世界海洋委員会は、国連総会が国連海洋会議の開催を決定したことを歓迎する 。 2015 年 12 月 22 日 - 世 界 海 洋 委 員 会 は 、 本 日 、 国 連 総 会 に て 、 持 続 可 能 な 開 発 目標14-海洋および海洋資源を持続可能な発展のために保全し、また持続的 に 利 用 す る - の 実 施 を 支 援 す る た め に 、 ハ イ レ ベ ル 国 連 海 洋 会 議 を 2017 年 6 月 に 開 催 す る こ と が 決 定 さ れ た こ と を 歓 迎 す る 。 会 議 は 2017 年 6 月 5 日 か ら 9 日 にかけてフィジーにて開催される。 国 連 海 洋 会 議 は 、 フ ィ ジ ー 政 府 と ス ウ ェ ー デ ン 政 府 に よ る 提 案 と 95 カ 国 の 支 持 により開催が決定されたものであるが、本日採択された決議は、持続可能な開 発目標の実施には、地球規模のパートナーシップを活性化させ、また強化する ことが重要であり、そのためには政府、市民社会、民間セクター、国連、その 他のアクターを結集させる必要があることを強調している。 持 続 可 能 な 開 発 目 標 ( SDGs) は 、 2015 年 9 月 に 、 国 連 ア ジ ェ ン ダ 2030 の 一 部 と し て 採 択 さ れ た も の で あ る 。 SDG14、 す な わ ち 海 洋 の 持 続 可 能 な 開 発 目 標 は 、 海洋保護区の構築、有害な漁業補助金の撤廃、プラスティックゴミなどの海洋 汚染の削減、さらには二酸化炭素排出に起因する海洋酸性化に対する回復力の 強化など、7 つの目標からなる。 今日の決議の採択を歓迎して、フィジー国連常駐代表のピーター・トムソン大 使 は 、 2014 年 の 世 界 海 洋 委 員 会 の 報 告 書 が 、 海 洋 が 望 ま し く な い 劣 化 の サ イ ク ルに陥っていること、国際海洋ガバナンスが断片化していることを明確に示し て い た と 指 摘 し た 。 ト ム ソ ン 氏 は 、 今 日 採 択 さ れ た 決 議 は 、 SDG14 の 実 施 を 推 進し、海洋劣化のサイクルを反転させるために国際共同体が一致団結してとり くむことを保証するであろうと語った。 この動議の主たる提案者であるフィジー政府とスウェーデン政府は、当初、国 連 海 洋 会 議 を 2017 年 か ら 2029 年 に か け て 3 年 ご と に 開 催 す る こ と を 提 案 し て い た 。 ト ム ソ ン 大 使 は 、 2017 年 の フ ィ ジ ー ・ サ ミ ッ ト の 成 功 と そ の 結 果 次 第 で 3 年に 1 度開催されることになるが、この 3 年ごとの会議プロセスが、アジェン ダ 2030 の 達 成 期 限 ま で の 15 年 間 、 SDG の 実 施 を 牽 引 す る こ と に な る で あ ろ う と語った。 世 界 海 洋 委 員 会 は 、 2014 年 の 報 告 書 「 劣 化 か ら 再 生 へ : 世 界 の 海 洋 の レ ス キ ュ ー・パッケージ」にて、海洋回復に向けた進展を確認するために世界海洋アカ ウンタビリティ委員会の設置を提案した。国連海洋会議の開催は、すべての関 係者をアカウンタブルにさせる最初の第一歩となる。 世界海洋委員会の共同議長のホセ・マリア・フィゲレスは、国連総会の今日の 決 定 を 歓 迎 し 、 「 フ ィ ジ ー に て 2017 年 に 開 催 さ れ る ハ イ レ ベ ル 国 連 海 洋 会 議 は 、海洋を愛し、また守ろうとするすべての者が長年待ち望んできたアカウンタ ビリティを確立し、海洋のために実際にとられている行動を評価する最初の第 一歩となるでしょう。しかしながら、持続可能な開発目標のターゲットを確実 に 実 現 す る た め に は 、 2030 年 ま で さ ら に 海 洋 会 議 を 開 催 し 、 進 捗 状 況 を ベ ン チ マーク評価する必要があります」と訴えた。
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