CKB-3352 組み込みLinux ユーザーズ・マニュアル - コンピューテックス

CKB-3352
組み込み Linux ユーザーズ・マニュアル V2.1 補足
(ckb-20141129-1.patch)
Copyright (C)2014 (株)コンピューテックス
CX492(B)1412
1.
はじめに
本書は、CKB Linux SDK V2.01.00 に更新用パッチ(buildroot-2013.08.1-patch-ckb-20141129-1.patch)を適用する方法と変更
内容を記述しています。
2.
更新用パッチでの変更内容について
更新用パッチ(buildroot-2013.08.1-patch-ckb-20141129-1.patch)での変更内容ついて説明します。
1
2
3
説明
CKB-3352 Rev0-C 以降のボードで CPU クロック(800MHz)に対応しました。
CKB-3352 Rev0-C 以降のボードで CPU クロック(800MHz)で動作させるにはパッチを適用してコンパイルしたバイナリ
(bootloader.bin, u-boot.bin, uImage.bin)をご使用ください。
Rev0-C 以前の CKB-3352 はパッチ適用の有無に関係なく最大クロックは 720MHz です
WatchDog タイマー用ドライバを追加して、動作確認用サンプルを追加しました。
出力バイナリ用のフォルダ名を一部変更しました。
${BUILDROOT_DIR}/output/target_without_usr -> ${BUILDROOT_DIR}/output/initrd
${BUILDROOT_DIR}/output/sdcard_usr_folder -> ${BUILDROOT_DIR}/output/microSD
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3.
ビルド方法
CKB Linux SDK V2.01.00 に、更新用パッチ(buildroot-2013.08.1-patch-ckb-20141129-1.patch)を適用してビルドする方法を
記述します。

CKB Linux SDK V2.01.00 と buildroot-2013.08.1-patch-ckb-20141129-1.patch を Linux ホストの同一フ
ォルダにコピーしてください。
確認
${SDK_DIR}$ ls
PALMiCE3-ckb-1808.cpf
ckb-RZ_A1H.cmac
PALMiCE3-ckb-3352.cpf
dl
PALMiCE3-ckb-rza1h.cpf
initial-buildroot-make.sh
buildroot-2013.08.1-ckb-20140807-1.tgz
initial-setup-packages-ckb-sdk.sh
buildroot-2013.08.1-ckb-20140807-1-20141129-1.patch
licenses.txt
ckb-1808.cmac
smb.conf.sample
ckb-3352.cmac

以下のコマンドでパッチを適用します。
パッチ
${SDK_DIR}$ tar zxf buildroot-2013.08.1-ckb-20140807-1.tgz
${SDK_DIR}$ patch –p0 < buildroot-2013.08.1-ckb-20140807-1-20141129-1.patch
${SDK_DIR}$ chmod a+x buildroot-2013.08.1-ckb-20140807-1/board/ckb/ckb-3352/before_packing_fs.sh
${SDK_DIR}$ mv buildroot-2013.08.1-ckb-20140807-1 buildroot-2013.08.1-ckb-20141129-1

以下のコマンドでビルドします。
ビルド
${SDK_DIR}$ cd buildroot-2013.08.1-ckb-20141129-1
${BUILDROOT_DIR}$ ln –s ../dl dl
${BUILDROOT_DIR}$ make ckb-3352_defconfig
${BUILDROOT_DIR}$ make
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4.
ウォッチドッグタイマー用サンプル
CKB-3352 のウォッチドッグタイマーを使ったサンプル・プログラムを付属しています。

ウォッチドッグのカーネル・ドライバは、以下のソースで制御しています。
カーネル・コンフィギュレーション
フラグ
ソース

ウォッチドッグタイマー用のデバイス・ファイルを使用します。
デバイス・ファイル
/dev/watchdog

説明
ウォッチドッグ用のデバイス・ファイルです。
アプリケーションのソースは以下にあります。
アプリケーション
saWatchdog

Device Drivers --->
[*] Watchdog Timer Support --->
<*> OMAP Watchdog (デフォルトで有効です)
CONFIG_OMAP_WATCHDOG
${BUILDROOT_DIR}/output/build/linux-3.2.1/drivers/watchdog/omap_wdt.c
ソース・ファイル
${BUILDROOT_DIR}/board/ckb/ckb-3352/samples/wdt/
アプリケーション・サンプルの使用方法
例 1)
ウォッチドッグタイマーのタイムアウト時間 5 秒として、2 秒間隔で WatchDog を更新します。
CPU がリセットされない事を確認できます。
# saWatchdog 5 2
例 2)
ウォッチドッグタイマーのタイムアウト時間を 2 秒にして、5 秒間隔で WatchDog を更新します。
WatchDog を更新する前にタイムアウトして CPU がリセットされる事を確認できます。
# saWatchdog 2 5
以上
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変更履歴
日付
2014-12
2014-12
版
1
2
内容
初版
「3.ビルド方法」
「パッチ」のコマンドを修正/追加しました。