DAC PCM1795内部の64 倍フィルタと合わせてトータル256 倍！折り返し雑音を阻止！ CDを176.4 kHzで再生！ FPGA搭載 USB基板で作る4倍アップサンプラ第 1 回 USB−FPGA 基板で実験の準備田力基 Motoi Tariki 本誌 2012 年 2 月号で開発した USB−FPGA 基板（写真 1）を使って，4 倍アップサンプラ（4 倍オーバーサンプリング・フィルタ）を作りました．アップサンプラは，直線位相特性をもつ FIR フィルタで元信号をオーバーサンプリング処理することで，ナイキスト周波数よりも高域にある元信号のノイズ成分（コピー・イメージ）を抑えながらサンプリング周波数を逓倍できます．これにより，元信号に対して除去しなければならないノイズ成分の周波数を離すことができます．その結果，D−A 変換後のアナログ・ローパス・フィルタを簡略化できるため，アナログ・フィルタに起因する非直線性の影響を少なくできます． 5 V を 3.3 V に降圧する電源 IC （NJM2845DL1−33，新日本無線） USB マイコンのファームウェアを格納する EEPROM（24LC64SN） 3.3 Vを1.2 Vに降圧する Spartan6 （NCP 用電源 IC 585DSN12T，オンセミコンダクタ） USB 通信用の低位相雑音発振器（NZ2520SD − 24.000000M − NSA3449B， 24.0 MHz，日本電波工業） FPGA （Spartan6， XC6LX4TQG144，ザイリンクス） USB マイコン（USB2.0 対応， CY7C68013A，サイプレスセミコンダクタ）リセット IC （R3112N251A，リコー） S/PDIF デコード用ディジタル・オーディオ・レシーバ I C（AK4118，旭化成エレクトロニクス） ※ 今回この IC は使わない音源データ同期用の低位相雑音発振器（44.1 kHz の倍数用，22.5792 MHz，NZ2520SD − 22.579200M − NSA3449B，日本電波工業） FPGA のコンフィグレーション・データ格納の SPI フラッシュ ROM （ M 2 5 P 4 0 ， Numonyx）音源データ同期用の低位相雑音発振器（48 kHz の倍数用，24.576 MHz，NZ2520SD − 24.576000M−NSA3449B，日本電波工業）写真 1 本誌 2012 年 2 月号で開発した「USB−FPGA 基板」を使って 4 倍アップサンプラを作るハイ・スピード転送が可能な USB マイコンと大容量 RAM を内蔵する FPGA がキー・デバイス 2014 年 12 月号 143