2007/01

1月のコース管理データ
コース名称
札幌GC輪厚 コース レインボーヒルズGC
グリーンキーパー氏名
梶原 隆司
所在地
安藤 義雄
北海道
コムウッドGC
三木GC
宇部72CC江畑池
阿蘇プリンス
ホテルゴルフ場
寺町 章
向居 捷洋
的場 幸治
河野 藤男
布山 光孝
千葉県
宮城県
ホール数
泉CC
滋賀県
山口県
兵庫県
熊本県
18
18
27
18
27
18
36
1958/8/12
1992/6/8
1979/9/5
1993/4/25
1973/10/27
2000/11/1
1990/8/5
100∼132
60
23
258
150
80
555∼480
芝地管理面積(㎡)
710,000
600,000
690,000
567,369
530,000
365,000
955,577
その他管理対象面積
44,000
145,000
350,000
433,000
350,000
200,000
6
7
6
5
8
206人(東西合計人員)
15
3
11
2
8
なし
開場年月日
標高(m)
従業員数
パート・アルバイト
外注
なし
あり
あり
年間樹木管理、除草剤散 樹木菅理
布
内容
気温℃(右平年差)
降水量㎜(右平年差)
1.2
0.1
5.6
4.0
3.8
2.1
4.2
0.7
4.5
2.7
0.5
68.0
25.4
38.0
-40.3
44.0
16.0
20.7
-16.5
34.0
57.4
-14.7
9
14
12
14
雨天日数
10
2
降雪日数
積雪50㎝。機械整備が主
な仕事。1月7日前後に4日
間で50㎝もの大雨が降り、
今後どのような影響がある
か注意していきたい。
コース管理全般に関し
基 て
礎
デ
|
タ
16
22
17
10
5
7
5
11
13
4
6
3
3
5
22
1
2
落葉の回収もほとんど終 昨年12月同様暖冬続き 1月の降雪によるクローズ
わり、バンカーランナー切 で強風や降雪もなく適度な 日が1日だけだった。ここ
り、池掃除、刈込機械のメ 雨もあり、コースの状態は 数年ないことで、平均気温
ンテナンスをこれから実施 落ち着いている。今までこ が3.8℃、最高気温が10℃
の予定。大雪ではなく大雨 のような暖かい冬を経験し 近い日が数回あり、異常と
で1日クローズ。何年か振り たことがないので春に向け も思える暖かい日が続い
で雪のない年末年始となっ ての作業も当然変わってく た。反動には注意が必要
るだろう。朝、夕の気温は だと思っている。
た。
低いのでグリーンのシート グリーンについては、薄
作業は毎日翌日の霜予報 目の着色を実施。また液肥
に注意して数ホールは掛 散布で仕上がりはまずま
けて、毎朝状態を観察する ず。
日々が続いている。冬期作 その他土木工事等も今
業は順調であるが、このま のところ順調に進んでい
ま降雪のないことを願いた る。
い。
0
3(降霜日14日)
1
今年の1月はきつい降霜 食堂からの眺めを考慮 新年を迎え。本年は残念
のあった日が5日ほどしか し、10番ティ周辺の樹木を ながら曇により阿蘇山より
なく、寒冷紗の不必要な日 伐採し、景観が改善され 登る初日の出を迎える事が
できなかった。今月も昨年
があるなど、平均気温・地 た。オーバーシードした
温ともに昨年より1.5℃以上 フェアウェイのディボットや 以来、気温は平年値を僅
かではあるが上回り、暖か
暖かい月だった。
ディボット跡が目立つの
グリーンについては、この で、こまめな手入れが欠か い1ヵ月であった。
昨年より継続していた落
冬から着色しない方針にし せない。
ち葉の清掃も一段落し、
たため、ベントを休まさずに
シーズン中に手をつけられ
動かす意味から施肥量が
なかった場内の枯木の伐
増加した。
採を本格的に実施する。
スルーザグリーンに関し
ては、冬期工事としての排
水作業とフェアウェイの姫 ストックヤードに積み上げられる膨大な量に、例年で
高麗芝とグリーン周辺ラフ は焼却で対応していたが今年は産業廃棄物としての処
の飛びベント芝の張替え 理を行うように指導を受けており、今後の処理コストが
気がかりである。
工事にかかった。
順調な天候状況のもとフェアウェイのバーチカル作業
を実施する。スイパーで回収されるサッチの量も膨大で
あり、枯木同様産業廃棄物としての処理を行わなけれ
ばならない。
12月、1月の高い気温が
芝草にどのような影響があ
るか心配でもあり、楽しみ
でもある。
松くい虫の被害が発生し
た。被害木の伐採と樹幹注
入剤による予防を行いた
い。
冬期作業の一つである、
はみ出しベントの手取り作
業は手間がかかり大変で
ある。一部幅広くはみ出し
た所は張替えた。取った跡
には砂を入れているが、カ
ラーからのパッティングに
影響する部分もある。今後
の課題となりそうだ。今期
の更新作業時期、方法や
農薬、肥料の年間コスト等
を冬場にまとめておきた
い。
今年、社員他に退職者
が出たことによる作業計画
の進め方と人員補充など
で苦労している。何とか少
ない人数ではあるが、乗り
切っていきたいと思ってい
る。
冬期工事としての張替え フェアウェイの一部にミミ 例年、秋から継続して発
作業と排水工事、及びグ ズの発生が見られ、それに 生するイノシシの被害は、
リーン周りとティグラウンド 伴い、スズメノカタビラの発 秋の初めに集中したが12
の不陸補正作業と並行し 生が見られる。暖冬のせい 月以降大きな被害も無く経
て、シーズン中は作業量と か、ラフにもカラスノエンド 過している。有害駆除の実
の関係で行えないフェア ウやミミナグサの発生が見 施の効果が継続しているも
ウェイの更新作業、フェア られる。オーバーシードし のと思われ、春まで効果が
ウェイラインの変更作業、ラ たフェアウェイに施肥を行 継続される事が望まれる。
フの低刈り作業を2月から3 い、色は出てきたが、アント また当コースは溶岩流の堆
月の期間に行う予定にして シアンが目立つグリーンと 積部分に造成されているた
いる。しかし、どちらもス
め、盛り土部分は溶岩片で
のアンバランスが気にな
イーパーでの清掃作業が る。来年度は着色を行った 埋めたて盛り土されている
必要になるため、冬の日照 方が良いかもしれない。 ことから、時間の経過ととも
時間・量ともに少ない時期 秋にサッチ分解材を入れ に水道が陥没し、陥没口
での実施は、天候及び作 たためか、グリーン表面が がラフでは見えなくなって
業量をよく検討しながら、 少し柔らかくなったように思 いる。突然プレーヤーが陥
作業方法を決定する必要 える。また、ボールマークの 没穴に脚を取られる状況
がある。
が発生し、安全対策として
回復も遅い。
陥没箇所の確認と対策修
復作業が重要な冬季の作
業となっている。更新作業
の開始まで早急に作業を
終了させる事が望まれる。
ベント
ベント
ベント
ニミシラ・
CY-2
A-2
ペンクロス
ドミネント
H3年5月
昭和54年
平成15年4
月
平成4年5月
西:H10年張芝、南:H10播 造成1998年4月。播種
1999年4月∼ 2000年4月
種、東:H11年播種
課題・問題点
ベント
H5年に10面 新しいもので H3年5月
播種。H6年 8年、古いも
に10面張芝 ので27年
刈高(㎜) <メイン:サブ>
4.3
4.3
4.0
4.0
刈込回数 <メイン:サブ>
15
3
14
14
更新作業内容
施肥・活性剤・抑制剤等
グ
リ
| 病害
ン
病害程度
なし
18.0
晴天日数
造成・播種・張芝年
有(必要時)
樹木維持管理・枯木伐採・
コース草刈・簡易土木工事
110.0
曇天日数
芝品種
858,284
なし
なし
なし
なし
4.2
クレンショー
4.0
4.0
9
18
13
着色
トップドレッシング2回
ペンクロス(西コース)
なし
特になし
平成元年3月播種
4.0
7
なし
12/1:スロー 12/15:スー
グリーン2g、 パーオリゴエ
スーパーオリ イド1g
ゴエイド1g、
リンゴカルゲ
ン1cc
N0.8-P0N0.8-P0アミノ酸菌体肥0.7g/㎡、蜂 N1.07-P0.38-K0.86(g/㎡) 1/8:ネオハイグラス4号1g/ なし
K0.8、微量 K0.8、微量 蜜、硝安、尿素、リン、カ
㎡
要素剤2回、 要素剤2回、 リ、鉄他を1000倍液、0.7?/
1/29:ネオハイグラス3号
着色剤1回 着色剤1回 ㎡散布
1g/㎡
なし
なし
なし
なし
なし
イエローパッチ
なし
なし
極少
なし
なし
なし
なし
なし
イカルガー0.25cc/㎡(ス
ポット)
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
虫害対策
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
雑草
スズメノカタ スズメノカタ なし
ビラ
ビラ
少
少
なし
なし
なし
なし
一部に苔の発生
手取除草
なし
病害対策
虫害
虫害程度
雑草程度
雑草対策
オーバーシード
手取除草
なし
やや目立つ
なし
なし
特に実施せず
なし
コース名称
札幌GC輪厚コース
レインボーヒルズGC
特に無し
コムウッドGC
泉CC
シート作業が大変
特に無し
今のところ問題はなく、まず
まずである
グリーンに着色をしていな 年が明け中旬までは良好
いため、霜の融けが遅いよ な緑度を維持していたが、
その後は退色し、どのグ
うだ
リーンにおいても大小の斑
模様が目立つ状況ではあ
る。
しかし、ターフ密度は高く充分であり生育は非常に緩
慢であるが、刈込み作業では僅かではあるが刈り粕も
でている。反面旺盛な生育状況でその個体の大きさを
増しているのが苔であり、周辺のベントグラスより鮮やか
な緑色を呈している。朝の降霜時に確認すると苔の部
分のみに霜が付着せず、苔の活性の高さに驚く一部グ
リーンにおいては個体の発生が顕著であり、対策の実
施が望まれる。
昨年末実施した床土の土壌分析の結果が届けられ
た。毎年同一の3ホールを特定し行っており当コースの
問題点であるCEC値の低さによる塩基飽和度のバラン
スのくずれ、有効態Pの過剰、KおよびMgの不足が顕
著だった。CEC値の向上と利用できないPの減少が施
肥計画の主目的となっており本年度も欠点の改善をめ
ざす。
コウライ、一部ペレニアルラ
ペレニアルライグラス
(アップロード)【ベース: イグラス
ティフトン】
グ
リ
管理メモ
|
ン
ペレニアルラ ペレニアルラ コウライ
イグラス
刈高(㎜)
10.0
10.0
10.0
10.0
0
1
0
0
刈込回数
更新作業内容
病害
コウライ
10.0
13.0
寒地芝12.0㎜
15.0
0
スイーパー3回
1
バーチカル-8㎜、目砂3㎜ なし
なし
なし
1/22:ニトロユーキ15g/㎡
(10-10-10)
なし
なし
なし
なし
なし
なし
殺菌剤1回
(予防)
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
ミミズ
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
N0.4-P0K0.4、着色
剤1回、微量
要素1回
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
施肥・活性剤・抑制剤等
テ
ィ
グ
ラ
ウ
ン
ド
コウライ
一部ミッドナ ブルーグラス コウライ
イト
芝品種(左:レギュラー イグラス
ティ、右:バックティ)
阿蘇プリンス
ホテルゴルフ場
宇部72CC江畑池
三木GC
なし
3
なし
病害程度
病害対策
虫害
少
虫害程度
虫害対策
なし
なし
なし
なし
なし
雑草
なし
なし
なし
なし
スズメノカタビラ
なし
なし
なし
なし
なし
なし
一部にスズメノカタビラ
なし
少
少々
雑草程度
雑草対策
なし
手取除草
茎葉処理剤をスポット処理
ペレニアルライグラス(アッ
プロード)
オーバーシード
特に無し
特に無し
ペレニアルライグラス
施肥は粒状を使用(10-10- 特別な作業は特に実施せ
10)
ず。芝生の休眠期に入り全
ホールを比較すると、一部
のティグランドでの日照不
足によるターフの充実不
足、同じく数ホールあるア
イアンティのターフの充実
度のバラツキがあり、十分
でないホールについては
更なる施肥方法と量の追
加などが今シーズンは検
討の必要があると考えられ
る。
ブルーグラスの中に入った 霜でサッチが固まるので、
コウライシバが目立つ
できるだけスイーパーなど
による清掃を実施する
管理メモ
コウライ
コウライ
コウライ
コウライ
フツウコウライ
ペレニアルライグラス
(アップロード) 【ベース:
ティフトン】
芝品種
刈高(㎜)
刈込回数
18.0
13.0
0
0
15.0
11.0
15.0
12.0
1
8
なし
スライシング
スイーパー
なし
なし
0
全ホールでバーチカルモ
アの施工
施肥・活性剤・抑制剤等
なし
なし
なし
なし
なし
なし
病害
なし
なし
なし
なし
なし
なし
病害対策
なし
なし
なし
なし
なし
虫害
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
更新作業内容
病害程度
フ
ェ
ア
ウ
ェ
イ
ミミズ
少
虫害程度
虫害対策
なし
なし
雑草
スズメノカタビラ
スズメノカタビラ
なし
なし
雑草程度
中
雑草対策
手取除草
手取除草
なし
なし
少
施肥は粒状を使用(10-10- 新年松明け後、本年も
10)
バーチカルモアの施工を
深さ20㎜にて実施。昨年
の乾燥期での乾燥害によ
る暗渠排水部分は極度に
ターフが薄くなっている。
特に無し
管理メモ
刈高(㎜)
ラ
刈込回数
フ
更新作業内容
施肥・活性剤・抑制剤等
茎葉処理剤をスポット処理
ペレニアルライグラス(アッ
プロード)
オーバーシード
芝品種
一部にスズメノカタビラ
ペレニアルライグラス
ノシバ
ノシバ
ノシバ
50
ノシバ
またゴルフカーの走行が集中する部分についても同
様にターフが薄くなっているため、その部分については
バーチカルモアの施工を避けて実施した。天候に恵ま
れ予定期間内に終了する。人手に余裕があればスイ
パー施工後、もう一度フェアウェイモアによる軸刈りを行
いたい状況であるが断念した。今後は春先の芽出しが
楽しみである。
ノシバ
ノシバ
50
40
0
なし
なし
スイーパー
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
40
0 Aラフ0回、Bラフ0.4回
なし
なし
コース名称
病害
札幌GC輪厚コース
レインボーヒルズGC
なし
コムウッドGC
泉CC
なし
なし
三木GC
阿蘇プリンス
ホテルゴルフ場
宇部72CC江畑池
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
スズメノカタビラ
カルカヤ
一部にスズメノカタビラ、ラ
イグラス、飛び出しベント
少
多
少
手取除草
草刈
茎葉処理剤のスポット処理
病害程度
病害対策
なし
なし
虫害
なし
なし
少
虫害程度
虫害対策
ラ 雑草
フ
雑草程度
雑草対策
ミミズ、モグラ
なし
なし
スズメノカタビラ
なし
スズメノカタビラ
中
なし
その他作業として、低木樹 モグラ対策で殺虫剤散布
などいろいろと実施するが
木類肥料散布、備品作
今ひとつ効果がない
成、エッジ切り
管理メモ
カルカヤは今のところ刈り 中旬には、落ち葉の清掃も
取るしか対策がない
一段落し、秋の土壌処理
剤未散布個所の茎葉処理
を実施する。
1年の内で最も気温の低い期間であるため、効果の発
現も遅く、目に見えた変化はこれからとなる。今年の
シーズンには秋の土壌処理剤の散布は、全面処理で
是非実施したい。