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第2次弥富市健康増進計画(案)
「生涯健康のまちづくり」
~受けよう健診、伸ばそう健康寿命~
2016~2025年度
弥富市
目次
第1章
計画の概要
~あらまし・ねらい・すすめかた~
…… 2
1. 計画のあらまし
2. 個人情報の保護
3. 本計画の推進体制
第2章
弥富市の健康状況と課題
………………………………………
6
1. 統計から見た健康状況
2. 第1次健康増進計画の取り組み
3. 弥富市の健康課題
第3章
第2次健康増進計画
~生涯健康のまちづくり~
… 27
1. 第 2 次弥富市健康増進計画概念図
2. 重点項目
(1)がん・たばこ対策
(2)生活習慣病対策
(3)歯及び口腔
(4)こころの健康
資料編 アンケート調査結果
…………………………………………
1
44
★
第1章
2
★
第1章
計画の概要
~あらまし・ねらい・すすめかた~
1. 計画のあらまし
*市民の健康づくりを日々の生活に取り入れ、定着していくことを目的とした
もので、本市の健康増進や健康診査を進めていく際の基本となるものです。
*単なる平均寿命の延長だけではなく、生活の質の向上も加味した健康寿命の
延伸を目指します。
(1)第1次健康増進計画の見直し
*急激な高齢化の進展、疾病構造の変化により健康増進の重要性が著しく増大
していることから、平成 14 年8月「健康増進法」が制定され翌年施行され
ました。
*この法律に基づいて、旧弥富町では平成 17 年度、旧十四山村では平成 15
年度に健康増進計画を策定し、健康づくり施策を展開してきました。
*合併後弥富市として、平成19年度に第1次弥富市健康増進計画「生涯健康
のまちづくり」を策定しました。当初5年計画の予定でしたが、その後計画
終期を3年間延長し、平成27年度までとしました。この計画は、第1次計
画での取り組みを見直し、さらに健康づくりを推進するために策定されまし
た。
(2)この計画の位置づけ
*この計画は、
「健康増進法」に基づく健康増進計画です。
*「健康増進計画」は、市民すべてが元気でいきいき暮らせるまちづくりを目
指すため、市民が取り組むことができる目標と、その実現に必要な施策の方
針を掲げるものです。
*この計画は、本市の総合計画と整合性を確保しています。
(3)この計画の対象者
*本市の市民全体です。
3
(4)この計画の期間
*平成 28 年度(2016 年度)から 37 年度(2025 年度)までの計画です。
*この計画に基づく取り組みや課題について討論・評価する場を、毎年度もち
ます。
*平成 32 年度には中間評価を行います。
平成・年度
27
第二次
策
定
健康増進計画
28
29
30
31
32
中
間
評
価
33
34
35
36
37
見
直
し
最
終
評
価
(5)この計画の策定方法
*平成 26 年度に実施した「健康増進計画評価のためのアンケート」と本市で
得られる健康に関するデータ(がん検診・特定健診など)、関係団体からの意
見を基に策定しました。
(6)この計画の重点項目
*この計画では、市民全体の健康づくりに必要な多くの目標や施策を掲げてい
ますが、そのなかで特に大切な取り組みを 4 項目にまとめました。
○ 本市の健康施策
①
②
③
④
重点4項目
がん・たばこ対策
生活習慣病対策
歯および口腔の健康
こころの健康
4
2. 個人情報の保護
*健康づくりの施策や健康診査事業においても、多くの個人情報を取り扱いま
す。本市の個人情報保護条例に基づいて厳正な管理に努めます。
3. 本計画の推進体制
*「健康都市宣言」を行い、市民、地域、事業所が一体となって健康づくりを
推進します。
*概要版の全戸配布とともに、市の広報・ホームページにより公表し、市民へ
の周知を図ります。
*一人ひとりが主体的に健康づくりに取り組みやすいよう、健康を支える環境
を整備するとともに、医療機関、歯科医院、関係団体と連携して計画を推進
します。
*この計画に基づく取り組みや課題について毎年度、保健対策推進協議会にお
いて討論・評価します。
5
★ 第2章
6
★
第2章
弥富市の健康状況と課題
1. 統計から見た健康状況
(1) 人口統計について
① 年齢別人口
年齢別人口推移をみると、0~14 歳の年少人口・15~64 歳はともに減少
しています。65 歳以上の人口割合は、平成 23 年の 20.7%から、平成 27 年
に 23.8%と 3.1%増加しています。本市でも急速に高齢化が進んでいます。ま
た、今後も高齢化が進んでいくと予想されます。
表1
種別
年齢別人口の推移
平成 23 年 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年
年少人口
人数(人)
6,588
6,532
6,334
6,332
6,208
(0~14 歳)
割合(%)
14.8%
14.7%
14.6%
14.2%
13.9%
生産年齢人口
人数(人)
28,664
28,465
27,172
27,887
27,637
(15~64 歳) 割合(%)
64.4%
64.0%
62.7%
62.7%
61.9%
老年人口
人数(人)
9,226
9,474
9,845
10,279
10,624
(65 歳以上)
割合(%)
20.7%
21.3%
22.7%
23.1%
23.8%
資料:住民基本台帳(外国人含む)各年4月1日現在
図1
年齢別人口動態の推移
45000
(人)
40000
35000
20.7%
9,226
21.3%
9,474
22.7%
9,845
23.1%
10,279
23.8%
10,624
27,887
62.7%
27,637
61.9%
14.2%
6,332
13.9%
6,208
30000
25000
20000
15000
28,664
28,465
27,172
64.4%
64.0%
62.7%
14.8%
14.7%
6,532
14.6%
6,334
10000
5000
0
6,588
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
年少人口(0~14歳)人数
生産年齢人口(15~64歳)人数
老年人口(65歳以上)人数
年少人口(0~15歳)割合
生産年齢人口(15~65歳)割合
老年人口(66歳以上)割合
7
年齢別人口の推移(2005 年→2015 年→2025 年)
90歳以上
85~89歳
80~84歳
75~79歳
70~74歳
65~69歳
60~64歳
2025年
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
2015年
30~34歳
25~29歳
15~19歳
10~14歳
2005年
5~9歳
0~4歳
4,000 (人)
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
20~24歳
図2
資料:あいち健康の森健康科学総合センター:特定健診データを用いたグラフ簡易作成システム
② 出生数・出生率
出生数は、平成 23 年以降少しずつ減少しています。出生率は、全国よ
りも高い割合です。また、愛知県とではほぼ同率で推移しています。
図 3 出生数・出生率の推移
700(人)
600
500
9.7
9.6
8.5
(人口千対)
9.8
9.9
9.7
9.5
8.3
8.5
9.3
9.3
8.2
9.2
9.1
8.2
400
10
8
6
300
200
(%)12
417
425
428
405
394
4
2
100
0
0
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
弥富市出生数
弥富市出生率
愛知県出生率
全国出生率
平成25年
資料:愛知県衛生年報
8
③ 乳児死亡数・乳児死亡率
乳児死亡数は、1~2人に推移しています。乳児死亡率は、全国・愛知
県・全国を上回っています。
図 4 乳児死亡数・乳児死亡率の推移
3
(人)
(%)
4.8
4.7
6
(人口千対) 5
4.7
2
4
2.6
1
2.6
2.3
2.4
2
2.2
2.5
2.3
2.5
2.1
2.0
1
2.2
2.1
2
2
1
平成22年
平成23年
平成24年
0
3
2
1
0
平成21年
平成25年
弥富市乳児死亡数
弥富市乳児死亡率
愛知県乳児死亡率
全国乳児死亡率
資料:愛知県衛生年報
④ 平均寿命
平均寿命は、男性・女性ともに愛知県・全国を上回っています。
図 5 平均寿命(平成 22 年)
88
(歳)
86
84
弥富市
82
86.7
86.2
80
78
86.4
愛知県
全国
80.4
79.7
79.6
76
男性
女性
資料:厚生労働省
9
生命表
⑤ 健康寿命
健康寿命には、様々な定義があります。国は健康日本 21(第 2 次)の
中で「健康寿命」を「健康上の問題で日常生活が制限されることなく、生
活できる期間」と定義しています。弥富市の指標はなく、愛知県の指標を
参考にします。
図6
愛知県 平均寿命と健康寿命(平成 22 年)
79.62
男性
71.74
平均寿命
健康寿命
86.14
女性
74.93
60
65
70
75
80
85
90
⑥ 死因別死亡割合(平成24年度)
本市の死亡別割合は、悪性新生物の割合が 34.5%と最も高く愛知県と
比較しても高い状況です。また、老衰も愛知県と比較して高い割合になっ
ています。
図 7 死因別死亡割合(弥富市)
その他
23.5%
自殺
1.5%
不慮の
事故
4.8%
老衰
8.0%
図 8 死因別死亡割合(愛知県)
悪性新
生物
34.5%
その他
27.6%
悪性新
生物
29.5%
自殺
2.2%
肺炎
8.3%
心疾患
不慮の事 老衰
5.3% 肺炎 脳血管 14.1%
故
3.3%
9.0% 疾患
9.1%
脳血管 心疾患
疾患 11.6%
7.7%
資料:愛知県衛生年報
10
⑦ 死因別標準化死亡比(平成 20 年~平成 24 年)
標準化死亡比でみると、男性では、愛知県に比べ悪性新生物・心筋梗塞・
老衰でなくなる割合が高くなっています。女性では、心筋梗塞・脳内出血・
老衰で亡くなる割合が県と比較して高い状況にあります。
図 9 標準化死亡比
<男性>
160
140
120
100
80
60
悪性 急性
死亡
新生 心筋
総数
物 梗塞
心
不
全
脳
血
管
疾
患
脳内 脳梗
出血 塞
肺
炎
肝
疾
患
腎
不
全
老
衰
不慮
の事
故
自
殺
弥富市
95.1 106.6108.3 67.7 77.4
愛
99.1 98.9 94.1 90.2 95.5 98.9 91.2 98.7 80.9 95.3 127.7 89.9 86.7
知
89
76.9 100.3 64.6 83.4 155.7101.1 73.8
<女性>
180
160
140
120
100
80
60
40
悪性 急性
死亡
新生 心筋
総数
物 梗塞
心 脳血
脳内 脳梗
不 管疾
出血 塞
全
患
肺
炎
肝
疾
患
腎
不
全
老
衰
不慮
の事
故
弥富市
97.2 99.9 144.5 83.1
愛 知
103.2 99.7 100.6 104.1 100.5 109.4 95.3 96.9 101.6 100.1 125.3 97
88 132.5 66.8
93
自
殺
87.5 48.9 174.1 110.2 80.8
資料:厚生労働省
91.4
人口動態特殊報告
標準化死亡比は、基準集団の年齢階級別死亡率とその地域の人口から算出する期待死亡数と、その地域で
実際に観察された死亡数の比を用いることで、その地域の死亡状況がどの程度かを推測する指標です。標準
化死亡比を用いることで、年齢構成の異なる集団について、年齢構成の違いを気にすることなく、より正確
に地域比較ができます。国の平均を 100 としています。
11
⑧ 部位別悪性新生物(がん)死亡割合
がんの部位別の死亡率の男性では、気管・気管支及び肺次いで胃が多く、
口唇・口腔・咽頭が愛知県に比べて多い状況です。女性では、結腸が一番
多く、次いで気管・気管支及び肺、胃、膵臓などが多く愛知県と比較して
も多い状況です。
図 10
男女別部位別悪性新生物死亡割合(平成 24 年)
<男性>
40%
34.2%
35%
30%
25.6%
25%
14.8%
20%
15.8%
10.5%
7.9%
15%
8.4%
6.6%
6.8%
7.8%
5.3% 4.7% 4.7%
2.5%
10% 6.6%
4.1%
2.6%
3.9% 5.3% 2.8%
2.6%
2.2%
2.6%
5%
2.6%
2.1%
1.3%
0%
弥富市
愛知県
<女性>
40%
35%
30%
25%
21.6%
16.2%
20% 13.5%
13.5%
13.9%
15%
12.2%
10.8%
10.1%
11.2%
10.8%
10%
7.7%
3.8%
5.7%
5.4% 6.3%
2.7%
3.6% 2.7%
2.7%
5%
1.5%
0%
弥富市
愛知県
資料:愛知県衛生年報
12
(2) 疾病構造と医療費について
① 疾病別受診率と医療費
疾病別受診率は、愛知県と同じ傾向を示しており、歯及び歯の支持組織
の疾患で受診率が高くなっています。医療費は、循環器系の疾患、新生物
が高くなっています。
図 11 疾病別受診率(平成 26 年 5 月)
25.0 (%)
20.76
20.0
15.0
10.0
5.0
0.0
16.92
15.5
14.18
11.24
8.53
2.83
2.2 2.74
0.28
1.93
0.3
7.76
7.28
3.56 1.91
3.49
1.74
弥富市
0.97
1.23
7.98
7.74
6.91
4.56 6.96
4.42
2.09
3.62
0.88
3.62
1.93
1.75
0.04
0.08 0.02 0.13 0.86 1.96
0.14
0.12
愛知県(社保・共済など除く)
図 12 1人あたりの医療費(平成 26 年 5 月)
4000(円)
3548
3309
3500
28882904
3000
2274
2500
1978
2097
2000
1455 13621398
1396
1442
1500
10121021
9581008
656 919
967
730
870
819
1000 394
575
390
332
162554
133
54
334
80
88
155
500 256
83
74 1
9 140
0
弥富市
愛知県(社保・共済など除く)
資料:国保連合会(平成 26 年 5 月診療分)
13
② 疾病大分類疾病別費用額(弥富市)
国民健康保険の医療費は、入院では新生物、次に循環器・精神の順で多く、
外来では歯が一番多く次に循環器・内分泌の順で多くなります。
図 13 疾病大分類疾病別費用額
入院
腎尿生
殖, 内分泌,
2.7% その他,
3.1%
呼吸器
13.0%
系,
3.9%
図14 疾病大分類疾病別費用額
入院外
精神
3.9%
消化器系
4.4%
新生物,
24.4%
神経系,
4.5%
筋骨格
系,
5.9%
消化器
系,
6.1%
呼吸器系
5.7%
16,061,156,450円
損傷中
毒,
6.2%
精神,
12.5%
その他
12.1%
歯
18.0%
24,116,802,130円
眼
6.1%
循環器
系,
21.3%
循環器系
14.7%
内分泌
新生物 10.8%
9.1%
腎尿生殖
6.8%
筋骨格系
8.2%
資料:国保連合会(平成 26 年 5 月診療分)
③ 疾病中分類別受診率順位
疾病別の受診率では、歯に続き、高血圧性疾患、糖尿病の生活習慣病関係の
疾患、気分障害の精神疾患、運動に関する関節症の順で多い状況です。
表2
1
愛知県
弥富市
歯肉炎
歯肉炎
及び
及び
歯周疾患
歯周疾患
疾病中分類別受診率順位(上位5疾患)
津島市
愛西市
高血圧性
高血圧性
疾患
疾患
歯肉炎
歯肉炎
及び
及び
歯周疾患
歯周疾患
糖尿病
高血圧性
高血圧性
疾患
疾患
3
糖尿病
糖尿病
気分
気分
4
関節症
(感情)
(感情)
障害
障害
2
気分
5
(感情)
障害
関節症
関節症
あま市
大治町
蟹江町
飛島村
歯肉炎
歯肉炎
歯肉炎
歯肉炎
及び
及び
及び
及び
歯周疾患
歯周疾患
歯周疾患
歯周疾患
高血圧性
高血圧性
高血圧性
高血圧性
疾患
疾患
疾患
疾患
糖尿病
糖尿病
糖尿病
糖尿病
糖尿病
関節症
関節症
関節症
(感情)
気分
関節症
障害
気分
気分
気分
(感情)
(感情)
(感情)
障害
障害
14
気分
関節症
(感情)
障害
障害
資料:国保連合会(平成 26 年 5 月診療分)
(3) その他
① 30代健診受診状況
健診受診者数は、年々減少しています。平成26年度は、集団検診(バ
スの検診)をはじめたためか増加していると考えられます。
図 15 30 代健診受診人数
300
286
(人)
228
250
202
200
168
184
150
受診人数
100
50
0
平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
資料:健康推進課
弥富の保健
② 健康相談について
年々、減少傾向です。26年度の年齢別では、30 歳代が2名、40歳
から64歳が1名、65歳以上が5名という状況です。
図 16 健康相談延べ人数
35
(人)
31
30
25
20
20
相談延人数
15
8
10
8
4
5
0
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
資料:健康推進課
15
弥富の保健
③ がん検診受診状況
市で行っているがん検診受診率は、26年度は胃がん検診を除いて25
年度よりも受診率が増加しているが、県の受診率と比較すると受診率は乳
がんを除き、低い状況です。
表3
がん検診受診状況
年度
乳がん検診
胃がん
肺がん
大腸がん
前立腺がん
子宮がん
検診
検診
検診
検診
検診
1,517
1,521
1,587
372
1,197
13.8%
13.9%
14.5%
10.2%
23.6%
1,518
1,611
2,185
371
945
13.7%
14.6%
19.8%
9.8%
23.6%
1,610
2,207
2,529
664
801
14.6%
20.0%
22.9%
17.6%
19.4%
1,572
2,296
2,616
642
936
14.2%
20.8%
23.7%
17.0%
19.2%
1,540
2,422
2,744
833
1,056
13.9%
21.9%
24.8%
22.0%
22.3%
16.1%
29.2%
26.7%
マンモグラフィ
区分
22
23
24
25
26
25
愛知県
25.4%
1,231
956
再掲
40 歳以上
マンモグラフィ
952
26.9%
770
超 音 波 総数
86
1,317
56
1,012
45
890
60
980
53
986
24.1%
845
920
933
692
21.2%
820
21.4%
788
24.5%
20.7%
※対象者は、推計対象者(市町村人口-就業者数+農林水産業従事者数)を用いた。
※子宮がん・乳がんの受診率は、(当該年度受診者数+前年度受診者数-2年連続受診者数)÷対象者
で算出。
資料:健康推進課 弥富の保健
16
④ 喫煙の状況
妊婦の喫煙率は、年度により差があります。愛知県と比較すると平成 24
年度は同じ割合です。成人の喫煙率は、男性は県と比較するとやや高い状
況にあります。
図 17 妊婦喫煙率
3.5%
3.3%
3.3%
3.0%
3.1%
2.9%
3.0%
2.9%
2.5%
2.0%
1.9%
1.7%
弥富市
1.5%
愛知県
1.0%
0.5%
0.0%
平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
資料:健康推進課
図 18 男性成人喫煙率
(社保等も含む)
40.0(%)37.3 35.7 35.2 33.9
35.0
30.0
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
0.0
弥富市
35.4
図 19 女性成人喫煙率
(社保等も含む)
40.0
35.0
30.0
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
0.0
33.1
(%)
8.5 7.4
6.3 7.2
弥富市
愛知県
資料:愛知県
弥富の保健
特定健診・特定保健指導情報
17
5.8 7.2
愛知県
データを活用した分析・評価
⑤ 特定健康診査について
特定健康診査の国民健康保険の受診率は年々増加傾向です。メタボリッ
クシンドローム予備軍は愛知県より少ないですが、メタボリックシンドロー
ム該当者は愛知県に比べると該当者が多いです。問診では、20 歳時体重か
ら10㎏以上増加している人が多い状況でした。運動では、運動習慣のない
方が多い状況でした。
図 20
42
特定健診受診率(弥富市国民健康保険加入者)
(%)
40
40.1
40
39.1
38
36
35.4
34
34.2
35.8
36.6
弥富市
35.5
35.6
愛知県
32
30
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
資料:国保連合会
図 21
平成 26 年度
メタボリックシンドローム予備群
(%)
31.1
30
27.8
18
31.1
30.1
27.2
特定健診等データ管理システム
メタボリックシンドローム状況
メタボリックシンドローム該当者
35
平成26年度
(%)
16.2
15.8
15.8
16 15.8
26.9
16.2
16
14
25
12
20
10
14.5
15
13.5
11.1
10.7
10.4
10
弥富市
8
12.9
5.7
5.6
6
4.2
4
5
5.5
愛知県
5
4.3
2
0
0
男
女
男
女
男
男
女
女
男
女
男
女
平成24年度 平成25年度 平成26年度
平成24年度 平成25年度 平成26年度
資料:国保連合会
特定健診等データ管理システム
内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか 2 つ以上をあわせもっ
た状態を、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といいます。
18
図 22 平成 26 年度
80 (%)
70.9
70
特定健康診査問診
64.7
67.1
59.6
65.6
55.6
60
50
40
33.7
24.1
32.4
30
14.1
19.9 20.6
19.2
20
14.8
8.5 8.8
10
24.8
11.5
10.7
5.2
23.4
24.5
19.6
23.0
17.0
7.0
8.7 8.8
2.1 2.6
0
弥富市
愛知県
70 (%)
58.4
60 56.1
50
50.4
48.2
47.9
47.8
37.2
37.8
40
30
20
28.9
25.7
26.1
21.0
18.8
10.8
8.1
10
18.8
7.6
6.4
0
弥富市
資料:国保連合会
19
愛知県
特定健診等データ管理システム
⑥ 歯について
むし歯のない児の割合は、愛知県と比較すると少ない結果となっていま
す。甘いもの・甘い飲み物を飲食する児の割合は、年々増加傾向にありま
す。
図 23 むし歯のない児の割合
91
90
(%)
89.8
89
87.3
86.3
87
愛知県
88.9
88.1
87.5
88
弥富市
85.7
86
85
83.9
84
83
82
81
80
平成23年度
平成24年度
平成25年度
資料:健康推進課
図 24
60
甘いおやつ・甘い飲み物を飲食する児の割合
49.7
42.9
37
47.6
41
46.9
42.2
43.8
44.1
45.7
48.9
39.5
30
20
3歳児健康診査問診票
(%)
50
40
平成26年度
29.8
33.2
甘いおやつ
甘い飲み物
10
0
平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
資料:健康推進課
20
26年度
3歳児健康診査問診票
図 25
保護者による仕上げ磨きがされていない児の割合
17.1%
18.0%
16.0%
15.3%
14.2%
13.6%
14.0%
12.0%
10.0%
8.0%
6.0%
4.0%
2.0%
0.0%
平成23年度
平成24年度
平成25年度
資料:健康推進課
平成26年度
1歳6月か児健康診査問診票
図 26 40歳代の歯周炎を有する者の割合
24.0%
23.5%
23.5%
22.9%
23.0%
22.5%
22.0%
21.9%
21.5%
20.9%
21.0%
20.5%
20.0%
19.5%
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
資料:健康推進課
21
歯周疾患検診結果
⑦ 子育て環境について
ゆったりした気分で子どもと過ごす時間がある母の割合は、愛知県と比
較するとやや低い傾向にありますが、全国平均を大きく上回っています。
精神疾患の既往や、2週間以上続くうつ状態のある妊婦は、愛知県より多
いです。朝食を毎日食べている児の割合は、横ばいです。夜 22 時以降に
寝る児の割合は年々減少傾向にあります。
図 27 ゆったりした気分で子どもと過ごす時間がある母の割合(平成25年度)
(%)
100.0
90.0
80.0
16.3
0.7
10.0
1.9
14.7
15.0
27.3
2.8
19.8
3.6
70.0
1.2
60.0
4.2
50.0
40.0
83.0
88.1
何ともいえない
81.4
81.4
70.6
30.0
いいえ
76.0
はい
20.0
10.0
0.0
弥富市 愛知県 弥富市 愛知県 弥富市 愛知県
4か月児健診
1歳6か月児健診
3歳児健診
資料:健康推進課
1歳6か月児・3歳児健康診査問診票
図 28 母子手帳交付状況
10.0%
9.1%
9.0%
弥富市(H26)
愛知県(H25)
8.0%
7.0%
6.3%
6.0%
5.0%
4.4%
4.0%
2.8%
3.0%
2.0%
1.0%
0.0%
2週間以上続いたうつ状態あり
精神疾患の既往あり
資料:健康推進課
22
母子手帳交付時アンケート
図 29 朝食を食べている児の割合
3歳児健診
(%)
0.7
1.2
1.8
99
2.6
97
1.0
2.0
95
3.3
2.3
93.1
94.0
94.6
平成23年度
平成24年度
平成25年度
1.2
1.2
2.9
4.9
93
91
89
93.1
87
85
ほぼ毎日食べる
週4~5日食べる
週2~3日食べる
平成26年度
ほとんど食べない
資料:健康推進課
3歳児健康診査問診票
図 30 夜22時以降に寝る児の割合
35
30
(%)
28.6
25
27.8
28.5
21.2
21.7
25.1
20
26.9
1歳6か月児
15
15.7
3歳児
10
5
0
平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
資料:健康推進課
23
1歳6か月児・3歳児健康診査問診票
2.第1次弥富市健康増進計画「生涯健康のまちづくり」の取り組 み
(1)重点項目の見直し
第1次弥富市健康増進計画「生涯健康のまちづくり」では、平成 24 年度まで
に以下の重点8項目に取り組みました。
平成 25 年度 3 月からは、「生涯健康のまちづくり」改訂版(追補)として、
計画終期の3年間延長し、重点項目を見直し、
「本市の健康施策、平成27年度
までの重点7項目」として取り組みました。
第1次弥富市健康増進計画「生涯健康のまちづくり」重点8項目の“7.
(国保
加入者)特定健康診査”と“8.
(国保加入者)特定保健指導”は、第2期弥富
市特定健診・特定保健指導実施計画書の策定により削除し、新たに“7.ここ
ろ・自殺対策”を追加しました。
○第1次弥富市健康増進計画「生涯健康のまちづくり」重点8項目
1.子育て支援から介護予防までの健康都市宣言
2.食生活改善推進員の活躍の場の拡大
3.ウォーキングマップの作成、活用
4.たばこ対策
5.歯の健康
6.メタボリックシンドロームの該当者・予備群の減少
7.(国保加入者)特定健康診査
8.(国保加入者)特定保健指導
○本市の健康施策、平成27年度までの重点7項目
1.子育て支援から介護予防までの健康都市宣言
2.食生活改善推進員の活躍の場の拡大
3.ウォーキングマップの作成、活用
4.たばこ対策
5.歯の健康
6.メタボリックシンドロームの該当者・予備群の減少
7.こころ・自殺対策
24
(2)取り組みの概要
弥富市ではすべての市民がいきいきと暮らせるまちを目指し、子どもから高
齢者まで幅広い支援・施策を行ってきました。
食生活改善推進員の活動では、協議会を設立し、市の保健事業への協力や男
性料理教室などの企画運営を行ってきました。
ウォーキングマップでは、三つ又池公園を起点にして、5.5kmの宝川周辺史
跡めぐりコースと 7.8kmの水郷田園コースのウォーキングマップを作成し、
年 2 回ウォーキング教室を開催し、周知に努めてきました。
たばこ対策では、妊娠届出時の個別指導、保育所での防煙教室、健康フェス
タでのたばこに関する情報発信などを行ってきました。
歯の健康については、妊産婦歯科検診、子どもへの検診や教室、フッ化物洗
口、成人には歯周疾患検診、高齢者にはお口の体操・誤嚥性肺炎予防教室など
取り組んできました。また、平成 27 年 3 月に「歯と口腔の健康づくり推進条
例」が施行されました。
メタボリックシンドロームの該当者・予備軍の減少については、対策として、
ちょいやせプログラム(メタボリックシンドロームに関心のある 69 歳以下の方
を対象とした教室)を開催しました。その参加者により自主グループが作られ、
現在も活動をしています。平成 26 年度からは糖尿病予防教室を開催していま
す。
こころ・自殺対策では、ゲートキーパー養成やこころの体温計の導入をして
きました。
25
3.弥富市の健康課題
本市の人口は、老年人口(65 歳以上)の人口の増加が大きく今後も高齢化
が進んでいくと思われます。平均寿命は、男性 80.4 歳、女性 86.7 歳と愛知県
や国と比較しても高いですが、今後は単なる平均寿命の延長だけではなく、健
康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間の延長を目指す健
康寿命の延伸を目指す必要があります。
弥富市の健康状況を考察した結果、健康寿命の延伸のために、以下の4点が
健康課題と考えました。また、計画自体に若い人の認知度が低いため今後はそ
の年代にどのようにPRしていくかなど、計画の周知が重要です。
<健康課題>
<弥富市の現状>
・死因別死亡割合は、悪性新生物(がん)が多い
・部位別悪性新生物死亡率は、気管・気管支及び肺が
愛知県に比べ多い
・肺がんの原因の一つである、喫煙率が愛知県に比べ高い
がん・たばこ対策
・特定健康診査結果より、メタボリックシンドローム該当
者が愛知県と比べ高い
・疾病中分類別受診率順位で、高血圧性疾患、糖尿病が上位
・メタボリックシンドロームの予防には、生活習慣の改善
が必要
生活習慣病対策
・入院外の疾病大分類別費用額と疾病中分類別費用額で、
歯肉炎及び歯周疾患が第1位
・甘いおやつ・甘い飲み物を飲食する児の割合が年々増加
・むし歯のある児の割合が愛知県と比べ多い
・健康増進計画評価アンケートより、ストレスを抱えてい
る市民が全体の5割
・疾病中分類別受診率では、気分(感情)障害が歯肉炎及
び歯周疾患、高血圧性疾患、糖尿病に続いて第4位
・精神疾患や2週間以上続くうつ状態のある妊婦が愛知県
に比べ多い
26
歯および口腔の健康
こころの健康
★
第3章
27
★
第3章
第2次弥富市健康増進計画
1. 第 2 次弥富市健康増進計画概念図
市民すべてがいきいき暮らせるまちづくり
健康寿命の延伸
重
点
項
目
がん・たばこ
対策
・がん検診を年1回
受けよう。
・異常があった場合
は、精密検査を受
けよう。
・たばこの害を知ろ
う。
・禁煙の方法を知ろ
う。
・受動喫煙を防止し
よう。
<普及・啓発>
・がん検診の必要性
・たばこの害、禁煙
方法
<環境整備>
・やとみ健康マイレ
ージの実施
・若い世代への取り
組み
・受診のしやすい環
境づくり
<個別対策>
・がん検診要精密検
査者への受診勧奨
・喫煙者への禁煙指
導
・妊婦の禁煙、家族
の受動喫煙
<関係課との連携>
・幼児期よりたばこ
の害を教育
・他課との調整
生活習慣病
対策
・年1回検診(特定健診・
職場検診等)を受けよう。
・自分の生活習慣を毎年見
直そう。
・1日 1,000 歩増やそう。
・筋力を増やそう。
・一緒に運動する仲間を増
やそう。
・バランスのよい食事を心
がけよう。
・腹八分目にしよう。
・適正飲酒を心がけよう。
<普及・啓発>
・30 代健診・特定健診の
必要性
・生活習慣病予防
・幼児期への啓発
<環境整備>
・やとみ健康マイレージ実
施
<教室開催>
・メタボリックシンドロー
ム・高血圧・糖尿病など
<個別相談>
・健診結果説明の充実
<関係団体との連携>
・新しいウォーキングマッ
プの作成、ウォーキング
の普及
・食生活改善への取り組み
・きんちゃん体操の普及
28
歯および口腔
の
健康
こころ
の
健康
・歯みがきや仕上げ磨き
の習慣をつけよう。
・定期歯科健診を受け、
フッ化物を上手に利
用しよう。
・歯や口の健康に関心を
持とう。
・歯周病予防に取り組も
う。
・歯間ブラシや、デンタ
ルフロスを習慣にし
よう。
・健口体操を実践しよ
う。
・睡眠を十分にとろう。
・周囲に悩んでいる人が
いたら声をかけよう。
・心配ごとや悩みごとは
一人で抱え込まず、周
囲の人に相談しよう。
・相談できる場所を知
ろう。
・趣味、スポーツ、休息
な ど自分な りのス ト
レ ス解消法 を見つ け
よう。
・おしゃれに関心を持と
う。
<普及・啓発>
・乳幼児へ甘味習慣や
仕上げ磨き習慣の知
識
・歯周疾患検診の必要
性
・歯間清掃用具の使用
<環境整備>
・歯周疾患検診の受け
やすい環境整備
・若い世代への取り組
み
<教室開催>
・保育所・幼稚園・学
校での歯科健康教育
・誤嚥性肺炎予防。お
口の体操
・障がいのある方への
歯科保健指導
<普及・啓発>
・こころの体温計
・こころの健康
<子育て支援>
・こんにちは赤ちゃん訪
問事業
・個別相談の充実
・子供の睡眠と生活習慣
の情報提供
・4か月児健診で産前産
後アンケート実施
<研修会>
・ゲートキーパー研修
2. 重点項目
① これまでの取り組み
<がん>
下記のがん検診を総合がん検診(胃がん・肺がん・大腸がん検診と腹部超音
波のセット検診)と個別がん検診(海部津島市内の指定医療機関でのがん検診)、
集団がん検診(保健センターでのバスによる検診)にて行っています。
事業名
対象・実施場所
内
胃がん検診
肺がん検診
容
問診・X 線直接撮影
40 歳以上の市民
大腸がん検診
前立腺がん検診
50 歳以上の男性
子宮がん検診
20 歳以上の女性
乳がん検診
30 歳以上の女性
問診・X 線直接撮影・喀
海部・津島医師会指定医療機関
痰細胞診検査
集団検診
問診・便潜血反応検査
問診・血液(PSA)検査
海部・津島医師会指定医療機関
問診・子宮頚部細胞診検
集団検診
※平成 17 年度より子
宮がん・マンモグラフ
ィは隔年受診
査・子宮体部細胞診検査
問診・触診・超音波検査
もしくはマンモグラフィ
胃がん検診・肺がん検
総合がん検診
40 歳以上の市民
海南病院
診・大腸がん検診・腹部
超音波検査
<たばこ>
事業名
対象・実施場所
禁煙サポート
禁煙を希望している市民
保育所防煙教育
市立保育所の年長児とその保護者
健康フェスタ内
たばこ対策事業
内
容
禁煙指導・呼気CO濃度
たばこに関する絵本の実施
保護者への啓発チラシ配布
肺機能測定の実施
一般市民
COPD 啓発のチラシ配布
29
② 取り組みの方向性
弥富市でもがん検診を行っていますが、受診率はほぼ横ばいで若い世代の受
診が少ない現状にあります。がんは、早期に発見・治療することが大切です。
個人での取り組みと共に、市では、がん検診受診の重要性を市民の方に分かり
やすく伝え、検診受診率の向上につながるよう普及啓発していきます。また、
要精密検査の方が確実に受診できるように、勧奨していきます。
成人の喫煙率は、県よりも高く、がん部位別の死亡率で男性が気管・気管支
炎及び肺のがんで亡くなる方が、他の部位に比べると多い状況にあります。肺
がんの発症はたばこと大きな関係があり、妊婦の喫煙は赤ちゃんの健康にも影
響があります。喫煙や受動喫煙の防止を進めていく必要があります。
市では、たばこの害や禁煙方法を周知し、妊婦や幼児期・学齢期の子供への
情報提供や支援をしていきます。
③ 個人での取り組み
・ がん検診を年1回受けよう。
・
・
・
・
異常があった場合は、精密検査を受けよう。
たばこの害を知ろう。
禁煙の方法を知ろう。
受動喫煙を防止しよう。
④ 本市での取り組み
<普及・啓発>
・ がん検診の必要性・重要性について、広報やホームページなどを利用して
分かりやすく PR をしていく。
・ 肺がん予防のため、たばこの害や禁煙方法の周知を行う。
<環境の整備>
・ やとみ健康マイレージを実施する。(がん検診などを受けた方へポイント
の付与)
・ がん検診の受診のしやすい環境の整備をする。
・ 若い世代へのがん検診受診への取り組みを行う。
<個別勧奨>
・ がん検診で要精密検査となった方への受診勧奨を積極的に行う。
・ 喫煙者への禁煙指導の充実を図る。
30
・ 母子健康手帳交付時に、妊婦への禁煙指導と家族へ受動喫煙の指導を徹底
する。
<関係課との連携>
・ 幼児期よりたばこの害を伝える。
・ 学齢期について他課との連携を図っていく。
⑤ 目標
指標
対象
胃がん検診
40 歳以上の市民
肺がん検診
40 歳以上の市民
受
診
率 大腸がん検診
の
向
上
子宮がん検診
乳がん検診
40 歳以上の市民
20 歳以上の女性
計画作成時の
平成 32 年度
現状
目標値
13.9%
(平成 26 年)
21.9%
(平成 26 年)
24.8%
(平成 26 年)
22.3%
(平成 26 年)
40 歳以上の女性
24.5%
マンモグラフィ
(平成 26 年)
妊婦
喫煙率
成人男性
成人女性
15%以上
25%以上
30%以上
1か月後の喫煙率
1か月後の喫煙率
(平成 24 年)
5.8%
(平成 24 年)
31
保健
28%以上
母子健康手帳交付
35.4%
弥富の
25%以上
母子健康手帳交付
未把握
現状値資料
0%
30.0%以下
愛知県特定健診・特
定保健師指導情報
4.0%以下
データを活用した
分析・評価
①
これまでの取り組み
市の取り組みとして、特定健診(国民健康保険加入者のみ)や 30代健診、
脳ドックを行っています。また、希望の団体を対象に健康教育を行っています。
26 年度は、
「血管を若く保つ生活習慣」
「ロコトレ ~運動器症候群を防ごう!」
「生活習慣病予防について」などをテーマにして行いました。その他、生活習
慣病に関する健康推進課が企画する教室として 25 年度までは「ちょいやせプ
ログラム」26 年度からは「糖尿病予防教室」をはじめました。
平成 21 年度には、三ツ又池公園を拠点としたウォーキングマップ(5.5km・
7.8km)を弥富健康づくりはつらつ会と弥富ふるさとガイドボランティアの協
力を得て作成し、毎年2回ウォーキングの教室「みんなでウォーキング」を開
催しています。
また、弥富市ヘルスメイト協議会の会員には、健康推進課が主催するちょい
やせプログラムの昼食バイキング実習、糖尿病予防教室の調理実習、幼児教室
のおやつづくり等で協力を得ています。ヘルスメイト協議会で、健康フェスタ
での普及活動や男性料理教室などの企画・運営などもされています。
32
事業名
健康手帳の交付
30 代健診
脳ドック
健康相談
健康教育
ち ょ い やせ プ ロ
グラム(平成 23
年~
平 成 25
年)
糖尿病予防教室
(平成 26 年~)
みんなで
ウォーキング
1歳児親子教室
特定保健指導
対象・実施場所
内
容
40 歳以上の市民・随時
健康手帳の交付と使用方法の説明
30 歳代の
弥富市指定医療機関
問診・身体計測・理学的検査・尿検
市民
集団検診
査・血圧測定・血液検査・心電図
40 歳以上
の市民
頭部及び頚椎 X 線検査・核磁気共鳴
海南病院
装置(MRI)による脳断層撮影
血圧測定・尿検査(糖・蛋白・潜血)
・
一般市民・随時
健康相談
一般市民の団体・随時
(まちづくり出前講座など)
肥満予防と解消に興味があり、20
歳のときから体重が 5kg 以上増え
てしまった 69 歳以下の方
対象者と調整の上、決定
肥満の予防と解消に関する講話等
年6回コース
糖尿病に関心のある 74 歳以下の市
民及びその家族※ヘルスメイトに 糖尿病予防に関する講話等
協力いただいています。
一般市民・年 2 回
※はつらつ会・ふるさとガイドボラ 運動講話・ウォーキングの実施
ンティアに協力いただいています。
身体計測、生活習慣の話、親子遊び、
1歳児・月1回
歯みがきの話、個別相談
40~74 歳の弥富市国民健康保険 メタボリックシンドローム予防
加入者
生活習慣改善の保健指導
33
★ ウォーキングマップ
★
<宝川周辺史跡めぐりコース>
<水郷田園コース>
7.8m
5.5km
所要時間:約2時間
所要時間:約3時間
34
②
取り組みの方向性
生活習慣病は、その名前のとおり、
「生活習慣」が大きく関係しています。ひ
とりひとりが、自分の食事・運動の習慣を見直し、改善していくことが大切と
いえます。個人が取り組みを進めていくために、市はメタボリックシンドロー
ム、高血圧や糖尿病等生活習慣病についての知識の普及、自分の健康状態を知
るための健診の周知、検診結果を生活習慣の見直し・改善につなげる健康相談
の充実や各健康教室を開催していきます。また、関係課・団体と連携のもと、
ウォーキングの推進、食生活改善を進めていきます。
<参考
メタボリックシンドロームの診断基準
>
内臓脂肪の蓄積
ウエストサイズ
男性 85cm 以上
女性 90cm 以上
*内臓脂肪面積 男女ともに≥100cm2 相当
+
中性脂肪値・
HDL コレステロール値
以下のうち2項目以上
中性脂肪値 150mg/dl 以上
HDL コレステロール値 40mg/dl 未満
血圧
収縮期血圧(最高血圧) 130mmHg 以上
拡張期血圧(最低血圧)
85mmHg 以上
(いずれか、または両方)
血糖値
空腹時血糖値 110mg/dl 以上
35
個人での取り組み
③
・
・
・
・
・
・
年に1回健診(特定健診・職場健診など)を受けよう。
自分の生活習慣を毎年見直そう。
1日 1,000 歩増やそう。
筋力を増やそう。
一緒に運動する仲間を増やそう。
バランスのよい食事を心がけよう。
・ 腹八分目にしよう。
・ 適正飲酒を心がけよう。
④
本市での取り組み
<普及・啓発>
・ 30 代健診や特定健診の受診を勧奨する。
・ 生活習慣病の予防・生活習慣の改善・メタボリックシンドロームについて、
広報やホームページなどを利用して分かりやすく PR をしていく。
・ 1歳児親子教室や乳幼児健診時に幼児期からの生活習慣の大切さを伝え
ていく。
<環境の整備>
・ やとみ健康マイレージを実施する。
(教室に参加した方へポイントの付与)
<教室の開催>
・ 生活習慣病(糖尿病・高血圧)に関する教室の開催する。
・ メタボリックシンドロームに関する教室の開催する(保険年金課と連携)。
<個別相談の充実>
・ 健診の結果説明を含む健康相談などの個別相談を充実する。
<関係団体との取り組み>
・ 弥富健康づくりはつらつ会・弥富ふるさとガイドボランティアの協力を得
て、新しいウォーキングマップを作成する。
・ ウォーキングマップの普及のためウォーキングの機会をつくる。
・ 食生活改善推進員の活動を支援し、減塩、ヘルシー、バランスの良い食事
について啓発する。
・ 弥富健康づくりはつらつ会や介護高齢課と連携し、健康フェスタなどでの、
きんちゃん体操の普及を支援する。
36
⑤ 目標
指標
30代健診
受診者数の向上
対象
30 歳~39 歳
メタボリックシ
ンドローム該当
特定健診受診者
者及び予備軍の
40~64 歳
率の減少
計画作成時の
平成 32 年度
現状
目標値
184 人
(平成 26 年)
200 人以上
<該当者>
<該当者>
男 31.1%
男 28%以下
女 12.9%
女 10%以下
<予備軍>
現状値資料
弥富の保健
国保連合会
特定健診等データ
男 16.0%
<予備軍>
女 4.2%
男 14.0%以下
管理システム
(平成 26 年) 女 4.0%以下
肥満者(BMI
25以上)の率
の減少
1 歳児親子教室
参加率の向上
ウォーキングコ
ース数の増加
健康相談利用者
数の増加
1日 30 分以上の
運動習慣のない
人の割合の減少
1日1時間以上の
運動習慣のない人
の割合の減少
特定健診受診者
40~64 歳
1 歳児
全市民
30 歳以上
の割合増加
女 21.8%
(平成 26 年)
80.4%
(平成 26 年)
2 コース
(平成 26 年)
8人
(平成 26 年)
特定健診受診者
56.1%
40~64 歳
(平成 26 年)
特定健診受診者
47.8%
40~64 歳
(平成 26 年)
週 4 回以上
朝食を食べる人
男 31.9%
朝食を食べる
40~64 歳
94.8%
(平成 25 年度)
毎日朝食を食べる
93.1%
3 歳児
(平成 26 年度)
37
男 29.0%以下
女 19.0%以下
国保連合会
特定健診等データ
管理システム
83.0%以上
弥富の保健
3コース以上
健康推進課
20 人以上
弥富の保健
50%以下
特定健康診査問診
45.0%以下
特定健康診査問診
95%以上
特定健康診査問診
95%以上
3 歳児健診問診票
(3)
①
歯及び口腔
これまでの取り組み
乳幼児期から高齢期に至るまでの歯科健診はもちろんのこと、保育所や小中
学校では、むし歯予防や歯肉炎予防を中心とした歯科指導を実施しています。
また、高齢者を対象とした誤嚥性肺炎予防の講話や実技を行い、啓発に取り
組んでいます。
〈母子歯科事業〉
事
対
象
わくわくマタニティ
妊
婦
1 歳 児 親 子 教 室
1 歳 児
1歳6か月児健康診査
1歳6か月児
2歳児ピカピカ教室
2 歳 児
3 歳 児 健 康 診 査
3 歳 児
歯
科
業 名
相
談
前期歯の健康センター
市
内
容
妊娠中の口腔ケアについて・個別相
談
口腔について・仕上げ磨き練習・個
別相談
歯科健診・個別指導
歯科健診・染め出し・歯科医師講話
個別指導・フッ化物塗布
歯科健診・個別指導
民
個別指導
要指導児
就学前の児とその保護者
歯科講話・親子歯科健診・個別相談
〈保育所歯科事業〉
事
業 名
良い子の歯みがき運動
対
象
内
市立保育所 9 か所
幼稚園 2 か所
容
健康教育・染め出し・歯みがき指導
6 月:フッ化物洗口前期訪問
フッ化物洗口事業
市立保育所
年長児・年中児
9 月:保護者説明会
11月:親子歯みがき教室
1 月:フッ化物洗口後期訪問
38
〈学校歯科事業〉
事
業 名
対
小 中 学 校 歯 科 教 室
象
児
高
市内高校
歯
科
教
室
6歳臼歯保護育成啓発
容
市内小中学校
児童クラブ歯みがき教室
校
内
童
小学校 1 年から 3 年
歯科健康教育・染め出し・歯みがき
指導
6歳臼歯保護育成事業周知
② 取り組みの方向性
3歳児歯科健診におけるむし歯のある児の割合は増加傾向にあり、一人で何
本もむし歯を持っている児が目立ってきています。近年では、3歳~5歳にか
けての乳歯のむし歯が増加しています。
乳幼児歯科健診時に、個別指導を導入し、早くから個々にあった甘味指導や
ブラッシング指導をしていく必要があります。
市の疾病別の受診率をみると、歯肉炎及び歯周疾患の受診が多い状況になっ
ています。また、疾病費用額(外来)でみても歯科疾病にかかる費用が一番多
い結果となっています。
弥富市が行っている歯周疾患検診の状況を見ると、50歳後半から歯を失う
傾向が高くなります。早くから、かかりつけ歯科医を持ち継続した口腔ケアの
必要性を市民に伝えていけるよう進めていきます。
③
個人での取り組み
・ 甘味の取り方に気をつけ、歯みがきや仕上げ磨きの習慣をつけよう。
・ かかりつけ歯科医を持ち、定期歯科健診を受けるとともに、フッ化物を
上手に利用しよう。
・ 歯や口の健康に関心を持ち、歯周病予防に取り組もう。
・ 歯間ブラシや、デンタルフロスの使用を習慣にしよう。
・ お口の体操をしよう。
④
本市での取り組み
〈普及・啓発〉
・ 乳幼児歯科健診時に、甘味習慣や仕上げ磨き習慣に関する正しい知識を伝
えていく。
39
・ 歯周疾患検診の必要性や、歯間清掃用具の使用を広報やホームページなど
を利用して分かりやすく PR をしていく。
〈教室の開催〉
・ 保育所や幼稚園、学校と連携し歯科健康教育が充実するよう取り組む。
・ 誤嚥性肺炎予防や、お口の体操を介護高齢課と連携し教室を開催する。
・ 障がいのある方への歯科保健指導が充実するよう取り組む。
〈環境の整備〉
・歯周疾患検診の受診しやすい環境を整備する。
・若い世代への歯周疾患検診受診への取り組みを行う。
⑤
目標
指
標
対
象
保 護 者 に よ る 仕 上 げ磨
き が さ れ て い な い 児の
1 歳6か月児
割合減少
む し 歯 の な い 児 の 割合
増加
歯 肉 炎 を 有 す る 者 の割
合減少
3 歳児
12 歳児
14 歳児
年 1 回以上歯周疾患検
合減少
(26 年度)
85.7%
(26 年度)
83.6%
(26 年度)
6.9%
(26 年度)
40 歳代
現状値資料
25%以下
弥富の保健
90%以上
87%以上
5%以下
地域歯科
保健業務報告
65%以上
弥富の保健
(27年度)
CPI:3以上
口 腔 機 能 低 下 疑 い の割
30.4%
60.4%
歯 周 炎 を 有 す る 者 の割
の歯を有する者の増加
目標値
20 歳以上
ている者の割合増加
80 歳で 20 本以上自分
現状
(27年度)
歯 間 清 掃 用 具 を 使 用し
合減少
平成 32 年度
61.6%
診 を 受 け て い る 者 の割
合増加
計画作成時の
22.9%
(26 年度)
65%以上
20%以下
弥富の保健
80 歳以上
65 歳以上
22 人
(23~26年度平均)
14.4%
(26 年度)
40
30人以上
10%以下
基本チェック
リスト集計表
①
これまでの取り組み
平成 24 年度より、ゲートキーパーの養成を行っています。現在、市役所
職員や民生委員、教員や市民を対象に 326 人の方に講座を受けてもらいま
した。平成 26 年度からは、携帯電話やパソコンでこころの健康状態をチェ
ックできる「こころの体温計」を導入しました。必要に応じ保健師による本
人や家族の電話・面接相談も行っています。
また、母子手帳交付時や赤ちゃん訪問、乳幼児健康診査では、お母さんの
こころの状態や子どもの生活リズムに関する質問に答えてもらい、必要な方
への家庭訪問や面接で支援を行っています。
事業名
ゲートキーパー養成
こころの体温計
健康相談
母子健康手帳交付
こんにちは
赤ちゃん訪問
乳幼児健康診査
対象・実施場所
市職員・民生委員
内
容
こころの健康に関する講話
教職員・一般市民
携帯電話・パソコンによるメンタルヘ
一般市民
ルスチェック
血圧測定・尿検査(糖・蛋白・潜血)・
一般市民・随時
健康相談
妊婦
母子健康手帳交付、アンケート実施
4か月までの乳児
計測、情報提供、アンケート実施
4か月児・1歳6か月児
集団遊び、歯科健診、計測、診察
3歳児
個別
41
②
取り組みの方向性
心身の疲労回復のためには、ストレス解消法を知ったり、十分な休息とる
ことが重要です。ひとりひとりが、こころの健康に取り組んでいくとともに、
市では、こころの体温計の利用を進め、自分のこころの健康へ関心を持てる
ように支援し、相談場所の情報提供をしていきます。こころの健康のための
睡眠や休息等の知識の普及や妊娠期から子育て支援をすることで母の育児
不安を軽減し、健やかな子供の心の成長を促します。また、こころに不調を
きたしたときに、自らまたは周囲が変化に、気づき予防するために、正しい
知識とその対応を広める体制づくりをしていきます。
③
個人での取り組み
・ 趣味、スポーツ、休息など自分なりのストレス解消法を見つけよう。
・ 心配ごとや悩みごとは一人で抱え込まず、周囲の人に相談しよう。また相
談できる場所を知ろう。
・ 周囲に悩んでいる人がいたら声をかけよう。
・ 睡眠で十分な休息をとろう。
・ おしゃれに関心を持とう。
④
本市での取り組み
<普及・啓発>
・ こころの不調をチェック(こころの体温計)したり、相談できる機関を
周知していく。
・ こころの健康について、広報やホームページなどを利用して分かりやすく
情報提供していく。
<子育て支援>
・ 母親の育児不安を軽減するため、こんにちは赤ちゃん訪問事業で全戸訪問
を行う。
・ 精神疾患や育児不安、ストレスを抱える者に、家庭訪問、電話・面接相談
など必要な支援を行うため、母子健康手帳交付・乳幼児健康診査時にアン
ケートを実施する。
・ 乳幼児健診で、睡眠と規則正しい生活習慣の必要性を伝える。
・ 今後の子育て支援の方法を検討するため、4カ月児健診時に産前産後のア
ンケートを取る。
42
<研修会>
・ ゲートキーパー研修を開催する。
⑤
目標
計画作成時の
平成 32 年度
現状
目標値
40 歳以上で
弥富市国保に加入
している市民
21.0%
17.0%以下
特定健診問診
4か月までの乳児
98.0%
100%
健康推進課
夜 10 時以降に
就寝する児の割
合
1 歳6か月児
15.7%
11.0%以下
3歳児
26.9%
20.0%以下
ゆったりとした
気分で子どもと
接する時間のあ
る母の割合
4か月児健診
88.3%
90.0%
1歳6か月児健診
81.3%
85.0%
3歳児健診
71.6%
75.0%
ゲートキーパー
の人数
ゲートキーパー
養成講座受講者
326 人
400 人以上
指標
対象
睡眠で十分に休
養がとれていな
い者の割合
こんにちは赤ち
ゃん訪問実施率
の向上
現状値資料
乳幼児健診問診
43
乳幼児健診問診
健康推進課
44