イカナゴ親魚調査結果 - 兵庫県立農林水産技術総合センター 水産技術

SG-14-001号
イカナゴ親魚調査結果
2015年1月6日発行
平成26年12月10日から12月26日にかけて鹿の瀬において文鎮漕ぎによる親魚調査を実施しました
ので、その結果をお知らせします。
■親魚の密度と年齢組成
・親魚密度(文鎮漕ぎ1回当たりの採集尾数)は27.0尾で、昨年の54.0尾を下回りました。
・年齢組成は1才魚が79.6%、2才魚以上が20.4%で、昨年に比べると2才魚以上の割合がやや
減少しました。
親魚密度(文鎮漕ぎ1曳当たりの採集尾数)
1才魚
2才魚以上
全体
21.5尾(79.6%)
5.5尾(20.4%)
27.0尾
40.6尾(75.2%)
13.4尾(24.8%)
54.0尾
年
今年
昨年
イカナゴ親魚の全長組成
□1才魚
■2才魚以上
10
*** 今年 ***
【親魚密度】27.0尾
【平均全長】
1才魚;94.2mm
2才魚以上;153.9mm
全体;106.4mm
8
尾
6
4
数
2
0
10
*** 昨年 ***
【親魚密度】54.0尾
【平均全長】
1才魚;99.3mm
2才魚以上;142.7mm
全体;110.1mm
8
尾
数
6
4
2
0
60
70
80
90
100
110
120
全
130 140 150
長 (mm)
160
170
180
190
200
■産卵量指数
・昭和61年を”1.00”とした場合の今年の産卵量指数は0.48 となり、昨年(0.96)の0.5倍になりました。
年
今年
昨年
産卵量指数(昭和61年を”1.00”とした場合)
1才魚
2才魚以上
全体
0.18
0.30
0.48(昨年の0.5倍)
0.41
0.55
0.96
■産卵期
・今年は、雌親魚の生殖腺熟度指数が最高となった12月19日には、まだ産卵が始まっていません
でしたが、26日にはすべての個体が産卵を終了していました。このことから、鹿の瀬における今年
の産卵盛期は昨年とほぼ同じく、12月20日から25日の間と推察されます。
雌親魚の生殖腺熟度指数の変化
1才魚(昨年)
1才魚(今年)
2才魚以上(昨年)
2才魚以上(今年)
30
25
生 20
殖
腺
熟 15
度
指
数 10
5
0
12/5
12/10
12/15
12/20
12/25
12/30
( 注;昨年12月11日と今年12月12日の調査では、2才以上の雌親魚が採集されなかったため欠測です)
<参考>夏季の親魚調査結果(文鎮漕ぎ1曳当たりの採集尾数)
海域
播磨灘
大阪湾
操業場所
今年
昨年
操業日
採集尾数
操業日
採集尾数
鹿の瀬
7月25日
4.8
7月25日
156.5
室津の瀬
7月25日
52.0
7月25日
62.0
二見沖
7月25日
4.5
7月25日
6.7
沖の瀬
7月29日
0.7
7月26日
1.7
須磨の瀬
7月29日
1.3
7月26日
5.5
■今後の予定
○稚仔の分布調査
紀伊水道・大阪湾・播磨灘:1月21日~23日
○稚仔分布調査結果の公表:1月末頃
○イカナゴシンコ漁況予報の公表:2月中旬頃
(稚仔の分布調査とその結果の公表については、天候により日程を変更することがあります)
§お問い合わせ先§
兵庫県立農林水産技術総合センタ- 水産技術センタ- (担当:資源部・中村)
Tel:078-941-8601 Fax:078-941-8604
E-mail:Nouringc_suisan@pref.Hyogo.lg.jp
Homepage:http://www.hyogo-suigi.jp/