復興のつち音/ふるさと博物館 (1366kbyte)

興
復
の
つち音
高台造成ほぼ完成
「田老まちびらき」
住宅建設が進む田老の高台「三王団地」
44
vol.
田 老 地 区 の 高 台 団 地﹁ 三 王 団 地 ﹂
﹁田
が ほ ぼ 完 成 と な っ た 月 日、
老まちびらき記念式﹂が特設会場で
開かれました。同地区では土地区画
整理事業も進み、住宅や商店の建設
が始まっています。
式典には田老地区の住民ら約30
0 人 が 参 加。 関 係 者 に よ る 祝 辞 や、
これまでの復興事業が紹介された
後、仮設住宅で手芸品を制作する3
グループが日頃の活動を紹介。田老
仮設住宅﹁ゆいとり工房﹂代表の大
棒レオ子さんは﹁全国からの支援が
あって続けられた。次のステップに
踏み出したい﹂と感謝し、参加者に
記念品を手渡しました。
田老第一中学校3年の西川竜斗君
は 作 文 を 披 露。
﹁将来を担う私たち
が、 安 全 安 心 な ま ち の 実 現 に 向 け、
できることをしていきたい﹂と力強
く宣言しました。
この日は恒例の﹁鮭・あわびまつり﹂
も同会場で開催され、多くの来場者
でにぎわいました。
︵ ㌻に記事︶
24
11
22
田老一中の生徒を代表して力強
く作文を読み上げた西川竜斗君
ス タ ジ オ から
みやこハーバーラジオが開局してから3回
目の新年を迎えました。ことしもよろしくお
願いします。
先日、みやこハーバーラジオのスタジオに
重茂小学校の5年生17人が社会科見学に訪
れました。皆さんはスタジオに入ると興味深そう
に放送機材やCDなどを見回していました。お昼
の生放送「ひるなび826」にゲスト出演しても
らい、
「将来なりたいものはなんですか?」と聞
くと、ラーメ
ン屋さんやパ
ティシエ、さ
らにはグルメ
レポーターに
なりたいとの
答え。食べ物
関係の仕事が
生放送に出演する重茂小学校の皆さ
多い印象でし
ん。スタジオもぎゅうぎゅうです
た。逆に児童の皆さんからは「いつもどんな気持
ちで放送していますか?」
「仕事で一番大変なこ
とは何ですか?」などの質問がありました。大人
としてちゃんと答えられていたでしょうか…。
目を輝かせて将来のことを話す重茂小学校
の皆さんに、私たちも元気をもらいました。
みんなに負けないような元気な放送を、ことしも
宮古市の皆さんへ届けていきます!
●「みやこハーバーラジオ」放送中!
FMラジオ【82.
6MHz】
※インターネットの「リスラジ(ListenRadio)
」
や「サイマルラジオ」でも聴取できます
※川井地域は川井テレビ(11ch)で放送中です
●お便り・ファクス・メール お待ちしています!
〒027­0076栄町3­35キャトル宮古5階
みやこハーバーラジオ宛て
f 77­3936 [email protected]
●放送予定などはホームページをご覧ください
B http://miyakofm.com
●フェイスブックで情報発信しています!
「みやこハーバーラジオ」で検索。または→
■問い合わせ 宮古エフエム放送(☎77­3399)
広
報
2016.1.1
⓲
大槌街道の土坂峠
市教育委員会文化課 編
俳句に親しむ
【入選】
初電話母の訛の懐かしき
上坂初代
は つ で ん わ
かんすずめ
季題「初電話」「寒雀」
群れ飛びて十羽余りや寒すずめ
さいとう白沙 選
加藤信子
【特選】
留
守
宅
の
庇
ね
ぐ
ら
に寒雀
川崎みちえ
遠洋から家族と結ぶ初電話
石 井 繁 何時からか庭に餌を待ち寒雀
木戸正子
お参りは天満宮と初電話
摂待初子
檜葉ゆらし出入りせわしき寒雀
こい
ねこ
うめ
評=スケ ー ル が 大 き い。 お 正 月
明けには大漁旗をなびかせ、
家族の待つ港に帰ることで
しょう。
◆次の季題「梅」「猫の恋」※ 1月8日㈮必着のこと
◆応募は一人3句までです。◆いただいた句を添削す
ることがあります。◆はがきまたは封書で、句のほかに
住所、氏名、ふりがな、電話番号を書いて、〒027 ­ 8501
(住所不要)宮古市役所「広報みやこ」係へ応募ください。
◆今回の投稿者は33人でした。
ありがとうございました。
■期日 1月3日㈰
■時間/場所
【舞立ち神事】
午後2時から/黒森神社境内
【舞初め神楽公演】
午後3時から/山口公民館
■参加料 無料
■問い合わせ 市市史編さん室(☎62­6447)
日溜りに何を啄み寒すずめ
高橋良子
佐々木るみ子
息
災
を
交
わ
し
合
い
た
る初電話
長澤智子
初電話心正して受けにけり
山桑敏子
新年を祝う演目「松迎(まつむかえ)」
評=寒い 中、 懸 命 に 糧 を 探 す 雀。
その様子を見守っている作
者 の 姿 が 見 え る よ う で す。
中七の措辞が効果的。
黒森神楽 舞立ち神事・舞初め
~石碑調査から②~
安政四丁巳 中夏
川 井 地 域 の 小 国 地 区 は、 江 戸 時
代には大 槌 代 官 所の管 内に属して
い ま し た。 小 国 と 大 槌 町 金 沢 を 結
び、
土坂峠を擁する「大槌街道」は、
旧川井村から海のある大槌町へとつ
な が る 重 要 な 街 道 で し た。 道 又 集
落 か ら 山 道 を 歩 く 険 しい 峠 道 でし
たが、小国から大豆・粟などの雑穀
や、膳・塗物などの工芸品が運ばれ、
大槌湾の海産物と売買されました。
毎 年お正月の1月5日には、
「坂越
し」といって、大槌から物資を背負
い峠を越す人々でにぎわったそうで
す。
現 在 は 県 道 大 槌・ 小 国 線 で 土 坂
峠 を 越 え ま す が、 峠 を 少 し 大 槌 町
へ下ったところから山に入る遊歩道
が、かつての「大槌街道」です。頂
上に「三峰山」と刻まれた石碑があ
ります。
三峰山は、埼玉県秩父市に連なる
妙法ヶ岳、白岩山、雲取山の総称で、
修験道の霊山でもありました。お犬
様(狼)を神の使いとして祀り、江
戸 時 代 に は 火 防、 盗 賊 除 け の 神 と
して信仰を集めました。峠越えの道
中安全や盗賊にあわないことを願っ
て建てられた石碑と考えられます。
広
報
2016.1.1
⓳
三 峰 山
土沢
末角
国指定重要無形民俗文化財
【大槌街道】看板は「こだまの駅遊々の森」
(林野庁東北森林管理局指定)
【石碑】
高さ81×幅40×奥行24㎝
安政4年(1857)
、中夏(旧暦5月)
ふるさと博物館