山口県企業による「クラウドファンディング運営会社」の設立について

平成 26 年 12 月 25 日
各
位
株式会社 MOT 総合研究所
山口県企業による「クラウドファンディング運営会社」の設立について
~地域活性化への新たな取り組みの開始~
MOT 総合研究所(社長 木村 俊之)、山口銀行(頭取 福田 浩一)、山口大学(学長 岡 正朗)
は、起業家育成等の創業支援による山口県の地域活性化を目的として「包括的連携協定」
を締結することとしましたので、お知らせします。
併せて、MOT 総合研究所、山口銀行、山口県内の本事業に賛同を頂いた企業(18 社)は、
日本初の銀行出資および山口県内企業の出資(山口銀行調べ)による「クラウドファンデ
ィング運営会社」を立ち上げることとしましたので、お知らせします。
記
1. 包括的連携協定
(1)目的
MOT総合研究所、山口銀行、山口大学の三者で協力して、大学や地域発ベンチャー
企業等の創業者の輩出を加速させる取組みを展開し、地域の特長を活かした産業及び
雇用の創出を促すことで、山口県内の産業振興と地域経済の発展に寄与することを目
的としています。
(2)締結時期
平成27年1月16日(金)16時(予定)※別途ご案内します。
(3)内容
①ベンチャー人材育成
山口大学にて、学生にベンチャーマインドについての修学機会を提供し、MOT総合
研究所および山口銀行から講師を派遣します。その他、インターンシップの実施や
創業支援セミナーの実施へと展開します。
②ベンチャー起業支援
上記受講生や起業を志している方を対象に、クラウドファンディングを活用して資
金募集を行います。その他、三者が個々に有する事業ノウハウ(別紙1)を活用し
て、創業の実践までのサポートを行います。
2. クラウドファンディング運営会社の概要(別紙2)
企業名
山口ソーシャルファイナンス株式会社
代表者名
木村 俊之(きむら としゆき)
設立時期
平成27年4月
資本金
5,000万円
出資者
MOT総合研究所、山口銀行、山口キャピタル、
本事業に賛同を頂いた企業18社
3.特色等
(1)日本初の地域が一体となって、創業に係る新たな仕組みを構築し、創業、新技術、
商品開発に挑む事業者の裾野を広げ、新しい産業を育みます。
(2)山口県内の事業者創出と雇用拡大に注力することで、山口県が抱える中小企業数
の減少に歯止めをかけ、地域活性化の原動力とします。
(3)クラウドファンディングにより、新たな資金調達手段の提供を可能とします。
(4)まずは、山口県で展開した後に、広島県・福岡県への事業拡大も検討します。
以 上
【本件に関するお問合せ先】
MOT 総合研究所 木村 TEL 0836-33-5251
包括的連携協定による支援体制
【別紙1】
包括的連携協定の締結
【MOT総合研究所】
・起業等のノウハウの提供
・シンクタンク、コンサル
ティング事業ノウハウの
提供
・ビジネスプラン創出支援
・インターンシップの受入
【包括的連携の内容】
【山口銀行】
・財務等ノウハウの提供
・間接金融による資金支援
・取引先や県内の創業支援団
体(自治体・外郭団体・商
工団体)への事業者募集の
声掛け
・創業支援セミナー開催
◎ベンチャー人材育成
・大学や地域発ベンチャー
企業への創業意欲を育む
ための基礎講座の開講
◎ベンチャー起業支援
・山口ソーシャルファイナ
ンスによるクラウドファ
ンディングを通じた資金
支援
・三者のノウハウの提供に
よる支援
【山口大学】
・創業者の創出や技術面の評
価に関わるノウハウの提供
・ベンチャーマインドについ
ての修学機会の提供
・海外のビジネスプランコ
ンテストや大学コンソー
シアムやまぐちとの連携
クラウドファンディング運営会社の概要
【別紙2】
【概要】
企業名
山口ソーシャルファイナンス株式会社
代表者名
木村
設立年月
平成27年4月
資本金
5,000万円
俊之(きむら
としゆき)
【機能】
・クラウドファンディングによる資金支援、テストマーケティング機会を提供します。
・包括的連携協定およびクラウドファンディングをPRして、事業者を募集します。
【スケジュール】
・平成27年4月1日に設立予定(案件募集開始)
・平成27年6月1日にサービスイン(第2種金融商品取引業の登録予定)
・日本初の銀行出資、および山口県内企業の出資による「クラウドファンディング運営会社」
出資
出資
山口銀行
山口キャピタル
MOT総合研究所
山口ソーシャルファイナンス
本事業に賛同を
頂いた企業(18社)
山口大学
出資
ベンチャーマインド講座
地域が一体となって創業者(大学や地域発ベンチャー企業等)を応援します
経緯
【ご参考】
• 山口県の経済活性化なくして、山口銀行の存続はあり得ないと考えています。
• これまでの銀行の役割は、資金需要に対し融資を行う等、側面的な支援が中
心でした。
• 山口銀行では、山口県のリーディングカンパニーとして当行から提案するこ
とで“地域を元気にする”新しい試みの1つとして、クラウドファンディン
グの活用が適していると考えました。
• 平成26年10月に、27の地方公共団体と52の金融機関が参加し「ふるさ
と投資連絡会議」が設立されました。クラウドファンディングは「ふるさと
投資」に活用されるなど、安倍内閣が掲げる「地方創生」の時流に沿った取
組みであり、その活用は金融機関に期待されるものとなってきています。
• 山口大学発ベンチャー企業のMOT総合研究所および山口大学と協議を重ねて
きた結果、「ベンチャー人材育成」と「ベンチャー起業支援」を目的とした
包括的連携協定を締結することになりました。
• そして、その目玉として、事業者創出と雇用拡大に繋がるクラウドファン
ディング運営会社を設立することとしたものです。
• なお、運営会社設立については、山口県の活性化を図る上で、山口県内企業
の協力が必要不可欠と考え、当行から出資要請を行いました。
クラウドファンディングについて
投資家
【ご参考】
事業者
資金
資金
製品・サービス等
資金
クラウド
ファンディング
運営会社
資金
リターン
配当・元本利子
クラウドファンディングとは、インターネット等を通じて、不特定多数の個人等から小口のお金を集め、
お金を必要とする個人や企業・団体に提供する仕組みのことです。
• クラウドとは、CROWD(大衆)、ファンディングとは、FUNDING(資金調達)という意
味で、直訳すると「大衆からお金を調達する」という意味です。
• お金が足りない人や誰かを応援するためにお金を拠出するもので、金融の原始的なビジネスモデル
でありますが、ネットを活用した画期的な調達方法です。
• クラウドファンディングの具体例
①土砂災害における被災地支援としてNPO法人へ寄付。
②こだわりの日本酒を製造する事業者へ出資。(製造された日本酒や事業による配当を受ける)
MOT総合研究所 企業概要
【ご参考】
企業名
株式会社MOT総合研究所
資本金
990万円
代表者
木村
設立
平成24年3月
所在地
本社:山口県宇部市常盤台二丁目16番1
山口大学ビジネス・インキュベーション施設
事業内容
○コンサルティング事業(再生可能エネルギー発電プロジェクト・
最先端植物工場プロジェクト・ソーシャルファイナンスプロジェ
クト・シニア関連ビジネス複合化プロジェクト)
○シンクタンク事業(委託事業、調査研究事業等多数)
グループ
会社
○CPCエナジー株式会社(中国電力グループ)
出資比率:当社50.0%、中電プラント50.0%
○MCCプラント株式会社(三菱ケミカルホールディングスグループ)
出資比率:当社67.0%、三菱化学30.0%
三菱化学エンジニアリング3.0%
俊之