北上市空家等対策計画案 北上市 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 はじめに 第1章 空き家とは/北上市空家等対策計画とは 空家等対策の背景 ページ 1 -1 空家等が及ぼす影響 ……4~5 1 -2 空家等の現状 ……5~9 1 -3 空家等対策の推進に関する特別措置法について … … 10 第2章 計画の目的と理念 2 -1 計画の目的 … … 12 2 -2 計画の理念 … … 12 第3章 計画の枠組み 3 -1 対象地区・目標年次 … … 13~ 14 3 -2 推進体制 … … 14 第4章 空家等に対する方針と施策 目標 4 -1 「まだまだ使える空家等」と「不良化した空家等」 … … 15 4 -2 増やさず、手を入れ、なるべく使う … … 15 4 -3 空家等対策に関する基本的な方針 … … 16 4 -4 空家等対策に関する施策 … … 17~ 24 第5章 計画の検証 5 -1 必要な周知啓発や相談体制の充実は図られているか … … 25 5 -2 空家等の利活用の促進が進んだか … … 25 5 -3 特定空家等が抜本的に改善されたか … … 26 第6章 北上市空家等対策条例(案) 目標 6 -1 北上市空家等対策条例(案) 資料編 目標 資料編 1 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 建 物( 建 築 物 )は「 一 戸 建 て の 住 宅 」 「共同住宅」 「店舗兼用住宅」 「飲食店」 「 事 務 所」 などに分類され、通常はその用途に沿って、居住や営業などに使用されていますが、何 らかの理由によってこうした使用がされなくなった建物(建築物)は「空き家」になり ます。 国 に お い て は 、 平 成 26年 5 月 26日 「 空 家 等 対 策 の 推 進 に 関 す る 特 別 措 置 法 」( 平 成 26 年 法 律 第 127号 ) ( 以下「 空 家 等 対 策 特 措 法 」と 呼 び ま す 。)が 成 立 し 、同 法 は 空 き 家 に つ いて、 「 居 住 そ の 他 の 使 用 が な さ れ て い な い こ と が 常 態 で あ る 住 宅 そ の 他 の 建 築 物 又 はこ れに附属する工作物及びその敷地」と定義し、これを「空家等」としました。 空家等対策特措法を含め、各種の調査や研究において「空き家」の定義は様々に存在 しますが、この計画においては概ね「使用がされていない建築物と附属物、その敷地」 とします。また、この計画の中では「空き家」のことを「空家等」と表記します。 この計画は、北上市の空家等対策事業を総合的に推進するため定めるもので、その内 容は、危険な空家等への対策から、空家等の発生予防や活用等、総合的なものとなりま す。 今後は、これまで市の事務としては明確な根拠を持たなかった空家等対策事業につい て、この計画に基づいて進めていくこととなりますが、計画の目的を実現し、施策に実 効性を持たせるため、計画と同時に市の自治法である条例も必要となることから、この 計画の案の段階では、計画の実現のための北上市空家等対策条例(以下「条例」といい ま す 。) を 合 わ せ て 検 討 し ま し た 。 市の空家等対策事業は、空家対策特措法、条例、計画の3つによって実施を義務付け られた事務として、市が主体となって、市民、地域や事業者の協力のもと、計画に定め 2 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 られた事業を推進することとなります。 ま た 、 計 画 は 定 期 的 に 見 直 し を 行 う こ と が 必 要 で す 。 計 画 の 見 直 し に あ た っ て は 計画 の根拠法規となる条例の見直しまでを含めて検討することとします。 こ の 見 直 し の 根 拠 の ひ と つ と し て 、 計 画 の 目 標 年 次 に お け る 成 果 指 標 を 設 定 し 、 目標 年次が経過した後、成果の計測をします。 そ れ ぞ れ の 施 策 の 効 果 が 薄 い 場 合 や 、 施 策 に 不 足 が あ る 場 合 は 計 画 の 改 定 作 業 の 中で 検 討 し 、 さ ら に 法 的 な 根 拠 を も っ て 制 度 を 整 え る 必 要 が 生 じ た 場 合 は 、 条 例 改 正 を 検討 します。 制 度 や 事 務 事 業 の 根 拠 と な る 条 例 と 、 制 度 や 事 務 事 業 の 実 施 の た め の 計 画 は 、 今 後の P D C A サ イ ク ル ( 計 画 ⇒ 実 行 ⇒ 確 認 ⇒ 見 直 し ) の 中 で 同 時 に 見 直 し を し て い く こ とと なります。 対 策 条 例の 機 能 対策 計 画 の機 能 ● 計 画 の正 統 性を 担保 ● 条 例 の目 的 を実 現 ● 事 務 (措 置 )の 根拠 ● 成 果 によ り 制度 検証 3 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 管 理 不 全 な 状 態 に あ る 空 家 等 の 問 題 と は 、 こ う し た 空 家 等 が 周 辺 環 境 へ 及 ぼ す 様 々な 悪影響にあると言えます。 空家等は、適切に維持管理や修繕が行われない 状態が長期間にわたることにより、老朽化・腐朽 化が進み、これが著しく進行した空家等は、建物 の倒壊や部材の脱落・飛散、ごみ・動物・危険物 質による衛生上の問題の発生、落書きや植物の繁 茂等による景観悪化などを引き起こし、周辺住民 の安全な暮らしを脅かしたり、周辺の宅地等の資 管理不全の空家等(イメージ) 産価値を大きく損なったりすることとなります。 こ の よ う に 、 空 家 等 が 管 理 不 全 の 状 態 と な る と 、 そ の 空 家 等 自 体 の 資 産 価 値 が 低 下す る と い う だ け で な く 、 様 々 な 面 で 周 辺 に 悪 影 響 を 及 ぼ す こ と が 広 く 認 知 さ れ て い ま す。 ま た 、 こ う し た 空 家 等 の 問 題 が 地 域 社 会 の 中 で 頻 繁 に 発 生 す る よ う に な っ た こ と か ら、 空家等の問題は身近で、かつ深刻な社会問題として捉えられるようになりました。 本 市 は 、道 路 、公 園 、下 水 道 な ど の 都 市 施 設 整 備 、 本市のすがた(北上駅から広がるまち) 土地区画整理事業などの市街地開発事業によって市 街地を整備し、宅地や住まいを供給する民間開発事 業とともに居住の場としてのまちを形成し、住宅ス トックを蓄積しながら人口を増やし、発展してきま した。 こうした中、クローズアップされてきた空家等の 問題は、整備されたまちを虫食い状にし、周辺へ悪 影響を及ぼしながら、結果として広くまちの価値を 損なっていくものです。 空家等の諸問題は、周辺住民にとっては保安上や 衛生上など生活環境の問題であり、また地域にとっ ては周辺環境の悪化による地域の活力低下の問題と 言えます。 一方、都市環境の問題としては、市街地拡大の抑 制基調にある都市政策下で、新規供給住宅の受け皿 4 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 と し て 、い か に 環 境 を 維 持 し 、更 新 を 促 進 し 、 「 ま ち や 地 域 の 価 値 」を 保 つ か と い う 問 題 だと捉えられます。 し か し な が ら 、 空 家 等 対 策 に 代 表 さ れ る 住 宅 ス ト ッ ク の 老 朽 化 、 腐 朽 化 に 対 す る 対策 は こ れ ま で 実 効 的 な も の は な く 、 ま た 個 々 の 住 宅 ス ト ッ ク が 長 期 間 使 用 で き る 耐 久 性を 持ち、資産価値を保ち続けるための取組みは十分には行われてきませんでした。 今 後 も 長 期 的 に 続 く 人 口 減 少 や 財 政 的 課 題 を 抱 え る 本 市 で は 、 都 市 計 画 マ ス タ ー プラ ン に お い て も 、 市 街 地 の 無 秩 序 な 拡 大 の 抑 制 と 既 存 イ ン フ ラ の 有 効 活 用 を 掲 げ る な ど、 都 市 や 地 域 の 持 続 可 能 性 を 高 め る こ と を 市 全 体 の 政 策 の 方 向 性 と し て い ま す 。 今 後 は、 こ う し た 観 点 か ら 、 既 成 住 宅 地 を 良 好 で 健 全 に 保 ち 、 ま ち 全 体 の 価 値 を 維 持 し 、 あ るい は高めていく政策として空家等対策を考えていく必要があります。 空 家 等 の 問 題 が 身 近 で 深 刻 な 問 題 と な っ た 背 景 に は 、 近 年 、 本 市 を 含 む 多 く の 地 域で 空家等が増加していることが大きく関係しています。 総 務 省 統 計 局 が 5 年 に 一 度 行 う 全 国 的 な 調 査 で あ る 住 宅 ・ 土 地 統 計 調 査 の 2015年 の 結 果では、この空家等数の増加傾向が、顕著なものとして示されました。 総 務 省 統 計 局 「 明 日 へ の 統 計 2015」 よ り 5 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 具 体 的 に は 、 前 回 の 2010年 の 調 査 結 果 に 比 べ る と 、 全 国 で 住 宅 総 数 が 1,000万 戸 以 上 ( 5.3% )増 加 し た のに 対 し 、空 家 等 が 6.3万 戸( 8.3% )増 加 した ほ か 、空 き 家 率( 総住 宅 数 に 占 め る 割 合 ) は 4 ポイント増 加 し 、 13.5% と な っ た こ と が 分 かり ま し た 。 こ の 調 査 に お け る 「 空 家 等 」 は 、「 賃 貸 用 の 住 宅 」「 売 却 用 の 住 宅 」「 二 次 的 住 宅 」「 そ の 他 の 住 宅 」 に 分 類 され ま す 。「 そ の 他 の 住 宅 」 は 、「賃 貸 用 の 住宅 」「 売 却 用 の 住 宅 」「 二 次 的 住 宅 」 以 外 の 住 宅 で 、 転 勤 ・ 入 院 な ど の た め 居 住 世 帯 が 長 期 に わ た っ て 不 在 の住 宅 や 、 建 て 替 え な ど の た め に 取 り 壊 す こ と に な っ て い る 住 宅 そ の 他 分 類 が 困 難 な 住 宅等 の こ と で 、 管 理 不 全 が 懸 念 さ れ る 空 家 等 の 背 景 的 数 字 と も 捉 え ら れ ま す 。 ま た 、 こ れら の数字の増加は、空家等の問題の拡大を示すものと捉えられます。 ち な み に 空 家 等 の う ち 「 そ の 他 の 住 宅 」 が 占 め る 割 合 は 全 国 で 5.3% と な っ て い ま す 。 一 方 、 岩 手 県 全 体 の 傾 向 に つ い て 前 回 の 2010年 の 調 査 結 果 と 比較 す る と 、 空 き 家 率 は 14.3% か ら13.8% へ と低 下 し て い ま す 。 逆 に 、 空 家 等 の 「 そ の 他 の 住 宅 」 の 占 め る 割 合 は 6 % か ら 7.4% と1.1ポ イ ン ト ほ ど 上 昇 し て い ま す 。空 き 家 率 の 減 少 は 、東 日 本 大 震 災( 2011年 3 月 ) の 影 響が 主 要 な 原 因 と 考 え ら れ 、 福 島 県 、 宮 城 県 な ど に お い て も 同 様 又 は それ以上の減少傾向が見られます。しかしながら、こうした特殊要因がありながらも、 岩手県の空き家率は全国平均より高い傾向を示していますし、 「 そ の 他 の 住 宅 」の 割 合は 増加し続けています。 図1 市 内 の 住 宅 、空 家 等( う ち そ の 他 の 住 宅 ) 数 図1データ:住宅・土地統計調査より 本市における住宅の数(ス 住 宅 総 数 ( 戸 ) ト ッ ク 数 )は 平 成 15、20、25 年各時点の総数を比較すると、 増え続けていることがわかり ます。 一 方 、空 家 等 数 は 2010年 か ら 2015年 の 5 年 間 では 500戸 空 家 等 総 数 ( 戸 ) ほども減少しています。これ そ の 他 住 宅 にも関わらず、空家等におけ る 「 そ の 他 の 住 宅 」 は490戸 ほ ど 増 加 し 、そ の 割 合 は 4.6% 程 度 か ら 5.5% 程 度へ 0.9ポ イ ントほど増加しています。こ 6 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 うした空家等数の低減と同時に進行する「その他の住宅」の増加傾向は岩手県全体の傾 向と同じ動きを示しています。 本 市 の 空 き 家 率 を 近 隣 市 の 空 き 家 率 と と も に 見 て み る と 、 2015年 調 査 時 の 空 き 家 率 は 約 15% で 、 全 国 や 岩手 県 全 体 の 平 均 ( そ れ ぞ れ 13.5% 、13.8% ) よ り も 高 く 、 近 隣 市 に 比べても比較的高くなっています。一方で、その他の住宅の割合は岩手県の平均より低 く、全国的な割合に近似となっています。 北上市の空き家率のうち、多くを占めるのは賃貸・売却用の空き家となっており、こ れら事業用資産が比較的多いことが空き家率を高めている原因と推測できます。 図2 2015 年 時 点 の 市 内 の 空 家 等 分 布 ( イ メ ー ジ ) 図2データ:北上市都市整備部都市計画課(独自調査)より 市 内 の 空 家 等 は 、 密 集 度 等 に 比 例 し て 中 心 地 域 ほ ど 多 く な る も の の 、 お お よ そ 市 域全 域に広く分布していることが分かります。 ま た 、 空 家 等 が 抱 え る 問 題 は 、 そ れ ぞ れ の 空 家 等 に よ り 様 々 で あ り 、 深 刻 度 も そ れぞ れ 違 い ま す 。 加 え て 、 散 居 型 の 農 家 住 宅 が 多 い 地 域 と 、 道 路 が 未 整 備 で あ る 程 度 家 屋が 密集している地域では、空家等の問題の周辺への影響の深度が変わります。 7 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 図3 (世帯) 市内の近年の世帯数の変動 36,000 34,612 33,704 34,068 33,626 33,623 33,192 32,659 35,000 34,000 33,000 32,000 35,529 35,874 35,305 31,754 31,440 31,000 30,000 29,000 H15 H17 H19 H21 H23 H25 図3データ:北上市企画部総務課「北上市統計書」より 住 宅 ス ト ッ ク の 増 減 や 空 き 家 率 に 密 接 に 関 係 の あ る 世 帯 数 に つ い て は 、 近 年 は 純 増傾 向 に あ り ま す 。 し か し な が ら 、 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 に よ る と 、 岩 手 県 に おけ る 総 世 帯 数 は 2010年以 降 長 期 的 に 減 少 す る と 予 想 さ れ て い ま す 。こ の 推 計 で は 、全 国的 な 世 帯 数 が 減 少 に 転 ず る の は 、2020年 頃 とさ れ て い ま す 。本 市 に お け る 世 帯 数 に つ いて も、同様の傾向に移行するものと考えられます。 図4 持ち家に住む65歳以上単身及び夫婦世帯(夫婦は一方が65歳以下を含む) の世帯数変動 6,000 5,000 4,000 (世 帯 ) 3,000 2,000 2,910 3,130 H10 H15 4,110 5,080 1,000 0 H20 H25 図4データ:住宅・土地統計調査より ま た 例 え ば 、 高 齢 者 の み が 生 活 す る 単 身 あ る い は 夫 婦 の み 世 帯 は 、 ど ん ど ん 増 え てい ることが分かっています。 家 屋 が 比 較 的 古 く 、 現 在 の 居 住 者 の 次 の 世 代 が す で に 別 の 場 所 に 居 を 構 え て い る 場合 は 、 そ の 住 宅 が 次 の 使 用 者 を 得 る こ と が で き な か っ た 結 果 、 空 家 等 と な る 可 能 性 が 高ま ります。 8 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 図5 2014 年 時 点 の 市 内 の 住 宅 の 建 築 年 別 ス ト ッ ク 数 1,000 800 1で参照したとおり増えてい 供給のピーク 築20年以上の住宅 600 一方、住宅ストックは、図 築30年以上の住宅 ます。ストックを建築年別に 見てみると、大量の供給が集 中 し て 行 わ れ た 時 期 が 70 年 200 代 半 ば と 90 年 代 半 ば な ど 複 0 数あり、一群の住宅が老朽化 (件) 1960 1963 1966 1969 1972 1975 1978 1981 1984 1987 1990 1993 1996 1999 2002 2005 2008 2011 2014 400 により使用に耐えうる時期を 過 ぎ た と き 、居 住 者 が 退 出 し 、 図5データ:北上市都市整備部都市計画課(空家等調査)より 大量の空家等が発生する可能 性もあります。 図6 用 途 地 域 内 外 の 新 築 建 物 件 数 の 割 合 ( 平 成 17~ 21 年 合 計 ) 過去5箇年の建築物の新築 件数を用途地域の内外に分け て 確 認 す る と 、 約 45 パ ー セ ントが用途地域外となってい ます。 ま た 、農 地 転 用 面 積も 約 45 パーセントが用途地域外で されています。 図7 用途地域内外の農地転用面積 図 6 .7 デ ー タ : 都 市 計 画 マスタープラン( 都 市 計 画 基 礎 調 査 ) よ り このように、世帯数の減少が住宅需要の縮小を招 き、また既存ストックが更新されず残り続けること により老朽化が進行すると想定した場合、今後の空 家等の問題は、深刻化し、量的にも拡大していくお それがあると考えられます。 こ う し た 中 で 、北 上 市 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン( 平 成 26年 )は 持続 可 能 性 の 高 い 地域 を 実 現 し つ つ 、 用 途 制 限 や 開 発 許 可 制 度 の 運 用 に よ り 、 開 発 圧 力 を 周 辺 部 へ 逃 さ ず 、既 存のインフラなどを活用したまちづくりを目指しています。 こ の こ と は 、 市 内 の 空 家 等 の 問 題 へ の 対 策 を 考 え る 際 に は 、 ス ク ラ ッ プ ・ ア ン ド ・ビ ル ド を 既 成 宅 地 の 上 に 誘 導 す る た め の 、 都 市 づ く り の 対 策 ・ 施 策 の ひ と つ と し て の 空家 等対策の重要性が浮かび上がってきます。 9 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 平 成 27年 5 月26日「 空 家 等 対 策 の 推 進 に関 す る 特 別 措 置 法 」 (平 成 26年 法 律 第127号) ( 以 下 「 空 家 等 対 策 特 措 法 」 と 呼 び ま す 。) が 全 面 施 行 さ れ ま し た 。 空家等対策特措法は、全国的な空家等の問題の発生と、各基礎公共団体における独自 条 例 等 に よ る 空 家 等 対 策 の 取 組 み を 受 け て 立 法 さ れ た も の で 、 以 下 の 内 容 を 主 に 規 定し ています。 1 空 家 等の所 有者 等 の管 理 責 務 空 家 等 の 所 有 者 又 は 管 理 者 に 対 し 、 周 辺 の 生 活 環 境 に 悪 影 響 を 及 ぼ さ な い よ う 、適 切 な 管 理 に 努 め る も の と す る 「 管 理 責 務 」 が 規 定 さ れ ま し た 。【 第 3 条 関 係 】 2 市 による施策 の実 施責 務 市( 法 文 上 は 市 町 村 。こ の ペ ー ジ に お い て 以 下 同 じ 。)に 対 し 、空 家 等 対 策 計 画 の作 成やこれに基づく対策の実施その他必要な措置を講じるよう努めるものとする「事務 の 義 務 付 け 」 が 規 定 さ れ ま し た 。【 4 条 関 係 】 3 空 家 等 対策 計 画に関する事項 市 は 、 空 家 等 に 関 す る 対 策 を 実 施 す る た め 、 基 本 的 な 方 針 や 空 家 等 の 調 査 、 所 有者 に よ る 管 理 の 促 進 、 空 家 等 の 跡 地 の 活 用 、 特 定 空 家 等 に 対 す る 措 置 、 住 民 か ら の 相談 に 対 す る 対 処 そ の 他 の 対 策 の 実 施 に 関 す る 事 項 を 記 載 し た 「 空 家 等 対 策 計 画 」 を 定め る こ と が で き る こ と と さ れ ま し た 。【 第 6 条 関 係 】 4 協 議 会に関する事項 市は、空家等対策計画の作成や変更、実施に関する協議を行うための、市長(法文 上 は 市 町 村 長 。こ の ペ ー ジ に お い て 以 下 同 じ 。)が 構 成 員 と な る 協 議 会 を 組 織 す る こと が で き る こ と と さ れ ま し た 。【 第 7 条 関 係 】 5 調 査 権 及 び情 報の利用 に関 する事 項 市長は、区域内の空家等の所在や所有者等を把握するための必要な調査を行うこと が で き る ほ か 、特 定 空 家 等 へ の 措 置 の た め の 立 入 り 調 査 が で き る こ と と さ れ ま し た 。 【 第9条関係】 ま た 、 市 長 は 、 空 家 等 の 所 有 者 等 に 関 す る も の に つ い て 、 固 定 資 産 税 の 課 税 そ の他 の 情 報 を 内 部 で 目 的 外 利 用 す る こ と が で き る こ と と さ れ ま し た 。【 第 10条 関 係 】 10 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 6 特 定 空 家等に対 する措 置に関 する事 項 著しく保安上危険となるおそれのある状態、著しく衛生上有害となるおそれのある 状態、著しく景観を損なっている状態その他の不適切な状態にあると認められる空家 等を「特定空家等」として、これらに対して市長が、指導・助言、勧告、命令、行政 代 執 行 と い っ た 措 置 を 行 う こ と が で き る こ と と さ れ ま し た 。【 第 14条 関 係 】 そのまま放置す 費用の徴収 れば著しく保安 上危険又は著し (命令違反) 過料 く衛生上有害と なるおそれがあ (固定資産税額上昇) 住宅用地特例 の適用除外 る、著しく景観 を損なってい る、その他放置 することが不適 切である状態に あるもの 居住のその他の 使用がなされて いないことが常 態であるもの 管理責務の発生 空家等の状態 適用・行政処分など 所有者等 11 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 (解説)この計画は、市内において増え続ける空家等が、危険、不衛生、景観悪化その 他の深刻な影響を及ぼすおそれが高まっていることや、これまで整備してきたまちの価 値を損なう強いおそれがあることから、空家等対策特別措置法第6条に定める事項のほ か、空家等の未然の予防に関する事項を内容とし、市が行う空家等対策事業について必 要 な 対 策 に 関 す る 基 本 的 な 方 針( 以 下「 基 本 方 針 」と い い ま す 。)と 施 策 を 定 め る こ とに より、市民の生命・財産を保護するとともに生活環境の保全を図り、あわせて空家等の 活用の促進に資することを目的とします。 計画の基本方針は、市が定める空家等対策事業の根幹となる3つの考え方とします。 また、この理念は、市の空家等対策全体の政策方向性を明示し、基本的な方針や施策 群を導く役割をするものとします。 理 念 1 安全・健全なまちの維持 既成宅地の老朽化対策、更新の促進によるまちの安全の確保や住宅を中心とした建築 物の健全化という側面から、都市の安全・環境・景観を保全し、良好な都市環境を維持 する政策的視点により対策を構想します。 理 念 2 住み続けられるまちづくり 都市計画マスタープランの将来都市像(あじさい都市)を共有しつつ、居住その他の 場の確保や、地域活性化を、空家等の活用や更新により既成宅地の中で実現しようとす る政策的視点により対策を構想します。 理 念 3 民・官のパートナーシップと役割分担 中古住宅市場等における民間の事業活動と、行政が行う空家等の危険化対策等の役割 分担を意識しつつ、所有者等と住宅取得希望者等のそれぞれのニーズを協働で把握・共 有し、両者に最適なサービスを提供しようとする政策的視点により対策を構想します。 12 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 第 1 章 の 図 2「 市 内 の 空 家 等 分 布( イ メ ー ジ )」で 参 照 し た ように、空家等の問題は市内に広く存在し、全域に分布して いることから、空家等対策事業の方針・施策を総括的に定め る対策計画は、市域全域に対して策定することが望ましいと 考えます。 一方、地域によって管理不全の状態にある空家等周辺に及 ぼす影響は変わってくること、また、活用可能な空家等を利 用 し た 地 域 づ く り の 活 動 な ど の 可 能 性 、 あ る い は 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン に 連 結 し て策 定 さ れ る 地 域 別 構 想 に 対 す る 考 え 方 な ど を 反 映 し て 、 支 援 メ ニ ュ ー 等 の 濃 淡 を そ れ ぞれ の地域やエリアごとに検討することが可能なよう、計画の記載を設けていきます。 計 画 期 間 の 考 え 方 は こ の 計 画 が 施 行 さ れ る 平 成 28年( 4 月 )か ら平 成 32年 ま で の 5年 間とします。 新 制 度 の も と 行 う 空 家 等 対 策 事 業 は 、 長 期 的 な 行 政 計 画 と し て で は な く 、 制 度 的 枠組 と そ の 実 効 性 、 成 果 を 計 測 し 、 必 要 な 見 直 し ・ 変 更 を P D C A サ イ ク ル に 基 づ き 行 う必 要があるため、中期的計画とするものです。 ま た 、目 標 年 次 で あ る平 成 32年 は、都 市 政策 を 統 括 的 に 所 掌 す る 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ランの計画期間終期と同一であるため、同計画の改正時に合わせることとします。 空 家 等 対 策 特 別 措 置 法 に お け る 用 語 は 、「 空 家 等 」 と し て 、「 建 築 物 又 は こ れ に 附 属す る 工 作 物 で あ っ て 居 住 そ の 他 の 使 用 が な さ れ て い な い こ と が 常 態 で あ る も の 」 と 定 義さ れ て い ま す 。 ま た 、 こ の 空 家 等 は 建 築 物 の 用 途 が 限 定 さ れ て い ま せ ん が 、 国 又 は 地 方公 共団体が所有し、管理するものは除外されます。 総 務 省 ・ 国 土 交 通 省 が 空 家 等 対 策 特 措 法 第 5 条 に 基 づ い て 定 め た 「 空 家 等 に 関 す る施 策 を 総 合 的 か つ 計 画 的 に 実 施 す る た め の 基 本 的 な 指 針 」( 平 成 27年 2 月 26日 付 け 総 務 省 ・ 国 土 交 通 省 告 示 第 1 号 ) で は 、 法 文 中 の 「 常 態 で あ る 」 と は 「 概 ね 年 間 を 通 し て 建築 物等の使用実績がないこと」であると解釈されています。 し か し な が ら 、 年 間 を 通 し て ( 1 年 間 を 通 じ て )「 居 住 等 の 使 用 」( 管 理 行 為 は 除 く) が無いことをもって「空家等」とした場合、措置等の緊急度の高い空家等に対して、必 要な調査、行政指導やその他の措置が十分に行えない可能性があります。 13 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 こ う し た こ と か ら 、 こ の 計 画 に お け る 「 空 家 等 」 と は 、 特 に 空 家 等 対 策 特 措 法 の 特定 空家等に対する措置に関する事項を除いては、 「 現 に 居 住 そ の 他 の使 用 が な い 建 築 物 、附 属工作物及びその敷地」を「空家等」として記載をいたします。 計画が対象とする空家等の種類 空家等……特措法第2条第1項 建築物、附属工作物及びその敷地 で、居住その他の使用がないことが常態であるもの 特定空家等……特措法第2条第2項 著 し く 保 安 上 危 険 、衛 生 上 有 害 、景 観 を 損 な っ て い る そ の 他 の 状 態 に あ る と 認 め ら れ る 対象の拡大 計画における「空家等」 現に 居 住 そ の 他 の 使用 が な い 建 築 物 、 附 属 工 作 物 及 び そ の 敷 地 対 象 拡 大 の 意 図 … …「例 え ば 概 ね 年 間 を 通 し て 建 築 物 等 の 使 用 実 績 が な い こ と は 1 つ の 基 準 と な る 」( 国 土 交 通 省 告 示 ( 指 針 )) ⇒ 1 年 間 を 通 じ て 「 居 住 等 の 使 用 」( 管 理 行 為 は 除 く ) が 無 い こ と を も っ て 「 空 家 等 」 とした場合、必要な調査、行政指導その他の措置が十分に行えない可能性がある。 空 家 等 対 策 の 推 進 に あ た っ て は 、空 家 等 の 問 題 が 広 範 か つ 多 分 野 に ま た が る こ と か ら、 市 内 部 に お け る 推 進 体 制 を 横 断 的 に 展 開 す る こ と と し 、 都 市 整 備 部 門 を 中 心 と し て 、必 要 に 応 じ て 企 画 、 財 政 、 税 務 、 地 域 づ く り 、 環 境 、 福 祉 、 商 工 、 消 防 防 災 等 市 庁 内 の各 部 門 と の 連 携 を 図 り な が ら 、 総 合 的 な 推 進 体 制 を 構 築 す る こ と と し 、 さ ら に 空 家 等 対策 審 議 会 を 設 置 し 、 計 画 や 事 務 事 業 の 内 容 に つ い て 審 議 ・ 協 議 を 行 い 客 観 性 や 適 切 性 を外 部の視点により担保します。 空家等対策審議会 横断的な連携 企 画 財 政 税 務 地 域 づ く り 環 境 福 祉 商 工 審議・協議 消 … 防 防 災 都 市 整 備 ( 主 管 ) 諸課題に対応した総合的な推 進体制 14 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 空家等対策事業においては、 「 ま だ ま だ 使 え る 空 家 等 」と「 不 良 化 し た 空 家 等 」と を 峻 別し、それぞれに対し全く違う施策展開をする必要があります。 このうち、 「 不 良 化 した 空 家 等 」と は 、管 理不 全 に よ り 老 朽 化・腐朽 化 が 進 み 、既 に 中 古 住 宅 市 場 か ら 押 し 出 さ れ た 物 件 の こ と で 、 市 に よ る 指 導 そ の 他 の 法 的 措 置 に よ り 対策 を 行 う ケ ー ス が 中 心 的 と な り ま す 。一 方 、 「 ま だ ま だ 使 え る 空 き 家 」は 、い わ ば 事 業 用 資 産 と し て の 住 宅 を 指 し 、 こ れ ま で も 戸 建 中 古 住 宅 市 場 や 賃 貸 市 場 な ど 、 民 間 に よ る 事業 分 野 が 存 在 し て い ま し た が 、移 定 住 促 進 等 の 政 策 的 な 空 き 家 の 活 用 と い っ た 観 点 か ら は、 新しい事業構築や領域拡大が望まれています。 こ の 計 画 で は 、 そ れ ぞ れ の 空 家 等 の 方 針 と 施 策 に つ い て 、 有 効 活 用 と 管 理 や 除 却 の促 進という2つの観点から方針、施策を記述していきます。 空 家 等 は 、 居 住 者 等 の 使 用 が さ れ な く な っ て か ら 、 直 ぐ に 不 良 化 す る わ け で は あ りま せ ん 。 多 く の 空 家 等 は 、 使 用 が な く な っ て か ら 数 年 間 は 関 係 者 に よ っ て 管 理 行 為 が 行わ れ 、 あ る 程 度 良 好 な 状 態 を 保 ち ま す が 、 そ の 後 何 ら か の き っ か け で 管 理 さ れ な く な り、 結 果 と し て 使 用 に 耐 え な い 状 態 ま で 不 良 化 し ま す 。 不 良 化 し た 空 家 等 は 、 庭 木 や 草 が繁 茂したり、給排水施設が使用不能となり、建物の資産価値を失います。 ま た 、 多 く の 空 家 等 で は 相 続 が 発 生 し て い ま す が 、 相 続 人 間 で 分 割 協 議 が な さ れ ず、 権利関係が複雑なまま長期間が経ち、所有者等が不明となるケースもあります。 さ ら に 、 こ れ ら の 状 態 が 同 時 に 起 き て い る 空 家 等 も 多 く あ り 、 こ う し た 場 合 に は 、売 る、貸すといった行為が困難となってきます。 空 家 等 が こ う し た 状 態 と な ら な い た め に は 、 建 物 が 空 家 等 と な っ た 時 点 か ら な る べく 早 い う ち に 、 ど の よ う に 維 持 管 理 あ る い は 処 分 し て い く か を 関 係 者 間 で 決 め る 必 要 があ ります。 ま た 、 市 ( 行 政 ) に お い て は 、「 増 や さ な い 」( 不 良 化 を 予 防 す る ) 方 策 と し て 、 相続 人 へ 管 理 責 務 が あ る こ と を 周 知 し た り 、 死 亡 相 続 等 の 遺 産 分 割 協 議 や 相 続 登 記 を 適 期( 3 か 月 以 内 ) に 行 う よ う 呼 び か け を 行 う 必 要 が り ま す 。 ま た 、「 手 を 入 れ る 」( 管 理 行為 を 行 う ) た め に 、 管 理 サ ー ビ ス を 紹 介 し た り 、 管 理 方 法 を 周 知 し た り す る こ と も 必 要で す 。 さ ら に 、「 な る べ く 使 う 」( 中 古 住 宅 市 場 に 戻 す ) た め に 、 空 き 家 バ ン ク 等 の 利 活用 の取組みも必要となります。 15 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 空家等対策に関する基本的な方針は、第1章空き家等対策の背景、第2章計画の目的 と理念、第3章計画の枠組みを受けて、各施策を列挙するにあたり、基本的な方針によ り大分類的な仕分けを設けるものです。つまり、この基本的な方針に基づいて、各施策 (群)が分類され構成されることとなります。 ま た 、こ の 方 針 は 、空 家 等 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 第 2 項 第 1 号 及 び 条 例 に 規 定 す る「空 家等に関する対策に関する基本的な方針」として定めます。 方 針 1 空家等の適切な管理を促進し、発生を予防する ⇒空家等の所有者責務に基づく管理を促進するため、また、空家等や特定空家等の発生 を未然に防ぐためには、空家等の所有者等の管理責務の周知啓発や、相続時の遺産分割 協議や登記に関する知識不足等を補うための支援、除却や売却に関する支援、空家等に 対する指導や処分等の措置規定が必要となってきます。 方 針 2 空 家 等 の 利 活 用 を 促 進 す る ⇒中古住宅市場における物件など、事業用途の空家等の利活用促進のため、空家等及び 除却した空家等の跡地の活用につながる空家等情報の収集や民・官における情報共有、 各 種 イ ン セ ン テ ィ ブ 等 を 実 施 し 、中 古 住 宅 市 場 を 活 性 化 す る 方 策 が 必 要 と な っ て き ま す。 方 針 3 著しく危険、衛生上有害、景観を損なう等 の空家等への措置を適切に行う ⇒特定空家等が市民の身体・生命・財産に影響を及ぼすことを避けるため、特定空家等 に対する措置として法に規定されている指導・助言、勧告、命令、行政代執行等につい て、所有者等の自主的な対応を促すことを基本とし、最小限度の措置を慎重に選択しつ つ、必要な場合については適切な適用をする必要があります。 16 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 ★重点施策1 (1)維持管理、処分及び活用の支援窓口の 開設 方針1 施策群1 空家等の適切 な管理を促進 し、発生を予 防する 空家等の適 切な管理の 促進と発生 予防 (2)所有者等意識の涵養と社会・地域ぐるみ の課題共有 (3)継続した調査等による空家等の把握 ★重点施策2 (1)相談窓口と空き家バンクの活用 施策群2 方針2 空家等の利活 用を促進する 空家等の利 活用の促進 と中古住宅 市場の活性 化 (2)住替え希望者、UIJターン希望者の獲 得促進 (3)住宅インスペクション(※)等による中古 住宅市場の活性化 方針3 著しく危険、 衛生上有害、 景観を損なう 等の空家等へ の措置を適切 に行う 施策群3 著しく保安 上危険、衛 生上有害、 景観を損な う等の空家 等に対する 措置 (1)特定空家等に対する厳格な制度運用 (2)特定空家等に対する措置の実施 ※ 住 宅 イ ン ス ペ ク シ ョ ン … … 目 視 等 を 中 心 と し て 住 宅 の 現 況 を 把 握 す る た め に 行 わ れる 現況検査等に代表される中古住宅売買時の簡易的な診断・検査を制度化したもの。 17 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 方 針 1 施策群1 施 策 群 1 空家等の適切な管理の促進と発生予防 (1)維 持管 理 、処 分及 び 活 用の 支 援窓 口の 開 設 ① 項 目 ①初期相談サポーター、専門相談、行政相談による相談窓口体制 の確立 内 容 空 家 等 の 所 有 者 等 の 抱 え る 課 題 に 対 し 、多 様 か つ 広 範 な 分 野・領 域ご と の 相 談 窓 口 へ の 誘 導 を 適 切・円 滑 に 行 う た め の 相 談 体 制 の 構 築 を 行 う 。空 家 等 の 所 有 者 等 か ら の 相 談 は 、初 期 相 談 サ ポ ー タ ー に よ る 専 門 相談 や 行 政 相 談 へ の 誘 導 、不 動 産 な ど の 専 門 家 に よ る 専 門 相 談 、初 期 的 な相 談 か ら 専 門 相 談 へ の 誘 導 、行 政 的 な ア ド バ イ ス ま で を 総 合 的 に 行 う 市の 総 合 相 談 と い う 3 ス テ ッ プ に よ り 、ア ド バ イ ス や 売 買 や 賃 貸 の 契 約 まで つながる相談窓口体制の整備を行う。 重 点 施 策 1 ② 事業名 D.相談窓口と横断組織による空家等相談Ⅰ 項 目 ② 市 ・ 地域 ・ 関連 業界 団 体 等の 各 事業 主体 の 横 断的 な 組織 化 内 容 空 家 等 の 所 有 者 等 の 抱 え る 課 題 に 対 し 、相 談 窓 口 体 制 を は じ め と す る事 業 を 統 括 し 、各 団 体 等 が 空 家 等 対 策 の 事 業 主 体 と し て 連 携 し た 対 応 を行 う た め 、 市 ・ 地 域 ・ 関 連 業 界 団 体 の 横 断 的 な 組 織 化 、 マ ニ ュ ア ル 作 成、 フ ロ ー 及 び ホ ッ ト ラ イ ン の 構 築 を 行 う 。ま た 、相 談 支 援 員 の 養 成 講 座を 開催し、各分野に初期相談対応が可能な相談員を増員する。 事業名 E.相談窓口と横断組織による空家等相談Ⅱ (2)所 有者 等 意識 の涵 養 と 社会 ・ 地域 ぐる み の 課題 共 有 ① ② ③ 項 目 所 有 者 等へ の 管理 責務 の 周 知啓 発 内 容 空 家 等 の 適 正 管 理 の 周 知 啓 発 、広 報 記 事 、ポス タ ー 、チ ラ シ の 作 成と 配 布を継続してリマインド(繰り返し認識を促す)する。 事業名 A.空家等適正管理の周知啓発事業 項 目 相 続 予 定者 へ の呼 びか け 内 容 遺 産 分 割 協 議 、相 続 登記 の 必 要 性 や 相 続 手 続 き を 経 な い 場 合 の リ ス ク に ついて、税務部局、市民異動窓口と連携した周知啓発を行う。 事業名 B.空家等相続問題の予防的啓発事業 項 目 地 域 の 課題 と して の共 有 内 容 地 域 づ く り 組 織 、自 治会 と の 協 働 に よ る 空 家 の 把 握 や 啓 発 行 動 に 取 り 組 むとともに、地域ごとの支援・相談メニューの作成を支援する。 事業名 C.地域による空家等問題の支援事業 18 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 (3)継 続し た 調査 等に よ る 空家 等 の把 握 ① ② 項 目 空 家 等 リス ト の作 成と 管 理 ・更 新 内 容 事業名 市 に よ る 空 家 等 リ ス ト の 作 成 、管 理 を 行 う とと も に 、民 間 地 図 事 業者 に よ る 定 期 調 査 や 行 政 区 長 に よ る 連 絡 体 制 に よ り 、空 家 等 リ ス ト の 更新 を 図る。 F.空家等リストの管理事業 項 目 現 に 使 用が な い空 家等 に 関 する 予 防措 置 内 容 立 入 調 査 等 が 可 能 な 空 家 等 の 対 象 範 囲 を「 現に 居 住 そ の 他 の 使 用 が な い 建 築 物 、附 属 工 作 物 及び そ の 敷 地 」に 拡 大 し、所 有 者 等 の 同 意 を 得て 予 防に資する調査を行う。 G.空家等の不良化予防調査事業 事業名 19 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 方 針 2 施策群2 施 策 群 2 空家等の利活用の促進と中古住宅市場の活性化 (1)相 談窓 口 と空 き家 バ ン クの 活 用 ① ② 項 目 ①初期相談サポーター、専門相談、行政相談による相談窓口体制 の確立 内 容 【 施 策 群 1 -D 再 掲 】 事業名 D.相談窓口と横断組織による空家等相談Ⅰ 項 目 市 ・ 地 域・ 関 連業 界団 体 等 の各 事 業主 体の 横 断 的な 組 織化 内 容 【 施 策 群 1 -E 再 掲 】 事業名 E.相談窓口と横断組織による空家等相談Ⅱ ③ 項 目 空 き 家 バン ク の設 置 重 点 施 策 2 内 容 全 市 的 に 空 き 家 情 報 を 集 約・情 報 提 供 す る 空 き 家 バ ン ク を 開 設 し 、所有 者等と住み替え・ターン希望者の双方からの情報交換の戸口を開く。 ④ 事業名 F.空き家バンク事業Ⅰ 項 目 地 域 に よる バ ンク を通 じ た プロ モ ーシ ョン 内 容 利 用 者 が 、環 境・景 観・就 労・ひ と 等 の 地 域独 自 の 資 源・魅 力 を 紹介 し た ペ ー ジ を 経 由 す る 仕 掛 け 等 を 空 き 家 バ ン ク に 組 込 む こ と に よ り 、地域 ごとに住み替え・ターン希望者を獲得する工夫を行う。 E.空き家バンク事業Ⅱ 事業名 (2)住 替え 希 望者 、U I J ター ン 希望 者の 獲 得 促進 ① ② 項 目 地 域 に よる 定 住促 進策 の 支 援 内 容 事業名 人 口 減 少 地 域 が 就 労 、U I J タ ー ン 、結 婚 活動 、交 流 人 口 増 加 等 の定 住 化に資する事業を推進するための経費に対する支援を行う。 A.定住化促進事業 項 目 就業支援 内 容 UIJターン就職希望登録者に対する北上市雇用対策協議会による情 報提供及び無料職業紹介所の職業あっせんを行う。 B.就業支援事業 事業名 ③ 項 目 ③結婚・出産・子育て、地域産業振興、シティプロモーション等 多 分 野 にお け る空 家等 の 活 用検 討 内 容 地 域 づ く り 組 織 、自 治会 と の 協 働 に よ る 空 家 の 把 握 や 啓 発 行 動 に 取 り 組 むとともに、地域ごとの支援・相談メニューの作成を支援する。 事業名 C.空家等の多方面的活用検討 20 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 (3)住 宅イ ン スペ クシ ョ ン 等に よ る中 古住 宅 市 場の 活 性化 ① ② 項 目 住 宅 イ ンス ペ クシ ョン ( 簡 易的 診 断 ・ 調査 ) 導 入検 討 内 容 事業名 中 古 住 宅 の 劣 化 状 況 に 対 す る 消 費 者 の 不 安 を 払 し ょ く す る た め 、ガイ ド ラ イ ン 化 し た 住 宅 イ ン ス ペ ク シ ョ ン を 行 う 事 業 者 を 募 る と と も に 、認 証 方法や認証団体を官民により検討する F.住宅インスペクション検討事業 項 目 空 家 等 対策 支 援制 度の 検 討 内 容 既 存 家 屋 の 解 体 除 却 支 援・再 築 支 援 、中 古 住 宅 の 購 入 に か か る 助 成・支 援について、市場活性化を促進する手法を官民により検討する。 事業名 G.中古住宅再築・取得支援検討 21 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 方 針 3 施策群3 施 策 群 3 著し く保安上 危険、 衛生上有 害、景 観を損な う等の 空家 等に対する措置 (1)特 定空 家 等に 対す る 厳 格な 制 度運 用 ① ② 項 目 条 例 に よる 定 義の 細密 化 内 容 北 上 市 空 家 等 対 策 条 例 に よ り 、 国 土 交 通 省 の 『「 特 定 空 家 等 に 対 す る 措 置 」に 関 す る 適 切 な 実施 を 図 る た め に 必 要 な 指 針 』等 に 基 づ き 、著し く 保 安 上 危 険 、衛 生 上 有 害 、景 観 を 損 な う 等 の 空 家 等( 特 定 空 家 等 )の 認 定基準をポイント制等により細則化する。 事業名 A.空家等対策条例の整備Ⅰ 項 目 法 的 措 置を 講 ずべ き特 定 空 家等 の 条件 の明 確 化 内 容 個 人 の 財 産 権 の 制 限 を 行 う 権 力 的 作 用 で あ る と い う 側 面 か ら 、条 例に よ り 、 代 執 行 等 の 措 置 が 可 能 な 条 件 を 所 有 者 等 の 状 況 、 周 辺 へ の 影 響 度、 緊急性切迫性、代替手段の不存在等の条件により限定的に規定する。 事業名 B.空家等対策条例の整備Ⅱ (2)特 定空 家 等に 対す る 措 置 の 実 施 ① ② 項 目 特 定 空 家等 の 認定 内 容 特措法及び北上市空家等対策条例の規定に基づき、必要な空家等について 認定を行う。 事業名 C.空家等対策特別措置法等の運用Ⅰ 項 目 措 置 の 実施 内 容 特 定 空 家 等 に 対 す る 行 政 指 導 で あ る 助 言 又 は 指 導( 法 第 14 条 第 1 項 )及 び 勧 告 ( 同 条 第 2 項 )、 不 利 益 処 分 で あ る 命 令 ( 同 条 第 3 項 )、 代 執 行 ( 同 条 第 9 項 )、過 失 が な く て 必 要 な 措 置 を 命 ぜ ら れ る べ き 者 を 確 知 す る こ と が で き な い と き の 略 式 代 執 行 ( 同 条 第 10項 ) 及 び 条 例 に も と づ く 即 時 執 行 等 を 行う。 事業名 D.空家等対策特別措置法等の運用Ⅱ 22 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 重点施策1 維持 管理 、 処 分及 び 活用 の支 援 窓 口の 開 設 空 家 等 対 策 計 画 施 策 群 の う ち 重 点 施 策 の ひ と つ と し て 、 空 家 等 の 所 有 者 等 の 抱 え る課 題 に 対 し 、 行 政 に よ る 支 援 相 談 、 地 域 づ く り メ ニ ュ ー の 活 用 、 相 続 等 の 法 務 相 談 、 賃貸 売 却 等 の 不 動 産 仲 介 、 リ フ ォ ー ム ・ 解 体 等 の 施 工 相 談 、 福 祉 援 助 等 の 多 様 か つ 広 範 な分 野・領域ごとの専門相談窓口への誘導を適切・円滑に行うための相談体制の構築を行い ます。 空 家 等 の 所 有 者 等 か ら の 相 談 は 、 初 期 相 談 サ ポ ー タ ー の 養 成 や 行 政 相 談 窓 口 の 周 知に よ り 、 専 門 相 談 へ の 誘 導 を 適 切 に 行 う こ と と し ま す 。 こ の た め 、 初 期 相 談 に お い て 聞き 取 っ た 内 容 を 専 門 相 談 員 に つ な ぐ ホ ッ ト ラ イ ン 構 築 や 、専 門 相 談 窓 口 の 一 覧 化 を 行 いま す。 専 門 相 談 で は 、 不 動 産 ・ 法 務 等 の 専 門 領 域 に 精 通 し た 専 門 相 談 員 を 登 用 し 、 よ り 仔細 なアドバイスや実際の売買や賃貸の契約までを誘導します。 こ の よ う に 、 相 談 体 制 は 専 門 相 談 、 行 政 相 談 ( 総 合 相 談 ) と い う 2 段 階 で の 対 応 を想 定 し 、 こ れ ら へ の 誘 導 に 協 力 す る 初 期 相 談 サ ポ ー タ ー に 要 す る 人 員 に つ い て は 、 サ ポー タ ー 養 成 講 座 の 開 催 、 空 き 家 相 談 マ ニ ュ ア ル や 専 門 相 談 窓 口 リ ス ト の 作 成 配 布 を 行 い、 分 野 ・ 領 域 に 関 わ ら ず 市 内 の 各 所 に サ ポ ー タ ー を 増 員 す る こ と に よ り 、 複 層 化 し た 体制 整 備 を 行 い ま す 。 ま た 、 専 門 相 談 員 は 、 空 家 等 対 策 審 議 会 の 枠 組 み を 活 用 し 、 法 務 ・不 動産・建設等各領域に専門相談員を配置することとします。 加 え て 、 定 期 的 な 総 合 相 談 窓 口 の 開 設 に よ る ワ ン ス ト ッ プ 対 応 を 行 い 、 相 談 サ ー ビス を複層化します。 さ ら に 、 こ れ ら の 相 談 体 制 は 、 空 き 家 を 買 い た い ・ 借 り た い と い う 消 費 者 か ら の 相談 に 対 し て も 次 項 に お け る 空 き 家 バ ン ク の 活 用 を 中 心 と し て 対 応 を 図 る こ と と な り ま す。 重点施策2 空き家バンクの設置 空 家 等 対 策 計 画 施 策 群 の う ち 重 点 施 策 の ふ た つ 目 と し て 、 空 き 家 バ ン ク を 設 置 ・ 開設 します。 空 き 家 バ ン ク は 、 空 家等 の 所 有 者 等 の 売 却 、賃 貸 の ニ ー ズ と 消 費 者 の ニ ー ズ の マ ッ チ ン グ を 図 るた め の 情 報の 交 差 点 と し て 、 見 やす く 使 い や す い ホ ー ム ペ ー ジ サ イ ト と 、 蓄 積 し た デ ー タ 保 管 庫 の 機 能 に よ り 、空 き 家 情 報 の 集 約 化 や 発 信 の ハブ と し て 位 置 づ けま す。 ま た 、 環 境 ・ 景 観 ・ 就 労 ・ ひ と 等 の 地 域 独 自 の 資 源 ・ 魅 力 を 紹 介 し た ペ ー ジ を 利 用者 が 経 由 す る 仕 掛 け 等 を 空 き 家 バ ン ク に 組 込 む こ と に よ り 、 地 域 ご と に 住 み 替 え ・ タ ーン 希望者を獲得する工夫を行うなど、バンクの内容を充実させていきます。 23 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 重点施策1・2の展開イメージ 所有者・管理者の抱える課題 ■どこに相談したらよいかわから ない ■行政の支援策を知りたい ■相続により権利関係が複雑 ■ 売 り た い 、貸 し た い が 方 法 が わ か らない ■ リフォームや 修 繕 を し た い が 業 者 を 知らない ■解体費用を知りたい ■介護や加療により家を管理でき なくなる 買い手・借り手の要望 マ ッ チ ング ( 売 買 ・賃 貸 ) ■物件を紹介して欲しい ■細かな物件情報を知りたい ■県外や近隣市町から移入したい が情報が無い ■ リフォームや 修 繕 を し て 住 み た い ■安心できる仲介先を知りたい ■空き家の所在する地域特性を知 りたい ■空き家に住む際の注意点等を知 りたい 初 期 相 談サ ポ ータ ー の 養 成・ 協 力 民間 複層化 民間 専門相談体制による対応 ○不動産、法務、解体・リフォーム等の専門的相談 ○専門相談員の配置(市内の事業者の活用) マ ニ ュ アル 、 事 業 者 リス ト の整 備 市 【空き家バンク……支援ツール】 【総合相談窓口……集約・統括機能】 集約化 ※ 初 期 相 談 サ ポ ー タ ー … … 講 習・講 座 を 通 じて 空 き 家 相 談 の 知 識 を 習 得 す る こ と に よ り、 身 近 に 発 生 し た 空 き 家 の 所 有 者 や 購 入 ・ 賃 貸 希 望 者 を 、 専 門 的 な相 談 へ 誘 導 す る こ と が で き る 地 縁 的 団 体 や 事 業 者 団 体 の 構 成 員 な ど。 団 体 等 の 本 来 的 な 事 業 活 動 の 範 疇 で 、 リ ス ト や マ ニ ュ ア ル を 参 照し ての軽易な案内を担っていただくことを想定しています。 24 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 空 家 等 対 策 計 画 に よ り 記 載 し た 事 業 の 成 果 を 計 測 し 、 P D C A サ イ ク ル に も と づ いて 必 要 な 見 直 し を 図 る 際 の メ ル ク マ ー ル( 目 印 )と す る た め 、計 画 の 終 期 で あ る 平 成 32年 度を目標とする数値指標を設けます。 な お 、 当 該 事 業 に お け る 数 値 指 標 は 原 則 的 に 事 業 が ど れ ほ ど の 効 果 を も っ た か に つい て の 指 標 ( ア ウ ト カ ム 指 標 ) と し ま す が 、 補 足 的 な 指 標 と し て 事 務 の 実 施 状 況 ( ア ウト プット指標)を追加して指標化します。 ま た 、 空 家 等 対 策 事 業 は こ れ ま で の 事 務 事 業 の 効 果 計 測 が な さ れ て い な い た め 、 今回 の 目 標 の 設 定 に あ た っ て は 、 到 達 す べ き 指 標 の ほ か に 、 計 測 し て 改 定 時 に 指 標 と す る「 計 測 指 標 」を 設 定 し ま す 。計 測 指 標 に つ い て は 、仮 に 数 値 指 標 を 設 定 し 、平 成 32年 時 点 の実績を今後の基準とするため設定するものです。 【 設 定 】 相 談 窓 口 の 実 施 効 果 及 び 相 談 件 数 に 対 し 必 要 な 助 言 を 行 っ た 結 果 行 わ れ た管 理行為等の効果を計測します。 № 目標の細目 単位 1 空き家相談支援員 相談支援員養成講 の育成 座の受講者数(人) 空き家相談の実施 空き家相談窓口の 2 区分1 アウトプット指標 区分2 目標 到達指標 100 人 アウトプット指標 計測指標 利用数(件) 3 空き家相談による 空き家相談利用数 管理行為等の促進 中 、管 理 行 為 及 び 売 (150) 件 アウトカム指標 到達指標 80 % 買・賃 貸 等 活 用 の 実 施率(%) ※ № 3 指 標 の 推 計:概ね 3 年 間 で 解 決 を 目 指 す も の と し 、1 ~ 3 年 目 に 確 知 し た 物 件 100 % 、 4 年 目 66% 、 5年 目 33% (399% /500% ≒ 80% ) 【 設 定 】 空 き 家 バ ン ク の 開 設 や 利 用 を 促 進 す る 周 知 な ど の 結 果 、 同 バ ン ク が ど の 程度 活用されたかを計測します。※移定住数等に関しては目標を設けません。 № 目標の細目 単位 1 空き家バンクの物 空き家バンクへの 件数の確保 登録数(件) 空き家バンクの利 空き家バンク登録 用促進 物件の成約率(%) 2 区分1 アウトプット指標 区分2 計測指標 目標 (100) 件 アウトカム指標 到達指標 10 % 25 北 上 市 空 家 等 対 策 計 画 【 設 定 】 特 定 空 家 等 に 認 定 さ れ た 空 家 等 の う ち 、 危 険 等 の お そ れ の あ る 部 分 の 除 去や 解体処分等、抜本的解決がどの程度行われたかを計測します。 № 目標の細目 単位 1 特定空家等の抜本 認定数に対する抜 的解決率 本的解決数(%) 区分1 アウトカム指標 区分2 到達指標 目標 90 % ※ № 1指 標 の 推 計:概ね 1.5年 間 で 解 決 を 目指 す も の と し 、1 ~ 4年 目 に 確 知 し た 物 件 100 % 、 5 年 目 66% (499% /500% ≒90% ) 26
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