Proceedings of the 1st Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan and the 29th Linear Accelerator Meeting in Japan (August 4 - 6, 2004, Funabashi Japan) HIGH FREQUENCY BURST ELECTRON GUN SYSTEM FOR SAGA LIGHT SOURCE K.HanakawaA), H.OhtaniA), K.SakoA),S.Fukumoto A), Y.Iwasaki B),T.TomimasuB) A) Mitsubishi Electric Corporation, Energy & Public Infrastructure Systems Center 1-1-2 Wadasaki-cho, Hyogo-ku, Kobe 652-8555, Japan B) SAGA Light Source 8-7 Yayoigaoka, Tosu 841-0005,Japan Abstract A 250MeVelectron linear accelerator in 1.4GeV synchrotron radiation source (SAGA Light Source) is installed to actual place from June, 2004. The 22.3125MHz/89.25MHz burst electron gun system which is used for this electron linear accelerator is constructed. We report a characteristic of this system, constitution and the electron beam emission examination. 佐賀LS向け高繰り返しバースト電子銃システム 1.はじめに 安全保護装置 (静電シールド) 佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターに建 設している1.4GeVシンクロトロンの入射器に用いら れる250MeVリニアックは2003年6月から据え付けが 開始されている。本電子リニアックに用いられる 22.3125MHz/89.25MHzバースト出力の電子銃システ ムを製作した。本システムの特徴、構成、及び工場 で実施したエミッション試験結果を報告する。 高電圧デッキ 制御ユニット 制御盤PLC バイアス電源 178.5MHz 現場制御盤 E/O 電子銃制御盤 E/O 2.仕様 O/E O/E -120kV(DC) 1.5A(peak) 600ps(FWHM) 1μs/9μs 22.3125MHz/89.25MHz 10Hz リングへの入射モードには、マクロパルス幅1μs の電子ビームが用いられ、自由電子レーザー発振 モードには、マクロパルス幅9μsの電子ビームが用 いられる。 3.構成 電子銃システムの構成を図1に示す。 電子銃 グリッド パルサー パルス伝送装置 DC-120kV 電子リニアックは、加速蓄積型リングに入射でき るとともに、自由電子レーザー発振に用いることの できる装置である。電子銃は以下の性能を有してい る。 カソード電圧 ビーム電流 ミクロパルス幅 マクロパルス幅 ミクロパルス繰り返し マクロパルス繰り返し ヒータ電源 PLC 絶縁碍子 高電圧電源 アースプレート 図1 電子銃システムブロック構成図 電子銃は、約250mmのセラミック銃管を使い、 DC-120kVを持たせ、EIMAC製Y646Bグリッド付き カソードユニットを採用した。グリッドパルサーに は、Kentech社製グリッドパルサーを採用し、ミク ロ パ ル ス 周 波 数 22.3125MHz/89.25MHz 、 パ ル ス 幅 600psのバーストパルスをカソードに出力している。 グリッドパルサーと電子銃の間には、50Ωの同軸管 を設けて、歪なくパルスを伝送し、かつヒータ電力 とバイアス電圧を供給できるパルス伝送装置を配し ている。 グリッドパルサーへの入力信号はマクロパルスの 立ち上がりポイントを決めるトリガー信号とバース トパルスのトリガー信号となる178.5MHzのRF信号 を用意し、2種類の電気/光変換器及び光/電気変換 器を使い、低電圧部から高電圧部にトリガー信号伝 444 Proceedings of the 1st Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan and the 29th Linear Accelerator Meeting in Japan (August 4 - 6, 2004, Funabashi Japan) トエミッションが観測された。 送している。 電気/光変換素子には三菱電機製レーザダイオー ド(FU-436SDF-F1V1)を、光/電気変換素子には三 菱電機製フォトダイオード(FU-39PD)を採用した。 電子銃システムの写真を図2に示す。 図4-1 図2 22.3125MHzのバーストエミッション波形 電子銃高電圧部の写真 3.測定結果 主要構成機器の測定結果を以下に示す。 パルス伝送装置のパルス伝送結果を図に示す。 試験用グリッドパルサーからの出力パルス(幅 700ps(半値幅))の伝送パルス波形を図3に示す。 減衰量は18%であり、パルスにひずみなく伝送でき ることを確かめた。 図4-2 図3 22.3125MHzのエッション波形(拡大) パルス伝送装置透過後のグリッドパルス波形 電子銃のエミッション波形をファラデーカップで 測定した。22.3125MHzのバーストパルス波形を図41に、拡大波形を図4-2に示す。また、178.5MHz(試 験用グリッドパルサー)のバーストパルス波形を図 5-1、拡大波形を図5-2に示す。予定とおりのバース 図5-1 445 178.5MHzのバーストエミッション波形 Proceedings of the 1st Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan and the 29th Linear Accelerator Meeting in Japan (August 4 - 6, 2004, Funabashi Japan) Grid Voltage 125V 1600 1400 Emission (mA) 1200 Bias Voltadge 40V 60V 80V 100V 120V 140V 1000 800 600 400 200 0 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 Cathode Voltage (kV) 図5-2 178.5MHzのエミッション波形(拡大) カソード電圧とエミッション電流量の関係を測定 したので、報告する。グリッドパルサー出力電圧を 125V固定とし、バイアス電圧を40V~140V変化させ たときのエミッション電流量を測定した。結果を図 6に示す。 図6 エミッション電流とカソード電圧の関係 4.まとめ 今回、佐賀LS向けの電子銃システムを開発した。 結果、バースト周波数178.5MHz、パルス幅600psの パルスビームを出射できる電子銃を開発することが できた。本電子銃で、SRリングへの入射モード及 び自由電子レーザーモード対応の電子銃システムが 完成できた。さらには、178.5MHz運転により自由 電子レーザー出力が増加、リングへの入射時間の短 縮が期待できる。研究会当日では、現地据え付け後 の電子銃エミッション試験結果を報告する予定であ る。 参考文献 [1] T.Tomimasu, et al., Proceedings of the 28th Linear Accelerator Meeting in Japan, Tsukuba, Jul.30-Aug. 1, 2003,pp309-311. 446
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