第71号 - 北九州工業高等専門学校

SHIEN
第71号
CONTENTS
2P
進化する北九州高専への期待/雄志台
13P
3P
高専をとりまく海外事情/学園随想 企業での経験
4P
本科改組に向けて
14P
5P
専攻科改組に向けて
15P
6P
就職・進学試験体験記
16P
7P
工場見学旅行記
8P
第4
8回高専祭 最高の幸せ者
9P
平成2
6年度 高専体育大会等成績一覧
10P
努力の先に/念願のプロコンに参加して
11P
全国高専デザコン2
0
1
4 in やつしろ ∼よりそう∼/
12P
平成2
6年度公開講座/
何を伝統とし、
何を変えていくか―北九州での一年―
図書館便り ブックハンティング
思い出の一冊/文学愛好会
KCTガールズと熊本高専との交流会/
今年で1
8回目!/寮マッチと納涼大会
17P
おせわになりました/Memories of KCT/
英国語学研修引率
18P
自転車安全講習会実施報告/「豆ごはん。」の取材を受けて/
こだわりの食品工場を訪ねて
英語弁論大会
19P
学生相談室から/冬季休業の心得
オープンキャンパスと入試懇談会
20P
平成2
6年度 行事日程/編集後記
志
平成2
6年1
2月1
7日(2)
遠
◇◆◇ 進化する北九州高専への期待 ◇◆◇
教務主事
本校もグローバル対応の取組みの一つとして、高専機
構企画ならびに九州沖縄地区9高専連携企画によるアジ
ア圏での語学研修・インターンシップ、本校独自の海外
語学研修などの海外での体験学習を行っています。それ
に加え、長期・短期の留学生受入れが積極的に実行され
ています。
『志遠』で「教育の高度化に対応したカリキ
ュラムや環境の整備を検討しており、今後の北九州高専
に期待してほしい」
旨、これまでに何度か記述しました。
平成2
7年度から大きく変更される項目については、
7/5開催「保護者と担任・専門学科との懇談会」で学
6開催「臨時講話」で私か
科長から参加保護者へ、7/1
ら全学生へ紹介しましたが、要点は以下の通りです。
①1時限の授業時間が変わります。
放課後の学内での学生自主活動(勉強、調査・研究、
課外活動など)の時間確保を考慮して、現在の1時限5
0
分を平成2
7年度から1時限9
0分に変更します。これは、
多くの科目で実施している2時限連続授業(1
0
0分)の
教育効率を高めることで9
0分に変更することに相当しま
すが、低学年での授業実施には工夫を加えます。
②夏季休業期間が変わります。
夏季休業期間を約3週間繰り下げます。高等教育機関
として多くの大学・高専での休業期間に合わせること
で、大学・高専機構の各種行事への対応、国内・海外で
のインターンシップへの対応、平成2
7年度から変更され
る就職協定への対応などがスムーズにいくように考慮し
ます。9月末までが前学期であることに違いはありませ
2頃から9/2
3頃までとして、
んが、夏季休業期間は8/1
夏季休業前に前学期期末試験と試験答案返却を行い、9
月最終の約1週間は授業期間とします。
内田 武
③本科と専攻科の教育体制が変わります。
高度化・再編を伴う改組により、平成2
7年度以降入学
する本科は「生産デザイン工学科」の1学科、専攻科は
「生産デザイン工学専攻」の1専攻に変わる予定です。
これは、入口・出口における社会の要請・地域の要請
への対応、在学中におけるグローバル対応・自己学習対
応のためのICT活用、アクティブラーニング導入活用、
インターンシップ・課外活動・各種コンテストや資格な
どのキャリア支援、卒業に向けた基礎学力・幅広い知識
の修得、しっかりした専門知識の修得をより充実させる
ための改革です。加えて、地域との連携、地域への貢献、
共同教育の強化を図っていきます。
特に、平成2
7年度本科入学生は入試要領も変わります。
第2学年までは全学生共通の一般科目・専門基礎科目を
学習し、専門教育(コース)への興味・関心を高め、自
身の適性を考えるための【共通教育期間】です。第3学
年からは社会や地域の成長戦略も考慮して設定した5つ
のコース(機械創造システム、知能ロボットシステム、
電気電子、情報システム、物質化学)に分化する【専門
工学教育期間】となる予定です。
これに関連して、今在籍している学生が受講する科目
の実施要領にも少しずつ高度化が図られ、また融合教育
の強化も図られていきます。学生の主体的な学びを支え、
学生の可能性を伸ばすための手段は何か、アクティブ
ラーニングをどのように導入・展開するかなど、工夫と
試行錯誤が始まります。
学生諸君には、先に述べた「学生自主活動時間」を有
効に利活用して、実りある高専生活、高専生らしい学生
への成長を期待しています。
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習
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活
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動
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、
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学
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果
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内
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義
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志
遠
平成26年12月17日(3)
海外へのインターンシップでは、シンガポール、ベトナ
高専をとりまく
海外事情
ム、マレーシア、中国の企業を開拓して学生が参加して
います。留学生の受け入れに関しても、本年度、本校で
はタイ、シンガポール、インドネシアの学生2
2名を短期
に受入れ、学生との交流を行っています。また、本校か
らも1
8名の学生が短期で海外行事に参加しています。
総務主事
さらに、制御情報工学科では、4年生の長期工場見学
浜松 弘
旅行で、海外にでかけています。本年度はシンガポール
本年度、校長補佐(総務主事)に就任しました制御情
を訪問しています。シンガポールは東京の山手線内ほど
報工学科の浜松です。学校の予算、施設・環境、国際交
の面積で、資源もなく、人口減少している点で日本と同
流、研究推進に関する担当をしています。どうぞよろし
様ですが、それに加えて飲料水がなく、家を建てる十分
くお願い致します。
な土地がありません。最近では、カジノを含んだ統合型
今回は、国際交流についてご報告します。企業の工場
リゾート(IR)ですっかり有名になりました。IRばかり
は海外進出しており、グローバル化がすすんでいます。
が目立ちますが、1番力を入れている産業は、石油精製
本校卒業生も海外工場に勤務し、英語を駆使し仕事を行
事業です。石油を輸入し、加工品を輸出します。このた
うケースもあります。先日も、卒業後2年半、国内工場
め西側に位置するジュロン島には精製工場、化学工場が
で勤務し、今秋から東京での技術・英語研修を経て、サ
1
0
0社集中しており、リゾートというイメージの国とは
ウジアラビアでの工場立ちあげプロジェクトに参画する
違った反面を持っています。その工場のなかで、北九州
卒業生が挨拶にきてくれました。ドイツに2年間の勤務
に本社をおく株式会社高田工業所を見学させていただき
になった卒業生もいます。本校専攻科より大学院進学し
ました。日本人技術者が、化学プラントの設計、建設、
た学生は、マレーシアでの共同研究に参画し、交流リー
メンテナンスを現地の方を雇って行っています。海外進
ダーとして活躍しています。
出した企業を見学し、学生も良い刺激をうけたのではな
このようなグローバル化に対応できる学生を育成する
ため、九州沖縄地区の9つの高専は、九高専連携事業と
して海外との連携事業「海外インターンシップ、カリキ
いでしょうか。
専攻科学生も長期に留学するケースも増えています。
高専でも確実にグローバル化がすすんでいます。
ュラム検討単位互換、国際交流」に取り組んでいます。
!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"!"
学園随想
企業での経験
機械工学科
私が本校に赴任したのは2
0
0
9年1
0月で、早くも5年
が経過した。教育・研究活動に携わる身となり、貴重な
経験となった前職のことに触れてみたいと思う。
私は山梨大学の大学院で博士(工学)
の学位を取得後、
種
健
動にも携わった。
技術が確立され、徐々に新製品が使用されるようにな
ると、個別案件への対応も増えていった。初期には、顧
客や製造業者との打ち合わせ内容について、上司へ報告、
2
0
0
6年4月から約3年半、主に建設資材の開発・製造・
連絡、相談することを絶えず心掛け、誤った選択などを
販売を一手に行う企業に勤めた。最終的に教員になりた
未然に防ぐようにした。
いとの夢はあった。しかし、研究活動のみでは経験する
上司が日頃からよく口にしていた言葉が心に残ってい
ことの難しい、現場との生のやり取り、製品開発と技術
る。
「人間万事塞翁が馬」
。人生の幸不幸は予測できるも
の普及の難しさ、実際に現場で使用してもらったときの
のではない。幸せが不幸に(この逆も然り)
、いつ転じ
現場の声や充実感を経験しておきたかったのである。
るかなど分からないのだから、安易に悲しんだり喜んだ
上司は発想力の非常に豊かな方で、確かな経験に裏打
ちされた、数々のアイデアを特許としてお持ちだった。
りすべきではないという例えである。とはいえ、喜ぶの
はいいじゃないかと、私は勝手に思っている。
私が入社する前から、その中の一つを事業化し、製造拠
やがて、個別の対応にも慣れてきて、部品や製品の在
点の構築、製品を取り扱う販売網の構築、安価な輸送方
庫管理など、経理の内容にも関わることができた。当時、
法の確立、案件ごとの技術的な相談から価格交渉に至る
この方面が全く分からない私にはとても貴重な経験で、
まで、一手に行われていた。
技術的なこと以外にも、様々な経験を積ませてもらえた
私がこの会社で働き始めてから、実に様々な経験をし
た。入社当初は、既存製品ラインナップの拡充、新たな
ことを、今でも感謝している。
とりとめのない内容になってしまった。学生諸君には、
製品の開発・販売を模索されていた時期にあり、新製品
チャンスある限り、様々なことにチャレンジして欲しい
の性能検証実験、有限要素法による構造体の耐力評価を
と思っている。
行い、新製品を広く社会に認知してもらうための広報活
平成2
6年1
2月1
7日(4)
本科改組に向けて
志
遠
志
遠
平成26年12月17日(5)
専攻科改組に向けて
専攻科主事
松嶋
茂憲
平成8年4月、生産工学,制御工学,化学工学(現
スそのものである。このグリーンイノベーションをグ
在の物質化学工学)の3専攻から成る専攻科が本校に
ローバル展開することは、日本発の新たな価値観の創
設置された。この間、6
0
0人を超える修了生を大学院
出であり、人類存続への鍵を握ると言っても過言では
や企業に送り出してきた。設置当初は、いずれの専攻
ないと思われる。北九州には、グリーンイノベーショ
も定員を充足させるのが精一杯であったが、最近の入
ンに関する長年の技術の蓄積と数多くのノウハウがあ
学者数は定員の2倍前後で推移している。専攻科を志
る。また北九州は、全国有数の材料,ロボット,エネ
願する学生数の増加は、本校において教育や研究の継
ルギー,情報産業の集積及び生産基地でもあり、新成
続を望む学生が多いこと,専攻科修了後の進学先大学
長戦略に基づく産業拠点(次世代自動車産業、先端ロ
院や就職先企業からの評価が高いことに加え、大学に
ボット産業、環境産業、情報通信関連産業、地域エネ
比べ学費が安い等の経済的な事情も理由として考えら
ルギーの5分野)の形成も始まっている。このため、
れる。専攻科を志望する学生は本科時の成績上位の者
地元地域の産業界や大学から、高い専門工学能力と他
が多く、入学者に関して学習不足で学位が取れない,
工学分野の基礎知識・技術を備えた人材の養成が本校
あるいは専攻科を修了できない学生もほとんど存在せ
専攻科に期待されている。グローバル化した産業分野
ず、定員を超える学生の受入れによる入学者の質、学
に対応するには、地域に根ざす(地域マインド)とと
力や教育の質の確保に関する問題は生じていない。
もに、国際舞台で活躍できるグローバルマインドを持
しかしながら、アジア地域の新興国が工業製品の生
った人材の育成が不可欠である。このため、工学分野
産基地として近年台頭し、経済発展を遂げる一方、韓
の知識と技術(工学マインド)に加えて、語学力,教
国や中国企業が急速なグローバル展開を図っており、
養力,倫理観,知的財産能力,コミュニケーション能
日本企業の優位性は次第に失われつつある。このよう
力を磨いた総合力が豊かな人材の輩出が重要である。
なグローバル化が進行する経済情勢の中において、日
よって本校は、
「高度な専門工学能力と他工学分野
本が持続可能な発展を実現していくためには、環境,
の知識・技術,語学力,教養力,倫理観や知的財産に
資源,エネルギーは有限であるという視点に立ち、自
通じたグローバルマインド人材の養成」
を行うために、
然環境との調和,資源の完全循環,化石燃料依存度を
3専攻体制の高度化・再編という抜本的改組により新
低減する技術開発が重要である。このようなグリーン
たに「生産デザイン工学専攻(仮称)
」
を構築し、より
イノベーションの視点は、かつて公害都市と呼ばれた
魅力ある充実した専攻科を設置する準備を進めてい
北九州が環境先進都市として復活を遂げてきたプロセ
る。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
国際的な競争時代において、北九州市が中核的な産業都市として持続的な
発展・成長を目指すためには、
「工学」マインド,
「グローバル」マインド,
「北九州」
マインド3つを有する学生 →→ 技術者,研究者の育成が不可欠
専攻科
(現行)
・生産工学専攻
・制御工学専攻
・物質化学工学専攻
(仮称)
・生産デザイン工学専攻
A領域:環境・資源・材料系
B領域:エネルギー応用・創生系
C領域:機能・情報デザイン系
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
平成2
6年1
2月1
7日(6)
志
遠
就 職・進 学 試 験 体 験記
編入試験を終えて
5−M
佐藤 晋輔
私は、進路選択にあたり4年生の秋頃に大学へ進学することを決めた。最初に行っ
たことは、それぞれの大学の受験科目などを調べたことである。受験科目は大学で異
なり、物理が受験科目にあったり、TOEICの点数が英語の点数になったりする大学も
あった。その中から熊本大学を受験することに決めた。
まず、受験勉強をする際には、ホームページで過去問を見ることが出来る大学もあ
るので、早いうちに問題の難易度がどの程度なのか知っておいた方が良い。
次に、ほとんどの大学で筆記試験と面接があるので面接の対策も行わなければなら
ない。面接では、卒業研究について聞かれることが多い。よって、自分の卒業研究の
研究内容をしっかり説明できるようにしておく必要がある。私が、実際に面接で聞か
れたことは、なぜ熊本大学を受験しようと思ったか、筆記試験の出来、専門教科の口
頭試問、大学で何を行いたいか、将来何を行いたいかというものだった。事前に熊本
大学でやりたい研究を調べていたので、慌てず自分の考えを述べることができた。
最後に、私が編入試験の勉強を本格的に始めたのは、いろいろと忙しかったことも
あり、今年の春休みの終わり頃だった。結果的には合格は出来たが、勉強を始めるに
は遅すぎると感じた。少なくとも春休み中に勉強を始めておかなければ進学するのは
難しいと思う。大学へ進学したいと考えている学生は、出来るだけ早く勉強を始めて
合格の道をめざしてほしい。
5年生も終わりに近づきました。今、就職試験のことを思い返すと、とても懐かし
いような気がします。4年生の3月、求人票を眺めては悩んでいました。友達と先生
の部屋に居座っては就職の話、また違う人が加わって就職の話…という日々でした。
3年生の頃、進路の話が頻繁に出るようになった時から就職すると決めていたはず
なのに、いざ就職先を決めるという時になってみるとわからないことだらけで、なか
なか決めることができませんでした。就職が大切なこと、早く決めなければならない
ということはわかっていました。しかし、重要だと思うからこそ決められず、最後の
最後まで悩んで学科の先生に相談に行き、紹介していただいた会社に決めました。た
くさん悩んだのに、決め手は「なんとなく」でした。正直、クラスでも遅い方という
こともあって焦りもありました。就職したいところを決めてから、就職試験がありま
す。応援団の練習等の学校行事をこなしながら試験への準備をせねばなりません。気
づけば就職試験というあっという間の日々でした。これが私の体験です。
後輩の皆さんに伝えたいことは、先生や先輩に頼ること、です。きっと就職先を決
めるためのヒントが得られるはずです。それから学科や会社によって就職への取り組
み方等が大きく違うので、早めに活動することをお勧めします。みんな同じように悩
んでいるので、心配もないし焦らなくても大丈夫です。
今は、来年からの新生活への期待と不安、卒業への寂しさでいっぱいです。学生に
しかできないことを精一杯やりきって卒業したいと思います。
編入試験体験記
5−C
西山 準二
就職活動を体験して
5−S
上村 かおり
Q,なぜ編入しようと思ったのですか?
A,大きな理由は2つあります。まず一つ目は、よりレベルの高い環境の中で勉強を
したいと思ったからです。これは、進学先に専攻科と他大学をあげたときに思っ
た率直な意見です。二つ目は、進学先において自分の将来やりたいことに適した
分野の専攻をしたかったからです。自分の進みたい分野を選択できることも編入
学のいいところだと思います。
Q,編入への苦労について教えてください。
A,まずは、東工大を受けるにあたって情報が少なかったことです。化学科は特に編
入する人が少なく、いつから、どういった勉強をすればよいかわかりませんでし
た。そこで、去年の募集要項や過去問を集めて、受験日や受験科目を調べて、編
入に適した参考書を用意しました。そこから半年間の受験勉強がスタートしまし
た。勉強で一番苦労したのは英語です。英語はもともと苦手だったので単語から
地道に勉強しました。数学、物理は習っていない分野がほとんどで、独学しまし
た。私は理系なので、正直あまり困ることはありませんでした。化学については
今まで学習した知識の範囲で解くことができました。
Q,後輩にメッセージをお願いしてもいいですか?
A,はい。編入学試験の勉強はけっこう大変です。しかし、合格してその大学にいく
ことができたら、もっと大きな道が開けると思います。みなさんぜひ大学進学も
視野に入れて進路を考えてみてください。
ありがとうございました。
志
遠
平成26年12月17日(7)
工場見学旅行記
長期工場見学を
終えて
4−E
小川
千恵
平成2
6年9月2
3日から4日間、私たち四年生は長期工
場見学という貴重な体験をした。私が所属する電気電子
工学科は毎年決まっているかのように北海道に行ってい
る。今年も見学先は北海道だった。北海道には何か引き
つけるものがあるのだろうか。私のイメージの中での北
海道といえば広大な自然、おいしい食べ物、気温が低い
ことぐらいだろうか。おそらく今回の見学先が北海道に
決定したのはきっと美味しいものが食べたいからだろ
う。蟹とか、ジンギスカンとか、魚とか。私はジンギス
カンの匂いも味もダメだったが、乳製品や、野菜はすご
くおいしかった。
さて、今回見学した工場はサッポロビール、
コカ・コー
ラ、白い恋人工場である。白い恋人工場は観光地として
も有名な工場でもある。白い恋人工場は工場という感じ
をあまりさせないメルヘンチックな造りだった。特に規
模が大きい時計台のしかけには、驚かされた。サッポロ
ビール、コカ・コーラ工場はどちらも飲料メーカーであ
ったが造りは全く違い、サッポロビールはお酒を作るた
めの装置が目についた。コカ・コーラは倉庫や製造ライ
ンの規模が大きかったことが印象的だった。どこの工場
でも製造ラインの作業はほとんど機械が中心だった。工
場には電気が欠かせないと改めて実感することができ
た。
自分たちで行き先を決め、計画し、旅行をする。こん
な貴重な体験はなかなかすることができない。これから
も続いてほしい。
!!!!!!!!!!!!
東京へ
4−D
村田
拓磨
私たち電子制御工学科は9月2
4日(水)から9月2
6日
(金)までの3日間、長期工場見学で東京へ行った。こ
こで私たちは造幣局、パナソニック、森永製菓、JALの
4つの会社を見学した。見学した工場はどこも印象的で、
今でも思い出すことができる。中でも特に印象の強かっ
たJALの話をしたい。
JALは日本の航空会社だ。世界的な航空連合にも加盟
している。2日目の昼、私たちは貸し切りバスを利用し
て羽田空港へ向かった。
到着してから最初に、この企業について教えていただ
いた。これまで運航してきた飛行機、航路図の作成、滑
走路の配置など、様々な事を聞くことができた。
次に、展示エリアを見学した。ここでは、これまで使
われてきた飛行機のシートや制服など、JALに関する
様々な展示があった。制服を着て写真撮影もできたり、
他にもスタンプラリーがあったりと、見学者を楽しませ
るエリアだ。
最後に格納庫を見学した。格納庫は飛行機の整備や点
検作業が行われる場所だ。私たちが見学した時も実際に
行われていた。整備士たちは機体の内外をくまなく点検
していた。整備士は点検の際にどのような所を見ている
かなどを聞くこともできた。整備士たちがミスのないよ
う注意深く点検していたのが印象的だ。大変そうだが、
やりがいのある仕事だと感じた。
長期工場見学を振り返ると、この3日間は非常に有意
義だった。
!!!!!!!!!!!!
北海道の思い出
4−C
池田
朔
私たち物質化学工学科は、長期工場見学の見学地に北
海道を選んだ。二泊三日の日程で北海道各地を巡り、そ
の後各自、自由に日本各地へ移動した。
初日の朝、私はバスで福岡空港へ向かった。バスに乗
ると既に小倉から乗車する予定の学生が乗っていた。な
んと予約まで取っていたとのことだ。工場見学の一週間
程前から台風の接近が嫌でも耳に入り、不安を煽られて
いた。
しかし、
いざ出発時刻になると通常通り飛行すると
のことである。なんなんだ台風。最近このタイプが多い。
北海道に着いて、まず日本血液製剤機構千歳工場に向
かった。簡単に説明すると献血で手に入れた血液を分離
しているところである。工場では血液をパックに詰めて
いた。
翌日、白い恋人パークを訪れた。予想に反して、工場
というよりはテーマパークのような雰囲気だった。ベル
トコンベアの上のクッキーが右から左へひたすら流れて
いるのを眺めた。北海道コカコーラ札幌工場では、誰も
が知っている炭酸ジュースがたくさん製造されていた。
缶に入った飲料が右から左へ流れているのを眺めた。帰
りにコーラのストラップをもらうことができた。
最終日、自由行動だったので私は旭山動物園に行く予
定だった。しかし、前日盛り上がりすぎたせいで寝坊し、
バスに乗り遅れてしまった。結局、動物園にも行けず一
日中この失敗を引きずって落ち込んだ。
その後、東京で三日間過ごした後、福岡に帰ろうとし
たその時、また台風が接近していて、不安が再び生じた。
だが、これも問題なく、飛行機は飛んだ。心配しすぎて
も良いことはないことを学んだ。
一生の中でも、忘れられない良い思い出になったと思
う。
平成2
6年1
2月1
7日(8)
志
遠
"!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最高の幸せ者
第4
8回高専祭「Style∼楽しみ方、無限大」い か
がでしたでしょうか。例年とは流れが大きく異なっ
た高専祭となりました。先生方には“3日間で”と
いう前代未聞のお願いをご承諾いただきました。
1
0
0
人近い学生会員も、各部署に前例が無い為、大きな
苦労をさせてしまったことと思います。片付けに関
しては前年度と全く異なるスケジュールだったた
め、一般学生にも手伝っていただきました。そのお
かげで、今回の高専祭は成功
しました。皆様に深く感謝申
しあげます。本当にありがと
うございました。
今年度の学生会には“新し
いことに挑戦しよう”という
試みがあり、学生会長の謙さ
んを筆頭に試行錯誤した日々
もありました。そんな中、
「フ
ラッシュモブがしたい」と声をかけてくださった専
攻科生の甲原さんや、
「パンフレットをフルカラー
にしてみたら?」と声をかけてくださった本校OB
の佐々木さんなど、学生会だけでなく一般学生やOB
の、そのような一声があったからこそ、新しいこと
に挑戦できた高専祭だったのではないかと思いま
す。
新しいことに挑戦するということは、もちろん前
例が無く、自分たちの頭の中で構成し、それを本番
で最大限に発揮する能力が必要です。僕の安易な意
見を取り入れたことにより、学生会員に大きな負担
を与えてしまったこと、それを彼らに任せきってい
た事が、高専祭を運営するにあたっての僕の大きな
反省点です。しかし彼らは僕以上の仕事量で、僕自
身が期待していた以上のものを作り上げて、成功を
おさめてくれました。何より申し訳ない気持ちと感
謝の気持ちでいっぱいです。
体育祭が終わり、次は高専祭だと、ふと携帯のカ
レンダーで残りの日数を数えたとき、残り1
6
0日で
した。友達にそのことを伝えたら「まだ早いよ」と
笑われたのを覚えています。僕も当初はそう思って
いました。まだ残り5ヶ月弱もあると。前期中間試
験も終わり、さていよいよだと本腰を入れ始めたと
きには残り日数も2桁に迫ろうかという勢いで高専
祭が迫っていて、時の流れはこうも早いものかと改
めて実感し、同時に危機感も覚えました。夏休みも
できるだけ学生会室に顔を出し、ポツンと作業をす
る学生たちと顔を合わせ、たわいもない会話ととも
に作業をし、気づけば9月に。ここからはもうあっ
という間でした。各局各部着々と仕事をこなし、み
んなのモチベーションも上がり、
「さあ、もうすぐ
高専祭だ」という時期に、学生会室のPCの壁紙と
なっていた学生会員の集合写真を見て、
「僕が本当
にこの組織のトップなのか」
「この組織のトップとし
てきちんとできているのだろうか」と急に自信をな
文化局長
加藤
"!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
"!!!!!!!!!!!!!!
彰悟
くした時期もありました。この時の僕は、サブタイ
トルにも掲げている“楽しみ方”を自分自身が忘れ
てしまっていました。
僕自身、学生会員として入会したのも3年の6月
で、僕より会員歴の長い後輩もいますし、詳しい仕
事内容を把握していなかった部署もありますし、1、
2年生の仕事というのを経験してないのも事実で
す。こんな僕がみんなに指示を出していいのだろう
かと感じ始めてしまい、僕の
悪い癖であるネガティブ思考
が全力で発揮されてしまいま
した。元々1、2年生の頃は
部活動生としてバザーを開い
たり、客席に座ってステージ
を観たりして高専祭を楽しん
でいました。みんなで一致団
結して何かをつくりあげるの
は中学生の時から好きだったし、単純に学年学科問
わずに人脈を広げたいという思いで入った学生会で
した。そんな僕が今こうして文化局長として動いて
いることが現実味を帯びておらず、長い夢のような
感覚に襲われていました。
僕が昨年の1月に文化局長に立候補したのも、僕
自身の感情より、当時在学していた昨年の5年生に
「出てみたら?」と声をかけていただいたのが大き
なきっかけです。実を言うと、学生会を辞めようか
などとも考えていました。選挙で争った副文化局長
の出口くんにも「出ない」と言っていたのに、年を
越した後に僕も襷をかけて立候補していたことには
驚いたと思います。
しかし、高専祭が終わった今、当時の自分をすご
く後悔しています。本校生はもちろん、外部のお客
様、高専祭に足を運んでくださった全ての皆様に楽
しんでいただくことが僕自身の目標でした。そして
僕は本祭中に本校生やお客様の多くの笑顔を見てき
ました。これは実行委員長として最高の幸せなので
はないかと思います。その実行委員長になることを
拒んでいたのが当時の僕だったからです。あの3日
間で最も幸せだったのは僕自身です。これは確信を
持って言えます。この経験ができたのも僕を推して
くださったOBの方々のおかげです。
来年度、北九州高専は大きく変化するでしょう。
それに伴い高専祭も変わるのではないでしょうか。
その変化を遂げる高専祭を楽しむのも、皆様の心持
ち次第ではないかと思います。ぜひ、変化を遂げる
も“変わらないもの”として来年の高専祭も乞うご
期待ください。
最後になりますが、今回の高専祭にご協力してく
ださった本校生、先生方、協賛やスポンサー各社、
九音様、九広様、近隣住民の皆様、そしてこんな僕
についてきてくれた学生会員の皆に深く感謝申しあ
げます。本当にありがとうございました。
"!!!!!!!!!!!!!!
志
平成26年度
種
陸
目
上
競 技 名 等
男子
女子
やり投げ
高専体育大会等成績一覧
出 場 選 手
九州大会成績 全国大会成績
3 位
―
1
10mH
小林
(3
‐S)
3 位
―
走幅跳
小林
(4
‐C)
2 位
―
シングルス
男子
ダブルス
団体
女子
平成26年12月17日(9)
奥田(5
‐M)
団体
バドミントン
遠
シングルス
前田(5
‐M)
・木村
(5
‐E)
・清水(亮)
(5
‐S)
・安田
(4
‐E)
・齋木
(3
‐M)
・
優 勝
清水
(一)
(3
‐S)
・藤田
(2
‐E)
・吉富
(2
‐E)
優 勝
―
―
安田
(4
‐E)
2 位
清水
(一)
(3
‐S)
3 位
齋木
(3
‐M)
3 位
木村
(5
‐E)
・清水
(亮)
(5
‐S)
優 勝
齊木
(3
‐M)
・清水(一)
(3
‐S)
2 位
前田
(5
‐M)
・安田
(4
‐E)
3 位
位
優 勝
優
勝
楠城
(1
‐E)
優 勝
優
勝
中村
(3
‐S)
2 位
檜垣(4
‐C)
・小林
(3
‐E)
・中村
(3
‐S)
・山本
(3
‐S)
・松本
(3
‐C)
・
工藤
(2
‐D)
・末綱
(2
‐S)
・楠城
(1
‐E)
優 勝
中村
(3
‐S)
・工藤
(2
‐D)
3 位
男子
バスケットボール
男子
川上
(5
‐M)
・前田
(5
‐E)
・福浦
(4
‐M)
・古本
(4
‐M)
・荒牧
(4
‐E)
・
工藤
(4
‐E)
・芦野
(4
‐D)
・三宅
(4
‐D)
・作田
(3
‐E)
・森山
(3
‐E)
・
神原(2
‐M)
・徳永
(2
‐M)
・島田
(2
‐D)
・田島
(2
‐D)
・西川
(1
‐D)
優 勝
田中
(大)
(5
‐M)
・横峯
(5
‐M)
・大鶴
(3
‐M)
・中山
(3
‐S)
・
松尾(3
‐S)
・山本
(2
‐D)
・馬場
(1
‐M)
・鍛治田
(1
‐E)
2 位
球
男子
シングルス
ダブルス
剣
道
男子
女子
団体
泳
男子
道
男子
大鶴
(3
‐M)
・松尾
(3
‐S)
2 位
田中
(大)
(5
‐M)
・横峯
(5
‐M)
3 位
―
優
勝
―
3
位
3 位
個人
久保
(5
‐M)
優 勝
3
位
濱島
(5
‐C)
2 位
3
位
自由形50m
植永
(1
‐M)
2 位
―
植永
(1
‐M)
優 勝
―
有田
(1
‐C)
2 位
―
梶川
(1
‐S)
優 勝
―
自由形2
00m
個人メドレー100m
柔
3 位
―
個人
自由形1
00m
水
2 位
大鶴
(3
‐M)
久保
(5
‐M)
・大牟禮
(5
‐S)
・谷!
(4
‐E)
・畠中
(4
‐C)
・清水
(3
‐M)
・
石崎(3
‐E)
・石井
(1
‐E)
―
3 位
松本
(3
‐C)
・末綱
(2
‐S)
ハンドボール
卓
―
2
五嶋
(5
‐M)
・吉廣
(5
‐E)
・田中
(5
‐D)
・藤冨
(5
‐S)
・成瀬
(4
‐M)
・
中村
(4
‐M)
・木下
(4
‐M)
・永尾
(4
‐M)
・長谷川
(4
‐M)
・河野
(4
‐D)
・
藤井
(4
‐D)
・田中
(4
‐S)
・中野
(3
‐E)
・石川
(3
‐S)
・石橋
(3
‐S)
・
安川
(2
‐D)
団体
位
木村
(5
‐E)
工藤
(2
‐D)
ダブルス
3
梶川
(1
‐S)
優 勝
―
リレー4
00m
植永
(1
‐M)
・有田
(1
‐C)
・梶川
(1
‐S)
・林田
(1
‐E)
2 位
―
60kg以下級
中村
(5
‐M)
3 位
73kg以下級
野田
(2
‐E)
3 位
バレーボール
女子
広田(5‐C)
・宮田
(5
‐C)
・岩田
(4
‐S)
・林
(4
‐S)
・鈴谷
(3
‐E)
泉(3
‐C)
・山田
(紗)
(3
‐C)
・山田
(琳)
(1
‐C)
3 位
テニス
男子
門田(4
‐M)
・森田
(4
‐C)
・江上
(3
‐M)
・杉本
(3
‐E)
山田(3
‐D)
・佐々木
(2
‐S)
・江藤
(2
‐D)
・稲田
(1
‐E)
3 位
!平(5
‐E)
・新家
(5
‐S)
・川波
(4
‐E)
・吉田
(4
‐E)
・室
(4
‐C)
・
江上(3
‐M)
・!木
(3
‐M)
・佐藤
(2
‐C)
優 勝
―
優 勝
―
ソフトテニス
高専ロボコン 201
4
(10月19日九州沖縄地区大会)
男子
団体
女子
ダブルス
出前迅速
金子
(5
‐S)
・熊本
(5
‐C)
北九州高専Aチーム「Canny Comers」
塩月
(4
‐E)
・花守
(3
‐D)
・村田
(2
‐D)
【あばうたぁ∼ず】
準優勝
※3位以上、または3位以上相当の成績を収めた大会のみ掲載しています。
※全国大会結果で「−」は4位以下の成績です。
平成2
6年1
2月1
7日(10)
志
遠
努力の先に
5−M
1
0月1
9日(日)に都城市早水公園体育文化センターで
高専ロボコン九州・沖縄地区大会が開催された。今回の
大会は私にとって5年目の集大成かつ、ロボコンチーム
あばうたぁ∼ずとしての最後の大会だった。
今年の競技は「出前迅速」という、ロボットによる「出
前」だ。ロボットが積み上げられた蕎麦の蒸籠(入れ物)
を、障害物を越えながら運び、相手のチームより多くの
蒸籠を運んだチームが勝利となる。一見シンプルな競技
に見えるが、積み上げられた蒸籠は崩れやすく倒れやす
い。蒸籠を3
0段すべて積み上げると高さ約1.
5mで重さ
は約9kgになる。蒸籠を多く運ぼうとするほど不安定
になり、難易度が上がる。さらに競技フィールドにはカ
ラーコーンや9
0mmの角材、傾斜などの障害物も存在す
る。近年のロボコンのなかでも機械面、制御面で難しい
上田
峻也
競技である。
今年もあばうたぁ∼ずから2チームが出場した。例年
は優勝を目指すチームと、高専ロボコンの最高の栄誉で
ある「ロボコン大賞」を目指す大賞チームに分かれる。
しかし、今年は両チーム共に優勝を目指すチームとして
出場することになった。2つのチームはAチームとBチー
ムに分かれ、Aチームは「Canny Comers」
、Bチームは
「蕎麦にいるね」というチーム名で出場した。Aチーム
のロボットは蟹をモチーフにしたロボットで、大きな蒸
籠保持機構が特徴的である。Aチームは安定して勝ち進
み、決勝まで進んだが熊本高専八代キャンパスに敗北し
た。Bチームのロボットはモノホイールと呼ばれる巨大
な1輪のロボットで、大会で唯一の1輪ロボットとして
期待されたが、マシントラブルで初戦敗退となった。全
国大会には優勝したチームと審査員が推薦する3チーム
が出場するが、A・Bチーム共に推薦されずに地区大会
で終わった。
ルールが4月に発表されてから半年間、あばうたぁ∼
ずのメンバー全員で本当に頑張った。放課後や休日を削
り、夜遅くまでロボット作りをするのは大変だった。そ
の努力が大会の結果に繋がらなかったのは非常に悔しい
が、努力は必ずどこかで実を結ぶので、そのことを信じ
て後輩にはこれからも頑張ってほしい。
最後に、日々ご指導・ご協力いただいている先生方・
学校関係者やOB・OGの皆様、5年間お世話になり、感
謝申し上げます。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
念願のプロコンに参加して
3−D
去る1
0月1
8日(土)
・1
9日(日)
、岩手県一関市で開催
されたプログラミングコンテストの競技部門に、僕はコ
ンピュータ研究部のメンバーの一人として参加しまし
た。中学生の頃から高専のコン研に入部して、プロコン
に参加したいと思っていたので、今回参加することがで
き、とても嬉しかったです。
さて、今回のプロコンの競技部門のテーマは「キオク
のカケラⅡ」というもので、1枚の原画像から同サイズ
に切り分けられた断片画像をバラバラに並べた問題画像
から、元画像をコンピュータプログラムで推測し、隣り
合う断片画像同士を入れ替えで元画像を復元する速さ、
入れ替えの少なさを競う競技でした。
大会に向け、コン研のプロコンに携わるメンバーはバ
ラバラになっている問題画像から元の画像を推測するプ
ログラムを作る「画像処理班」
、断片画像同士を入れ替
えて元画像を自動的に復元する手順をプログラムにする
「アルゴリズム班」に分かれて5月から作業を始め、プ
ログラムを完成させました。
しかしプロコン当日、競技が始まるとプログラムが思
うように動作せず、1回戦敗退という結果になってしま
いました。残る希望は敗者復活戦のみです。僕たちは「こ
大森
優雅
こで諦めてはいけない」という思いでプログラムの改善
を急ぎ、次の日の敗者復活戦に備えました。敗者復活戦
では、改善したプログラムが功を奏し、準決勝に勝ち進
むことが出来ました。準決勝でも順調にプログラムが動
作したのですが、残念ながら他のチームの圧倒的な強さ
には敵わず、最終的に準決勝敗退となってしまいました。
昨年、決勝戦に進出することが次の目標だと、現在部長
である塩田先輩が宣言しましたが(志遠6
9号参照)
、一
歩及ばず達成出来なかったことはとても悔しいです。
僕自身、プロコンに参加して学べたことはたくさんあ
りました。今まで僕は、先輩からプログラミングの技術
を学ぶだけでしたが、今回、一つの目標に向かって今日
までに得た知識を応用して何かを作るということができ
たので、今回の経験は今後の事を考えるととても良い機
会になったと感じています。
来年こそは決勝戦に進出できるように自分のスキルを
さらにアップさせ、さらに上級生として下級生のプログ
ラミングのスキルアップに繋がる指導も行っていきたい
と思っています。
コンピュータ研究部に携わる方々、これからもご協力
よろしくお願いします。
志
遠
全国高専デザコン2014 in やつしろ
平成26年12月17日(11)
∼よりそう∼
5−M
去る1
1月8日
(土)
・9日(日)
、
熊本県八代市で
全国高等専門学
校デザインコン
ペティション
2
0
1
4 in やつ し
ろ ∼よ り そ う
∼(通称:デザ
コン)が開催さ
れた。私はその一部門である3次元デジタル設計造形コ
ンテスト(以降:CADコン)に出場した。
今年度のCADコンは、昨年度までと大きく異なり、
風や空力を利用してプレーンを飛ばすという内容であっ
た。まず、3DCADで設計したプレーンとそれを載せる
台車を3Dプリンターを用いて造形する。次に、所定の
コースで助走をつけ、台車とプレーンを切り離す。その
後、送風機から風を受けたプレーンの飛行距離と飛行時
間を競うのである。また、昨年度までと同様に設計のコ
ンセプトやCAE解析に関するプレゼンテーションによ
って設計技術力も競った。
今回、1高専から2チームまで参加できるということ
で、全3
5チームと過去最多のチーム数となった。本校は
滝本先生の研究室(以降:Aチーム)と田淵先生の研究
竹井
治久
室(以降:Bチーム)の2チームが参加し、結果はAチー
ムが競技評価:2
0位、審査員評価(プレゼンテーション
他):3
5位、ポスター評価:2位、総合:1
9位。Bチー
ムが競技評価:1
8位、審査員評価:5位、
ポスター評価:
7位、総合:1
7位であった。
残念ながら受賞することはできなかった。反省点とし
ては準備時間が足りなかったことだ。本格的に作業を開
始するまでが長すぎたのである。本番までにあと2週間
あればプレーンの完成度をあげたり、予備パーツを作っ
たりすることもできたと思う。多くのチームがラックや
歯車を利用したプレーンの発射機構であり、Bチームも
はじめは歯車を利用しようとしていたが、3Dプリン
ターの精度の問題があり、断念した。これについても早
めに行動していれば、高精度な3Dプリンターを持って
いる九州ポリテクカレッジに試作を依頼することもでき
た。今回は考えが甘かったと言わざるをえない。
結果として上位に入賞したのはそのほとんどが風でな
く位置エネルギーを利用したものであった。CAEによ
る流体解析が上手く活用できていないのか送風機の風
(向かい風)に煽られて飛行に失敗するチームが多かっ
た。私は今年度で卒業のため、来年度はデザコンには参
加できないが、次回はテーマが「ささえる」ということ
からも位置エネルギーを活用した台車を設計できれば良
いのではないかと思う。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
英語弁論大会
総合科学科
第4
7回九州沖縄地区英語弁論大会が8月2
2日(金)に
熊本高専熊本キャンパスで開催されました。本校からは
レシテーション(暗唱)の部に白石優君(1M)と波野
奎友君(2S)
、スピーチの部に吉田愛詩伶君(4S)が
参加しました。以下は3名の感想です。
白石君
私の為に紙面を割いて下さるということで、緊張して
います。ひょっとすると大会より緊張しているかもしれ
ません。1M、白石優です。
冗談はさておき、英語弁論大会で私が参加したのは、
与えられた英文を正確に、そして発音よく暗唱できるか
を競う部門でした。結果から言うと、入賞することはで
きませんでした。大会のため、何度も練習を重ねてきた
ので、悔いはありません。ですが、負けた悔しさは少な
からずあります。やはり、あの時の他の入賞者のレベル
に並ぶには、今まで以上の努力が必要だと痛感しました。
最後になりましたが、指導いただいた先生には本当に
お世話になりました。この場を借りてお礼を言わせてい
ただきます。ありがとうございました。
波野君
今回のレシテーションコンテストは、私にとって、と
ても悔しいものでした。私は多少なりとも英語が得意で、
リーディング、スピーキングともに自信があったのです
が、結果は私の納得の行くようなものではなかったので
す。そして、何よりも悔しかったのが、部活中に抜けだ
して、練習をしていてもなお、応援してくれていた、先
輩方、後輩達に良い報告をすることができなかったこと
です。
今回のスピーチコンテストの結果によって、私は悔し
さを覚えたとともにこれで終わらせたくないという気持
横山
郁子
ちも生まれました。私は次のプレゼンテーションコンテ
ストにも出たいと思っていますので、その時に今回取る
ことができなかった1位を取りたいと思います。
吉田君
私は今回、スピーチの部に出ました。暗唱の部では準
備された原稿を暗唱するのですが、スピーチの部では内
容から自分で考えて英語で文にします。もちろん、英語
の先生に原稿を訂正していただいたりアドバイスをいた
だいたりしながらです。他の出場者のスピーチを聞きな
がら、自分はまだ努力が足りないと感じました。いずれ
は英語が関係している仕事に携わりたいと思っているの
で、英語を話す面においても読んだりする面においても
熟達するように真剣な努力をしていきたいと思っていま
す。
今回、レシテーションの部では、6∼7名上手な学生
がおり、入賞者を予想するのが難しい状況でした(例年
は大体予想がつきます)
。本校の2名もその中に入って
いたため、熱心に練習した分だけ、悔しかったのだと思
います。スピーチの部については、出場者全体に対して、
個人的な経験をきっかけに、もっと大きな世界に目を向
けてほしい、と審査員からのコメントがありました。
志
遠
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オープンキャンパスと入試懇談会
オープンキャンパス実行委員長
本校では、今年もオープンキャンパスが開催され
ました。
廣瀬
"!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
"!!!!!!!!!!!!
平成2
6年1
2月1
7日(12)
孝壽
のみではありましたが、体育館に新5コースの説明
パネルを設置し、新5コースを同時に比較できるよ
8月3
0日(土)に開催された「夏のオープンキャ
うにしました。各学科を直接体験することで、少し
ンパス(いちにち高専生)
」
では、午前はクラブ活動
ずつ新5コースを理解していただけたのではないか
見学、午後は模擬授業を体験していただきました。
と思われます。このほか、本校副校長を中心として、
6
3
6名(内、中学生は3
4
9名)もの多数のご参加をい
保護者及び中学校教員の方対象の入試懇談会、来年
ただきました。クラブ活動見学では、ロボコンのほ
度の新制度説明や質疑応答が行われました。
か、文化系・体育系のクラブ・愛好会が熱心に活動
オープンキャンパスというイベントの特徴は、何
し、現役高専生が参加者の皆様に丁寧な説明をして
よりも実際に、直接学校を体験できるというところ
いました。模擬授業に関しては、機械・電気電子・
にあります。学校概要、学習概要、科目・授業名、
電子制御・制御情報・物質化学などの専門的な模擬
行事内容、クラブ活動状況、その他新制度内容も含
授業が、3回(3時限)設定され、受けたい授業を
めて、ホームページや発行書類(
「学校要覧」や「学
3回体験してもらうことができました。また、模擬
生募集要項」など)をご覧いただくだけでも、多く
授業と同時進行で、現役女子高専生による女子中学
の情報は入手していただけます。しかし、実際にご
生のための相談会(KCTガールズコーナー)が開
来校いただくことで、本校の良さをもっとよく知っ
催されました。このほか、本校副校長による保護者
ていただくことができるものと考えております。
の皆様のための学校説
まず、秋のオープン
明会・学校相談会も開
キャンパスにご参加い
催されました。
ただいた保護者の方々
1
0月1
1日(土)・1
2日
は、現役高専生の「明
(日)の2日間開催さ
るい対応」や「礼儀正
れた「秋のオープンキ
しい対応」に感心され
ャンパス(たいけん高
たのではないでしょう
専生)
」
は、自由見学方
か。本校学生の最高学
式でした。5
7
7名(内、
年は5年生(2
0歳)で
中 学 生 は3
3
9名)と い
あり、すでに企業から
う多数のご参加をいた
の内定をいただいてい
だきました。この秋の体験型オープンキャンパスで
る学生の「社会人一歩手前」という意識(社会人に
は、現役高専生が日ごろ学んだ成果を参加者の皆様
なる責任感)
にも、その根拠があるかもしれません。
に披露します。参加者の皆様には、実験・実習体験
また、本校では、社会人に必要な倫理観や集団生活
のほか、学内の施設・設備をご覧いただきました。
への適応についても十分な教育的配慮をおこなって
また、夏と同様に、現役女子高専生による女子中学
おります。専門的な知識を身につけるだけでなく、
生のための相談会(KCTガールズコーナー)が開
体育祭、文化祭、クラスマッチなどの共同作業を通
催され、さらに秋はキャンドルを作りながら現役女
して、友情の大切さや自分を支えてくれる人々への
子高専生と女子中学生との懇談が和やかに行われま
感謝の気持ちを学びます。高等専門学校という名称
した。秋のオープンキャンパスでは、参加者の方に
から、専門的なことしか教えていないのではないか
体育館に集合していただき、校長の挨拶に続き入試
という疑問を抱いた方もいらっしゃるかもしれませ
概要の説明も行ったほか、学生会が作成した学校行
ん。しかし、実際に「明るく礼儀正しい高専生」を
事も上映しました。この学校行事の映像は、本校学
ご覧になった皆様からは、そのような疑問はなくな
生が楽しく学生生活を過ごしている姿がいきいきと
ったのではないかと考えております。
表現され、高専生活の楽しさが参加者の皆様に伝わ
本校の良さを知っていただくため、来年も多くの
ったのではないかと思われます。また、1
2日(日)
皆様のご参加を切望し、お待ちいたしております。
"!!!!!!!!!!!!
志
遠
平成26年12月17日(13)
平
6
平成
成2
2
6年 度 公 開 講 座
平成2
6年度公開講座を以下のとおり開催しました。
◆「女子中学生を対象にしたものづくり体験講座」
日時:7/2
8
(月) 1
0:0
0∼1
6:3
0
対象:女子中学生
参加者:合計1
5名
◆「振動で動くロボットを作ろう」
日時:8/7(木) 9:0
0∼1
2:0
0
対象:中学生
参加者:1
9名
◆「LEGOブロックを用いたロボットの作製と
コンピュータ制御」
日時:7/2
9
(火)
、7/3
1
(木) 1
0:0
0∼1
6:0
0
対象:中学生
参加者:合計3
5名
◆「ペットボトルロケットを作って飛ばそう」
日時:8/8(金) 9:0
0∼1
2:0
0
対象:小学生
参加者:3
7名
◆「おもしろ化学実験室
∼身の回りの化学から最先端科学まで∼」
日時:7/3
1
(木) 9:0
0∼1
6:0
0
対象:中学生
参加者:1
6名
※1
2/2
5
(木)に「工作教室:凧(タコ)を自作して冬
の空を彩ろう」
(対象:小学生)を実施予定です。
◆「学んで作るロボット教室」
日時:8/1(金) 9:0
0∼1
7:0
0
対象:中学生
参加者:2
0名
◆「飛行機を作ってみんなで飛ばそう!」
日時:8/2(土) 9:0
0∼1
7:0
0
対象:小学生とその保護者 参加者:1
3名(小学生)
◆「知ろう、測ろう、身近にある放射線」
日時:8/2(土) 9:0
0∼1
7:0
0
対象:中学生
参加者:3名
!!!!!!!!!!!!
何を伝統とし、
何を変えていくか
―北九州での一年―
総合科学科
岸川
善紀
私は高専間の人事交流で山口の宇部高専から北九州高
専へやってきております。北九州高専は翌年5
0周年、さ
らに学科も改組される大きな節目の年で、それに多少な
りとも関われたことには何かの縁を感じます。5
0年とい
うと幾世代にもわたる伝統が培われ、その継承が求めら
れます。それと共に時代に併せた変化を求められるので
すから、何を守り、何を変えていくのかについては慎重
でなければなりません。
あらゆる組織はミッションが与えられ、その実現のた
めの具体的目標が設定されなければなりません。高専で
は実践的な中核技術者を育てるというミッションに基づ
き、具体的な教育目標を定め、その実現のために教職員、
企業、地域といった利害関係者の協力のもと、学生の皆
さんの教育が行われます。
この時、気を付けるべきことは、ミッションの再定義
がない限りミッションの根幹にかかわる部分は不変であ
ること、そしてミッション実現において現状では支障の
あるような要因があれば改めていくこと、この二点であ
ると考えます。例えば伝統校には多くの内部ルールや慣
習が存在しますが、それらが出来た当時においてはミッ
ション実現のための合理的理由があってできたものであ
っても、現状ミッション実現の阻害要因になっているな
ら積極的に変更していくべきでしょう。逆に変革の場合
においてもその内容はミッション実現に見合うものであ
るべきです。
学生の皆さんも学生会、部活、寮生活などで先輩から
受け継いできた伝統があり、それを守っていくことに誇
りを持っていることと思います。しかし学生には、社会
で役立つ立派な技術者になるべく能力、教養、常識を身
に着けるという重要なミッションがあります。学校生活
での全てはそれに基づいて実現すべき目標が立てられ、
その実現のために各種の伝統、ルールがあると考えるべ
きです。皆さんは受け継いだ伝統について、それらを形
式的に守ることに固執、あるいは逆に、
窮屈に感じるルー
ルを排除しようとして、皆さんが立派な技術者に育つと
いう目標を阻害するようなことがあってはいけません。
あらゆる慣習について、その存在理由を考え直し、不合
理なものや改めるべきものは改め、意味あるものについ
てもその意味を問い直すことを行ってほしいと思いま
す。
これからの北九州高専がますますご発展することを祈
念いたしております。
志
平成2
6年1
2月1
7日(14)
遠
図 書 館 便 り
図書館イベント
「ブックハンティング」開催!
!
恒例のブックハンティングを7月16日(水)
16時
∼17時、クエスト(小倉北区)
で実施しました。参
加した学生は12名、購入冊数は149冊でした。
来年度も開催しますので、興味のある学生は奮っ
てご参加ください。
制御情報工学科3年
津田 信彦
私はブックハンティングには、1年生の時以来、2度目の参加となりました。
普段図書館で触れるさまざまなジャンルの本に親しみがあるのはもちろん、今ま
で読んだことのない未知のジャンルにも興味があったため参加しました。
私の好きな言葉は、
「本は知識の窓口である」というものです。古本屋など
に行くと、
珍しい本などがおいている事があり、
そこにはかつての先人たちの
発見した知識や古今東西の寓話やすばらしい話などが溢れています。
私は本を探すことは一つの本の楽しみ方であると思い、また人と人とのコミ
ュニケーションにおいて知識というものは頼りになると考えている
ので、今回のブックハンティングでは“指南書”をテーマに本を選
びました。クエストと呼ばれる書店には、多様な参考書や娯楽本が
あり、宝部屋でした。ライトノベルでいくつか興味を惹かれるタイ
トルや、自分が現在探しているモデリングの参考書、物理エンジン
の参考書もあり1時間では足りないくらいでした。中でも、とても
興味を引かれた伊坂幸太郎作品群は、とてもわくわくしました。結
局、自分が選んだ本は、物理エンジンの参考書と3Dモデリングソフトと、
モデリングしたものを動かすための指南書などでした。これらは、自分は
もちろん、いつか誰かの役に立つことを願って選びました。
図書館には3Dモデリングや、それを使ったゲームを作るなどの際に参考
にする本が少ないため、もし始めようとしても使用方法がわからず諦めて
しまうことがあるかも知れません。そのため自分の勉強がてら選ぶことに
しました。
ブックハンティングは自由に書籍や参考書を選ぶため、参加者にとっても
敷居は低いと思います。もし欲しい本があれば参加してみてはいかがでし
ょうか。
志
遠
『竜馬がゆく』
平成26年12月17日(15)
司馬遼太郎
4−C
山
本
耕
平
がこの本を初めて読んだのはまだ中学生の時だっ
た。学校の朝読書の時間に読む本に困っていたと
き、歴史好きの母が是非にと薦めてきたのがこの本だっ
た。
当時の私は、坂本竜馬という名前くらいは知っていた
ものの、歴史小説や時代小説には全く縁がなく、正直な
ところ難しそうという印象から真面目に読む気など微塵
もなかった。しかし、読み始めてみると意外にも思って
いたほど文章が硬くなく、私はどんどん読み進めていっ
た。いつしかそれは朝読書の時間に止まらず授業中にも
こっそり読むようになっていた。この頃から私は徐々に
本の虫となり、特に歴史小説、時代小説を好んで読むよ
うになっていくのだった。
この本の良いところは、やはりその読みやすさではな
かろうかと思う。書名こそ『竜馬がゆく』であるけれど
も、その内容は必ずしも竜馬一人にスポットライトを当
私
てているわけではない。師である勝海舟やその他の維新
志士たちといった竜馬の周りの人物の動きを追う場面が
かなり多い。一見蛇足とも思える描写でもあるが、これ
らのおかげで時代背景が鮮明に見え、薩長同盟、大政奉
還といった出来事がわかりやすくなっている。
実は坂本竜馬という人物が広く知れ渡るようになった
のはこの本のおかげなのだ。この本が出版される前にも
坂本竜馬を題材とした書籍はたくさんあったが、いかん
せん地味であった。というより、わかりづらく退屈だっ
たのだろう。確かに、竜馬の話の中でアクションシーン
というのはほとんどなく、政治折衝の小難しい話が多い。
大衆小説としては不利な題材である。そこに登場したの
が司馬遼太郎著『竜馬がゆく』である。司馬によってわ
かりやすく描かれたこの本により坂本竜馬の知名度は上
がり、以降“竜馬はすごい人”という前提で作品が作ら
れるようになったのである。
以上のように、司馬により薩長同盟や大政奉還の凄さ
がわかりやすいように描かれたこの本は、長編であるに
もかかわらず読んでいて退屈せず、躓くことも少ないと
思う。
私は読むスピードが遅いため、時間こそかかったがそ
れでも一気に読んだ。初めての長編だったが案外読めた。
この本を読み切ったことが確実に私の読書の原点になっ
ている。よって、全8巻をまとめてこの本を私の「思い
出の一冊」としたいと思う。
http://www.kct.ac.jp/katudou/club/bungaku/top.html
ブログ・リレー小説などやってます
黒
蓮
"!!!!!!!!
"!!!!!!!"!!!!!!!!
﹁
雪
﹂
月な早重そ物鉛いしさいわま中重ま
曜け々されののかかやだざどにいど
日れにをを大張なしくろわろ沈頭ろ
でば頭押拒口りか、。うざみみ。み
と苦かそ歪の
あなをしむか付っそ
、しらうむ中
るら覆流体らいたの
私い抜な視か
。なうすを這た。誘
を思け意界ら
い
いま。強いよ
飲い出識。目
に
引出う
。ど
みをそ。再を
屈
によな
ろ
び覚
込すう
す
動う頭
み
まま
むると
る
かとを
を
どす
怪必す
わ
しす振
消
ろ。
物要る
け
、るり
し
み
がはと
に
頭。、
去
の
さな、
は
怪
の
ら
﹁
悪
夢
再
び
﹂
レ
イ
ス
"!!!!!!!!"!!!!!!!
﹁寒
﹁にう来
﹁がまに
﹁さとめ
よは気て空あ走まな私はなだるたささ季
し無がいかっっ歩っはぁっ。クだむに節
、く晴たら﹂たいてそ⋮て誰リ周っ変は
。ていれ⋮騒もス囲⋮わ、
肉なれ。白
驚いくに﹂いがマは⋮っ肌
まってそい
で自ス、﹂た寒
いく。反
んていの羽
真さ
い身に寒
てとそ比
食いき景が
冬か
るの気さ
顔、の例
べたさ色ゆ
のら
。色がよ
を頬沈す
て。っをっ
十凍
恋向り
上にんる
き見く
帰
二え
沙いも
げ冷だよ
まてり
ろ
月る
汰ても
るた気う
で、と
ー
。よ
にいう
とい持に
の不降
っ
う
夢るす
、感ち憂
憂思り
と
な
中よぐ
触の鬱
鬱議始
﹂
"!!!!!!!!
"!!!!!!!!!!!!!"!!!!!!!!!!!!
"!!!!!!!!!!!!"!!!!!!!!!!!!!
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よ﹁た て!書時 痛 予!キ だ!て幼 ﹁に!を せあ﹁年 ど今﹁始を ﹁学 ﹁
﹂よ。静い未か、日いう言こャあ"未いき思⋮はみ見わなるあ近日﹂も昔め逸終ち生大あ
し かる来れち記、わをのラれ 来る日わ⋮特んてくい。、く付 あのたらわょの掃、
、 に暇のてらを痛ぁ書力だ、 をののず﹂別なみわや何ち前か ん私。すりっ時除こ
いをっ覚 見だ私押 なにるく﹂書ょみら まっ たのとの中れ
掃 日が私いり閉す、
と
除 記あよたとじぎ叫て使たえ る。よし 力はとし いうたす りて め見開日に懐
が言、な たどいる 変字 にえい記出か
終 をる、の入よるびおっって 力 、黙
下 私なてだてし
わ 元なこはっうぞそこてけな 、 おっ あえ が か同だと
ら のらん、て 、ううこ、い そ 前て るな ら なじ。書 わ手 はいみっきい
と
っ
だ そ掃たたた﹂
せ 場掃な き 私に"こ私け れ はし "い 冒 ー日 い
け 頭 、の た てな れ除り。の
て 所除日 たし。な に。ど が 何ま
ど の 思や の な、 をか﹂ は
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、
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白 戻ろを こそ た 来 ん の 言た
小
私 章 出が 十 けぁ み目
見 し"見 にの 。 の な 力 っ、
﹁
思
い
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の
日
記
﹂
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平成2
6年1
2月1
7日(16)
志
遠
トピックス
KCTガールズと熊本高専との交流会
KCTガールズ代表
物質化学工学専攻2年
峠
美穂
私たちKCTガールズは今年の1月に、北九州高専の女子学生を学内外にPRするために発足し
たグループです。今回、私たちKCTガールズのメンバーは、熊本高専熊本キャンパスの女子学
生と交流するために、大分県の八丁原発電所に向かいました。そこで地熱発電所の仕組みと九重
の自然について学んだ後、隣接する九重共同研修所において、交流会がスタートしました。
最初に、自己紹介をしながら昼食を食べ、次にスライドを使って学校紹介を行いました。初め
は緊張してしまい、なかなか会話が出来ずにいましたが、学科や学校行事などの違いが多く、質
問がたくさん出て、次第に会話が弾むようになりました。雨のため室外に出ることは出来ません
でしたが、レクリエーションでトランプなどを楽しみました。学校生活などの話が途切れること
はなく、気がつけば帰りの時刻となっていました。
今回の交流会では、多くのことを学びましたが、その中でも強く感じたことは、一緒に頑張っている仲間がたくさ
んいるということでした。高専は主に工学分野を学ぶため、女子学生の数は少なく、女子の認知度も低いことから、
学校生活や就職活動などで苦労することもあります。しかしこれからは、頑張っている仲間たちがいることを忘れず
に、自信を持って高専女子のアピールを行っていきたいと思います。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今年で18回目!
4−E
新井
希旺
8月1
1日(月)
、夏真っ盛りのこの日、北九州市立男女共同参画センタームーブで、北九州高
専吹奏楽部第1
8回サマーコンサートを行いました。
私たちは、春からサマーコンサートに向けて、準備を始めていました。日々の練習に加え、夏
休みには短期の合宿を行い、個人の技術面、全体の音のバランス強化等しました。さらに何度か
指導の先生にも来ていただきました。
私は、初めて、部長として部の中心で動いていましたが、終始不安ばかりでした。どうすれば
部をまとめることができるのか、どうすれば部長として動くことができるのかわからなくなり、
パニックになっていたこともありました。そんな私を支えてくれたのは、部員たちでした。わか
らないことを教えてくださった先輩方、たくさんの元気を与えてくれた後輩たち、全員のおかげ
で私はがんばることができました。
本番当日、たくさんのお客さんが私たちの演奏を聴きに来てくれました。部員が一丸となってたくさんの音楽を奏
でました。ステージは3部構成となっており、1部は吹奏楽オリジナルステージ、2部はアンサンブルステージ、3
部はポップスステージでした。2部のアンサンブルステージでは、今年は学年別に分かれて演奏するなど、ボリュー
ム満点でした! 最後にアンコールまでいただいて、サマーコンサートは無事大成功となりました。
ご来場いただいた部員のご家族の方、毎年来てくださる常連さん、高専の先生方、皆様のおかげで成功したといっ
ても過言ではありません。本当にありがとうございました。これからも北九州高専吹奏楽部をよろしくお願いします。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
寮マッチと納涼大会
4−M 宮脇
晃平
9月6日(土)に寮マッチと納涼大会が開催された。寮生の中には
この行事を楽しみにしている人も多い。これまで寮マッチは男女別々
に、納涼大会は一緒に行うことが通例だったが、今年は趣向を変えて
男女一緒に寮マッチを行うことにした。さらに、短期留学生が多く訪
れていたということもあり、留学生にも参加してもらうことにした。
種目はバレーボールだった。試験が近いこともあったが当日は多く
の寮生が参加した。まず、留学生に自己紹介をしてもらい、その後チー
ムに分かれて本校の寮生が英語で自己紹介をした。普段とは違った試
みだったので不安はあったものの、特に大きなトラブルもなく順調に進み、無事に大会を終えることができた。試合
に参加しなかった留学生も観戦に訪れて大変賑やかなものとなった。試合の合間には、寮長から留学生にたこ焼きが
振舞われた。日ごろ食べる機会の少ない日本の料理に留学生は満足そうであった。
また、夜には納涼大会が行われた。この日はいつもの食事とは違い、事前にとったアンケートからメニューが作ら
れて好きなものをたくさん食べることができる。納涼大会の最中には下級生による一発芸などが行われ、会場を大い
に沸かせた。
今後も留学生は多く訪れるであろうが、交流の機会はまだまだ少ない。さらに、他の高専の寮に比べて北九州高専
は寮内のイベントが少ない。これからも寮生全員にとって住みやすく楽しい寮にしていくために改善していきたい。
志
遠
平成26年12月17日(17)
おせわになりました
Dea, Syamgita & Laksmi, Universitas Gadjah Mada, Indonesia
私は初めて飛行機に乗って海外に来ました。そして、短期留学生としておよそ
一ヶ月間、北九州高専で過ごしました。北九州高専では新しい色々な経験をしま
した。友達を作って、ともにさまざまなことを勉強しました。日本のことや地元
の言葉も教えてもらいました。北九州高専の先生と学生はみんな優しく親切で、
よく手助けしてくれました。
また、私は論文を書くために北九州高専の図書館で本を探しました。いろいろ
な子供の物語です。たくさんの児童書を読むことができました。
北九州高専の授業は、本当に楽しかったです。わかりにくいところもありまし
たが、先生と友達がいつも手助けしてくれました。授業は5
0分だけなので退屈しませんでした。よかった!
でも、残念なことが一つありました。北九州高専の食堂であまり料理を食べら
れなかったのです。豚肉を使うものだと食べられないので、いつも牛丼を注文し
ていました。他の学生がカレーライスやラーメンを食べる時、食べたくなったけ
ど食べられませんでした。そして、売店で美味しそうなパンを見つけましたが、
豚肉が入っていました。残念でした。
北九州高専での生活をしているうちに私はインドネシアに帰りたくなくなって
しまいました。本当に北九州は楽しいです。ぜひまた北九州高専に留学したいと
思います。
すばらしい機会をいただき、貴重な経験をすることができました。どうもあり
がとうございました。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
Memories of KCT
Lee Trina & Nur Syakirah, Temasek Polytechnic, Singapore
Throughout the three months that we have spent here in Japan, we have gained
many enriching experiences. Being given the chance to conduct our research in
KCT, we got the opportunity to work with students and staff who are also conducting similar research. Sharing our research topics with one another has helped
us gain valuable knowledge regarding the work that we are currently doing. Furthermore, we were given the chance to attend academic workshops, exhibitions as
well as university and factory tours that provided us with useful insights on the
university and working life in Japan. We got to visit many iconic sights as well,
most of which we do not have back in Singapore and this has given us many new
experiences to cherish. We have had the privilege of meeting many people from different walks of life during our
stay here in Japan. Not only were we able to make many new Japanese friends, we also got to befriend many foreign students from different countries. Thus, it has taught us the importance of being open-minded and understanding towards the different cultures. We are really thankful for all the new friendships that we have forged
while in Japan. We would like to express our sincere gratitude to President Tsukamoto, Professor Wakiyama,
Miyamoto Sensei, Ishii Sensei, Indo Sensei, the dormitory staff and all the friends that we have made for making
our stay here in Japan a very enjoyable and memorable one. We leave Japan with nothing but good memories. 皆
さんのことを一生忘れません。また皆さんとお会いできることを願っています。ありがとうございました。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
英国語学研修引率
総合科学科
大谷
浩
8月1
5日
(金)
から9月1日
(月)
の日程で、英国語学研修に引率者の1人として
全日程同行する機会を得た。企画・主催は
「英語センター
(福岡市)
」
という英語教
室で、
宗像在住の英国人ナイジェル・ストット氏
(元大学准教授)
が経営している。
「英語センター」の語学研修は、現地の授業において日本人学生4人に1人の
地元大学生が助手として参加する独自の形態を取っている。同センターに依頼し
て独自の研修を実施している進学校もあるほどで、本校では昨年から他大学との
合同ツアーの説明会を学内で行っている。
今回のツアーに本校からは5年生1名、4年生3名、3年生3名、2年生1名
の計8名(男3女5)が参加した。参加者全体としては学生3
6名に引率4名であ
った。第1週目はオックスフォード大学寮に滞在し、日本に興味を持つ地元学生
と共に勉強した。午前中は4、
5名グループでの授業、
午後は市内見学を行った。第2週目はバースに拠点を移し、1
名から3名に別れてホームステイを経験した。バースでの授業は日本をあまり知らない学生達が助手となった。
参加学生の中には海外初体験の者もいたが、研修内容に満足し充実感を得て帰国した。感想文には冷夏への驚き、
映画のような景色や観光名所、レストランやホームステイ先での食事、他大学学生との交流などが語られた。さらに
「もっと英語の勉強をしなくては」という思いが綴られた。
昨今、高専では海外インターンシップが奨励されているが、その前段階として一度海外語学研修を経験することは、
グローバル人材の育成に非常に効果的である。全員参加は難しいが、多くの学生が低学年から海外体験を持つことで、
海外体験がない学生達にも視野を世界に向けさせる効果が生まれるはずである。
平成2
6年1
2月1
7日(18)
志
遠
トピックス
自転車安全講習会実施報告
学生主事補
山本
和弥
1
1月7日(金)
、1年生を対象とした自転車安全講習会を実施しました。
今年度は城野自動車学校様のご協力を頂き、
講習会と実技指導を行いました。
講習会では、通学路において事故の危険性が高い場所や、本校学生の通学
状況の写真や動画を交えての紹介、自転車事故に伴う賠償や自転車保険につ
いて説明がありました。特に賠償額が9,
5
0
0万円となる事故事例も紹介され、
学生は自転車運転者としての自覚を再認識したようでした。
次に、1年生の自転車通学申請者と寮生の自転車利用希望者を対象に、実
技指導を行いました。
グラウンドに置かれた障害物を避けるジグザグ走行や、
狭い車幅のS字走行路などを実走しましたが、普段乗り慣れているはずの自
転車の操作が上手くできず、悪戦苦闘している学生の姿が印象的でした。
自転車は学生にとって一番身近な乗り物ですが、法律上、れっきとした車両であり、
人を傷つける可能性も十分にあります。本講習会を通して、運転技術を過信せず、交通
ルール、運転マナーを順守することが交通事故回避につながることを学んでもらえたと
思います。
最後に、本校は、来年度から自転車通学の許可要件として、自転車事故を補償する任
意保険加入を義務付けています。また、普段から交通事故に合わない、起こさないこと
を心に留め、自転車を運転するようにして下さい。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「豆ごはん。
」の取材を受けて
生産工学専攻
2年
福田
拓生
「あざーす!」
「まじ?!」
「いやいやいやいや。
」
これはカメラマン坂本さんの口癖です。1
0月8日放送の「豆ごはん。
」制作のため、
わたしたち滝本研究室は1ヶ月ほど密着取材を受けました。他の番組から取材を受け
たことも何度かあったのですが、こんなに長期に渡っての取材は初めてです。研究内
容の紹介はもちろん、普段の活動風景も撮影されました。まさに密着取材です。この
時期はちょうど、9月末の全日本学生室内飛行ロボットコンテストに向けて、機体制
作に追い込まれているところでした。
取材中、一番驚いたのは坂本さんにアシスタントがいないことです。撮影・音声・編集に至るま
で全て一人で行うそうです。やはり業界人のエネルギーは違います。夜遅くまでの作業になっても
研究室に残ってカメラを回し続ける坂本さんに負けまいと、
私達も作業をする手に力が入りました。
大会当日、会場が東京にもかかわらず坂本さんは福岡から駆けつけてくれました。いいところを見
せたかったのですが、結果は予選敗退。残念な結果になってしまいました。しかし、機体の制作技
術を評価するベストクラフト賞とプレゼンテーション賞をいただくことが出来ました。
放送は2
0分を超える超大作となり、多くの反響を頂きました。今でも知り合いに、テレビ見たよ!
と声をかけられることがあります。このような経験ができることはもうないかもしれません。いや、
次は立派な技術者になって「情熱大陸」に出られるよう頑張ります!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こだわりの食品工場を訪ねて
郵便友の会顧問
加島
篤
郵便友の会では、北九州市やその周辺の会社や福祉施設を訪問し、そこで働く人
たちと交流する活動を続けています。今年は、7月に八幡西区の入江製菓株式会社、
1
0月に小倉北区のドンバル堂本店を訪問し、食品作りの苦労や会社の歴史をうかが
いました。今回は特別に、工場見学を許可して頂きました。
ニッケ玉や金平糖などを製造する入江製菓では、入江雅彦社長の案内で、水と砂
糖と水飴から様々なキャンディが作られる現場を見て回りました。中でも金平糖を
作る巨大な回転釜は圧巻で、2週間かけてグラニュー糖を金平糖に成長させる技に
感動しました。見学後の質疑応答で、入江社長は「祖父が創業した頃、製鉄所で働
く人たちが良く買ってくれた。現在は1
6
7種類の商品を製造している。スーパーやコンビニは大手の商品が中心なの
で、今後は直営店やネットでの販売に力を入れたい。
」と熱く語っていらっしゃいました。
国産小麦を使ったパンと焼き菓子を製造するドンバル堂でも、乙木信介社長の案内で、小麦倉庫やパン生地製造機、
巨大なパン焼窯などを見て回りました。焼きたての食パンが棚いっぱいに整列する姿は壮観でした。見学後は、乙木
社長のお話に耳を傾けました。
「当初、国産小麦は品質が安定せずパンは作れないと言われた。牛乳や卵はもちろん、
副原料も食品添加物を含まないものを特注している。良い小麦が収穫された年は、パンもおいしいものができる。
」
海外視察のエピソードも、ユーモアたっぷりに語って下さいました。
安全安心な食品へのこだわり、人を幸せにする商品を作る喜び、そして経営者としての冷静な視点。二人の社長の
お話は、技術者の卵である学生たちにも刺激になったようです。後日、郵便友の会のメンバーは、お世話になった御
礼とそれぞれが感じたことを手紙にして、訪問先に送付しました。
志
遠
平成26年12月17日(19)
生 相 談 室 から
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
学
学生相談を利用しましょう
学生相談担当(精神科医) 香西
昨年から精神科医として本学
の学生相談を担当している香西
です。
私は精神科・心療内科を標榜
する診療所の開業医ですが、長
年、県立高校の心の相談事業に
も関わっています。
今回は、これまでの学生相談
や診療所での経験から、思春期のメンタルヘルスに
ついて私が感じてきたことや皆さんにお伝えしたい
ことについてお話ししたいと思います。
第一に感じるのは、近年の思春期の患者さんの著
しい増加です。それだけ今の学生さんを取り巻く環
境が厳しくなっているのだと思います。
第二には、受診される患者さんの病状が深刻化し
ていることです。即ち、昔は殆んど診ることのなか
った過喚気発作、パニック発作、解離症状(自分が
したことの記憶が全くないなどの症状)やリストカ
ットなど、自分自身では勿論、学校や家庭でも対処
の難しい状態の方が増えています。さらに、若者の
自殺が近年増加しています。平成2
5年の統計では我
が国の生徒・学生の自殺者数は9
0
0余人でした。ま
た、1
5歳から2
9歳までの若者の死因の第一位が自殺
という異常な事態となっています。
第三は、精神疾患レベルではないものの、心の悩
みを抱えたまま生きている学生さんが増えているこ
とです。
そして第四に、これが学生相談と関連して最も重
要なことですが、悩みを持って大変苦しく辛い思い
をしているにも関わらず、周りに助けを求めること
ができない学生さんが多いことです。
勉学や進路などの普通の悩みだけでなく、クラス
や部活などでの人間関係の悩み、友達関係の悩み、
親子関係やその他の家庭内の問題に関する悩みなど
様々な悩みがあります。その中には軽いものもあれ
ば根の深いものもあります。本人一人ではとうてい
洋
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
解決困難と思われる問題もあります。しかも、その
悩みの根が深いほど誰にも打ち明けることができ
ず、一人で抱え込んでしまっている場合が多いよう
です。
一人で解決できそうもない悩みがある場合、身近
に誰か相談できる人がいると良いのですが、今の社
会には自分の悩みを周りに打ち明けにくい状況があ
ります。即ち、一つには「親に心配を掛けてはいけ
ない」
、
「友達に相談すると自分のことが負担になっ
て相手に迷惑をかける」
、
「わがままと思われる」
「
、こ
んな悩みを持っているのは自分だけ、変に思われる
のではないか、嫌われるのではないか」など、自分
の悩みの苦しさを解決することよりも周りへの迷惑
や周りの反応を先に考えてしまい、身近な人にも相
談しにくい心理が広がっているように思います。
また、学生さんが自分の悩みを親や先生などに真
剣に打ち明けようとしても、大人が日頃から聞く耳
を持っていない(と学生が感じる)場合や、仮に打
ち明けたとしてもそれをきちんと受け止めてもらえ
ていない場合も周りに相談することが難しくなりま
す。
私が学生の皆さんに訴えたいことは、自分が相談
したいと思うことがあれば、まずその自分の気持ち
を大事にして相談してほしいということです。そし
て、その相談を受け止めてもらえるかどうか、無視
されるか、嫌がられるか、或いはちゃんと受け止め
てもらえるかどうかは相手の側が判断して応じる問
題であって、学生さんの方から先に迷惑になるから
と考えて相談することを諦めてしまわないでほしい
と思います。
しかし、それでも大人が相談にのってくれない場
合や大人にどういうふうに相談を持っていったらよ
いか分からず悩む場合には、悩みの種類に関わらず、
遠慮せずに先生、保健室、学生相談室などに声を掛
けて下さい。お待ちしています。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
冬季休業の心得
冬休みに考えてほしいこと
1
2月2
5日(木)から1月7日(水)まで、冬季休業期
間となります。今年一年を振り返ってみて、どのような
年だったでしょうか。
高専での学習期間は、卒業まで5年間、専攻科を含め
ても7年間です。その間に基礎学力や専攻分野の専門知
識、能力、リーダーシップや協調性、コミュニケーショ
ン能力など、必要な知識や能力を身に付け、人格を磨き
ながら、自分自身の卒業、修了後の進路を考えて決める
必要があります。その過程で目に見えない努力は必須で
あり、日頃のモチベーションと日々の取り組みは非常に
重要です。捉え方や感じ方に個人差はあるかとは思いま
すが、是非、今年一年を振り返り、来年の目標について
考えてみて下さい。
学生主事
安信
強
併せて、これから一年で最も寒くなる時期となり、生
活のリズムや体調を崩す人が増えます。
また、
冬期休業期
間は年末年始を中心に、一年で交通事故や犯罪が多発す
る要注意期間です。
交通安全や防犯、
体調や生活習慣の管
理では、
個人の意識と取り組みが肝要です。
冬季休業期間
中は、これらのことにも十分に注意し、過ごして下さい。
さて、平成2
7年、本校は創立5
0周年の節目を迎えます。
平成2
7年度からこれまでの5学科から1学科構成とな
り、4月には新しい学科のもとで学生が入学します。ま
た、夏季休業期間や行事などの日程も一部、変ります。
本校としては、これまでになく大きな変化のある年とな
りますが、一人一人にとって充実した一年となることを
期待しています。
平成26年度 行事日程
12月
(1
2月1日∼3月3
1日)
1
7日(水)クラスマッチ
2
4日(水)授業終了後校内清掃
2
5日(木)冬季休業(∼1月7日)
2
6日(金)学生寮閉寮
2
7日(土)年末年始休業(∼1月3日)
本校のすべての窓口がお休みとなります。
2日(金)全国高専ラグビー大会(∼7日)
1月
6日(火)開寮
8日(木)授業開始
1
5日(木)学習到達度試験(3年生)
1
7日(土)推薦入試
2
1日(水)学生会役員立会演説会(放課後)
2
8日(水)校内駅伝大会(放課後)
3
1日(土)リーダー研修
4日(水)予備日(何もなければ通常授業)
(∼5日)
2月
1
2日(木)後学期定期試験(1・2・4・5年
(3年
∼2
0日)
∼2
3日)
1
5日(日)入学者選抜学力検査
1
6日(月)学生休業日
2
3日(月)答案返却(1.2.4.5年生)∼2
5日2時限目まで)
(3年生)午後∼2
5日2時限目まで)
2
4日(火)卒寮パーティー
2
5日(水)校内清掃・ホームルーム(3・4時限目)
寮大掃除・部屋替
2
6日(木)特別教育期間(∼3月1
8日)
2
7日(金)閉寮
4日(水)再試験対象者発表
3月
5日(木)再試験(∼9日)
1
3日(金)5年生
再試験結果発表
1
6日(月)1∼4年生
登校日・再試験結果発表
1
9日(木)卒業式・専攻科修了式
学年末休業(∼3
1日)
さ
い
こ
と
で
も
﹁
何
か
を
成
し
遂
げ
る
﹂
す
ば
ら
し
さ
と
い
圭 う
本 も
の
を
高
専
生
活
で
味
わ
っ
て
ほ
し
い
と
思
う
。
の
達
成
感
や
満
足
感
が
待
っ
て
い
る
の
だ
か
ら
。
学
生
に
は
、
小
こ
と
を
続
け
て
ほ
し
い
。
そ
の
努
力
や
苦
悩
の
先
に
は
想
像
以
上
勉
強
に
も
言
え
る
こ
と
だ
。
今
現
在
、
自
分
が
が
ん
ば
っ
て
い
る
悩
を
し
な
け
れ
ば
達
成
感
や
満
足
感
は
得
ら
れ
な
い
。
部
活
動
や
も
ち
ろ
ん
、
こ
の
こ
と
は
全
て
の
物
事
に
通
じ
る
。
努
力
や
苦
く
生
涯
に
わ
た
っ
て
の
財
産
に
な
る
。
た
の
で
は
な
い
だ
ろ
う
か
。
こ
こ
で
経
験
し
た
こ
と
は
間
違
い
な
う
か
。
苦
悩
し
て
き
た
か
ら
こ
そ
、
や
っ
て
よ
か
っ
た
、
と
思
え
専
祭
が
終
わ
っ
た
あ
と
の
達
成
感
・
満
足
感
は
い
か
が
だ
っ
た
ろ
ろ
う
。
過
程
で
嫌
に
な
っ
た
こ
と
も
あ
っ
た
か
も
し
れ
な
い
。
高
備
を
行
い
、
実
行
す
る
。
各
段
階
で
の
議
論
も
た
く
さ
ん
あ
っ
た
高
専
な
ら
で
は
と
い
っ
た
と
こ
ろ
か
。
自
分
た
ち
で
企
画
し
、
準
こ
こ
ま
で
学
生
が
主
体
と
な
っ
て
行
事
を
企
画
・
実
行
す
る
の
は
高
専
祭
は
そ
の
一
例
と
い
え
る
。
体
育
祭
も
そ
う
で
あ
る
が
、
た
ら
そ
れ
は
達
成
感
で
は
な
く
解
放
感
で
あ
ろ
う
。
事
に
達
成
感
や
満
足
感
が
あ
る
と
は
言
え
な
い
。
も
し
あ
る
と
し
れ
ば
味
わ
う
こ
と
が
で
き
な
い
。
な
あ
な
あ
で
進
め
て
い
っ
た
物
と
を
覚
え
て
い
て
ほ
し
い
。
達
成
感
と
い
う
も
の
は
苦
悩
し
な
け
た
だ
、
苦
し
み
を
味
わ
っ
た
か
ら
こ
そ
達
成
感
が
生
ま
れ
る
こ
さ
ん
あ
る
だ
ろ
う
。
大
勢
で
物
事
を
実
行
す
る
こ
と
の
難
し
さ
な
ど
、
ほ
か
に
も
た
く
で
は
な
か
ろ
う
か
。
ク
ラ
ス
で
意
見
を
ま
と
め
る
こ
と
の
大
変
さ
、
十
分
に
味
わ
っ
た
こ
と
だ
ろ
う
。
と
、
同
時
に
そ
の
苦
し
さ
も
、
学
生
た
ち
は
自
分
た
ち
で
企
画
・
実
行
す
る
こ
と
の
楽
し
さ
を
ら
で
は
の
ク
ラ
ス
展
示
な
ど
に
感
心
の
声
が
聞
か
れ
た
。
け
で
な
く
、
多
く
の
学
外
の
方
に
ご
来
場
い
た
だ
い
た
。
高
専
な
り
方
は
無
限
大
で
あ
る
と
い
う
こ
と
だ
と
い
う
。
当
日
は
学
生
だ
み
方
、
無
限
大
∼
。
そ
れ
ぞ
れ
の
ス
タ
イ
ル
で
楽
し
み
、
そ
の
や
今
年
も
高
専
祭
が
行
わ
れ
た
。
テ
ー
マ
は
S
t
y
l
e
∼
楽
し