PowerPoint プレゼンテーション - ウィリー株式会社 ソフトウェア事業部

・ファンクションキー
・ユーザーファンクションキー
・ポップアップ
・自動割付
ROZA
マクロ操作マニュアル
ウィリー株式会社
ソフトウェア事業部
1.マクロの種類
マクロとは、ROZA特有のソフトウエア開発言語の名称です。
ROZAの標準マクロの操作について説明をします。
ROZAの標準マクロには大きく分けて以下の4種類があります。
①ファンクションキー
キーボードの一番上のファンクションキー
F1~F9まで標準マクロを搭載しています。
②ユーザーファンクションキー
キーボードの一番上のファンクションキー
F11・ F12にユーザーごとに割り当てます。
③ポップアップメニュー
ポップアップメニューはマウスの右ボタン
をクリックすると表示されるメニューです。
④自動割付
標準の自動CAM割付後、特殊な割付が可能になります。
2.初期マクロの読込み設定
初期マクロの読込み設定とは、ROZAの起動時に読込むマクロの設定です。
下図の場所で設定します。
編集 > 環境設定 > 基本環境設定
下図のダイアログが表示されます。
ここに、マクロ名を入力します。標準のマクロ名は下記の通りです。
ポップアップ
roza
ファンクションキー
roza-fkey
入力後、OKボタンを押し、新規にROZAを立ち上げてください。
3.ファンクションキー
使用頻度が多い機能をファンクションキーに割り当てています。
ファンクションキーはCADモードとCAMモードによって機能が変わります。
(1) ファンクションキー説明
①PS ②PD ③形状 ④ジャンプ
トレース
①PS ・・・・・・・・・・・・
②PD ・・・・・・・・・・・・
③形状トレース ・・・・
④ジャンプ ・・・・・・・・
⑤パターンパス ・・・・
⑤パターン⑥機械 ⑦マージ⑧ラップ変更 ⑨削除
パス
変更
ライン作図開始ポイントの選択
ライン作図終了ポイントの選択
ラインまたは円弧の上書き
エリア選択した図形をカーソルにジャンプ
レイヤーの作成・ 編集
⑥機械変更 ・・・・・・・ 使用NC加工機の変更
⑦マージ ・・・・・・・・・ ラインとラインを交点までつなげます( 円弧も同様)
⑧ラップ変更 ・・・・・・ 選択したラインまたはスロットのラップ幅を変更
⑨削除 ・・・・・・・・・・・ 選択した1形状を削除
(2) ファンクションキー操作説明( CADモード)
● PS・PD ( F1・ F2)
PSとPDを使用することによって、ポイント間のラインを作図します。
PSとPDが選択できるポイントは下図の通りです。
円の中心
ラインの端点
円弧の場合は円弧の端点と円弧の中心を選択できます。
1.ライン作図開始ポイントの近くでF1キーを押します。
2.ライン作図終了ポイントの近くでF2キーを押します。
3.次のポイントで続けてF2キーを押すことによって、
連続ラインを引くことが出来ます。
F2 キー
F1キー
●形状トレース( F3)
形状トレースは、2D作図、3D作成モードで使用します。
形状トレースは余分な線が多い図で、余分な線を消さずに必要な線だけを選択したい場合に使用しま
す。
例) マルチビューの作図 ( 3D )
1. 2D作図モードに3面図を書きます。
2. 3D作成モードのマルチビューを使用します。
すると、2D作図モードで作成した図が表示されます。
3. 面の方向を確認し、線の近くでF3キーを押します。すると、選択した線の色が変わります。
余分な線を削除した場合は、パターンパス変更を使用します。( 3D練習問題参照)
4. その他の線も同様にF3キーで選択していきます。
面の方向に注意してください( この場合、正面図と下面図)
補足: 直線ラインについてはF1・ F2キーを使って、ラインを上書き可能です。
●ジャンプ( F4)
ジャンプは、エリア選択した図形をカーソルに持つことが出来ます。またスペースキーを押すことで
ジャンプした図形を配置することも可能です。
F4キーを押すと下記のメッセージが表示されます。
[ F1]形状間接点 [ F2]形状センター [ F3]ポイント間 [ F4]ポイント
カーソルで持つ基点を指定します。
[F1]形状間接点
形状間接点は、ラインとラインの交点にポイントがない場合( コーナーR・ 切欠き等)に使用します。
F1キーを押す
F1キーを押す
図形をドラッグして囲む
結果
[F2]形状センター
形状センターは選択したラインのセンターポイントを基点にする場合に使用します。
F2キーを押す
図形をドラッグして囲む
結果
[F3]ポイント間
ポイント間は、第1ポイントと第2ポイントのセンターポイントを基点にする場合に使用します。
F3キーを押す
F3キーを押す
図形をドラッグして囲む
結果
[F4]ポイント
ポイントは、選択したポイントを基点にする場合に使用します。( 一般的によく使用する機能です)
F4キーを押す
図形をドラッグして囲む
結果
形状をドラッグして囲むときに、第1のポイントでXキーを押してから、
第2のポイントをクリックすると、元の形状は削除されて、カーソルにジャンプします。
●パターンパス( F5)
パターンパスとは、レイヤー( 画層)のことです。この機能は、パターンパスの作成・ 編集をします。
F5キーを押すと下のメッセージが表示されます。
パターンパス名: /
パターンパス名を入力し、Enterキーを押します。その後、下記のメッセージが表示されます。
パターンパス名: SAMPLE
“DRAFT” [ o]開く [j ]ジャンプ [c]調査 [ e]編集 [ x]削除 [l ]リスト: o
ここで、入力したパターンパス名に対して作業をします。
[o]開く
入力した名前のパターンパスを開きます。
[j ]ジャンプ
入力した名前のパターンパスに書かれている図形を現在のパターンパスにジャンプします。
[c ]調査
入力した名前のパターンパス情報を表示します。
[e]編集
入力した名前のパターンパスを編集します。
[x ]削除
入力した名前のパターンパスを削除します。
[l ]リスト
パターンパスの一覧を表示します。
●機械変更( F6)
機械変更は、複数の加工機が登録されている場合に簡単に加工機の変更が出来ます。
F6キーを押すと登録されている加工機の一覧が表示されます。その後、
変更したい加工機の番号を入力し、Enterキーを押すと加工機が変更されます。
●マージ( F7)
マージは、選択した2つの線または円弧を交点でつなげます。
① F7キー
② F7キー
●ラップ変更( F8)
ラップ変更は、ラインのラップ幅を変更します。
1. ラップ幅を変更したい直線の近くでF8キーを押すと、
その形状の両端にP1とP2の文字が表示されます。
2. P1のラップ幅を入力し、Enterキーを押します。プラスの値を入力すると外側に伸び、
マイナスの値を入力すると内側に縮みます。
3. 同様に、P2のラップ幅を入力します。
右図はP1をプラスの値、P2をマイナスの値にした図
●削除( F9)
プラス値
マイナス値
削除は、削除したい形状の近くでF9キーを押すと、選択された1形状は削除されます。
(3) ファンクションキー操作説明( CAMモード)
● PS・PD ( F1・ F2)
CAMモードでのPS・ PDはステーションに入っている金型で
スロット・ニブリング・シングルパンチを割付けます。
例)スロットの割付
1.形状の開始ポイントの近くでF1キーを押します。
2.終了ポイントの近くでF2キーを押します。
この時点で図は下図の様になります。
①
②
同時に下記のメッセージが表示されます。
使用ステーション: std_???_??? ID: ? TN????.??
[ F2/F3/1]確定 [2]↓ [3]↑ [4]シングル [5]ラップ [ f ]交差 [6]ID変更 [ S]設定 [ Esc]中止
[ F2/F3/1]確定 表示されている割付でよければF2またはF3または1を押して確定します。
[2]↓ [3]↑
別の金型に変更したい場合2または3を押して金型を変更します。
[4]シングル
シングルパンチに変更したい場合4を押してシングルパンチに変更します。
その後、金型を変更したい場合4を押して金型を変更します。
スロットに戻したい場合2または3を押すとスロットになります。
[5]ラップ
ラップ幅を設定します。
5を押すと右図のようにP1とP2
の文字が表示されます。
その後、P1の値を入力し、Enterキーを
押し、その後同様にP2の値を
表示にしたがって入力します。
[ f ]交差
形状に合わせて、スロット幅を変更します。
合わせたい形状の近くでf キーを押します。
[6]ID変更
ステーションID番号を入力して変更します。
[ S]設定
初期値を設定します。
・ 直線スロット開始オーバーラップ:
スロットの開始オーバーラップ幅を設定します。
・ 直線スロット終了オーバーラップ:
スロットの終了オーバーラップ幅を設定します。
・ 直線スロット金型オーバーラップ% [ 0.1~1]:
スロットの金型オーバーラップ幅を金型サイズの割合で設定します。
・ 初期ニブリング金型サイズ [ 0]=自動:
初期のニブリング金型サイズを設定します。
0を入力すると自動で選択します。
●形状トレース( F3)
形状トレースは、基本的にPS・ PD( F1・ F2)と変わりはありませんが、
形状トレースはニブリングも可能です。
線の選択時に外形線の場合は線の外側を、内形線の場合は線の内側を選択してください。
●ジャンプ( F4)
ジャンプは、CADモードと操作は変わりません。CAMモードでは選択した割付を
カーソルに持つことが出来ます。またそれをスペースキーを押すことで配置することも可能です。
●パターンパス( F5)
パターンパスは、CAMモードでは使用できません。
●機械変更( F6)
マージ
機械変更は、CADモード同様に加工機を変更できます。
①
●マージ( F7)
マージは、選択した2つのスロットの交点でつなぎます。
②
1. マージしたい第1のスロットの近くでF7キーを押します。
2. 同じくマージしたい第2のスロットの近くでF7キーを押します。
その結果、2つのスロットがマージされます。
●ラップ変更( F8)
ラップ変更は、直線スロットのラップ幅を変更します。
1. ラップ幅を変更したいスロットの近くでF8キーを押すと、
その形状の両端にP1とP2の文字が表示されます。
ラップ変更
2. P1のラップ幅を入力し、Enterキーを押します。
プラスの値を入力すると外側に伸び、マイナスの値を入力すると内側に縮みます。
3. 同様に、P2のラップ幅を入力します。
●削除( F9)
削除は、削除したい割付の近くでF9キーを押すと、選択された割付が削除されます。
4.ユーザーファンクションキー
ユーザーファンクションキーはユーザー単位で作成します。
また、ユーザーが作成・ 編集することも出来ます。
ユーザー対応のファンクションキーはF11とF12です。
(1) ファンクションキーマクロファイル説明
ユーザーファンクションキーマクロファイルの場所
C:¥RADAN¥configuration_data¥dat
の中のtext.roza-userファイルです。
このファイルを編集するには、メモ帳などのテキストエディタで編集します。
中身は下記のようになっています。
/*-------------------------------------------------------------------------* F11 [ ???? ]
*--------------------------------------------------------------------------*/
proc F11(){
mac2('¥?¥k,"p","l","roza"?')
print("ROZA CADCAM ポップアップ ..")
}
/*-------------------------------------------------------------------------* F12 [ ???? ]
*--------------------------------------------------------------------------*/
proc F12(){
ポップアップマクロのroza
読み込み
ROZA CADCAMポップアップ ..
という文字を画面に表示
}
/* から */ まではコメント行です。
procF11(){ から } までの間にF11キーのマクロを入力します。
procF12(){ から } までの間にF12キーのマクロを入力します。
mac2( ) の説明
mac2( )を使用することによってROZAのコマンドを使用できます。
例) mac2(‘p’)
このマクロはポイントの取得です。
mac2の中は必ず シングルコーテーション(‘ )で囲ってください。
コマンドの一覧はROZAの画面上で??と入力するか次ページのコマンド一覧( CADコマンド)を
参照してください。
尚、その他のマクロコマンドの書式については、ヘルプのマクロ項目を参照してください。
(2)ROZA CAD コマンド一覧
<ESC>
<TAB>
CTRL P
e
w
CTRL F
W
r
CTRL R
z
CTRL Z
CTRL X
c
s
#
$
3
4
d
u
y
B
C
D
g
~
T
<SPACE>
j
(
\
-
_
=
+
9
a
A
l
L
t
2
.
f
F
H
p
中止
画面クリア
パターンモード
編集モード
ウィンドウモード
形状フィルター
ウィンドウパン
再描画
ペン番号による再描画
ズーム描画
ペン番号によるズーム再描画
現画面のプロッタ出力
中心位置の定義
開始位置の定義
X座標と角度入力
Y座標と角度入力
相対座標入力
極座標入力
線/円/円弧の作図
アンドゥ
リドゥ
ラバーバンドのON/OFF
センタリングのON/OFF
デイタムのON/OFF
グリッドのON/OFF
円弧の回転方向の変更 右/左
文字入力
カーソルオブジェクトの配置
カーソルジャンプ
カーソルオブジェクトのステップ&リピート
カーソルオブジェクトの切り替え
文字/カーソルオブジェクトの縮尺変更
文字/カーソルオブジェクトの方向変更
文字フォント番号入力
文字傾斜角度入力
シンボルの指定
円弧の指定 ( 制限あり)
円弧の指定 ( 制限なし)
線分の指定 ( 制限あり)
線分の指定 ( 制限なし)
文字の指定
寸法の指定
センターラインクロスの指定
形状の指定
最も近い2つの線分または円弧の指定
ハッチングの指定
ポイントの指定
CTRL L
m
x
q
CTRL Q
CTRL T
CTRL E
b
i
CTRL V
¦
o
‘
1
!
|
K
7
&
*
8
“
<
>
,
CTRL C
P
@
U
O
)
[
%
^
5
6
h
v
CTRL N
´
CTRL S
CTRL K
N
Q
CTRL W
J
シンボル検索の為のレベル設定
形状の移動
形状の削除
形状の情報
作図環境の情報
パターンテンプレートの表示
図形パターン属性の変換
線分/円弧/ポイント間の等分
交点の表示
線分水平取り出し
Z値設定
3点での円弧作成
中心点を作図します
線分/円弧/角度 寸法の入力
円/円弧の半径・線分の追い寸入力
ラインナー寸法線
C面寸法線
ライン接線
接円の作成
垂直線
平行線
長方形の作図
線端の開始タイプ設定
線端の終了タイプ設定
線タイプ設定
カラー変更
ペン変更
精度変更
メッセージ及びデータ入力位置変更
シンボル呼出し
シンボル編集配置
シンボルの内容表示
線分または円弧の合成1
線分または円弧の合成2
コーナーR面取り
コーナー面取り
水平指示
垂直指示
新図面名,作図単位,用紙サイズ,縮尺の入力
形状のマーク
セキュリティー保存カウント数の変更
マクロ読み込み
NC作図モードへ移行
作図の中止
ポリゴンウィンドウモード
線/円弧の分割処理
5.ポップアップメニュー
ポップアップメニューを使用することによって、
作図、CAM割付をスムーズに行えます。
(1)ポップアップメニュー説明
マウスの右ボタンをクリックすると右図のメニューが表示されます。
ポップアップメニューは下の3つの分類に分かれています。
・ 板金作図
・ パンチ加工
・ レーザー加工
(2)ポップアップメニュー操作説明
▼板金作図
◎図形移動
図形移動には以下の2つの方法があります。
●センター移動
センター移動は、作成された図を自動で縮尺を変更し、センターへ移動する機能です。
●ウインドウエリア移動
ウインドウエリア移動は、囲んだ範囲を移動させ、図を伸縮します。
また、CAD図とCAM図を同時に変更します。
1.表示に従い、XとYの値を入力します。
2.移動範囲を選択します。
移動範囲
◎丸穴変換
丸穴変換は作図されている丸穴のサイズを変更するコマンドです。
丸穴変換には以下の4つの方法があります。
●成型穴リスト変換
リストから割り付ける金型を選択し、サイズ変更する丸穴をクリックします。
リストに登録されている金型はC:¥radan¥configuration_data¥dat¥autotool_macrosの中にあ
る
加工機番号と同じファイル名のテキストを開いて設定します。
リスト例
●丸穴↑↓上下変換
上記リストに登録されている上下に向きのある形状の上下を変換します。
変換する成型丸穴にカーソルを合わせてクリックすると丸穴サイズと文字を変更します。
M3-BR-TAP(UP)
M3-BR-TAP(DOWN)
●丸穴サイズ一括変更
1.ポップアップメニューの丸穴一括変更を選択し、変更したい径の丸穴をクリックします。
2.変更後の丸穴の径を入力し、Enterキーを押します。この時に0を入力すると、
選択した丸穴は削除されます。
3.選択方法を指定します。
1を入力 : 第1ポイントと第2ポイントを指定して範囲を選択できます。
2を入力 : 全ての同じ径が対象になります。
●丸穴クリック変更
変更したい丸穴をクリックして決められた径に変更します。
径を変えたい場合は1を入力し、Enterキーを押します。
◎寸法線・調査
寸法線はポイント間の寸法を測ることができます。寸法線の使い方は以下の4つの
使い方があり、それぞれその時に適した方法をとってください。
●→X連続寸法線
X軸を基準に寸法を測ることができます。寸法を測定したいポイント間をクリックし
たら、寸法を表示する場所を決め、そこをクリックしたら寸法を表示することができ
ます。また測定し終えた位置が自動的に次の寸法線開始ポイントになるため、連
続で寸法線を引くことができます。
③●クリック
①●クリック
②●クリック
●↑Y連続寸法線
Y軸を基準に寸法を測ることができます。操作方法は前項と同じです。
①●クリック
③●クリック
②●クリック
●丸穴自動寸法線
丸穴形状の寸法を測ることができます。丸穴形状をウィンドウで囲んで横寸法か縦寸
法を選択すると丸穴間の寸法が一括で表示されます。下記の場合は横を測定したい
ので横寸法を選択しています。
ウィンドウ
●同サイズ丸穴調査
指定した丸穴の直径と配置個数を調査できます。
●クリック
◎コーナー処理
コーナーを編集することができます。編集される形状は下記の4通りです。
●自動逃がし穴作成
コーナーに円形の逃がしを付けることができます。Rを確定したらコーナーは全て円形逃がしとな
ります。
●スリット処理
コーナーをソリットに変更することができます。スリットを付けたいコーナーの線を下記のように2ヶ
所クリックしてください。最初にクリックした方を基準に作成されます。
②●クリック
①●クリック
●全コーナーR変換
全てのコーナーをR付に変更することができます。Rを確定して形状付近でクリックしたらコー
ナーがR付に変更されます。
●クリック
●全コーナーC面取り指定したコーナーをC面に変更することができます。C面サイズを確定して形
状付近でクリックしたらコーナーがC面に変更されます。
●クリック
◎クローズ編集
クローズ形状の線の色と線種を変更することができます。クローズ形状とは下図のように線が
途切れないで繋がっている形状のことを言います。
●クローズ カラー変更
ペン番号を変更して、線の色を変更したい形状の近くでクリックします。
●クリック
●クローズ 線種変更
線種を選択して、線種を変更したい形状の近くでクリックします。下図は破線を選択しています。
●クリック
◎一括削除
一括削除は選択した線または指定した線の種類によって作図画面全体から削除するコマンドです。
一括削除には、以下の5つの方法があります。
1.クリック確認削除
削除したい線をクリックで選択します。(選択された線はペン番号2番の赤色に変わります)
キーボードの「x」で選択された線を一括削除します。
2.ペン番号削除
指定した線と同じペン番号を作図画面全体から削除します。
3.線種削除
指定した線と同じ線種を作図画面全体から削除します。
4.寸法線削除
作図画面全体から寸法線を削除します。
5.文字削除
作図画面全体から文字を削除します。但し、分解した文字は削除されません。
◎カーソル形状
カーソル形状は抽出した形状の向きを変えるコマンドです。
●♂ ←→ミラー
形状をY軸基準に反転させます。
●♂ ↑↓ミラー
X軸を基準に反転させます。
●♂ ライン並行回転
指定したラインに対して平行に回転します。
●♂ +90度回転
基準点を中心に90度回転します。
●♂ +180度回転
基準点を中心に180度回転します。
●♂ ラインミラー抽出
指定したラインを基準に反転させ、形状を抽出します。
基準線を指定
ウィンドウで囲んで形状選択
●♂ ライン平行抽出
指定したラインをX軸に対して平行に回転して、形状を抽出します。
基準線を指定
ウィンドウで囲んで形状選択
●図番文字記入
図番文字記入は、現在開いているファイル名を文字記入するコマンドです。
1.図番文字記入を選択します。
1を入力 : 文字を変更できます。
2を入力 : 文字サイズを変更できます。
2.配置したい位置でクリックまたはスペースキーを押します。
配置方法をそのままにするか文字を分解(ラインまたは円弧に)するか環境設定で
変更可能です。
また、そのまま配置した場合でも要素分解を使用して分解することも可能です。
◎材料設定
材料設定は、面出し・面合成・板厚処理する前に必ずセットしてください。
伸び値の基本設定は
<C:¥RADAN¥configuration_data¥dat¥bend_param.dat>です。
(ヘルプ設定と操作参照)
1.ポップアップメニューの材料設定を選択し、材質を入力します。登録されている材質が
分からない場合は、[?]を入力します。[?]を入力した場合、材質の一覧が表示されます。
2.板厚を入力します。入力した材質に対して、登録されている板厚が分からない場合は
[?]を入力します。[?]を入力した場合、板厚の一覧が表示されます。
3.内Rを入力します。登録されている内Rが分からない場合は[?]を入力します。
[?]を入力した場合、内Rの一覧が表示されます。
●板金面出し
1.ポップアップメニューの板金面出しを選択すると下記のメッセージが表示されます。
[ SPC 4.5mm ] ラインを面出しする方向でクリック [ ESC]中止
(1)面出し外寸 = 50 (2)曲げ角度 山 = 90 (3)伸び変更 = 8
ここで、面出しの設定を変更できます。
1を入力 : 面出しの外寸を変更します。
2を入力 : 曲げ角度を変更します。プラスの値=山曲げ マイナスの値=谷曲げ
3を入力 : 伸び値を変更できます。
2.面出しするラインの近くで、面出しする方向をクリックします。
A = 曲げ後の外寸
A
A
曲げ線
●板金面合成
1.ポップアップメニューの板金面合成を選択すると下記のメッセージが表示されます。
[ SPC 4.5mm ] ベース図形のラインを外側方向でクリック [ ESC]中止
(1)貼付方法 = センター (2)曲げ角度 山 = 90 (3)伸び変更 = 8
ここで、面合成の設定を変更できます。
・ 1を入力 : 面合成の貼付け位置をセンターまたはポイントに変更します。
・ 2を入力 : 曲げ角度を変更します。 プラスの値=谷曲げ マイナスの値=山曲げ
・ 3を入力 : 伸び値を変更できます。( 数値変更またはKファクタ)
2.面合成のベースとなるラインの外側をクリックします。( ①)
( 貼付け位置がポイントの場合クリックした位置から近いポイントで貼付きます)
3.面合成移動するラインの外側をクリックします。( ②)
( 貼付け位置がポイントの場合クリックした位置から近いポイントで貼付きます)
4.面合成移動する形状を範囲選択する為に、第1のポイントをクリックします。その後、
第2のポイントをクリックして面合成移動する形状を囲みます。( ③)
②
③
ベース
①
●板厚処理
1.ポップアップメニューの板厚処理を選択すると下記のメッセージが表示されます。
4.6 mm: 板厚伸縮する方向でラインをクリック (1)数値変更 [Esc]中止
ここで、板厚処理の設定を変更できます。
1を入力 : 板厚処理の伸縮する値を変更します。
2.板厚処理するラインの伸縮させる方向 ( 内側または外側 )でクリックします。
板厚分、中に縮む
◎曲げ情報
曲げ情報には以下の三つの項目があります。
●BEND DXF出力
現在表示されている図面をDXF形式で保存します。
メッセージに従ってファイル名を入力し、エンターを押します。
保存先は以下に記述する環境設定で変更できます。
●曲げ情報編集
曲げ情報を編集します。
1.曲げ情報編集する曲げ線をクリックします。
2.メッセージに従って曲げ情報を入力します。
曲げ角度
曲げ内R
伸び値
山( +) 谷( -) : 90
: 0.6
: 1.7
3.入力された曲げ情報が表示されます。文字サイズは環境設定で変更できます。
●環境設定
曲げ情報の環境設定を行います。
1 .曲げ情報の文字サイズを設定します。
2.DXFタイプを入力します。
通常は1を入力します。
TOPS用にする場合は 2を入力して下さい。
3 DFXファイルの保存先を設定します。
初期設定は
<C:¥DFX>です。
.
▼パンチ加工
◎金型割付選択
金型割付は丸型の自動割付と、保有金型から選択して手動で割り付ける方法があります。
●○→◎丸穴自動割付
丸穴の自動割付を行います
ウィンドウで囲んで丸穴を選択
●リスト選択 丸金型~特殊金型
1. ポップアップメニューで割り付ける金型の種類を選んで選択します。
2. 保有金型の一覧が表示されるので、割り付ける金型の行番号を入力してエンターを押します
入力せずにエンターを押すと次のページに進みます。
3. 割り付ける形状にカーソルを合わせてクリックで割り付けます。
シングルパンチ以外のアイコンを選択している場合、P(またはF1)でポイント指定して
スペースキーで割り付けます。
リスト例
●金型割付編集
割り付けた金型の編集を行います。
二プリングピッチ変更
通常、二プリングのピッチは、二プリングの凸凹高さの順で確定されます。
この機能では金型の間隔で二プリングのピッチを変更します。
1. 変更後の二プリングピッチを入力します。
2.変更する金型を選択します。
1を入力 : 指定した金型のみ変更します。
2を入力 : 全ニプリング加工を変更します。
実際のCAM図面ではわかりませんが、
NCコードには反映されます。
・スロットジョイント
スロットにジョイントを付けます。
1を入力 : ジョイントの位置を選択します。
センターは指定したラインの中央に、任意位置ではライン上のクリックした箇所に
ジョイントが付きます。
2を入力 : 分割幅(ジョイント幅)を入力します。-の値はラップ幅として設定されます。
※ジョイントを付けた際に金型サイズ×0.5未満のピッチになる場合は
ジョイントを付けることができません。
・スロット加工分解
クランプにスロット加工が当たる場合は加工をしない為、
予めスロットをシングルパンチに分解しておく必要があります。
これによりオートオーダーで掴み替えが可能になります。
メッセージに従って分解するスロットをクリックします。
◎現在割付調査
●使用金型表示
現在割り付けに使用している金型をリストで表示します。
リスト内の金型の行番号を入力すると、その金型の使用箇所と使用状況が表示されます。
Pを入力するとリストをメモ帳で開きます。これは主にリストを印刷したい場合に使用します。
●最終保存機種に変更
割付済みの部品ファイルを開く際,現在使用している機械を割付時に使用した機械に変更します。
※編集→環境設定→基本環境設定内のイベントマクロでシンボル保存時の項目が0になっている
場合、roza-symを入力して下さい。
●マスター金型チェック
登録されている金型を表示します。(メンテナンス用)
▼レーザー加工
◎レーザーツール選択
手動で割付を行う場合はまずレーザーツールを選択します。
割り付けるレーザーツールの行番号を入力してエンターを押します。
◎形状割付
形状割付には以下の3つの方法があります。
いずれの方法もクリックする方向で割り付く位置が異なります。
●クローズ形状割付
クローズされた形状にレーザーを貼り付けます。
割り付けるのにラインまたは円弧にカーソルを合わせて クリックします。
ラインの内側でのクリック
ラインの内側でのクリック
ラインの中心でのクリック
●オープン形状割付
オープン形状にレーザーを貼り付けます。
1.開始ラインを指定します。
2.接する次のラインを指定します。
この時クリックした方向で割り付く位置が異なります。
(クローズ形状参考)
左図では中心を指定しています。
3.接するライン全てに連続して割り付きます。
●単一ライン割付
単一ラインにレーザーを割り付けます。
上記の割付と同様、クリックした方向で割り付く位置が異なります。
上記では中心を指定しています。
◎リードイン/アウト
●センター/任意 リードイン
ラインのセンターまたは任意の位置にリードインを付けます。
以下の項目を設定した後、レーザー形状にカーソルを合わせてクリックします。
1を入力 :リードインの位置を選択します。
センターではクリックしたラインの中心に、任意位置ではクリックした箇所に
リードインが付きます。
2を入力 :リードインの長さと半径を入力します。
リードインにRをつけない場合はリードイン半径に0を入力します。
3を入力 :ジョイント幅を入力します。
ジョイント
ラップ
以下の項目は複合機で使用します。
4を入力 :ピアス金型を使用するかどうか選択します。
ピアスONにするとカーソルに金型が抽出され、5番目の項目が表示されます。
5を入力 :ピアス金型を洗濯します。
使用する金型のTN番号を入力します。
●コーナー接線インアウト
形状のコーナーにリードイン、リードアウトを付けます。
以下の項目を設定した後、レーザー形状にカーソルを合わせてクリックします。
リードインとリードアウトの位置は、自動で加工方向を判断し、最適な位置に付きます。
1を入力 :リードイン、リードアウトの長さを入力します。
以下の項目は複合機で使用します。
2を入力 :ピアス金型を使用するかどうか選択します。
3を入力 :ピアス金型を選択します。
使用する金型のTN番号を入力します。
接線リードイン
接線リードアウト
●丸穴 Ldatum 自動配置
自動割付前に丸穴のリードイン位置を固定します。
1を入力 :リードインが丸穴の右側につきます。
2を入力 :リードインが丸穴の左側につきます。
3を入力 :リードインが丸穴の上側につきます。
4を入力 :リードインが丸穴の下側につきます。
自動割付
◎割付編集
割付の編集を行います。
割付編集には以下の3つの方法があります。
●クローズ形状削除
クローズ形状の割付を削除します。
削除する形状にカーソルを合わせてクリックします。
●クローズ形状条件変更
クローズ形状の割付条件を変更します。
変更後の割付条件を先にレーザーツール選択で指定しておく必要があります。
●単一形状条件変更
単一形状の割付条件を変更します。
手順はクローズ形状と同様になります。
●エリア内レーザー削除
ウィンドウで囲んだ範囲内の割付を削除します。
●レーザーポイント切断
割付をクリックするとCAD上にポイントがあった場合、割付が分割されます。
◎環境設定
環境設定では、これまで説明したッ初期設定を下記の項目にて行います。
尚、Enterキーを押すことで次の項目が表示されます。
・センター移動する余白%〔0-99〕
・文字配列方法(0)そのまま(1)分解
・曲げ線 谷曲げ(+) ペン番号〔0-15〕
・曲げ線 山曲げ(-) ペン番号〔0-15〕
・曲げ外形線 ペン番号〔0-15〕
・曲げ外形線を作図 〔0〕無し 〔1]有り
・Kファクタ初期値〔0-1〕
・板厚処理でのプラス数値
・(パンチ) 二プリングピッチ初期値
〔〕の中の数値は最小値と最大値を表しています。
ペン番号の色分けは以下の通りです。(バックが黒の場合)
ペン番号
色
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
黄土
白
赤
緑
青
水色
紫
黄色
黒
灰色
ダークレッド
ダークグリーン
ダークブルー
ダークシアン
ダークマジェンタ
ダークイエロー
4. 自動割付マクロ
自動割付マクロをすることによって、複合ツール・コーナーR金型・ジョイント・金型
自動手割付時に割り付けます。
(1) 割付ツール説明
・複合ツール(D-TOOL)とは、1つの穴に複数のツールを割付する金型です。
例)
※この場合は5.1φの金型をダミーとして作成する必要があります。
・コーナーR金型(CORNER)とは、コーナーR用の金型です。
例)
・ジョイント金型 (JOINT)とは、ジョイント用の金型です。
例)
これらを使用した割付例
◎全自動ネスティング
クローズ形状の線の色と線種を変更することができます。クローズ形状とは下図のように線が
途切れないで繋がっている形状のことを言います。
●ネスティング実行
自動ネスティングを行います。
●シンボル一覧表作成
板取図にシンボル一覧表を作成することができます。
●ネスティング環境設定
ネスティングの環境設定ができます。
●板取り配置原点変更
加工開始する場所の変更を行います。
◎環境設定(システム管理者用)
各種設定を行います。管理者用メニューなので通常の操作では使用しません。
●システム 環境設定
ポップアップメニューの環境設定を行います。
●基本設定> 全USERへ
現在の設定を他のユーザーにコピーします。
●ネスト計画> 全USERへ
ネスティングの環境設定を他のユーザーにコピーします。
●加工順初期化(オーダー)
現在の保有金型を参照し、標準的なオートオーダーを設定します。
主に新規で金型を登録した後に使用します。
管理者用のメニューなので通常の操作では使用しません。
●CAM MDBメンテナンス
自動割付設定、加工条件設定をテキスト連続編集します。