平成 25 年 12 月 27 日 各 位 会 社 名 代表者名 問合せ先 コ ー ナ ン 商 事 株 式 会 社 代 表 取 締 役 社 長 疋 田 直 太 郎 (コード番号 7516 東証第 1 部) 取締役上席執行役員 品川 良一 (TEL. 072 - 274 - 1622) 当社元取締役に対する法的手続きに関するお知らせ 当社は、本日、当社の元取締役に対して法的手続きを行いましたので、下記のとおりお知らせいた します。 記 Ⅰ.損害賠償請求訴訟(以下、「本件訴訟」といいます。) 1.本件訴訟を提起した裁判所および年月日 大阪地方裁判所 平成25年12月27日 2.本件訴訟を提起した者(原告) (1) 名 称 (2) 本店所在地 (3) 訴訟における代表者 コーナン商事株式会社 大阪府堺市西区鳳東町四丁401番地1 監査役 伊 崎 弘 昭 3.本件訴訟を提起した相手(被告) 当社元取締役 荒 川 春 子 4.本件訴訟の内容と請求金額 (1) 訴訟の内容 (2) 請求金額 損害賠償請求 金3億5629万4519円及びこれに対する訴状送達の日の翌日から支払 済みに至るまで年率5分の割合による金員 5.請求原因の概要 ① 平成25年11月6日付「第三者委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」(以下、「お知らせ」 といいます。)において公表いたしましたとおり、被告が被告と緊密な取引先(以下、「政策 取引先」といいます。)との間で、原告にとって経済的に不利な取引(以下、「本件取引」と いいます。)が行われ、被告が政策取引先から2億1600万円相当(円換算)のリベートを得て いたことが強く推認されております。本件取引にかかる被告の指示等は、原告の取締役として の善管注意義務(会社法330条)及び忠実義務(会社法355条)に違反する背任行為を構成する ものと考えられます。そして、被告にリベートとして支払われたと強く推認される2億1600万 円(円換算)は本来原告が負担する必要のなかった金員・金額である以上、被告の上記背任行 為により、原告は少なくとも2億1600万円の損害を被ったと言えます。 -1- ② さらに、被告の上記背任行為によって原告が抱えた不良在庫につき、原告は37期第2四半期に おいて追加評価損1億2131万8811円を計上しており、これについても被告の上記背任行為と相 当因果関係のある原告の損害と言えます。 ③ したがって、被告の背任行為たる指示等により実行された原告にとって不合理な取引によって 原告が被った損害の額は合計3億3731万8811円を下らないと言えます。 ④ お知らせにおいて公表いたしましたとおり、被告ないし被告が実質的に経営しているH社が、 原告と取引のあるQ社ないしR社よりアドバイザー料名目で1897万5708円を受領していた事実 が認められております。かかる被告によるアドバイザー料の受領は社内規程に違反する行為で あり、原告において許容される行為ではないことにとどまらず、被告が原告における地位を利 用して、本来であれば原告がQ社ないしR社から受け取るべきであったアドバイザー料相当額を、 被告がアドバイザー料名目で受領したものであると考えられます。よって、被告による上記ア ドバイザー業務は、原告の取締役としての善管注意義務(会社法330条)及び忠実義務(会社 法355条)に違反する背任行為を構成し、これにより原告が被った損害額は被告が受領したア ドバイザー料相当額である1897万5708円となります。 ⑤ 以上により、原告は被告に対し、現時点において判明している限りの損害額合計3億5629万4519 円につき、債務不履行ないし不法行為に基づく損害賠償請求権に基づき、請求するものです。 Ⅱ.刑事告訴 1.告訴状の提出先及び年月日 大阪地方検察庁 平成25年12月27日 2.告訴人 (1) 告訴人 (2) 代表者代表取締役 コーナン商事株式会社 大阪府堺市西区鳳東町四丁401番地1 疋 田 直太郎 3.被告訴人 当社元取締役 荒 川 春 子 4.告訴の趣旨 被告訴人の各行為は、特別背任罪(会社法第960条第1項)に該当するものと思料するので、告訴 に及ぶものです。 Ⅲ.今後の見通し 本件訴訟の提起が当社業績に与える影響は軽微であると思料します。また、今後開示すべき事項が 発生した場合には、速やかに開示いたします。 以上 -2-
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