Ⅱ 裁定システムファンド 月次運用報告書 (2014年10月度) 作成日 2014年11月26日 運用概要 ◆ 10月は、主に、ユーロ/ドルとドル/円ポジション取引からの利益により、約0.54%の運用実績を上げました。 ◆ ユーロや円など主要6通貨に対するドル指数は、過去4年間での高値を更新し、86.9147ポイントとなりました。これは、改善さ れた米経済の展望と、FRB(連邦準備制度理事会)がQE3(量的緩和第3段)を緩やかに終了させたことを背景とするもので す。2015年半ばに起こると見られる金融引き締めサイクルによる大規模な資金流入が見込まれ、ドルは他の主要通貨に対し て、ポジティブな傾向を維持すると思われます。 ◆ ポンドは、経済回復という後ろ盾によるサポートを受け続けています。更に、この通貨は、大部分の主要通貨に対して更なる 高値をつける準備ができています。それは、イングランド銀行が、FRB同様に、2015年半ば、またはできる限り早い時期に、 金利を引き上げる計画だからです。しかしながら、イギリスのインフレ率は、7月の1.6%、8月の1.5%に比べて、9月には1.2% と、過去5年間の最低となり、インフレ圧力の下降傾向は継続しています。 ◆ ユーロは、低迷する経済成長、一致しない金融政策やディスインフレによって、更なる安値に直面しています。ECB(欧州中 央銀行)は、積極的な通貨政策の姿勢を維持していますが、ディスインフレの脅威は、ECBの、より積極的な活動を、妨げる ものとなるかもしれません。ECBによる、ユーロ安のための、マイナス金利への転換は、資産の流出に拍車をかけ、8月までの 6ヶ月間で、国内と海外の投資家は1877億ユーロを引き出しました。さらに、この資産流出に歯止めをかける理由がほとんど ないと、我々は見ています。 ◆ 日本では、4月の消費税引き上げから、長期でのインフレ予測が大幅に減衰し、成長にブレーキがかかりました。黒田日銀総 裁は、日銀は、必要ならば債券買入を更に増やすことも視野に入れているとの声明を発表しました。我々は、2015年初頭に 更なる円安が進むと見込んでいます。 実績パフォーマンス 1.基準価格の推移 2.月次収益の状況(設定開始以来) 基準価格 (分配込) 80.00円 (分配後) 2014年08月 10,055.7060 円 10,055.7060 円 2014年09月 10,086.5127 円 10,000.0000 円 2014年10月 10,140.5712 円 10,054.0585 円 円 円 円 円 50.00円 20.00円 -10.00円 -40.00円 2014年08月 2014年10月 2014年12月 2015年02月 4.基準価格推移(設定開始以来) 3.通貨別収益構成比推移 100% 11,000 円 90% EUR/USD 80% GBP/USD 70% USD/JPY 60% (分配込) 10,600 円 (分配後) 10,200 円 50% 40% 9,800 円 30% 20% 9,400 円 10% 0% 2014年08月 2014年10月 2014年12月 2015年02月 9,000 円 2014年08月 2014年10月 2014年12月 2015年02月 ※ 基準価格(分配込)とは、設定来より継続的にファンドを保有して、仮に課税前の分配金を受領せずに再投資しなかった場合の参考値です。 1口100万円当たり分配金(税引前) 分配月 2014年度 9月 3,063 円 12月 年度別合計 3,063 円 3,061 この資料は、投資判断の参考となる投資方法、投資理論等の提供を唯一の目的としたもので、投資勧誘を目的として作成したものではありません。 従って、投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願い致します。この資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成され ていますが、あい証券は、その正確性および完全性に関して責任を負うものではありません。この資料に記載された事項は、作成日におけるものであ り、予告なく変わる場合があります。この資料は、あい証券から直接提供するという方法でのみ配布致しております。提供されましたお客様限りでご使 用ください。この資料のいかなる部分も一切の権利はあい証券に帰属しており、電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で 複製または転送等を行なわないようにお願い致します。
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