1.はじめに 2.光風台小学校「学校教育自己診断 - 豊能町教育委員会

平成 26 年(2014 年)3 月 3 日
保護者の皆様へ
光風台小学校校長 槌谷 眞
同
PTA会長
吉田 立
1.はじめに
春風の候、保護者の皆様にはますますご健勝のこととお慶び申しあげます。早いも
ので平成 25 年度も最後の月となり、教職員一同、今年度のまとめとともに次年度へ
の準備に取り組んでおります。子どもたちも次の学年へのステップに心をときめかせ
ています。
さて、12 月に実施いたしました「学校教育自己診断」では回収率 93%を越え、皆
様方の協力に感謝するとともに、チーム光小として教職員が心を―つにして様々な教
育課題に取り組んだことの成果だと喜んでいます。
学校目標である『すべての児童にとって楽しくてたまらない学校』、本年度重点目
標である『人の気持ちがわかる児童』については、教職員だけでなく子どもたちも学
級活動や委員会活動の中で取り組みを深め、いろいろな場面で子どもたちの笑顔やが
んばる姿が見られました。
遅くなりましたが、平成 25 年度学校教育自己診断アンケート集計結果と本校とし
ての分析結果をお知らせしますのでご一読ください。
2.光風台小学校「学校教育自己診断」結果について
(1)保護者アンケート回収状況
配布 296件(児童数)
回収 274件
回収率
93%
(2)集計の見方
・「A・B・C・D」の4段階での回答。
・A:よくあてはまる
・B:ややあてはまる
・C:あまりあてはまらない
・D:まったくあてはまらない
AとBを「肯定的回答」
、CとDを「そうでない」と捉えて分析しました。
アンケート結果のA~Dの数値は無回答を除いての割合(%)です。
- 1 -
3.結果報告
(1) 教育活動に関すること
①子どもに関すること
1
A よくあてはまる
C あまり
あてはまらない
D まったく
あてはまらない
子どもは、学校生活が
楽しいと言っている。
45
H24
子どもは授業分かりや
44
50
H25
2
B ややあてはまる
38
H24
22
64
H25
24
60
10
1
11
1
14
0
すいと言っている。
3
子どもは学校の英語活動
H24
35
45
H25
35
43
に興味を持っている。
4
子どもは落ち着いて人
H24
26
52
の話をしっかり聞くこと
ができる。
H25
21
53
14
2
16
4
18
4
19
3
22
4
教育活動の関わる上記の項について肯定的な割合(A+B)は、№1(学校生活
が楽しい)は 88%、№2(授業が分かりやすい)は 84%、№3(英語活動に興味
をもっている)は、78%、№4(落ち着いて話をしっかり聞くことができる)は
74%の評価となりました。「Aよくあてはまる」の項目を昨年度と比較すると、
№1 は 5 ポイント、№2 は 2 ポイント評価が上がり、肯定的な評価の割合(A+B)
は昨年度とほぼ同じです。
授業内容の工夫・改善(尐人数教育・サポートボランティアによる特別授業な
どの教育支援を含む)
、学校行事(運動会・作品展等)、泊を伴う行事(海洋学習・
修学旅行)
、放課後活動(たまり場クラブ)
、児童会活動、学級活動の充実、さら
に秋の日の集いなど地域行事の活性化もこの評価の要因であると感じています。
運動会や人権集会、学校公開など普段の学習の様子について参観していただく
機会がありましたが、様々な機会を捉えて、学校全体で思いやりの心を育て、落
ち着いて行動できる子どもたちに成長するように一つ一つ取り組んでいきます。
保護者の方々の協力をいただいて、ますます楽しい学校になるように取り組みを
進めていきます。
- 2 -
A よくあてはまる
②教職員に関すること
5
先生は、子どものことに
B ややあてはまる
C あまり
あてはまらない
D まったく
あてはまらない
H24
33
53
13
H25
34
51
12
3
57
12
2
53
12
3
ついて相談にのってく
れる。
6
先生は、子どもを理解
29
H24
1
してくれている。
32
H25
子どもにとって教職員は重要な教育環境の一つであると考えています。よって、
この診断項目は毎回注目しています。各項目の肯定的評価(A+B)の割合は上記
のようになりました。
№5(先生は相談にのってくれる)は 85%、№6(先生は、子どもを理解してく
れている)は 85%、と肯定的な評価でした。
「Aよくあてはまる」の項目を昨年
度と比較しますと、№5 は 1 ポイント、№2 は 3 ポイント評価が上がり、肯定的
な評価の割合(A+B)は昨年度とほぼ同じです。昨年度大きくポイントが上がり
ました。今年もそのポイントをわずかですが、上回ることができました。
この間、継続して行っている教育技術や評価のしかた、子どもの理解に対して
力量を高める、SSW(スクールソーシャルワーカー)との連携など様々な組織
的な取り組みの結果だと考えています。
A よくあてはまる
③保護者・地域との連携
10
ることに共感できる。
学校は保護者・地域の
努めている。
30
H24
D まったく
あてはまらない
H24
H25
64
34
H25
声を教育に活かそうと
13
C あまり
あてはまらない
地域の方々の協力を得
て学校教育を進めてい
11
B ややあてはまる
12
60
61
18
6
0
6
0
25
62
1
19
1
学校は保護者が授業を
参観する機会を適切に
設けている。
H24
H25
33
7
61
42
56
0
2
子どもの力を伸ばすには、学校・保護者・地域の教育力を活かすことが重要
です。№10、№11、№13 項目はそうした意味で重要な要素を含んでいると考
- 3 -
えます。
それぞれの診断項目の肯定的回答は№10(地域の協力を得て学校教育を進め
ていることに共感できる)、№11(学校は保護者・地域の声を教育に活かそうと努
めている)、№13(学校は保護者が授業を参観する機会を適切に設けている)と
もに、「A よくあてはまる」のポイントが昨年度を上回ることができました。
№13 に限っては肯定的な意見が 98%を超えました。
上記の項目は、開かれた学校づくりの取り組み(学校だよりの地域回覧・ホ
ームページによる情報公開・学校公開日の設置など)を実施したことが定着し
た結果であると考えます。保護者の方や地域の方の参加・参観されている姿を
多く見ることができました。
一方、サポートボランティアの方々には、授業など様々な場面で、子どもた
ちへのよきアドバイザーとして支援をいただいています。現在は地域の方が約
100名登録され、保護者の皆様のサポーターもふえています。今後、ますま
す保護者の皆様には、学校での子どもたちの活動に積極的にご参加いただけれ
ばと思います。
また、№11(学校は保護者・地域の声を教育に活かそうと努めている)は 80%
と前年度より 7 ポイント増えています。これからもいろいろな機会を通じて、
学校から積極的に情報を発信し、保護者・地域の皆様と協働していきたいと考
えます。
A よくあてはまる
(2)学校経営に関すること
①学校からの情報発信について
14
て、適切に対応している。
満足できる。
54
38
H25
52
11
1
8
2
H24
10
43
35
12
H25
10
42
35
13
学校が保護者に出す
文書・事務連絡等は適
切である。
17
34
H24
学校の施設・設備は学
習環境・生活環境面で
16
D まったく
あてはまらない
学校は地震や台風など緊
急の場合の対応につい
15
C あまり
あてはまらない
B ややあてはまる
H24
23
66
H25
30
H24
31
10
64
1
6
0
学校は学校便り・学年通
信・学級通信・メール・ホー
ムページ等、学校の情報
H25
38
を積極的に伝えている。
- 4 -
57
12
57
0
5
0
学校教育の課題・取り組み・その成果や緊急時の情報をお知らせすることは
大切なものと考えています。光小だより・HP・緊急光小メールなどを活用し、
お知らせしています。また、保護者・地域の方々よりご意見をいただき、真摯
にその課題について考えていきます。
今回のアンケート結果によると、それぞれの診断項目における肯定的な割合
は以下のようになっています。
№14(緊急の場合の対応について適切に対応している)は 90%、№16(保護
者に出す文書・事務連絡等は適切である)は 94%、№17(学校の情報を積極的
に伝えている)は 95%、と概ね肯定的な評価でした。今後さらに学校からの情
報の質が向上するよう取り組みます。
№14 については、今年度も天候の急変による下校方法の変更や不審者等によ
る緊急情報を光小メールでお知らせしました。今後も分かりやすく確実にお伝
えできるよう努力していきます。あわせて関係諸機関との連携や危機意識の向
上・緊急対応体制のさらなる充実を図ります。
№15(施設・設備は満足できる)の肯定的な割合が 52%でとどまったのは、
校舎が 30 年以上を経過して老朽化が目立ち、修復作業が滞っているところがあ
るからだと考えます。日常は児童と教職員が共に清掃活動を続けていますが、
トイレについては老朽化が顕著で匂い等の問題があります。PTAの方々の協
力の元、清掃活動等で一定の改善は見られましたが、満足できる状態ではない
のが実情です。財政的に厳しく抜本的な解決には予算等が伴いますので、関係
機関に今後一層働きかけていきます。
A よくあてはまる
②教育内容に関すること
7
C あまり
あてはまらない
D まったく
あてはまらない
少人数授業・コース別授
業・交換授業など指導の
あり方に工夫している。
8
B ややあてはまる
H24
17
H25
19
60
20
70
3
9
2
通知表は、子どもの学
力や学校での様子を適
切に評価できるように
H24
10
58
H25
15
H24
15
30
59
3
22
4
工夫されている。
9
学校では教育活動を通
して心の教育(人権教
H25
61
21
22
63
育)が尊重されている。
- 5 -
2
15
1
12
学校はいじめ防止等の
取り組みを子どもの思
いを受け止めて推進し
H24
9
H25
12
59
29
60
3
25
3
ている。
№7(指導の在り方に工夫している)は、前年度を大きく上回る 89%でした。
本校では、高学年になるにつれ、教科や単元により、尐人数授業やTT授業、コ
ース別、課題別授業を実施しました。その結果、児童の授業に対する意欲の向上
につながりました。放課後学習(たまり場)や長期休み中の学習会も取り組み、
子どもたちの学力を高める努力をしています。こうした取り組みが尐しずつ子ど
もたちに浸透してきた結果と考えます。
№8(通知表は子どもの学力や学校での様子を適切に評価できるように工夫さ
れている)は 74%でした。学習指導要領に示されている子どもの学力や学校での
様子を通知表で的確に保護者の方にお知らせし、家庭との連携を図っていきます。
今後さらに改訂を加えていき、保護者のみなさんにとってよりよい通知表づくり
を目ざします。また、学習習慣の確立には家庭学習が大変重要であると考えます
ので、そうした取組についても学校から発信していきます。
№9(教育活動を通して心の教育が尊重されている)は 84%でした。心の教育
については、人権集会、平和集会など学校行事をはじめ、学級活動や道徳科、日々
の生活のなかで、人の気持ちを考える、思いやる機会をとらえて積極的に人権意
識を高めるよう心がけています。
№12(学校はいじめ防止等の取り組みを推進している)は、肯定的な割合が昨
年に比べてさらに高くなりました。学校全体でいじめの未然防止の取組を進めな
がら、毎学期「いじめアンケート」を児童に実施し、いじめ等の実態把握に努め、
場合によっては、個別指導・ケース会議を開くなど個々の子どもの問題に迅速に
対応できるように努めています。
(3) 家庭に関すること
18
B ややあてはまる
A よくあてはまる
C あまり
あてはまらない
D まったく
あてはまらない
家庭では、子どもに基
本的生活習慣(早寝・
早起き・朝ごはん)がつ
H24
41
H25
42
51
7
3
54
1
くように努めている。
19
家庭では毎日あいさつ
H24
68
31
H25
67
29
を交わしている。
- 6 -
2
4
0
20
家庭では学校のことに
ついて子どもと話す時
間をもっている。
49
H24
47
H25
46
49
4
40
№18(子どもに基本的生活習慣がつくように努めている)は 96%、№19(家族は
毎日あいさつを交わしている)は 96%と昨年度より 3 ポイント下がっていますが、
高い割合を示しています。№20(学校のことについて子どもと話す時間をもっている)
は 96%でした。ご家庭での子どもとのかかわり方がよくわかる結果だと感じていま
す。児童会のあいさつ運動とともにこれからもご家庭と連携して取り組んでいきたい
と考えています。
子どもは学校・家庭・地域が協力して見守り、育むことが不可欠です。
これからも、子どもとのふれあいを大切にして、あたたかく見守っていただきます
ようよろしくお願いいたします。
4
おわりに
今年度の結果は、昨年度と比較して肯定的な割合、特に「A よくあてはまる」
がほとんどの項目において増加し、学校としての取り組みが地域保護者の皆様方
に認められつつあると感じました。アンケート項目にはありませんが、水泳指導
や理科の科学実験、児童安全見守りなどで多くの保護者の皆様方に学校支援をい
ただき、学校と家庭が一体となった取組を進めている中で成果が見えてきたこと
が何よりの喜びです。全校集会などでは子どもたちが前に立つ先生や友だちの話
にしっかり耳を傾けられています。授業においても今まで以上に集中して学習課
題に向き合える子どもが増えてきました。
今回の結果に満足せず、一人ひとりの子どもたちが達成感をもち、楽しくてた
まらない学校と感じられるような取り組みをさらに進めていくと同時に、これか
らも保護者の皆様方のご意見を真摯に受け止め、日々の教育活動に当たらねばな
らないと考えています。診断項目へのアンケート、また、たくさんの貴重なご意
見ありがとうございました。次年度の本校教育活動計画の中にできる限り反映し
ていきたいと思います。
なお、本アンケートの結果につきましては、学校協議会に報告し、委員各位の
ご意見、ご提言をいただいています。
- 7 -
2013(H25)学校自己診断前年度比較グラフ(保護者集計)
No.
1
診 断 内 容
子どもは、学校生活が楽
しいと言っている。
2
子どもは授業分かりやす
いと言っている。
3
子どもは学校の英語活
A よくあてはまる
B ややあてはまる
C あまり
あてはまらない
D まったく
あてはまらない
45
H24
44
50
H25
38
H24
22
64
H25
24
60
10
1
11
1
14
0
14
H24
35
45
H25
35
43
2
16
4
18
4
19
3
動に興味を持っている。
4
子どもは落ち着いて人の
26
H24
52
話をしっかり聞くことがで
きる。
5
先生は、子どものことについ
21
H25
53
22
H24
33
53
13
H25
34
51
12
3
57
12
2
53
12
3
て相談にのってくれる。
6
先生は、子どもを理解し
てくれている。
7
少人数授業・コース別授
4
29
H24
32
H25
H24
17
H25
19
60
1
20
3
業・交換授業など指導の
あり方に工夫している。
8
70
9
2
通知表は、子どもの学力
や学校での様子を適切
に評価できるように工夫
H24
10
58
H25
15
H24
15
30
59
3
22
4
されている。
9
学校では教育活動を通し
61
22
て心の教育(人権教育)
が尊重されている。
10
H25
21
63
2
1
15
地域の方々の協力を得
て学校教育を進めている
ことに共感できる。
H24
H25
30
34
- 8 -
64
60
6
0
6
0
11
学校は保護者・地域の声
を教育に活かそうと努め
ている。
12
止めて推進している。
設けている。
切に対応している。
できる。
H24
9
H25
12
19
59
1
29
60
3
25
33
H24
3
7
61
42
H25
56
34
H24
0
2
54
38
H25
52
11
1
8
2
H24
10
43
35
12
H25
10
42
35
13
学校が保護者に出す文
書・事務連絡等は適切で
ある。
17
62
1
学校の施設・設備は学習
環境・生活環境面で満足
16
18
H25
25
学校は地震や台風など緊急
の場合の対応について、適
15
61
学校は保護者が授業を
参観する機会を適切に
14
12
学校はいじめ防止等の取り
組みを子どもの思いを受け
13
H24
H24
23
66
H25
30
H24
31
10
64
1
6
0
学校は学校便り・学年通信・
学級通信・メール・ホームペ
ージ等、学校の情報を積極
H25
57
38
12
0
57
5
51
7
0
的に伝えている。
18
家庭では、子どもに基本
的生活習慣(早寝・早起
き・朝ごはん)がつくよう
H24
41
H25
42
3
54
1
に努めている。
19
家庭では毎日あいさつを
交わしている。
20
68
H24
31
67
H25
29
2
4
0
家庭では学校のことにつ
いて子どもと話す時間を
もっている。
H24
H25
- 9 -
49
46
47
49
4
40
- 10 -