Jリート市場の動向について(2015年12月)

情報提供資料
2015年12月作成
Jリート市場の動向について
当資料のお取扱いにおけるご注意
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的として大和証券投資信託委託株式会社が作成したものであり、勧誘
を目的としたものではありません。投資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする「投資信託説明書(交付
目論見書)」の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
当資料は信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。運
用実績などの記載内容は過去の実績であり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。記載内容は資料作成時
点のものであり、予告なく変更されることがあります。
当資料で使用している東証REIT指数・TOPIXは、株式会社東京証券取引所が算出・公表などの権利を有する指数
です。
リート(不動産投資信託)への投資とは
 リートは、投資者から集めた資金を賃貸用不動産で運用しており、賃貸料が主な収益源です。
 Jリート(J-REIT)は、日本版の不動産投資信託のことです。
わが国に上場されている不動産投資信託は、日本版リートということで「J-REIT(ジェイ・リート)」と呼ばれています。
不動産投資法人バランスシート・イメージ図
金融機関からの
借入れや
社債の発行など
取引所
不動産(オフィスビル、商業施設、
倉庫、ホテル、マンションなど)
リートファンドの仕組み
リート価格の主な上昇要因
① 保有不動産の賃料収入の増加
(賃貸料の上昇) ⇒ 収益の拡大
② 保有不動産の価格上昇
⇒ 資産価値の拡大
③ 調達資金等で新規物件の購入
(増資や借入金) ⇒ 事業の拡大
※上記は、一般的な特徴を述べたものであり、将来にわたって上記のような特徴が継続することを保証するものではありません。
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください
1
なぜ、リートが注目されているのか?①
 リートは手軽に始められる不動産投資です。
• 不動産への投資は、株式・債券等への投資とは異なる特性があり、機関投資家の多くは何らかの形で不動産に投資し、運用しています。
• リートは個人投資家の方々が不動産に投資するときのさまざまな問題を解消し、個人投資家の方々にも不動産での運用を可能にした商品です。
• これにより、不動産の賃料収入等を原資として安定的な配当収入を得られるほか、株式や債券と違った資産運用・分散投資の機会が提供されます。
• また、リート特有の税制上のメリットがあります。
リート投資の特徴
リート投資における税制上のメリット
リートは、利益の大部分を分配金(配当金)として支払うことにより、法人税が免除
され、その分多くの分配(配当)が投資者に還元されます。 Jリートでは収益の
90%超を分配すると、その分配した額に対して法人税が免除されます。
少額から不動産投資
さまざまな種類の
不動産に分散が可能
専門家が不動産を選定
上場しているリートは
換金性に優れる
分配
(配当)
※上記は、仕組みを分かりやすく説明するために示した一般的なイメージ図であり、必ずしも上記のようになるとは限りません。
※リートに関する法制度(税制、会計制度等)が変更となった場合、リートの価格や分配(配当)に影響を与えることが想定されます。
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください
2
なぜ、リートが注目されているのか?②
 Jリートの配当利回りは、株式の配当利回りや国債の利回りと比較すると高い水準で推移しています。
 また、Jリートは主要各国の中でリートと国債の利回り格差が相対的に大きいことも投資魅力のひとつといえます。
国内主要資産の利回り(実績値)の推移
10
主要各国のリート配当利回り(実績値)と国債利回り
(2003年3月末~2015年11月末)
(%)
7
(%)
(2015年11月末時点)
利回り差
9
リート分配(配当)利回り
東証REIT指数分配利回り
8
国債(残存10年程度)利回り
6
日本株(TOPIX)配当利回り
利回り差
2.5%
5.3
国債(残存10年程度)利回り
利回り差
1.6%
5
7
6
4
5
利回り差
2.7%
利回り差
0.8%
3.8
3.1
3
4
3.1%
3
2
1.7%
1
0
'03/3
0.3%
'05/3
'07/3
'09/3
'11/3
'13/3
'15/3
※利回り差=東証REIT指数分配利回り-国債(残存10年程度)利回り。
※上記資産は異なるリスク特性を持つものであり、利回りの比較はあくまでご参考です。
※税金等諸費用は考慮しておりません。
(出所)ブルームバーグ、トムソン・ロイター データストリーム
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
2.9
2.6
2.2
1.8
2
1
0.3
0
日本
米国
英国
オーストラリア
※リートの配当利回りは、日本:東証REIT指数。日本以外:S&P各国REIT指数。
※外貨建資産には為替リスク等があります。※S&P各国REIT指数は、S&P Dow
Jones Indices LLCの登録商標です。※上記資産は異なるリスク特性を持ちますの
で、配当利回りの比較はあくまでご参考です。※四捨五入の関係で数値が一致しない場
合があります。※税金等諸費用は考慮しておりません。
(出所)S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス、トムソン・ロイター データストリーム、ブルームバーグ
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください
3
Jリート市場の特徴
 2015年11月末時点で、東証REIT指数は51銘柄で構成されており、時価総額は10.5兆円となっています。
 Jリートの保有物件の主な所在地は「東京」であり、用途としては「オフィス」が多くを占めています。
Jリート投資において、東京のオフィス動向が重要だと考えることができます。
代表的なJリート銘柄
投資法人名
メインスポンサー
日本ビルファンド
用途名
三井不動産株式会社
オフィス不動産
三菱地所株式会社
オフィス不動産
日本リテールファンド
三菱商事株式会社、UBS AG
店舗用不動産
ユナイテッド・アーバン
丸紅株式会社
アドバンス・レジデンス
伊藤忠商事株式会社
ジャパンリアルエステイト
各種不動産
住宅用不動産
※上記の銘柄は、Jリートの代表的な銘柄であり、個別リートの推奨を目的とするものではありません。
※リートの用途名は、原則としてS&PとMSCI Inc.が共同で作成した世界産業分類基準(GICS)によるものです。
Jリートが保有する物件の所在地別比率(取得価格ベース)
近畿地区
13.50%
その他
(2015年10月末時点)
8.22%
都心5区
3.97%
19.40%
Jリートが保有する物件の用途別比率(取得価格ベース)
ホテル
物流
その他
3.66%
4.34%
10.36%
中部地区
関東地区
(出所)各社公表データを基に大和投資信託作成
46.78%
16.79%
商業・店舗
東京23区
18.07%
17.78%
※都心5区・・・千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区
※東京23区・・・都心5区以外
オフィス
住宅
37.12%
(2015年10月末時点)
※構成比率の合計は、四捨五入の関係で100%にならないことがあります。
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
(出所)不動産証券化協会
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4
Jリートの投資物件例
オフィスビル
六本木ヒルズ 森タワー
東京都港区
森ヒルズリート投資法人
オフィスビル
オフィスビル
新宿センタービル
東京都新宿区
日本プライムリアルティ投資法人
アウトレットモール
アクア堂島NBFタワー
大阪府大阪市
日本ビルファンド投資法人
商業施設
QFRONT(キューフロント)
東京都渋谷区
東急リアル・エステート投資法人
ホテル
三井アウトレットパーク入間 埼玉県入間市
フロンティア不動産投資法人
HEPファイブ(阪急ファイブビル)
大阪府大阪市
阪急リート投資法人
インフラ施設
星のや 軽井沢 長野県北佐久郡軽井沢町
星野リゾート・リート投資法人
※当ページに記載している銘柄は、Jリートの代表的な銘柄であり、個別リートの推奨を目的とするものではありません。
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
商業施設
IIF羽田空港 メインテナンスセンター 東京都大田区
産業ファンド投資法人
(出所)投資法人各社
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5
Jリート市場の動向
 J リート市場は2003年3月の東証REIT指数の公表以来堅調に推移していましたが、世界的な信用不安等から下落しました。
 2012年秋以降、国内景気の持ち直しやそれに伴う不動産市況の回復期待を背景に、調整局面を交えながらも東証REIT指数は上昇基調で推移してきました。
 2015年に入りこれまでの急ピッチな上昇に対する警戒感や公募増資の増加による需給懸念により、方向感の乏しい展開が続いています。
東証REIT指数と時価総額の推移
(2003年9月末~2015年11月末)
(兆円)
4,000
時価総額(右軸)
3,500
3,433.34
18
2,612.98
2,500
1,990.45
08/10/28
12
879.02
704.46
1,500
9
15/4/10
1,000
6
11.0兆円
07/5/31
500
'05/9
'07/9
15/11/30
1,752.65
15/11/30
10.5兆円
3
6.8兆円
'03/9
15/11/30
3,110.54
15
15/1/16
2,000
0
21
東証REIT指数(配当込み)(左軸)
3,047.85
3,000
15/1/16
東証REIT指数(左軸)
07/5/31
24
'09/9
'11/9
'13/9
'15/9
0
(出所)ブルームバーグ
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
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6
Jリートの魅力 長期にわたる上昇期待①
空室率の改善により賃料上昇へ
 空室率の改善に伴い、平均賃料は上昇に転じてきています。
 オフィスを取り巻く環境の好転を反映して、東証REIT指数は上昇基調にあります。
都心5区のオフィス賃料・空室率と東証REIT指数(配当なし)の推移
(円/坪)
25,000
平均賃料(左軸)
平均空室率(右軸)
23,000
(2003年3月~2015年11月(月次))(%)
'08/8
22,901円
9.43%
6
'04/10
19,000
16,207円
'07/11
2
2.49%
'03/3
'04/3
'05/3
'06/3
'07/3
'08/3
'09/3
'10/3
'11/3
'12/3
'13/3
'14/3
'15/11
4.19%
4
'13/12
17,526円
17,000
15,000
8
'12/6
21,000
10
'15/3
'15/11
17,637円
0
(2003年3月末~2015年11月末(日次))
3,000
07/5/31
2,500
15/1/16
2,612.98
1,990.45
東証REIT指数(配当なし)
2,000
15/11/30
1,752.65
1,500
1,000
08/10/28
500
0
704.46
'03/3
'04/3
'05/3
'06/3
'07/3
'08/3
'09/3
'10/3
'11/3
'12/3
'13/3
'14/3
'15/3
※対象地区は都心5区(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)。※調査対象ビルは東京ビジネス地区内にある基準階面積が100坪以上の主要貸事務所ビル。建物全部の一括
賃貸など特殊な事情のあるビルおよび丸の内・大手町地区などの一部エリアでデータが公表されていない貸事務所ビルは、調査対象に含まれておりません。
(出所)ブルームバーグ、三鬼商事
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください
7
Jリートの魅力 長期にわたる上昇期待②
日本の地価動向にも変化の兆し
 2015年1月1日時点の公示地価(全用途、三大都市圏)は、前年比0.7%上昇と昨年に引続きプラスで推移しています。
 「主要都市の高度利用地地価動向報告(地価LOOKレポート)」では、2015年第3四半期における地価が値上がりした地区の割合はおよそ90%を占めました。
主要都市の地価動向の推移
公示地価と東証REIT指数(配当なし)の推移
3,000
公示地価:2003年~2015年(年次)
(前年比、%)
東証REIT指数:2003年3月末~2015年11月末(月次)
公示地価(全用途、三大都市圏)(右軸)
16
100%
12
80%
(2008年第1四半期~2015年第3四半期)
東証REIT指数(配当なし)(左軸)
2,500
下落
2,000
8
1,500
4
60%
40%
1,000
横ばい
0
20%
500
上昇
-4
0%
0
2003
2005
2007
2009
2011
2013
2015
-8
「公示地価」とは地価公示法にもとづき土地鑑定委員会が毎年1月1日における標準地の正
常な価格を公示するもの。一般的な土地取引の指標や公共事業用地の取得価格算定の規
準とされ、適正な地価の形成に寄与することを目的としています。
(出所)ブルームバーグ、国土交通省
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
2008年
2010年
2012年
2014年
1-3月期
1-3月期
1-3月期
1-3月期
「主要都市の高度利用地地価動向報告」は、主要都市の地価動向を先行的に表しやすい
高度利用地等(三大都市圏、地方中心都市等)の地区についての地価動向(前四半期
比の変動率)を国土交通省が四半期ごとに発表するものです。
(出所)国土交通省「主要都市の高度利用地地価動向報告」
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください
8
Jリートの魅力 長期にわたる上昇期待③
Jリートの資金調達環境の好転による事業拡大



サブプライムローン問題を契機とした世界的な金融危機の影響を受けて、Jリートの資金調達環境は2009年にかけ大幅に悪化しました。
その後の各種支援策や合併等の業界再編によるJリート各社の信用力向上を背景に、既存Jリートによる増資に加えてIPO(新規上場)も再開するなど
資金調達環境は好転しています。
Jリートによる資金調達額は高水準で推移し、不動産物件の新規取得も活発化しています。
最近の主な物件取得事例
増資による資金調達額と資産純取得額の推移
24,000
20,000
(億円)
(2002年~2015年)
IPO
年月
15年
7月
公募増資
その他
取得額-売却額
投資法人名
ジャパン・ホテル・リート
日本リート
16,000
15年
8月
12,000
15年
9月
8,000
15年
10月
オリックス不動産
15年
11月
星野リゾート・リート
4,000
0
事例
沖縄県名護市のリゾートホテル「オキナワ マリオット リゾート&スパ」
を約150億円で取得
埼玉県さいたま市のオフィスビル「大宮センタービル」等11件を
約467億円で取得
神奈川県川崎市のオフィスビル「キューブ川崎」等5件を
約493億円で取得
MCUBS MidCity
東京都江東区の物流施設「GLP 新木場」等5件を約381億円
で取得
GLP
森ヒルズリート
東京都港区「六本木ヒルズ森タワー」の1フロアを120億円で取得
東京都港区六本木「アークヒルズ サウスタワー」(持分25%)を
220億円で取得
広島県広島市「ANAクラウンプラザホテル広島」等6件を約428億円
で取得
最近の新規上場
年月
'02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15
(9月まで)
※公募増資・IPOには売出を含む、その他は第三者割当増資。各月中に払込みが完了したも
の。増資または売出において、投資家が購入する発行価格と発行会社に払い込まれる発行価
額に差がある場合には、発行価格を基にした数値を記載。なお、増資時に付加的に行われるこ
とがあるオーバーアロットメント売出については、売出日にて計上。
※取得額は、不動産または不動産信託受益権への投資に加え、匿名組合や特定目的会社へ
の出資を含む。売却額は、不動産または不動産信託受益権の売却に加え、匿名組合や特定
目的会社への出資金の償還を含む。ただし、リート間の合併による譲渡は、計上していない。
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
15年
7月
15年
10月
15年
11月
投資法人名
対象
多種多様なヘルスケア関連施設(介護付有料老人ホーム、
病院等)へ投資
野村不動産HD系REIT3法人が合併、多様なセクターへ
野村不動産マスターファンド
投資する総合型REIT
ジャパン・シニアリビング
いちごホテルリート
ホテル用不動産等に投資を行なうホテル特化型リート
※当ページに記載している銘柄は、個別リートの推奨を目的とするものではありません。
(出所)不動産証券化協会、投資法人各社
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください
9
Jリートの魅力 長期にわたる上昇期待④
インバウンド消費の拡大
 2015年1月から11月の訪日外国人旅行者数は前年同期に比べ47.5%増の約1,796万人となりました。2014年は、過去最高の1,341万人が訪日しましたが、
今年は既にそれを大きく上回っています。政府の成長戦略の推進等により、訪日外国人消費(インバウンド消費)のさらなる拡大が期待されます。
 訪日外国人客の増加により、ホテルの需要拡大や売り上げ増加が期待されます。Jリートにとっては、保有するホテルの賃料上昇を通じた収益拡大につながるほか、
買い物需要の拡大による商業施設への恩恵も期待されます。
訪日外国人旅行者数と旅行消費額の推移
3,500
(兆円)
(万人)
【目標】
3,000万人
訪日外国人旅行者数(左軸)
訪日外国人旅行消費額(右軸)
3,000
2,500
「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2015」(2015年6月)
一人当たり訪日外国人旅行消費額
2014年:15万1,174円 ⇒ 2015年7-9月期:18万7,165円
3.0
2.5
【目標】
2,000万人
1月~11月
1,796万人
2,000
3.5
2.0
1.5
1,000
1.0
500
0.5
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2020
訪日2,000万人の年に、
◆外国人観光客の消費額4兆円
◆日本全国で新たに40万人の雇用を創出
◆地方の免税店数の増加
約6,600店舗(2015年4月)⇒ 2020年に20,000店規模へ
地方創生に資する観光地域づくり、国内観光の振興
1,500
0
観光旅行消費の一層の拡大等
2030
0.0
日本版DMO※の確立とその観光振興の取組への支援等
※Destination Marketing/Management Organizationの略で、
「観光地経営」の視点に立って観光地域づくりの中心となる組織・機能を
指す。
先手を打っての「攻め」の受入環境整備
交通機関や宿泊施設等の供給確保、多言語対応等
等
※訪日外国人旅行者数は観光以外の目的を含む。
※2015年は推計値。
(出所)日本政府観光局(JNTO)、観光庁
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
(出所)観光庁
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください
10
ご参考
Jリートの売買動向
 日銀は2014年10月31日の「政策委員会・金融政策決定会合」において、Jリートの保有残高を年間300億円から年間約900億円(3倍増)に相当するペースで
増加するよう買入れを行なうことを発表しました。
この買入拡大に伴い、2015年末までの買入累計の目安は2,700億円程度になるとされています。
 2014年4月、公的年金の管理・運用を行なうGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人/運用資産:約135兆円(2015年9月末時点))は、国内株式運
用部分の見直しに伴い、Jリートを投資対象に加えることを発表しました。今後、他の公的年金がGPIFの動きに追随する可能性もあり、年金資金によるJリート投資の拡
大も想定されます。日銀によるJリート買入れと合わせて、Jリート市場にとっては、需給改善や投資者層の拡大などプラスの影響があると思われます。
Jリートの主要投資部門別売買動向
1,500
(億円)
1,000
日銀によるJリート保有残高の推移
(2012年1月~2015年11月)
銀行
個人
投資信託
外国人
3,000
2,500
2,000
0
1,500
-500
1,000
-1,000
500
売り越し
'12/1
'12/7
'13/1
'13/7
(2010年10月末~2015年11月末)
買い越し
500
-1,500
(億円)
'14/1
※投資部門は上記以外にもあります。
'14/7
'15/1
'15/7
(出所)東京証券取引所
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
0
'10/10
'11/10
'12/10
'13/10
'14/10
'15/10
(出所)日本銀行
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください
11
ご参考
国内景気の回復局面で恩恵を受けるJリート投資
 一般的に物価上昇時には不動産価格(地価)は上昇すると考えられています。
 2015年1月1日時点の公示地価(全用途、三大都市圏)は、前年比0.7%上昇しました。
 今後、物価上昇の定着とともに、不動産価格の上昇が期待されます。さらに物価・地価の上昇を伴う景気回復局面では、Jリートが所有する物件の賃料収入が増加す
ることにより、Jリートの増配期待も高まると考えられます。
公示地価と消費者物価指数の推移
6
(前年比、%)
日銀によるGDP成長率・物価上昇率見通し(2015年10月時点)
公示地価:2003年~2015年(年次)
消費者物価指数:2003年1月~2015年10月(月次)
対前年度比(%)
実質GDP
消費者物価指数
消費税引き上げの
(除く生鮮食品) 影響を除くケース
2015年度
+1.2
+0.1
2016年度
+1.4
+1.4
2017年度
+0.3
4
消費税率引き上げ
5%→8%
2
0
-2
-4
-6
+1.8
公示地価(全用途、三大都市圏)
消費者物価指数(生鮮食品除く)
-8
+3.1
2003
2005
2007
2009
2011
2013
2015
※消費者物価指数(生鮮食品除く)は、前年同月比。
(出所)ブルームバーグ、国土交通省
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
※上記は政策委員見通しの中央値です。
※今回の見通しでは、消費税率について、2017年4月に10%に引き上げられるこ
とを前提としています。消費者物価の見通しについて、各政策委員は、消費税
率引き上げの直接的な影響を除いた計数を作成しています。
(出所)ブルームバーグ、日本銀行
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください
12
ご参考
リートと株式、債券との特徴の違い
インフレ対策としても効果的
債券や預金だけでは、物価上昇時(インフレ時)、保有資産の目減りが起きてしまうといわれています。投資資産の一部に「不動産」を加えることで、インフレによる資産の目減りを軽
減することが可能です。リートは「不動産」に投資を行ないますので、リートを保有することで間接的に不動産を保有しているのと同等の効果が期待できます。
●景気の動向による各資産の一般的な特徴
財産の運用は、預貯金(債券を含む)・株式・不動産の3つの資産に分けるのが好ましいと考えられます。
リート(不動産)
景気回復局面
景気拡大または
インフレ局面
景気後退局面
景気停滞または
デフレ局面
○
◎
□
△
不動産需要拡大により、
賃料収入の回復が見込
まれる。
賃料収入が増大し、
不動産価格の上昇が
期待される。
不動産需要低下により、
賃料収入の減少が予想
される。
賃料収入が減少し、
不動産価格の下落が
懸念される。
債券
□
△
○
◎
株式
金利上昇懸念による
債券価格の下落
が予想される。
金利上昇による
債券価格の大幅下落
が懸念される。
金利低下期待による
債券価格の上昇
が見込まれる。
金利低下による
債券価格の大幅上昇
が期待される。
◎
○
△
□
企業の業績回復・収益増
大が期待される。
製品・サービスの価格上昇
で、企業の収益改善が見
込まれる。
企業の業績後退・収益減
少が懸念される。
製品・サービスの価格下落
で、企業の収益悪化が予
想される。
◎=強い ○=やや強い □=やや弱い △=弱い
※上記は、一般的な特徴を述べたものであり、常に上記のような特徴を示すことを保証するものではありません。
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください
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ご参考
リートの価格変動要因
不動産市況
(空室率、賃料、
不動産価格等)
景気動向
(雇用、経済情勢等)
金利
ケース
ケース
リート
価格への影響
REIT
価格への影響
改善
プラス
悪化
マイナス
改善
プラス
悪化
マイナス
低下
プラス
上昇
マイナス
リートの収益は、保有する不動産等の賃料の下落、テナントの解約に伴う空室の発
生による賃料収入の減少および投資対象不動産に関する費用の増大等により減
少することがあり、この場合リートの価格が下落する可能性があります。
リートが保有する不動産の価値や賃料収入等は、国内外の景気、経済、社会情
勢等の変化などにより変動するため、場合によってはリートの価格や分配(配当)
の下落要因となる可能性があります。
借入れを行なうリートにおいては、金利負担の増大により一時的に収益性が悪化
し、リートの価格や分配金の下落につながる可能性があります。また、リートはその分
配金の高さから利回り商品としての性格を持っています。したがって、金利が上昇した
場合、相対的に投資対象としての魅力が低下する可能性があります。
その他要因
災害リスク
(地震、火災等)
流動性リスク
地震・火災・水害等の予測不可能な自然災害等により
不動産が甚大な被害を受けることがあります。その場合、
リート価格が下落する可能性があります。
信用リスク
取引所で取引されているリートは、直接不動産投資と比
べて流動性が高いとされていますが、市場における売買高
が少ない場合、意図したタイミング・価格で売買できない
可能性があります。
法制度に伴う
リスク
リートの投資法人は、一般の法人と同様に倒産のリスクがあり
ます。また信用状況が悪化した場合などには、価格が著しく下
落する要因となります。
リートに関する法制度(税制、会計制度等)が変更となった
場合、リートの価格や分配(配当)に影響を与えることが想
定されます。
※上記のケース、価格への影響は一般的なものを示しており、必ずしも上記どおりにならない場合もあります。また、上記以外にも変動要因はあります。
当資料中のいかなる内容も将来の成果を示唆・保証するものではありません。
表紙の「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧ください
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投資信託の留意点
以下の記載は、金融商品取引法第37条により表示が義務付けられている事項です。お客さまが実際にご購入される個々のファンドに適用される費用やリスクとは内容が異なる場合があ
りますのでご注意ください。ファンドにかかる費用の項目や料率等は販売会社や個々のファンドによって異なるため、費用の料率は大和投資信託が運用する一般的なファンドのうち、徴収するそ
れぞれの費用における最高料率を表示しております。また、特定ファンドの取得をご希望の場合には、当該ファンドの「投資信託説明書(交付目論見書)」をあらかじめ、または同時にお渡し
いたしますので必ずご覧いただき、投資に関する最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いします。
お客さまにご負担いただく費用
直接的にご負担いただく費用
購入時手数料
料率の上限は、3.24%(税込)です。
換金手数料
料率の上限は、1.296%(税込)です。
信託財産留保額
料率の上限は、0.5%です。
ファンドのご購入時や運用期間中には以下の費用がかかります。
保有期間中に間接的にご負担いただく費用
運用管理費用
(信託報酬)
費用の料率の上限は、年率2.1816%(税込)です。
その他の費用・
手数料
監査報酬、有価証券売買時の売買委託手数料、先
物取引・オプション取引等に要する費用、資産を外国
で保管する場合の費用等を信託財産でご負担いただ
きます。(その他の費用・手数料については、運用状
況等により変動するため、事前に料率、上限額等を示
すことができません。)
※ 手数料等の合計額については、保有期間等に応じて異なりますので、表示することができません。
※ ファンドにより異なりますので、くわしくは販売会社にお問合わせください。
※ 詳細につきましては、「投資信託説明書(交付目論見書)」をご覧ください。
■ファンドのリスクについて
ファンドは値動きのある有価証券等に投資しますので、基準価額は大きく変動します。したがって、投資元本が保証されているものではありません。信託財産
に生じた利益および損失はすべて投資者に帰属します。投資信託は預貯金とは異なります。また、新興国には先進国とは異なる新興国市場のリスクなどが
あります。リスクの要因については、ファンドが投資する有価証券等により異なりますので、お申込みにあたっては、ファンドの「投資信託説明書(交付目論見
書)」をご覧ください。
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