報告書 - 株式会社インタートレード

証券コード:3747
2013年10月1日 ∼ 2014年9月30日
株 式会 社インタートレード
Busi ness
Report
2 014
報告書
トップメッセージ
事業法人を対象として、
グループ経営管理ソリューション経
する海外先進諸国では、医療に関して治療から予防への
営ダッシュボードシステム
『GroupMAN@IT』及びIT運用
シフトが進んでおり、
日本においてもこうした動きは高まるもの
2014年9月期の株式市場は日経平均株価が1割程度上昇
管理サービス
『GadicsMAN@IT』
の販売に注力してまいり
と予想されます。
まずは来年スタートが予定されている食品
し、
東京証券取引所における一部上場企業の売買代金がほ
ました。
『GroupMAN@IT』
については残念ながら受注実
の新しい機能性表示制度をチャンスと捉え、
東京女子医科
ぼ前期と同水準を維持するなど、安定的に推移しました。
績があがりませんでした。一方、全ての経営情報を一元化
大学及び産業技術総合研究所と連携した共同研究等を
当社の主力事業である金融ソリューション事業では、東
し、
リアルタイムに経営状況を可視化したいとのニーズは高
周到に進める予定です。
京証券取引所の株式売買システム
「arrowhead」
の稼動
く、経営統合管理プラットフォーム
『GroupMAN@IT e2』
の
2014年9月期の業績は、
連結売上高が前期比262百万円
によりシステムの重要性が増す一方で、
証券会社の数の減
開発を進めました。
『GadicsMAN@IT』
については稼動台
減少の2,463百万円、
連結営業損失が前期から9百万円増
少等の影響でここ数年は思うように業績を伸ばせませんで
数の面で一定の成果を上げたものの、販売台数拡大の余
加の107百万円となりました。
また、
繰延税金資産の取り崩し
した。
このような状況を打開するために、
当社ではさまざまな
地は大きく、今後は一層効率的な営業を実現するために当
による法人税等調整額30百万円を計上したため、
連結当期
施策を実行してまいりました。2014年9月期においては価格
社パートナー企業を中心とした営業体制への転換を目指し
純損失は119百万円となりました。
競争力の向上と運用の効率化の観点から進めてきたASP
ています。
株主の皆さまには日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼
申しあげます。
化をほぼ完了することができ、販売面においては8社の新
ヘルスケア事業につきましては、昨年2月に子会社化した
規エンドユーザへのシステム導入を受注し、顧客層を広げ
(株)
健康プラザパルが売上に貢献しています。
しかし、
ハナ
ることができました。
また同時に次世代プラットフォーム
ビラタケを始めとする商品の認知度向上を図り各種広告宣
『TIGER Trading Platform Prospect』
の開発に注力
し、来期以降の収益基盤強化の体制を整えました。
ITソリューション事業につきましては、金融以外の一般
1
INTERTRADE Co., Ltd.
伝活動を行ったもののその効果が現れる途上段階であり、
引き続きさまざまな施策を講じてプロモーションノウハウを蓄
積して行く必要があると考えています。
また、米国を始めと
今後の業績回復に向けて、役職員一同全力で取り組ん
でまいります。株主の皆さまにおかれましては、
より一層のご
支援をお願い申しあげます。
2014年12月
代表取締役社長
尾﨑 孝博
INTERTRADE Co., Ltd.
2
事業セグメントの概況
金融ソリューション
事業
ITソリューション
事業
2014年9月期は売上高2,118百万円
(前期比87.5%)、
セグメント利益527百万円
(同93.5%)
となりました。安定収入であるランニング売上の減少が主な減収要因でした。
2015年9月期はランニング売上を回復して再成長軌道に乗るため、従来から推進してきた
MIOP構想(情報ベンダー、
マーケット運営者、金融機関等のパートナーが、
当社のトレーディン
グプラットフォームを利用して共同でビジネスを展開する構想)の集大成となる
『TIGER
Trading Platform Prospect』
を稼動させます。Prospectを通して、証券会社やヘッジファンド
のディーラーに、金融商品の種類や国境にとらわれない幅広い収益機会と、最良の執行コスト
を提供いたします。
この他にも幅広い提携関係をいかしたビジネスを検討しており、Prospectの展開とあわせて
収益基盤の強化を進めてまいります。
ヘルスケア
事業
2014年9月期は売上高168百万円
(前期比71.5%)、
セグメント損失95百万円
(前期は131百
万円のセグメント損失)
となりました。
2015年9月期は大手企業向けの
『GroupMAN@IT e2』
の4社への導入を計画しており、
同時にこのe2を自社利用した、会計事務所やコンサルタント向けのサポートサービスの展開も
検討しています。
またIT運用管理サービス
『GadicsMAN@IT』
は、病院や中小企業等からの
ニーズに応えており、現在900台弱の稼動です。今後は販売パートナーを増加させてさらに稼
動台数を増加させる計画です。
これらのパッケージ製品を収益の柱に育て、
セグメント利益を黒字とすることを目指します。
TOPICS
2014年9月期は売上高181百万円
(前期比186.1%)、
セグメント損失231百万円
(前期は186
百万円のセグメント損失)
となりました。各種団体向けの販路が開拓され、
アジア向け化粧品
原料の売上が計上されるなどの成果があった一方で、広告宣伝費や研究開発費等への先
行投資の影響で減益となりました。
2015年9月期は、予定されている健康食品への機能性表示解禁に向けた科学的根拠に基
づくエビデンス取得を強化し、一層の消費者の信頼獲得をはかります。
また、
ヘルスケア事業進
出後初となる大手小売店での販売が2014年11月から始まり、
さらに中東地域への卸売りも予
定されており、販売面でも進捗が見込まれます。
これらの施策を着実に進め、
βeauty Glucanブランドを中心とする自社商品の販売個数を
伸ばし、
売上高と利益率の両面を改善する方針です。
学校法人東京女子医科大学、独立行政法人産業技術総合研究所及び当社グループの
3者で、
ハナビラタケについて産学官一体となった共同研究(プロジェクト名:IT-はなびらたけ
プロジェクト)
を開始します。当社グループではこれまで、
ハナビラタケ抽出物及びその成分に
ついて健康体における免疫機能維持・改善の研究を行っており、
その機能性はヒト臨床など
で確認されています。今後は有効成分の明確化など、
さらなる研究・解明を3者協力して推し
進め、健康食品、医薬品、医薬品アジュバント等の皆様の健康に役立つ製品の開発につなげ
ることを計画しています。
金融ソリューション事業においては、10月に開催された
「日本FIX
ITソリューション事業においては、
「 PCAソリューションカンファレ
ヘルスケア事業においては、3月に東京ビッグサイトで開催された
委員会トレーディングサミット2014」
に参加しました。
これは金融業界
ンス2014」
( 開催地:東京、大阪、大宮)及び「PCA戦略フォーラム
「健康博覧会2014」
に出展したほか、11月に東京ドームで開催された
から500名にのぼる参加者が集まりそれぞれの専門知識と経験を分
2014」
(開催地:東京、名古屋、大阪)
に参加し、PCAの顧客を対象
「信金発!地域発見フェア」
で当社子会社の健康プラザパルがハナビ
かち合う交流イベントで、
日
としたセミナーの開催、製品
ラタケのサプリメントや化粧品
本及び世界の電子取引
の展示・紹介などを行いま
を販売するなど、引き続き積
当社ではさまざまなイベントに積極的に参加して、
における最 新 動 向 や 課
した。
極的な展開を図っています。
関連業界の最新の情報収集に努めるとともに
題、
ビジネスチャンス等を
活発なイベント参加を通じて、
さらなる販売強化へ
当社製品の認知度向上、販売を
知ることで 、当 社 製 品・
強力に推進しています。
サービスのさらなるブラッ
シュアップに繋げます。
3
INTERTRADE Co., Ltd.
INTERTRADE Co., Ltd.
4
連結財務諸表の要旨
連結貸借対照表
の概要
当期
2014年9月30日現在
資産の部
流動資産
固定資産
有形固定資産
無形固定資産
投資その他の資産
資産合計
負債の部
流動負債
固定負債
負債合計
純資産の部
株主資本
その他の包括利益累計額
純資産合計
負債純資産合計
2,180,368
567,730
154,924
76,850
335,955
2,748,099
418,210
229,706
647,916
2,080,932
19,250
2,100,182
2,748,099
(単位:千円)
前期
2013年9月30日現在
2,480,499
650,510
201,786
103,860
344,863
3,131,010
493,457
383,661
877,118
2,200,691
53,200
2,253,891
3,131,010
(単位:千円)
連結損益計算書
の概要
当期
前期
2013年10月1日から
2014年9月30日まで
2012年10月1日から
2013年9月30日まで
売上高
2,463,538
2,725,926
売上原価
1,659,129
1,938,464
売上総利益
804,408
787,462
販売費及び一般管理費
営業損失(△)
営業外収益
営業外費用
912,036
885,761
△ 107,627
△ 98,298
14,902
13,749
会社情報/株式情報
株式の状況(2014年9月30日現在)
会社の概況(2014年9月30日現在)
発行可能株式総数 ………………… 26,712,000株
発行済株式総数 ……………………… 7,444,800株
1単元の株式の数 …………………………… 100株
株主数 …………………………………… 1,886名
商
号
株式会社インタートレード
事業年度
10月1日から翌年9月30日
設
立
1999年1月25日
期末配当金
受領株主確定日
9月30日
※単元未満株含む
大株主
株主名
西本一也
持株数(株)
持株比率(%)
1,346,400
850,600
18.08
11.42
カブドットコム
証券株式会社
643,700
8.64
ゴールドマンサックス
インターナショナル
519,200
6.97
尾﨑孝博
10,599
11,018
△ 103,324
△ 95,567
特別利益
21,255
21,421
特別損失
3,845
3,030
株式会社インタートレード
(自社株)
259,200
3.48
△ 85,913
△ 77,177
赤木屋ホールディングス
株式会社
170,000
2.28
33,845
51,067
日本証券金融株式会社
169,200
118,800
118,500
116,700
2.27
1.59
1.59
1.56
経常損失(△)
税金等調整前当期純損失(△)
法人税等
当期純損失(△)
△ 119,759
△ 128,244
インタートレード従業員持株会
西本かな
荒木幸男
資産、負債及び純資産の状況
当期末の総資産額
(負債及び純資産の合計額)
は前期末に
比べ382百万円減少し、
2,748百万円となりました。自己資本
比率は76.4%、
当座比率
(当座資産÷流動負債、
短期的安全性
の 指 標)
は439.7% で あ り、短 期、中 期 共 に 財 務 面 の 安 定 を
保っています。
5
INTERTRADE Co., Ltd.
〒104-0033
東京都中央区新川一丁目17番21号
茅場町ファーストビル3階
定時株主総会
毎年12月
資
14億7,843万円
株主名簿管理人
特別口座の
口座管理機関
三菱UFJ信託銀行株式会社
本
金
従業員数
113名
金融ソリューション事業
・証券ディーリングシステムの提供
・外国為替証拠金取引システムの提供
・取引所外取引システムの提供
負債合計647百万円のうち、
短期借入金、
1年内返済予定の
長期借入金及び長期借入金の合計が414百万円(負債及び純
資産に対する構成比15.1%)
を占めています。
純資産合計は
2,100百万円であり、
主な内訳は資本金1,478百万円、資本剰余
金794百万円、利益剰余金△96百万円、自己株式△95百万円
となっています。
キャッシュ・フローの状況
当期末における現金及び現金同等物の残高は、
前期末に
比べ414百万円減少し、1,600百万円となりました。営業活動
によるキャッシュ・フローは、
179百万円の純支出となりま
した。投資活動によるキャッシュ・フローは、47百万円の純
支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、
187百万円の純支出となりました。
その他法人12/0.64
外国法人等11/0.59
金融商品取引業者
ITソリューション事業
主な事業
・グループ経営管理ソリューション
システムの提供
・IT資産管理ツールの提供
・システムエンジニア派遣
上場証券取引所
三菱UFJ信託銀行株式会社
証券代行部
〒137-8081
東京都江東区東砂七丁目10番11号
Tel:0120-232-711
(通話料無料)
東証マザーズ
ヘルスケア事業
・健康食品及び化粧品等の企画、販売
・機能性キノコ「ハナビラタケ」の生産
電子公告により行う
公告掲載URL
http://www.itrade.co.jp/ir/announcement
役員紹介(2014年12月19日現在)
金融機関1/0.05
自己株式1/0.05
21/1.11
代表取締役社長
尾 﨑 孝 博
取締役副社長
西 本 一 也
取
役
丸 山 與 一
宮 川 豪
阿久津智巳
内 藤 敏 裕
常 勤 監 査 役
川 瀬 宏 史
監
安 田 幸 一
東 原 豊
野 本 彰
所有者別分布
(株主数 / %)
個人・その他
※単元未満株含む
※比率の計算は
小数第3位四捨五入
1,840/97.56
締
金融機関169,200/2.27
その他法人
同連絡先
公告の方法
株式分布状況(2014年9月30日現在)
負債・純資産の状況
資産の状況
総資産合計2,748百万円のうち、
現金及び預金と有価証券
(MMF)が1,600百万円(構成比58.2%)
を占めています。その
他の主な資産は、
棚卸資産
(商品及び製品、
仕掛品、原材料及
び貯蔵品)243百万円
(構成比8.9%)、受取手形及び売掛金238
百万円
(構成比8.7%)、投資有価証券184百万円
(構成比6.7%)
となっています。
本社所在地
※比率の計算は小数第3位四捨五入
当期の財政状態
株主メモ
221,000/2.97
自己株式
259,200/3.48
外国法人等
534,200/7.18
所有株数別分布
(所有株数 / %)
金融商品取引業者
個人・その他
1,002,921/13.47
5,258,279/70.63
査
役
ただし、電子公告によることが
できない事故、その他やむを得
ない理由が生じたときには、
日
本経済新聞に公告いたします。
〈ご注意〉
1. 株券電子化に伴い、株主様の住所変更、
買取請求その他
各種お手続きにつきましては、
原則、口座を開設されて
いる口座管理機関
(証券会社等)で承ることとなってお
ります。
口座を開設されている証券会社等にお問合せくださ
い。株主名簿管理人(三菱UFJ信託銀行)ではお取り扱
いできませんのでご注意ください。
2. 特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつ
きましては、三菱UFJ信託銀行が口座管理機関となっ
ておりますので、上記特別口座管理機関(三菱UFJ信託
銀行)にお問合せください。
なお、三菱UFJ信託銀行全
国各支店にてもお取次ぎいたします。
3. 未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支
店でお支払いいたします。
※比率の計算は小数第3位四捨五入
INTERTRADE Co., Ltd.
6
株式会社インタートレード 沿革
1999年
1月
操作性、
機能性のある金融機関向けのシステム開発
を行うことを目的として設立
2011年
10月
自己資金運用を行う子会社株式会社トレーデクスを
設立
2004年
9月
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2012年
10月
2005年
1月
PTS(私設取引システム)
「ITMonster」
を販売開始
9月
「インタートレード・日立製作所Riskscope」の共同展
開開始
経営管理ソリューションを開発する株式会社ビーエ
ス・ジェイを子会社化
子会社インタートレード投資顧問株式会社をヘルスケ
ア事業を行う株式会社らぼぉぐへ組織変更
2013年
2月
2月
伊藤忠テクノサイエンス株式会社(現・伊藤忠テクノ
ソリューションズ株式会社)
、
カブドットコム証券株式会
社との3社業務提携
通信販売業の株式会社パル
(現・株式会社健康プラ
ザパル)
を子会社化
8月
インターネット通信販売業を行う子会社株式会社ジー
コレクション
(現・株式会社ビューティーグルカン)
を設立
10月
学校法人東京女子医科大学、独立行政法人産業
技術総合研究所及び当社グループの3者による産学
官連携共同研究をスタート
2006年
2010年
2月
次世代証券ディーリング/トレーディングシステム
「TIGER TradingSystem」関連サービス
「Intelligence Trading Package」、
「MEXⅡ&MSR
Ⅱ Package」、
「Dealers Premium Support Service (DPSS)」販
売開始
2014年
グループ会社一覧
Webサイトのご紹介
100%
66.7%
子会社
子会社
1999年1月設立
2011年10月設立
事業セグメント
事業セグメント
金融ソリューション事業
事業セグメント
自己資金運用事業
ITソリューション事業
ITソリューション事業
2009年11月設立
ヘルスケア事業
100%
100%
子会社
100%
子会社
子会社
ホームページでは、
当社の企業情報をはじ
め事業情報や、株主・投資家の皆様向けの
2012年10月組織変更
1986年4月設立
2013年8月設立
事業セグメント
事業セグメント
事業セグメント
ヘルスケア事業
ヘルスケア事業
ヘルスケア事業
株式会社 インタートレード
〒104-0033 東京都中央区新川一丁目17番21号 茅場町ファーストビル3階
TEL: 03-3537-7450
(代表) FAX: 03-3537-7460
情報として、決算発表資料等を適時掲載し
ております。
インタートレード