[email protected] ウェブサイト ASHIHARA No.35 (2014年度号) 解放大学四〇周年 同窓会発足会と 記念行事を開催 動の四つの領域で求めら ありました。 れる﹁人権人材﹂につい 成山さんからは、一九 七〇年代の同和教育との 関わりからはじまったご 自身の教育実践をもとに、 格差と貧困の背景に迫る て、それぞれ井上龍生さ ん︵大阪同和・人権問題 企 業 連 絡 会 理 事 長 ︶、 梶 本徳彦さん︵元大阪府副 に取り組まれた解放大学 視点と方法、いじめ問題 においてはいじめられて い る︵ 差 別 さ れ て い る ︶ ズムを例に、グローバル な人権感覚や実践力を身 知事︶、成山治彦さん︵大 阪 人 権 博 物 館 理 事 長 ︶、 北口末広さん︵部落解放 いうものです。一五人の 井上さんからは、所属 修了生の協力をいただき、 企業や大阪同和・人権問 子どもの立場に立ちきる こと、サッカーとレイシ ホールにおいて、部落解 放・人権大学講座︵解放 同盟大阪府連委員長︶に 提言いただきました。 大学︶の四〇周年記念の 同窓会発足会と記念行事 が開催されました。 して欲しいこと﹂などが 語られました。 梶本さんは、世界人権 宣言五〇周年の一九九八 年に﹁大阪府人権の社会 づくり条例﹂の制定に当 時の担当部長として関 わった経験を紹介。府議 会などとの調整など、世 界の人権尊重と地方分権 ベント情報などの電子 メールでの配信や年一回 の講演会・懇親会の開催 などを予定しています。 いく人権問題に対して求 しています︶ められる﹁人権人材﹂像 同窓会では、当初の活 について提言されるとと 動として、人権関連のイ もに、部落解放運動をと りまく社会的変化に対応 す る 課 題 を 挙 げ な が ら、 制度や施策の中に活用で 願いします。 活動内容や今後に期待す る活動についての意見も 送信できます。未登録の 修了生の方はよろしくお 同窓会の登録は研究所 きるものを見いだしなが のウェブサイトにて引き 続き行うことができます。 ら解決していける人材が 求められていると提起さ さらに、四〇年の変遷 を踏まえ、二〇一三年度 の流れを意識してその実 れました。 現をめざしたことに触れ、 カリキュラムの現在 人権行政の推進は、人権 部局の職員だけが関わる ものではないとの提起が 報告いただきました。︵詳 しくは研究所紀要第二〇 〇号や、一部は﹁あしは ら﹂の第三四号でも紹介 カリキュラムの改訂につ い て も、 そ の 議 論 に 加 わった上杉孝實さん︵京 都大学名誉教授︶よりご 期・大阪府地域支援人権 金 融 公 社 理 事 長 ︶、 副 代 表に乘本良一さん︵一九 四〇周年、同対審答申五 北口さんは、社会の進 〇周年にむけた大阪同企 歩、科学技術の進歩とと 連の現状や課題、同企連 もに、ますます高度で複 担当者として﹁常に意識 雑で重大な問題となって につけた子どもたちを育 てていく力が教師に求め られているとの提起があ りました。 育 成 を 目 指 し て、 企 業、 自治体をはじめ多様なセ クターから受講生が集う 期・元大東市収入役・現 解放大学助言者︶が就任 されたことが報告されま した。 人 権 教 育、 部 落 解 放 運 四〇周年を記念した今 四人の方が提言 回の同窓会発足会と記念 行事には修了生や関係者、 ま た、 記 念 行 事 と し 約一八〇人が集いました。 て、﹁ 四 〇 年、 五 千 人 の 歴史の上に∼人権人材育 全体の同窓 会 を 発 足 成のこれからを考える﹂ と 題 し て、 企 業、 行 政、 他に類を見ない講座とし てその歴史を重ね、この 間の受講実績は約五千人 に及びます。 約三八〇人が登録されて 解放大学は、一九七四 年九月、部落解放運動の います。 活動家育成を目的に開講。 発足会では、同窓会の その後、部落差別撤廃と 規約や活動案が提案され、 人権確立を担うリーダー 代表に宮敏育さん︵一七 呼びかけ人として修了生 題企業連絡会︵大阪同企 に案内を送付するなどし 連︶での職務や活動のご て登録を呼びかけ、現在、 経験をもとに、二〇一五 年の﹁部落地名総鑑事件﹂ が、この機会にすべての 歴史と伝統の上に 修了生を対象にした全体 二〇一四年九月二九日、 の同窓会を発足させ、つ 大阪人権博物館リバティ ながりを再構築しようと http://blhrri.org 同窓会は、これまで期 ごとに存在していました 1 部落解放・人権大学講座修了生通信 第35号 2015年1月 5 日 編集・発行 一般社団法人 部落解放・人権研究所 啓発企画部 〒552-0001 大阪市港区波除4−1−37 HRCビル8階 TEL06-6581-8596 FAX06-6581-8540 E-メール 第35号 あ し は ら 況報告や懇親会﹂ 、三一 か﹂についての調査や 今のあなたにとって解 に大きな変化を生んだ。 と す る こ と に 加 え て、 アンケート結果から 期の﹁旅行︵少人数では 事例紹介。 ・人権が身近になった。 原点である部落問題に 大受講はどういかされ あるが︶ ﹂ 、四九期の﹁同 ・高齢者の集い ・多面的な物の見方が少 ついてしっかりとした ていますか。 窓会﹂ 、 六 四 期 の﹁ 忘 年 ・生存確認 しできるようになった 学習をすること 解放大学四〇周年の同 会 ﹂ 、 七 二 期 の ﹁ ゴ ル フ ﹂ ・ 最 新 の 人 権 状 況 の 学 習 ・ 地 域 社 会 で 発 言 す る ・ 社会でいかせる学習で 窓会発足会、記念行事の 同じく、当日アンケート 機会 の回答の一部を紹介します。 場合の基礎的な知識と あって欲しい 案 内 を お 送 り し た 際 に、 など、現在も交流が続い ていることがうかがえま ・修了生の活動、活躍の なっている ・重要な人権関連の考え 簡単なアンケートをおこ す。全体を通じて多いの 情報 ・同和・人権問題の基礎 ・人間を考える視野の広 方 に つ い て、 ア ン チ・ ないました。 はおもに班や個人的なつ ・人権情報の習得、情報 知識を学習できた。 がりに役立った。 テ ー ゼ の 紹 介 も 重 要。 また、九月二九日の実 ながりでの懇親会ですが、 交換 ・会社での人権啓発の推 ・毎日の生活で目につい 本人に比較して考えさ 施当日にも別途アンケー そ の ほ か、 ハ イ キ ン グ、 ・定期的な講演会等 進役として活動中 た時に自分なりに考え せる必要がある。押し トのご協力をお願いしま 花見会、同企連担当者で ・当事者の思いを拝聴す ・人権担当者としての るクセがついた? 付けてはダメ。教育に した。 の交流なども見られまし る場 ベース、社会人として ・世の中にいろんな立場 なりません。 以下、それらの結果の た 。 ・ 被 差 別 地 域 の 現 状 の 把 の ベ ー ス 、 一 人 の 人 間 の 人 が い る 事 、 人 間 の ・ 組織や業務を離れても、 いくつかを抜粋して紹介 握等 としてのベース もつ権利と義務につい 人権問題に関心をもち します。 ﹁いいえ﹂の回答の 中 に は、 ﹁期ごとの活動 ・人権啓発に役立つ情報 ・自分自身の中にある差 て考える事ができた。 続ける人材の育成を。 は今や困難﹂ ︵三五期︶ 提供 別に対する予断と偏見 ・解大のテーマである 行事案内時のアンケート ﹁修了後十年間で三回位 ・人権研修の実践交流 に気づかせてくれた。 これからの解大に期待 ﹁出会い・発見・感動﹂ を ︶ ︵回答数 三七五 ︵ 五 五 期 ︶ 、 ﹁ も う 七 ・ 八 年 ・ た く さ ん の 人 と 知 り 合 永遠に。 そして行動できる すること な い よ う な 気 が し ま す。 などが見られました。 えた。 人材育成を続けてほしい。 解放大学の期や班で同 残念です﹂ ︵五九期︶な ・人権の視点で考え、行 さいごに、 当日アンケー ・ネット社会の進展に伴 窓会や交流は今でもあ どの回答がありました。 動 す る こ と を 学 ん だ。 トの中で、﹁これからの解 い、表面化しにくい新 九月二九日の同窓会発 りますか? 足会・記念行事の当日ア これからも活かしてい 大に期待すること﹂を聞 たな人権侵害について ンケート︵回答数一〇五︶ きたい。 いたところ、七七の回答 も、積極的な取り組み 同窓会の発足にあた はい 一三九 で も ﹁ 今 後 期 待 す る 同 窓 ・ 種 々 の テ キ ス ト は 今 で を い た だ き ま し た 。 一 部 を 期待します り、期待する活動内容 いいえ 二三三 会 の 活 動 ﹂ に つ い て 聞 い も 人 権 業 務 の 遂 行 に 活 を 紹 介 し ま す 。 ・ ネットをもっといか について たところ、 用している。 してはどうか。講義の 具体的な交流の内容に ・同窓会ホームページの ・部落問題をはじめ多様 ・女性の参加を高める アップなど。 つ い て の 回 答 を 見 る と、 期待する活動内容につ 開設 な 人 権 問 題 に 対 し て、 ・現場に活かされる講義 ・︵ プ ロ グ ラ ム は ︶ も っ 修 了 期 の わ か る﹁ は い ﹂ いて、三つの選択肢の回 答では、 ・期を超えた交流やネッ 原因、現状の把握、今後 を増やす とコンパクトになって の回答一二一件の内、一 トワークづくり どのように解決に向け ・人事関係、CSR以外 いいと思います 〇一件は二〇〇四年の ①同窓生との交流二〇二 ・修了生による実践的取 て進めていくかを考え の部署にも裾野を広げ ・継続は力なり。反差別 八四期以降となっていま ②人権情報の発信一九二 組みの報告会 るにあたり、解大で学 ていく の和が広がる〝源〟に。 す。やはり修了から時間 ③その他 ・人権担当者としての体 んだノウハウが基礎と ・一万人、百年をめざす。 ・人権は人格の基礎。グ がたつにつれて交流機会 一八 験談︵良かった事、困っ していかされている。 量的増大は必然的に質 ローバル人間づくりを。 が減っていることがうか た事等︶を聞く機会 ・仕事を行う上で人権の への転換へと進む がえますが、それでも古 となりました。③のそ の他の具体的な回答とし 視点で物事を見ること ・更に掘り下げて欲しい くは十五期の﹁年賀状交 以上、一部を紹介しま て、 ができることがしばし ︵内容が通りいっぺん した。今後の解放大学の 換﹂ 、 十 九 期 の﹁ 班 の 有 などの回答が見られま ・ ﹁解放大学で得たこと した。 ばあると思う。 の印象が強い︶ 企画運営にいかしていき 志との懇親会﹂ 、二六期 をその後どう役立てた ・自分の生き方、世界観 ・時代に応じた講義内容 ます。 の﹁定期的な有志での近 2 2015年1月 5 日 ︻新しい仲間︼ ︻同窓会通信︼ しょうか。 差別を正す勇気が勝り、 けずたくましく生きてこ いつ発作が起きるかわか られた方々の想いに触れ、 らないという不安で自由 行動していけるように しかし解大の素晴らし いところはそれだけにと 差別問題の実相や差別撤 に旅行や外出ができない 第一○六期修了生幹事会代表 どまらず、部落問題、差 廃 の た め に な さ れ て い る 生活、その辛さを想像す 加藤 別に関わる体験などをは 数々の努力、取り組みを ると胸が苦しくなりまし 真 人生にとって 西 淀 川 地 域 の 公 害 に つ じめとして、様々なテー 知り、人権問題への興味・ た。﹁︵公害病になったの 素晴らしい糧に い て 学 ぶ ︵ 一 ○ ○ 期 ︶ マについて、自己学習し、 私 た ち 一 〇 六 期 生 関心を深めることができ が︶孫じゃなくて良かっ 調査研究し、改めて深く は、二〇一三年九月から ました。 た ﹂、 自 分 の 子 ど も や 孫 第一○五期修了生幹事会代表 考え、そして発表、議論 二〇一四年三月までの約 解放大学修了後も毎月 二○一四年一○月三○ の代まで自分が受けた 平田 忠之 す る 過 程 の 中 で 、 ﹁ 気 づ 半 年 間 を 五 一 名 で 受 講 し の よ う に 集 ま り 情 報 交 換 日 ︵ 木 ︶ 、 四 回 目 と な る 苦しみを残してはならな き ﹂ と﹁ み ず か ら 学 ぶ ﹂ ました。人員構成は、行 し旧交を温めている班も 第一○○期の研修会を開 いという思いが、原告の 私たちは、二○一三年 五月から一二月の約半年 大切さを身につけられる 政と企業の参加者がほぼ あれば、人権関連のセミ 催 し ま し た。 研 修 会 当 方々の力となったことが に渡って一緒に学んだ仲 点にあるのではないかと 半々でした。最初の一ヶ ナーで同期のメンバーと 日は青空が広がる秋晴れ よく理解できました。私 間です。 思 い ま す。 そ の 経 験 は、 月間は毎週のように講義 会った際、短時間でもお の良いお天気となりまし たちと同じ時代を生きな 私たちのこれからの人生 で 顔 を 合 わ せ な が ら も、 互いに近況を伝え、励ま た。第一○○期の修了生 がら、西淀川地域をはじ 私個人の率直な感想を 言わせて頂ければ、解大 にとって素晴らしい糧に どこか遠慮がちに接して し合えることが、新たな 一三名が、大阪市西淀川 め全国各地で公害病に苦 の 半 年 間 は、 ﹁楽しかっ なる筈です。 いました。しかし、池田・ 活力につながっています。 区の﹁あおぞら財団﹂ ︵公 しむ人々が数多くいたこ た﹂という一言に尽きま 不死王閣での自己啓発学 害地域の再生のための地 と、そして病気が完治せ 今も、色々な人権に関 職域も年代も越え共に す。特に自己啓発学習は、 わ る 講 演 会 な ど の 場 で、 習で、お互いに古傷をえ 学んできた仲間や、講師、 域づくりの支援団体︶を ずに今もその苦しみが続 まるで学生時代のゼミ活 懐かしい仲間の顔に出会 ぐるように、あるいは忘 助言者の方々とつながっ 訪問し、西淀川地域の公 いていることを知りまし 動の再来のようで、しば う こ と が あ り ま す。 そ れかけていたことさえた ていくことで、進むべき 害について学ぶとともに、 た。 しの間自分が社会人であ の度に、解大での学びの ぐり寄せるように自らの 道を誤らず進めるに違い フィールドワークで西淀 フィールドワークでは、 る現実を忘れるようなひ 日々を思い出し、共に学 差別体験を開示していく ないと思います。 川地域の現状を見学させ 歌島橋交差点、大野川緑 と時でした。同様の感想 んだ四〇名の活躍する姿 中で、班員それぞれの生 私は、解放大学修了前 ていただきました。 陰道路、あおぞら苑等を をお持ちの方もきっと多 を思い浮かべます。 い立ちや差別への向き合 に、﹁捨て去りたいこと﹂ 講義の中では、公害患 かったでしょう。 い方がさまざまであるこ として﹁言うべきことを 者の和田美頭子さんから 私たち解大一〇五期生 は、これからも解大で学 とを知り、お互いに親し 言えない弱気﹂と書きま 直接お話を伺うことがで 受講終了後一年が経っ た今思うのは、解大での んだ誇りと自覚を持って、 みを持ち、励まし合える したが、常に差別を正す きました。ともすれば深 学びは、講義を通じた知 それぞれの場所で頑張っ よう変わりました。 勇気が勝り、行動してい 刻な内容のお話を穏やか 識習得の面でも、自己啓 て参ります。素晴らしい また、差別・人権問題 けるよう、同期の皆さん、 な語り口で語っていただ 発学習を通じて人権につ 学びの機会を与えてくだ のさまざまな分野の専門 当大学で出会った先生方、 き、その場を和やかな雰 いての考え方を研鑽した さった、講師の方々、助 家 の 先 生 方 の 講 義 か ら、 お世話になった方々との 囲気にしてくださるとて 面でも、その後の仕事の 言 者 の 方 々、 事 務 局 の 差別を単純な二項対立で つながりを大切にしてい も聡明で素敵な方でした。 みならず、日頃の生活を 方々にあらためてお礼を 捉えるのではなく、その きます。一〇六期生の皆 公害病と闘いながら、国 営む上でも大変な財産に 申し上げるとともに、今 構造まで目を向けていく さんとともに今後ともど や企業を相手に公害訴訟 なったのではということ 後も何かとご指導頂きま ことを教わりました。加 うかよろしくお願いいた の原告として争うことは、 です。 講義の内容や、 ワー すよう、お願いを申し上 えて、フィールドワーク します。 並大抵な苦労ではなかっ クショップの手法は、す げます。 では、差別の理不尽さや たと想像できます。夜に ぐ明日の業務に役立つも 各地域の課題を肌で感じ 咳が止まらず家族と同じ のばかりではなかったで ながら、差別や偏見に負 部 屋 で 寝 ら れ な い 生 活、 公害患者の和田さんを囲んで 3 見学し、国が実施した環 境対策や地域の取組みを 学びました。たくさんの 人々の努力と思いがあっ て現在の町並みが生まれ たのだということがよく 分かりました。一方で歌 島橋交差点の二酸化窒素 濃度が現在も環境基準を 満たしていないというこ とには驚きました。PM 問題も含めて、大気汚 染公害が過去に終わった 問題ではなく、私たちが 今も直面している問題な のだと気付くことができ ました。 また、夜には研修に参 加できなかったメンバー も数名加わって旧交を温 め、楽しい時間を過ごす ことができました。 2.5 今回の研修会は公害問 題について学び、考える 講師(最前列右から三人目)を囲んで 十 一 月 一 日︵ 土 ︶、 解 大一○三期修了生研修会 として、水平社博物館の 見学とフィールドワーク を実施しました。 水平社運動発祥の地を たずねて︵一○三期︶ 大変貴重な機会となりま て旺盛です。そして同期 した。最後になりました 仲間と親しく会える喜び が、私たちに学びと気づ もひとしお。新鮮な気分 きを与えてくれた﹁あお で再会を果たしました。 ぞら財団﹂の林さん、栗 今回は講師に菅原絵美 本さん、そして和田さん さん︵大阪経済法科大学 に 感 謝 を 申 し 上 げ ま す。 法 学 部 助 教 ︶ を お 招 き 本当にありがとうござい し、〝 企 業 と 人 権 〟を 世 「 ました。 界の事例から考える と 」 題した講演をしていただ きました。インドの事例 企業と人権についての ではマルチ・スズキの労 学習会と交流会を開催 働争議やダリットコミュ ニティについて、韓国の ︵一○一期︶ 事例では韓国人権CSR 二 ○ 一 四 年 三 月 六 日、 共同研究や歴史としての 第二回目の修了生研修会 ペクチョンについて等の を実施しました。卒業し お話をしていただきまし てから早くも二年以上が た。そして最後に日本の 経ち、既に一○八期が開 企「業と人権 を」世界から 講していることを考える 見てという内容で、菅原 と、新人気分もどこかへ さんならではのグローバ 行ってしまいそうですが、 ルな視点をご紹介いただ 学ぶ気持ちは前にも増し き、非常に勉強になりま した。 五時半からは場所を変 え、皆で楽しく旧交を温 めました。今回も一部助 言者のかたがたにもご参 加いただきました。 あおぞら財団の林さんによるフィールドワーク 第35号 あ し は ら ︵K・K︶ も皆さんのご支援、ご協 力をお願いします。 三連休の初日というこ とや、当日仕事がはいっ 同窓会通信﹁あしはら﹂は、前年度・ ている方もあり、参加で 前々年度の部落解放・人権大学講座 きたのは八名でした。 の修了生と、それ以前の修了生で継 近鉄﹁橿原神宮前﹂駅に 集合、博物館到着後、N 続 購 読 申 込 み︵ 購 読 料 四 年 分 一、五 P O 法 人﹁ ほ っ と ね っ 〇〇円︶をいただいた方に郵送して と﹂の方にご案内いただ きましたが、発送管理業務の軽減を き、フィールドワークと 図るため、この第三十五号をもって 博 物 館 を 見 学 し ま し た。 この地は西光万吉さんを 印刷版の作成・発送を終了させてい はじめ、水平社創立に尽 ただきます。二○一五年度・第三六 力された方々の出身地で 号からは研究所のウェブサイトで閲 す。他の被差別部落同様、 覧できるようにし、同窓会メールで 人々はかつて幣牛馬の処 理、膠づくりなどの産業 も掲載をお知らせします。ご理解の やキヨメに伝統的に従事 ほどお願い申し上げます。 していました。もう少し 西に行くと﹁橋のない川﹂ の舞台となった場所もあ ビューシアターで当時の るとの事。同対審答申の 全国水平社創立大会の模 ■ 編集後記 ■ あと、他地区同様改良住 様が再現されたものもあ 宅 の 建 設 も 進 み ま し た。 り、他の展示についても、 開講から四十年で実に 一戸建てを倉庫でつない ここでしか見られない貴 五、○○○人もの方々が だ形で﹁二戸一﹂という 重なものがありました。 ﹁解大﹂を経験されまし 特徴的な改良住宅があり 個人で訪問してもなか た。講師、助言者をはじ ま し た。 博 物 館 内 に は、 なか理解できないことも め、 様 々 な 方 が 関 わ り、 多く、行かれるときは案 内いただくこと︵要予約︶ この講座をつくってきま した。 同窓会や記念行事、 をお勧めします。 研修会終了後は天王寺 アンケートを取り組む中 で三人が合流して意見交 で、多くの人々がつない 換会を行い、楽しい時間 できた解大の歴史と伝統 を過ごしました。今後も の重みを感じました。こ 班を超えた交流も実施し れからも大切にしていき ようということになりま たいと思います。今後と した。 博物館前で 「あしはら」の印刷版の終了について 4
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