TTechnical Data Sheett Product 3619 - Henkel

TTechnical Data Sheett
Technical Service Department
Yokohama,Japan
Telephone:045-758-1820
FAX: 045-758-1828
Product 3619
February 1999
用途及び特徴
ハンダディップ前のチップ部品の仮止めに使用します。特に、熱
に敏感な材質で、低温硬化を必要とする場合、また、短時間での
硬化が必要な場合に適しています。
液状時の代表的特性
項目
主成分
外観
比重(25℃)
粘度(25℃、mPas)
DIN54453SV D=20s-1 180秒後
降伏値(23℃、Pa)
(Haake PK100,M10/PK1,2゜コーン
Casson Model 0.4∼30 1/s以上)
広がり性(%) (IPC SM-870)
スランプ性(%) (IPC SM-870)
粒子径(μm)
代表値
エポキシ
暗赤色
1.22
範囲
1.18∼1.26
30,000
20,000∼40,000
350
150∼550
5
4
<80
4∼6
3∼5
粘粘度,mPasPas
300000
200000
100000
20
25
150°C
75
50
80°C
100°C
25
30
0
60
90
120
180
240
300
加熱時間(秒)間(秒)
温度粘度
0
100
相対強度(%)%)
製品概要
ロックタイト3619は一液性低温加熱硬化型の製品です。その粘度
特性及び脱泡処理技術により、シリンジ塗布による理想的な塗布
形状が得られます。3619は高速塗布においても、理想的な塗布形
状が得られ、基板上で良好な電気特性が得られます。
30
35
40
温温度(℃)、℃
上記グラフは、Haake粘度計(PK100,M10/PK1,2゜コーン、2s-1)を用い
て測定した、代表的な温度粘度曲線を示しています。
代表的硬化特性
ロックタイト3619は標準製品よりも、低温度もしくは、短時間で
硬化できる製品です。推奨硬化温度は、約100℃ (標準条件;90
∼120秒@100℃) です。硬化比率と最終強度は、硬化温度と時間
に依存します。
硬化速度と温度の関係
下記グラフは、各温度における硬化時間ごとの強度をトルク測定
により示したものです。硬化時間は、所定温度到達後の時間で示
してありますので、実際の加熱時間は、より長い時間が必要とな
ります。トルク強度は、IPC SM817(2.4.42)に従い、3216コンデ
ンサーを使用し測定した結果です。
硬化樹脂の代表的特性
(試料硬化条件:100℃×30min)
物理特性
密度(g/cm3)
ガラス転移点(℃)
熱膨張係数
-30∼30℃
(/℃)
70∼150℃
1.3
50
60×10-6
120×10-6
電気特性
体積抵抗率(ASTM D257)(Ωcm)
表面抵抗率(ASTM D257)(Ω)
絶縁耐力(ASTM D149)(kV/mm)
表面絶縁抵抗値(Ω)
初期
(IPC TM 650-2.6.3.1
40℃×95%RH×4days
“B”くし型電極)
印加電圧:50V
40℃×95%RH×7days
測定電圧:100V
1kHz
誘電率
100kHz
(@25℃)
1MHz
(ASTM D150)
10MHz
1kHz
誘電正接
100kHz
(@25℃)
1MHz
(ASTM D150)
10MHz
電蝕(DIN 53489)
1.2×1015
1.9×1016
30
1012
1012
8.9×1011
3.24
3.05
2.89
2.75
0.02
0.03
0.04
0.05
A-1
硬化樹脂特性
代表値
範囲
引張りせん断強度(N/mm2)
(サンドブラスト処理軟鋼ラップシェア)
30
22∼38
(硬化条件:100℃×30min)
(ASTM D1002)
チップ部品接着強度
押し強度(N)
50
30∼70
(3216コンデンサー FR4生基板)
(硬化条件:100℃×5min)
トルク強度(N・mm)
50
30∼70
(IPC SM817)
実際の接着強度はチップ部品の種類、接着剤の塗付量及び、ソル
ダーレジストの種類、グレード、硬化状態により変化します。
耐環境性
試験方法:ASTM D1002 引張り剪断
試験片:サンドブラスト処理 軟鋼ラップシェア
硬化方法:100℃×30分
Loctite is a Registered Trademark of Loctite Corporation, Hartford, CT 06106
高温時強度
各温度下で測定
相対相対強度(%)%)
100
75
50
25
0
22ºC
50ºC
100ºC
125ºC
温温度(℃)℃)
耐ハンダディップ性
3216 抵 抗 を 接 着 し た FR4 基 板 を IPC SM817(2.4.42.1) に 基 づ き
260℃のハンダ槽上に60秒間保持した後、10秒間ディップした結
果、チップ部品の位置ずれ、脱落はありませんでした。
備考
ここに記載されているデ−タは情報の提供のみを目的にしたもの
で、その信頼性は高いものと考えます。当社は、他の者が当社の
管理の及ばない独自の方法で得た結果に対する責任は負いかねま
す。ここに記載された生産方法が使用される方の目的に適合する
か否かの判断や、取扱時並びに使用時に起因する危険から人や物
を保護する為に有効と思われる予防対策の採否の決定は、使用さ
れる方の責任に於いて行なって下さい。記載のデ-タは規格値では
なく記載の適用例全てに対応出来るとは限りません。又、本製品
を使用し製造された製品に対しても保証いたしません。又、本製
品を使用し製造された製品の破損、信頼性、利益の損失等につい
ての責任は負いかねます。ここに述べられた様々なプロセス又は
性質はLoctite Corporationの特許使用のライセンスを与えた事
を意味するものではありません。本製品の正式採用を検討される
前に、この資料を手引きとして試験的に使用される事をお薦めし
ます。本製品は一つ以上のアメリカ合衆国又は他国の特許、ある
いは特許出願により保護されています。
その他
本製品は純酸素又は高濃度の酸素システムでの使用は避けて下さ
い。また、塩素や他の強酸化剤物質のシール剤として決して使用
しないで下さい。
本製品の安全な取り扱いに関する情報は、弊社製品安全性データ
シート(MSDS)をご参照下さい。
取り扱い方法
ロックタイト3619は、完全脱泡に近い状態で充填され、一般的な
塗布機で使用可能なシリンジで供給されます。
冷蔵保存された接着剤は、室温に戻してから使用して下さい(室
温下24時間)。ディスペンスノズル、アダプター等は充分に洗浄
し、他のエポキシあるいはアクリル系の接着剤が混入しないよう
にして下さい。装置を停止する場合は、装置に接着剤を残したま
まのノズルや、アダプターを24時間以上放置しないで下さい。接
着剤が残ったままのノズルを長時間、溶剤中に放置しないで下さ
い。
接着剤の塗布量は、塗布圧力、塗付時間、ノズルサイズ、温度に
より左右されます。これらのパラメーターは装置のタイプにより
異なります。塗布温度は30∼35℃の範囲でコントロールするのが
理想的です。より高温での塗布は推奨できません。
本製品は、ピン転写塗布用ではありません。ピン転写及びスクリ
ーン塗布用には他のロックタイト製品がございます。
基板上の未硬化の接着剤は、ロックタイト7360など、エポキシ系
接着剤と相溶性のある溶剤を用いて洗浄することができます。推
奨洗浄剤については当社までご連絡下さい。
保存方法
本製品は、ラベルに他の記載がない限り、未開封の状態で2℃∼
8℃の低温、乾燥状態下に保存して下さい。冷蔵保存した後に
は、室温に戻してからご使用下さい。未使用の接着剤の汚染を避
けるため、オリジナル容器には液を戻さないで下さい。保証期間
についての詳細は、当社までご連絡下さい。
データ範囲
ここに記載された値は代表値および範囲であり、実際の試験デー
タ及び定期検査による実証に基づいたものです。
Loctite is a Registered Trademark of Loctite Corporation, Hartford, CT 06106