HiVi 12月号 製品紹介記事を読む

月刊HiVi 12月号 2014年11月17日
(発売)
(毎月1回17日発行) 第32巻第12号通巻373号 昭和55年11月22日第三種郵便物認可
ISSN 1345-6113
ハイヴィ── AUDIO VISUAL MAGAZINE 2014
12
今、買うべき製品はこれ!
「冬のベストバイ2014」
4K放送最新情報
ついに発売、
BD「ネイチャー」
インタビュー
ドルビーアトモスのサウンドを究める
ジミー・ペイジ & SHANTI
2014 Winter Best Buy
冬のベストバイ
2014
選考委員
麻倉怜士/潮晴男/小原由夫/亀山信夫/高津修/藤原陽祐/本田雅一/山本浩司/吉田伊織/和田博巳
HiVi 32
12月号恒例の「冬のベストバイ」をお届け
する。登場したばかりのモデルを含め、現在
市場に流通しているAV製品をジャンル、価
格帯別に分類して真のお買い得モデル=「ベ
ストバイ」製品を選出することが本企画の趣
旨である。
選考を担当するのは、本誌をはじめとする
各媒体で活躍中のオーディオビジュアル評論
家10名。選考の対象は前回から1部門が増え
た、
17ジャンル43部門とサブカテゴリー 2ジャ
ンルとした。
変更されたのはディスプレイとビデオレ
コーダーの2ジャンル。まずディスプレイ部門
について、4K以上(ここでは、水平3840×
垂直2160以上)の画素数を持つパネルを搭
載したいわゆる4Kテレビと、フルHD(水平
1920×垂直1080)以下の画素数のパネル
を持つモデルを別カテゴリーとした。これは、
従来の分類ではフルHDモデルでのベストバ
イモデルが分かりづらくなるとの判断からで
ある。
また、ビデオレコーダー部門については、
現行モデルの製品ラインナップ数に準じて、
従来の3部門から2部門へと縮小している。
製品の価格については基本的に税別の本
体価格で取り扱っているが、オープン価格の
製品に関しては公表されている実勢価格、市
場想定価格を定価と見なしている。これは最
近の店頭で実勢価格=定価という扱いが主流
になっていることを踏まえたものである。
各委員がどの部門に投票するかは編集部
が指定し、部門ごとにベストワン製品(☆)1
モデル、特選(◎)3モデル、推薦(○)5
モデル(いずれも最大)を選び、投票しても
らっている(※サブカテゴリーは推薦を最大3
モデル、アザーコンポーネンツ、アクセサリー
部門は推薦を最大5モデル)
。そしてその投票
を基に、ベストワンを3点、特選を2点、推薦
を1点として集計を行ない、各部門のランキン
グを作成した。
ランキングの表記については、同点の場合
は価格の安い順に、得点・価格とも同じ場合
はブランド名のアルファベット順となってい
る。なお、オープン価格の製品については実
勢価格を考慮していない。ベスト5に入った
製品については、当該製品に票を投じた選考
委員にコメントをお願いした。
(編集部)
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ディスプレイ部門Ⅰ 画素数4K未満(39型以下)
ディスプレイ部門Ⅱ 画素数4K未満(40型以上49型以下)
ディスプレイ部門Ⅲ 画素数4K未満(50型以上)
ディスプレイ部門Ⅳ 画素数4K以上(49型以下)
ディスプレイ部門Ⅴ 画素数4K以上(50型以上59型以下)
ディスプレイ部門Ⅵ 画素数4K以上(60型以上)
プロジェクター部門Ⅰ(50万円未満)
プロジェクター部門Ⅱ(50万円以上)
サブカテゴリー スクリーン
サブカテゴリー HDMIケーブル
ビデオプレーヤー部門Ⅰ(10万円未満)
ビデオプレーヤー部門Ⅱ(10万円以上)
ビデオレコーダー部門Ⅰ(12万円未満)
ビデオレコーダー部門Ⅱ(12万円以上)
カメラレコーダー部門
AVセンター部門Ⅰ(6万円未満)
AVセンター部門Ⅱ(6万円以上10万円未満)
AVセンター部門Ⅲ(10万円以上20万円未満)
AVセンター部門Ⅳ(20万円以上30万円未満)
AVセンター部門Ⅴ(30万円以上)
サラウンドシステム部門
スピーカー部門Ⅰ(ペア10万円未満)
スピーカー部門Ⅱ(ペア10万円以上20万円未満)
スピーカー部門Ⅲ(ペア20万円以上40万円未満)
スピーカー部門Ⅳ(ペア40万円以上70万円未満)
スピーカー部門Ⅴ(ペア70万円以上100万円未満)
スピーカー部門Ⅵ(ペア100万円以上)
マルチチャンネルスピーカー部門
サブウーファー部門
ミュージックプレーヤー部門Ⅰ(20万円未満)
ミュージックプレーヤー部門Ⅱ(20万円以上50万円未満)
ミュージックプレーヤー部門Ⅲ(50万円以上100万円未満)
ミュージックプレーヤー部門Ⅳ(100万円以上)
コントロールアンプ部門Ⅰ(100万円未満)
コントロールアンプ部門Ⅱ(100万円以上)
パワーアンプ部門Ⅰ(50万円未満)
パワーアンプ部門Ⅱ(50万円以上100万円未満)
パワーアンプ部門Ⅲ(100万円以上)
プリメインアンプ部門Ⅰ(20万円未満)
プリメインアンプ部門Ⅱ(20万円以上40万円未満)
プリメインアンプ部門Ⅲ(40万円以上)
D/Aコンバーター部門Ⅰ(20万円未満)
D/Aコンバーター部門Ⅱ(20万円以上)
アザーコンポーネンツ部門
アクセサリー部門
4
DISPLAY-
4Kテレビの最小モデルを選考する本部門では、東芝レグザ
の新型43J10Xが大きな差をつけてベストワンを獲得。IPS液
ディスプレイ部門Ⅳ
晶パネル+直下型LEDバックライトの組合せは、このクラス
画素数 4K 以上(49 型以下)
ではオンリーワンの 存 在だ。本 機と第2位のソニー KD49X8500B、同点第3位のLGの49UB8500はIPSパネルを採
用、それ以外はVAパネルを搭載している
1
東芝 43J10X オープン価格(実勢価格25万円前後)
初夏に 40 型の J9X を発売し、超大型画面でなくとも 4K
ていないことの4点。視野角を補償するサブピクセルのグ
映像ならではの高精細映像の魅力が満喫できることを実
リッドが存在しない IPS パネル採用機らしく明るく鮮明な
証した東芝。この秋には間髪を入れずに 43 型の本機を投
画質で、超解像処理の巧さもあり、地上波から高画質ブ
入してきた。上位シリーズの Z10X 同様、直下型バックラ
ルーレイまでそつなく楽しませてくれる。ワンルーム・マン
イトのローカルディミング採用機で、基本画質は驚くほど
ションや書斎に備えつけてパーソナルユースで 4K 映像生
高い。Z10Xとの主な違いは、
IPS パネル採用機であること、
活を楽しむのにまさに恰好の存在だろう。この高精細画質
タイムシフトマシン機能がないこと、3D 再生に対応して
にバランスさせるために良質な小型スピーカーを組み合わ
いないこと、4K 放送対応スカパー ! チューナーを内蔵し
せることをお勧めする。
(山本)
順位
1
2
3
メーカー 型番
東芝 43J10X
ソニー KD-49X8500B
LG 49UB8500
得点
麻倉
潮
小原
高津
藤原
本田
山本
オープン価格
本体価格
22
◎
☆
☆
◎
☆
☆
☆
吉田
☆
オープン価格
17
☆
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
オープン価格
12
○
◎
○
○
◎
○
◎
◎
3
パナソニック TH-40AX700
オープン価格
12
◎
◎
◎
○
○
○
◎
○
5
シャープ LC-40U20
オープン価格
11
◎
○
◎
○
○
◎
○
○
6位・6点:東芝 40J9X(◎高津、本田、○小原、藤原)
HiVi 40
Best Buy Winter 2014
ソニー 2 KD-49X8500B
オープン価格(実勢価格32万円前後)
4K テレビは当初、大画面専用のような
ポジションだったが、40 インチ台での
製品化が活発になっている。購入者にと
っては価格も魅力だ。本機は 49 インチ。
40 インチ程度のフル HD からの買い替
えとしては適切なサイズだろう。超解像
エンジン 4K X-Reality PRO などソニー
の標準的なスペックが揃っている。
(麻倉)
LG 3 49UB8500
オープン価格(実勢価格25万円前後)
パナソニック 3 TH-40AX700
オープン価格(実勢価格20万円前後)
IPS パネルとエッジ型バックライトによる部分制御の使い
パナソニック初となる 40 型 4K テレビである。バックライ
こなし。それに4K 画像処理の洗練により、強烈なコント
トスキャン併用のエッジ型 LED バックライトを採用してコ
ラストを訴求するのではなく豊かな階調表現能力を獲得。
ントラストレンジを高めており、40 型 4K の高精細さだけ
見やすい円偏光式の3D グラスが2個、メガネ装着式のク
でなく、バランスのとれた映像を再現。4K ファインリマス
リップ型が2個付属というのも魅力だ。それに4K としては
ターエンジンによって2K のアップコン映像も滑らかに描
実勢価格がこなれている。
(吉田)
き出す。音声操作などの使いやすさも特徴だ。
(潮)
5
シャープ LC-40U20 オープン価格(実勢価格23万円前後)
特徴的なスタンドを採用した 4K 対応機 U20 ラインの最小サイズモデル。優雅な曲
線で構成されたミラーフィニッシュのメタルスタンドが、あたかもテレビが宙に浮いた
ようなイメージを演出する。パネルは低反射の 4K 仕様で、このサイズでも AQUOS
4K-Master Engine PRO を惜し気もなく投入。近接視聴時の没入感がいい。
(小原)
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