メディカルゲノムサイエンスの最先端を体験する 2011 冬

履修案内:メディカルゲノム専攻による教養学部前期課程「全学体験ゼミナール」 平成 23(2011)年度 冬学期 案 v3(2011 年 7 月 29 日) メディカルゲノムサイエンスの最先端を体験する 2011 冬 時間割コード:21384 授業担当:小林一三 [email protected]、伊藤耕一 [email protected] 時間・場所:各開催研究室(下部詳細を参照) 「全学体験ゼミナール」WEB サイト http://www.k.u-tokyo.ac.jp/mgs/zengaku/ 詳細や最新情報はこのサイトを確認してください。 授業目標・概要: メディカルゲノム専攻に属する教員・若手研究者による体験的プログラムのひとつに参加し、現代生
物学・基礎医科学研究の最先端の現場を体験することができます。実際の大学・大学院での研究がどん
な雰囲気のところで、どのように行われるのかを直接肌で感じ取り、今後の進路選択にも役立つ貴重な
経験が出来るでしょう。 『今学期開催予定プログラム』 <プログラム1> コンピュータによるゲノム解析体験 <プログラム2> ヒト正常細胞と癌細胞の違いを実感してみよう! <プログラム3> 遺伝子配列の決定 <プログラム4> 遺伝情報を消去!?∼RNA サイレンシングを体験する∼ <プログラム5> 動物細胞を用いた細胞周期の解析 <プログラム6> 抗がん剤によってがん細胞はどうなるの? <プログラム7> HIV-1 と宿主の攻防∼ウイルスとエピジェネティクス∼ ※ 更 新 内 容 に つ い て は 、 メ デ ィ カ ル ゲ ノ ム 専 攻 の ホ ー ム ペ ー ジ
(http://www.k.u-tokyo.ac.jp/mgs/zengaku/)に掲示するので随時確認してください。 (各プログラム実施のそれぞれの連絡責任者(「ホスト教員」とよぶ)などプログラムの詳細情報は後
のページを参照してください。) ガイダンス:簡単なガイダンスを10月6日(木)5限の、メディカルゲノム専攻による「全学自由研
究ゼミナール」
(メディカルゲノムサイエンスの最先端 2011 冬: 生命を守るための体のしくみ)第1回
講義の中で行う。(ガイダンス出席は、本「体験ゼミ」履修に必須ではありません。) 履修方法:教養学部 UTask-Web への履修登録を行うと共に、次の「履修手順」をよく読み、参加希望プ
ログラムを一つ決定し、学内メールアドレス(学生証番号@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp)から、参加申し
込みをしてください。申し込み期限を厳守のこと。 履修手順: 1.プログラムの内容を教養学部教務の UTask-Web、および、上記のメディカルゲノム専攻ホーム
ページ内の「全学体験ゼミナール」WEB サイトで確認する。尚、諸事情により急な変更があった
場合など最新の情報は「全学体験ゼミナール」WEB サイトに反映させるので、そちらを優先する
こと。 2.参加したいプログラム一つを選択する(二つ以上は不可)。内容の詳細についての問い合わせは、
各プログラムの「ホスト教員」へ。各ホスト教員についての情報などは、メディカルゲノム専攻
のホームページ(http://www.k.u-tokyo.ac.jp/mgs/)も参考のこと。 3.以下の書式にて電子メールで参加申し込みを行う。 [実習申込メール書式] 宛先:[email protected] 表題:メディカルゲノム体験ゼミ履修希望(プログラム番号、ホスト教員名)。 本文:(1)氏名(ふりがな)、(2)学年、(3)学生証番号、 (4)連絡用メール・アドレス、
(5)連絡が可能な電話番号、
(6)希望プログラム番号、 (7)ホスト教員名、(8)志望動機(100字以内)。 申し込み期限:10月28日(金)正午 採択の可否について: ・上記申し込みメールに基づきホスト教員が受け入れる学生を決定し、Medical Genome Science Program (以後、MGSP)担当より11月2日(水)正午までに、応募学生にメールにて通知する。 ・採択されなかった学生は、科目履修を取り消す(間に合わなければ、未履修扱い。) ・採択された学生は、その後、ホスト教員に連絡をとりプログラムに参加する。 問 合 せ 先 : 採 択 の 可 否 に 関 す る メ ー ル が 届 か な い 場 合 等 の 問 合 せ に は 、 MGSP 担 当
([email protected])までメールでお願いします。 ※注1:学生は MGSP 担当への申し込みとともに、各自でこの科目を履修登録することを忘れずに。 ※注2:各プログラムの受け入れ人数は限られています。それを超過した場合のやむを得ない選択は各
ホスト教員にお任せください。 成績評価方法:ホスト教員からの出席状況を取りまとめ、これに基づき評価(合格、不合格、未受験)
を決定し、教養学部教務に伝える。 <次ページに、プログラム詳細を掲載> 「全学体験ゼミナール」プログラム詳細 (1)ホスト教員, (2)実施場所, (3)連絡先, (4)実質担当者, (5)テーマ, (6)内容, (7)期間, (8)受け入
れ人数, (9)参加者条件, (10)参考書等 <プログラム1> (1)ホスト教員:メディカルゲノム専攻 機能解析イン・シリコ分野 教授・中井謙太 http://www.hgc.jp/~knakai/ (2)所在地:医科学研究所 http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imswww/index-j.html (3)連絡先電話、メールアドレス:5449-5131、[email protected] (4)担当者:研究室を挙げて協力いたします。 (5)テーマ:コンピュータによるゲノム解析体験 (6)内容:応募者のプログラミング経験と興味に応じて、一週間程度で行えるプロジェクトを設定し、
バイオインフォマティクス研究の一端に触れる。 (7)期間:相談で決める (8)受け入れ人数:1人 (9)条件、希望:短期間に結果を出すには、ある程度のプログラミング経験をもつことが望ましい。
経験がない場合はまずプログラミングの勉強をしていただきます。 <プログラム2> (1)ホスト教員:メディカルゲノム専攻 病態医療科学研究分野 准教授・佐藤均
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/ltcb-mgs/ (2)所在地・関連ホームページ:医科学研究所2号館3F西側(駒場東大前駅より徒歩約1時間、最寄
り駅:東京メトロ南北線/都営地下鉄三田線・白金台駅) (3)連絡先電話、メールアドレス:03-5449-5299, [email protected] (4)担当者:佐藤均(准教授) (5)テーマ:ヒト正常細胞と癌細胞の違いを実感してみよう! (6)内容:ヒト正常細胞と癌細胞(HeLa細胞など)の分裂期染色体を顕微鏡下で観察してどこが違う
のか、なぜこの違いが生じたのかなどを確認する。さらに、DNAプローブを用いたFISH法による実験を通
してDNAコピー数の確認をしたり特定遺伝子の存在を確かめて、正常細胞と癌細胞のゲノムの違いを証明
する。実験の合い間に研究室の学生たちの実験を見学し、若い研究者たちとのディスカッションを体験
する。場合によっては研究室セミナーへの参加も可能である。 (7)期間:履修者の予定に合わせる。3∼4日。 (8)受入人数:2人 (9)条件、希望:特になし。 (10)参考書など:特になし、実験プロトコールを含めた資料は用意します。 <プログラム3> (1)ホスト教員:メディカルゲノム専攻 ゲノム制御医科学分野 教授・菅野純夫/准教授・鈴木穣 http://ssmgs.net/lab/ (2)所在地・関連ホームページ:柏キャンパス生命棟 3F http://www.k.u-tokyo.ac.jp/index.html.ja http://www.k.u-tokyo.ac.jp/renewal/access/ (3)連絡先電話、メールアドレス:04-7136-3607 [email protected] (4)担当者:兼松宗太郎(メディカルゲノム専攻博士課程 3 年)関真秀(同 3 年)、松本京子(同 2
年) (5)テーマ:遺伝子配列の決定 (6)内容:ゲノム DNA から PCR 法により遺伝子領域を増幅し、サンガー法を用いたシークエンサーに
より遺伝子配列を決定する。 (7)期間:履修者の予定に合わせる。応相談。数日。 (8)受け入れ人数:1∼2人。 (9)条件、希望:生命系の研究者になることを志向している方。 (10)参考書など:履修決定者に直接連絡。 <プログラム4> (1)ホスト教員:メディカルゲノム専攻 RNA 機能研究分野 准教授・泊幸秀 http://www.iam.u-tokyo.ac.jp/tomari/ (2)所在地・関連ホームページ:分子細胞生物学研究所 本館 2 階 205 号室 http://www.iam.u-tokyo.ac.jp/location.html (3)連絡先電話、メールアドレス:03-5841-7839, [email protected] (4)担当者:深谷雄志・小林真希 (メディカルゲノム専攻博士課程 1 年) (5)テーマ:遺伝情報を消去!?∼RNA サイレンシングを体験する∼ (6)内容:ショウジョウバエの胚やヒト培養細胞の抽出液を調製し、RNA サイレンシング反応の試験
管内での再構築を行う。 (7)期間:夏休み期間中の数日∼1 週間程度 (応相談) (8)受け入れ人数:1-2 人 (9)条件、希望:生命系の研究者になることを志向している方 (10)参考書など: 無敵のバイオテクニカルシリーズ「RNA 実験ノート (下)」 羊土社 実験医学増刊「拡大・進展を続ける RNA 研究の最先端」 羊土社 <プログラム5> (1)ホスト教員:メディカルゲノム専攻 臨床医科学分野 連携教授・正井久雄 (http://www.rinshoken.or.jp/CB/masai.htm) (2)所在地:東京都医学総合研究所•ゲノム医科学研究分野•ゲノム動態プロジェクト (156-8506 東京都世田谷区上北沢二丁目1番6号) (3)連絡先、メールアドレス:03-5316-3231、[email protected] (4)担当者: Gaik Theng Toh、山崎聡志、正井久雄ほか (5)テーマ:動物細胞を用いた細胞周期の解析 (6)内容:細胞周期を蛍光で表示する動物細胞株を用いて、細胞周期の変動をタイムラプスにより動
画解析する。また同時に、動物細胞株の細胞内 DNA 含量の FACS 解析、タンパク質の western Blotting
解析などを実習する。研究室会議 progress report(進捗報告と討論)、journal club(論文紹介と討
論)などへの参加も可能である。 (7)期間:1−3月の一週間。 (8)受け入れ人数:1人 (9)条件、希望:生命系の研究者になることを志向している方を優先する。 (10)研究の内容については http://www.rinshoken.or.jp/CB/index-jp.htm を御覧ください。 参考書:蛋白質核酸酵素 増刊号 「染色体サイクル」(正井久雄他編集)共立出版(2009 年 3 月) 実験医学 増刊号「染色体サイクル」(正井久雄、渡邊嘉典 編集) 羊土社 (2007 年) 「細胞周期の最前線」(中山敬一 編集)羊土社(2005 年) その他履修決定者に直接連絡。 <プログラム6> (1)ホスト教員:メディカルゲノム専攻 がん分子標的治療学分野 連携教授・藤田直也/連携教授・
冨田章弘/連携准教授・清宮啓之 http://www.k.u-tokyo.ac.jp/mgs/mgs_info/mgs_jfcr.html (2)所在地・関連ホームページ:お台場キャンパス がん研究会がん化学療法センター 研究棟4階 (りんかい線の国際展示場駅から徒歩 4 分・ゆりかもめの有明駅から徒歩 2 分) http://www.jfcr.or.jp/access/index.html (3)連絡先電話、メールアドレス: 03-3570-0468 [email protected](藤田)、 03-3570-0514 [email protected](冨田)、 03-3570-0466 [email protected](清宮) (4)担当者:青山暁、龔博、弘中友磨、小井土大、岩本敦志、黒岩美佳(全て MGS 修士1年生) (5)テーマ:抗がん剤によってがん細胞はどうなるの? (6)内容: U937 細胞などのがん細胞が、抗がん剤によりどのように変化するのか、細胞質・細胞核
の形態、染色体の分断化を指標にその変化を自分の手で実験して体験してもらう。このような変化を体
験することで、抗がん剤が臨床におけるがん治療にどのように役立っているのか、考えてもらう。また、
実験の合い間にがん分子標的治療研究分野に所属する学生たちと話してもらい、研究室内での研究とは
どのようなものであるのか体験してもらう。 (7)期間:基本は3日間連続で、履修者と相談の上、平成24年1月から2月中旬までの間で開催日
を決定します。 (8)受入人数:1-2人 (9)条件、希望:抗がん剤などを使用した実験となるため、研究室で用意した手袋を着用してもらい
ます。また白衣などは研究室で用意します。 (10)参考書など:特になし、実験プロトコールを含めた資料は用意します。 <プログラム7> (1)ホスト教員:メディカルゲノム専攻 病態医療科学研究分野 教授・渡邉俊樹 http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/ltcb-mgs/ (2)所在地・関連ホームページ:医科学研究所2号館3F 西側(駒場東大前駅より徒歩約1時間、最
寄り駅:東京メトロ南北線/都営地下鉄三田線・白金台駅) http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/ltcb-mgs/ (3)連絡先電話、メールアドレス:03-5449-5296、[email protected] (4)担当者:松田有加(メディカルゲノム専攻 D1) (5)テーマ:HIV-1 と宿主の攻防 ∼ウイルスとエピジェネティクス∼ (6)内容:①当研究室で行っている HIV-1 と宿主のエピジェネティクス調節因子の相互作用解析につ
いて紹介し、エピジェネティック解析が HIV-1 潜伏化の研究にどのように活用されているか紹介します。 ②エピジェネティック解析実験を実際に行います。 ③合間に研究室の見学も行います。 (7)期間:履修者の予定に合わせます。(2∼3日) (8)受入人数:1∼2人 (9)条件、希望:生命科学に興味をもつ方の応募をお待ちしています。 (10)参考書:特にありません。 以上、7プログラム