(仮称)大 メディアコモンズ (MLA) 公開検討委員会議事録 第 5 回大槌メディアコモンズ公開検討委員会議事録 【日 時】平成 26 年 9 月 28 日(日) 9:30 ∼ 15:00 【場 所】大 町中央公民館 大会議室 【参加者】30 名(町内 7 名、町外 11 名、教育委員会 4 名、 検討委員 8 名) 大 町教育委員会:伊藤教育長、 澤舘教育次長、 佐々木生涯学習課長、 岡野図書班長 検討委員:秋道委員長、 内野委員、 森委員、 大井委員、 越田委員、 小林委員 松橋委員、元持委員 講演 :竹沢 尚一郎(国立民族学博物館 教授) 議 題 1 時限目 モデルプラン Ver.3 50. 開会のごあいさつ 51. 本日の流れ 52. ワークショップのご報告 53. 基調講演 竹沢 尚一郎氏〔国立民族学博物館 教授〕 54. モデルプラン Ver.3 54-1. 土地利用計画について 54-2. モデル案について 2 時限目 基本計画最終報告〔案〕 55. 基本計画最終報告〔案〕 56. 今後のスケジュール 57. 閉会のごあいさつ -01- (仮称)大 メディアコモンズ (MLA) 公開検討委員会議事録 1 時限目 モデルプラン Ver.3 ─議題─ 50. 開会のごあいさつ ・秋道委員長、 伊藤教育長による開会のご挨拶。 51. 本日の流れ 52. ワークショップのご報告 ・ワークショップ「おおつち読書まつり」 の概要と住民の方から頂いた意見のご説明。 ・大 町職員対象のワークショップ「大 メディアコモンズの活用方法を考える」 のご説明。 ワークショップに参加頂いた委員のご意見 秋道委員長 ・ちょっとでも色んな意見を出していただくきっかけが出来た。今後、 建物ができるまでの間に色んな意見が出ると思うが、検 討委員会での議論を前向きに捉え、 みんなで作っていけたらと思う。直接コミュニケーションをとる重要性を改めて認識し た。 大井委員 ・大きな井戸端があれば、人は集まってくるのだということを認識できた。学校を離れた所、色んな世代の人が集まる所で意 見を頂けたことは大変貴重なことである。スーパーで買物後すぐ帰らずに溜まっている方を見ると、井戸端として新しいもの が望まれているのではないかと感じた。 ─議題─ 53. 基調講演(竹沢 尚一郎氏) 講演内容 ・国立民族学博物館に勤めている観点から、 意見を述べていきたい。 ・今までの委員会では、 ミュージアムに関する議論がほとんどなされていない。今までの案というのは、詰め込みすぎているの ではないか、 あれが欲しいこれが欲しいといった足し算の議論をストップし、 中で優先順序をつけてもっと特徴をつけていく 必要がある。 ・ミュージアムというのはまちにあるものを、足していって展示しましょう。というのがミュージアムではなく、 それを作ることに よって自分たちがどう変わりうるかという理想像をつくって、 そこから逆算してミュージアムを作らない限り、発信能力のない ミュージアムになってしまう。 ・ミュージアムは博物館と美術館、 両方含めて考えている。 ・この 25 年の間にミュージアムの数は、2.5 倍、 年間当たりの入館者数はおよそ半分になった。 ・人口 50 万人程のまちの金沢 21 世紀美術館は、年間 150 万人ほどの来館者数である。広島平和記念資料館は 150 万人 メトロポリタン 600 万人、大英博物 ほどコンスタントに入っている。年間来館者数の参考数値として、 ルーブル 1000 万人、 館が 550 万人である。 -02- (仮称)大 メディアコモンズ (MLA) 公開検討委員会議事録 ・金沢 21 世紀美術館について(日本のミュージアムで成功例の紹介として) 金沢 21 世紀美術館は世界に一つしかないようないわゆるお宝は置いていないにもかかわらず入場者数が多い。普通、 いつでもどこでも自由に入れる。日 ミュージアムはお宝を守る為に閉じた箱を作るが、金沢 21 世紀美術館は開かれていて、 常から少しはみ出した自分や出会いを楽しめる場として作られている。 ・十和田市現代美術館について(日本のミュージアムで成功例の紹介として) 2006 年開館。年間入場者数 15 万人。現代アート作品を展示している。来館者の多くは 30 ∼ 40 代、県外から 56%。 単にミュージアムを作るだけではなく、 まちの中の民家、 商店と連携したアートを核としたまちづくりを行っている。 ・ミュージアムのあり方の違い ①一番古いあり方としてはお宝を見せる場所(テンプル) としてのミュージアム→大英博物館 ②科学という新しい知識を伝える場所としてのミュージアム→日本科学未来館 ③参加してもらうテーマ型ミュージアム→カップヌードルミュージアム ④問題を示す場所、 フォーラムとしてのミュージアム→広島平和記念資料館 ・今のミュージアムのあり方は、 まちとどれだけ連動させて作っていくかが課題。他の人間に対して、一体自分たちがどういう 人間なのかを示す場所、 あるいは自分達がどうありたいかを示す自己表現の場所としてのミュージアムと言うべき。町民だ けが来るミュージアムや年間の入場者数が 6 万人程のものは作る必要ないと考える。ミュージアムというのは自分たちを他 者に示す場所で、 そこに来るのは外部の方、 あるいは自分たちのまちの将来を担う子供達である。 ・町民のためのものであり町民が活用できるものが図書館・アーカイブであるとすれば、 ミュージアムは性格が異なると考え る。外からお客様を呼び込まなければミュージアムは必要ないと考えているので、他にはなく個性の強いミュージアムである べき。外部の人間、 地域の次世代の方にどう訴えていくのか、彼らをどう引き込んでいくのかを第一に考えるべきである。 ・具体的に大 町でどのようなミュージアムができるのか。大 町でしかできない展示は、津波の展示であると思う。2011 年津波で破壊された建造物のほとんどが解体されているが、保存が決まったのは、 たろう観光ホテル、石巻にある 1 つの小 学校。いずれも人が助かった施設である。人が亡くなった施設で残す動きがあるのは、 大 町旧役場のみである。そのため、 もし旧役場のすぐ近くにメディアコモンズができるとすれば、 まず旧役場との連動を考えるべき。津波の恐ろしさ、 旧役場が 3 週間機能しなかったが助け合って暮らしてきた記憶を伝えていくべき。広島の平和記念館と原爆ドームに近いものを目指 し、世界遺産を目指していただきたい。 ・旧役場の保存について、 いろいろな反対意見があるのは承知している。自身で色んな方にお伺いした中では、 やはり解体し て欲しいという意見が多い。保存して欲しいと言う人の意見は、亡くなった人たちの記憶を伝えたい、後世への継承、 なぜ ここで多くの人が亡くなったかを検証し続けるためなどがあった。保存に反対する方は、 自分の仲間が亡くなった辛い記憶 を呼び起こさせるものであるから、人が亡くなった場所を観光資源として活用するなんてもってのほか、 自分たちの無力さ敗 北感を引き起こすので解体して欲しいといった意見があった。 ・私はあえて残すべきであると考える。旧役場だけを残すのではなく、 すぐ近くに被災のミュージアムを作って残して欲しい。 ・ミュージアムでは、 まず地震津波以前に海とともに生きてきた町民の暮らしがあったということを示さなければいけない。津 波の以前に町民の生活があり、 それが津波によって破壊され、 その後みんなで助け合って生きてきたということを伝える展 示、施設であるべきだと考える。 ・国立民族博物館で大 の展示を作りたいと考えている。もし大 町に場所ができれば、 それを持ってくることも可能。 ・展示内容は、写真、民具等で以前のまちの暮らしを伝え、次に津波によって破壊されてしまったまちの写真、破壊されてし まったものを通じて伝える。どれだけ破壊がすごかったのかを展示すべき。被災直後の伝言板や、外部から支援に来てく れたことや、 津波で被災した引き取り手のない写真、 復興に向けた努力を展示すべき。 ・これらのことを伝えてこのまちで一体何が起こったのかを将来に伝えていきたい。それはここでしかできないこと、 旧役場と 施設と展示を連動させて、 将来に、 外部の人に伝えていただきたい。 -03- (仮称)大 メディアコモンズ (MLA) 公開検討委員会議事録 講演内容について委員のご意見 秋道委員長 ・被災の展示を行うことについて、他の地域でも災害はあると思うが自然との関わりをセットとして展示に入れないと大 の 特徴がでない。町民の人たちが参加していける様な展示の構想をすることで、 大 で展示活動をする意味が出てくる。 ・古い資料についてどこまで るのか、 水など人間の暮らしと結びついたものを入れた方が大 らしさを出せるのではないか。 >竹沢氏 ・大 は湧水のあるまちで、湧水があったから水道が止まっても生き延びることができた部分は入れるべき。ただ、大 でし かできないのは旧役場を残すということ。多くの方が亡くなった所は合意が得られない、 そういったものをあえて残した結果、 世界遺産になったのが広島平和記念資料館である。 内野委員 ・3.11 の時は松本にいて家に帰れなかったが、 どういった状況か全く把握ができなかった。 ・図書館の役割と博物館の役割は違っていて当然であるが繋がっている所もある。 ・昨日の 城新聞に大 のことを書いたが、何年経ちましたという時々で震災を思い出すのではなく、毎日々々考えていてい いのではないでしょうかという内容を書いた。 ・塩尻市の図書館で館長として勤務していた時にどういった図書館を作るかを考えたが、大きな予算を持っている隣の松本 市の図書館が集めていない図書を集めることで、広域の利用を増やすことができた。そういう意味で遠野の図書館や 石 の図書館との連携を考え、図書館の仕事、博物館の仕事、文書館の仕事を改めて議論し結論を出していかなければならな い。 森委員 ・改めて、 いかなる路線をとるのかというお話しを頂いたという意味では、非常に貴重なご意見を頂いたと思う。展示を構想 するというアクションの体制において、 どういう活動をし、 どういう施設を持つのかという強いメッセージのある講演であった。 ・図書館を中心にしたアーカイブ、 そのアーカイブを展示するという、美術館の活動からひいたレベルでの議論を進めてきた 認識を持っている。その前提の中で、単に建物を作るだけではなくて、 どういった活動をしていくのかということを、 もう一度 大 の行政としての基本条例を含めた、 さらに事業計画も含めた策定の上で進めていくべき。どの展示方法がよいという話 ではなく、 どの展示方法を選んだのかということをきっちり議論し、選んだものを 10 年以上続けていくという強い意志を持っ ていくべき。 大井委員 ・将来の世代つまり子供達に対して、 それから外部の人たちに対して自分たちはこうであった、 こうであるということを示す場所 であるという考え方に同感。 ・遠野市の博物館がターゲットとしている入館者年齢を対象とした満足度調査はないのか。将来の世代に本当に分かって もらう展示については、検討しなければいけない。例えば、丸木位里さんの原爆の絵本を読んでもらった子供の中には、怖 くて触るのも嫌になってしまったということもある。どのように、 ここで起きたことを伝えていくかについて難しい部分がある。 図書館の部分について、 子供達にどう最適な形で伝えていくのがいいのかこれからも考えて頂きたい。 越田委員 ・竹沢先生がどういうことを研究し、何を考えているのか今日初めて聞いた。旧役場を残すということについて私自身は反対 です。 ・70 年たつと戦争が風化する、沿岸で津波が来たのも風化する。東大の方が作成した旧役場の建物の 3D を見たが、消防 士など専門の方に参考になるだろうということであるが、 中に瓦礫の残っていない空間を映しても何の意味もない。それより も、平和だったまちの風景を、 立体化していただく方が皆さんの心が安らぐと申し上げた。 -04- (仮称)大 メディアコモンズ (MLA) 公開検討委員会議事録 ・旧役場周りの土地の使用について、町民が納得するような残し方をしていただきたい。新たに作る図書館、 中心市街地と の兼ね合いがこれからの問題。 ・縄文式土器は間違いなくあります。小さな頃そこら辺の山にいって掘ると縄文式土器がでた。 ・ようやく竹沢先生の思っていること、 言いたかったことが分かった。 元持委員 ・大 にある MLA の方向性をもう一度再確認できる機会になった。 ・ミュージアムのコンセプトについては、 これから具体的な議論がスタートできると思うので、 コンセプトを加えた形で次の施 作としてバトンタッチできると良い。 ・どういった形で展示するのかということについては、専門家の方々、 まちの知識をもった方々を集めた何か委員会の様なもの が発足していいものにしていけたらと思う。 参加者のご意見 参加者 1 ・旧役場を残すことについて、 それだけでなく、大 のこれまでの生き様を合わせて作ることによって大 らしさを出すことが あるいは旧役場の近辺に建 可能かなと思う。竹沢先生が今考えているのは、MLA のアーカイブの中に合わせて作るのか、 物をつくる提案なのか。 ・旧役場の保存について、 旧役場の場所で亡くなった方、 その他の場所で亡くなった方を合わせて碑を作り犠牲になった人た ちの鎮魂の場所という風にして欲しい。旧役場の保存ではなく、 大 町の今回の震災を後世に伝えうる施設という形として の場にして欲しい。 ・被災した返しきれない写真を残す為の場所を確保して欲しい。必ず残ると思う。生きてきたことの証であるので処分すべ きではない。 >竹沢氏 ・写真はまちの記憶、財産として残していくべき。 ・施設について、 できることなら独立して博物館ができたら良いとは思う。 参加者 2 ・赤浜をジオパークとして指定すれば、人が流れる。御社地は今まで何度も津波にあっている。戦争の跡として、今は壊れて しまったがアルギンサンという工場のコンクリートにアメリカのグラマンの機銃の跡が残っていた。このような歴史をみんな で共有して伝えていくことが必要。海産物によってリピーターを増やせたらいいと思う。 参加者 3 ・旧役場について、 経済的な話ですり替えないで、本当に必要なのかどうか議論して欲しい。 佐々木課長 ・フィールドミュージアムとすることについて、地域の中に色々な資源があり、箱がなかったとしても地域の方々が学芸員となる ことで、外部の方が来られた時に話ができることによって、町民一人一人が学芸員であり、 まち全体がミュージアムだという ことになる。 ・MLA を作った後どうしていくかという意志の部分で、行政が単なる図書館を作りましたという発想ではない今後の展開とし て、 みなさんの声を吸い上げたうえで、 どういう風に一緒にやっていくかという意志の部分が議論の中心になっていったら良 い。 -05- (仮称)大 メディアコモンズ (MLA) 公開検討委員会議事録 ─議題─ 54. モデルプラン Ver.3 ・総合政策課作成の図面(中心市街地再生計画) を用いて大 メディアコモンズの敷地条件をご説明。 ・基本構想で提案した空間の方針をもとに具体化したモデルプランについてご説明。 上記内容について委員のご意見 秋道委員長 ・1 階の事務室と3 階の事務室で扱う事務事項は違うものなのか。 >槻橋(受託者) ・全ての部分でなるべく人数を絞りながら効率的に管理出来る必要がある。図書館の受付は、 中央から全体が見渡せるよう にしている。3 階に準備室を設けているが、3 階建の建物で 1 階部分の受付と全く一体化することは難しいと考えている。 内野委員 ・音楽練習室について、塩尻では相当に音が漏れてしまっている。風除室について、塩尻では外から入って来た時に、数歩で 中のドアが開き寒風が入ってくる。そのため、 カウンターの足下がとても寒かった。プランが似ているが大丈夫か。キッチ ン付会議室について、 においが館全体に充満するのではないか。 >槻橋(受託者) ・風除室の寒気や臭気について、寒冷地として検討すべき課題としてクレジットしておこうと思う。臭気については換気量の 調整によって運用できるかどうか検討が必要。 大井委員 ・ホール準備室について、 いかようにも使える多目的ホールのものとしては、 もう少し広い方が良いのではないか。またリハー サルができるよう鏡も欲しい。 ・BM 準備室について、 寒冷地なので出来れば車が入りシャッターで閉じられる様な部屋が欲しい。 ・図書資料の荷解きは 1 階で行うのか。 ・階段状の閲覧スペースは危ないのではないか、 歩きはじめのハイハイをする子供のエリアと土足部分は工夫、 検討が必要。 ・児童室の収蔵数をもう少し増やせないか。せっかく和室を作るのであれば、 お年寄りもくつろげるといった目的にも使える 様にできればもっと良い。 ・3 階受付レファレンスカンターからの死角多すぎる。もう少し見渡せるように。本の森というのは書架の高さからは出てこな い。むしろ生垣位の高さのほうが本の森の雰囲気はでてくる。 ・複写ブースは著作権の問題があるので囲まない方が良い。 >槻橋(受託者) ・本の森について、 蔵書数との兼ね合いによって見通さなければならない所は、書架を低くするなど、 検討していく。 ・職員用会議室を楽屋、準備室等に使える動線計画を考える等検討の余地がある。図書準備室を活用して荷解きを行うよ うに考えている。 竹沢氏 ・キッチンと同じ建物の中に博物館が入るのは、 ちょっと考えられない。外部からの展示物を持ち込むことができなくなるため、 キッチンがここに必要なのかどうかから考え直した方が良い。 -06- (仮称)大 メディアコモンズ (MLA) 公開検討委員会議事録 ・入り口が 1 つであると、 お金を払って入る人と出る人の区別をつけられない、 また展示を入り口が 1 つで 5×25 のスペースで は展示を作りづらい。展示物を外気に触れないで持ち込んで、 外気に触れないで出せる形にしなければならない。 >槻橋(受託者) ・展示物の扱いの部分のグレードをどこに設定するかというのは、 この施設自体のポリシーの話になってくる。ハイエンドに設 定する場合は、 このような多目的ホールでは展示は不可能である。もともと博物館で設定されているレギュレーションから は外れてもいいようなものを、対象としてこのプランを考えている。ミュージアムを小さくても本格的にするのであれば、 その 分のボリュームは切り取る必要がある。 森委員 ・まちなかに滲んでいく活動を、 ど MLA の本分とすると考えている。ただギャラリーの建設計画で動線計画といったものを、 のレベルで用意するかの検討が必要。 ・寒冷地対策として、 荷解き場の車の搬入の所は、少なくとも安全の確保としてシャッター閉められる所にする必要がある。 >槻橋(受託者) ・舞台の裏側の設置、 ホールを多目的にする場合、 どれくらいまでみんなで作っていく余地があるのかということは、 次のステッ プで検討してくべき課題である。 参加者のご意見 参加者 1 ・喫煙室を設けて欲しい。 ・各階に掃除道具を入れるスペースをとって欲しい。使う人たちが自主的に掃除をし、 みんなで大事にする施設にしたい。 雑用品を入れる場所が欲しい。 ・1 階多目的ホールに放送室を合わせて設けて欲しい。椅子、舞台を収納する場所を設けて欲しい。また、舞台は広めで、 幕をきちっとはれるようにし、 両サイドは準備ができるようにして欲しい。と言ったような作り方をしてもらわないと、 折角の多 目的ホールも十分に使いこなせない。 参加者 4 ・中にイトヨの大水槽を作って欲しい。また、 駐車場に観光バスの駐車スペースを作って欲しい。 佐々木課長 ・収蔵のスペースに関して、 この間、町方遺跡を掘ったが、 そこから出てきた出土物を収める収蔵庫が、国の復興事業の中に 認められたりしている。もともと、 ふるさと創世のための郷土館の創設基金があったが、 そういったものをここに合算させるこ とで空間を作ることが可能である。今 3 階建てとなっているが、4 階部分に収蔵スペースが出てくることもあり得る。 2 時限目 基本計画最終報告〔案〕 ─議題─ 55. 基本計画最終報告〔案〕 ・これまでの検討委員会での検討項目についてご説明。 ・基本計画骨子案についてご説明。 -07- (仮称)大 メディアコモンズ (MLA) 公開検討委員会議事録 上記内容について委員のご意見 秋道委員長 ・ここで固まってきた事が、 まち全体の色んなポリシーと擦り合わせをする必要が出てくると思うが、 その時にどこと話をするの か。例えば現在あるマストの魚屋さん、 ブランド品づくり、 サケの孵化事業、 ワカメとホタテの養殖の事業等との連携は誰が どこでどうしたらいいのか詰めていく必要がある。メディアコモンズでデータを集める等、具体的な産業ベースでの関わりに ついて、復興するためには今後リンクしていくことを共通認識すべき。 佐々木課長 ・復興のための基本計画なるものが第 2 期として動いている。第 1 期の頃から MLA を作ることを文字として入れ込んである。 第 2 期を作る時に、計画のゴールをどこに作るのだということに議論が集中したことがあった。ゴールが定住促進となった かつこのまちで自分たちの生業をどう成 が、 それはちょっと違うのではないか、 このまちの良さを地元の人たちが知っていて、 立させるかに努力を行うはずである。ゴールがどこにあるのかと言った時に、震災前も震災後も町民憲章がゴールである。 自然とどう折り合いをつけていくかということが 1 項目にある。香り高い郷土の文化というものを育むことの意味で、教育環 境を整えることが大事である。制度の中で教育環境が作られているが、生まれたばかりの赤ちゃんから亡くなる間際のお年 を召した方まで含めて、 日々私たちは学ぶということをするのだといった考えのコアに位置づけられているのが MLA である。 ・今後どうするかについては、MLA が先攻で動くことによって、 ハード的なまちづくりにおいて MLA があることで、色んな人たち がそこに集ってくることを期待する。 ・今回で検討委員会は終わるが、 これをいかに継続させるか、次の基本設計にどう結びつけていくかについて、総合政策課と の議論の中に盛り込んである。 内野委員 ・図書館のキャラをはっきりとすることで、稼ぐ図書館に変わっていくと考える。1 つは学ぶ図書館となってもらいたい。職員 も学ぶということでもあり、大 の図書館に来ることで他の図書館員が学ぶ。東京には毎日のように図書館員の研修があ るが、 ここから東京での研修を受けるには費用がかかり過ぎる。そこで近隣の市町村と共に東京から先生を呼ぶことで、費 用が安く一度に多くの職員が話を聞くことができる。そういうことができるのだということを、全国の地方の図書館に向けて 示して欲しい。 ・紫波町図書館で買ったものが 1 つあるが、 それは図書館グッズ(トートバッグ)である。ここには絵にかける様な財産がいっ ぱいあるので、 是非稼ぐ図書館を目指して頂きたい。 森委員 ・ここまでできてきたことによって見えてきた事は、 もう一度大きな位置づけをどうするのかということ。各論が見えてくれば見 えてくる程、総論が必要になってくるというは今回議論が進んだ証拠だと思う。単体としてのメデイアコモンズの議論はそろ そろ限界に来ている。まち全体としてどういう風にメディア環境を作っていくのかということを考えると、教育委員会とは別の 部局が出てくる。そろそろ部局横断型の議論にしていくべき、 と思える程今回のメディアコモンズの公開討論会は一定レベル の議論ができた。 大井委員 ・大 モデルというものを 1 つ立ち上げたらと思う。それは職員についてであるが、町の職員をオープンに向けて育成していく べき。学校を終えてから使うのが生涯学習の機関であり、 その核としての公共図書館であるが、 そこの職員はまさに地産地 消であるべき。この地に生まれこの地をよく知っているということや、新しくできる小中一貫校との連携ができる地元の職員 が、 カウンターに立つ様に育てるという職員育成の大 モデルを作ってはどうか。その内容を条例に入れてはどうか。その 方が長い目で見て次の世代を育てやすい。ソフトの面からも、 より強固なものを作って全国に示して欲しい。 >佐々木課長 -08- (仮称)大 メディアコモンズ (MLA) 公開検討委員会議事録 ・指定管理の是非について意見集約をしているところ。次の段階で条例行為も含めて具体的になっていく。また法律が変 わり、 学校図書にも図書館司書をおくことになるため連動を考えていく必要がある。 >大井委員 ・現状調査をして欲しい。実際、 指定管理を入れたけど直営に戻した所も出ている。 ・ティールームが計画されているが、 地元のものを使って地元のものを作れる人が運営していくべき。 越田委員 ・このように真剣に話をしているが、 問題は中心市街地のお店はまだ揉めている。建物は建ったが周りが整備されていないと なると困る。1 つの新しいまちが 3 年経ったら心の中ではできているはずだった。それがこれからなので、疲れたなというと 中で若い人たちが一生懸命になっていた姿を見て大 もこん ころ。1 ヶ月程前に沖縄の図書館を訪れる機会があったが、 な風にならないかなと考え、大 の若い人たちにがんばってもらわなければならない。良いまちになるように延長戦をしなけ ればいけないと思っている。 元持委員 ・これからという所がもう一度確認された。これからの中心街のまちの活性化であるとか方向性の中に、 メディアコモンズが 持っている役割があるのだという事を強調してもらいたい。それによって、来る方が創造的なことを得られるような仕組みに なったら良い。 丸山氏(スカイプにて中継) ・稼ぐ図書館という話があったが、美術館、博物館は十分稼ぎだしている所がある。大 メディアコモンズは稼ぐMLAとして 他に示すことができる。 松橋委員 ・建物の形が色々見えてきたが、 図書館が 3 階にあるので、 人気のある図書館でないとただ図書館を作っただけで終わってし まう。やはり職員の育成が大切になると思うので、 職員配置に関して明文化することでもっと良い図書館ができる。 参加者のご意見 参加者 5 ・図書館を中心としたまちづくりという意味では、 周りの複合施設、 周りに住まわれる方との連携が重要になってくる。大 町 民が一体となって育てていくような施設になって欲しい。そのためにはより多くの方の意見を聞く必要がある。学校関係者、 親、 子供にどんな形で利用するのか。 参加者 3 ・このまちは 14.5 メートルの堤防と2 メートルの盛土で安全を確保することが決まった。次はその運用になるが、住んでいく ために、住まい方を考える場所が必要。どういう風に避難するかも含めて生活をしていくが、 それぞれが危機管理をしていく のではなく中心になる所が必要と思い検討委員会に参加させていただいた。どうしても14.5 メートルは耐用年数が来るが、 その時考えられる場所であって欲しい。 その時に 2 メートルでは足りないので、 -09- (仮称)大 メディアコモンズ (MLA) 公開検討委員会議事録 56. 今後のスケジュール ・基本計画書提出までのスケジュール(10 月末提出) のご説明。 ・職員ワークショップと事業スケジュール(総合政策課作成資料) についてご説明。 -010-
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