心房細動患者におけるRR間隔変動パターンと臨床 - 東京医科大学病院

患者さん・ご家族様へ
現在、私共の内科学第 2 講座では、下記のような過去に当科で診療を受けてい
ただいた患者さまのデータを利用した臨床研究を予定しております。患者さま個人
のお名前や、個人を特定できるデータは一切公表することはありません。何かご不
明な点がございましたら、担当医
五関
善成
にお尋ね下さい。
研究課題名:心房細動患者における RR 間隔変動パターンと臨床所見との関係
研究背景:正常調律時における心拍間隔の変動パターンは自律神経の機能を反映す
る指標として用いられています。ホルター心電図検査を行うと、記録された 24 時
間の心拍変動を解析することで、心臓における自律神経機能も評価できます。重症
心不全の人や、糖尿病の人ではこの自律神経機能が低下していることが知られてい
ます。しかし、心房細動の場合はその心拍変動にはさまざまな要因が関与するため、
その意義に関してはいまだ不明です。近年、心拍変動の新しい解析法として1拍ご
との心拍間隔の差を 50msec より長いか・短いの割合で示す方法が行われるよう
になっている。
研究概要および目的:24 時間ホルター心電図を施行した患者で、ホルター心電図
上心房細動が記録された症例を対象とする。以上を満たす症例を第2内科のデータ
ベースより 2005年から 2009 年まで retrospective に抽出します。心房細動の
心拍変動パターンと心室性不整脈の出現頻度、心機能、内服薬などとの関係を検討
し、心房細動患者における心拍変動パターンの臨床的意義を解明することを目的と
します。
研究方法:上記の方法にて選定された症例に関して、以下のデータ抽出および統計
解析を行います。
①症例の年齢・性別・基礎心疾患・心室性不整脈の性状、内服薬剤についてデータ
抽出を行う。
②ホルター心電図より各種心拍変動指標を解析する。
③心拍変動指標と上記の諸因子を統計的に比較検討する。
調査対象となる患者さん
2005年~2009年に当科において、ホルター心電図が行われ、心房細動が記
録された患者さんが対象となります。
公示予定期間
2010年8月1日
~
2010年10月31日
調査への参加および拒否
今回の調査に関して新たに患者さんに行っていただくことは一切ありません。
当科において管理させていただいている患者さんのデータを使用させていた
だくための公示です。しかしながら、様々な理由により本研究にご協力いた
だけない場合には、遠慮なく担当医におっしゃって下さい。本研究への協力・
参加は患者さまの自由意志であり、拒否しても患者様が不利な扱いを受ける
ことは一切ありません。参加を辞退したい方は、公示期間内にお申し出下さ
い。また公示期間の後でも、公表される前であればいつでも調査への参加を
撤回できます。
患者さんのプライバシー保護について
本研究の過程において患者さんのデータを個人名で扱うことはありません。
したがって研究の結果が公表される場合であっても、患者さんの個人名や個
人を同定できるデータが公表されることは一切ありません。
本研究の妥当性および臨床における有益性について
本臨床研究に参加することによる、患者様個人への直接的な利益はありませ
ん。しかし、心房細動患者における心拍変動パターンを解析することで、心
拍変動の意義を解明する事は医学的に大きな利益となり得ることが予想され
ます。
本研究の資金源、特許権等について
本研究の資金源としては講座研究費を用いているため、患者さんの新たな
費用負担などはありません。また、本研究による特許権等が生じる可能性
はありません。
研究者等の氏名
東京医科大学
内科学第二講座
講師
五関 善成
東京医科大学
内科学第二講座
助教
石山 泰三
1
東京医科大学
内科学第二講座
大学院 斉藤 友紀雄
いつでも相談窓口にご相談下さい。
東京医科大学病院 内科学第 2 講座(循環器内科)
電話番号
03-3342-6111(代表) (内線)5900
説明担当医師:五関善成
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