 放射線治療、画像診断 沖縄赤十字病院 9 当院の役割と機能 ◇所在地 那覇市与儀１－３－１ 半径３Km圏内でほぼ那覇市の全域をカバーできる 中心的位置にあります。 沖縄県庁まで車で約8分、高速自動車道（那覇 IC）まで約10分、那覇空港まで約19分と主要機関等 に近く、また交通の利便性も良い場所にあります。 医 療 救 地 域 医 療 支 援 病 院 地 地域周産期母子医療センター 赤 十 字 と し て の 救 護 活 動 沖縄赤十字病院 域 災 護 害 拠 点 病 院 10 当院の役割と機能 医療① 手術治療 腹腔鏡・胸腔鏡手術 がんの 治療 主に胃癌、大腸癌、肺癌等で 多くの症例数 ※内視鏡外科技術認定医による質の高い医療技術 を提供しています。 内 視 鏡 的 治 療 主に消化管粘膜内癌 薬物治療 化 【 主 な 診 療 科 】 外 科 ・ 内 科 産婦人科・脳神経外科 泌尿器科・耳鼻咽喉科 皮膚科・歯科口腔外科 学 療 法 無 菌 治 療 室 外来化学療法室 血液のがんに対応 放射線治療 放射線治療装置 沖縄赤十字病院 11 当院の役割と機能 医療② 脳血管系疾患 rｔ-PAによる治療 脳・心血管 疾患の治療 脳 血 管 内 手 術 脳梗塞 「切らない」脳血管手術 脳動脈瘤、等 ※日本脳血管内治療学会認定医・指導医による 質の高い医療技術を提供しています。 循環器系疾患 心 カ テ 検 査 狭心症、急性心筋梗塞 血 管 内 治 療 緊急PCI等 【 主 な 診 療 科 】 脳神経外科・循環器内科 初期治療までの時間が重要 沖縄赤十字病院 12 当院の役割と機能 医療③ 周産期疾患 周産期・小児 の治療 母体搬送受け入れ 74件（H26年度） 合 併 症 妊 娠 妊娠高血圧症、妊娠糖尿病 母 助産師 乳 外 来 小児疾患 【 主 な 診 療 科 】 新生児特定集中治療室 NICU6床 新 生 児 回 復 室 GCU8床 産婦人科・小児科 沖縄赤十字病院 13 当院の役割と機能 医療④ 救急医療 救急・その他 の治療 【 主 な 診 療 科 】 救急部・内科 神経内科 等 救急搬送受け入れ 年間約2,500件 ﾄﾞｸﾀｰﾍﾘ受け入れ 13件（平成26年度） 沖縄県ヘリコプター等 添乗医師等確保事業 12件（平成26年度） 洋 通算61回の出動 上 救 急 チーム医療・その他 緩和ケアチーム 糖 尿 病 外 来 認 知 症 外 来 沖縄赤十字病院 14 当院の役割と機能 医療⑤ ◇洋上救急（通算61回） 派遣医師62名・看護師50名 今年度10月の洋上救急制度創設３０周年記念式典において、洋上 救急功労に係る評価基準を遙かに超える功労があったと認められる 医療機関として日本医科大学付属病院、東海大学医学部付属病院と ともに、名誉総裁表彰を憲仁親王妃久子殿下より賜りました。 沖縄赤十字病院 15 当院の役割と機能 ◇災害救護活動 救護① 赤十字としての大きな使命 地域災害拠点病院 災害時に地域医療の中心 DMAT2隊（12名） 統括DMATの資格をもつ医師が在籍。 救護活動と訓練 救護活動の実働と訓練 国 際 救 援 活 動 他国へ職員を派遣 【 医 療 救 護 班 】 医療救護班5隊（30名）と 沖縄県支部職員、血液セン ターの職員が協働 ※統括DMAT隊員・・・DMAT本部の責任者としての活動資格を有する者 沖縄赤十字病院 16 当院の役割と機能 救護② ◇主な災害時救護活動 昭和48年11月 流海観光ビル建設現場陥没事故へ医療救護班を派遣 昭和49年 3月 聖マタイ保育園不発弾爆発事故へ医療救護班を派遣 平成 7年 1月 阪神・淡路大震災へ医療救護班を派遣 平成16年 8月 沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事故へ医療救護班を派遣 平成16年 11月 新潟中越沖地震へ医療救護班、こころのケア班を派遣 平成17年 6月 小谷園土砂災害（南城市）へ医療救護班派遣 平成18年 6月 中城村、那覇市、土砂災害の避難住民へこころのケア班を派遣 平成19年 8月 那覇空港中華航空機炎上事故へ医療救護班を派遣 平成21年 8月 ガーブ川鉄砲水事故へ医療救護班を派遣 平成23年 3月 東日本大震災 宮城県石巻市へ医療救護班6個班（～9月） こころのケア班4個班、看護業務支援派遣、ER看護師派遣 沖縄赤十字病院 17 当院の役割と機能 救護③ ◇災害時想定訓練 多数傷病者受け入れ訓練 救 護 班 訓 練 県 内 開 催 の 訓 練 災害レベルを想定し、傷病者数 に応じた訓練 こころのケア研修会、主事対象研修会 日赤沖縄県支部救護訓練、 九州八県支部合同災害救護訓練 等 沖縄県総合防災訓練、 美ら島レスキュー、 航空機事故総合訓練、 大型旅客船事故対応訓練 等 沖縄赤十字病院 18 当院の役割と機能 救護④ 多数傷病者受け入れ訓練 当院では、大規模災害時や大規模事敀の際に発生する多数の傷病者の受け入れに重点 をおき、災害時の対応スキル向上を目的に「多数傷病者受入訓練」を実施しています。 災害対策本部 トリアージエリア 緑（軽傷）エリア 黄（中等症）エリア 赤（重症）エリア 災害時 医療ガス配管 沖縄赤十字病院 19 当院の役割と機能 救護⑤ ◇国際救援活動 平成6年 平成16年 平成19年 平成20年 平成24年 平成27年 アフガニスタン難民救護事業へ派遣 ケニアロビディン戦外科病棟へ派遣 パラオ赤十字社へ救急法等講習普及支援事業へ派遣 フィリピン共和国キリノ州地域医療支援事業へ派遣 イエメン紛争犠牲者救援事業へ派遣 南スーダン紛争犠牲者救援事業へ派遣 沖縄赤十字病院 20 これからの沖縄赤十字病院 私たちはこれからも赤十字の精神で患者と向き合っていく 沖縄赤十字病院 21
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