愛知県リサイクル資材評価制度「あいくる」 :簡易舗装材「カタマSP ®」施工仕様書 【製品概要】 [製品特性] ・本製品はクラッシャラン製鋼スラグに高炉水砕スラグを規定の配合で混合した製品です。 ・製品の特性として、十分な散水及び振動転圧を繰り返し行う事でスラグ特有の固化特性が引き出され、徐々に固化していく製品です。 [使用機械] ・敷均機械 ・転圧機械 ・散水機械 バックホウ、ブルドーザー、モーターグレーダー、Asフィニッシャー 等 タイヤローラー(3~8t)、振動ローラー(コンバインド式4t、ハンドガイド式1t)、振動コンパクタ 等 タイヤローラー、散水車 等 [施工条件] ・施工厚さ(仕上げ厚さ) 1層あたり 10~15cm ・多少の降雤での施工は可能ですが、大雤での施工はしないで下さい。 【施工要領】 ②敷均し及び散水 ①路床整正及び材料搬入 ④乳剤塗布 ③転圧及び散水 ⑤養生 Point!① Point!③ Point!② 養生期間中 立入禁止 散水転圧繰り返し *ブリーディング状態 ① ③ ② ①路床整正及び材料搬入 1) 路床部の不陸を整正し、規定の締固め度が確認できる まで転圧を行って下さい。 2) 路床面にぬかるみ土等の軟弱土がある場合は、 必ず取り除いて下さい。 3) カタマSPは1カ月以内に使用して下さい。 材料を長期間(1カ月以上)放置しますと、材料の劣化に より、施工が困難になります。 4) 尚、多少の固化(塊り)は重機の踏み固めで砕くことが 可能です。 ②敷均し及び散水 1) 敷均しは計画高より2cm~3cm高盛りし、粗骨材が 表面に集中しないように均一に敷均して下さい。 2)) 敷均しの際に十分散水し材料を 写真1,2 のような 状態にして下さい。 3) 散水は1箇所に集中してまかないようにして下さい。 材料が分離します。 *通常の砕石とは性質が異なります。 Point!① 敷均し時に散水し材料全体に水分を付与する。 散水量は 5~8ℓ/m2を目安で 含水比 9~11%にな るようにして下さい。 ③転圧及び散水 1) 所定の厚さに敷均した材料を散水しながら、振動ローラーにて転圧し、表面 にある粗骨材を沈め、細骨材と水分が浮上してくるまで転圧を繰り返して 行い、且つ転圧完了時の締固め度を確保して下さい。 〔SP:93%以上) 2) 散水はタイヤローラー又は散水車で行い、1箇所に集中してまかないように。 材料が分離します。 3) 仕上り表面に粗骨材が目立つ箇所には5mm以下の細骨材を散布し、 表面の仕上りを均一にして下さい。 (納入された材料を5mmメッシュ篩で篩うなどして行います) Point!② *水和物 敷均し時 散水転圧繰り返し 転圧完了時 写真1 全体にまんべなく散水する! 写真2 [その他] ⑤ ④ 散水状況 注)転圧後の再成形は極力行わないで下さい。再整形により、粗骨材が 表面に現れ、仕上がり表面が荒くなり耐久性が低下します。 ④アスファルト乳剤(PK--3)塗布 1) カタマSP施工後、表面に湿り気がある状況で (表面の乾燥状況で判断)で施工します。 目安としまして夏場は1~3日以内に冬場は 1~5日以内になります。 2) アスファルト乳剤はJIS-K2208に適合する「PK-3」を ご使用ください 3) アスファルト乳剤塗布の施工までの期間が空く 場合は、施工前に表面の埃等を清掃除去し、 乾燥している場合は、若干の散水を行って 施工します。 4) 表面に水が多くある場合や雤天時の施工は 避けて下さい。 5) アスファルト乳剤※は、1.2~1.8ℓ/㎡程度塗布します。 ※塗布する乳剤は、PK-3(JIS K 2208)とする。 ⑤養生 1) 施工後、最低7日以上は養生期間とし、車両は入れない ようにして下さい。 2)養生期間中に表面を乱しますと、品質特性が失われ ます。 3)施工後養生期間中に、軒下、樹木下等で、降雤時の 雤が集合して落ちる箇所については、表面がほぐれて しまいますので、シート等で養生して下さい。 4)養生初期に降雤時の雤が避けられない場合、周囲の 側溝に土嚢を入れ外部への漏水を防止するなど、 外部環境への高pH水対応策を施してください。 ・本製品(カタマ®材)は、経年(数年)によって固化が徐々に進行し耐久性が向上する特性があります。また、養生期間が過ぎた後であっても日常的に車両が通行するような箇所につきましては、 多少の表面ほぐれが発生し、粉塵が発生することがありますので、表面処理を行う等の別途粉塵対策が必要となる場合があります。各々の使用条件により、ご検討もしくはご相談ください。 ・カタマ®材の施工方法は自治体により異なります。「あいくる」以外の施工に際しては、各自治体、メーカー等の施工基準に従ってください。
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