第一三共株式会社(4568)の現況 第一三共株式会社主催 会社説明会 コーポレートコミュニケーション部 IRグループ 近藤 成径、下條 光加 開催日時: 2014年11月26日(水) 13:30 会 場: 野村證券株式会社 沼津支店 1. 製薬業界の現況 世界の医薬品市場 (2013年) 7.7% 36.8% 19.5% 9.6% 26.3% 北米 欧州 日本 AAA* 中南米 *アフリカ、アジア(日本除く)、 オセアニア 世界の医薬品市場は約9,600億ドル規模 うち日本は約1割を占める(約9兆円) 出典:IMS World Review Executive 2014より 無断転載禁止 3 日本の医薬品市場の構成 市場規模は約9兆円 (2013年) 医薬品 OTC医薬品 等 医療用医薬品 • • 医師の処方箋が必要 新薬 • 一般用医薬品(OTC医薬品)や配置用 家庭薬など 薬局やドラッグストアなどで購入可能 ジェネリック医薬品 4 新薬とジェネリック医薬品 特許権満了 発売 特許権存続期間 特許保護期間 基礎研究 ① 2-3年 非臨床試験 ② 3-5年 新薬販売期間 新薬 臨床試験 3-7年 ③ 承認申請と 審査 ④ 1-2年 フェーズ1, フェーズ2, フェーズ3試験 ジェネリック 医薬品 出所:日本製薬工業協会ホームページを参考に作成 再審査期間 8-10年 ジェネリック 医薬品 5 2. 第一三共のご紹介 会社概要(2014年3月末現在) 商号 第一三共株式会社 (証券コード:4568) / 株式売買単位 100株 設立 2005年9月 三共と第一製薬による持株会社設立 2007年4月 完全統合 本社 東京都中央区日本橋本町3-5-1 代表者 代表取締役社長 兼 CEO 中山 讓治 資本金 500億円 連結売上収益 1兆1,182億円(ランバクシーグループを含む) 7 第一三共グループの事業領域 新薬 ワクチン ジェネリック医薬品 OTC医薬品 8 OTC医薬品 ドラッグストア・薬局にてお買い求めいただける製品のご紹介です。 9 3. 2014年度 第2四半期決算 2014年度 第2四半期(4-9月) 連結業績 (単位:億円) 連結業績 第一三共グループ 2013年度 2014年度 第2四半期 第2四半期 2013年度 2014年度 第2四半期 第2四半期 増減 売上収益 5,168 5,254 +86 売上収益 4,291 4,296 売上原価 1,741 1,761 +21 売上原価 1,293 948 888 -60 研究開発費 1,952 1,916 -35 販売費・一般管理費 (165) (69) (-96) 研究開発費 販売費・一般管理費 (資産関連費/ 事業再編損) 営業利益 税引前利益 当期利益 (親会社帰属) 為替 レート 527 439 688 654 335 503 USD/円 98.86 103.05 EUR/円 130.01 138.91 INR/円 1.74 1.72 +161 (資産関連費/ 事業再編損) 営業利益 +215 税引前利益 +168 当期利益 (親会社帰属) 増減 +0.1% 修正 年度計画* 9,200 +5 9,000 1,308 +15 2,800 901 849 -52 1,820 1,597 1,552 -45 3,380 (132) (47) (-85) - 501 502 587 607 +17.2% +86 +20.8% +105 +0.8% 352 355 +3 1,200 1,000 1,200 1,000 780 650 *ランバクシーグループを含まない「第一三共グループ」の数字のみで 公表しております。 11 2014年度 第一三共グループ業績予想修正 (単位:億円) 2014年度 予想 (7月公表) 2014年度 修正予想 (10月公表) 差異 売上収益 9,200 9,000 -200 売上原価 2,850 2,800 -50 研究開発費 1,820 1,820 0 販売費 ・ 一般管理費 3,330 3,380 +50 営業利益 1,200 1,000 -200 税引前利益 1,200 1,000 -200 780 650 -130 100 140 104.02 139.46 当期利益 (親会社帰属) 為替 レート USD/円 EUR/円 第3・第4四半期の見込み USD/円:105 EUR/円:140 *2014年度 年間配当金は、2013年度と同額の一株当たり60円を予定しております。 12 2014年度 連結業績予想 修正ポイント 日本における主力品の計画未達 売上収益 ジェネリック医薬品の拡大による長期収載品への影響 米国オルメサルタンの価格競争激化 等により、200億円減額の9,000億円へと修正 売上収益減による営業利益減に加え、 営業利益 税引前利益 当期利益 日本における事業運営体制の最適化関連費用の計上を想定 さらなるコスト削減努力により、1,000億円を確保 営業利益減による影響を反映し、 税引前利益:200億円減額の1,000億円 当 期 利 益:130億円減額の 650億円 13 4. 主要ビジネスの現況 国内主要製品 売上推移 (単位:億円) 2013年度 第2四半期 2014年度 第2四半期 増減 修正 年度計画 前回公表 差異 修正計画 進捗率 オルメテック 高血圧症治療剤 376 378 +3 790 48% ネキシウム 抗潰瘍剤 (プロトンポンプ阻害剤) 240 321 +81 670 48% ロキソニン 消炎鎮痛剤 307 254 -53 480 -40 53% メマリー アルツハイマー型 認知症治療剤 144 168 +24 390 -110 43% クラビット 合成抗菌剤 157 142 -15 270 -20 53% レザルタス 高血圧症治療剤 90 90 +0 180 -40 50% アーチスト 高血圧症治療剤 111 94 -16 180 -30 52% メバロチン 高コレステロール血症 治療剤 111 83 -28 160 -10 52% オムニパーク 造影剤 100 86 -14 170 +20 51% プラリア 骨粗鬆症治療剤 9 30 +20 70 -50 43% ランマーク 癌骨転移治療剤 34 47 +12 100 47% 15 国内主要製品における取り組み ネキシウム 家庭血圧データの活用 「優れた降圧効果」と「持続性」の訴求 ARBシェアNo.1の維持 発売3年を経過し、アストラゼネカ社との 強固な連携による圧倒的市場シェアの獲得 他剤からの切替の推進(低用量アスピリン併用等) ドネペジル併用による進行抑制効果の訴求 口腔内崩壊錠(OD錠)の確実な浸透 メマリーが有効な症状の明確化による新規処方 獲得と継続的疾患啓発 16 主要ビジネスユニット 売上推移 (単位:億円) 2013年度 第2四半期 2014年度 第2四半期 増減 修正 年度計画 前回公表 差異 修正計画 進捗率 2,276 2,226 -49 4,800 -280 46% 第一三共ヘルスケア 230 227 -3 480 第一三共 Inc. 865 781 -84 1,610 -30 49% オルメサルタン 568 472 -96 980 -70 48% ウェルコール 210 218 +8 440 +30 50% 76 85 +8 - ルイトポルド 183 268 +85 530 +30 51% ヴェノファー 117 142 +25 260 +70 55% 2 29 +27 70 -30 42% 404 445 +41 840 +30 53% 312 354 +42 660 +30 54% 23 23 +1 - アジア/中南米(ASCA) 269 300 +31 640 ランバクシーグループ 884 964 +80 - 日本カンパニー+ワクチン事業 エフィエント (共同販促収入) インジェクタファー 第一三共ヨーロッパGmbH オルメサルタン エフィエント (共同販促収入) 47% - - +50 47% 17 サン・ファーマによるランバクシーの吸収合併 2014年4月6日 サン・ファーマによるランバクシーの吸収合併契約の締結 ~2014年9月 両社の株主総会にて承認 現在、合併に向けた関係当局の最終審査が進捗中 第一三共は株式交換によりサン・ファーマの株式を約9%保有 新株式の発行 高等裁判所の承認 行政当局の承認 高等裁判所への経過報告 両社特別株主総会での承認 インド高等裁判所への申請 インド証券取引所の承認 ランバクシー 両社取締役会での承認 サン・ファーマ 18 日本における事業運営体制の最適化 背景 業界水準よりも高い販管費比率の改善 オルメサルタンの特許期間満了への対応 狙い 持続的成長のための投資を可能にする経営基盤強化 自立的な事業運営の強化 低コスト体質への転換(簡素化・効率化) 具体的な施策 各ユニットにおける運営体制の改革 サプライチェーンの再編 人事施策 19 5. 次期主力品と研究開発の現況 動脈血栓と静脈血栓 血流の速い場所に出来る動脈血栓 血小板血栓(白色血栓) 血流 治療薬 抗血小板剤 プラスグレル 国内製品名:エフィエント 血流の遅い場所に出来る静脈血栓 フィブリン血栓(赤色血栓) 血流 治療薬 抗凝固剤 エドキサバン 国内製品名:リクシアナ 21 抗血小板剤 プラスグレル 日本における標準治療薬へ 心筋梗塞や狭心症の再発を抑制 日本人にあった用量を設定 治療早期から症状を抑制 安定した効果発現 高い安全性 5月27日 新発売 国内製品名: エフィエント 22 抗凝固剤 エドキサバン 当社が創製した静脈血栓症の治療薬 1日1回投与の利便性と高い安全性 静脈や心房内で血液が固まることを抑制 日本では2011年より「リクシアナ」として販売中 (整形外科手術領域) 2014年9月26日 「非弁膜症性心房細動患者における 虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」 「静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制」 の両適応症で効能追加承認を取得 23 エドキサバンの発売スケジュール 2014年度 目標適応症 4-9月 10-3月 心房細動に伴う脳卒中 および全身性塞栓症予防 承認申請 DVT*/PE**患者の静脈血栓 塞栓症の治療および再発抑制 日本 2013.12 欧米 2014.1 審査中 承認 欧米 発売 欧州・ASCA 承認 欧米 発売 欧州・ASCA 承認済 日本 審査中 *DVT : Deep Vein Thrombosis (深部静脈血栓症) **PE : Pulmonary Embolism (肺塞栓症) 2015年度 ~ ASCA : Asia, South and Central America *米国の審査期限:2015年1月8日 11 24 24 研究開発パイプラインの進捗 2014年度 第1四半期決算発表からの主な変更点 一般名 開発コード エドキサバン Mirogabalin DS-5565 対象疾患・適応症 地域 非弁膜症性心房細動患者におけ る脳卒中及び全身性塞栓症の発 症抑制 (AF) 日 静脈血栓塞栓症の治療及び再発 抑制 (VTE) 日 線維筋痛症(Fibromyalgia) 米・欧 糖尿病性末梢神経障害性疼痛 帯状疱疹後神経痛 日・亜 CHS-0214 (エタネルセプト バイオ後続品) 関節リウマチ 日 CL-108 急性疼痛 米 Quizartinib* AC220 急性骨髄性白血病 DS-6051 癌 (NTRK/ROS1阻害剤) 米・欧 フェーズ 1 フェーズ 3 フェーズ 2 申請 承認 2014年度 中に開始 導入 買収 ★ 米 * Ambit社株式の公開買付け(2014年10月10日開始)完了後 :ステージアップ :新規パイプライン 25 《ご参考》第一三共ホームページ 当社ホームページTOP より、 http://www.daiichisankyo.co.jp/ ↓ 株主・投資家の皆さま から、 ↓ 社長メッセージ IRライブラリ 株主・株式情報 個人投資家の皆さま メールマガジン IRカレンダー 財務ハイライト 株価・格付け情報 IR情報開示方針 をご覧いただけます。 26 本日は、ご出席いただき、ありがとうございました。 本資料に関するお問い合わせ先 第一三共株式会社 コーポレートコミュニケーション部 TEL: 03-6225-1125 (株主・投資家様専用電話) 本資料における将来の予想等に関する各数値は、現時点で入手可能な情報に基づく 弊社の判断や仮定によるものであり、リスクおよび不確実性が含まれております。 したがって実際の業績等は、予想数値とは異なる結果となる可能性があります。 27
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