【鼎談】なぜ今、リノベーションなのか？リノべる（株）東日本エリアマネジャー 2012年入社。東日本エリアマネジャー兼、コーディネーターとして活躍。現在、仙台の業者と共同で、仙台ショールームの開設準備を進めている。（株）イコール代表取締役インテリア関連の総合商社やリフォーム会社勤務を経て、2005年、仙台にマンションのリフォーム・リノベーションを専門とする（株）イコールを設立。文／鎌田ゆう子　写真／アド・フォート　魚住一夫　撮影場所／（株）エコラリノベーション現場（一社）リノベーション住宅推進協議会東北部会部会長協議会の一員としてリノベーションの啓蒙活動を推進。仙台を中心にリノベーション事業を展開する（株）エコラの代表取締役でもある。永野麻季根立洋平百田好徳価値観や生活様式の変化に伴いリノベーション需要が増加リノベーションで住まいに新た百田最近は、な価値観を見出す人が増えてきましたよね。東京では、以前は「新築が買えない永野はい。から仕方なく中古を買ってリノベーシ近頃は、資産価値の観点からリノベーションする」という人が大半でした。でもョンを選択される方が増えています。百田中古住宅は資産価値の目減りが少な価値が高まり、次世代へ優良なストッいですし、リノベーションをすることでクを引き継ぐこともできますからね。に家を買った親を持つ人たちです。元バブル期根立今、住宅を買う中心世代は、金の倍近い購入代金を払い、定年間近までローンを払い続ける…。そういう親の生き方を見てきて、疑問を感じている人が、リノベーションに価値を見出しているという印象もあります。に合わせて暮らすことが当たり前で「新築＝良い物」で、その家永野確かに昔はした。でも今は外からの情報を容易に取り入れられる時代です。ヨーロッパなどの海外では、住み替えたり、今の自分たちに合ったように家をつくり変えていくことは一般的。そうした情報に触れるにつれ、皆と同じ家、暮らしでは物足りないと考える人が増えているのでしょう。わせて、出るべくして出てきたのがリ根立価値観やライフスタイルの変化に合ノベーションなんでしょうね。百田そこで、リノベーションの定義をしっかりと根付かせ、規格化し、品質も確保立ち上がったのが、リノベーション住宅してエンドユーザーに提供するために推進協議会です。られていますし、リノベーションの認知根立東京ではメディアでもよく取り上げ度は高いんでしょうね。実だと思います。でも、東京でも、リ永野都市部と地方、温度差があるのは事ノベーションという単語自体が普及し、問い合わせが増えたのはここ２〜３年のこと。ですから、仙台でもまず言葉を広げる活動をするのが鍵になると思います。そのツールの一つが、現在弊社で計画中の仙台ショールームです。百田今まで仙台には、リノベーションとはませんでしたから、ショールームでエこういうものだと見せる場所がありンドユーザーに触れてもらえるのは良いことですね。まず言葉から浸透さとしても同感です。協議会の東北部せることが大事というのは、協議会会ができたのが、昨年６月。まだまだ私たちが果たすべき役割は多いと感じています。根立確かに仙台でリノベーションをする人らない層がほとんど。お客様の望む空は、もともとリノベーション自体を知間を実現するためには、リフォームでは難しいということで、こちらからリすね。ノベーションを提案することが多いで 106 107 暮らしを豊かにするリノベーション。地方都市における今後の展望は？のある質感を生かした内装にマッチするよう、広いSOHO空間に改修し、築古ならではの味設計者に相談しながら選んだ家具にも大満足。「リノベる。」ならではのセミオーダー・定額トを解消した。また、各部屋で段差のついて制の利用で、初めてのリノベーションもスムーズだったという。い仕事をしますね！」との言葉だったという。 after 仙台での普及促進のためには年のマンション業者間の連携が欠かせない〜 40 年のヴィンテージマンションを購入した施主寄与できるのではないかと考えているままになっても良いですよね。ぜひ選金額面でわかりにくい面があります根立リノベーションはリフォームと違って、ション会社が出てくるでしょうね。そップでサービスを提供できるリノベーワンスト根立おそらくここ数年のうちに、ョンの裾野を広げていきたいと思いに推し進め、東北におけるリノベーシーザー両面へ向けた啓蒙活動をさらですね。東北部会としても、業者、ユところから興味を持ってもらいたい百田まず「リノベーションって何？」というからね。パッケージングすることはユれができれば、ユーザーのエネルギーイナンス面もクリアにしつつ…。ーザーにとっても銀行にとっても良います。形だと思います。完売、復興住宅が建つにも時間がかかよね。場の拡大が見込めるということです永野仙台にもまだまだリノベーション市百田仙台では震災後、新築マンションは即リノベーションして、被災者の方に提根立みなさんもっと自分の住む家にわがですね。ぜひ多くの方に知っていただきたいかにするツールの一つであることを、います。リノベーションは暮らしを豊「買ったときからがスタート」だと思に合わせて変えていくものですから、れませんが、リノベーションは暮らし永野新築は「買うことがゴール」かもし済みますし。新築と違って、場所にも縛られないでに住まいを取得できるのも魅力です。用をかけても、新築よりリーズナブル変更できる点。また、リノベーション費たちが暮らしやすいように間取りを百田リノベーションの最大の利点は、自分メリットも多彩なリノベーション住まいへのこだわりに応えるるという状況です。今ある中古住宅をと増えると思っています。や時間も短縮できるし、需要ももっています。ノベーション費用を一括で借入できる、永野はい。中古マンションの購入費用とリな点があるとか？は、ファイナンスでも有利根立「リノべる。」せん。ヤーの価値が出てくるのかもしれま弊社のような横断的に動けるプレイできるものではありません。その時にかし実際は共通言語が無く、容易に解し、行動できることが重要です。しく、各プレイヤーが互いの領域を理「仲介だけ」という立ち位置ではなこで大事なのは、「うちは工事だけ」企業に協力していただいています。そ所、施工会社、金融機関、それぞれのとめる会社。不動産業者、設計事務永野私たちは、言わばリノベーションをましています。協議会や「リノべる。」の動きには期待ばいいんですが… 。そうした意味で、携するしっかりとした枠組みがあれす。リノベーションに関わる業者が連スムーズに運ばないケースもありまがリノベーションをしたいと言っても、管理会社の理解はまだ低く、お客様ょうか。特に不動産業者やマンションげていくことが大事なのではないでしが、その前にわれわれ業者の認知を上ユーザーの認知はもちろんです根立ただ、の潜在的な需要はありますよね。が結構ありますから、リノベーション百田でも、仙台は築 30 択肢の一つに、リノベーションを加えて B のですが、そのためにはリノベーション before リノベーション専用ローンです。リノベ満足度の高いリノベーションとなったようだ。ほしいと思います。施主からかけられたのは、「イコールさんは良企業なりが必要になる。もちろんファり込んでゆとりのある空間となった。完成後、をトータルに取りまとめる機関なりリング仕上げに。隣接する和室もLDKに取ーションの価値を銀行に認めていただいた床はバリアフリーに変更し、無垢フローき、今では数行と提携させていただいチンが壁に囲まれ、暗くて暑いというデメリッ供できれば、復興のスピードアップにリノベーションを実施。明るい南側に広々としたLDKを配置し、水まわりの位置や向きを変更して機能性の高い住まいを実現した。 2.リビング・洋室・和室は一体利用が可能で、キッチンはいつでも赤ちゃんに目が届く位置にレイアウト。将来の子ども部屋を想定し、リビング・洋室・和室は間仕切りできるようになっている。 108 109 出すことも見据えてワークスペースを兼ねた B る中古マンションのリノベーション事例。キッジオeditionを選んだ。将来、オフィス賃貸に 40代の夫婦から依頼を受けた、築27年になは、設計の依頼先に、「リノベる。」のブルースタだったため、一からプランを見直すスケルトン before before 資産価値の観点から、東京渋谷に建つ築46 A ー側に和室が並んでいた。昔ながらの間取り C 1.築27年のマンションで、もともとはバルコニ after 1 2 A C