松風(7979) - 株式会社ウォールデンリサーチジャパン

URL: www.walden.co.jp
文責: 室谷吉行
E-mail: [email protected]
電話番号:03 (3553) 3769
松風(7979)
連結通期
(百万円)
FY03/2014
FY03/2015
FY03/2016会予
FY03/2015
前年比
FY03/2016会予
前年比
連結半期
(百万円)
1Q-2Q FY03/2015
3Q-4Q FY03/2015
1Q-2Q FY03/2016
3Q-4Q FY03/2016会予
1Q-2Q FY03/2016
前年比
3Q-4Q FY03/2016会予
前年比
出所:会社データ、弊社計算
売上高
18,258
19,688
23,526
7.8%
19.5%
売上高
9,817
9,871
11,600
11,926
18.2%
20.8%
営業利益
経常利益
987
1,159
1,507
17.5%
30.0%
営業利益
978
1,114
1,392
13.9%
24.9%
経常利益
951
208
842
665
(11.4%)
219.7%
899
215
825
567
(8.2%)
163.7%
純利益
506
581
912
14.8%
57.0%
純利益
636
(55)
495
417
(22.1%)
-
EPS
DPS
BPS
( 円)
31.8
36.5
57.1
EPS
( 円)
18.0
18.0
18.0
DPS
( 円)
1,235
1,360
BPS
( 円)
( 円)
( 円)
-
-
-
1.0 エグゼクティブサマリー(2015 年 12 月 22 日)
持続的な海外市場の開拓
歯科用材料の開発・製造・販売を展開する松風は、持続的な海外市場の開拓を通して中長期的に着実な増収・増
益を達成していく見通しである。2013 年 3 月期より、海外での拡販活動に本格的に取組み始めた同社において
は、海外各地域での売上高が右肩上がりの推移を続けている。また、欧州では、オーガニックグロースに加えて、
ドイツの歯科材料メーカーである Merz Dental GmbH(以下「Merz 社」
)の買収が、同社に追加的な増収をも
たらしている。一方、売上高の 60%近くを占める日本国内においては、歯科用材料の市場が飽和する傾向にあ
るものの、一定の売上高が維持できている。以上の結果、同社としては、大幅な増収が達成されている。同社の
中期経営計画(2016 年 3 月期∼2018 年 3 月期)においては、当該期間に対して、CAGR増収率 13.1%、増益
率 37.0%が見込まれている一方、最終年度である 2018 年 3 月期に対して、ROE8.5%(2015 年 3 月期の実績:
2.8%)が見込まれている。更に、同社が創業 100 周年を迎える 2022 年 3 月期に向けては、売上高 50,000 百万
円(日本国内 17,000 百万円、海外 33,000 百万円、海外売上高比率 66.0%)
、営業利益 7,500 百万円、営業利益
率 15.0%を達成することが業績目標として掲げられている。
2016 年 3 月期第 2 四半期累計期間は、売上高 11,600 百万円(前年同期比 18.2%増)、
営業利益 842 百万円(11.4%
減)、営業利益率 7.3%(2.4%ポイント低下)での着地となった。事業セグメント別では、歯科用材料の製造及
び販売などを展開するデンタル関連事業で、
売上高 10,570 百万円(18.5%増)
、
セグメント利益 792 百万円(15.7%
減)、セグメント利益率 7.5%(3.0%ポイント低下)である。また、同社のセグメント利益の合計において、占
有率 94.5%である。一方、地域別では、日本国内で売上高 6,808 百万円(1.0%減)
、海外で売上高 4,791 百万円
(62.8%増)、海外売上高比率 41.3%(11.3%ポイント上昇)である。日本国内における売上高が、前年同期に
対して微減を余儀なくされたことに関しては、歯科技工所による当初の設備投資が一巡する傾向にあることを受
けて、CAD/CAM 関連の機械類の売上高が一巡する方向性を示したことによるところが大きい。海外での現地通
1
貨ベースでの売上高(Merz 社の買収による影響を除く)は、北米・中南米で前年同期に対して 17.1%増、欧州
で 17.1%増、アジア・オセアニア他で 14.3%増と、各地において順調に推移した。以上に加えて、期初より連
結対象となったドイツを本拠地とする Merz 社の売上高 1,072 百万円が、主に欧州での売上高を追加的に押し上
げた。営業利益の減益に関しては、販売管理費が前年同期に対して 24.0%に及んで増加したことが大きな影響を
もたらした。既存ベースでの販売管理費の増加に加えて、Merz 社の新規連結に伴う純増や海外での事業展開の
拡大などに伴う増加が発生した。即ち、積極的な先行投資を行う同社においては、これに伴う費用増も同時に発
生している側面があると考えられる。
2016 年 3 月期に対する会社予想では、売上高 23,526 百万円(前年比 19.5%増)、営業利益 1,507 百万円(30.0%
増)営業利益率 6.4%(0.5%ポイント上昇)が見込まれている。上述の通り、第 2 四半期累計期間(上半期)に
おいて、営業利益 842 百万円(前年同期比 11.4%減)であったことに鑑みれば、下半期に対して、営業利益 665
百万円(前年同期比 219.7%増)が見込まれていることになる。上半期から下半期に向けては、広告宣伝費や研
究開発費などが後ろ倒しで発生することが織り込まれている一方、下半期における前年同期においては、前年同
期に発生した Merz 社の買収に伴う一過性の費用の発生が一巡する。また、地域別では、日本国内で売上高 13,768
百万円(1.8%増)、海外で売上高 9,757 百万円(58.2%増)が前提である。日本国内においては、CAD/CAM 関
連の機械類の売上高の一巡は続くものの、これを用いた奥歯(小臼歯)の治療の増加に伴い、CAD/CAM 関連の
材料の売上高が拡大する。更には、人工歯類、機械器具類その他、化工品類において新製品効果が発生する。海
外においては、第 2 四半期累計期間と同様のトレンドで、各地域において売上高が増加することが織り込まれて
いる。
IR窓口:総合企画部 担当主任 日高 裕介(075 561 1282 [email protected])
2
2.0 会社概要
歯科用材料大手
商号
株式会社松風
Web サイト
IR情報
株価情報
設立年月日
1922 年 5 月 15 日
上場年月日
1963 年 7 月 25 日:東京証券取引所第 1 部(証券コード:7979)
資本金
4,474 百万円(2015 年 9 月末)
発行済株式数
16,114,089 株、自己株式内数 132,779 株(2015 年 9 月末)
特色

人工歯類、研削材類で国内首位

開拓余地の大きい海外での事業展開に注力

ネイルサロン向け材料の開発・生産にも関与
事業内容
Ⅰ. デンタル関連事業
Ⅱ. ネイル関連事業
Ⅲ. その他の事業
代表者
代表取締役社長 社長執行役員 根來 紀行
主要株主
三井化学株式会社 11.17%、株式会社京都銀行 4.42%(2015 年 9 月末)
本社
京都市東山区
従業員数
連結 1,081 名、単体 425 名(2015 年 9 月末)
出所:会社データ
3
3.0 業績推移
2016 年 3 月期第 2 四半期累計期間
2016 年 3 月期第 2 四半期累計期間は、売上高 11,600 百万円(前年同期比 18.2%増)、
営業利益 842 百万円(11.4%
減)
、経常利益 825 百万円(8.2%減)、純利益 495 百万円(22.1%減)での着地となった。また、営業利益率 7.3%
(2.4%ポイント低下)である。
当初の会社予想との比較では、上振れた着地である。売上高では、82 百万円(0.7%)の上振れに留まったもの
の、営業利益で 293 百万円(53.4%)に及んで上振れた。第 2 四半期累計期間において計上されることが織り込
まれていた費用の一部の計上に遅延が発生したとのことである。広告宣伝費が 140 百万円下振れた一方、研究開
発費が 72 百万円下振れたとのことである。更には、海外での拡販に向けた人材採用が当初想定していた水準ま
でには達しなかったことから、人件費もやや下振れたとされている。
同社の事業は、デンタル関連事業、ネイル関連事業、その他の事業、以上の 3 事業セグメントによって構成され
ている。第 2 四半期累計期間においては、歯科用材料の製造及び販売などを展開するデンタル関連事業が、同社
のセグメント利益の合計において、占有率 94.5%と、圧倒的な収益源となっている。また、中長期的な観点から
も、デンタル関連事業が同社の圧倒的な収益源となることが想定されている。
一方、日本国内及び海外で、自社で開発・製造したネイルサロン向けの各種の材料を販売するネイル関連事業で
は、売上高 990 百万円(16.0%増)、セグメント利益 32 百万円(前年同期の実績:営業損失 3 百万円)
、セグメ
ント利益率 3.2%(3.6%ポイント上昇)と、大幅増収を受けたセグメント損益の黒字転換が達成されている。日
本国内においては、価格競争の激化が続き、売上高が伸び悩んだものの、台湾での拡販戦略が奏功した。また、 4
その他の事業においては、工業用研磨材の製造・販売が行われているが、同社の損益に対するインパクトは、相
当に限定的である。
売上高(日本国内)及び売上高(海外)
10,000
売上高(日本国内)
(百万円)
8,000
6,288
6,778
6,874
売上高(海外)
6,647
6,000
6,808
4,791
4,000
2,350
2,841
2,942
3,224
2H
FY03/2014
1H
FY03/2015
2H
FY03/2015
2,000
0
1H
FY03/2014
出所:会社データ、弊社計算
1H
FY03/2016
2H
FY03/2016
同社の圧倒的な収益源であるデンタル関連事業においては、主に、日本国内で開発・製造された人工歯類、研磨
剤類、化工品類などの歯科用材料の日本国内及び海外での拡販が進められている。同社の売上高の 60%近くを
占める日本国内においては、歯科用材料の市場が飽和する傾向にあるものの、新製品の投入などを通して、同社
では、一定の売上高が維持できている。
売上高(日本国内)の内訳
売上高(日本国内)
8,000
7,000
(百万円)
6,288
既存領域
CAD/CAM(機械類)
CAD/CAM(材料)
6,778
6,874
6,647
6,808
2H
FY03/2014
1H
FY03/2015
2H
FY03/2015
1H
FY03/2016
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
1H
FY03/2014
2H
FY03/2016
出所:会社データ、弊社計算
特に、2015 年 3 月期に入って新規に投入された CAD/CAM 関連の機械類及び材料は、同社の日本国内における
売上高に対して大きく寄与してきた。また、基本的に仕入販売を行っている機械類の売上総利益率は相対的に低
いとされている一方、自社開発の材料に関しては、売上総利益率が高く、同社の損益に対するインパクトも一定
水準以上に及んでいると推測される。
そもそも、CAD/CAM 関連の機械類及び材料とは、2014 年 4 月の健康保険適用をもって、奥歯(小臼歯)の治
療に関して、いままでにない高い費用対効果を患者に提供する新フォーマットに対応する機械類及び材料のこと
である。同社は、ハイブリッドレジン(樹脂とセラミックの中間的な機能を持つ素材)を用いて、これに対応す
る歯科用材料を新たに自社開発した一方、これの製造・販売の拡大を順調に進めている。今後に向けても、新フ
ォーマットに基づいた奥歯(小臼歯)の治療の拡大に伴い、材料は着実な増収を続けていく見通しである。従来
の奥歯(小臼歯)の治療に関しては、いわゆる「銀歯」のみが健康保険適用であったのだが、これをもって、前
歯と同様に外見上の自然な仕上がりが、奥歯(小臼歯)に関しても健康保険適用となった。
上述の新製品を含めて、同社の歯科用材料及び機械類の主要ユーザーは、歯科クリニック及び各種の器具や機器
類を設置して、歯科用材料を加工する歯科技工所(日本国内に 20,000 カ所前後)である。また、歯科技工所と
は、個々の歯科クリニックの依頼に沿って、歯科用材料の加工を行う専門業者のことである。なお、CAD/CAM
関連については、現状、歯科技工所での加工が健康保険適用の条件として定められている。
5
CAD/CAM 関連の機械類及び材料
機械類(切削加工機:DWX-50)
材料(ハイブリッドレジンブロック、削り出しイメージ)
出所:会社データ
6
健康保険適用を前提として、歯科クリニックが CAD/CAM 関連の機械類及び材料を用いた治療を行うに当たっ
ては、厚生労働省に対して、特定の歯科技工所の利用を指定したうえで、事前に届出をする必要がある。現状ま
でに、歯科クリニックの 50%前後がこの届出を済ませていると推定される一方、奥歯(小臼歯)の治療の 20%
∼30%前後が CAD/CAM 関連の機械類及び材料を用いて行われるに至っている模様である。
以上に鑑みれば、一定の初期投資が必須である機械類の導入に対応できる歯科技工所のほとんどにおいて、既に
機械類が導入済みとなっている模様である一方、今後に向けては、新フォーマットによる治療の比率が順次上昇
していく可能性が示唆されよう。第 2 四半期累計期間における同社においては、実際にも、機械類の売上高が一
巡する傾向を示した一方、材料の売上高が着実な増加傾向を示した。
また、2015 年 3 月期第 2 四半期累計期間においては、新規に投入された CAD/CAM 関連の機械類及び材料の拡
販に向けて、営業リソースが集中されたため、これを除いた既存領域における売上高が調整を余儀なくされた。
ただし、これは一過性の現象に終わっており、2016 年 3 月期第 2 四半期累計期間における既存領域の売上高は、
前年同期に対して 5%前後増加した模様である。従って、CAD/CAM 関連の機械類の売上高の一巡が、同社の日
本国内における微減収に対して、一つの大きな要因になったと考えられる。
売上高(海外)の内訳
2,500
北米・中南米
欧州
欧州(既存)
アジア・オセアニア他
(百万円)
2,069
2,000
1,500
1,000
500
1,158
824
912
885
871
938
2H
FY03/2014
1H
FY03/2015
2H
FY03/2015
888
749
713
1,464
1,257
1,245
1,131
1,041
0
1H
FY03/2014
1H
FY03/2016
2H
FY03/2016
出所:会社データ、弊社計算
海外での売上高に関しては、各地域において右肩上がりの推移が続いている。前年同期との比較においては、売
上高の計上ベースで、米ドルに対して 17.4%円安、英ポンドに対して 7.9%円安、中国人民元に対して 16.1%円
安となったことが、海外での売上高を追加的に引き上げることとなったが、これを除いた現地通貨ベースでも右
肩上がりの推移が続いている。
7
ユーロに関しては、3.2%円高となったものの、それ以上の水準に及んで欧州での現地通貨ベースでの増収が達
成されている。海外での現地通貨ベースでの売上高は、北米・中南米で前年同期に対して 17.1%増、欧州で 17.1%
増、アジア・オセアニア他で 14.3%増である。以上に加えて、期初より連結対象となったドイツを本拠地とする
Merz 社の売上高 1,072 百万円が主に欧州での売上高を追加的に押し上げた。
以上の海外での順調な売上高の拡大に関しては、同社の製品の比較優位性に対する認知度が現地で向上し始めて
いることが寄与している模様である。米国で奏功したMDR(Medical Dental Representatives)を活用した拡
販が米国以外に向けて横展開されている一方、同社が国内で推進してきたMiCD(Minimally Invasive
Cosmetic Dentistry)プロジェクトに基づくコンセプトが海外でも広く受け入れられ始めている。
同社は、現地での人材採用を進め、採用した人材を自社のMDRとして育成したうえで、最終的なユーザーであ
る歯科医師や歯科技工士に対する直接的な宣伝・情報提供活動に当たらせてきた。また、MDRとは、学術的な
専門知識及び販売対象となる自社製品に係る専門知識を一定水準以上有したうえで営業活動を展開する歯科情
報担当者のことである。一方、MiCDプロジェクトとは、天然歯への侵襲を最小限に抑えつつ、審美的結果を
導き出す審美歯科治療の展開をサポートするものである。
一方、同社としての損益面では、売上総利益 6,615 百万円(18.0%増)、販売管理費 5,773 百万円(24.0%増)
での着地となり、その結果、営業利益 842 百万円(11.4%減)となった。売上高に対する比率としては、それぞ
れ、57.0%(0.1%ポイント低下)、49.8%(2.3%ポイント上昇)、7.3%(2.4%ポイント低下)である。また、
為替の変動によるインパクトは、営業利益に対して純増 81 百万円とのことである。
売上総利益率が相対的にやや低いとされる海外での売上高が大幅に拡大した一方、売上総利益率が相対的にやや
高いとされる日本国内における売上高が微減となっている。これに鑑みれば、セールスミックスが悪化したと考
えられる。ただし、為替変動などのプラス要因もあったことから、同社としての売上総利益率の水準は、ほぼ維
持された模様である。自社開発製品の売上高構成比が大きい海外の売上高に関しては、そもそもの売上総利益率
は、相対的に高いものの、現状においては、現地での価格帯に合わせて拡販を進めていく戦略が採用されている
ため、売上総利益率がやや低く留まっているとのことである。
一方、営業利益の減少の主因となった販売管理費の増加に関しては、既存ベースでの販売管理費の増加に加えて、
Merz 社の新規連結に伴う純増や海外での事業展開の拡大などに伴う増加が発生した。Merz 社に関しては、売上
高 1,072 百万円に対して、営業利益 54 百万円での着地となった。買収に伴うのれん及びその他の無形資産の償
却(半期 56 百万円:加重平均 14.6 年で償却)を鑑みたうえでの同社の損益へのインパクトとしては、若干のマ
イナスである。また、下半期に向けては、遅延してきた親会社からのカーブアウトに起因する費用が発生してい
くとのことである。ただし、中長期的には、Merz 社の現地での販売網を利用した自社製品の拡販など、一定水
準以上のシナジー効果が発生していく見通しである。
8
損益計算書(四半期累計、四半期)
損益計算書
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
1Q
2 Q累計
3 Q累計
4 Q累計
1Q
2 Q累計
3 Q累計
4 Q累計
前年比
0 3 / 2 0 15
4,649
0 3 / 2 0 15
9,817
03/2015
14,660
03 / 2 0 1 5
19,688
0 3/ 2 0 1 6
5,875
0 3/ 2 0 1 6
11,600
0 3 /2 0 1 6
-
0 3 /2 0 1 6
-
純増減
+1,783
売上原価
1,942
4,209
6,338
8,598
2,508
4,984
-
-
+775
売上総利益
2,706
5,607
8,322
11,089
3,367
6,615
-
-
+1,008
販売費及び一般管理費
2,284
4,656
7,116
9,929
2,841
5,773
-
-
+1,117
421
951
1,206
1,159
525
842
-
-
(109)
(31)
(52)
45
(45)
59
(17)
-
-
+35
390
899
1,251
1,114
584
825
-
-
(74)
( 百万円)
売上高
営業利益
営業外損益
経常利益
特別損益
連結実績
0
0
(132)
(149)
0
10
-
-
+10
税金等調整前純利益
390
899
1,119
965
584
835
-
-
(64)
法人税等合計
280
262
354
387
220
333
-
-
+71
0
0
0
(3)
3
5
-
-
+5
109
636
764
581
360
495
-
-
(141)
非支配株主に帰属する純利益
純利益
売上高伸び率
+12.7%
+13.6%
+11.6%
+7.8%
+26.4%
+18.2%
-
-
-
営業利益伸び率
+809.6%
+136.0%
+64.2%
+17.5%
+24.6%
(11.4%)
-
-
-
経常利益伸び率
-
+452.5%
+117.1%
+56.0%
+13.9%
+49.8%
(8.2%)
-
-
純利益伸び率
-
+181.5%
+61.5%
+14.8%
+229.0%
(22.1%)
-
-
-
売上総利益率
58.2%
57.1%
56.8%
56.3%
57.3%
57.0%
-
-
(0.1%)
販売管理費売上高比率
49.1%
47.4%
48.5%
50.4%
48.4%
49.8%
-
-
+2.3%
営業利益率
9.1%
9.7%
8.2%
5.9%
8.9%
7.3%
-
-
(2.4%)
経常利益率
8.4%
9.2%
8.5%
5.7%
9.9%
7.1%
-
-
(2.0%)
純利益率
2.3%
6.5%
5.2%
3.0%
6.1%
4.3%
-
-
(2.2%)
71.8%
29.1%
31.6%
40.1%
37.7%
39.9%
-
-
+10.7%
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
前年比
0 3 / 2 0 15
4,649
0 3 / 2 0 15
5,168
03/2015
4,843
03 / 2 0 1 5
5,028
0 3/ 2 0 1 6
5,875
0 3/ 2 0 1 6
5,725
0 3 /2 0 1 6
-
0 3 /2 0 1 6
-
純増減
+557
売上原価
1,942
2,267
2,129
2,260
2,508
2,476
-
-
+209
売上総利益
2,706
2,901
2,715
2,767
3,367
3,248
-
-
+347
販売費及び一般管理費
2,284
2,372
2,460
2,813
2,841
2,932
-
-
+560
421
530
255
(47)
525
317
-
-
(213)
(31)
(21)
97
(90)
59
(76)
-
-
(55)
390
509
352
(137)
584
241
-
-
(268)
0
0
(132)
(17)
0
10
-
-
+10
税金等調整前純利益
390
509
220
(154)
584
251
-
-
(258)
法人税等合計
280
(18)
92
33
220
113
-
-
+131
0
0
0
(3)
3
2
-
-
+2
109
527
128
(183)
360
135
-
-
(392)
法人税等合計 / 税金等調整前純利益
損益計算書
( 百万円)
売上高
営業利益
営業外損益
経常利益
特別損益
非支配株主に帰属する純利益
純利益
売上高伸び率
+12.7%
+14.5%
+7.7%
(1.8%)
+26.4%
+10.8%
-
-
-
営業利益伸び率
+809.6%
+48.5%
(23.0%)
-
+24.6%
(40.2%)
-
-
-
経常利益伸び率
-
+452.5%
+48.0%
(9.3%)
-
+49.8%
(52.7%)
-
-
純利益伸び率
-
+86.2%
(48.2%)
-
+229.0%
(74.4%)
-
-
-
売上総利益率
58.2%
56.1%
56.1%
55.0%
57.3%
56.7%
-
-
+0.6%
販売管理費売上高比率
+5.3%
49.1%
45.9%
50.8%
55.9%
48.4%
51.2%
-
-
営業利益率
9.1%
10.3%
5.3%
(0.9%)
8.9%
5.5%
-
-
(4.7%)
経常利益率
8.4%
9.8%
7.3%
(2.7%)
9.9%
4.2%
-
-
(5.6%)
純利益率
法人税等合計 / 税金等調整前純利益
出所:会社データ、弊社計算
2.3%
10.2%
2.6%
(3.6%)
6.1%
2.4%
-
-
(7.8%)
71.8%
(3.5%)
41.8%
-
37.7%
45.0%
-
-
+48.6%
9
報告セグメント(四半期累計、四半期)
報告セグメント
( 百万円)
デンタル関連事業
ネイル関連事業
その他の事業
売上高
デンタル関連事業
ネイル関連事業
その他の事業
セグメント利益
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
1Q
2 Q累計
3 Q累計
4 Q累計
1Q
2 Q累計
3 Q累計
連結実績
4 Q累計
前年比
0 3 / 2 0 15
4,231
0 3 / 2 0 15
8,922
03/2015
13,318
03 / 2 0 1 5
17,850
0 3/ 2 0 1 6
5,344
0 3/ 2 0 1 6
10,570
0 3 /2 0 1 6
-
0 3 /2 0 1 6
-
純増減
+1,648
395
853
1,277
1,750
509
990
-
-
+137
22
41
64
87
21
39
-
-
(2)
4,649
9,817
14,660
19,688
5,875
11,600
-
-
+1,783
419
939
1,195
1,153
490
792
-
-
(147)
(7)
(3)
(13)
(24)
25
32
-
-
+35
7
10
17
22
6
12
-
-
+2
419
946
1,199
1,150
523
838
-
-
(108)
調整額
2
4
6
8
2
4
-
-
0
営業利益
421
951
1,206
1,159
525
842
-
-
(109)
デンタル関連事業
9.9%
10.5%
9.0%
6.5%
9.2%
7.5%
-
-
(3.0%)
ネイル関連事業
(1.8%)
(0.4%)
(1.0%)
(1.4%)
4.9%
3.2%
-
-
+3.6%
その他の事業
31.8%
24.4%
26.6%
25.3%
28.6%
30.8%
-
-
+6.4%
調整額
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
-
-
(0.0%)
営業利益率
9.1%
9.7%
8.2%
5.9%
8.9%
7.3%
-
-
(2.4%)
報告セグメント
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
前年比
( 百万円)
0 3 / 2 0 15
4,231
0 3 / 2 0 15
4,691
03/2015
4,396
03 / 2 0 1 5
4,532
0 3/ 2 0 1 6
5,344
0 3/ 2 0 1 6
5,226
0 3 /2 0 1 6
-
0 3 /2 0 1 6
-
純増減
+535
395
458
424
473
509
481
-
-
+23
22
19
23
23
21
18
-
-
(1)
4,649
5,168
4,843
5,028
5,875
5,725
-
-
+557
419
520
256
(42)
490
302
-
-
(218)
(7)
4
(10)
(11)
25
7
-
-
+3
7
3
7
5
6
6
-
-
+3
419
527
253
(49)
523
315
-
-
(212)
デンタル関連事業
ネイル関連事業
その他の事業
売上高
デンタル関連事業
ネイル関連事業
その他の事業
セグメント利益
調整額
2
2
2
2
2
2
-
-
+0
営業利益
421
530
255
(47)
525
317
-
-
(213)
デンタル関連事業
9.9%
11.1%
5.8%
(0.9%)
9.2%
5.8%
-
-
(5.3%)
ネイル関連事業
(1.8%)
0.9%
(2.4%)
(2.3%)
4.9%
1.5%
-
-
+0.6%
その他の事業
31.8%
15.8%
30.4%
21.7%
28.6%
33.3%
-
-
+17.5%
調整額
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
-
-
(0.0%)
営業利益率
9.1%
10.3%
5.3%
(0.9%)
8.9%
5.5%
-
-
(4.7%)
連結実績
出所:会社データ、弊社計算
キャッシュフロー計算書(四半期累計)
キャッ シュ フロー計算書
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
1Q
2 Q累計
3 Q累計
4 Q累計
1Q
2 Q累計
3 Q累計
4 Q累計
前年比
営業活動によるキャッシュフロー
0 3 / 2 0 15
-
0 3 / 2 0 15
647
03/2015
-
03 / 2 0 1 5
710
0 3/ 2 0 1 6
-
0 3/ 2 0 1 6
829
0 3 /2 0 1 6
-
0 3 /2 0 1 6
-
純増減
+182
投資活動によるキャッシュフロー
-
(346)
-
(3,139)
-
1,032
-
-
+1,378
-
301
-
(2,429)
-
1,861
-
-
+1,560
-
(176)
-
2,810
-
(2,021)
-
-
(1,845)
(百万円)
営業活動C F+投資活動C F
財務活動によるキャッシュフロー
出所:会社データ、弊社計算
10
貸借対照表(四半期)
貸借対照表
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
前年比
0 3 / 2 0 15
4,894
0 3 / 2 0 15
4,869
03/2015
4,282
03 / 2 0 1 5
4,724
0 3/ 2 0 1 6
4,257
0 3/ 2 0 1 6
4,204
0 3 /2 0 1 6
-
0 3 /2 0 1 6
-
純増減
(665)
受取手形及び売掛金
2,647
2,719
2,442
2,673
3,245
3,010
-
-
+291
たな卸資産
4,529
4,487
4,956
4,939
5,561
5,617
-
-
+1,130
(百万円)
現金及び預金
連結実績
その他
920
1,128
1,117
3,289
1,219
1,150
-
-
+22
流動資産
12,990
13,203
12,797
15,625
14,282
13,981
-
-
+778
有形固定資産
6,207
6,360
6,337
6,516
7,096
6,976
-
-
+616
無形固定資産
206
201
216
229
1,688
1,848
-
-
+1,647
投資その他の資産合計
5,364
5,534
6,439
7,070
6,697
6,148
-
-
+614
固定資産
11,777
12,096
12,994
13,816
15,481
14,973
-
-
+2,877
資産合計
24,768
25,300
25,791
29,442
29,764
28,955
-
-
+3,655
660
526
711
660
667
546
-
-
+20
-
-
-
3,008
2,405
130
-
-
+130
その他
2,375
2,278
1,743
1,842
2,371
2,071
-
-
(207)
流動負債
3,035
2,804
2,454
5,510
5,443
2,747
-
-
(57)
-
-
-
111
111
1,985
-
-
+1,985
その他
1,685
1,722
1,944
2,039
1,992
2,137
-
-
+415
固定負債
1,685
1,722
1,944
2,150
2,103
4,122
-
-
+2,400
+2,344
支払手形及び買掛金
短期借入金
長期借入金
負債合計
4,720
4,526
4,399
7,660
7,546
6,870
-
-
株主資本
18,663
19,191
19,192
19,007
19,229
19,364
-
-
+173
1,385
1,582
2,200
2,774
2,988
2,720
-
-
+1,138
純資産
20,048
20,773
21,392
21,781
22,217
22,084
-
-
+1,311
負債純資産合計
24,768
25,300
25,791
29,442
29,764
28,955
-
-
+3,655
自己資本
19,997
20,713
21,327
21,701
22,149
22,010
-
-
+1,297
-
-
-
3,119
2,516
2,115
-
-
+2,115
(4,894)
(4,869)
(4,282)
(1,605)
(1,741)
(2,089)
-
-
+2,780
その他合計
有利子負債
ネットデット
自己資本比率
80.7%
81.9%
82.7%
73.7%
74.4%
76.0%
-
-
(5.9%)
(26.2%)
(25.4%)
(22.3%)
(8.4%)
(9.1%)
(10.8%)
-
-
+14.6%
ROE(12ヵ月)
3.5%
4.6%
3.9%
2.8%
3.9%
2.1%
-
-
(2.5%)
ROA(12ヵ月)
5.4%
6.0%
5.7%
4.2%
4.8%
3.8%
-
-
(2.2%)
在庫回転日数
213
181
212
199
202
207
-
-
-
当座比率
248%
271%
274%
134%
138%
263%
-
-
-
流動比率
428%
471%
521%
284%
262%
509%
-
-
-
ネットデットエクイティ比率
出所:会社データ、弊社計算
11
2016 年 3 月期会社予想
2016 年 3 月期に対する会社予想は、2015 年 10 月 30 日付けで修正されている。売上高 23,526 百万円(前年比
19.5%増)、営業利益 1,507 百万円(30.0%増)、経常利益 1,392 百万円(24.9%増)、純利益 912 百万円(57.0%
増)の見通しである。
当初の会社予想との比較では、
売上高が据え置かれている一方、営業利益で 89 百万円(6.3%)、
経常利益で 145 百万円(11.7%)
、純利益で 304 百万円(50.0%)に及んで増額修正されている。また、1 株当た
り配当金予定 18.0 円(配当性向 31.5%)は、当初の会社予想との比較で据え置かれている。
売上高及び営業利益率
7.9%
6,000
営業利益率(%)
15.0%
8.9%
5.5% 5.6% 5.6%
5,963
5,963
5,725
5,875
4,843
5,168
4,649
5,121
4,498
10.0%
5.0%
(0.9%)
4,515
2,000
1.1%
4,124
4,000
売上高(百万円)
9.1% 10.3%
7.4%
5.3%
4.9%
5,028
8,000
(5.0%)
4Q FY03/2016
3Q FY03/2016
2Q FY03/2016
1Q FY03/2016
4Q FY03/2015
3Q FY03/2015
2Q FY03/2015
1Q FY03/2015
4Q FY03/2014
3Q FY03/2014
2Q FY03/2014
(10.0%)
1Q FY03/2014
0
0.0%
出所:会社データ、弊社計算(2016 年 3 月期 3Q 及び 4Q:半期会社予想を均等に按分)
12
当初の会社予想の前提との比較で、為替が円安に振れていることもあり、海外売上高は増額修正されているもの
の、国内における売上高がその分に相当する分だけ下方修正されている。また、上半期(第 2 四半期累計期間)
から下半期に向けて、損益面における調整が発生する(営業利益 842 百万円→665 百万円)ことが織り込まれて
いることになる。ここでは、当初の会社予想で上半期に発生することが織り込まれていた費用が、後ろ倒しにな
ることが大きな影響を及ぼす模様である。同社は、上半期において、海外各地域での更なる拡販に向けて広告宣
伝活動や新規の人材採用を進めることを計画していたが、以上の実施が下半期にややズレ込むとのことである。
また、純利益における増額修正幅が大きくなっている主因は、法人税に関連する前提が保守的に過ぎたことを修
正したことによるところが大きいとのことである。
為替換算レート
米ドル
ユーロ
英ポンド
中国人民元
米ドル (前年比)
ユーロ(前年比)
英ポンド(前年比)
中国人民元(前年比)
出所:会社データ、弊社計算
FY03/2015
110.03
138.68
176.81
17.26
+10.0%
+3.5%
+11.1%
+9.2%
1H FY03/2016
121.50
134.60
186.62
19.36
+17.4%
(3.2%)
+7.9%
+16.1%
FY03/2016
121.50
134.60
186.62
19.36
+10.4%
(2.9%)
+5.5%
+12.2%
(1円の円高によるインパクト)
売上高( 百万円) 営業利益(百万円)
(25)
(9)
(28)
(6)
(2)
(0)
(74)
(8)
-
中長期業績見通し
同社の中期経営計画(2016 年 3 月期∼2018 年 3 月期)においては、当該期間に対して、CAGR増収率 13.1%、
増益率 37.0%が見込まれている。また、最終年度である 2018 年 3 月期に対しては、売上高 28,471 百万円、営
業利益 2,978 百万円、営業利益率 10.5%が見込まれていることに加えて、ROE8.5%(2015 年 3 月期の実績:
2.8%)が見込まれている。一方、日本国内において、CAGR増収率 5.8%が見込まれているのに対して、海外
においては、CAGR増収率 26.4%(Merz 社の買収の影響を除くと、16.5%)、海外売上高比率 43.7%(同、
37.8%)が見込まれている。
中長期業績見通し
(百万円)
売上高(日本国内)左軸
売上高(海外)左軸
営業利益率(%)右軸
40,000
30,000
15.0%
4.5%
5.4%
5.9%
6.4%
7.8%
20.0%
10.5%
10.0%
33,000
17,000
(20.0%)
FY03/2022
FY03/2021
FY03/2020
FY03/2019
12,446
16,024
FY03/2018
10,695
15,061
FY03/2017
9,757
13,768
FY03/2016
6,166
13,521
FY03/2015
FY03/2014
FY03/2013
0
5,191
(10.0%)
13,066
10,000
3,928
0.0%
12,100
20,000
13
出所:会社データ、弊社計算
更に、同社が創業 100 周年を迎える 2022 年 3 月期に向けては、売上高 50,000 百万円(日本国内 17,000 百万円、
海外 33,000 百万円、海外売上高比率 66.0%)
、営業利益 7,500 百万円、営業利益率 15.0%を達成することが業
績目標として掲げられている。
日本国内においては、人口が減少傾向にあることに加えて、う蝕治療なども減少傾向にある。ただし、審美や予
防などの分野では、需要の増加が見込まれている。このため、中長期的にも一定の市場規模が維持される方向性
にあるものの、市場が成長していく可能性は低いと同社は想定している。一方、海外に関しては、新興国におけ
る人口増加や経済成長及び生活水準向上のポテンシャルに鑑みた場合、将来に向けての歯科医療に対する需要は
持続的かつ着実に増加すると同社は想定している。同社は、中長期的に、日本国内及び海外における需要を積極
的に取り込んでいくための施策を打ち出し続けている。
4.0 ビジネスモデル
世界の歯科医療に貢献
「創造的な企業活動を通じて世界の歯科医療に貢献する」、これを企業理念として掲げている同社は、デンタル
関連事業を中核として、事業を展開している。その主要な内容は、各種の歯科用材料の開発・製造・販売である。
例えば、人工歯類とは、入れ歯・差し歯の材料のことである。また、研削材類とは、文字通り患部を研削する、
ないしは被せ物を磨く材料のことである。金属類とは、歯の被せ物や差し歯の土台に使用される材料のことであ
り、化工品類は、差し歯の材料、患部の詰め物、入れ歯の歯茎など様々な用途に使用される材料のことである。
また、セメント類他に関しては、差し歯や詰め物などの接着に使用する材料が含まれており、機械器具類その他
には、歯科治療用、技工用の様々な機械器具が含まれている。
同社は、多様な歯科用材料及び機械・器具に深く関与しているが、基本的に、人工歯類、研削材類、化工品類、
セメント類他に関しては、自社製品の開発・製造・販売が展開されている。一方、機械器具類その他に関しては、
基本的に仕入れ販売が展開されている。また、前者は、後者以上に売上総利益率が高いのだが、特に、競争力が
高い人工歯類及び研削材類の売上総利益率が高いとのことである。また、化工品類に関しては、数量効果によっ
て売上総利益率が上がる傾向が強いため、同社は販売数量の拡大に向けて、特に積極的に注力しているとのこと
である。以上に加えて、同社は、金属類も扱っているが、これに関しては付加価値が付けにくいとされている。
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人工歯類、研削材類、化工品類、セメント類他
人工歯類
陶歯
硬質レジン歯
レジン歯
金属焼付用陶材
ダイヤモンド研削材
カーボランダム研削材
ゴム製研磨材
その他切削器具
歯冠用硬質レジン
常温重合レジン
義歯床用レジン
埋没材
石こう
研削材類
化工品類
コンポジットレジン
セメント類他
合着用セメント
出所:会社データ
充填用セメント
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Disclaimer
ここでの情報は、ウォールデンリサーチジャパンが当該事業会社の発信する「IR情報」を中立的かつ専門的な
立場から要約して、レポート形式にまとめたものである。「IR情報」とは、すなわち当該事業会社に係る①弊
社との個別取材の内容、②機関投資家向け説明会の内容、③適時開示情報、④ホームページの内容等である。
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