JA 通信 Public Relations Magazine JA は、地域にくらす一人ひとりの「あってよかった」を創造します。 【新春特別座談会】 次世代リーダーと語る これからの農業とJA ふるさと産品平成27年を振り返る 第17回JA女性大会・家の光大会 1 vol.213 2016 な 歯 を 食 い し ば っ て 頑 張 っ て い ま す。 「私 利私欲」「自分だけが良ければいい」とい うかつて我々が忌み嫌った風潮が、資本主 義原理のもとに「経営マインド」という言 葉に置き換えられ、公益や協力といった協 同組合の根幹がどこか古くさく、時代遅れ の考え方のように扱われるようになってき ました。 そんなことがあっていいはずはありませ ん。このような時代だからこそ、協同の精 神に立脚し、新たな時代に向かって希望の 光を我々の手で作っていかなければならな いのです。 個人では乗り越えることのできない壁や 解決できない課題が、現実にはたくさんあ ります。個人ではやりたいことは何でもで 謹 ん で 新 春 の お 慶 び を 申 し 上 げ ま す 。 きますが、そこには限界があります。しか 昨 年 は T P P 交 渉 の 大 筋 合 意 や 農 協 改 革 の進展など激動の一年でした。現政権は農 し、組織ではやってみたいことが全てでき 業を成長戦略の一つとして掲げ、それを新 るわけではありませんが、個人ではできな しい時代への大きな布石のようにアナウン いこともできる可能性が十分にあります。 スしていますが、地方に住む我々にとって 「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行 は大きな不安を予感させるものが多いよう きたければみんなで行け」ということわざ に思 わ れ ま す 。 があります。今こそ組合員の皆様と協同の その農業政策に至っては、今までの農政 精神のもとに結集し、大いに議論すること を総括することもなく、生産現場で汗をか が、この地域で誇りある農を継いでいくた き知恵をふりしぼりながら長い間頑張って めに最も重要なことであると肝に命じてい きた人たちに対する敬意も温かさも感じら ます。 れま せ ん 。 こ れ か ら を 担 う 若 い 人 た ち に 対 当農協は組合員の皆様から安心して任せ しては無責 任な将来展望を語ると ともに、 ていただける農協であり続けるため、役職 農業は成長産業であると言いながらも、札 員一同、「頭は低く、足は軽く、心は熱く」 束で我々農家のほおをたたくような安易な を行動指針としてこれからも頑張ってまい 政策 ば か り で す 。 ります。引き続きのご指導・ご鞭撻を賜り ますようお願い申し上げまして、年頭のあ いさつと致します。 秋田ふるさと農業協同組合 代表理事組合長 今 農 業 は 厳 し い 環 境 に あ り ま す 。 そ し て 今ま で も ず っ と そ う で し た 。 そ れ で も み ん 小田嶋 契 理 事 (大雄地区担当) 事 藤 原 英 樹 柿 山 本 輝 悦 﨑 孝 一 髙 橋 柳 作 菊 地 寛 之 髙 田 孝 髙 小 野 太 咲 橋 稔 初春のお慶びを 申し上げます 小田嶋 契 理事 代表理事組合長 代 表 理 事 専 務 佐 藤 誠 一 理 (大森地区担当) 事 事 (十文字地区担当) 鈴 木 敏 美 田 中 隆 佐 藤 レイ子 (増田地区担当) 理 事 中 村 正 子 理事 理 理 理事 理 事 理事 理 事 代 表 理 事 専 務 鷹 田 直 会 長 木 村 一 男 (秋 田県 農業 協同 組合 中央会会長) 本 間 恒 (金沢地区担当) 加 藤 堅之助 理事 事 理 佐 藤 忠太郎 髙 階 ヤス子 髙 𣘺 英 俊 柴 田 多 一 事 理 (横手地区担当) 事 理 理事 理 事 理 事 赤 川 昭 夫 監 事 代 髙 𣘺 康 夫 表 柴 監 事 佐々木 哲 也 柿 﨑 大二朗 監 事 菊 地 喜久男 理事 (山内地区担当) 野 中 長 一 田 忍 理 事 橋 本 暁 監 事 大久保 清 助 理 事 高 橋 司 監 事 佐 藤 和 弘 (平鹿地区担当) 理 事 監 事 理事 理事 (里見地区担当) 佐 藤 芳 夫 福 岡 正 樹 皆 方 均 理 事 (雄物川地区担当) 常 勤 監 事 田 口 哲 小 野 理事 堀 田 忠 久 員 外 監 事 理 事 高 橋 康 男 佐左衞門 理 事 2 2016.1 JA通信 ※誌面スペースの都合上、本号では目次を省略させていただきます。ご了承下さい。 今こそ 「協同の精神」 の もとに結集を 組合長あいさつ 【新春特別座談会】 次世代リーダーと語る これからの農業とJA TPPや農協改革など、農業やJAのあり方が問われている昨今。 食と農、次世代をつなぐ農業協同組合としてどのように今後の地域農業を描くのか、 今がまさに分岐点といえます。 こうした中、当JA管内の次世代リーダーは今後の展望をどのように捉えているので しょうか。これからの地域と農業、そしてJAについて、昨年度の役員改選で新たに当 JA理事に就任した4名の若手理事と小田嶋組合長が語り合いました。 ――役員になったきっかけや 動機について改めてお聞かせ らと考えました。 長や地区の役員の方から推してい 任するケースが多いですが、同部 は通常、JA女性部長経験者が就 を押してもらいました。女性理事 のだから、やってみたら」と背中 夫から「また声をかけてもらえた か し、 今 回 ま た お 話 を い た だ き、 い、お断りしてしまいました。し 事などがある中では厳しいと思 実は前回、周囲の方から声をか けていただきましたが、農業や家 中村「先輩方への恩返しに」 とはもちろん、地域に対して何か 問に思う農業経営の中身を知るこ です。自分が農業をやっていて疑 ださるなら、というのがきっかけ ててくれていた方がそう言ってく 褒められたことのない、厳しく育 言っていただき、それまで一度も の 方 か ら「 や っ て み な さ い 」 と しかし、身近で働くベテラン農家 理 で す 」 と お 断 り し て い ま し た。 あ り ま し た が、「 私 に は と て も 無 私も周りの方に推していただい たという点は同じです。実は、 2、 柿﨑「地域に貢献したい」 ただいたことで、その方たちへの 貢献できるのであれば挑戦しよう ください 恩返しができればと感じ、分から と思い、決意しました。 る一組合員として要望していくよ りは、運営する側に回ったほうが 良いと思いました。JAは農家の 営農のみならず、 インフラや生活、 コミュニティの維持といった側面 も大きいので、そこに関われるの であれば、やってみたいことのい くつかが実現できると考えたのが きっかけです。 小田嶋組合長(以下「組合長」) 「 J A は 経 営 体 で あ り、 組 織 体 で あり、運動体」 JA女性部の次世代をけん引す る中村理事は「運動体」としての J A が、 柿 﨑 理 事 や 藤 原 理 事 は 営農や後継者育成などの観点か ら「組織体」としてのJAが、さ 子どもを育てていく上で、また この地域で暮らしていく生活者と 高橋「JAの多様な役割を実感」 であり、運動体です。同一の組織 す。JAは経営体であり、組織体 ら「経営体」としてのJAが、そ らに高橋理事は経営者的観点か して、地元でできることは何かと でありながら、それぞれ異なる動 3度ほどお話をいただいたことが ないながらも勉強しながらやって 私も周囲の方から背中を押して いただきました。JA青年部長な 考えたときに、一つのツールとし 機からJA理事に就任されてお みようと思いました。 ど を 経 験 さ せ て い た だ い た 中 で、 てJAの役割は大きいと考えまし り、見る角度が多様であることは れぞれ入口になっていると思いま 地域農業における後継者不足の課 た。そうであれば、ユーザーであ 藤原「後継者不足を懸念」 題に共に立ち向かうことができた 4 2016.1 JA通信 【新春特別座談会】 次世代リーダーと語る これからの農業とJA せていましたか。また、理事 ような機会で理事と顔を合わ ――理事に就任する前、どの とても参考になります。 なかったように思います。 だったかというと、私もそうでは し た が、 業 務 と い う 意 味 で 身 近 同級生のお父さんが理事を務め ていたので身近な存在ではありま 柿﨑「関心を示していなかった」 同じ地区から理事に就任されて いる方がいて、存在としては身近 員と同じ」 は身近な存在でしたか 前組合長が地元の方だったこと もあり、知人を介してお話をさせ だったように思いますが、座談会 藤原「お会いする機会は他の組合 て い た だ く 機 会 は あ り ま し た が、 組合長「周囲からの推薦はJAへ の関心の表れ」 皆さんにとってJA理事という 存在はそれほど身近なものではな かったにも関わらず、こうして昨 年度の改選から新役員として就任 し て い た だ き、 感 謝 し て い ま す。 皆さんに共通しているのは、JA ので、同部員の先輩方からJA理 薦 が き っ か け に な っ て い る こ と。 メージはなくても、周りからの推 の理事に対してはっきりとしたイ 事の役割なども含めて勉強させて 地域の方たちが、本人が決断する は じ め は 全 く そ の 気 が な く と も、 しています。 越えて「ならばやってみよう」と いただくことが多く、とても感謝 周りの方と話していて強く感じ ているのは、今、JAは営農が中 いう気持ちになる経緯は、多くの やJA関連の会議など、お会いす 心となっているように思います 場合に共通しているようです。そ その業務内容にこちらとしても関 が、これからは暮らしのためのJ れは言い換えれば、周囲の方がJ る機会は他の組合員の方と同じ Aでないといけないと思っていま Aに関心を持っている証拠で、地 心を示していたわけではなかった す。もちろん、農業はこの地域の 域がJAを必要としていることの 戸 に 対 し て、 集 落 営 農 や 法 人、 す。正組合員戸数約1万3000 まで推してくれて、そこから踏み 中村「JA女性部の先輩方から理 基幹産業ですから、農業を軸とし 表れといえると思います。 だったように思います。そういっ 事の役割を学んだ」 ていくのはもちろんですが、JA ので、理事という役割を通して関 理事になる前、理事の方と直接 お会いする機会はほとんどありま 事業として見た場合には、もっと さて、当JA管内の組合員の状 況を見てみると、担い手といわれ た意味では、理事の方とお会いす せ ん で し た。 J A 女 性 部 フ レ ッ 地域に対して総合的な立場でやっ る経営体は全体の1割にあたりま た気がします。 シュ部会長を務めていた頃に、J ていく必要があると感じていま わりが深かったかといえば、そう JA青年部長、秋田県JA青年 部協議会副委員長を経験。農事 組合法人「きずな」理事。S 47年生まれ、十文字地区 A地区運営委員会などでお会いす る機会は私もそれほど多くなかっ 理事 す。 ではなかったように思います。 高橋「業務面ではやや遠い存在」 JA女性部フレッシュ部会長な どを歴任後、女性理事として就 任。S38年生まれ、山内地区 藤原 英樹 る程度でした。しかし、女性部の ネットワークは本当に広く深いも 2016.1 JA通信 5 理事 中村 正子 JA青年部員、JAきのこ総合 部会員としての活動のほか、横 手青年会議所理事長なども経 験。S50年生まれ、平鹿地区 認定農業者などの経営体は約 1300。そして、それら経営体 が営農経済事業の5割を担ってい る こ と が 分 か り ま し た。 つ ま り、 営農経済の事業利用者は、組合員 中村「地域農業振興は行政とJA 両輪でこそ実現可能」 一組合員としては知り得なかっ たJA組織内のことを知り、JA 職員の頑張りを知ることができて います。だからこそ、私はもっと アンテナを高く張って耳を傾けて いかないといけないと思っていま す。私は行政をはじめとする地域 づくりにかねてから関わらせてい ただいておりますが、地域農業振 興は行政とJAが両輪で行ってこ そ果たすことができると改めて感 を感じています。 藤原「法人とJAのより良い共存、 共生のあり方を模索中」 JAの理事になる前、自分たち の地区で農業法人が立ち上がりま した。私は現在、両方の理事を務 め て お り ま す が、 法 人 と し て 向 かっていくべき方向とJAとして 向 か っ て い く べ き 方 向 と の 間 で、 正直ジレンマを感じることもあり ます。法人としての利益追求や組 織の維持がある一方で、JAとし て果たすべき責務もあります。そ の中で良好な共存、共生のあり方 り、むしろ金融共済や福祉といっ います。中村理事のおっしゃる通 まりにも大きいですし、事業も総 やりがいを非常に感じていま す。JAは一事業者と呼ぶにはあ で地域はもっと良くなる」 高橋「JAの立ち居振る舞い次第 えます。協同組合について勉強し その問題は、JAの役員をやっ ていると必ず当たる壁の一つとい じています。 た暮らしの部分が全組合員に関わ 合的に展開しており、幅広い業種 ていくと、いつか見えてくるかも は何かと、日々自らに問い続けて ることです。これらの充実は今後 があります。だからこそ、JAの しれません。また、 そこを勉強し、 の中では限られた方になってきて ますます大切になってくると私も 立ち居振る舞い次第で地域をより 見つけていくのがJA理事として 組合長「JA理事としての課題」 います。 ――JA理事に就任されて1 良くすることができるということ の課題ともいえます。 感じています。 年半が経ちました。所感をお を感じるので、面白いというと失 聞かせください 礼になりますが、大きなやりがい 柿﨑「視野が広がり、食農教育に も貪欲になった」 私は理事になってから、視野が 広がってきたように思います。以 前は、自分の経営や身近な地域に 対して考えることが多かったです が、就任後は地域の農業について 横手市全域で捉えるようになりま した。 また、親として子供たちの将来 に対してできること、例えば農業 体験などの指導的な役割はお話が あれば積極的に受けて、自分がで きる範囲で貪欲に伝えるようにな 6 2016.1 JA通信 理事 高橋 司 【新春特別座談会】 次世代リーダーと語る これからの農業とJA も同じようなものを食べさせると な っ た と き、 自 分 の 子 供 た ち に 大 切 で す。 子 供 た ち が 将 来 親 に にあることを知ってもらうことが に、安全安心な農業と農家が身近 りました。まずは地元の子供たち え ば、 フ レ ッ シ ュ 部 会 で は 毎 年、 を深めることができています。例 借りしてそれぞれがつながり、絆 いる方が多く、この組織の名をお 性部フレッシュ部会はお勤めして その一方で次世代層であるJA女 とが大切だとも思っています。 組合長をはじめ「笑顔」でいるこ そ し て そ の た め に は、 私 た ち も、 い た だ け る J A を 創 り た い で す。 Aに行けば元気になる」といって 思います。地域の方たちから「J わっていけるかも重要だと考えて 若手に対して、JAが今後どう関 でなく、市域で自ら頑張っている すが、JAを拠点にする若手だけ 育成を重要なテーマに掲げていま 思います。また、私は若手農家の 農産物の販売について、自分で 売れるという方を否定するという 組合長「安心感こそが重要」 めていきたいです。 います。今後、ぜひその議論も深 山内地区で秋に開かれる「いもの に磨き挙げていきましょう。 として機能していけるよう、さら JAは農家の拠り所であるとと もに、地域にとっての心の拠り所 よ 思います。だからこそ、この地元 います。通常では出荷しない、い 組合長「地域の心の拠り所に」 こまつり」に か、子供たちが地元の農業につい ものこの「親芋」を拾ってきて春 年以上、出店して にどれだけ素晴らしいものがある て「知る」という経験は一生の財 巻きや素揚げなどにして販売する の で は な く、 お っ し ゃ る と お り、 そうした方からも安心して任せて レッシュ部会においても同じ課 策という点では、JA女性部やフ いきいきとしています。次世代対 ういった事業を通して皆が本当に き る 方 に と っ て も、「 J A に 出 荷 しかし、自分で売り先の確保がで ぎ な い と い う 考 え 方 も あ り ま す。 すれば出荷先の選択肢の一つに過 という方もいる中で、JAはとも ター」 中村「JAは良き理解者でサポー 藤原「販売力強化と次世代対策」 題 を 抱 え て い ま す が、 J A と い をすればしっかりと販売してくれ 我が家もJAのぶどう部会員で すが、たとえば横手観光ぶどう会 よ」という切り口で食と農の大切 う 拠 点、 フ レ ッ シ ュ 部 会 と い う る」という安心感があることが重 では、JA出荷以外に直売も盛ん ――今後どのようなJAを創っ 名をお借りして今後もずっとつ 要です。農家にとって選択肢が多 です。 しかし、 それは長年にわたっ もらえる販売を今後も行うことが ながっていきたいと考えていま 様になっているからこそ、JAは ての地域の販売形態の一つ。JA さを発信したりしていますが、そ 理事 ていきたいと考えています。 いても、JAとして主体的に行っ 重要です。また、次世代育成につ す。 しっかりとした組織体を創り、地 は農家が元気に農業をやっていく ていきたいと考えていますか 中村「もっと暮らしに役立つJAに」 そ の た め に も、 J A は 営 農 は もちろん、「暮らしに役立つ」こ 域に根ざしていくことが必要だと 今、農家自身で販路を見つけて 〝自分ブランド〟で勝負ができる こ と で、「 捨 て る も の は な い で す 産になると考えています。 20 とが今後ますます重要になると 2016.1 JA通信 7 今のJA女性部の方たちは農業 に 携 わ っ て い る 方 が 多 い で す が、 JA青年部、JA平鹿地区野菜 部会などに所属。「平鹿町ハウ ス団地組合」構成員。S49年 生まれ、平鹿地区 柿﨑 大二朗 タ ー だ と い え ま す。「 頼 り に な る ための良き理解者であり、サポー 役割をきちんと果たしていくこと のではなく、今後も必要とされる 取り払って、農家と話をしないと た今こそ、一度全ての不平不満を センスです。組合員が多様になっ 思っています。 創っていかなければならないと 地域の維持ができるという流れを います。JAはこれまで、福祉事 役割が必要になってくると考えて はなく、地域政策としてのJAの か、産業政策としての部分だけで で関わっていかなければならない 対して、JAが今後どのような形 らに、地方にとっての地域政策に 域農業の分岐点ともいえます。さ まさに今、色々なところで議論 を重ねていますが、今がまさに地 『果たせる役割』を問い直す」 組合長「JAが地域社会において だと考えています。 域の雇用にも貢献できます。 逆に、 すし、パート代が確保できれば地 収が上がれば資材費も確保できま くなくても良いので、とにかく反 という方もいますが、利益率が高 も利益率が高くないと意味がない ると感じています。反収が高くて JAとして誘導していく必要があ ので、とにかく反収の高い品目に だと厳しい地域から脱却できない 一方で、どれだけ米の販売で成 功したとしても、反収が十数万円 いけないと思っています。 のはJA」だというところを、こ に創り出すJAに」 高橋「営農と地域の維持を総合的 組合長「必要とされる役割をきち 異業種の方にお話を伺っている中 で強く感じたのは、そもそも売れ るかどうかが未確定なまま生産に 取り組むというのは農業だけだと いうことです。 例えば製造業などでは、発注が きて価格も決まっていて、出口が ります。それをどうするかは農家 きました。どうしましょう」とな 始めて、秋になって「これだけで 畑があるから」とまずは春に作り けですが、農業では「これだけ田 と思います。 は地域を維持できたとは言えない 家でまかなえたとしても、それで やっていた集落の稲作を数軒の農 い っ て 今 ま で 3、4 0 戸 の 農 家 が み な ら ず、〝 地 域 社 会 に お い て 果 ちで作っていくべき分野だと捉え けるJAの役割」として、自分た ましたが、今後は「地域政策にお 業を通じて地域政策につなげてき の課題に対しての対処療法的な事 業や農地中間管理事業など、地域 がJAに期待することであり、J さらに、地域のコミュニティや インフラの維持もJAの役割で たせる役割は何か〟という観点を このまま集落の組織再編が進んで Aの存在意義の一つともいえます す。今後は営農指導と地域ビジョ 忘れてはならないと強く感じてい 分かった上で生産に取り掛かるわ が、単価や販売額といった一側面 ンの構築から逆算して、総合的に ・ ・ ・ ・ ています。JAは営農経済事業の だけでJAを量るというのはナン 8 2016.1 JA通信 れからも共有していきたいです。 んと果たしていくこと」 組合長 小田嶋 契 て い る と 思 っ て い ま す。 し か し、 農産物のマーケットインの話だ と、当JA産の米は比較的成功し 本来は生産者と消費者の距離が 短ければ短いほど良いかもしれま せんが、全てそれで成り立つわけ ではありません。大消費地からこ れだけ離れていたり、ブドウのよ うに観光ぶどう園があってその場 に買い求めに来てくれる方がいた りと、色々な環境があります。そ の中で、JAや市場、卸、量販店 など様々な役割があり、100% これでなければいけないというも H17年よりJA理事、 H20年より代 表理事専務 (営農経済担当) を経 て、 H26年6月より現職。 S39年生 まれ、横手地区 【新春特別座談会】 次世代リーダーと語る これからの農業とJA ます。 柿﨑「農家を全力でサポートする ため、協同組合の原点に回帰」 農家が今後の営農を続けていく 上で、新たな選択肢を迫られたと きに「やるのか」もしくは「やら ないのか」という、どちらも勇気 のいる決断を迫られることがある と思います。それには大きな不安 を抱えていくことになると思うの ふっしょく で、JAはそれらの不安を払拭す るために、誠意と危機感の両方を 持ちながら、全力でサポートして いける組織であればと思います。 今 後 は、「 そ も そ も な ぜ 農 業 協 同組合が設立されたのか」という 思いを忘れずに、そして時にこの 原点に立ち返りながら、全役職員 が高い意識で組合員のために貢献 できる組織にしたいと思っていま 化する形は、その時の社会情勢や 農 業 情 勢、 農 村 情 勢 に 合 わ せ て 色々あっていいはずです。それぞ れの情勢に合わせた地域の形を今 後いかに創っていくのか―。これ は、誰か一人で考えられることで はありません。地域や世代を超え た多様な議論の場、さらには組合 員の声を代弁する場としてのJA 理事会を創っていかなければ、成 し得ないことだと思います。そう い っ た 意 味 で は、 「これからのJ Aのグランドデザイン(壮大な構 想)を私たちで創るんだ」という 気持ちになってくれれば、変わっ てくるのではないかと期待してい ます。 し ん し 今日は、皆さんの理事としての 真摯な姿勢とプロ意識を垣間見る ことができ、非常に心強く思いま すし、逆に私も簡単に追い越され だいたようで清々しくも感じてい ないようにと気合いを入れていた 組合長「理事会のさらなる充実と ます。今後も組合員の皆さんと共 す。 多様な議論でより良い地域へ」 に向けてまい進しましょう。 に歩み、より良い地域農業とJA 農業協同組合としての理念は忘 れてはなりませんが、それを具現 11 15 16 16 10 27 52 ◆菌茸は前年比増で推移、花き も計画比増 菌茸類は、初春からの高温の 影響もあり、春夏菌の出荷量は 伸び悩みました。一方、秋冬菌 は、日々安定した発生となって おります。販売面では、予約相 対取引の充実で、平均単価は前 年を上回っております。また燃 油価格が低めで推移しているこ とから、経営収支の改善も期待 されます。 花きは、お盆や秋彼岸といっ た物日需要にほぼ合致した出荷 となり、生産量・販売額とも に、計画を上回っております。 ◆ リンゴは風害影響も販売に工夫 果樹は、好天により生育が早 く、また結実が良好だったこと から、出荷量が大幅に伸びてお ります。そうした中、主力のリ ンゴでは高品質生産が期待され ましたが、 月上旬の2 度にわたる風害により、 管内で約 %の落下被害 が発生。さらに、樹上で の傷果も相当数あり、改 めて自然災害の脅威を痛 感しました。このような状況を 受け、当JAでは、行政と一体 となった〝訳ありリンゴ〟即売 会を実施し、購入運動を展開し ました。 当JAでは、生産者が安心し て栽培に取り組めるよう、予約 相対取引(キュウリ・トマト・ 枝豆・ネギ・菌茸・花き)を積 極的に進め、安定価格の維持に 努めております。生産振興に当 たっては、今後も各種補助事業 を活用した作付拡大や一組織一 品目作付運動の継続など行政と 連携しながら、園芸品目で自立 できる農家の育成支援を進めて まいります。 10 11 本年は、 春から夏にかけて高温・少雨・多照となるなど、極端な気象経過となりました。 時的に気温が下がり、消費地で 長期高品質生産で販 はこれを機に秋商材へと売り場 売額は前年同月比 % が移行。以後、平年並みで推移 増 しております。 年度の園芸・果樹の生 平成 産販売は、一部の品目で乾燥の ◆キュウリ・スイカが特に好調 影響を受けたものの、期間を通 夏秋野菜の生育は総じて順調 じて安定した好天に恵まれ、病 で、出荷においては前進化、価 害の発生も少なく、長期高品質 格においては時期的に乱高下は 生 産 と な り ま し た 。 販 売 面 で あったものの、ほとんどの品目 は、全般的に安定した販売価格 で昨年度実績を上回りました。 で推移し、 月末現在の販売額 特にキュウリは、昨年に引き続 は 計 億 6 1 0 0 万 円 ( 前 年 き、過去最高の販売額を更新し 同 月 比 1 1 6 % 、 同 月 計 画 比 ました。 107%)となっています。 スイカは、高品質生産により 年平 市場評価が良好で、過去最高の 本年の雪消えは、過去 均よりも 日早く、前年比では 単価を記録。販売額は 億円を 日早い3月 日でした。農作 突破しました。特に県育成品種 業が本格化する4月以降から8 「 あ き た 夏 丸 ア カ オ ニ 」( 大 玉 月上旬までは、気温が高く、降 系) 「あきた夏丸チッチェ」 (小 水量は少なめ、さらに日照量は 玉系)は高い評価を受け、今後 多く、生育には良好な環境下で さらなる作付拡大が期待されま 推移しました。8月後半から一 す。 23 園芸 果樹 14 そうした中、 当JAにおける各品目の本年の生産・販売はどのような状況だったのでしょうか。 JAの営農指導員が 「園芸・果樹」「稲作」の今年の動向を振り返ります。 販売額計52億6100万円(前年同月比116%) ● 平成27年園芸・果樹生産販売実績(11月末現在) 平成27年度実績 総 合 対比 数量 (t、 本) 平成26年度同月実績 対比 販売額 (円) 対比 267,590,955 980.500 93% 238,306,000 112% 862.215 106% 246,586,783 109% 158,250,250 600.000 90% 180,000,000 88% 557.909 97% 148,893,855 106% 6,595.155 1,459,973,452 7,048.300 94% 1,112,638,000 91% 1,055,817,972 138% ト 西 瓜 131% 7,234.613 枝 豆 372.821 225,945,369 400.000 93% 231,389,000 98% 345.004 108% 195,369,046 116% アスパラガス 130.425 141,055,835 150.510 87% 139,204,000 101% 122.957 106% 132,629,926 106% 菊 8.656 9,968,152 10.750 81% 10,160,000 98% 11.505 75% 10,213,416 98% 菜 1.253 4,202,598 3.060 41% 10,650,000 39% 0.856 146% 2,980,469 141% 用 ン 34.399 14,505,594 24.600 140% 9,624,000 151% 33.470 103% 12,417,004 117% シシリアンルージュ 35.506 13,393,551 49.830 71% 16,445,000 81% 50.905 70% 16,686,902 80% ピ ー マ ン 71.436 34,082,558 60.500 118% 21,635,000 158% 62.920 114% 26,612,314 128% に ら 66.795 31,364,563 63.600 105% 24,277,000 129% 62.600 107% 23,475,082 134% せ り 6.474 10,822,650 6.500 100% 9,080,000 119% 7.160 90% 10,464,250 103% ホウレン草 248.878 178,427,536 245.790 101% 175,299,000 102% 224.758 111% 158,971,301 112% 小 松 菜 117.004 48,612,719 123.100 95% 45,507,000 107% 125.072 94% 46,429,582 105% み つ ば ロ 1.760 6,000,000 ミニカリフラワー 43.682 8,603,370 44.500 98% 8,190,000 105% 55.506 79% 9,483,845 91% 塩 蔵 野 菜 44.855 8,751,232 90.500 50% 16,540,000 53% 53.651 84% 9,639,771 91% ギ 314.250 81,549,687 350.270 90% 84,430,000 97% 337.870 93% 67,059,442 122% も 69.548 32,943,162 64.800 107% 26,870,000 123% 61.437 113% 27,811,871 118% アスパラ菜 2.433 1,539,892 16.430 15% 11,013,000 14% 3.876 63% 2,491,964 62% 豆 13.164 5,949,462 14.000 94% 5,203,000 114% 10.908 121% 4,834,070 123% 朝採り野菜 106.746 35,682,409 112.560 95% 101.165 106% 31,561,613 113% 90,810,249 101% 39,586,064 106% 2,370,826,791 123% 里 そ い ら 安 心 畑 他 その他野菜 野 菜 り 花 シンビジウム (鉢) シンビジウム(切花) 卉 トルコギキョウ その他花卉 花 卉 92,161,972 126.888 計 菊 ゆ 41,998,313 144.370 88% 2,907,375,281 35,567,000 100% 139,947,000 66% 38,233,000 110% 2,596,207,000 112% 105.265 121% 7,676,280 394,645,083 7,796,800 98% 423,382,000 93% 7,387,720 104% 383,953,964 103% 578,508 47,089,577 533,600 108% 45,224,000 104% 508,220 114% 37,100,017 127% 485 864,573 8,000 6% 19,700,000 4% 848 57% 1,335,285 65% 1,102 832,464 60,300 2% 41,400,000 2% 6,712 16% 3,844,363 22% 606,930 88,265,353 588,000 103% 79,381,000 111% 516,510 118% 74,375,207 119% 34,276,825 693,800 76% 580,775 91% 527,125 計 565,973,875 菌床しいたけ 962.055 1,170,727,696 1,672.800 37,424,000 92% 646,511,000 88% 58% 1,979,505,000 59% 1,000.482 34,084,271 101% 534,693,107 106% 96% 1,159,706,573 101% 100% 原木しいたけ 15.770 14,514,152 21.600 73% 19,660,000 74% 16.567 95% 14,566,599 その他菌茸 99.538 57,882,356 190.900 52% 108,689,000 53% 109.966 91% 61,415,914 94% 2,107,854,000 59% 1,235,689,086 101% 菌 茸 計 り ん ご 1,000.116 209,976,371 4,081.608 25% 763,406,406 28% 801.504 125% 160,955,858 130% ぶ ど う 389.682 143,066,580 493.401 79% 153,090,505 93% 309.978 126% 109,198,820 131% 450.200 101,099,863 404.280 111% 102,338,820 99% 285.660 158% 67,406,738 150% さくらんぼ 29.985 44,231,261 19.796 151% 30,360,173 146% 16.497 182% 27,742,562 159% も 樹 も その他果実 125.346 44,938,952 99.827 126% 41,847,430 107% 83.190 151% 35,376,450 127% 2.601 1,246,173 1.340 194% 267,250 466% 1.340 194% 267,747 465% 果 西 洋 な し 果 合 11 対比 販売額 (円) 538.961 マ ネ 茸 平成27年度年間計画 915.362 メ 菌 数量 (t、本) ト 山 菜 販売額 (円) き ゅ う り 食 野 数量 (t、本) JA通信 樹 1,243,124,204 計 544,559,200 1,091,310,584 50% 400,948,175 136% 計 5,261,032,560 6,441,882,584 82% 4,542,157,159 116% 2016.1 「ふるさとecoらいす」の集荷率は86.7%に か ∼ 前年と同様に有効茎は 早めに確保 田植え後は、平年より高い気 温となったことから活着・初期 生育は良好となりました。田植 え後約2週間で草丈・茎数は平 年を上回りましたが、圃場間の 差が大きく、特に田植えが5月 末となった圃場では、強風や6 月上旬の低温の影響で茎数が少 ない傾向が見られました。しか し、全体的には平年を上回る生 育経過となり、6月末で茎数は 平年より多く、すでに穂となる 有効茎が確保されている状況 で、昨年と似た生育経過となり ました。 高温・少雨・多照で降 水量は平年の半分以下 に薄めに経過。基肥・追肥体系 の圃場では、早めの追肥が必要 となりました。しかし、基肥重 点一発タイプの肥料を施用した 圃場においては、緩効性肥料の 肥効発現が稲の下位節間伸長時 期と重なったことから、それま で短めに経過していた草丈が急 激 に 伸 び、 7 月 日 の 段 階 で %ほど短かった草丈が最終的 には平年並みの草丈となり、出 穂後の倒伏につながったものと 思われます。 登熟期間は程良い気 温で順調に経過 管内の出穂盛期は、平年より 3日早い8月2日となりまし た。出穂後も高温傾向となった ため、高温による品質低下が懸 念されましたが、8月中旬から 9月中旬までは平年より気温が 低めに推移したことから、高温 登熟障害は回避されました。そ の後は天候も回復し、登熟は全 体的に順調に経過しました。 刈取り期間は天候に 恵まれる おおむ 刈取りが始まると思われた時 期に降雨が続き、刈取り始期は 平年並みの9月 日頃となりま した。 9月下旬と 月上旬には、 一時的に降水量の多い日があり ましたが、期間中の天候は概ね 良好で、作業終期もほぼ平年並 みの 月 日頃となりました。 10 いもち病などの病害について は、近年同様に箱施用剤の普及 による予防防除の徹底に加え て、高温・少雨・多照傾向によっ て発病が抑えられました。 カメムシについては、雪消え が早まったことや、その後の気 温が高く経過したことから、卵 で越冬するアカスジ、アカヒゲ を中心にふ化時期が早まるとと もに、その後の降雨も少なく好 適な繁殖条件が続いた影響で発 生量が多くなったと考えられま す。 特に近年は、アカスジが当管 内の主流となり、水田内の雑草 であるホタルイ・ヒエなどに寄 生・侵入し、水田内で雑草に産 卵して増殖し、被害が拡大する 傾向にあります。また、 本年は、 代掻き作業時から田植えまでの 期間の気温が高く経過したこと により、例年以上に雑草の発生 が早まったことから、初・中期 一発除草剤の効果が劣ったと考 えられ、ヒエやホタルイの残草 が多くなりました。中・後期除 草剤を散布して対処した農家の 方も多くいましたが、散布時期 が遅れてしまい、そのまま放置 された圃場も多く見受けられま カメムシ 発 生 量 と 圃 場 内 雑 草の残 草が多 く被害が拡大 10 病害虫 12 2016.1 JA通信 播種直後の高温で出 芽不良が多発 ま 苗の生育進度が進み、 田植え作業も早まる し ろ 15 24 10 本年の消雪時期は、5年ぶり に3月中となりましたが、4月 に入っても寒い日が続き、播種 作業は平年に比べて2日ほど遅 れて始まりました。播種盛期頃 から一機に作業は進み、ほぼ平 年並みの終期となりました。 播種盛期となったこの時期 に、連日 度を超える高温が続 いたことから、高温による出芽 障害が管内全域で発生。播き直 しやJA育苗センターでの追加 播種などの対応が約2万5千箱 に上りました。 ほ 本年は、稲作作業が始まった 5月から7月上旬まで、高温・ 少雨・多照が続いており、5月 1日から7月 日までの気象 データの平年比では、気温が平 均 プ ラ ス 1・5 度、 降 水 量 が 平 年 比 %、 日 照 時 間 が 平 年 比 135%と異常な気象経過とな りました。 このような状況から、稲の生 育進度も幼穂形成期で平年より 2~3日早まり、この時期の草 丈としては平年よりも %ほど 短く、葉色も6月末から全体的 10 は 25 代 掻 き の 本 田 作 業 は、 耕 起・ 4月中旬から続いた好天により 圃場が乾燥したことから、作業 は順調に進み、平年以上の進度 となりました。 田植え作業も、苗の生育が通 常より早く進んだことや、代掻 き も 順 調 に 経 過 し た こ と か ら、 作業始期は平年より早めとなり ました。期間中の天候で一時風 の強い日があり、作業盛期・終 期はほぼ平年並みとなりました が、全体的には好天に恵まれた 田植え作業となりました。 14 出穂期 中期 38 10 収穫期 初期 幼穂期 育苗期 本田 は ん 7 83 12月11日現在 ※取組み率は米契約時の契約数量のあきたこまち・めんこいな・ひとめぼれ・ゆめおばこの4品種での取り組みの割合。 集荷率は防除日誌(10成分数以内) 、1.2等格付けされ、集荷された上記4品種での最終的な集荷の割合。 け い は ん した。こうした圃場では確実に 斑点米発生の実被害を受けたよ うです。被害を受けない対策と して、①水田周辺の農道や畦畔 の草刈を適度に実施する、②水 田内にホタルイなどの雑草を残 さない、③出穂後に2回の本田 適期防除を実施する――ことに より、斑点米の発生を防いだ高 品質米生産が可能となります。 とは、 〝もみがさ〟が多く、 〝く ず米〟が少なかったことにも象 徴されています。 品質面では、登熟が程良い天 候で推移したことから、高温登 熟障害や未熟粒の発生にはつな がらず、整粒歩合は近年になく 向上しました。 「より信頼される 本 年 産 は、 産地」を目指して始めた「ふる さとecoらいす」への取り組 み が 3 年 目 の 年 と な り ま し た。 出荷契約の際に防除計画書を提 出していただき、使用農薬成分 数が 成分以内となる「ふるさ とecoらいす」 の取組み率は、 ・9 と高い取り組み率とな りましたが、最終的には農家の 皆さんから提出された防除日誌 と等級格付けにより、最終認定 としては ・7%の集荷率とな りました。取組み3年目という ことで、農家の皆さまの意識が 確実に高まってきていることが 感じられ、取り組みの定着と全 量生産へと着実に近づきつつあ ります。今後も基本となる防除 体系の提示や、講習会の実施な どを通して、生産指導の徹底と 啓発を図ってまいります。これ までのJA生産・販売方針であ る「より信頼される産地・売り 切れる米産地」を目指して、全 生産者の皆さまと取り組んでま いる所存ですので、引き続きご 協力をお願いいたします。 2016.1 JA通信 13 平成27年産米「ふるさとecoらいす」地区別取組み率・集荷率 100% ﹁ ふ る さ とeco らい す﹂ が定着し、集 荷 率 ・ %に 27 86.7% 横手 平鹿 雄物川 大雄 大森 十文字 増田 全体 99.4% 99.6% 99.0% 99.0% 98.4% 98.4% 99.3% 98.9% 86.3% 85.0% 88.2% 90.0% 85.0% 86.9% 86.7% 78.5% ■集荷率 金沢 ■取組み率 96.2% 0% 金沢 横手 平鹿 雄物川 大雄 大森 十文字 増田 全体 80.0% 85.0% 92.7% 79.5% 90.0% 87.6% 92.8% 86.5% ■一等米比率 94.0% 70% 86 平成 年産の買入数量は契 約比 約 1 0 3 % と 契 約 数 量 を 1 万 9 000俵ほど上回りま した。1等米比率は ・5%と %台を下回り、過去 年間で 最低の結果となりました。2等 以下に格付けされた要因をみる と、全体の約 ・9%がカメム シ類による着色粒が原因で、本 年は整粒歩合の高い仕上がり だったことから、着色粒の被害 さえなければ上位の等級比率に なっていたことが悔やまれま す。 本 年 産 米 の 作 柄 は、 秋 田 県 「103」、県南「103」、「や や良」の収穫量と発表され、作 柄 概 況 の 講 評 で は 穂 数 は「 多 い」、一穂のもみ数は「少ない」、 全 も み 数 が「 平 年 並 み 」、 登 熟 が「やや良」で、総体的には「や や良」となっています。このこ 86 地区別一等米比率 平成27年産米 100% 86 10 10 % 等級等 90 98 ● 平成27年産米の一等米比率と「ふるさとecoらいす」集荷率 90% 80% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 回JA秋田ふるさと女性大会・家の光大 「第 会」が 月2日、秋田ふるさと村ドーム劇場で開 かれ、各支部の部員や地域住民、JA役職員など 770人が参加しました。部員同士の相互交流を通 して、さらなる組織活動の強化を図るため、地域を 支える女性の元気が会場を埋め尽くしました。 仲間とともに活動し、自信と誇り を持って生活しよう 大会冒頭、JA女性部神谷光子 部長は「高齢化や後継者不足に加 えて、TPPや農協改革など農家 の生活を不安にさせる問題が多 い。しかしこのような時こそ、私 たち女性がしっかりとした考えを 持ち、家庭や家族を守っていくこ とが大事。仲間とともに元気に活 動して、自信と誇りを持って生活 しよう」とあいさつしました。 続いて、JA女性部大森支部加 藤 朋 子 さ ん が「 女 性 は 家 の 光 で す!」と題して、家の光記事活用 体験発表をしました。さらに、能 代ミュージカル・キッズの今立善 子代表が、芝居と記念講演を行い ま し た。 「もっとも困難な時にこ そ、笑ってしまおう」と、実体験 をふまえたその言葉に会場は感動 の渦に包まれました。 その後、毎年恒例のJA女性部 各支部のアトラクションでは、部 員がこの日のために練習した成果 を存分に発揮しました。ステージ での息の合ったパフォーマンスに 会場からは大きな歓声が上がりま した。 このほか、会場では雑誌「家の 光」の販売や、同誌記事活用作品 と女性部活動作品などの展示も行 われ、数々の力作やアイディア品 が来場者の目を引きました。 今大会を通じて、仲間とともに 語り、そして笑い、感動を共有し 合ったJA女性部員らは、さらな る団結力を深めました。大会最後 には、会場に集結した770人全 員で、新JA女性の歌「明日輝く ために」を声高らかに歌い、さら なる飛躍を誓い合いました。 14 2016.1 JA通信 12 17 ①会場を埋めた770人が笑顔の花を咲かせた ②会場ロビーでは部員らの作品が来場者の目を引 いた ③主催者あいさつをするJA女性部神谷光 子部長 ④小田嶋契組合長 ⑤来賓祝辞を述べる (一社)家の光協会北海道東北普及文化局の秋谷 進局長 ⑥来賓のJA秋田中央会地域政策部宮野 寿一次長(左)とJA青年部永須巧部長(右) ⑦家の光記事活用体験発表をするJA女性部大森 支部加藤朋子さん ⑧能代ミュージカル・キッズ 今立善子代表による記念講演「明るく生きるこ と」 ⑨今立さんの心の独り言が聞こえる「一人 芝居」では、笑いの渦が巻き起こった ⑩横手か まくらFMのパーソナリティーでおなじみの柴田 優子さん(左)が今年も司会を務め、会場を盛り 上げた ① ② ⑨ ⑩ ⑥ ⑦ 第17回JA秋田ふるさと 女性大会・家の光大会 ③ ④ ⑤ JA秋田ふるさとふれあいセミナー2015 ⑧ 増田 (踊り) 「花笠音頭 ダンスバージョン」 金沢 (踊り) 「ふるさとは 今もかわらず」 雄物川 (寸劇) 「おおきなかぶ」 大森 (スコップ三味線) 「UFO」 横手 (踊り) 「忘れな草を あなたに」 十文字 (踊り) 「千恵っ子 よされ」 大雄 (踊り) 「こんな女の ブルース」 平鹿 (夢の演奏会) 「シング・シング ・シング 他」 15 JA通信 2016.1 住宅購入や住宅ローンなどについて知りたい情報がいっぱい !! 他行からの借換をご希望の方もOK ! 固定金利と変動 第17回 JA秋田ふるさと この予算だとど のくらいの家が 建てられるの かな? いくら借り られるの? 金利、どっちが いいんだろう? 「住宅ローンセミナー」開催 最新! トクする 予約制・無料 当日は 参加者募集中! 昼食付 住宅ローンセミナー ― 住宅ローンの上手な借り方、返し方実践講座 ― ■ 主催/JA秋田ふるさと ■ 協力/農林中央金庫 秋田支店 あこがれのマイホーム。ふくらむ夢と同時に大切なのは資金計画。そこで新築や建て替えをお考えのご家族に「最新!ト クする住宅ローンセミナー」のお知らせです。限度額、返済額などをその場で試算。具体的な資金計画がクリアにわかり ます。また、個別相談では住宅ローンの返済計画を試算・アドバイスいたします。ぜひこの機会にご参加ください! 参加費 日程・会場 時間など 平成28年 無料 定員(予約制) 50名様 2月21日(日) よこてシャイニーパレス5階 会議室 セミナー 午前10時30分∼ よこてシャイニーパレス 5階 瑞穂の間 横手 ステーションホテル ● 横手駅 ホテルプラザアネックス● 横手 ゆうゆう プラザ ● (午前10時より受付開始) 「住宅ローンの ローンセンター 上手な借り方、返し方」 講師/農林中央金庫 秋田支店 個別相談会 午後1時∼ 住宅ローンについて、専門スタッフが 個別にご相談を承ります。 好評営業中 土曜日・日曜日も相談OK 営 業 時 間:平 日 9:00∼19:00 土・日曜日 9:00∼16:00 ※水曜日・祝祭日(振替休日も含む)は休業。土曜日・日曜日は営業しております。 お申込締切 平成28年2月17日 (水) お申込み・ お問い合わせ ローンセンター TEL.0182-38-8601 FAX.0182-38-8602 E-mail:[email protected] 担当:齊藤、髙橋、小野、柿崎、柴田、伊藤、藤田 ※定員になり次第締め切らせていただきますので、 お早めにお申し込み下さい。 ●住宅ローン・リフォームローン・マイカーローン・教育ローン等のご相談・申 込などを承りますので、お気軽にご来店下さい。 (平日は最寄りの各支店でも通常どおりご相談・申込についても承っており ますので、引き続きお気軽にご来店下さい。) または、最寄の各支店・出張所へお申込下さい。 【お申込受付時間】 月∼金 午前9時∼午後5時 なお、当日ご参加できない方につきましても、ご連絡をいただければ別途ご相談を承りますので、お気軽にお問い合わせ下さい。 ●金 沢 支 店 ☎37−2122 ●横 手 支 店 ☎32−1331 ●平鹿病院出張所 ☎36−1417 ●山 内 支 店 ☎53−2121 ●平 鹿 支 店 ☎24−2331 ●雄物川支店 ☎22−3240 ●大 雄 支 店 ☎52−2511 ●大 森 支 店 ☎26−2059 ●十文字支店 ☎42−1011 ●増 田 支 店 ☎45−2030 ※お申込の際は、 電話・FAX または E-mail にてお申込下さい。 その際住所・氏名・年齢・連絡先電話番号と参加人数をお申し出下さい。なお、 個人情報につきましては、 参加券発送以外の目的で使用いたしません。 JA通信 2016.1 16 16 15 14 12 11 2 タ テ の 鍵 、首に掛けるアクセサ リー 5、髪はここを中心に渦 巻きます 7、釣り人がじっと眺め る物 8、 安 倍 川 に し ま す か、 砂糖じょうゆで食べ ますか 9、色が白っぽい──そ ばは、ソバの実の中 心部分をひいた粉で 作ります 、屋外で写生するとき の机代わり 、CDとも呼ばれるコ ンパクト── 、腕まくりするとき折 る物 、イチかバチかの大き な──に出た 、土を盛って造った古 ※ 月号の当選者については2月号で 代の権力者の墓 お知らせいたします 、ある限り全部の物 17 ヨ コ の 鍵 12 1、 新年に寺社へ出掛けて済ませます 2、 ドライバーで締める物 3、 解答用紙の──を文字で埋めた 4、 年表を見ると概要がつかみやすいかも 6、 騎手が馬に入れる物 9、 サハラ、ゴビ、タクラマカンといえば 10、受話器を離さずに延々と続けます 11、自動車の燃料タンクが空っぽの状態 13、──心頭に発する 14、父や母の、父 16、古い石碑に生えることもあります ※写真はイメージです デジタルカメラ (Canon IXY160 シルバー) 【応募方法】 ハガキに ①答え ②住所 ③ 氏名(当選発表時にペンネームが必要な 方は別途記載してください)④年齢 ⑤電 話番号 ⑥当誌を受け取った場所 ⑦今月 の好きな記事とその理由 または、 当誌や JAへのご感想をご記入の上、 下記までご 応募ください。 なお、 お寄せ頂いたご意見は 「お手紙」のコーナーにてご回答させて頂 く場合がございます。 (①~⑦の項目は必 須となります) 【応募先】 〒013-0036横手市駅前町6- 22 JA秋田ふるさと総務課・広報担当 (※ 応募はホームページからでもO K。 トップ ページの「みなさんの声と作品をお寄せ下 さい!」バナーをクリック !) 【締 切】平成28年1月22日㈮消印有効 17 JA通信 2016.1 横手黒毛和牛すき焼き (カタすき焼き400g) JA秋田ふるさと直売の会 「ふるさと安心畑」おすすめセット 今月の表紙 JA秋田ふるさと ジュース詰め合わせセット 【表紙の人たち】 増田高校 農業科学科2年 「よこてアグリビジネススクール」 受講生の皆さん 水耕栽培に取り組むリーフレタスの温室 で、さわやかな笑顔で登場してくれたの は、今年度、横手市と当JA、増田高校 が開講した 「よこてアグリビジネススクー ル」受講生の皆さんです。農業に関心が あり、将来は就農を希望する生徒も。「地 元の農業はかっこいい!」と声を揃える、 若きホープたちです。 そ ろ 新年会はよこてシャイニー パレスの飲み放題プラン! 1/2は「ふるさと安心畑」イオン SC横手南店の新春セールへ! よこてシャイニーパレスでは、 特別メニューを盛り込んだ標記 飲み放題プランをご用意してお ります。当プランをご利用いた だいた団体様には「特選紅鮭」 を贈呈(10名様につき1本) ! 皆さまのご利用をお待ちいたし ております。 JA直売の会「ふるさと安心畑」 イオンSC横手南店では、1月2 日、新春セールを行います!野 菜や果物、加工品などを詰め込 んだ「福袋」 (限定30個) のほか、 餅まきも実施!帰省される方へ のお土産品なども入荷してお待 ちしております。ぜひお越しく ださい! 【よこてシャイニーパレス新年会 プラン】 ●実施期間/平成28 年1月31日㈰まで ●料理/お一 人様5,200円(税込) ●飲み放 題時間/2時間 ※コース料理は お内容を変更できます。お気軽に ご相談ください ●お問合せ/よ こてシャイニーパレス ●電話/ 32-4141 ●開催日時/平成28年1月2日㈯ 10時~(※無くなり次第終了) ●場所/「ふるさと安心畑」イオ ンSC横手南店 ●実施内容/① 福袋・限定30個(税込1,080円) ②餅まき(11:00~)他 ●お問 合せ/営農企画課(ふるさと安心 畑担当) ●電話/23-6552 JA杯9人制女子バレー ボール大会参加チーム募集! 第9回を迎える標記大会を開催 します。ぜひご参加ください! ●開催日/平成28年2月6日㈯ ●場所/横手市立雄物川体育館 ●参加/オープン参加(※JA管 内にお住いの方または代表者がこ れに順ずるチーム) ●競技規則 /平成27年度日本バレーボール 協会競技規則による ●参加料/ 無料 ●申込方法/①JA各支店 配布の参加申込書による②当JA ホームページから申込 ●申込締 切/平成28年1月22日㈮ ●表 彰/全チームに豪華参加賞を進 呈、優勝・準優勝チームには賞 状・記念品などを授与 ●お問合 せ/総務部総務課バレーボール大 会事務局 ●電話/35-2634 ローンセンター 年末年始の営業について ご融資相談窓口「ローンセン ター」の年末年始の営業日は次 の通りとなっております。ご利 用の際は営業日時をご確認の上 ご利用いただきますようお願い いたします。 日 付 12/26㈯~ 12/27㈰ 12/28㈪~ 12/30㈬ 12/31㈭ ~1/3㈰ 1/4㈪~ 1/5㈫ 1/6㈬ 1/7㈭~ 営業時間 休業 9:00~17:00 休業 9:00~17:00 定休日 通常営業 平日9:00~19:00 土日9:00~16:00 (※水曜日・祝祭日は 休業) ●お問合せ/ローンセンター(本 店よこてシャイニーパレス1階) ●電話/38-8601 お買い得車が盛りだくさ ん!1/9・10はオートラン ドの新春初売りへ! ふるさとオートランドでは、1 月9日と10日の両日、新春初 売りを行います。お買い得未使 用車が盛り沢山!ご来場者には 「おしるこ」でおもてなしいた します。この機会にぜひご来場 ください! ●開催日時/平成28年1月9日 ㈯・10日㈰9時~17時 ●場所 /ふるさとオートランド(安田字 堰端96) ●電話/33-5995 農機具等リース応援事業 「アグリシードリース」 第 2 回募集のお知らせ JAグループでは、地域の農業 を応援するために農機具等にか かるリース料の一部を助成する 事業「アグリシードリース」の 第2回募集を行います。詳しく は、農業機械課または担い手支 援室までお気軽にお問合せくだ さい。 ●募集期間/平成28年1月15日 ㈮~2月15日㈪ ●詳細・お問合 せ/農業機械課(24-3181)ま たは担い手支援室(35-2632) JA通信 2016.1 18 初貯金 1/4 (月) ふるさと燃料サービス 年末年始の営業について 年末年始の営業日は次の通りと なっております。なお、1月4日 からは平常営業となります。本年 もご愛顧のほどよろしくお願いい たします。 日頃の感謝を込めて、 干支の貯金箱を プレゼント! 各支店・出張所窓口へ お越しください! 【年末年始のATM営業時間】 日 時 営業時間 12/31 (木) 1/1 (金) 9:00∼ 17:00 (※1) 休 止 1/2 (土) 1/3 (日) 休 止 休 止 (※1) 雄物川支店ATMは12/31 (木) 、19:00まで営業いたします。 (※2) 1/4 (月) からは通常営業いたします。 【給 油 所】 日付 SS 名 営業時間 横手南 7:00~20:00 金沢・山内・平鹿・ 大雄・川西・八沢木・7:30~16:00 沼館 12/31 (木) 横手中央・十文字南・ 7:00~16:00 新増田 1/1 (金) 1/2 (土) 里見 8:00~16:00 福地 7:00~19:00 横手南 7:00~21:00 横手中央・平鹿・ 8:30~17:00 大雄・十文字南 福地 7:00~19:00 金沢・山内・里見・ 川西・八沢木・新 増田・沼館 休業 横手南 7:00~22:00 金沢 8:00~17:00 横手中央・平鹿・ 大雄・十文字南・ 8:00~18:00 新増田・沼館 山内・里見・川西・ 8:30~17:00 八沢木 平成27年 平成28年 1/3 (日) 福地 7:00~20:00 横手南 7:00~22:00 金沢 8:00~17:00 八沢木 8:30~17:00 横手中央・平鹿・ 大雄・十文字南・ 8:00~18:00 新増田・沼館 福地 7:00~20:00 山内・里見・川西 休業 【LPガスセンター】 12/31 (木) 8:30~16:00 1/1 (金) 先着 定期貯金ご契約の方に ご契約の金額に応じて 定期貯金預入100万円以上 1/2 (土) 定期貯金預入10万円以上 または のいずれか一品! 19 JA通信 2016.1 休業 1/3 (日) ●お問合せ/ふるさと燃料サービス ●電話/32-7997(本社) げ た あ さ ま ま ま ぶ い ね ふ ひ ゃ ら し あ ば し よ 私 事 で 恐 縮 で す が、 本 号 を も ちまして、私の「JA通信」編 集業務が終了することとなりま した。広報担当として2007 年から約9年間、広報活動に携 わ ら せ て い た だ き、 中 で も 本 誌 は100号以上にわたって担当 させていただきました。本誌の 取材編集業務を通して、ふるさ とを支えるたくさんの方々に出 会 う こ と が で き、 地 元 の こ と が ま す ま す 大 好 き に な り ま し た。 この場をお借りして感謝申し上 げます。これからは、ふるさと 産 の 一 フ ァ ン と し て、 美 味 し く いただきながら皆さまとつなが り続けたいと思います。皆さま とまた、笑顔でお会いできます ように――。 (あ) 共済保有高(保障) …… 4550億6644万円 (2015年11月30日現在) ●再話/中川文子 ●画/佐々木愉美子 ぬ ぐ わ 販売品販売高……… 131億8662万円 ――と、いうことで1月から 新たに気合を入れ直して、広報 業 務 に 努 め て ま い り ま す。 ま た、 新 年 と い う こ と も あ り、 2016年本年も何卒よろしく お願い申し上げます。 ( か) 購買品供給高………… 38億8435万円 さ え な り わ い 貸付金……………… 311億2401万円 し ょ お 貯金………………… 923億3008万円 た し も ど あ や さ が ぢがら母親どご奪ってしまっ た」って、情げねゃして涙が止 まらねゃがったんだど。子猿だ ぢ、夜明げる頃に諦めで、トボ トボど山さ戻ったけど。 親子の愛情さ深く心を打だれ だ勘助、母猿どご背負って裏山 さ登って大きた一本松の根元さ 葬って、 手厚く霊を慰めだけど。 それがらせめてもの罪滅ぼしに ど、其処さ祠っこ建でだけど。 勘 助 は、 生 ぎ 物 を 殺 生 し て 生業にしてきたそれまでの行い を悔い改めで、鉄砲打ぢを止め るごどにしたんだど。それがら 頭を剃って、僧になったど。山 さ向がって「俺ら、二度ど生ぎ 物を殺めだりさねゃど~」って 大声で叫んで、諸国行脚の旅さ 出だんだど。 とっぴんぱらりのぷう (准組合員)………………… 4,298人 ふるさとの民話 ん いで目覚ましたけど。戸の隙間 がらおそるおそるど覗いで見だ ば、 何 処 が ら 入 っ て 来 た ん だ が、 囲 炉 裏 の 周 り さ 三 匹 の 小 猿、 え だ け ど。 そ の 内 の 一 匹、 囲炉裏の火で手あぶっては四つ ん這いになった二匹どご踏み台 にして、吊るされだ母猿の傷口 さ手当でで温だめでるなだけ ど。勘助が撃ち殺した猿の子供 たぢが、何とが母猿どご生ぎ返 らせるべどて、囲炉裏ど母猿の 間、しきりに行き来してだなだ け ど。「 あ あ! 昨 日 の 帰 り に 鳴 いでだなは、この子猿だぢだっ たんだなぁ!」子猿だぢは、母 親が再び自分だぢの元さ戻って 来るど信じで、夜中に一生懸命 手当でしてる。この健気な姿を 垣 間 見 だ 勘 助、「 俺 ら、 何 ん と 情げねゃごどしたんだべ。自分 の欲を満だすため、この子猿だ (正組合員)……………… 13,220人 猿の親孝行 な ば 昔むがし、勘助っていう村一 番の鉄砲 打 ぢがえだけど。秋も 終わり頃の大層た寒んび日、火 縄 銃 持 な い で 山 さ 猟 に 出 だ ど。 何 し て だ が、 そ の 日 は 兎 一 羽、 雉 一 羽 獲 れ ね ゃ が っ た ん だ ど。 「仕方ねゃな」って諦めで戻る どした時、木の上で 居 眠かぎし てる大きた猿、目さ止まったけ ど。「何えだ、猿が。したども、 手ぶらで戻るより良ぇがな」っ て思った勘助、一発で仕留めで、 どっこいど背負って家さ向がっ たど。後ろがら、猿のもの悲し げだ声が木霊してらども、さほ ど気にもさねゃで戻ったど。 家さ戻った勘助、猿の両手両 足 縛 っ て 囲 炉 裏 端 さ 吊 る し て、 皮 は 翌 朝 剥 ぎ 取 る ご ど に し て、 夕 食の 飯もそごそごにして寝だ ど。 夜中、隣の部屋の物音さ気付 組合員数…………………… 17,518人 検索サイトでJAのホームページに簡単アクセス! T E L / 0182-35-2630 F A X / 0182-35-2701 E-mail / [email protected] 発 行/秋田ふるさと農業協同組合 企画・編集/総務課 〒013-0036秋田県横手市駅前町6番22号 印 刷/㈱全農ビジネスサポート秋田支店 JA通信 編 集 後 記 Situation JAの概況
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