耐放射線光学ガラスを発売

Press Release
One Ohara 80th Anniversary
2015 年 12 月吉日
株式会社オハラ
耐放射線光学ガラスを発売
高放射線環境下においても透過率劣化が殆ど無く、クリアな透過率特性を実現。
放射線照射後のガラスの変色、劣化の比較
一般光学ガラス
オハラ製耐放射線光学ガラス
光学ガラス製造の株式会社オハラ(本社:神奈川県相模原市、代表取締役社長:齋藤弘和)は、耐
放射線光学ガラスを 12 月 22 日より発売致します。
このガラスは、高放射線環境下においても透過率劣化が極めて小さい光学ガラスです。
人体への影響が免れないトータル放射線量 2MGy(メガグレイ)といった環境下においても劣化が殆
ど無くクリアな透過率特性を実現します。
原子力関連施設や宇宙環境など高線量下で用いられる視覚・計測機器への適応が可能です。
放射線環境下での状況を詳細に観察するためには、カメラ等の光学機器を直接その環境下へ設置し
なければなりません。この場合レンズやプリズムに一般の光学ガラスを使用すると、強い放射線のた
めに次第に変色し、使用に耐えられなくなってしまいます。これは宇宙空間でも同様です。
弊社の耐放射線光学ガラスは特殊なガラス組成により、そのような変色に十分耐え得るガラスと
なっております。
近年、原発設備関係ならびに宇宙カメラ用途への需要が高まりを見せているため、耐放射線光学ガ
ラスのラインナップを強化してまいります。
1
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One Ohara 80th Anniversary
【特徴】
1. 耐放射線性
過酷な放射線環境下での可視光透過率の安定性を持ち、透過率劣化が極めて小さい(トータル線量
2MGy(メガグレイ))。
資料:簡易 X 線照射試験
耐放射線光学ガラスと一般光学ガラスに X 線を照射し透過率を比較。
① 耐放射線光学ガラスの X 線照射前後透過率比較
100
90
透過率 (%)
80
70
60
50
40
30
20
10
0
300
400
500
波長 (nm)
600
700
800
② 一般光学ガラスの X 線照射前後透過率比較
100
90
80
透過率 (%)
70
60
50
40
30
20
10
0
200
300
400
500
波長 (nm)
2
600
700
800
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One Ohara 80th Anniversary
2.耐放射線用光学ガラスのラインアップ拡充を予定
撮像光学系用途として、今回発表致します耐放射線光学ガラス( )を含め、5 硝種までラインアップ
を広げ(◆)、様々な光学系用途に対応してまいります。(屈折率:nd1.51~1.62、分散:νd35~65)
耐放射線光学ガラス
ラインアップ
屈折率(nd)
1.70
1.60
ラインアップ予定領域
屈折率(nd)1.51~1.62、分散(νd) 35
1.50
75
65
45
55
分散(νd)
【用途】
・原子力関連施設機器 撮像系カメラ等
・放射線機器・測定装置
・宇宙・天体関係
・核融合関連設備
・その他、放射線環境下での使用機材等
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One Ohara 80th Anniversary
【会社紹介】
当社は 1935 年の創業以来、光学ガラスのリーディングカンパニーとして一眼レフカメラをはじめ
とした各種光学部品への供給を行って参りました。
また、特殊ガラスにおいても宇宙・天文分野をはじめ半導体/液晶露光装置用部材やハードディ
スク用基板等に採用されて来ました。
近年では世界的プロジェクトである TMT 望遠鏡の反射鏡へ当社のガラスセラミックスが採用さ
れ、TV 等の各種メディアで当社の技術を御紹介頂いております。
【会社概要】
社名
株式会社 オハラ
所在地
〒252-5286 神奈川県相模原市中央区小山 1-15-30
代表者
代表取締役社長:齋藤弘和
事業内容 光学ガラス・特殊ガラスの製造・販売
58 億 5 千 5 百万円
資本金
従業員数 430 名
TEL
042-772-2101(代)
FAX
042-774-1071
MAIL
[email protected]
URL
http://www.ohara-inc.co.jp/jp/index.html
【本件に関するお問合せ】
株式会社オハラ 特殊品事業部 特殊品 BU 特殊品営業課
担当
菊池
亮太
TEL 042-772-5117(ダイヤルイン)
FAX
MAIL
042-774-1799
[email protected]
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